a 長文 4.1週 00a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1昔(むかし)の人々(ひとびと)は、明るい(あか  )星(ほし)を結ん(むす )で星座(せいざ)を思い描き(おも えが )ました。星座(せいざ)を作っ(つく )たのは、シュメール()人(じん)という説(せつ)もありますが、一般(いっぱん)的(てき)には、約(やく)五千(せん)年(ねん)前(まえ)、バビロニア()の羊(ひつじ)飼い(か )たちによって、作ら(つく )れたのが最初(さいしょ)と言わ(い )れています。2初め(はじ )のころは、十二星座(せいざ)でしたが、その後(  ご)、四十八星座(せいざ)に増え(ふ )ました。 
 十七世紀(せいき)に、オランダで望遠鏡(ぼうえんきょう)が発明(はつめい)され、暗い(くら )星(ほし)も観測(かんそく)できるようになると、四十八星座(せいざ)のすきまにも新しい(あたら  )星座(せいざ)が作ら(つく )れるようになりました。3そのころ、星(ほし)を見つける(み   )たびに、こんな会話(かいわ)が交わさ(か  )れたかもしれません。「新しい(あたら  )星(ほし)を見つけ(み  )たぞ。」「だめ。それは、おらンダ()。」 
 それまでは、星座(せいざ)というと、北半球(きたはんきゅう)のものに限ら(かぎ )れていました。4しかし、今(いま)まで知ら(し )れていなかった南半球(みなみはんきゅう)の星座(せいざ)が紹介(しょうかい)されるようになると、新(しん)星座(せいざ)作り(づく )のブームが起こり(お  )ました。なぜ星座(せいざ)がたくさん作ら(つく )れたのかというと、二十世紀(せいき)の初め(はじ )までは、星座(せいざ)を作る(つく )ことに決まり(き  )がなく、誰(だれ)でも簡単(かんたん)に作る(つく )ことができたからです。5一時(いちじ)は百(ひゃく)二十もの星座(せいざ)が作ら(つく )れたことがあり、あまりの多(おお)さに混乱(こんらん)が起きる(お  )ようになってしまいました。そこで、二十世紀(せいき)になってから、国際(こくさい)天文学(てんもんがく)連合(れんごう)によって、八十八の星座(せいざ)に統一(とういつ)され、星座(せいざ)の境界(きょうかい)も定め(さだ )られることになりました。6現在(げんざい)、私(わたし)たちが親しん(した  )でいる星座(せいざ)は、このときに定め(さだ )られたものです。 
 星座(せいざ)は、神話(しんわ)とともに紹介(しょうかい)されることが多い(おお )ため、西洋(せいよう)のものと思わ(おも )れがちですが、古代(こだい)のインドや中国(ちゅうごく)にも独自(どくじ)のものがあります。7中国(ちゅうごく)の星座(せいざ)は、七、八世紀(せいき)ごろ、日本(にっぽん)にも伝え(つた )られたようで、日本(にっぽん)では、明治(めいじ)時代(じだい)に西洋(せいよう)の天文学(てんもんがく)が導入(どうにゅう)されるまで、ずっと中国(ちゅうごく)の星座(せいざ)が使わ(つか )れてきました。
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 8また、昔(むかし)から星座(せいざ)は、時刻(じこく)をはかり、季節(きせつ)の移り変わり(うつ か  )を知り(し )、農耕(のうこう)の時期(じき)を伝える(つた  )役割(やくわり)を果たし(は  )てきました。海(うみ)に囲ま(かこ )れた土地(とち)に住む(す )人々(ひとびと)は、広い(ひろ )海(うみ)を航海(こうかい)するときに、星(ほし)を観測(かんそく)して位置(いち)や方角(ほうがく)を確かめる(たし   )のにも使っ(つか )ていました。9ですから、星座(せいざ)の名前(なまえ)も、その土地(とち)独自(どくじ)の呼び名(よ な)が数多く(かずおお )ありました。 
 四季(しき)を通じて( つう  )明るく(あか  )見える(み  )オリオン座(ざ)は、世界(せかい)各地(かくち)でさまざまな名前(なまえ)がつけられています。日本(にっぽん)では、その形(かたち)から鼓(つづみ)星(ほし)と呼ば(よ )れていました。0また、オリオン座(ざ)の左上(ひだりうえ)にある赤い(あか )星(ほし)は平家(ひらか)星(ほし)、右下(みぎした)にある白い(しろ )星(ほし)は源氏(げんじ)星(ほし)とも呼ば(よ )れていました。これは平家(へいけ)の旗(はた)の色(いろ)が赤(あか)、源氏(げんじ)の旗(はた)の色(いろ)が白(しろ)だったからです。 
 さまざまな想像(そうぞう)をふくらませてくれる星座(せいざ)を、たまには正座(せいざ)してしみじみ眺め(なが )てみるのもいいかもしれません。 
 あれは大きい(おお  )からお父さん( とう  )星(ほし)。あっちはきれいだからお母さん( かあ  )星(ほし)。これはしょっぱいから梅干し(うめぼ )。ここにある長い(なが )のは物干し(ものほ )。頭(あたま)にかぶっているのはただの帽子(ぼうし)。 

 言葉(ことば)の森長(もりなが)文(ぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(π(ぱい))
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長文 4.1週 00aのつづき
1「菜の花(な はな)や 月(つき)は東(ひがし)に 日(ひ)は西(にし)に」
 蕪村(ぶそん)の俳句(はいく)に詠わ(うた )れている菜の花(な はな)は、春(はる)を告げる(つ  )花(はな)として、私(わたし)たちの目(め)を楽しま(たの  )せてくれます。しかし、菜の花(な はな)は観賞(かんしょう)用(よう)として楽しむ(たの  )だけの花(はな)ではありません。2野菜(やさい)と同じ(おな )ように食べる(た  )こともできる花(はな)なのです。 
 菜の花(な はな)は、花(はな)だけでなく茎(くき)も葉(は)も、ゆでたり炒め(いた )たりして、おいしく食べる(た  )ことができます。3しかも、菜の花(な はな)には、ビタミンや鉄分(てつぶん)などの栄養素(えいようそ)が豊富(ほうふ)に含ま(ふく )れています。 
 菜の花(な はな)を調理(ちょうり)するときは、花(はな)が開き(ひら )きっていないつぼみを選ぶ(えら )ようにします。4花(はな)が開く(ひら )とエグ味(み)が出る(で )ためです。また、火(ひ)の通り(とお )がよいので、菜の花(な はな)のほろ苦(  にが)さや歯(は)ざわりを生かす(い  )ように、塩(しお)を少し(すこ )を加え(くわ )た熱湯(ねっとう)でさっとゆであげます。 
 5菜の花(な はな)は、アブラナ科(か)の植物(しょくぶつ)で、種(たね)から油(あぶら)を採る(と )こともできます。この菜種油(なたねあぶら)は、ドレッシングや天ぷら(てん  )の油(あぶら)として利用(りよう)されていますが、江戸(えど)時代(じだい)には行灯(あんどん)の燃料(ねんりょう)としても使わ(つか )れていました。
 6昔(むかし)、二宮(にのみや)金次郎(きんじろう)が子供(こども)のころ、夜(よる)遅く(おそ )まで行灯(あんどん)をつけて本(ほん)を読ん(よ )でいるので、お店(みせ)の主人(しゅじん)から、油(あぶら)がもったいないと言わ(い )れたことがあります。7金次郎(きんじろう)は、川岸(かわぎし)の空き地(あ ち)に、友達(ともだち)から借り(か )た一握り(にぎ )の菜種(なたね)を植え(う )、一年(ねん)後(ご)に袋(ふくろ)一杯(いっぱい)の菜種(なたね)を収穫(しゅうかく)しました。8金次郎(きんじろう)は、この経験(けいけん)から、「小(しょう)を積ん(つ )で大(だい)と為す(な )」という考え方(かんが かた)を学び(まな )ました。金次郎(きんじろう)が行灯(あんどん)をつけて、天丼(てんどん)を食べ(た )ていたら、このような考え方(かんが かた)を学ぶ(まな )ことはなかったでしょう。
 9このように、いろいろな面(めん)で私(わたし)たちの役に立つ(やく た )菜の花(な はな)は、まさに魔法(まほう)の植物(しょくぶつ)と言え(い )るでしょう。菜の花(な はな)を見(み)ていると、思わず(おも  )呪文(じゅもん)を唱え(とな )たくなります。アブラナ カタブラ。0
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Λ)
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a 長文 4.2週 00a
ありじごくにおちたありは

 1えんの下(した)や、やつでの木(き)のかげの、かわいた土(つち)やすな地(ち)のところに、じょうごがたの小さな(ちい  )あなをみつけたことがありませんか。
 2そして、そこにおちこんだありが、はいあがろうとして、もがいていることがあるでしょう。
 3ありは、とちゅうまでのぼってくると、すなといっしょにころがりおち、のぼることができません。4そのうちに、あなのそこから、すなとおなじ色(いろ)の虫(むし)がでてきて、ありをつかまえてしまいます。
 このあなの虫(むし)が、ありじごくですね。
 5ありじごくのあなのそこにゆびを入れ(い )て、そのすなをすくってごらんなさい。きっと、ありじごくをつかまえることができるでしょう。6あずきつぶほどの大き(おお )さで、はい色(いろ)をした、くものようなかたちの虫(むし)です。この虫(むし)は、とんぼににている、うすばかげろうという虫(むし)のこどもなのです。この虫(むし)は、ありをたべて、大きく(おお  )なります。
 7さて、ありじごくは、すなの上(うえ)で、からだをまわしながら、あなをほっていきます。まわりのかべは、ありがすべりおちるように、こまかなすなでつくり、あなのそこに、からだをかくしています。
 8うっかり、ありじごくにおちこんだありは、のぼろうとしても、すながくずれてしまうので、どうしてもはいあがることができません。9なんどか、のぼってはころげおち、のぼってはころげおちているうちに、つかれて、しまいには、そこでまちかまえているありじごくに、たべられてしまうのです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 4.3週 00a
ねこのしたは、どうしてざらざら

 1どうぶつえんのおじさんに、きいてみますと、したがざらざらしているのは、ねこばかりではないそうです。2とらでも、ライオンでも、ひょうでも、くまでも、もうじゅうのしたは、たいがいざらざらしているそうです。
 よくしらべてみますと、ねこのしたには、たくさんのとげがついています。
 3ねこは、とらや、ひょうのなかまで、まえは、山(やま)の中(なか)で、けものや鳥(とり)をつかまえて、そのにくをたべて、くらしていたもうじゅうでした。
 4もうじゅうたちが、にくのついているほねをしゃぶるときには、このざらざらしたしたが、とてもやくにたちます。なめらかなしたでは、にくをけずりとってたべたりすることが、むずかしいからです。
 5かなあみについている、さかなのにくののこりなどを、ねこは、じつにきれいにとってなめてしまいます。
 6いまでも、外国(がいこく)の山(やま)にすんでいる山(やま)ねこは、よわいけものや、鳥(とり)をつかまえて、たべているもうじゅうです。
 7ねこは、にんげんにかわれるようになって、いまのように、おとなしくなったのですが、したは、もうじゅうのすがたを、のこしているわけです。
 8ですから、草(くさ)や木(き)のはっぱを、たべている牛(うし)や馬(うま)やきりんやしたのしたは、なめらかで、ざらざらしているところが、あまりありません。
 9にんげんのしたも、いくらかはざらざらしていますが、これは、おもに、あじをしったり、たべものをこねまわすためなのです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 4.4週 00a
 1健康(けんこう)的(てき)で、お金( かね)もかからない手軽(てがる)なダイエット法(ほう)、それは、ものをよく噛ん(か )で食べる(た  )ことです。よく噛ん(か )で食べる(た  )と食事(しょくじ)に時間(じかん)がかるので、自然(しぜん)と大食(おおぐ)いをしなくなります。2また、ゆっくり噛ん(か )でいるうちに満腹(まんぷく)感(かん)が得(え)られ、必要(ひつよう)以上(いじょう)に食べ(た )たいと思わ(おも )なくなります。 
 3同じ(おな )カロリーのものでも、よく噛ん(か )で食べる(た  )と、いろいろな感覚(かんかく)が刺激(しげき)され、自律(じりつ)神経(しんけい)がよく働き(はたら )、食べ(た )たエネルギーがどんどん使わ(つか )れます。4一方(いっぽう)、噛ま(か )ずに直接(ちょくせつ)胃(い)に送り込む(おく こ )と、食べ物(た もの)は、体(からだ)の脂肪(しぼう)となりたまってしまいます。 
 5徳川(とくがわ)家康(いえやす)は、健康(けんこう)法(ほう)として「一口(ひとくち)、四十八回(かい)噛む(か )」ということを守っ(まも )ていました。何(なに)かを食べる(た  )とき、四十八文字(もじ)の「いろは」にあてはめて噛む(か )のです。6「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす ん。ごっくん」というわけです。
 7昔(むかし)は、主食(しゅしょく)も今(いま)のようなふっくらとした白い(しろ )お米(こめ)ではなく、玄米(げんまい)や粟(あわ)など、噛み(か )ごたえのあるものでした。早く(はや )食べ(た )たくても、十分(じゅうぶん)に噛ま(か )なければ飲み込め(の こ )ないようなものだったのです。
 8よく噛ん(か )で食べる(た  )と、よいことはほかにもたくさんあります。あごが発達(はったつ)し歯(は)の健康(けんこう)に役立つ(やくだ )、唾液(だえき)がたくさん分泌(ぶんぴつ)され免疫(めんえき)力(りょく)が高まる(たか  )、さらには、脳(のう)の中(なか)の血液(けつえき)の量(りょう)が増え(ふ )頭(あたま)のはたらきがよくなる、などです。 
 9ツルは千(せん)年(ねん)、カメは万(まん)年(ねん)生きる(い  )と言わ(い )れますが、ツルッと食べ(た )ずにカメば噛む(か )ほど長生き(ながい )できるというわけです。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(α)
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a 長文 5.1週 00a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1フクロウは夜行(やこう)性(せい)の鳥(とり)で、暗い(くら )ところで活動(かつどう)するため、体(からだ)にさまざまな工夫(くふう)をしています。フクロウのなかまは、顔(かお)が平たく(ひら  )頭(あたま)が大きい(おお  )という特徴(とくちょう)があり、人間(にんげん)と同じ(おな )ように、両目(りょうめ)が顔(かお)の前(まえ)の方(ほう)についていて、両目(りょうめ)で見える(み  )範囲(はんい)が広く(ひろ )なっています。2このおかげで、暗やみ(くら  )の中(なか)でも獲物(えもの)をよく見る(み )ことができます。また、首(くび)がよく動く(うご )ようになっているので、四方八方(しほうはっぽう)を見(み)わたせます。体(からだ)はそのままで、首(くび)をぐるりと回し(まわ )、真後ろ(まうし )に顔(かお)を持っ(も )てくることができるほどです。
 3フクロウの能力(のうりょく)のすばらしさは、目(め)だけではありません。暗やみ(くら  )で狩り(か )をするときは、音(おと)で獲物(えもの)の場所(ばしょ)を判断(はんだん)することの方(ほう)が多い(おお )ので、耳(みみ)もすぐれています。4人間(にんげん)も、左右(さゆう)の耳(みみ)に聞こえる(き   )わずかな違い(ちが )から、音(おと)の出(で)ている場所(ばしょ)をある程度(  ていど)知る(し )ことができますが、上下(じょうげ)の位置(いち)のちがいを知る(し )のは、たいへん難しい(むずか  )ことです。5ふだん木(き)の枝(えだ)にとまっているフクロウは、地面(じめん)を歩い(ある )ているネズミのような獲物(えもの)をつかまえるために、上下(じょうげ)の方向(ほうこう)まで判断(はんだん)しなくてはなりません。6フクロウの右(みぎ)耳(みみ)は、左(ひだり)耳(みみ)よりも高い(たか )ところについており、二つ(ふた )の耳(みみ)の位置(いち)が上下(じょうげ)にずれているので、獲物(えもの)がどのくらい下(した)を歩い(ある )ているのかがわかるのです。
 7せっかく獲物(えもの)の場所(ばしょ)がわかっても、近づく(ちか  )ときにバサバサッ()と羽ばたき(は   )の音(おと)がすると、獲物(えもの)に逃げ(に )られてしまいます。けれども、フクロウは、そんなヘマ()はしません。8羽(はね)の先端(せんたん)は、細かく(こま  )櫛(くし)のようにわかれていて、羽ばたき(は   )の音(おと)がしないようになっています。さらに、羽(はね)の表面(ひょうめん)には、たいへん細かい(こま  )毛(け)が生え(は )ていて、ビロードのようになめらかです。そのおかげで、こっそりと獲物(えもの)にさとられずに近づく(ちか  )ことができます。
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 9新幹線(しんかんせん)の新しい(あたら  )車体(しゃたい)には、騒音(そうおん)をおさえる工夫(くふう)がされています。パンタグラフに小さな(ちい  )ギザギザのものがついているのですが、これは、音(おと)を立て(た )ないで羽ばたく(は   )ことのできるフクロウの翼(つばさ)をまねて作っ(つく )たものです。0フクロウはこれを見(み)て、「ふう、クロウして考え(かんが )たのに……。」と言っ(い )ているかもしれません。
 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(κ(かっぱ))
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長文 5.1週 00aのつづき
にわとりや犬(いぬ)は、けんかをするとき

 1わたしたちだって、けんかをするときには、目(め)を光らせ(ひか  )、こわいかおをするでしょう。そして、こしをひき、足(あし)をふんばって、みがまえるではありませんか。
 2それは、とびかかっていくための、みがまえというだけでなく、あいてをおどして、こわがらせるためでもありますね。
 3けものたちも、うなり声(ごえ)をたてたり、はをむきだしたりして、あいてをおどします。
 4犬(いぬ)もにわとりも、せなかを高く(たか )し、しっぽをぴんとあげたり、くびの毛(け)をさかだてたりします。
 5にわとりは、つばさをひくくひろげて、じぶんを大きく(おお  )みせ、まず、あいてをおどかすのです。
 6そのうえ、こうしたみがまえをしますと、とびかかりやすく、また、さっとからだをうごかすのにも、つごうがよいのです。
 7からだを大きく(おお  )みせ、おそろしいようすをしてあいてをおどかすのは、ねこやにわとりばかりではありません。
 8おすライオンのたてがみも、そうですし、ふぐが、からだをぷうっとふくらませるのも、そのためです。
 9ねこのけんかをみても、よくわかります。
 また、ゴリラが、おこって、おなかをぽんぽんたたくのも、あいてをおどして、こわがらせるためです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.2週 00a
くまは、冬(ふゆ)になると

 1冬(ふゆ)になると、野(の)や山(やま)には雪(ゆき)がふりつもって、くまのたべものが、ほとんどみつからなくなります。いくらさがしまわっても、なんにも、たべるものがありません。
 2それで、くまは、野山(のやま)にどっさりたべもののある秋(あき)のあいだに、もりもりとたべて、からだをふとらせます。つまり、くいだめをしておくのです。
 3さむい冬(ふゆ)になって、雪(ゆき)がふりはじめるまえに、くまはあなの中(なか)にはいり、春(はる)がやってくるまで、ねむりつづけます。
 これをくまの冬眠(とうみん)といいます。
 4でも、ほんとうは、ぐっすりとねむっているのではなく、からだをうごかさないで、うつらうつらしているのです。
 ですから、冬(ふゆ)のあいだ、くまは、なんにもたべません。
 5秋(あき)のあいだに、くいだめしたたべものは、あぶらにして、からだにためこんであります。それが、すこしずつとけて、からだにひつようなようぶんとなって、生き(い )つづけているのです。
 6ですから、春めい(はる  )てきて、雪(ゆき)がとけはじめると、くまは目(め)をさまして、あなからでてきますが、すっかりやせ、おなかをすかしています。
 さっそく、たべものをさがしますが、まだそのころは、そうやすやすと、たべものはみつかりません。
 7それで、たまに雪の下(ゆき した)をかぎわけて、ふきのねなどをほってたべますが、なにしろ、おなかがすききっていますから、気(き)があらくて、春(はる)のはじめごろのくまは、りょうしなどから、いちばんこわがられています。
 8人(ひと)の家(いえ)のあるところまでやってきて、はたけのさくもつをあらしたり、かちくをとったりするのも、このころです。
 めすぐまは、冬眠(とうみん)しているあいだにこどもをうみます。そして、おっぱいをのませます。9それで、よけいにやせてほそくなり、あなからでてくるときには、おなかが、すききっているのです。
 冬眠(とうみん)するどうぶつには、くまのほかに、ねずみのなかまのやまね
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こや、こうもりがいます。
 また、へびやかえるも土(つち)のなかにもぐって、じっとしています。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.3週 00a
ライオンには、なぜ、たてがみが

1「おすがいばるためのかざりだろう。」
 もちろん、どうどうとしたすがたを、めすのライオンにみせてやるため、ということもあります。
 2からだをかざって、めすとなかよくしようというわけです。
 しかし、そのほかに、ライオンのおすのたてがみは、たいせつなぶきになるのです。
 3おそろしいてきにであったとき、じぶんのたてがみをさかだて、からだを大きく(おお  )みせて、あいてをおどすのです。
 4また、てきにとびかかられても、あたまやかたは、あのたてがみのおかげで、かみつかれたり、きずがついたりしません。
 5なにしろ、おすは、めすやこどもをまもるために、つよいどうぶつと、たたかったりしなければなりませんから、どうしても、ぶきがいるわけです。
 6マントひひのおすも、りっぱなたてがみをつけていますが、これも、たいせつなぶきなのです。
 7けもののおすは、こうしたぶきをもっているものが、おおいのです。
 8たとえば、しかやかもしかのおすの、すばらしいつのも、そうです。
 9あのつのも、めすに、りっぱなようすをみせてやるとともに、てきとたたかうときには、ぶきとして、たいへんやくにたつのです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.4週 00a
 1昔(むかし)の暦(こよみ)では、それぞれの月(つき)に呼び名(よ な)がつけられていました。例えば(たと  )、四月(しがつ)は卯月(うづき)、五月(ごがつ)は皐月(さつき)、六月(ろくがつ)は水無月(みなづき)などという呼び(よ )方(かた)です。
 2さて、十月(じゅうがつ)は神無月(かんなづき)と言い(い )ます。字(じ)を見(み)てのとおり、神様(かみさま)のいない月(つき)ということです。3ところが出雲(いずも)の国(くに)(今(いま)の島根(しまね)県(けん))だけは、神在月(かみありづき)というのです。この月(つき)には日本(にっぽん)全国(ぜんこく)からたくさんの神様(かみさま)が出雲(いずも)に集まっ(あつ  )てくるからです。
 4出雲(いずも)大社(たいしゃ)は、大国主命(おおくにのぬしのみこと)を祭っ(まつ )てある神社(じんじゃ)で、縁結び(えんむす )の神様(かみさま)としても知ら(し )れています。5ここで年(ねん)に一度(いちど)、日本中(にほんじゅう)の神様(かみさま)たちが集まっ(あつ  )て、一年間(ねんかん)の予定(よてい)を話し合う(はな あ )のだそうです。
 6この会議(かいぎ)は、多く(おお )の神様(かみさま)が集まる(あつ  )大がかり(おお   )なものであるわりに、神様(かみさま)たちにとってはリラックスできるひとときだったようで、神様(かみさま)はこの時期(じき)には縁結び(えんむす )以外(いがい)の仕事(しごと)はあまりしていないようです。
 7みなさんの近く(ちか )にある神社(じんじゃ)の神様(かみさま)も、一年(ねん)に一度(いちど)、島根(しまね)の方(ほう)へ旅(たび)に出(で)ているかもしれません。出雲(いずも)はイツモよいとこだなあ、などと羽(はね)を伸ばし(の  )つつ。

8「そろそろ、神無月(かんなづき)の支度(したく)をしないと、いカンナあ。えーと、持ち物(も もの)は、ヤカン・ナベ、ミカン・梨(なし)、ようかん・ナス、図鑑(ずかん)・9生クリーム(なま    )、空き缶(あ かん)・ナイフと。これぐらいで、いいカンナ」(みんなも考え(かんが )てみてね)
「おっと、そんなたくさん持っ(も )て、ぶつカンナ」0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(α)
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a 長文 6.1週 00a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1たくさんの本(ほん)を置い(お )てある図書館(としょかん)。好き(す )な本(ほん)をさがしたり、何(なに)かを調べ(しら )たりすることができて、本当に(ほんとう )便利(べんり)です。2図書館(としょかん)のある場所(ばしょ)から遠く(とお )に住ん(す )でいる人(ひと)のためには、図書館(としょかん)の本(ほん)を積ん(つ )だバスが、決まっ(き  )た日(ひ)に来(き)てくれるところもあります。これを移動(いどう)図書館(としょかん)といいます。
 3移動(いどう)図書館(としょかん)は、世界中(せかいじゅう)にあります。たいていは、バスに本(ほん)をつんだ「図書館(としょかん)バス」ですが、なかには、かわった移動(いどう)図書館(としょかん)もあります。4たとえば、モンゴルという国(くに)では、ラクダが本(ほん)を積ん(つ )でさばくの道(みち)を行く(い )、「図書館(としょかん)ラクダ」がいるそうです。ヨーロッパの北(きた)では、トナカイのそりに本(ほん)をのせていく「図書館(としょかん)トナカイそり」があって、雪(ゆき)や氷(こおり)の上(うえ)をすいすいと本(ほん)を運ん(はこ )でくれるそうです。5タイという国(くに)では、ゾウの背(せ)に本(ほん)をつんだ「図書館(としょかん)ゾウ」がいるそうです。ゾウは、どんなに木(き)がおいしげったジャングルの道(みち)も平気(へいき)で進ん(すす )でいき、山奥(やまおく)の村(むら)の学校(がっこう)に本(ほん)を届け(とど )てくれるそうです。
 6国(くに)が広い(ひろ )ところでは、ヘリコプター図書館(としょかん)もあるそうです。しかし、もちろんヘリコプターの上(うえ)から本(ほん)をばらまくわけではありません。
 7また、インドネシアでは、日本(にほん)の人(ひと)たちの寄付(きふ)も使っ(つか )て、オートバイで本(ほん)を運ぶ(はこ )、「バイク図書館(としょかん)」もできました。どうしてかというと、インドネシアでは、大きい(おお  )津波(つなみ)があって、村(むら)も道(みち)もめちゃめちゃにされてしまったからです。8しかし、バイクなら、じゃまなものがふさいでいる道(みち)も通り(とお )ぬけていくことができるのです。
 世界(せかい)には、貧困(ひんこん)や戦争(せんそう)のために、生きる(い  )だけで精一杯(せいいっぱい)という暮らし(く  )を送っ(おく )ている人(ひと)たちがいます。9しかし、そういうところにこそ、図書館(としょかん)を作ろ(つく )うという人(ひと)がいるのです。図書館(としょかん)ができると、人々(ひとびと)は、食べ物(た もの)にもこまっていても、いえ、生きる(い  )のにぎりぎりの厳しい(きび  )生活(せいかつ)だからこそ、喜ん(よろこ )で本(ほん)を借り(か )に来る(く )というのです。0そして、それらの人々(ひとびと)は、こう言い(い )ます。
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 「図書館(としょかん)は、人間らしく(にんげん   )生きる(い  )ための、命(いのち)の灯台(とうだい)だ」と。
 この話(はなし)、「本(ほん)、灯台(とうだい)(ほんとうだい)」!

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(λ(らむだ))
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長文 6.1週 00aのつづき
ひばりは、どうして、高い(たか )空(そら)に

 1春(はる)になると、ひばりが、むぎばたけや、かわらの草(くさ)のあいだから、高く(たか )とびあがって、さえずりはじめますね。
2「あ、ひばりだ。いい声(こえ)だなあ。」
と、わたしたちは、白い(しろ )雲(くも)の下(した)に、まめつぶのようにみえるひばりを、みあげたりします。
 3ひばりが、高い(たか )空(そら)にとびあがってなくのは、
「いよいよ春(はる)もさかりになったぞ。4このあたりは、わたしのりょうぶんだぞ。」
と、声(こえ)をあげて、なかまにしらせるためです。
 5すこしはなれた高い(たか )空(そら)で、ピーチク、ピーチク、ないているべつのひばりも、
「こっちは、わたしのりょうぶんだ。6きみのりょうぶんは、あらさないよ。」
と、こたえているのです。
 7もし、べつのひばりが、じぶんのりょうぶんにはいると、おこって、とびかかり、じぶんのりょうぶんのそとへ、おいだしてしまいます。
 8そのうえで、めすのひばりに、じぶんのりょうぶんをしらせて、
「こっちへおいで。いっしょにくらそう。」
と、よぶ、なき声(  ごえ)をたてるわけです。
 9どんなけものでも、鳥(とり)でも、じぶんのりょうぶんというものがあって、いろいろのしかたで、なかまにしらせあっているのです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.2週 00a
でんしょばとは、どうして、とおくから
 
 1はとや、犬(いぬ)は、じぶんのすんでいるところにもどってこようとする、しぜんのちえをもっていると、いわれています。
 2じぶんのすや、すんでいる家(いえ)のほうがくを、ちゃんとみさだめて、もどってくるわけですが、そのわけは、まだ、はっきりとしらべられてはいません。
 3ときには、すにもどることができないで、とちゅうで、うろうろしているものや、ほうがくをとりちがえて、まいごになるものもあります。4しかし、ちかいところですと、たいてい、じぶんのすにかえってきます。はとは、じぶんのすのちかくまでとんできますと、あたりのようすをおぼえていて、まいおりるのでしょう。
 5なんどか長い(なが )たびをしたり、長い(なが )あいだ、おなじばしょにすんでいたものは、まよわずに、ちゃんともどってきます。
 6ですから、はとや犬(いぬ)は、なにか、ほうがくをみさだめて、もどってくる力(ちから)を、からだのどこかに、もっているものとかんがえられます。
 7すてたねこが、ちゃんとうちへもどってきたり、とおくにみつをあつめにいったみつばちが、一ちょくせんに、すばこにかえってくるのも、きっと、からだに、とくべつにほうがくをしるはたらきが、あるのかもしれません。
 8どんなどうぶつでも、なにか、そうした力(ちから)をもっていることがわかりますが、そのなかでも、でんしょばとや犬(いぬ)は、とくべつに、ほうがくをみさだめる力(ちから)が、つよいようです。
 9それで、でんしょばとにてがみをもたせて、つうしんをすることができるのです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.3週 00a
あひるは、どんなしかけで水の上(みず うえ)を

1「足(あし)のゆびのあいだに水かき(みず  )がついていて、それで水(みず)をかくから、じょうずにおよげるんだよ。」
 なるほど、それにちがいありません。
 2しかし、その足(あし)で、水(みず)をかいて、まえへすすむといっても、足(あし)をまえへつきだすときには、はんたいに、まえのほうへ水(みず)をおしますから、あひるのからだはうしろにもどり、おなじところに、とまってしまいはしないでしょうか。
 3あひるが、じょうずに、水の上(みず うえ)をおよげるしかけが、三つあります。
 一つは、もちろん、水かき(みず  )のついている足(あし)です。
 4足(あし)をまえにだすときには、足(あし)のゆびをちぢめますから、水かき(みず  )もしぜんにすすんで、水(みず)からうける力(ちから)も小さく(ちい  )なり、からだは、うしろへもどされません。
 5もう一つは、足(あし)が、からだのずっとうしろのほうに、ついていることです。
 これは、水の上(みず うえ)をおよぐのに、とてもつごうがよく、ひとかきで、ずっとからだを、まえにすすめることができます。
 6もう一つは、からだからあぶらをだしていて、からだやはねに、水(みず)がしみこまないように、なっていることです。
 このようなしかけで、あひるは、じゆうじざいに、水の上(みず うえ)を、およぎまわることができるのです。7よくできすぎていて、おかにあがると、あるくほうは、いっこううまくありません。
 水(みず)どりは、かもでもおしどりでも、がちょうでもペリカンでも、みんな、あひるによくにています。8およぐことはじょうずですが、あるくことは、たいそうへたです。
 ところが、これがもっとひどくなって、足(あし)がからだのうしろのほうにつきすぎて、にんげんのように、立っ(た )てあるく水(みず)どりまでできました。それは、ペンギンです。
 9ペンギンは、南(なん)きょくの海(うみ)にすんでいる鳥(とり)で、およぎのめいじんです。水(みず)をおよぐのはすばらしくうまいのですが、りくにあがっ
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て、あるくかっこうときたら、あひるよりひどく、まるで二つぐらいの子ども(こ  )が、よちよちとあるいているような、おかしなかっこうです。0

「理科(りか)なぜ? なぜかな」(宮下正美(みやしたまさみ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.4週 00a
 1石油(せきゆ)は、大昔(おおむかし)の動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)、微生物(びせいぶつ)などの死骸(しがい)が土(つち)といっしょに海底(かいてい)に積もり(つ  )、長い(なが )年月(ねんげつ)の間(あいだ)に大きな(おお  )力(ちから)や熱(ねつ)が加わっ(くわ  )てできたと言わ(い )れています。2地面(じめん)や海(うみ)の深い(ふか )ところには、石油(せきゆ)がたまっている油田(ゆでん)という場所(ばしょ)があり、石油(せきゆ)はそこからくみ上げ(  あ )られます。
 3油田(ゆでん)からくみ上げ(  あ )られたばかりの石油(せきゆ)は、原油(げんゆ)と呼ば(よ )れています。原油(げんゆ)はいろいろな成分(せいぶん)が混じっ(ま  )ていて、そのままでは使い(つか )にくいため、それらの成分(せいぶん)を分ける(わ  )必要(ひつよう)があります。
 4水(みず)が沸騰(ふっとう)して水蒸気(すいじょうき)になるような、液体(えきたい)が気体(きたい)に変わる(か  )ときの温度(おんど)を沸点(ふってん)と言い(い )ます。原油(げんゆ)の中(なか)のいろいろな成分(せいぶん)は、沸点(ふってん)が少し(すこ )ずつ違い(ちが )ます。5そこで、その沸点(ふってん)の違い(ちが )を利用(りよう)して原油(げんゆ)をガソリンや灯油(とうゆ)などに分け(わ )ていきます。そして、次々(つぎつぎ)と分け(わ )て最後(さいご)に残っ(のこ )たものがタールやアスファルトになるのです。
 6例えば(たと  )、原油(げんゆ)という家族(かぞく)がお風呂(ふろ)に入っ(はい )ていたとします。お風呂(ふろ)の温度(おんど)を上げ(あ )ていくと、まず最初(さいしょ)にその熱(あつ)さに耐え(た )られなくなった子供(こども)がお風呂(ふろ)から飛び出し(と だ )ます。7この子供(こども)がガソリンです。更に(さら )温度(おんど)を上げ(あ )ていくと、今度(こんど)はお父さん( とう  )が、「あちち。」と言っ(い )て飛び出し(と だ )てきます。8このお父さん( とう  )が灯油(とうゆ)です。しかし、どんなに温度(おんど)を上げ(あ )ても最後(さいご)まで湯船(ゆぶね)に残っ(のこ )ている人(ひと)がいます。おじいちゃんです。このおじいちゃんがタールです。

9「おいおい、もっといい役(やく)にしてくれよ。」
「じゃあ、おじいちゃん、アスファルトね。」
「あまり、変わっ(か  )とらん。」0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(τ)
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