a 長文 4.1週 sa
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
1「また、止まってる。」
 お母さんが部屋(へや)に入ってきました。二年生のときの絵や作文、写真(しゃしん)などがいろいろなところから出てくるたび、私(わたし)は片付け(かたづ )の手を止めてしまいます。
2「ちょっと思い出にひたっていただけ。」
と言い訳(い わけ)をしましたが、机(つくえ)の上には、たくさんのプリントや本や教科書が山のようになっています。
「思い出もいいけれど、これじゃあ夜までかかっても終わら(お  )ないわよ。」
3「大丈夫(だいじょうぶ)、大丈夫(だいじょうぶ)。ちゃんと終わる(お  )って。」
「そう。桃子(ももこ)おばちゃんたちとお食事(しょくじ)に行くから早く終え(お )てね。」
 春休みなので、親せきの桃子(ももこ)おばちゃんたちと夕飯(ゆうはん)を食べに行く約束(やくそく)をしています。4それも、私(わたし)の大好き(だいす )なイタリアンだというではありませんか。もし、終わら(お  )なくて、行けなくなったら大変(たいへん)です。私(わたし)は急(きゅう)に心配(しんぱい)になって、次々(つぎつぎ)と要ら(い )なそうなプリントをゴミ箱(  ばこ)に捨て(す )始め(はじ )ました。
 5すると、プリントにまじって、クラスのひとみちゃんがかいたイラストが出てきました。ひとみちゃんは、絵が上手で、いつもアニメの主人公(しゅじんこう)などをかいてくれるのです。うまいなあ。あっ、また手が止まった。6私(わたし)は、はっとして、片付け(かたづ )を続け(つづ )ました。教科書をまとめて壁(かべ)の本棚(ほんだな)に移し(うつ )、ノートは押入れ(おしい )の中に入れました。テストは百点のと九十点のを上にして、箱(はこ)にしまいました。
 机(つくえ)の上の山がだいぶ片付い(かたづ )てくると、今度(こんど)は細かいものが目につき始め(はじ )ました。7下の方が欠け(か )てしまったキラキラの鉛筆(えんぴつ)のキャップや、切れてしまったうさぎのヘアゴム、キティちゃんのメモの切れはし。どうしてこんなものをとってあったのだろうというものばかりです。8まったく、要ら(い )ないものはちゃんと捨て(す )てよね、と自分に言いたくなりました。
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 机(つくえ)の上がきれいになり、本棚(ほんだな)にも新しい教科書を入れるスペースができると、私(わたし)はすがすがしい気分になってきました。9まるで、だれか他人(たにん)の部屋(へや)に来たような感じ(かん )がします。その上、勉強(べんきょう)もがんばりたくなってきたから不思議(ふしぎ)です。やっぱり大事(だいじ)なのは環境(かんきょう)だなと私(わたし)は思いました。これで、おばちゃんたちとのお食事(しょくじ)にも行けそうです。0

(言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会 φ)
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長文 4.1週 saのつづき
 1昔(むかし)、田んぼにはナマズやドジョウなどの生き物(い もの)がたくさんすんでいました。しかし、戦後(せんご)、これらの生き物(い もの)は急速(きゅうそく)に減っ(へ )てしまいました。その原因(げんいん)の一つは、田んぼの水路(すいろ)がコンクリートなどで固め(かた )られたために生き物(い もの)がすみにくくなったことです。2もう一つの原因(げんいん)は、田んぼに、強い農薬(のうやく)がまかれたためにやはり生き物(い もの)がすみにくくなったことです。
 田んぼには、稲(いね)を弱らせてしまう虫が発生(はっせい)します。たとえば、ウンカです。3梅雨(つゆ)のころ、雲に乗っ(の )て中国からやってくるウンカは、日本の田んぼで数を増やし(ふ  )、稲(いね)の汁(しる)を吸っ(す )てつぎからつぎへと枯らし(か  )てしまいます。ひどいときは、田んぼの稲(いね)が全滅(ぜんめつ)してしまうほどです。今年もウンカの大発生(はっせい)か。4ウンカ悪い(わる )なあなどと言ってはいられません。またヨコバイも、稲(いね)に病気(びょうき)をうつすやっかいな虫です。農薬(のうやく)をまくことで、一時的(てき)に害虫(がいちゅう)の力を抑え(おさ )て増え(ふ )方を横バイ(よこ  )にすることはできますが、虫たちが農薬(のうやく)に抵抗(ていこう)性(せい)を持ち(も )、やがて前よりも農薬(のうやく)に強くなってしまうという問題(もんだい)があります。 
 5また、農薬(のうやく)をまいたあと、逆(ぎゃく)にウンカが大発生(はっせい)してしまうこともあります。その理由(りゆう)は、農薬(のうやく)によって、ウンカやヨコバイを食べるクモやアメンボなどの天敵(てんてき)が減っ(へ )てしまうからです。
 6そこで、農薬(のうやく)を使わ(つか )ないで稲(いね)を育てる(そだ  )方法(ほうほう)がいろいろと考えられてきました。その一つは、小ブナを田んぼに泳がせる(およ   )ことで、害虫(がいちゅう)を食べてもらったり、草取り(くさと )を手伝っ(てつだ )てもらったりする方法(ほうほう)です。7草取り(くさと )は農家(のうか)にとってはたいへんな重労働(じゅうろうどう)ですが、コイやフナが田んぼを泳ぎ(およ )まわっていると、水がかきまわされてにごるので、雑草(ざっそう)が生えにくくなるのです。小ブナのおかげで、農薬(のうやく)もほとんど使わ(つか )ずにすみます。 
 8田んぼにアイガモを飼っ(か )て、害虫(がいちゅう)を食べさせるという方法(ほうほう)もあります。アイガモは、稲(いね)の天敵(てんてき)であるウンカの卵(たまご)まで食べてし
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まうので、殺虫(さっちゅう)剤(ざい)は不要(ふよう)です。雑草(ざっそう)は、水かきでけられたり、食べられたりして、生えてこなくなります。9その上、アイガモのふんは、とてもいい肥料(ひりょう)になるので、化学(かがく)肥料(ひりょう)をやらなくてもすむのです。まさに一石二鳥。アイガモを使う(つか )方法(ほうほう)はいかがですか。「あ、いいカモ!」0

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(κ)
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a 長文 4.2週 sa
 ねむって冬をこす動物(どうぶつ)――くまやかえるの冬みん――

 1冬のころ、はたけや、にわの土をほりかえすと、中から、かえるやとかげなどがでてくることがありますね。
 2いいきもちでねていたところを、おこされたといわんばかりに、目をぱちくりさせて、あわててまた土の中にもぐりこみます。
 3かえるや、とかげは、こうやって、冬のあいだ、土の中でねむっているのです。
 長い冬のあいだじゅう、ずっとねむりとおすなんて、ずいぶんねぼうですが、これは、どういうわけなのでしょう。
 4かえるやとかげは、まわりの温度(おんど)につれて、からだの温度(おんど)がかわるという、きみょうなせいしつをもっています。ですから、冬になってあたりがさむくなると、じぶんたちの体おんも、きゅうにさがるのです。
 5そうなると、もう、かつどうすることができません。あたたかいあなや土の中にもぐって、じっとしているのです。6こきゅうも、ゆるやかになり、血(ち)のめぐりも、ほとんどとまっているといってよいくらいです。たべものは、もちろんたべません。
 7はんぶん死ん(し )だようなようすで、冬をこすのです。これを、冬みんといいます。
 このほかに、りすや、やまねなども、冬じゅう、木のほらでねむってすごします。
 8小さな動物(どうぶつ)ばかりではありません。おどろいたことに、あの大きなくまも、冬じゅう、あなの中でねむっているのです。
 これは、かえるや、とかげのように、からだがひえるためではありません。9冬になると、ありや、かになど、くまの大すきなたべものが、そのへんにいなくなるし、木のみなどもなくなりますから、秋のうちに、たくさんたべておいて、冬のあいだは、あなにはいって、じっとしているわけなのです。0

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい))
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a 長文 4.3週 sa
 たびをする草や木のみ――たんぽぽややしのみ――

 1みなさんは、もう学校でならって、知っているでしょうか。植物(しょくぶつ)のたねのなかには、たびをするものがあるのですよ。
 いろいろのたねがたびをしますが、いちばんたのしそうなのは、たんぽぽの空中りょ行でしょうね。
 2春、たんぽぽの花がさききってしまうと、花びらがちったあとに円いわたのような白いものがのこります。
 やがて風がふくと、一本一本のわた毛が、ふわり、ふわりと、空にまいあがるのです。そのわた毛の下には、ひとつずつ、たねがついています。
 3きもちよさそうに、空をとんでいったたんぽぽのわた毛は、風しだいで、たんぼのあぜにおりたり、みなさんのおうちをのぞいて、にわにおりたりします。
 そして、そこの地面(じめん)にこしをおろして、あくる年の春、めをだし、花をさかせるのです。
 4海をたびする植物(しょくぶつ)には、やしのみがあります。やしのみは、みなさんの頭くらいあります。
 海岸(かいがん)などに生えていますので、海の中におちたものが、ふわりふわりと、海のたびをして、遠い遠い島(しま)にながれつき、そこで、めをだすことがあります。
 5人間のきものなどにくっついて、はこばれるのは、いのこづち、ぬすびとはぎなどの草のみです。
 みなさんが、きれいな花をとろうとおもって、やぶの中にはいると、きものにいっぱいついて、なかなかとれない草のみがあるでしょう。6それが、いのこづちや、ぬすびとはぎのみなのです。こうして、ほうぼうへつれていってもらって、めをだすばしょをみつけるのです。
 きみじかなのは、ほうせんかのたねでしょう。
 花がちって、あとにみができます。7みなさんが、たねをとろうとおもって、ちょっと手をかけでもすると、パチンと、すごいいきおいで、かわがはじけて、中のたねは、四方八方へ、とびちってしまいます。
 8ひとところへ、たくさんのたねがおちたのでは、めがでてから、おたがいに、ようぶんをとりっこしたり、太陽(たいよう)のひかりをうけられないものができたりしますから、できるだけ、いきおいをつけて、遠くへちらばってとぶのです。
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 9てっぽううりも、これとおなじようなことをします。
 たまはじきだけというきのこも、なん万こという胞子(ほうし)のはいっているたねを、音をたててはじきだします。
 0それでは、このように、じぶんの力でりょ行できない木のみ――たとえば、かきのみなどは、どうするのでしょうか。
 これらのみは、鳥にたべてもらって、ふんといっしょに地面(じめん)に落ち(お )て、めをだします。かきのみや、なんてんのみなどが、じゅくして、うつくしく色づくのは、鳥にはやくたべてもらいたいからだといえましょう。
 こうしてみると、植物(しょくぶつ)のたねのたびは、たのしいハイキングや、遠足ではなくて、めをだすばしょをさがしてあるく、ひっこしなのですね。

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい))
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a 長文 4.4週 sa
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 大昔(おおむかし)の鳥の祖先(そせん)は、ほかの動物(どうぶつ)と同じように四本足を使っ(つか )て歩いていました。長い年月のあいだに、前足が翼(つばさ)に進化(しんか)し、今のように空を飛べる(と  )ようになったのです。鳥は、爬虫類(はちゅうるい)の仲間(なかま)から進化(しんか)してきたので、トカゲの前足の骨組み(ほねぐ )と鳥の翼(つばさ)の骨組み(ほねぐ )は、たいへんよく似(に)ており、この二つをくらべると、前足が翼(つばさ)に変わっ(か  )たことがよくわかります。また、前足だけではなく、体をおおっている羽毛の一部(いちぶ)も翼(つばさ)に変わり(か  )ました。風に向かっ(む  )て進む(すす )と、何枚(まい)も重なっ(かさ  )た風切羽(かざきりばね)によって、鳥は体を空中に浮かせる(う   )ことができます。
 しかし、翼(つばさ)だけがいくら立派(りっぱ)でも、飛ぶ(と )ことはできません。翼(つばさ)を動かす(うご  )部分(ぶぶん)も大事(だいじ)です。鳥の胸(むね)の骨(ほね)には大きな出っ張り(で ぱ )があり、船底(ふなぞこ)のような形をしています。そこに、翼(つばさ)をはばたかせる筋肉(きんにく)がついています。鳥の胸(むね)の筋肉(きんにく)は、たいへん発達(はったつ)しており、この筋肉(きんにく)の力で大きな翼(つばさ)をはばたかせることができます。
 自由(じゆう)に空を飛ぶ(と )ためには、体が重く(おも )てはいけません。普通(ふつう)、体を作っているもので、いちばん重い(おも )のは骨(ほね)です。そこで鳥の骨(ほね)は、竹のように中が空洞(くうどう)になっていたり、スポンジのようにスカスカになっているなど、体を軽く(かる )するための工夫(くふう)が見られます。しかし、スカスカの骨(ほね)といっても、すぐ折れ(お )てしまうような弱いものではなく、たいへんかたくて丈夫(じょうぶ)にできています。
 また、体全体(ぜんたい)を軽く(かる )するために、骨(ほね)の数も少なくなっています。あごの骨(ほね)は歯(は)と一緒(いっしょ)になって、くちばしに変わり(か  )ました。歯(は)がないため、鳥は食べ物(た もの)をすべて丸のみにしてしまいます。「鵜(う)のみ」にするのは、鵜(う)だけではなかったということです。ただ、そのままではたいへん消化(しょうか)が悪い(わる )ので、おなかの中で食べた物(もの)を砕く(くだ )ことができるようになっています。その役目(やくめ)をするのが砂肝(すなぎも)です。砂肝(すなぎも)は砂嚢(さのう)とも呼ば(よ )れ、その名のとおり砂(すな)が入っています。砂粒(すなつぶ)によって
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食べ物(た もの)をすりつぶすのです。
 変わっ(か  )ているのはくちばしだけではありません。背骨(せぼね)の数も少なくなっていて、しかも棒(ぼう)のようにまっすぐです。首が自由(じゆう)に動く(うご )のに比べ(くら )て、背骨(せぼね)は自由(じゆう)な動き(うご )がほとんどできません。羽(は)づくろいをする鳥を見ると、体全体(ぜんたい)をひねることができないので、首だけをぐるりとうしろに回しています。しかし、そのおかげで、空を飛ぶ(と )ときに体が安定(あんてい)する上、離着陸(りちゃくりく)の衝撃(しょうげき)から体全体(ぜんたい)が守ら(まも )れるようになったのです。
 体を軽く(かる )しなくてはいけない一方で、鳥は飛ぶ(と )ために多くのエネルギーを必要(ひつよう)とし、どんどん食べ物(た もの)を食べなくてはなりません。そこで鳥は、食べてすぐエネルギーに変わる(か  )ような食物(しょくもつ)をとるようになりました。多くの鳥は草食ではなく肉食です。植物(しょくぶつ)性(せい)のものを食べる鳥もいますが、種子(しゅし)や果実(かじつ)など、すぐにエネルギーになるものを食べます。
 鳥は、少しでも体を軽く(かる )するために、もう一つ工夫(くふう)をしています。それは、フンをためこまないということです。もし、鳥が便秘(べんぴ)になったら大変(たいへん)なことです。フンの重(おも)さで飛べ(と )なくなってしまうからです。公園などでハトにフンをかけられてハッと驚い(おどろ )ても、「フン!」などと憤慨(ふんがい)せずに、「フーン、飛ぶ(と )ためには仕方(しかた)がないのだな」と優しく(やさ  )理解(りかい)してあげましょう。

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(κ)
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長文 4.4週 saのつづき
 1冷蔵庫(れいぞうこ)がまだあまり普通(ふつう)の家庭(かてい)にはなかったころ、冷蔵庫(れいぞうこ)には、毒(どく)があって危険(きけん)な物質(ぶっしつ)が使わ(つか )れていました。この物質(ぶっしつ)は、液体(えきたい)からガスに変わる(か  )ときに周り(まわ )を冷やす(ひ  )性質(せいしつ)を持っ(も )ていました。
 2しかし、このように危険(きけん)な物質(ぶっしつ)を、家庭(かてい)におく冷蔵庫(れいぞうこ)に使う(つか )わけにはいきません。そこで、何かいい方法(ほうほう)はないものかと、研究(けんきゅう)が行われました。その結果(けっか)、フロンという新しい物質(ぶっしつ)が見つかりました。
 3フロンは、色も匂い(にお )もない物質(ぶっしつ)で、安定(あんてい)した性質(せいしつ)を持っ(も )ています。性質(せいしつ)が安定(あんてい)しているということは、ほかのものといっしょにしても、ほとんど反応(はんのう)を起こさ(お  )ないということです。また、燃える(も  )こともないので、火事(かじ)の心配(しんぱい)がありません。4さらに、簡単(かんたん)に液体(えきたい)にしたりガスにしたりできるので、取り扱い(と あつか )も楽です。そして、安く(やす )作ることができるのも、大きな長所(ちょうしょ)でした。
 こうして、フロンは「20世紀(せいき)最大(さいだい)の発明(はつめい)」として歓迎(かんげい)され、世界中(せかいじゅう)で使わ(つか )れるようになっていきました。5フロンは、まさに時代(じだい)のフロンティア(最前線(さいぜんせん))でした。
 日本では特に(とく )、精密(せいみつ)機械(きかい)の工場で、部品(ぶひん)を洗う(あら )のに使わ(つか )れました。普通(ふつう)の水にはゴミやほこりが溶け(と )こんでいるため、精密(せいみつ)機械(きかい)の工場では使え(つか )なかったのです。
 6しかし、こんなに長所(ちょうしょ)ばかりがあると思われたフロンに、意外(いがい)な欠点(けってん)があることがわかってきました。地球(ちきゅう)の上空にあるオゾン層(そう)を、フロンが破壊(はかい)するということがわかってきたのです。
 7フロンの長所(ちょうしょ)である安定(あんてい)した性質(せいしつ)が、逆(ぎゃく)に欠点(けってん)にもなっていたのです。フロンは壊れ(こわ )にくく、ほかのものと反応(はんのう)もしないため、そのままガスとなって空気中に出て行きます。8そして空の高いところまで行くと、太陽(たいよう)の強力な紫外線(しがいせん)によって初めて(はじ  )分解(ぶんかい)されることになります。そのときに、フロンから出た塩素(えんそ)がオゾン層(そう)を壊し(こわ )ていくのです。
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 9オゾン層(そう)は、太陽(たいよう)の強力な紫外線(しがいせん)から地球(ちきゅう)上の生き物(い もの)を守っ(まも )ているバリアのようなものです。このバリアが壊さ(こわ )れると、紫外線(しがいせん)が地球(ちきゅう)上に降り注ぎ(ふ そそ )、生き物(い もの)に大きな害(がい)を与え(あた )ます。0こうして、ヒーローだったはずのフロンは、いつの間にか悪者(わるもの)になってしまいました。
 しかし、人間が破壊(はかい)したものは、人間の手によって修復(しゅうふく)できるはずです。オゾン層(そう)を破壊(はかい)することは、人間にとってオーゾン(大損(おおぞん))ですから、今、世界中(せかいじゅう)でオゾン層(そう)を守る(まも )対策(たいさく)が進め(すす )られています。

「フロンさん、元気出してね。君(きみ)が悪い(わる )わけじゃなく、たまたまオゾン君(くん)と仲(なか)が悪かっ(わる  )ただけなんだから。」
「うん、フロン、がんばる。フロンでも(ころんでも)ただでは起き(お )ないわ。」
「そう。オゾン君(くん)も、だんだん元気が出てきたようだから。」
「オイゾンも、これからがんばって、紫外線(しがいせん)からみんなを守る(まも )でごわす。」
 フロー、フロー、オゾン!

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(τ)
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a 長文 5.1週 sa
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
1「ゴホッ、ゴホッ、エッヘン。」
 お母さんがひどい風邪(かぜ)を引きました。咳(せき)と鼻水(はなみず)、それに熱(ねつ)もあるのです。昨日(きのう)から寝込ん(ねこ )でしまいました。それで、仙台(せんだい)のおばあちゃんが手伝い(てつだ )に来てくれました。2でも、おばあちゃんは、年をとっているし、うちの台所(だいどころ)に慣れ(な )ていないので、お母さんの代わり(か  )を一人でやるのは大変(たいへん)です。だから、ぼくは学校から帰ると、朝お父さんに言われたとおり、お手伝い( てつだ )をすることにしました。
 3ぼくは、おばあちゃんが洗濯(せんたく)物(もの)を入れに二階(かい)へ行っている間、赤ちゃんの美咲(みさき)のめんどうを見ることにしました。美咲(みさき)は、普段(ふだん)は機嫌(きげん)がいいのですが、お母さんがかまってくれないので、ぐずぐず泣い(な )てばかりいます。4ぼくは、美咲(みさき)のベッドのところへ行って、ぬいぐるみを見せたりガラガラを鳴らしたりしました。
 しばらく遊ん(あそ )でいると、美咲(みさき)はスースーと鼻(はな)を鳴らして眠り(ねむ )始め(はじ )ました。そこで、ぼくは、次(つぎ)の仕事(しごと)に取りかかり(と    )ました。5おばあちゃんが取り込ん(と こ )だ洗濯(せんたく)物(もの)をたたむのです。下着(したぎ)やシャツ、美咲(みさき)の肌着(はだぎ)など、いろいろなものがあります。ぼくは、まるでお店屋(みせや)さんのような手つきでどんどんたたんでいきました。中には、形が複雑(ふくざつ)でむずかしいものもあったけれど、どうにか工夫(くふう)してたたみました。
6「しょうちゃん、味見(あじみ)をしてちょうだい。」
と、おばあちゃんが味見(あじみ)用の小皿(こざら)をぼくにわたしました。煮物(にもの)のいいにおいがただよっています。
「うん、ちょっとうすいかな。」
 ぼくは、小皿(こざら)を返し(かえ )ながら言いました。煮物(にもの)の中のニンジンは、ぼくが切ったものです。
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 7食事(しょくじ)がすんで、お皿(さら)を洗う(あら )のもぼくがやりました。洗剤(せんざい)が残っ(のこ )ていたら体によくないので、しっかりとすすぎました。それが終わる(お  )と、おばあちゃんと一緒(いっしょ)にお風呂(ふろ)に入ってきた美咲(みさき)に、パウダーをつけたり服(ふく)を着せ(き )たりする仕事(しごと)です。8お風呂(ふろ)が大好き(だいす )な美咲(みさき)は、とてもうれしそうに元気いっぱい手足を動かし(うご  )ています。だから、そでに手を通すだけでも一苦労(ひとくろう)でした。ようやく身支度(みじたく)ができると、散らばっ(ち   )たバスタオルやおむつを片付け(かたづ )て、湯冷まし(ゆざ  )を飲ま(の )せます。
9「しょうちゃん、ありがとう。よく手伝っ(てつだ )てくれるのねえ。三年生っていうのは、こんなにいろいろできるんだね。」
 寝る(ね )前に、おばあちゃんが感心(かんしん)したように言いました。ぼくは、今日は遊び(あそ )をがまんして、がんばってよかったなと思いました。0

(言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会 φ)
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長文 5.1週 saのつづき
 砂(すな)にうずまった町――おそろしいさばくのあらし――

 1わたしたちのすんでいる日本には、山があって、また野原があって、木が青あおとしげり、きれいな水がながれています。
 ところが、この地球(ちきゅう)上には、木も生えなければ花もさかないし、水もない、さばくというところがあります。
 2さばくというと、みなさんは、はてしなくつづく、たいらな砂原(すなはら)をかんがえるかもしれませんが、かならずしも、そうではありません。
 3さばくには、大きな砂山(すなやま)が、なみのうねるようにつらなっていたり、大小の石や岩がつみかさなっていたり、ごつごつした岩はだがあらわれていたりして、たいらな砂原(すなはら)はすくないくらいです。
 4さばくのりょ行で、こまるのは、あついことです。日かげはないし、砂(すな)はやけているし、太陽(たいよう)のでているあいだは、とても、あるいてなどいられません。
 5へディンは、夜のうちにあるいて、昼まは、砂(すな)にあなをほり、その中にねることにして、たびをつづけていきました。
 昼まのあつさにひきかえて、さばくの夜は、はんたいに、ぐっと温度(おんど)がさがります。6ときには、れい度(ど)よりもひくくなり、しもがふることさえあります。
 ですから、さばくをりょ行する人たちは、たいてい毛おりのきものをきて、毛おりのぬのを頭にまいています。
 これは、昼まは、つよい日ざしをさけ、夜は、さむさをふせぐためなのです。
 7さばくでは、砂(すな)あらしというのも、おそろしいものです。
 いままでしずかだったさばくに、とつぜん風がふきだすと、砂ぼこり(すな   )で、まえをあるいている、なかまのすがたも、まったくみえなくなるほどです。
 8さばくに砂山(すなやま)がおおいのは、この砂(すな)あらしのためにできたものですが、その砂山(すなやま)もひとつところにとまっていないで、どんどんうごいていきます。
 へディンがしらべたところによると、タクラマカンのさばくでは一年のあいだに、五十メートルも砂山(すなやま)がうごいていたということで
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す。
 9そのために、むかし、タクラマカンさばくの西のはしにさかえていた、たくさんの町が、砂(すな)の下にうずまってしまいました。
 この砂(すな)の下にうずまった町については、ふるくから、いろいろとふしぎなことがつたえられていました。
 0そこには、たくさんの金や銀(ぎん)がうずまっているのだが、だれひとりもちかえったものがいない。というのは、このさばくには、おそろしい王がいて、人びとが金や銀(ぎん)をさがしだしてよろこんでかえろうとすると、道をまよわせて、金や銀(ぎん)をもとのところへかえすまでは、さばくをでることをゆるさないというのです。

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい)一部(いちぶ)調整(ちょうせい))
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a 長文 5.2週 sa
 地球(ちきゅう)は音よりはやい――地球(ちきゅう)の運動(うんどう)――

 1むかし、キリスト教の教会では神さま(かみ  )が世界(せかい)をお作りになったとき、人間のすんでいる地球(ちきゅう)をまん中にして、太陽(たいよう)や、月や、星が、そのまわりをまわるようにしたのだとおしえていました。そして、そのころは、すべての人が、そうしんじていたのです。
 2コペルニクスは、長いあいだ、星をかんそくして、
(それはちがう。太陽(たいよう)はうごかないでいて、地球(ちきゅう)や、月や、そのほかの星が、太陽(たいよう)のまわりを、ぐるぐるまわっているのだ。)
と、かんがえましたが、なかなかそれをいいだすことができませんでした。3というのは、そのころの教会の力は、たいそうつよくて、もしも、教会のおしえにそむくことをいったら、どんなひどいめにあわされるかしれなかったからです。
 けれども、コペルニクスは、ゆうきをだして、じぶんの正しいとしんじていることを本にしようとけっしんしました。4が、その本ができあがったとき、コペルニクスは、びょうきで死ん(し )でしまいました。
 そのあと、コペルニクスのかんがえをせつめいしてあるいたブルーノという学者(がくしゃ)は、火あぶりにされ、さんせいする本を書いたガリレオは、さいばんにかけられました。
 5このとき、ガリレオは、むりやりに、じぶんのかんがえをとりけさせられましたが、
「それでも、地球(ちきゅう)はうごくのだ。」
と、つぶやいたということです。
 こうして、地球(ちきゅう)がうごくというかんがえは、教会のきびしいはんたいにあいながらもだんだんにみとめられてきたのです。6今では、地球(ちきゅう)がうごいているということは、だれでも知っている、あたりまえのことですが、むかしは、こんなにもたいへんなことだったのですね。
 さて、地球(ちきゅう)はこのように太陽(たいよう)のまわりをまわっているのですが、ひとまわりするのに、およそ三百六十五日かかります。
 7わたしたちが、ふだん一年とよんでいるのは、この、地球(ちきゅう)が太陽(たいよう)をひとまわりする時間をいっているのです。
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 それでは、地球(ちきゅう)は、どれくらいのはやさで、走っているとおもいますか。
 8おどろいてはいけませんよ。一時間に、およそ十万キロというはやさで走っているのです。特急(とっきゅう)「ひかり」が、いちばんはやく走っているときで、一時間に二百二十キロ、音よりはやいといわれるジェット機(    き)でも、一時間に千三百キロくらいのはやさですから、地球(ちきゅう)のはやさとは、とてもくらべものになりませんね。
 9わたしたちは、そんなにはやく走っている地球(ちきゅう)の上にいて、よくたおれないものだと、ふしぎにおもいますね。それは、地球(ちきゅう)には、引力といって、ものをひきつける力があって、人間をひっぱっているから、たおれないのです。0

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい)一部(いちぶ)調整(ちょうせい))
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a 長文 5.3週 sa
 牛のお通りで電車がとまる――牛をうやまうインドの人――

 1町のまん中で、なにかじけんがあったのでしょうか。いままで走っていた電車がとまってしまいました。自動車(じどうしゃ)も、うごきません。
 人ごみをのぞいてみますと、牛が二頭、一頭は電車のせんろに、一頭はそれとならんで、のんきな顔つきで、ねそべっています。
2「こまったなあ。はやくどいてもらわなくては、通ることができない。」
と、電車の車しょうも、自動車(じどうしゃ)のうんてん手も、こまった顔です。
 3つなをつけてひっぱるとか、ぼうでおいはらったらよいとおもいますが、だれも、そんなことをしようとおもわないようです。
 4そのうちに、牛はゆっくりとおきあがって、町の大通りを、さんぽでもするように、のそのそとあるいていきました。電車も、自動車(じどうしゃ)も、なにごともなかったようにうごきだしました。
 5これは、日本のはなしではありません。インドのカルカッタという町での、できごとなのです。
 インドでは、こういったことはたびたびみられます。6インドの人たちは牛をたいへんだいじにします。だいじにするというよりも、牛を、神さま(かみ  )が、かりにすがたをあらわしたものだとおもってうやまうのです。
 7ですから、カルカッタの町にはなん百頭という牛が野ばなしで、まい日、のそのそとあるきまわっています。
 町の人たちは、まい朝、その牛に、たべものをささげます。
 8ときには、牛が店さきのたべものなどを、しっけいすることもありますが、それでも、おこって牛をおいはらうようなことは、けっしてしません。牛が、通り道にねころんで、通りをふさいだりしていても、牛がうごきだすまで、のんびりと、まっているのです。
 9インドでは、たいていの人がヒンズー教というおしえをしんじていますが、ヒンズー教のしん者(じゃ)たちは、牛ほどやくにたつ動物(どうぶつ)はないとおもっているのです。0

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい))
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a 長文 5.4週 sa
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 シベリアやアラスカといった、寒(さむ)さの厳しい(きび  )地方で暮らす(く  )人々は、古くから、人や物(もの)を運ぶ(はこ )ために、犬ぞりを使っ(つか )てきました。シベリアン・ハスキーやサモエド、アラスカン・マラミュートといった種類(しゅるい)の、寒(さむ)さに強く、力持ち(ちからも )の犬たちにそりを引かせるのです。これらの犬たちは、ふさふさした毛と厚い(あつ )脂肪(しぼう)を持っ(も )ているため、北極(ほっきょく)の氷(こおり)の上で眠っ(ねむ )ても平気(へいき)です。また、長い距離(きょり)を走っても耐え(た )られる、すぐれた体力の持ち主(も ぬし)です。
 なかでもハスキー犬は、探検(たんけん)家ピアリーやアムンゼンによる北極(ほっきょく)や南極(なんきょく)探検(たんけん)に使わ(つか )れ有名(ゆうめい)になりました。また、ドッグレースや犬ぞりレースで、いつも優秀(ゆうしゅう)な成績(せいせき)を収め(おさ )ていました。
 あるとき、アラスカのノームという町に、ジフテリアという恐ろしい(おそ   )病気(びょうき)がはやりました。現在(げんざい)では多くの国で予防(よぼう)接種(せっしゅ)が行われているので、ジフテリアはほとんど流行(りゅうこう)することがありません。しかし、当時はまだ、おおぜいの人が死ぬ(し )こともある怖い(こわ )病気(びょうき)でした。ジフテリアの症状(しょうじょう)を抑える(おさ  )には、ワクチンという薬(くすり)が必要(ひつよう)ですが、この時ノームの町では、ワクチンが底(そこ)をついてしまいました。あまりに患者(かんじゃ)が多かったからです。このままでは、人々がどんどん死ん(し )でしまいます。
 ノームの町からアラスカ州(しゅう)の政府(せいふ)があるアンカレッジに、助け(たす )を求める(もと  )連絡(れんらく)が入りました。すぐにでも、ワクチンを送ら(おく )なければなりません。しかし、その時はとても天気が悪く(わる )、猛(もう)吹雪(ふぶき)が続き(つづ )、飛行機(ひこうき)を飛ばす(と  )ことができません。自動車(じどうしゃ)でさえ走れないようなひどい嵐(あらし)です。ワクチンをラクチンに運べる(はこ  )ような状況(じょうきょう)ではありませんでした。
 「そうだ。犬ぞりで運ぼ(はこ )う。」政府(せいふ)は、そう決断(けつだん)しました。そして、すぐさま村々に連絡(れんらく)が行きました。ただちに二十の犬ぞりチームが、ワクチンを届ける(とど  )ために準備(じゅんび)をしました。
 外は、マイナス五十度(ど)にもなる厳しい(きび  )寒(さむ)さと、荒れ狂う(あ くる )吹雪(ふぶき)で
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す。この中を、二十の犬ぞりチームは五日間かけて走り通し、ワクチンは無事(ぶじ)にノームに届け(とど )られたのです。このおかげで、数百人の命(いのち)が救わ(すく )れました。
 このときの働き(はたら )をたたえて、ハスキー犬の銅像(どうぞう)が、ニューヨークのセントラル・パークに立てられています。また、この出来事(できごと)を記念(きねん)して、毎年、世界(せかい)でいちばん難しく(むずか  )いちばん長い犬ぞりレースがアラスカで行われるようになりました。このレースは、アンカレッジからノームまでを人間一人と犬たち十数匹(ひき)で走るレースです。ふつう、ゴールするのに三週間くらいかかるそうです。
 犬たちのがんばりも相当(そうとう)なものですが、人間の根性(こんじょう)もたいしたものです。こんなに大変(たいへん)なレースの後では、犬たちに号令(ごうれい)をかけ続け(つづ )た人間の声もしわがれて、きっと「ハスキー・ボイス」になってしまうことでしょう。
 寒い(さむ )地方で使わ(つか )れる犬ぞりのほかに、日本にもさまざまなそりがあります。有名(ゆうめい)なところでは、エビぞり、ひげそり、のっそり、ごっそり、もっそり、こっそり、ひっそり、げっそり、などです。

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(τ)
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長文 5.4週 saのつづき
 1哺乳類(ほにゅうるい)の赤ちゃんは、母親からミルクを与え(あた )られて育ち(そだ )ます。動物(どうぶつ)のミルクの成分(せいぶん)は、みな同じではなく、それぞれに特徴(とくちょう)があります。2たとえば、オランウータンやチンパンジーなどは、母親がいつも子供(こども)のそばにいてミルクを与える(あた  )ことができる生活をしているので、ミルクは薄く(うす )、たんぱく質(    しつ)と脂肪(しぼう)が少なくなっています。
 3ところが、ライオンなどの狩り(か )に出かける動物(どうぶつ)は、母親が何時間も留守(るす)にするため、その間は子供(こども)にミルクを与える(あた  )ことができません。長時間子供(こども)のお腹(なか)を満たし(み  )ておく必要(ひつよう)があるので、ミルクは濃く(こ )、たんぱく質(    しつ)と脂肪(しぼう)をたくさん含ん(ふく )でいます。
 4また、寒い(さむ )地方や水中にすむ動物(どうぶつ)は、体温(たいおん)をうばわれないように、皮膚(ひふ)の下にたくさんの脂肪(しぼう)をたくわえています。この仲間(なかま)であるアザラシやアシカのミルクはとても濃く(こ )、脂肪(しぼう)がたくさん含ま(ふく )れています。
 5クジラやイルカの赤ちゃんは、水中でミルクを飲み(の )ますが、まだ赤ちゃんなので長時間もぐっていることができません。そこで、短い(みじか )時間でもたくさんの栄養(えいよう)を取れる(と  )ように、やはり濃い(こ )ミルクになっています。
 6人間のお腹(なか)の中(なか)には、たくさんの細菌(さいきん)がすんでいて、その中には役に立つ(やく た )ものと病気(びょうき)のもとになるものがあります。赤ちゃんのお腹(なか)の中(なか)にも、生まれて間もなく、さまざまな細菌(さいきん)がすみつきはじめます。7母乳(ぼにゅう)には、赤ちゃんにとって役に立つ(やく た )微生物(びせいぶつ)が増える(ふ  )ための成分(せいぶん)や、病気(びょうき)のもとになる細菌(さいきん)を増やさ(ふ  )ないようにする成分(せいぶん)が入っていて、赤ちゃんの健康(けんこう)を保つ(たも )大きな役(やく)割り(わ )を果たし(は  )ています。
 8赤ちゃんが生まれて間もないころの母乳(ぼにゅう)は、初乳(しょにゅう)と呼ば(よ )れています。人間の体には、外から入ってきた病気(びょうき)のもとを撃退(げきたい)するための免疫(めんえき)というシステムがありますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ免疫(めんえき)を十分(じゅうぶん)に持っ(も )ていません。9初乳(しょにゅう)には、お母さんが
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持っ(も )ている免疫(めんえき)物質(ぶっしつ)がふくまれていて、それが赤ちゃんの体の中で吸収(きゅうしゅう)されて、いろいろな病気(びょうき)から赤ちゃんを守っ(まも )ているのです。

 おっぱいには、このようにいろいろなものがいっぱい入っています。
 0しかし、赤ちゃんが大きくなり、自分でご飯( はん)が食べられるようになると、やがて赤ちゃんは自分の力で生きていくようになります。
 そこで、「おっぱいさん、グッパーイ」となるわけです。

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(κ)
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a 長文 6.1週 sa
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
1「やった! 跳べ(と )た。」
 高田さんが跳べ(と )たとき、クラス中のみんながざわめきました。高田さんはそのまま動き(うご )ません。じっと立っています。女子が何人かかけよりました。うれしそうな声をあげながら、高田さんの肩(かた)をゆすったり、背中(せなか)をたたいたりしています。2やっと、高田さんが顔をあげてこちらを向き(む )ました。
「みんな、ありがとう。」
 とても小さな声で、あまり聞きとれませんでしたが、確か(たし )に口がそう動き(うご )ました。誰(だれ)からともなく拍手(はくしゅ)が起こり(お  )ます。パチパチパチパチ。3このクラスで最後(さいご)の体育(たいいく)の授業(じゅぎょう)、ずっと跳び箱(と ばこ)を跳べ(と )なかった高田さんがついに跳ん(と )だのです。クラスの誰(だれ)もが待ち望ん(ま のぞ )でいた瞬間(しゅんかん)でした。
 跳び箱(と ばこ)の授業(じゅぎょう)は、二月に入ってから始まり(はじ  )ました。4みんなが大はしゃぎで段(だん)を上げている中で、高田さんは何度(ど)跳ん(と )でも、跳び箱(と ばこ)にまたがって止まってしまうのでした。
「まだ、跳べ(と )ないの。」
と言う人もいました。跳ぶ(と )前に、
「ドッスーン。」
などとからかう人もいました。5もし、ぼくが高田さんだったら、とっくに、できないと言って投げ出し(な だ )てしまったことでしょう。
 しかし、高田さんは、あきらめませんでした。何度(ど)も何度(ど)も挑戦(ちょうせん)していました。6放課後(ほうかご)、先生と練習(れんしゅう)している日もありました。その姿(すがた)に、それまで冷やかし(ひ   )たり笑っ(わら )たりしていた人も、だんだん応援(おうえん)するようになったのです。
 やがて体育(たいいく)は次(つぎ)の種目(しゅもく)になりましたが、特別(とくべつ)に高田さんのために跳び箱(と ばこ)が用意(ようい)されました。7高田さんは、毎回黙々と(もくもく )練習(れんしゅう)していました。クラスでいちばん早く七段(だん)を跳べる(と  )ようになった川上君(くん)が、何度(ど)もアドバイスしていました。
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「踏み切り(ふ き )が大事(だいじ)だから。そう、もう一回やってみて。」
 8また、女子は声をそろえて、
「惜しい(お  )!」
「もう少し!」
と声をかけました。先生の出る幕(まく)は、もうないくらいでした。
 チャイムが鳴って、体育(たいいく)の時間が終わり(お  )ました。みんなで高田さんを取り囲む(と かこ )ようにして、体育館(たいいくかん)をあとにしました。9高田さんの顔は、まだ真っ赤(ま か)だけれど、何だか輝い(かがや )ているように見えました。やればできる。がんばればできないことなんかない、という声がどこからか聞こえてくるようでした。0

(言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会 φ)
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長文 6.1週 saのつづき
 地球(ちきゅう)と月のひっぱりっこ――みち潮(しお)とひき潮(  しお)――

 1春になると、みなさんのなかには、おとうさんやおかあさんにつれられて、潮(しお)ひがりにいく人もあることでしょう。
 潮(しお)ひがりは、たのしいものですね。
 2ふだん水のあるときには、貝がみえないのに、潮(しお)がひくと、くまでで、ちょっとかいただけで、いくらでも、貝がでてくるのですからね。
 海の水は、へいきんして一日に二かいずつ、みちたり、ひいたりしています。3それは、まるで、海がゆっくりといきをしているみたいです。
 どうして、こんなことがおこるのでしょうか。
 潮(しお)のみちひは、月や太陽(たいよう)が、海の水をさかんにひっぱるために、おこるのです。
 4地球(ちきゅう)の運動(うんどう)のところで、引力のことをお話ししましたが、地球(ちきゅう)ばかりでなく、太陽(たいよう)でも月でも、そのほかの星でも、すべてのものはたがいにひっぱりあっています。5引力は大きなものほどつよいのですが、近くにあるものは、小さくても、遠くにあるものより、つよく引力をはたらかせます。
 6たとえば、太陽(たいよう)の引力は、月よりはるかに大きいのですが、地球(ちきゅう)からのきょりがずっと遠いので、海の水をひっぱる力は、小さな月のほうが、太陽(たいよう)より二ばい半もつよいのです。
 7ですから、潮(しお)のみちひは、おもに月の引力のためにおこるとかんがえて、さしつかえありません。
 月のひっぱる力は、近いところにあるものほどつよくはたらきます。8ですから、地球(ちきゅう)の上で、月とむかいあっているところには、月の引力がいちばんつよくはたらき、海の水が月のほうへひっぱられてもりあがり、みち潮(しお)となります。9これにたいして、地球(ちきゅう)の上で月と反対(はんたい)のがわにあるところは、月からいちばんはなれているので、月の引力はいちばんよわくなっていますが、ここでは、月とはんたいのほうこうに、地球(ちきゅう)の遠心力がつよくはたらいているので、月とはんたいのほうへ海の水がもりあがって、やはり、みち潮(しお)となります。0
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(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい))
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a 長文 6.2週 sa
 家ちくといっしょにテントのたび――モンゴルの人のくらし――

 1わたしたちのくらしかたは、まず家をつくって、そこにおちついてくらします。
 学校へいくのも、おつとめにでるのも、その家からです。
 よほどのことがなければ、ひっこしはしません。
 2ところが、村ぜんたいが、いつもひとところにおちついていないで、家をもって、あちこち、ひっこしてあるく人たちがいます。
 モンゴルの人たちが、そうです。
 3モンゴルは、あつささむさのちがいが、たいへんはげしいところで、しめりけがすくなく、土地がひじょうにかわいています。
 そのため、さばくやひろい草原がひろがっており、おおくの人びとが、牛、うま、らくだ、ひつじ、やぎなどをかってくらしています。4そして、いつも水や草のあるところをさがして、つぎつぎとひっこしてあるくのです。
 ふつう一けんの家で、ひつじを二、三百頭、牛を五十頭、馬を二十頭くらいもっています。5ですから、村全体(ぜんたい)がひっこすとなると、たいへんなさわぎとなります。
 しかし、家は、ごくかんたんなもので、おりたたみができますから、たいしてせわはありません。
 6やなぎの木をくみあわせて、ほねぐみをつくり、それにひつじの毛がわを、すっぽり上からかぶせただけのすまいです。この家のことを、パオといっています。
 7パオは、くみたても、とりはずしも、二、三時間でできてしまうたいへんべんりな家です。
 モンゴルの人たちのたべものは、おもに、ひつじや牛のちち、にくなどです。8朝は、チャオミイといって、ひつじのちちをいれたお茶に、いった粟(あわ)をいれてたべます。夕はんは、ゴリルといって、ひつじのにくに、うどんをまぜてにたものです。そして、一日のうちに、なんかいもお茶をのみます。9このお茶は、ひつじの毛がわととりかえて、手にいれます。
 ねんりょうには、ひつじや牛のあぶらのほか、牛のふんをかわかしたものをつかっています。パオも、ひつじの毛がわでつくったものです。0

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい))
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a 長文 6.3週 sa
 遠くへたびをする鳥――わたり鳥のいろいろ――

 1春になると、つばめが南の国からとんできて、家ののき下などにすをつくるのを、みなさんは知っていますね。
 そこの家の人たちは、
「ああ、ことしもまた、つばめがやってきた。2よくわすれないで、くるもんだ。かわいいものだな。」
といって、じぶんの子どもが、長いたびからかえってきたように、かわいくおもうものです。
 つばめは、くるそうそう、どろをくわえてきては、もとあったすの手いれをして、やがて、そこにたまごをうみます。
 3ひながかえると、こんどは、せっせとえさをさがしてきて、ひなをそだて、秋になると、大きくなった子つばめをつれて、また南の国へかえっていきます。
 南の国って、いったいどこでしょう。
 4おどろいてはいけませんよ。フィリピンとかインドネシアとか、海をこえた、遠くのほうなのです。
 これとはんたいに、秋になると、北の国から日本にやってきて、冬のあいだじゅういて、春にかえっていく鳥もあります。
 5がんや、かもなどが、そうです。
 これは、どこからくるのかというと、ずっと北のほうの、シベリアとか、カムチャッカという、さむいところからです。
 夏のあいだじゅう、そこで、ひなをそだてて、秋に日本へやってくるのです。
 6このように、遠くからたびをしてくる鳥を、わたり鳥といっていますが、そのうちで、つばめのように夏のあいだ日本にいる鳥を、夏鳥といいます。
 そして、がんや、かものように、冬のあいだいる鳥を冬鳥といっています。
 7冬鳥には、このほか、つる、つぐみ、まひわなどがあります。
 ほととぎすやかっこう、つつどり、おおるり、さんこうちょう、ぶっぽうそうなどは、夏鳥です。
 8うぐいすも、春になると、町の近くにやってきます。けれど、これは、夏のあいだ山にすんでいて、冬になると、あたたかい海べや野原にでてきて、そこでひなをうみ、春のあいだ、平野(へいや)にすんでいるのです。
 9うぐいすのほかにも、ひよどりや、もずなどは、山と平野(へいや)のあいだだけを、いったりきたりしているのです。
 こうしてみると、たいていの鳥がたびをしているみたいですね。
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 それでも、ひとつところにいて、どこにもたびをしない鳥も、いることはいます。
 0みなさん、ごぞんじでしょう。
 すずめ、からす。これは、たしかに、一年じゅう、わたしたちの目のまえをとんでいますね。

(「世界(せかい)ふしぎめぐり三年生」より抜粋(ばっすい)一部(いちぶ)調整(ちょうせい))
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a 長文 6.4週 sa
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 コロンブスの時代(じだい)、人々はまだ、地球(ちきゅう)が丸いとは思っていませんでした。そのころ、ヨーロッパ諸国(しょこく)は、貿易(ぼうえき)を行いキリスト教を広めるため、さかんに船で東方にあるアジア進出(しんしゅつ)を目指し(めざ )ていました。この時代(じだい)を大航海(こうかい)時代(じだい)と呼ん(よ )でいます。
 イタリア生まれのコロンブスは、東を目指す(めざ )人々とは異なる(こと  )考えを持っ(も )ていました。彼(かれ)は、地球(ちきゅう)が丸いことを信じ(しん )ていました。アフリカの南をまわってアジアを目指す(めざ )よりも、大西洋(たいせいよう)を西へ進ん(すす )だほうが、ずっと早くアジアにたどり着ける(   つ  )はずだと考えたのです。もう一つ、コロンブスに航海(こうかい)を決心(けっしん)させたものがあります。それは、マルコ・ポーロの「東方見聞録(ろく)」でした。そこに書かれていた、黄金の国ジパング(日本)は、ヨーロッパの人のあこがれの的(まと)でした。彼(かれ)はスペインの女王の援助(えんじょ)を受け(う )、サンタ・マリア号(ごう)に乗っ(の )て、西回りでアジアに行く計画を実行(じっこう)することになりました。
 このとき、コロンブスが要求(ようきゅう)したことは、もしインドを見つけたらその宝(たから)の十分の一を自分がもらうこと、発見(はっけん)した土地の総督(そうとく)になること、スペインの貴族(きぞく)になることなどでした。当時、遠洋(えんよう)航海(こうかい)には莫大(ばくだい)な資金(しきん)が必要(ひつよう)でした。このため、イギリスやフランスは、コロンブスの提案(ていあん)を受け入れる(う い  )ことができませんでした。コロンブスにとってもスペインの女王にとっても、航海(こうかい)は大きな賭け(か )だったのです。
 サンタ・マリア号(ごう)の乗組(のりくみ)員(いん)たちは、地図にも載っ(の )ていない未知(みち)の海域(かいいき)へと航海(こうかい)に出ました。そして、二か月以上(いじょう)の航海(こうかい)を経(へ)て、ようやく陸地(りくち)を見つけることができたのです。コロンブスの考えでは、そこはアジアのはずでした。
 地球儀(ちきゅうぎ)を見るとわかりますが、ヨーロッパから西に向かっ(む  )て大西洋(たいせいよう)を横断(おうだん)すると、巨大(きょだい)なアメリカ大陸(    たいりく)にぶつかります。アメリカ大陸(    たいりく)を越え(こ )て広い太平洋(たいへいよう)を横断(おうだん)しなければ、アジアに
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到着(とうちゃく)することはできません。実際(じっさい)の地球(ちきゅう)は、コロンブスが考えているより、ずっと大きかったのです。
 アメリカ大陸(    たいりく)の存在(そんざい)を知らなかったのですから、コロンブスが新大陸(しんたいりく)をアジアだと思ったのも無理(むり)はありません。コロンブスは、上陸(じょうりく)した島々(しまじま)に名前をつけ、スペインの領土(りょうど)としました。
 当時、インドという言葉(ことば)は漠然と(ばくぜん )アジア全体(ぜんたい)を指す(さ )言葉(ことば)としても使わ(つか )れていました。アメリカ大陸(    たいりく)にもともと住ん(す )でいた人々を、コロンブスはインドの人という意味(いみ)でインディオスと呼び(よ )ました。
 スペインに帰ったあと、彼(かれ)の発見(はっけん)はたいへんな評判(ひょうばん)になりました。彼(かれ)は一生、自分が発見(はっけん)した陸地(りくち)をアジアだと信じ(しん )ていたそうです。
 コロンブスのタマゴの話は有名(ゆうめい)です。この話を聞いて、ある人が同じようにタマゴを立てようとすると、タマゴはうまく立たずに、コロン。その人はブスっとしていたそうです。はい、縮め(ちぢ )て言うと、コロン。ブス。

 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(κ)
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長文 6.4週 saのつづき
 1七五三というのは年のことですが、実際(じっさい)は六歳(さい)や四歳(さい)でお祝い( いわ )をすることがあります。七五三の年は、数え年というもので、実際(じっさい)の年より一つか二つ上になります。どうしてこういう年の数え方をするのでしょう。
 2今は誕生(たんじょう)日がくると一つ年をとる満年齢(まんねんれい)が普通(ふつう)です。しかし、昔(むかし)はそうではありませんでした。新しい年がくると、みんないっせいに一つ年をとったのです。
 3お年玉というのは、もともと年の魂(たましい)のことで、お正月に年の魂(たましい)であるお餅(もち)を食べて、年を一つとったというわけです。
 この数え年の考え方は東洋(とうよう)のもので、西洋(せいよう)では昔(むかし)から今のような満年齢(まんねんれい)の数え方でした。4西洋(せいよう)では、赤ちゃんが生まれてきたときから、年齢(ねんれい)を数えます。しかし、日本では、お母さんのおなかにいるときから赤ちゃんの年齢(ねんれい)を数えるため、生まれた瞬間(しゅんかん)に一歳(さい)としました。5もし、十二月三十一日に生まれたとしたら、その赤ちゃんは生まれたときにもう一歳(さい)です。そして、次(つぎ)の日に元旦(がんたん)を迎える(むか  )と、すぐに二歳(さい)になるのです。
 6だれもが同じ一月一日に一つ年をとるというのは、それだけ年が改まる(あらた  )お正月の意味(いみ)が大きかったからなのかもしれません。
 今の満年齢(まんねんれい)の数え方になったのは、第(だい)二次(じ)世界(せかい)大戦(たいせん)後のことです。7生まれた日から数える満年齢(まんねんれい)の考え方は、それなりに正確(せいかく)で実用(じつよう)的(てき)です。しかし、お正月にお餅(もち)を食べていっせいに年をとった古き時代(じだい)のやり方には、等しく(ひと  )命(いのち)を大事(だいじ)にする文化(ぶんか)があったように思えます。
 8お正月は、お雑煮(ぞうに)のお餅(もち)を食べながら、モチっと日本の文化(ぶんか)について考えてみるのもいいかもしれません。

 七五三は、三歳(さい)五歳(さい)七歳(さい)でお祝い( いわ )をします。9どうして、年齢(ねんれい)の順(じゅん)に三五七と言わないかというと、次(つぎ)のようなことがあるからです。
「えーと、そろそろうちの子も、あれだな。あの三五、えーと三五……」
「十五でしょ」0
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 言葉(ことば)の森長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(α)
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