00アカシア の山 4 月 2 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)
○ぼく(わたし)の先生(せんせい)
○わたしのせんせい

○ありじごくにおちたありは(感)
ありじごくにおちたありは

 【1】えんの下や、やつでの木のかげの、かわいた土(つち)やすな地のところに、じょうごがたの小さなあなをみつけたことがありませんか。
 【2】そして、そこにおちこんだありが、はいあがろうとして、もがいていることがあるでしょう。
 【3】ありは、とちゅうまでのぼってくると、すなといっしょにころがりおち、のぼることができません。【4】そのうちに、あなのそこから、すなとおなじ色(いろ)の虫がでてきて、ありをつかまえてしまいます。
 このあなの虫が、ありじごくですね。
 【5】ありじごくのあなのそこにゆびを入れて、そのすなをすくってごらんなさい。きっと、ありじごくをつかまえることができるでしょう。【6】あずきつぶほどの大きさで、はい色をした、くものようなかたちの虫です。この虫は、とんぼににている、うすばかげろうという虫のこどもなのです。この虫は、ありをたべて、大きくなります。
 【7】さて、ありじごくは、すなの上で、からだをまわしながら、あなをほっていきます。まわりのかべは、ありがすべりおちるように、こまかなすなでつくり、あなのそこに、からだをかくしています。
 【8】うっかり、ありじごくにおちこんだありは、のぼろうとしても、すながくずれてしまうので、どうしてもはいあがることができません。【9】なんどか、のぼってはころげおち、のぼってはころげおちているうちに、つかれて、しまいには、そこでまちかまえているありじごくに、たべられてしまうのです。【0】

「理科なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著 偕成社)より