アカシア3 の山 6 月 4 週
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○自由な題名
○わたしの長所
★清書(せいしょ)
○桜の花
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日本には至るところに桜の木が植えてあり、日本人(にほんじん)は桜の花が大好きです。春、私たちの目を楽しませてくれる桜は、夏には次の年の花芽(はなめ)の準備にかかります。けれど、すぐに花は咲かず、秋冬を過ごし、春になってやっと花が咲くのには、理由があります。開花ホルモンという指令物質が夏には働いていないのです。開花ホルモンは、気温が〇度近くまで一度下がり、その後だんだん暖かくなって初めて、「花を咲かせなさい」と桜の木に指令を出します。そのため、ずっと気温が高い南の島には、桜はありません。四季のある地域だからこその花なのです。
この開花ホルモンは、葉も関係していると考えられています。桜の代表的な種類であるソメイヨシノの場合、花が散ると葉っぱだけの葉桜になります。葉から花芽(はなめ)の成長を遅らせる物質が出ているので、葉がある間、花芽(はなめ)は開きません。冬が終わり春になりかけるころの桜には、葉が全くなくなり、それからやっと花芽(はなめ)がふくらみます。
ところで、夏から秋にかけて、台風などで一気に桜の葉が落ちてしまうことがあります。そんなとき、桜は「葉が落ちた。花を咲かせよう」と、春ではないのに、開花することもあるようです。季節はずれの桜の花を見かけたら、葉はどうなっているか桜の木に聞いてみましょう。ハっと驚くようなハナシが聞けるかもしれません。
言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(Ν)