ウツギ の山 12 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○うれしかったことや悲しかったこと
★くたびれたこと(できるだけ自由な題名で)
○地震、雷、火事、おやじ
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「地震、雷、火事、おやじ」は、昔から怖いものの代表としてあげられてますが、最後の「おやじ」は、本来は「大山風(おおやまじ)」と言っていたもので、台風のときの強い風を意味していたそうです。自然には、人間の力では太刀打ちできない脅威が秘められています。ここでは、その中の雷に焦点を当ててみましょう。
雷は、まず、雲ができるところから始まります。地面や海面近くの湿った空気は、水分をたくさんふくみ、あたたまると上にのぼっていきます。その空気が上昇すると、温度が下がり、水分が積乱雲となります。積乱雲の上の方では更に温度が下がり、水分が氷になります。その氷が雲の中を落ちていくときに、上に向かう空気と激しくぶつかり合ってプラスとマイナスの静電気が発生します。プラスの静電気を帯びた比較的軽い氷の結晶は雲の上のほうに舞い上げられ、マイナスの静電気を帯びた重い氷の粒は雲の下のほうにたまります。
雲が大きくなればなるほど電気も強くなり、雲の下の方にたまったマイナスの電気は、地上のプラスの電気を目指して一目散に飛んでいきます。このとき、とても大きな電流が一度に流れるので、激しい光と大きな音を出します。こういう形の落雷は雷の九十パーセントを占めています。残りの十パーセントの落雷は、雲の上のほうにあるプラスの電気が、地上のマイナスの電気目指して飛んでいく形の雷です。雷にはこのほかに、雲から雲へ飛んでいくものもあります。
雷のエネルギーは、雲の大きさなどによってもちがいがありますが、およそ五万アンペアにもなります。これは、六〇ワットの電球を八万個以上灯せるエネルギーに相当します。わっとおどろくほどのエネルギーを一瞬のうちに放出しているのです。∵
昔の人は、雷を、雲の中にいる魔物があばれているのだと思っていたそうです。雷が鳴り始めたら、外には出ずに家の中で魔物の機嫌がおさまるのを静かに待ちましょう。
言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(Λ)