クリ の山 11 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○お父さんやお母さんと遊んだこと
◎わたしの先生、さむい日
○しぬまですすむねずみの大ぐん
○雨が落下するスピードは
 雨が落下するスピードは雨粒の大きさによって変化します。
 霧雨とよばれる霧のように小さな雨粒の直径は、〇・五ミリメートル以下です。この大きさで雨のスピードは、秒速ニメートルです。時速にするとおよそ七キロメートルです。
 ごく普通の雨は、直径ニミリメートルくらいだといわれています。この大きさでは秒速七メートルになります。時速にすると、およそニ十五キロメートルで、気持ちよく自転車をこいでいるくらいのスピードです。
 体に当たると痛いと感じるほどの大粒の雨、たとえば夏の夕立などの雨になると、雨粒の直径は五ミリメートル以上にもなります。この大粒の雨では、秒速は十メートル。時速では三十六キロメートルになるのです。
 雨に比べるとハラハラと踊るように舞い降りてくる雪は、もっとゆっくり落ちてきます。雪も、雨と同様に様々な大きさがありますが、だいたい秒速で五十センチから一・五メートルです。
 雷とともにふることが多いものに雹(ひょう)がありますが、この雹(ひょう)が驚くべきスピードでふってくるのです。直径五センチの雹(ひょう)で秒速三十メートル以上、時速にして計算すると時速一〇八キロメートル以上ということです。これは高速道路を走る自動車のスピードぐらいですから、車のボンネットがへこんだり、農作物に被害をもたらしたりすることもあるのです。雹の標的になったらたまりません。
 雨粒が落ちてくるときは、細長い形でも丸い形でもありません。あんパンやメロンパンのように、上が丸くて下が平らな形です。しかし、あまり速く落ちてくるので、人間の目には雨が線のような形で降っているように見えるのです。∵
 「雨が降ろうが槍が降ろうが」というのは、「どんなときでも」という意味の言葉ですが、本当に槍が降ってきたらどのくらいのスピードになるのでしょうか。そんな実験はあまりやりたくありませんね。
 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(ω)