1今日、ぼくは、ムサシの家に遊びに行きました。ぼくとムサシは大の仲良しで、学校でもよく遊んでいます。ムサシの家で、ポケモンのゲームの攻略本を読みました。難しくてよくわからないところもあったけれど、ムサシが説明してくれました。
2「なんだ、こんなふうにやればいいのか。」
ぼくは大発見をしたかのように、興奮してきました。すぐにでも家に帰ってDSをやりたくなってきました。
「おれ、今日は帰るね。バイバイ。」
と、ムサシにさよならして家に走りました。3まるで獲物を狙う動物のように全速力で走りました。家に帰ると早速、
「ねえ、お母さん、ゲームやってもいい?」
と、お母さんをそっと見ながら言いました。お母さんは少し考えてから、
「うーん、じゃあ、三十分だけね。」
と言いました。
4「やった。ありがとう。絶対三十分で止めるね。」
と言いながら時計を確認して、DSの電源を入れました。ピコーンピコーンピコーンといい音がしました。わくわくします。ぼくは、さっき覚えてきたやり方を片っ端から試してみました。
5「ええっ、なんだ、これでいいのか。」
「これなら簡単。」
など、ぼくは大騒ぎです。ひとりでゲームをしているのに、まるで友達といっしょにやっているようにしゃべりました。今までクリアできなかったことが、簡単にできてしまいます。楽しくてたまりません。6ぼくはもう夢中です。時計を見ることさえ忘れていました。
ふと気がついて時計を見ると、残り時間はあと五分です。もっと続けていたいけれど、約束は守らなくてはいけません。約束の時間
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