0ウツギ の山 12 月 4 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)

○清書(せいしょ)

○伝説のバイオリン(感)
 【1】ストラディバリという人の作ったバイオリンは、ストラディバリウスと呼ばれています。このバイオリンは今からおよそ三〇〇年前に作られました。【2】そのころストラディバリは、一二〇〇挺(ちょう)のバイオリンを作ったとされていますが、今見つかっているのは、そのうちの六〇〇挺(ちょう)ほどです。【3】もちろん、今でも使えるばかりか、ストラディバリウスは世界一いい音を出すバイオリンだとされています。ですから、世界中のバイオリン演奏者のあこがれの楽器となっています。【4】ストラディバリウスの値段は、数億円もするので、売る人も、買って持ち主となった人も、なくさないように厳重に注意しています。【5】そこで、一挺(ちょう)ずつ名前がつけられていて、鑑定する人が見たらすぐにわかるようになっています。
 なぜストラディバリウスは、そのようにすばらしい音がするバイオリンになったのでしょうか。【6】最近の研究では、そのころは寒冷な気候が続いたため夏と冬の年輪の差が少なかったからではないかと言われています。【7】木は、夏には速く成長するので密度が薄くなり、冬にはゆっくり成長するので密度が濃くなります。この密度の差が年輪となって現れます。【8】ストラディバリが生きていた時代は寒い気候が続いていたので、バイオリンの材料となる木の密度が今よりもずっと均一だったということです。【9】しかし、高価なバイオリンを分解して確かめることはできないので、確かなことはまだわかっていません。【0】

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 λ