カキ の山 4 月 2 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)
○かなしかったこと
○山さいつみ、わたしのせんせい
○水でっぽうをもったさかな(感)
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水でっぽうをもったさかな――おもしろいてっぽううお――
【1】「じろう、しゃげきのじょうずなさかなを知ってるかい。」
おとうさんがおっしゃいました。
「えっ、しゃげきのじょうずなさかな。そんなさかながいるの。」
【2】「うん、いるんだよ。てっぽうをうって、むしをとるのさ。ただし、水でっぽうだ。水の中にいるさかなだからな。」
「どこにいるの。」
「日本じゃないよ。フィリピンとかミャンマー(ビルマ)とか、あついみなみのくにの川にいるのだよ。」
【3】みなさんも、こういうめずらしいさかながいることを、まだ知らないでしょうね。
そのさかなは、ながさ十六センチくらいの、ちょっとたいににたさかなですが、口がいくらかつきだしています。
【4】「おひるのおやつに、なにかおいしいものをさがしてこようかな。」
と思うと、川のきしのほうを、すいすいとおよいでいきます。そして、くさや木のはにとまっている、むしをさがします。
【5】むしが見つかると、きゅうに水の上にあたまをだして、口のさきをむしのほうにさしむけ、水でっぽうをはなつのです。そのよくあたること。けっして、しっぱいしないそうです。
【6】むしは、たちまち川の中にころげおちます。そこを、ぱくりとたべてしまうのです。
ですから、このさかなを、てっぽううおとよんでいます。
【7】てっぽううおは、どうしてこんなにじょうずに、水をふきだすことができるのでしょうね。
みなさんは、さかなが、ほっぺたのところをぱくぱくうごかして、水をすったりはいたりするのを知っているでしょう。
【8】あのぱくぱくうごくところを、えらぶたといいますが、てっぽううおがえらぶたをとじて、水を口の中にすいこむときには、ちょうどインクをだしいれするスポイトのゴムのようなはたらきをするのだそうです。ですから、水がぴゅっといきおいよくとびでるのです。
【9】それから、このさかなのしたさきがたいへんうすくなっていて、したのさきをまるめると水をうちだすのにつごうのよいみぞができます。それで、まっすぐにねらったところへ水をとばすことができるのです。【0】∵
(「世界ふしぎめぐり二年生」より抜粋)