クリ の山 10 月 4 週
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◎じゆうなだいめい
★清書(せいしょ)
○しぜんにできたいわのはし
○ユーモラスな表情が
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ユーモラスな表情がかわいらしいドジョウは、どろの中がだいすきで、池や田んぼなどのどろの中をすみかにしています。稲作をもとに生きてきた日本人にはたいへんなじみのある魚で、どんぐりころころなどの身近な童謡にも歌われています。
ドジョウの顔をおもしろく見せているのは、口元にはえた十本のひげです。このひげは、においをかいだり食べ物をさがしたりするためにあるもので、生きるためには欠かせない器官なのです。
おもしろいのは表情だけではありません。ドジョウは人間と同じようにおならをするのです。
魚はえらを使って体に酸素を取り込みますが、ドジョウはえらばかりでなく、腸からも酸素を取り入れています。ドジョウが、まるで水の外の様子をうかがうように、ひょっこりと水面に顔をのぞかせることがありますが、それは空気を吸うためなのです。そして、腸の中にのこった空気は、おならとして排出します。ですから、魚なのにおならがでるというわけです。
では、なぜドジョウが腸で呼吸するのでしょうか。ドジョウは、水の底にある泥を飲み込んでその中にあるエサを食べ、残りの泥のかすをえらから出して暮らしています。そのために、ほかの魚がするようなエラ呼吸が十分にできないので、腸を使って呼吸をすると調子がよいのです。
「本当ですか。ドジョウさん。」
「ちょうです。」
言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(ω)