国語の問題を解く勉強法 

 国語の問題を解く勉強の仕方で、段落ごとにまとめるとか、キーワードを色分けした線で囲んで読むとかいう方法を教えているところがあります。しかし、これは作文を書く前にメモを短冊に書いて書かせると同じようなやり方で、複雑で時間がかかって一見いかにも勉強しているような気がするわりには効果の薄い勉強法です。

 国語の問題ができないというケースには三つあり、一つは速読力がないということです。問題を読んで元の文章に戻ってその前後をすばやく読むことができない子は的確な答えが書けません。これは小学校低中学年のうちの多読が対策になります。

 第二は難読力がない場合です。高校生でも難読力がない子は意味不明の言葉がいくつか続けて出てくるとそれだけでもう眠くなってしまいます。これは国語の問題集に出てくる程度の難しい文章を読む力をつけることが対策になります。

 第三は選択式の問題で選択のコツをよく覚えていない場合です。国語の問題というのは、「合っていそうなもの」を選ぶのではなく、「必ずしもそうとは言えないもの」を消去するという方法で解くのがコツです。しかし、このうち第三のコツというのは、受験前に少し集中して取り組めばすぐに身につくことなので、ふだんの勉強は速読と難読が中心になると思います。

 そうすると、いちばん簡単で効果があるのが、試験に出てくる程度の難しい文章を繰り返し読んでおくことで、それが長文音読でできるということです。もっと勉強したいという場合は、国語の問題集を読書がわりに読むというのも効果的です。しかしこれもやはり4回以上繰り返して読むことが必要になりますから、いちいち問題は解かずに空欄などは飛ばしてただ読書がわりに読むのがコツです。

 勉強の仕方というのは実はすごく単純なのですが、多くの人は複雑な方法の方が効果があるように錯覚することが多いようです。



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