アカシア3 の山 6 月 2 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)
○おてつだいをしたこと、カタツムリを見つけたこと
★水たまり

○かわいいアザラシ
 アザラシは、よく見るとかわいらしい動物です。ある動物学者は、アザラシの顔はネコにそっくりだと言いました。しかし、ドイツ語では「海の犬」という名前ですし、日本語では「海の豹」と書きます。アザラシは、見方によって、いろいろな動物に似ているのかもしれません。
 日本(にほん)では、ときどき迷いアザラシがニュースになります。たいていは、生まれて間(ま)もない赤ちゃんや小さな子どものアザラシです。アザラシの子どもは泳ぐのがまだ下手なので、天候が悪くなると流されて、親とはぐれてしまうのです。
 しかし、大人になったアザラシは泳ぐのが得意で、ゾウアザラシは息をしないまま二時間も潜り、二〇〇〇メートルの深さのところまで行くことがあります。
 アザラシとアシカはよく似ていますが、いくつか違いがあります。第一は顔です。アザラシには耳穴しかありませんが、アシカは耳がでています。第二は、陸上の歩き方です。アザラシは動きが遅く、体を上下に動かして芋虫のように進みます。しかし、アシカは動きがはやく、前と後ろのヒレをつかって岩でも簡単によじ登ります。第三は泳ぎ方です。アザラシは腰から後ろを動かして泳ぎますが、アシカは前(まえ)ヒレをつかって泳ぎます。
 かわいらしい顔で人気のアザラシですが、水族館でアシカのショーがあっても、アザラシのショーはめったにありません。その理由は、アシカの方が陸上で動きやすい体をしているからです。アザラシは、ずんぐりした体型をしているため、陸上を歩くのが下手で、アシカのような離れ業はできません。アザラシに、なぜアシカのように上手に歩けないのか聞いてみると、こう言うかもしれません。∵
「問題は足か……。」

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(κ)