ツゲ の山 11 月 2 週
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○自由な題名
○お父さんやお母さんと遊んだこと
★バスや電車に乗ったこと、買い物に行ったこと
二種類の生き物が
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二種類の生き物が一緒に暮らすことを共生といいます。その一例がイソギンチャクとクマノミです。普通、魚がイソギンチャクの触手に触れると、毒針(どくばり)によって麻痺させられてしまいます。しかし、クマノミの体の表面には特殊な粘液が分泌されていて、イソギンチャクの毒には反応しません。クマノミが出す粘液の成分はイソギンチャクの粘液の成分と似ているため、イソギンチャクはクマノミをえさと見なしません。このため、クマノミはイソギンチャクの周りをすみかにして、恐ろしい敵から身を守ることができるのです。
クマノミの体は、どの種類も赤、オレンジ、黄色、黒、白などが組み合わさった鮮やかな色をしています。歌舞伎役者の隈取りした化粧に似ているのでクマノミという名前がついたそうです。
では、イソギンチャクにとって、クマノミが周囲にいることにどんな利点があるのでしょうか。クマノミは、イソギンチャクの周りに縄張りを持っており、イソギンチャクの触手などを食いちぎって食べる魚など、イソギンチャクの敵を追い払います。また、イソギンチャクの触手の間にえさを置いておくのですが、その一部はイソギンチャクのえさにもなるようです。つまり、クマノミとイソギンチャクは、お互いに身を守ってもらったり、えさの一部を分けてもらったりして、ギブアンドテイクの関係を保っているのです。
イソギンチャクカクレエビも、その名のとおり、イソギンチャクと一緒に暮らす仲間です。また、ヤドカリやカニの中には、自分のはさみや貝殻にイソギンチャクをつけて、身を守るものもいます。お互いにえさのやりとりもしているようです。
ハゼとエビも共生しています。ハゼは、エビが苦労して掘った巣穴に同居します。視力のよくないエビにとって、自分の代わりに見張りをしてくれるハゼは歓迎すべき同居人です。また、エビが外出するときも、ハゼは忠実なボディガードの役割を果たします。∵巣穴の外にいるとき、エビは自分の触覚をハゼの体に常にぴたりとくっつけています。敵が近づいてくると、ハゼは、尾びれをふるわせてエビに合図をします。エビは、危険を察知してすぐに巣穴に入ります。もちろん、ハゼも一緒に巣穴に戻ります。ハゼとエビは、同じ巣穴の中で、ハーハー、ゼーゼーと息を切らしながら、「危なかったね。」と話をしているのかもしれません。
ホンソメワケベラとクエは掃除共生する組み合わせとして知られています。クエは、本来、小魚をえさとしています。ホンソメワケベラは、クエに近寄ったら一口で食べられてしまいそうな小さな魚です。しかし、不思議なことに、ホンソメワケベラが近くに来るどころか、クエの口の中に入っても、クエは決してホンソメワケベラを食べようとはしません。これは、ホンソメワケベラがクエの寄生虫を掃除してあげているからです。クエは、口やえらなどにについた寄生虫をきれいさっぱりホンソメワケベラに取ってもらって上機嫌というわけです。クエがホンソメワケベラを食えないわけはここにあるのです。ホンソメワケベラにとって、寄生虫はえさにもなるし、大きな魚と一緒にいることで敵から身を守ることもできて一石二鳥です。
共生関係にある生き物たちは、違う種類であるにも関わらず、調和を保って、平和な関係を維持しているのです。
言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(Λ)