00アカシア の山 6 月 3 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)
○料理(りょうり)を作ったこと
○あひるは、どんなしかけで水の上を(感)
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あひるは、どんなしかけで水の上を
【1】「足のゆびのあいだに水かきがついていて、それで水をかくから、じょうずにおよげるんだよ。」
なるほど、それにちがいありません。
【2】しかし、その足で、水をかいて、まえへすすむといっても、足をまえへつきだすときには、はんたいに、まえのほうへ水をおしますから、あひるのからだはうしろにもどり、おなじところに、とまってしまいはしないでしょうか。
【3】あひるが、じょうずに、水の上をおよげるしかけが、三つあります。
一つは、もちろん、水かきのついている足です。
【4】足をまえにだすときには、足のゆびをちぢめますから、水かきもしぜんにすすんで、水からうける力も小さくなり、からだは、うしろへもどされません。
【5】もう一つは、足が、からだのずっとうしろのほうに、ついていることです。
これは、水の上をおよぐのに、とてもつごうがよく、ひとかきで、ずっとからだを、まえにすすめることができます。
【6】もう一つは、からだからあぶらをだしていて、からだやはねに、水がしみこまないように、なっていることです。
このようなしかけで、あひるは、じゆうじざいに、水の上を、およぎまわることができるのです。【7】よくできすぎていて、おかにあがると、あるくほうは、いっこううまくありません。
水どりは、かもでもおしどりでも、がちょうでもペリカンでも、みんな、あひるによくにています。【8】およぐことはじょうずですが、あるくことは、たいそうへたです。
ところが、これがもっとひどくなって、足がからだのうしろのほうにつきすぎて、にんげんのように、立ってあるく水どりまでできました。それは、ペンギンです。
【9】ペンギンは、南(なん)きょくの海にすんでいる鳥で、およぎのめいじんです。水をおよぐのはすばらしくうまいのですが、りくにあがっ∵て、あるくかっこうときたら、あひるよりひどく、まるで二つぐらいの子どもが、よちよちとあるいているような、おかしなかっこうです。【0】
「理科なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著 偕成社)より