KotobanomoriNo.757

 

言葉の森新聞

 

2002年4月4週号

文責 中根克明(森川林)

  手書き清書はペン書きか濃い芯で

 4.3週の言葉の森新聞でもご連絡しましたが、手書きの清書は、黒のペン書きが濃い芯の鉛筆またはシャープペンシルで書いてくださるようお願いします。

 インターネットから清書を送る方は、ふだんの作文を送るのと同じ要領で、週を4.4週と選べばそれが自動的に清書扱いになります。

  字数ランキングの一部にミス表示

 4.1週と4.2週の字数ランキングの一部に、異常に高い数値が表示されていました。

 この原因は、字数の入力方法を4月から変更したためです。3月までは、字数を100分の1にして入力していました。520字などの場合は、5.2又は5という具合にです。しかし、そうすると、5と入力した場合は、小数点以下が集計に入らなくなり不公平だという指摘が生徒からありました。そこで、4月からは字数をそのまま520と入力するようにしました。

 このプログラムの変更中に、3月のデータのうち数件が100倍されてデータベースに入ってしまいました。

 現在、異常に大きい又は小さい数値はエラーになるようにしているので、今後はこのようなことはありません。

 この件についてご連絡くださった方、ありがとうございました。

  文章力の大切さ

  保護者のメールから

 小6(現在中1)の生徒の保護者の方からメールをいただきました。ご承諾を得た上で一部をご紹介します。

 清書する作文の内容がよかったので、ご家庭から直接投稿することをおすすめしたことに対するお返事です。

 投稿先をご連絡頂き、有り難うございます。早速、投稿させて頂きます。

 電話でもお話しした様に、子供達の文章を書く力が格段に向上している事に親ながら驚嘆している次第です。有り難うございます。貴先生が投稿を薦めてくださった長男の作文は、父親の私でさえ書くことが出来ないと思う程、主題、構成、主張がしっかりと書かれており、読んだ後、他の小学生にも是非読んでもらいたいと思った文章です。

<<親バカでしょうか!!??

 昨年の初秋、急遽、長男が○○中等学校への進学を希望し、12月の推薦入試での作文・面接試験に向けて、何か良い教材はないかといろいろ探している中で、インターネットの世界で目にしたのが<言葉の森でした。今思えば、まさに幸運との出会いだったと思います。希望が叶い、この春から長男は○○中等学校へ通いますが、毎週の<言葉の森との関わり合いが、大きな力となって、その夢が現実のものになったと思っております。

——中略——

 情報伝達手段の多様化、ゆとり教育の導入・拡大などでものを読み書きする機会が、益々減少している昨今無限の可能性を秘めた小学生時代に、読むことの大切さ・楽しさ、文章の書き方、書く楽しさに、数多く触れ、味わうことは、知識を吸収し活用する能力を育む上で、是非とも必要なことだと思います。そのような場を提供しサポートして下さるのが、<言葉の森です。

今後とも、子供達のご指導、宜しくお願い申し上げます。

 現在、中学入試や高校入試で作文試験を取り入れているところはまだ多くありません。しかし、これは作文の評価が○×式のテストの評価に比べて時間がかかるという技術的な理由によるもので、本当はどの学校でも、生徒の文章能力を見るテストを受験の中に取り入れたいと思っているのです。

 ところが、漢検、数検、英検・TOEIC・TOFLEのような検定試験は客観的な評価の蓄積がありますが、文章能力検定に関しては、まだ社会的に認知されるものになっていません。

 ですから、逆に言えば、将来、作文検定のような客観的な指標ができるようになれば、その検定試験を受験の資料にするというところが出てくると思います。それは、中学・高校・大学入試だけでなく、会社の試験においても同様です。

 いつも、我田引水になりますが(笑)、読解力と表現力をつける学習は、子供たちの未来を考えると、ますます重要なものになってくると思います。

  書けない子供へのアドバイス——まず書かせる

 小学校低学年の子によくある場面です。

 子供が作文をなかなか書き出せないので、横で見てやきもきしてきたお母さんが、アドバイスを始めました。しかし、お母さんがいらいらしながらアドバイスをすると、子供は、ますます書けなくなっていきます。こうなると、お母さんも意地です。最初は意識して優しく言おうとしていたのが次第に強い口調になり、「あれは、どうなの。これは、どうなの」と次々にアドバイスを増やしていきます。しかし、こうなると子供の頭もだんだん煮つまってきて、ますます書けなくなっていきます。

 こういうときは、どうしたらいいのでしょうか。私(森川林)は、こうしています。「じゃあ、今から先生の言ったとおりに書けばいいからね。『ぼくは、きょう、あさ7じにおきました。』」「えー、7じなんかに起きてないよ」「練習だからいいんだよ。はい、つぎは、『あさごはんは、なっとうとたまごやきでした。』と」「えー、そんなの食べてないよ。パンと牛乳だもん」「いいの、いいの。練習だから。さて、つぎは、『とても、おいしかったです。』と」「えー。……」などと言いながら、何しろ子供に「書く」という行為をさせてしまうと、あとは簡単です。子供の方から自然に、書き直したり書き加えたりして作文を発展させていきます。しかし、もし、そのまま書けなかったとしても、それでいいという覚悟で臨む必要があります。更に、もし、次の週も、また次の週も、同じようになったとしてもそれでいいという覚悟で臨むことが必要です。実際に、そういうかたちで小学校低学年のときに三、四回「なっとうとたまごやきでした。」と書かせた子供が(笑)、今は高学年になり毎週立派な作文を書いています。

  インターネットの最前線では(その1)

 インターネットの最前線を見ていると、部外者でもわくわくするようなスリリングな歴史が生まれています。これは将来、日本の戦国時代や中国の三国志の時代のような歴史に残るドラマになると思います。残念なことは、アメリカを中心にこのドラマが進行していることです。

 1998年、ブラウザ戦争は、マイクロソフトのインターネットエクスプローラの圧勝によって幕を閉じました。当初ネットスケープのあとを追うかたちでスタートしたマイクロソフト社のとった戦略は、ウィンドウズOSとの抱き合わせ、豊富な資金力に物を言わせた無償配布という、あまりフェアではないやり方でした。これが現在独禁法裁判の焦点になっているものです。

 マイクロソフト社の力技によって、ブラウザのシェアの大半はまたたく間にインターネットエクスプローラが占めるようになりました。ブラウザ戦争の敗北によって風前の灯となったネットスケープ社は、最後の切り札として、ブラウザのソース公開に踏み切りました。これがMozillaプロジェクトと呼ばれるものです。オープンソースとなった巨大なブラウザ・ソースは、世界中のハッカーたちの熱狂的な関心を集めました。しかし……、

「家全体を建て直すときに,壁や基礎を取り払うものだということは皆分かっている。コードのほとんどを書き直すべきかどうかについて,すぐには結論が出せなかった。われわれはキッチンの改修から始めて,バスルームを作り直さなくてはならないことに気付き,そして配線がすべて間違っていたことに気付いた」(Baker氏)[ZDNetより]

http://www.zdnet.co.jp/news/0204/15/e_mozilla.html

 Mozillaプロジェクトが最初に取り組んだのは、ソースの全面書き直しでした。このため、ネットスケープの開発は大幅に遅れ、その間にインターネットエクスプローラが世界の標準ブラウザの地位を獲得したのでした。

 しかし、ここに来てついに、Mozillaブラウザの正式リリースが間近になってきました。もちろん、新しいネットスケープが登場しても、インターネットエクスプローラの世界支配をくつがえす可能性は少ないと言われています。けれども、ここにインターネットのもうひとつの新しい流れがからんできたのです。それは、……

 インターネットの新しい流れとは、ローカルPCのアプリケーションから、ウェブサーバーのネットアプリケーションへの流れです。

 今、家庭や会社や学校のパソコンには、マクロソフトのOfficeなどがインストールされて使われています。これがローカルPCのアプリケーションソフトです。このほかに、ゲームソフト、年賀状作成フトなども、アプリケーションソフトと呼ばれています。このアプリケーションソフトの難点は、新しいバージョンが登場すると、買い替える必要があるということです。現在郵便番号は7桁ですが、もしこれが将来8桁になったとしたら(なりはしないと思いますが)、これまで使っていた年賀状作成ソフトは、バージョンアップをしなければ使えなくなります。費用の問題ももちろんありますが、より大きな問題は、インストールの手間とそのインストールによって生じる可能性のあるパソコントラブルです。みなさんも経験があると思いますが、私は、新しい機器をつなげたり、新しいソフトをインストールしたりするときに、一度でスムーズに行った試しがありません。必ず数時間又は数日をつぶさなければならなくなります。(笑)

 しかし、ここに、ウェブブラウザで使えるアプリケーションがあったらどうでしょう。インターネットは、今ほとんどが常時接続で定額制になっています。またブロードバンド化しつつあるので、かなり重いファイルでもネットを経由している意識なしに自分のパソコンの中のファイルと同じ感覚で使えるようになっています。自分のパソコンに入れておくのはブラウザだけで、ワードやエクセルや年賀状作成ソフトは、ブラウザを経由してインターネット経由で使うというやり方の方がずっと便利なはずです。

 このウェブアプリケーション化というのが、インターネットの新しい流れなのです。

 ウェブアプリケーションの一つの例として、Yahoo! JAPANなどで提供しているカレンダー(無料)があります。これは重宝ですから、既に使っている人も多いと思います。予定を入れておいてリマインダーの設定をしておけば、その日になるとメールなどで予定を知らせてくれるというカレンダーです。こういうものがあれば、自分のパソコンでアウトルックなどの予定表ソフトを使う必要はなくなります。パソコンを持っていけない場所でも、そこにブラウザさえあればいつでも自分の予定を見ることができます。これが携帯電話でも利用できるような方向に進化しているというのが今の大きな流れです。なぜそういうことができるかというと、機械本体にソフトをインストールしないので、そのソフトを動かすのに必要なメモリーやCPUやハードディスクがなくてもいいからです。要するに、インターネットにつながってさえいれば本体のスペックは驚くほどthin(薄い・細い)でいいというスィン・クライアントがこれからのひとつの方向なのです。それに応じて、これまで大きな障害になっていたパソコンに関する知識もどんどん不要になっていきます。

 そして、その一方で登場しているのが、ウェブアプリケーションの作成に何を使うかという問題なのです。

 (次号に続く)

  光る表現(幼長−小4) 2002年4月4週号

●ひよこさん(いにへ/小1)の作文より(けいこ先生/4.1週)

 (入学)式が終わり外に出てみると、朝、くらかった空がうそのように晴れ、うららかな春のようきがもどっていました。青いすんだ空をながめていると、まるで、今の私の心をあらわしているようで、「よぉし、これからはりきって、この湯田小でがんばるぞ。」という気持ちがみなぎってきました。気がつくと、朝の不安な気持ちはすっかりとおちつき、私の顔にも笑顔がひろがっていました。 評:空のようすと、自分の気持ちをうまくかさねてせつめいできた。これから楽しく学校に通えそうだね!

●コナンさん(いすみ/小2)の作文より(ふじのみや先生/4.1週)

 ぼくはそのとき、めんどうだなーというかおをしました。まるで、しゅくだいがたくさんあるようにおもいました。 ☆しゅくだいということばで、きもちが、とてもよくわかります! 

●みのちゃんさん(いぬほ/小2)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 まるで、わたしは、おわらいげい人みたいです。<たとえが上手に書けたね。>

●よもぎさん(いはや/小2)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 ぼくはそおとき「まえよりもっとなかよくなってうれしいな。」 まるでこころのなかにお日さまがでたようでした。 ☆うれしく、楽しいきもちを、お日さまであらわしたんだね。

●充さん(いさせ/小3)の作文より(スズラン先生/4.2週)

 (夜、電話がきたとき)お母さんがでて、びっくりした声で、「ええっ。」と言ったので、ぼくは、びっくりして「どうしたの。」とききました。お母さんは、すぐ、「なごやのおばあちゃんがたおれたんだって。」と言いました。:評:おばあちゃんが倒れたという突然の電話におどろいているようすが、つよく伝わってくる会話ですね。

●真水さん(いすく/小3)の作文より(きりこ先生/4.1週)

 「ガーガーガガガー!!」とひめいをだすのを見て、フラミンゴも人間と同じなんだなーと思いました。<フラミンゴの鳴き声をひめいという言葉を使ってまみちゃんの感じた音で表現しているところがいいね。>

●真水さん(いすく/小3)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 道の心はいろいろなしあわせがつまっているんだなー。

●いちごさん(いすも/小3)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 (日本一おいしいラーメン『いちらん』のラーメンを)一口食べてみると、もうたまらん!! わたしの口の中でとんこつ・ねぎ・ごま・とうがらし、いろいろな味がえんそう会をしているみたいでした。お父さんも、一口食べて、「これはうまい!! 今まで食べたラーメンの中で、さいこうにおいしい!!」と言って、目をキラキラさせてこうふんしていました。 評:おいしそう! 「いろいろな味のえんそう会」というたとえも楽しいし、こうふんしているお父さんのようすも、くわしく書けた。読んでいると、ラーメンが食べたくなるね。

●さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(スズラン先生/4.1週)

 きょう、しぎょうしきがありました。わたしは、おばけやしきに入るときのようにドキドキして学校に行きました。:評:新しい学年になるときは、クラスのことや先生のことなど、楽しみのような不安なような気持ちですよね。たとえが上手でした。

●さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(スズラン先生/4.2週)

 「つくし、食べてみたら? おいしいよ。」と言われたので、食べてみたら、ネリネリしたり、モゴモゴしたりしてきもちわるかったです。:評:つくしを初めて食べてみたら、、、、口の中が大変でしたね。感じがわかりますよ。

●ゆきんこさん(いとせ/小3)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 ライスペーパー、日本語でいうと米紙」と言ったのでおおわらいしてしまいました。<その人の人柄がよくわかる会話文が書けたね。

●そんごくうさん(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 今ごろどこかの土の中でかえるがねぼうしていて、アリが大がかりでかえるに「もう4月になって新1年生の入学しきがもうはじまるぞ。」と、おこしに行っているかもしれません。 評:そろそろかえるも冬のねむりから目ざめるころだね。春らしい楽しい想像(そうぞう)だ。

●健一さん(いへせ/小3)の作文より(スピカ先生/4.2週)

 食べ物を食べないでいておなかがすかないなんてすごいです。ぼくだったらおなかがすいておなかがグゥーグゥーなってしまいます。評:冬眠する動物についての感想文を書いてくれました。確かにこれは、驚くことのひとつだよね。自分だったら・・・、と考えたところがよかったね。

●勇歩さん(いまり/小3)の作文より(かすみ先生/4.2週)

 さとうくんのかおは、まるでブタみたいなかおだったよ。▲(評)かおにボールがあたっちゃったのかな? いたそう。じょうずにたとえのひょうげんができましたね。

●菜穂さん(いりな/小3)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 「ねー、みみ何組?」とよくけんかをするみみに聞きました。そしたら、「三組。」と元気よくことばがかえってきました。<みみちゃんの人柄がわかるような表現ができましたね。>

●カヤさん(ありそ/小4)の作文より(ゆうこ先生/4.1週)

 ほかに、エジプト文明てんにいきました。王ファラオの顔を書いた、石ぞうが多かったです。ミイラがあるとおもってうきうきしていたのに、ぜんぜんありませんでした。【講評】カヤさんの心の中のウキウキとガッカリがりょうほうつたわってきますね!

●ゆうちゃんさん(いいし/小4)の作文より(メグ先生/4.2週)

 集団登校の時は、道は大人、学生が通りにくいです。まるで、子ども専用の道みたいでした。【評】「子ども専用の道」という表現がうまいね。

●瑞幾さん(いおね/小4)の作文より(はるな先生/4.1週)

 「わっ」こけそうになった。それもそのはず。だって、オスのニワトリがつつこうとして、足にひっしにからみついたのだから。まるで、なわのようだった。ぼくは、ひっしでにげた。・・・・中略・・・・「コケコッコー」やっぱりはしってきたあいつ。もっとすごいいきおいで「ダダダダダ」せいいっぱいひっしでかみついた。(講評);ニワトリ小屋での騒動(そうどう)が、目に浮かんでくるようです。にわとりを追い回し、オスにつつかれ、必死で格闘しているあなたのようすが、とてもユーモラスにかきあらわせました。すごいバトルのありさまが、会話やたとえで、いきいきと表現できましたね。

●マーヤさん(いちこ/小4)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 と中、公園があります。さくらがさいているので、風がふくと、「さくらのふぶきだぁ。」と、お話することもあります。(略)わたしは、そんな自分のすんでいる町がだいだいだいだいだいだいだいすきです。【評:自然がたっぷりで、学校へいく道にもきれいなけしきに出会えるんだね。自分のすんでいる町をこんなふうに言えるのはステキですね】

●ちーさん(いぬえ/小4)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 わたしは、 大事なものを見ると、心がゆったりします。つらいことがあるときは、少し、忘れられるような気がします。なんだか、パワーをくれているような気もします。 私は、たとえ、「一おく円で交かんして」といわれても、ぜったい交かんしません。それは、大すきな人からもらった、思い出の品だからです。<思ったことがしっかり書けましたね。>

●なっちゃんさん(いひく/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.1週)

 (そうじをしているとき)みんなは、まるでほうせきをいっしょうけんめいさがしている小人のようにがんばっていました。 【評】いそがしいけれど、楽しいようすを「小人の宝さがし」にたとえたのが、おもしろいですね。

●クラッシュさん(いふて/小4)の作文より(ひまわり先生/4.1週)

  カンを捨てて、駅がきれいになったら、ぼくは心の中まで、すっきりさわやかになったような気がしました。とても気持ちがよくて、それは、まるで、青い空の雲の上を歩いているような感じでした。駅は、みんなが利用する場所です。電車の運転士さんたちも、電車に乗るぼくたちも、みんなが気持ちよく電車に乗れるように、これからもきれいにしていきたいと思いました。【評】みんながこんな風に、思いやりにあふれていたら、すばらしい世の中になるでしょうね。

●彩花さん(いへゆ/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 お父さんは、かいしゃからかえってきたとき、かほを、ふわっとわたがとんだみたいに だっこします。 【評】小さな子のやわらかさとかわいらしさを、うまく言葉にできましたね。

●瑞さん(いみち/小4)の作文より(ゆえ先生/4.2週)

 そこで、「歌をうったたり、Flashで、今度どんなアニメーションを作ろうかな。」と考えたりしながら、入りました。◆評◆一生懸命怖さをまぎらわそうとしている瑞くんの気持ちが、とてもよく表れていますね。思わず「がんばれ!」と応援(おうえん)したくなる文章です。瑞くんはのびのび書けば、読む人を夢中(むちゅう)にさせる文章を書く力を発揮(はっき)できますから、これからも自信をもって書いていってくださいね。

●陽子さん(いみろ/小4)の作文より(きりこ先生/4.1週)

 ドキドキした始業式(題名)<楽しい題名がつけれたね。>

  光る表現(小5−社) 2002年4月4週号

●ビーバーさん(あにい/小5)の作文より(メグ先生/4.2週)

 ファスト(速い)球がファーストに送られた。でも、ファーストがエラーしたので、エラーしたファーストはエラい、と思った。【評】見事なダジャレ表現。しかも二箇所も。

●みゆさん(あはみ/小5)の作文より(めもま先生/4.2週)

 まるでしんぞうがとまるほどこわいと思った。【評】そうそう、「たとえの表現」とはその調子!!本当に心臓が止まっちゃったら大変だもんね!!

●アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/4.1週)

 始まった。みんなで歌を歌いながら先生を迎えた。その時から、先生の目から涙が。その後、みんな、まるですず虫が鳴くようににぎやかに、いろいろなことをみせた。【講評】クラスのみんなが歌ったりおどったり(?おどってはいないかも!?)すず虫のようにきれいなハーモニーを奏で(かなで)ましたね♪

●友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 昔、林といえば、ブナの木ばかりだったそうだ。しかし、ブナの木の幹はゆがんでいる。杉の幹は真っ直ぐで、杉の木で作った家の値段は高いし、林業の人達はもちろん高く買われる木の方がいいので、みんな杉の木を植えだした。それで、今、杉の木の方が多いそうだ。別に、それだけの理由なら杉の木が多くてもいいのだ。実はブナの木の方が杉の木よりも、地下水をためる力があるのだ。それなのに、杉の木ばかりを大事にして、『ブナ』の漢字を木へんに無と書くのだ。『意味の無い木』だ。(略)人間と自然は本来、仲良くするはずなのに、人間のことばかり考えて行動していると、いつか、花粉症よりもひどいしっぺ返しをくらうにちがいない。【評:聞いた話をうまく使って、上手にまとめていますね。】

●すみすみさん(あない/小6)の作文より(スピカ先生/4.2週)

 このような大きな次元の問題は、一人がどんなにがんばっても、解決できないことだ。大勢の人が気をつけなければできないことだ。だから、逆に言うとみんなで気をつければできることなのだ。 評:論理的な展開で最後の一文が効いているね。  

●ケロちゃんさん(ありう/小6)の作文より(ポプリ先生/4.1週)

 「こっ、これ全部・・・。」私は、春休み、夏休み、冬休みに一回ずつ、大かた付けをしている。二つの本だなに入っているものを全部だしたら、歩く所がまったくなくなってしまった。この状態のことを、足の踏み場がない、というのだろう。私は、この状態を見て、声を上げてしまったのだ。評:部屋の様子が想像できます。いい表現です。

●りんごさん(いしも/小6)の作文より(ふじのみや先生/4.1週)

 人間にとって目標というのは、自分を高める最高の道具だとおもう 【評】中心を自分において、目標を道具だと位置づけたのに感心!

●くま吉さん(いにし/小6)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 母が、新聞に、環境省が里山の保全を国際会議で説明する際、英語に訳さず「SATOYAMA」として使うことを決めたことが出ていると教えてくれた。 評:「SATOYAMA」は身近な問題でもあり、また地球規模の大きな問題でもあるのだね。いい題材を見つけられた。英訳しなかった意味を調べてみるとおもしろそう。

●さるっちさん(やあ/小6)の作文より(メグ先生/4.2週)

 ちょっとしたことでもすごく大きなことになるのだと思う。だから僕も今日から、ゴミをあまり出さないようにするとか、むだづかいしないようにするとか、まず簡単なことから始めてみようと思う。未来の地球のためにも。【評】どんなに小さなことでも、やってみなければ結果は出ませんね。

●加恵さん(られ/小6)の作文より(メグ先生/4.2週)

 いたち川では、一ヶ月にいちど、川をきれいにするボランティア活動をしている。私はもちろんボランティアはいいことだが、ゴミを捨てなければ、そんなことをしなくてもいいことは分かっている。【評】ボランティアの人たちに頼る前に、一人一人の心がけが大切ですよね。

●のんのんさん(いちの/中1)の作文より(すず先生/4.1週)

 誰かのあだ名を考えるだけで楽しいし、それで呼び合うのも楽しい。でも、もしあだ名というものがなかったら、友達関係はうまく成り立たないんじゃないかとも私は思う。また、私の友達に、おもしろいあだ名をつけられた人がいる。その人は初め悪口で「オバサン、オバサン」と呼ばれていたらしいのだが、いつの間にかそれが「オバ」になり、「バー子」とか「オバババーン」とか今ではすっかりとても親しめるあだ名になってしまった。評:あだ名ってどんどん変わっていくんだよね。まるで生きているみたい。言葉に息を吹き込むのは私たち自身なのね。

●正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/4.2週)

 日本にいるときは、平和という言葉のへの字も考えていなかった。◆評◆重い内容のはずなのに、心をなごませてくれる一文ですね。同時に、平和の尊さに全く気づいていない竹内君の状況がイメージできます。本当に、日本で生活していると平和について考える機会がないですよねぇ・・・。

●晃章さん(あらか/中2)の作文より(えんぴつ先生/4.1週)

 好きな教科はどんどん得意になり、きらいな教科はそこでストップしてしまう。それを続けていくと、好きな教科はどんどん得意になって、長所として伸びていくけれど、きらいな教科も短所となって伸びていってしまう。★【評】:短所となって伸びる、という表現はリアルでわかりやすいねえ。

●ルフィさん(あわせ/中2)の作文より(かすみ先生/4.2週)

 人生とは自分自身を信じることなのではないか。それは物語をもつことかもしれないし、数字をあげることかもしれない。ただ、くいのない人生をおくれればと思う。(評)すべて物事には両面(良い悪い)あると思います。常にバランスを失わず、広い視野から物事を判断しながら進んでいってください。すてきなまとめになりましたね。

●奈央さん(いしえ/中2)の作文より(メグ先生/4.2週)

 この競技(徒競走)をやって分かったことがある。それは、一人で走るよりも相手がいて走った方が早くなるということだ。自分よりも前に走っている人がいると「あの人をぬかそう!」とか「あの人の隣で走りたい。」など思い一人で走る時よりも速く走れるようになるのだと思う。つまり、相手に追いつくという「目標」ができ、それに向かっての「がんばり」というものが出来ることになる。【評】他人と競争することによって生まれてくるものもありますね。

●たば星人さん(あころ/中3)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 僕は、このような作者の考えには反対だとまでは言わないがあまり良い意見ではないと思う。 評:長文の意見に敢えて反論を提示するという難しい組み立てに取り組めた。自分の考えを明瞭に示しているのがいいね。

●潤之介さん(かな/中3)の作文より(メグ先生/4.2週)

 常に自分自身の向上を目指すのならば、いくらでも自分から進んでいかなければいけない。限界を認めたら、生きがいは見つからなくなってしまうものなのである。【評】そのとおりですね。妥協することなく、常により良い自分を目指していきたいものです。

●惣さん(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/4.2週)

 だから、僕もマラソンをする時、情報で、こうやって走ると速くなるといわれても、自分の経験において、走っていきたいと思う。【評】マラソンに限らず、そういうタイプの情報は巷にあふれていますね。自分の経験に重きを置きたいという主張を具体的に示せたと思います。

 

 

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