a 長文 1.1週 0e
 昨日きのう土曜日どようびとなりいえのサトシがぼくのいえ遊びあそ にきました。サトシにはアリサという名前なまえいもうとがいます。アリサとお母さん かあ  はバレエの練習れんしゅうがあるので、サトシはお留守番るすばんです。 
 最初さいしょに、ぼくたちはベイブレードで遊びあそ ました。サトシはたくさんのベイを持っも ています。トイザラスに行くい といつも売り切れう き になっている珍しいめずら  ベイも持っも ています。ベイのかずでは負けま ているけど、ぼくは頑張りがんば ました。対戦たいせん結果けっか引き分けひ わ です。 
 そのあとは、一丁目ちょうめ公園こうえん行くい ことにしました。お母さん かあ  は、
今日きょう寒いさむ からおうちなか遊んあそ だら。」 
少しすこ 困っこま かおをして言いい ました。ぼくは、
大丈夫だいじょうぶだよ。行っい てくるね。」 
と、玄関げんかんました。そと寒くさむ て、かぜがぴゅうぴゅう吹いふ ていました。やっぱりいえなか遊べあそ ばよかったかなあと思いおも ながら、ぼくはポケットに突っ込みつ こ ました。一丁目ちょうめ公園こうえんには、タケシとシンジがいました。ぼくたちはいっしょになって鬼ごっこおに   をしました。たくさん走り回っはし まわ たのでまるでお風呂ふろあがりのようにからだがぽかぽかになりました。 
 いえ帰るかえ とちょうど三のおやつの時間じかんでした。 
「みんなでひゃくえんショップに行っい 好きす なものを買っか ておいで。」 
と、ぼくのお母さん かあ  がお財布さいふ出しだ ながら言いい ました。サトシとぼくの双子ふたごいもうとのカスミとヒカリはひゃくえんずつもらいました。ぼくだけ二ひゃくえんもらいました。どうしてかというと、お母さん かあ  が、
お母さん かあ  ぶんもひとつ買っか てきてね。」 
と、こっそり言っい たからです。 
 ぼくのいえさか降りお ていくと左側ひだりがわひゃくえんショップがあります。ぼくは四ひゃくえんのコーナーで選びえら ました。買っか たものは、どらチョコとジュースとベビースターとあわです。あわはラム
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ネのお菓子 かしです。それを食べるた  と、くちなかあわだらけになります。まるでモリアオガエルのたまごのようです。サトシもぼくの真似まねをしてあわを買いか ました。二人ふたりくち大きくおお  開けあ てカスミとヒカリに見せみ たら、
「うわあ、まずそう。」 
逃げに られました。 
「おいしいよなあ。」 
と、ぼくとサトシはかお見合わせみあ  笑いわら ました。まだ食べた たことがないから、あじ分からわ  ないのだなあとぼくは思いおも ました。お母さん かあ  にはチョコレートのお菓子 かし買っか てきてあげました。お母さん かあ  は、
「ありがとう。このお菓子 かし大好きだいす 。」 
喜びよろこ ました。ぼくはいいものを買っか たなと嬉しくうれ  なりました。楽しいたの  土曜日どようびでした。

言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい ω)
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a 長文 1.2週 0e
はなには どうして みつばちや ちょうが あつまるの?

 はなには あまい みつが あります。
 みつばちや ちょうは、みつが だいすきです。
 それで みつを あつめに はなに あつまるのです。
 はなも きれいな いろを つけて、みつばちや ちょうが くるのを まっています。

ちょうは なにから うまれるの?

 ちょうは こどもの ときは あんなに きれいな すがたを しては いません。
 たまごから かえったばかりの ちょうは たいてい いもむしや けむしの かたちを しています。
 いもむしや けむしは、 どんなところに いますか。やさいの はっや のはっのうえにいて はっを たべて 大きくおお   なるのです。

ありは なかまと おはなしが できるの?

 ありを みていると おもしろいことに きが つきます。
 ありと ありが であうとき、ちょっと たちどまって、おはなし しているように みえるのです。ほんとうは、ありは こえを だして、おはなしできません。あたまの まえにある しょっかくで しらせあっているのです。

「なぜだろうなぜかしら 1ねんじょう
星野ほしの芳郎よしお 真船まぶね和夫かずお 監修かんしゅう
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a 長文 1.3週 0e
さかなは どうして みずのなかに いるの?

 さかなは、いきを するとき みずのなかに とけている くうきを えらを つかって とりいれます。
 たべものも みずのなかの ちいさな いきものや もを たべます。
 かえるは、おたまじゃくしのときは、えらでいきを します。でも、かえるになると えらは なくなって はいという くうきを だしいれする ふくろが からだのなかに できるのです。

たこや いかは なぜ すみを はくの?

 たこや いかは、大きおお な さかなや ひとに おいかけられると、すみを はいて すがたを かくしてから にげだします。
 まるで にんじつつかい みたいですね。
 たこや いかの からだの なかには、すみを つくる ふくろが あります。その ふくろの なかには たくさんの すみが ためてあるのです。

「なぜだろうなぜかしら 1ねんじょう
星野ほしの芳郎よしお 真船まぶね和夫かずお 監修かんしゅう
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a 長文 1.4週 0e
 香りかお マツタケあじシメジ」という言葉ことばにあるように、わたしたち日本人にっぽんじんは、あきになるとマツタケを楽しみたの  たいと感じかん ます。マツタケご飯 はんに、土瓶どびん蒸しむ やきマツタケ、貴重きちょう高級こうきゅうあじねん一度いちど味わっあじ  て、こころからだ元気げんきになるようです。また、ふだんからシイタケ、エノキダケ、シメジ、ヒラタケ、マイタケ、エリンギなど、お料理りょうり欠かか せない素材そざいとなるきのこもあります。このように身近みぢか存在そんざいであるきのこは、いったいいつごろから食べた られるようになったのでしょう。
 高松たかまつの このみねに かさ立てた 
 みちさかりたる あきのよさ
 万葉集まんようしゅう収めおさ られたうたです。「かさ立てた て」はマツタケがカサを広げひろ てはえている様子ようす、「あき」はマツタケの香りかお のことです。このうたられるように、日本人にっぽんじん少なくともすく    奈良なら時代じだいにはきのこを食べた ていたと考えかんが られます。更にさら 平安へいあん時代じだいには、貴族きぞくたちのあいだで、季節きせつをいろどる文化ぶんかてき行事ぎょうじとしてマツタケりが行わおこな れたそうです。
 きのこは、光合成こうごうせいをしている植物しょくぶつ違っちが て、ひかりがなくても生きい ていくことができます。むかしは、はな咲かせさ  ない植物しょくぶつであるシダやコケの仲間なかま考えかんが られていたこともありますが、いま菌類きんるいとして植物しょくぶつ動物どうぶつとは違うちが 生物せいぶつだとされています。
 植物しょくぶつ動物どうぶつは、食べた たり食べた られたりすることでつながり、バランスが保たたも れています。植物しょくぶつひかりから栄養えいようぶつつくり出す   だ 生産せいさんしゃ役割やくわり果たしは  ています。動物どうぶつは、ほかの生物せいぶつ食べた 栄養えいよう吸収きゅうしゅうする消費しょうひしゃ役割やくわり果たしは  ています。その植物しょくぶつ生産せいさん動物どうぶつ消費しょうひがうまく流れなが ていくように、消費しょうひ切れき なかったものを分解ぶんかいするのがきのこたち菌類きんるい役割やくわりです。
 きのこは、「大きなおお  にはえる小さなちい  子どもこ  」ではありません。自然しぜんかいなかでは、植物しょくぶつ動物どうぶつとならぶような大きなおお  存在そんざいなので
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す。そう思うおも と、おなべのなかでぐつぐつ煮えに ているエノキやシメジが「自然しぜん大切たいせつにするんだよ」と語りかけるかた    ように思えおも てきます。 

 同じおな ように見えるみ  きのこにも、いろいろな性格せいかくがあります。のんきなエノキ、まじめなシメジ、じっとマツタケ、おいシイタケ、筋肉きんにくもりもりマッシュルーム。

 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい μ
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a 長文 2.1週 0e
 二月にがつ三日みっか節分せつぶんです。ぼくたちはまめまきをしました。 
おにそとふくうち。」 
と、元気げんきよく大声おおごえをあげました。パラパラとまめ散らばりち   ます。おもしろくてどんどん投げな ました。ベランダからそと投げるな  ときは、ちょっとだけこえ小さくちい  しました。どうしてかというと、よるなので大声おおごえをあげると近所きんじょ迷惑めいわくになるからです。 
まめ片付けかたづ はチップにやらせるからじゃんじゃんまいていいよ。」 
と、お母さん かあ  笑いわら ながら言いい ました。チップというのはぼくのいえいぬです。まいたまめ食いしんぼうく     のチップがきれいに食べた てしまいます。 
 まめまきのあと、ぼくがお父さん とう  お母さん かあ  としかずだけまめ配りくば ました。 
お父さん とう  は三十一さいだから三十ね。はい。」 
そう言っい お父さん とう  まえまめ置きお ました。お母さん かあ  には、 
「はい、お母さん かあ  は三十四ね。」 
と、三十四数えかぞ ました。 
「いいなあ、こんなにいっぱい。」 
と、ぼくがうらやましそうに言うい と、
「いいでしょう。」 
と、お母さん かあ  はにっこりしました。お母さん かあ  が、 
としかずだけとって食べるた  んだよ。」 
言うい ので、ぼくとおとうとたちは自分じぶんまめ取りと ました。ぼくは六でリョウタは五。キョウタは四のはずでした。でも、ぼくはキョウタが四以上いじょうくち入れい ているのをてしまいました。キョウタのやつ、それじゃあぼくより年上としうえじゃないかと思いおも ました。リョウタはちゃんと五だけ食べた ていました。ぼくも六だけ食べた ました。ぼくとリョウタは真面目まじめだなと思いおも ました。
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 みんなに配っくば てからもまだまめ残りのこ ました。残っのこ まめはぼくが作っつく かみはこ入れい てテーブルのうえ置いお ておきました。そのまめを、お父さん とう  食べた ていました。つぎからつぎへとまめくち放り込んほう こ でいます。まるでまめほうからお父さん とう  くちふっ飛ん  と でくるみたいです。おもしろそうなのでぼくも真似まねしてばくばくと食べた てしまいました。だからぼくもとしかずよりも食べた てしまいました。どうしてとしかずだけ食べるた  のかなあと不思議ふしぎ思いおも ました。まめがきらいなひとはどうするのかなと心配しんぱいになります。としかずだけ食べるた  のじゃなくて、はじめから好きす なだけ食べるた  ことにしたらいいと思いおも ます。
 ふと、おじいちゃんとおばあちゃんのかお思い出しおも だ ました。 
「じいとばあは六十まめ食べた たのかな。」 
と、お母さん かあ  聞いき てみました。お母さん かあ  は、
「さあ、どうかな。今度こんど電話でんわ聞いき てみたらいいんじゃない。」 
言っい 笑いわら ました。 

原作げんさく しゅんのすけ 編集へんしゅう 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい ω)
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a 長文 2.2週 0e
てつは どうして かたいのかな?

 どんなものでも、めに みえない ちいさなつぶつぶで できています。
 や、みずや、いしころや、てつも、みんな そういう つぶつぶの あつまりなのです。
 てつは、や、ふつうの いしころよりも ずっと たくさんの つぶつぶで できています。
 そうした つぶが ぎゅうぎゅうに つまっているので、てつは かたいのです。
 は、てつに くらべると ずっと つぶつぶが すくなく、てつのように ぎゅうぎゅうに つまっていないので やわらかいのです。

ふうせんは なぜ そらにあがるのでしょう?

 ふうせんの なかには ヘリウムという ガスが はいっています。
 ヘリウムは まわりの くうきより ずっとかるいので、ふうせんは そらに あがるのです。

なぜ ゴムふうせんは じかんが たつと しぼむのだろう?

 ゴムふうせんの ゴムは うすいものです。それを ふくらませると、もっと うすくなって、 なかが すけて みえるように なります。
 そのときの ゴムを よく しらべると、めには みえないような ちいさな あなが、たくさん あいているのが わかります。
 その ちいさな あなから、なかの くうきが すこしずつ もれて でていくのです。

「なぜだろうなぜかしら 1ねんじょう
星野ほしの芳郎よしお 真船まぶね和夫かずお 監修かんしゅう
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a 長文 2.3週 0e
あかちゃんは どうして よく ねむるの?

 おとなより こどもはつかれやすいのです。だから なつの あついときなど おひるねをして つかれを とります。
 ところが あかちゃんは もっともっと よわくて つかれやすいのです。だから ねむるじかんも たくさんなのです。
 あかちゃんが ねむっているときは おこさないように きを つけましょう。

あかちゃんは おっぱいだけで どうして 大きくおお   なれるの?

 おっぱいの なかには、あかちゃんが 大きくおお  なるために ひつようなものが みんな はいっているのです。
 しかし、みなさんの ように 大きくおお  なったら、 もう おっぱいだけでは たりないのです。すききらいを いわないで なんでも たべないと 大きくおお   なれませんよ。

よるは どうして ねむくなるの?

 わたしたち にんげんは ひるま はたらいたり、べんきょうしたり、あそんだりします。
 よる ねむるのは ひるま つかって つかれた あたまや からだを やすめる ためです。
 にんげんは おおむかしから ひるまは おきて はたらき、よるは つかれを とるために ねました。
 ながいこと そうしているうちに よる ねむるのが にんげんの くせになったのです。

「なぜだろうなぜかしら 1ねんじょう
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a 長文 2.4週 0e
 「あの二人ふたりはまるでみずあぶらのようだ」というたとえは、なか悪いわる ことを表すあらわ のに使わつか れます。この言い方い かたでもわかるように、みずあぶら相性あいしょう悪くわる 、まったく混じりま  合いあ ません。ドレッシングは、よくふって使いつか ますが、しばらくおいておくと、またみず部分ぶぶんあぶら部分ぶぶん分かれわ  てしまいます。 
 ですから、あぶら汚れよご がついてしまったとき、みずだけでは洗い流すあら なが ことができません。あぶらは、みず溶けと ないからです。反対はんたいに、みず溶けと やすい汚れよご 、たとえば醤油しょうゆ水性すいせい絵の具え ぐのようなものは、簡単かんたんみずだけで洗い流すあら なが ことができます。みず溶けると  ということは、みずをつなぐことができるということです。みず溶けると  汚れよご は、みずといっしょに洗い流さあら なが れていくのです。 
 そこで、みずだけでは落ちお ない汚れよご のとき、わたしたちは石鹸せっけん使いつか ます。では、どうして石鹸せっけん使うつか と、あぶら汚れよご 落とすお  ことができるのでしょうか。 
 これには、みずともあぶらとも仲よくなか  できる、石鹸せっけん性質せいしつ大きなおお  役割やくわり果たしは  ています。石鹸せっけんは、みず溶けると  部分ぶぶんと、あぶら溶けると  部分ぶぶん両方りょうほう持っも ています。このように、みずともあぶらともをつなぐことができる性質せいしつ持つも ものを「界面かいめん活性かっせいざい」といいます。石鹸せっけん成分せいぶん一方いっぽうあぶらをつなぎ、もう一方いっぽうみずともをつなぐので、あぶらみずなか溶けと あぶら汚れよご 洗い流さあら なが れていくのです。 
 みなさんが日ごろひ  食べた ているマヨネーズも、この界面かいめん活性かっせいざい働きはたら 作らつく れているのです。マヨネーズは、たまごの黄身きみサラダ油   ゆおも成分せいぶんですが、あぶらはそのままではうまく混じりま  合いあ ません。しかし、たまごの黄身きみなか含まふく れている「レシチン」という成分せいぶん界面かいめん活性かっせいざいとなり、黄身きみ水分すいぶんあぶらをうまく混ぜ合わま あ せるのです。そして、あのなめらかなマヨネーズができあがるというわけです。
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 なか悪いわる ひとたちのあいだ入っはい て、「まあそう言わい ずに仲良くなかよ やろうよ」とうまくまとめることができるひとは、「まるで石鹸せっけんみたいにえらいひとだ」とほめてあげることができるかもしれません。

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a 長文 3.1週 0e
 先週せんしゅう日曜日にちようびに、お父さん とう  神奈川かながわスケートリンクへ行きい ました。わたしはこのをとても楽しみたの  にしていました。テレビでフィギュアスケートをて、すっかりスケートのファンになりました。フィギュアスケートは絶対ぜったい見逃しみのが ません。お母さん かあ  は、 
「どうしてあんなことができるのだろうね。」 
不思議ふしぎそうです。わたし不思議ふしぎ思うおも けれど、練習れんしゅうしたらできるかも知れし ないと思っおも ています。だから、一度いちどでいいからスケートをやってみたかったのです。 
 お父さん とう  は、学生がくせいのころにアイスホッケーをしていたそうです。わたしがスケートに行きい たいと言っい たら、 
お父さん とう  教えおし てあげるよ。」 
と、得意とくいそうに言いい ました。そして、来月らいげつ日曜にちよう行こい うと約束やくそくしてくれました。 
 スケートじょう着くつ と、すぐにスケートぐつ借りか ました。白いしろ くつです。わくわくしながら履いは てみると、思っおも ていたよりも重くおも 窮屈きゅうくつでした。まるでペンギンのような歩きある かたでスケートリンクまで歩きある ました。 
「よし、滑っすべ てみようか。ゆっくりおいで。」 
と、お父さん とう  こおりうえ待っま ています。おそるおそるこおりうえ乗っの てみました。お父さん とう  握るにぎ よりもさきにつるんと尻もちしり  をついてしまいました。ほんの一瞬いっしゅん出来事できごとです。 
「こんなに滑るすべ んだ。ああ、びっくりした。」 
と、照れて ながら言うい と、お父さん とう  は、 
「すぐに慣れるな  さ。お父さん とう  をつないで練習れんしゅうだ。」 
と、わたし起こしお  てくれました。お父さん とう  引っ張らひ ぱ れながらなんとか一周いっしゅうしました。なん転びころ そうになってドキッとしました。二しゅうでは、少しすこ 余裕よゆうてきました。みぎひだりみぎひだり
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順番じゅんばんあし出すだ ことも覚えおぼ ました。三しゅうになると、ちょっと楽しくたの  なってきました。 
「うまい、うまい。コツがわかってきたみたいだね。」 
と、お父さん とう  褒めほ てくれました。お父さん とう  をつないでなんしゅう滑っすべ たあとで、思い切っおも き 一人ひとりだけで滑っすべ てみることにしました。深呼吸しんこきゅうをして、 
「できる、できる、絶対ぜったいできる。」 
と、自分じぶん言い聞かせい き  ました。スーッと右足みぎあし出しだ て、つぎはスーッと左足ひだりあし。とてもゆっくりだけど、わたしからだ進みすす ました。 
「すごいぞう。やったな。」 
お父さん とう  こえ聞こえき  ます。お父さん とう  かお見よみ うとかお上げあ 瞬間しゅんかん、また尻もちしり  をついてしまいました。でも、痛くいた ありません。どうしてかというと滑れすべ たことが嬉しくうれ  いたさも吹っ飛んふ と でしまったからです。その後  ごも、なん転びころ ながら練習れんしゅうしました。時々ときどきお父さん とう  がひとりで滑りすべ 行くい こともあります。お父さん とう  はまるでスケート選手せんしゅのようです。わたしは、うっとりしながら眺めなが ました。わたし早くはや あんなふうに滑れるすべ  ようになりたいです。 

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a 長文 3.2週 0e
くもには のれますか?

 くもに のれたら どんなに すばらしいでしょう。
 でも、んねん。くもには のれません。くもは ちいさな ちいさな みずの つぶが あつまって そらに うかんでいるものです。
 むかしばなしに、 よく くもに のる おはなしが ありますね。
 むかしの ひとは、きっと くもが こまかな みずの つぶの あつまりだとは しらなかったのですね。

ふじさんには どうして いつも ゆきが あるの?

 ふじさんは にほんで いちばん たかい やまです。あれほど たかいやまになると、うえのほうは とても さむいのです。なつでも セーターを きなければ、がたがた ふるえてしまいます。
 だから、つもった ゆきは はるになってもなかなか とけません。
 なつでも、ちょうじうでは ゆきが みられます。

さかに なると どうして スピードが でるの?

 ものは なんでも したのほうに ひっぱられるのです。
 みずは、 たかいところから ひくいところへ ながれます。
 わたしたちも、さかみちを くだるとき、やっぱり したのほうへ ひっぱられます。だから、さかみちでは スピードが でるのです。
 ちきゅうの ちゅうしんには ものを ひっぱる すごい ちからが あるのです。

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星野ほしの芳郎よしお 真船まぶね和夫かずお 監修かんしゅう
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a 長文 3.3週 0e
うみの いろは なぜ あおいの?

 そらの よく はれた (には、うみは まっさおに みえます。
 それは、そらの あおさが、うみに うつっているからです。
 そらが いちめんに はいいろに くもっているときには、うみの いろは はいいろに みえます。あめの (も おなじです。
 それは、そらの いろが、やはり、うみに うつっているからです。

うみは どこまで つづいているのですか?

 大きおお な きせんに のって、なんにちも なんにちも いっても うみの はてが みえないことも あります。
 ほんとうに、うみは どこまで つづいて いるのでしょう。
 むかしの ひとは、うみが どこまで つづいているのか、いろいろと かんがえました。
 でも、いまは わかっています。うみの むこうには かならず りくちが あるのです。

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a 長文 3.4週 0e
 いまから五せんねんくらいまえ古代こだいローマの時代じだい、「サポーのおか」というところにあった神殿しんでんでは、いけにえのひつじ焼いや かみ捧げるささ  という習わしなら  がありました。このひつじあぶらがしたたり落ちお はい混じりま  つち染み込んし こ でいきました。このつち汚れよご をよく落としお  たことから、石鹸せっけんとして使わつか れるようになったといわれています。英語えいご石鹸せっけんのことを「ソープ」といいますが、これは、このおか名前なまえの「サポー」からているそうです。 
 また、同じおな ころ、現在げんざいのイラクのあたりで栄えさか ていたメソポタミア文明ぶんめいでも、石鹸せっけん作り方つく かたがわかっていたようです。シュメールじん残しのこ 粘土ねんどいたには、くさびがた文字もじで、はいにいろいろなあぶら混ぜま 煮るに 石鹸せっけんができると書いか てあります。 
 このことからもわかるように、石鹸せっけんは、動物どうぶつ植物しょくぶつあぶらを、灰汁あくなどのアルカリ性    せい液体えきたい煮るに 作るつく ことができます。灰汁あくというのは、植物しょくぶつはいみず溶かしと  たその上澄みうわず です。しかし、アルカリ性    せいえきだけでも汚れよご はいくらか落とせるお   ことから、人々ひとびと洗濯せんたくには灰汁あく使うつか ことが多かっおお  たようです。
 日本にっぽん石鹸せっけん入っはい てきたのは、室町むろまち時代じだい終わりお  ごろです。鉄砲てっぽうなどと同じおな ように、石鹸せっけんはポルトガルじん持っも てきたものです。しかし、高級こうきゅうひんだった石鹸せっけんは、身分みぶん高いたか ひとたちだけのものでした。一般いっぱん人々ひとびとは、洗濯せんたくには、ムクロジというやサイカチというのさや、そして灰汁あく使っつか ていました。 
 ちなみに、ムクロジのたねはかたく、お正月 しょうがつのはねつきのはねのおもりに使わつか れています。この外側そとがわかわみずにつけてもむと、あわ石鹸せっけんのように使えつか たのです。 
 こんなに古いふる 歴史れきし持つも 石鹸せっけんですが、だれでも気軽きがる洗濯せんたく使うつか ことができるようになったのは、日本にっぽんでは明治めいじ時代じだい後半こうはんになってからです。
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 洗うあら とき、わたしたちも古代こだいローマのいけにえのひつじに、感謝かんしゃしなくてはなりませんね。 

「ヒツジさん、石鹸せっけんのもとになった感想かんそうをひとこと。」
「まあ、セッケン(世間せけん)ではそう言っい ているけどね……。」
「いけにえは、もうこりごりですか。」
「そうぷ。」

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