ススキ2 の山 10 月 4 週
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◎自由な題名
★清書(せいしょ)
○味の感じ方(感)
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【1】イチゴが、赤色、水色、ピンク色のそれぞれのお皿に盛られているとすると、ピンクのお皿のイチゴを選ぶ人がいちばん多いそうです。ピンクは甘いと感じさせる色だからです。水色は塩味を、赤色は辛味を連想させるといいます。見た目も、味の大切な要素なのです。
【2】味は、緊張とも関係があります。緊張すると味を感じにくくなります。緊張を感じる場所と味を感じる場所は、脳の中の同じところにあるからです。【3】緊張した状態で食事をすると、緊張の方が優先されてしまいます。だから、緊張がなくなるにつれ、味がはっきり自覚され、リラックスした状態で食べるものはおいしく味わえるのです。
【4】味覚は五種類に分類されています。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味です。中でも甘味は、太古の昔から、エネルギーのもとであったため、何より好まれる味となっています。【5】また、苦味は五つの基本味の中で、もっとも薄い濃度で感じることができます。というのも昔から「苦いものには毒がある」という認識が体にしみこんでいて、少しでも苦味があると敏感に感じて、体が警戒するからです。【6】苦味のあるものと言えば、コーヒーやビール、カカオなどが思い浮かびます。これらはいわゆる「大人の味」で、経験を積むことで好きになっていくもののようです。
【7】また、渋味(しぶみ)は五つの基本味には入っていませんが、最近健康の面で注目されています。渋味(しぶみ)というのは口の中がひきつった感じや舌に膜がはった感じのするものです。【8】渋味(しぶみ)は緑茶のカテキン、ワインのタンニンなどの味で、これらは生活習慣病の予防に役立つとされています。
【9】ところで、動物の中で最も味を感じることのできるのはナマズだと言われています。というのも、ナマズは、口の中だけでなく、∵皮膚、エラ、尾など、全身で味を感じられるからです。ナマズの食事は、人で言えば、さだめしナマでズずっと味わうようなものかもしれません。【0】
言葉の森長文作成委員会 α