0イバラ の山 7 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○うれしかったこと
○あつい日
○七夕(たなばた)
○世界一小さい犬
 なんでもコンパクトがもてはやされるこのごろですが、犬の世界も例外ではありません。品種改良の結果、たくさんの犬が小型化され、今や世界中で飼われています。つまり、コンパクトな犬はそのほとんどが人工的に作り出されたものなのです。
 しかし、天然の小型犬(こがたけん)もいます。チワワです。餌代もかからず、場所もとらず、小さいのに勇敢なこの犬は、ペットとして大変人気があります。
 チワワの出身地はメキシコで、意外にも南国の生まれなのです。
 実はこの犬は、もともとテチチという名前で知られていました。チワワと呼ばれるようになったのは十九世紀の中ごろです。メキシコに旅行したアメリカ人が、メキシコのチワワ州でこの小さい犬を見つけ、何匹(なんびき)か持ち帰りました。そして、土地の名前からチワワと命名したのです。同じころ、メキシコのお妃(きさき)様がヨーロッパ旅行のお供にこの犬を連れて行ったため、チワワは世界的に有名になりました。
 チワワは人間が大好きです。人間との接触が多いほど元気に育つと言われています。
 しかし、注意も必要です。この犬の大きさからすると、ベッドやソファは高所ですから、高いところから無造作に飛び降りて骨折してしまうことがあります。また、消化器官が小さい上にカロリーを早く消費するため、血糖値が下がりやすいのもチワワの特徴です。ですから、少量のえさをたびたび与えてやる必要があります。
 震えるのはこの犬の特徴です。寒いときだけでなく、興奮したときや心配なとき、不満があるとき、怖がっているときなどに震えます。
 小さいけれど大きな存在感を持つチワワ。もしメキシコへ旅行することがあったなら、「こんにチワ、ワたしの国へようこそ」と歓迎してくれるかもしれません。
「チワワって、おでんに入れるとおいしいんだよね。」
「それは、チクワ。」∵

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(Μ)