KotobanomoriNo.758
言葉の森新聞 |
2002年5月1週号
文責 中根克明(森川林) nane@mori7.com
連休中の予定
連休中の予定は、課題フォルダの中の予定表に載っています。「休み宿題」というのは、「授業はないが、その週の作文を宿題として自分で書いてくる」という意味です。先生の説明を聞いた方が書きやすいという人は、休みでない日に、教室にお電話をするか、教室においでください。 電話0120−22−3987
4月29日(月) 休み みどりの日
30日(火) 休み
5月 1日(水) 5.1週
2日(木) 5.1週
3日(金) 5.1週 休み宿題 憲法記念日
4日(土) 5.1週 休み宿題 国民の休日
5日(日) こどもの日
6日(月) 5.1週 休み宿題 代休
予定表の一部変更
7〜8月の授業は昨年までと同様に
まだ連休中なのに、もう夏休みの連絡です。
当初の予定では、7/29・7/30・7/31に8.1週分の作文指導を行い、8/29・8/30・8/31に8.4週分の指導を行い、8/12(月)〜8/17(土)は純粋に休みにするつもりでいました。(予定表は、そのかたちでプリントされています)
しかし、今後、7/29・30・31にサマーキャンプなどを企画できるようにしたいと思いましたので、8/12〜8/17を昨年までと同様「休み宿題」とします。そのかわり、7/29・30・31と8/29・30・31は休みとしました。
新しい予定は、カレンダーに掲載されています。<http://www.mori7.com/webcalendar/month.php>
7月からの課題フォルダには、新しい予定表を入れておきます。子供と話し合って楽しく勉強
メールから
小学5年生の生徒のお母様からメールをいただきました。同じ学年の生徒をお持ちの方に参考になると思いますので、メールの一部をご本人の承諾を得てご紹介します。(名前の箇所など一部直しています)
(長文の教材集は)いつもとても勉強になると子供とともに感動しております。同時に理科や社会、道徳、哲学・・・のあらゆる分野にふれることができて作文という枠をこえた幅の広い学習が知らないあいだに身についているのです。(中略) ウチの子供の場合、ちょっと難し目でひぃひぃ言いながら、時に泣きながらでもなんとか目標に向かって這っていく、というのが意外と好きなタイプのようで刺激がほし〜い彼女にはぴったりのようです。親子で楽しく参加させていただいています。 私個人としましても、子供の年齢・個人の力より少しレベルの高いものを与えたほうが、それに引っ張られて伸びる可能性が高いと確信しております。この、我が子より「少しレベルの高い教材」選びというのがなかなか難しいわけですが、この点をこの作文教室はかなり的確にクリアされているのではと感じております。 もちろん、そのまま子供に与えても「硬くて苦そうでまずそうな」ものにみえるかもしれません。この場合、私の方が先に十分に長文を熟読してかみ砕き、その長文をおいしそうに料理しますが、これが意外と楽しく、知らないことを逆に教わることがあるので、結構自分の方が夢中になったりしています。 また、この長文をテーマに親子であらゆる視点で話し合う楽しみもあります。よっぽどこれが嬉しかったらしく、これを機会に、娘も着実にテーマになった事柄を覚えていたりします。(アインシュタイン博士、ハエ、カ、ゴキブリの生態などなど・・・) これからもさらなる分野の知識を求めて、親子で言葉の森の探検に出掛けたいと思います。 |
我が家も、うちの子供が小学生のころは、似た話で、いろいろ自慢話を聞かせました。「お父さんのころはだなあ……」という感じです。今は、私が自慢話をしても、「わかった、わかった。もてたんでしょ」と軽くあしらわれてしまいますが、子供が小学生のころは、尊敬のまなざしでうっとり聞いていました。(かなあ)
小学5年生の長文の課題にはかなり難しいものがありますが、これを親子の話題の種と考えると、子供にとっても親にとっても、その難しさが楽しみになるようです。
メールを送っていただいたお母様、ありがとうございました。
初めての感想文
小学3年生は、今年度から初めて題名課題と感想文課題に取り組みました。
与えられた題名で書くためには、事前の準備が必要です。感想文になると、更に事前の準備が必要になってきます。準備の主なものは、その題名や感想文に合った自分の似た話を思い出してくることです。
しかし、9歳から10歳という年齢では、似た話を思い出すにも人生経験が少なすぎます。そこで、重要になってくるものが、身近な人に取材をするということです。例えば、「いたずらをしたこと」という題名のとき、おじいちゃんやおばあちゃんがいれば、「おじいちゃんが小学生のころに、どんないたずらをしたか教えて」と聞けば、山ほど似た話が出てくるはずです(笑)。もちろん、お父さんやお母さんに取材しても、かなり似た話が出てくると思います。
また、初めて感想文課題に取り組むときは、字数は少なくてもよいということを子供に納得させておくことが必要です。子供は、作文の出来不出来を字数の長さで評価するところがあります。特に小学校中学年までは、「長く書いたからよくできた」「短かったからよくできなかった」と判断する傾向があります。そうすると、長く書けない感想文の練習をしたあとは、「よくできなかった→どうせぼくはだめなんだ→もうやめたい」となってしまいます。
ここで、親や先生が、「難しい練習をして考えること自体が勉強なのだから、作文は短くても、時には何も書けなくても、考えたことそのものに価値があるんだよ」ということを易しい言葉で説明してあげると、子供は感想文にも前向きに取り組んでいけるようになります。
インターネットの最前線では(その2)
(前号からの続き)
世の中には、アプリケーションが使えればいいという人と逆に、そのアプリケーションを提供したいという人がいます。ホームページの作成・公開なども、アプリケーションの提供のひとつです。
ホームページを作り始めると、最初は絵や音楽を入れて楽しんでいただけのものが、次第に、アクセスカウンタをつけたくなったり、掲示板を作りたくなったりしてきます。この「作る」という作業に入ると、人間はもともと創造的な生き物ですから、出来合いのものを借りてきて設置するだけではものたりなく思うようになり、自分でカスタマイズしたものを作りたくなってきます。この「作る」作業に必要なものが、プログラミング言語です。
プログラミング言語では、今、Java(ジャバ)・PHP(ピーエイチピー)・Perl(パール)などがよく使われています。マイクロソフト社は、このウェブプログラミング言語の分野でも世界制覇を目指して、「.NET」(ドットネット)構想を打ち出しました。C#(シーシャープ)という新しいプログラミング言語で、Javaなどを中心に作られているウェブプログラミングの世界をマイクロソフトのコントロール下に取り込もうという戦略です。そして、今、ブラウザ戦争の終わったあとに、新たなプログラミング戦争が開始されようとしているのではないかと私は思っています。
さて、そこに立ちふさがったのが、Mozillaプロジェクトから派生したMozDevです。このMozDevでは、Mozillaのブラウザ技術を利用して、より簡単なプログラミング言語XUL(ズール)で、オープンソースのウェブアプリケーションを開発しようとしています。
http://www.zdnet.co.jp/news/0102/06/e_xul.html
マイクロソフト社とMozilla・MozDevプロジェクトのいちばん大きな違いは、Mozilla・MozDevがオープンソースだということです。マイクロソフト社は、プログラムのソースが非公開で知的所有権が守られ報酬が約束される中でソフトは進歩すると考えています。オープンソース陣営は、ソースを公開し無償のプログラマーが自分の楽しみのために自由に参加することによってソフトは進歩すると考えています。しばらく前までは、この二つの考えは共存していました。つまり、商用製品となるような巨大でミッション・クリティカル(瞬時の停止も許されない安定稼動が必須な業務)のソフトはクローズドで報酬のあるかたちで作られ、個人が趣味で使うような軽いソフトはオープンで無償で作られるというすみわけでした。ところが、Linux(リナックス・リヌクス)の登場によって、OSのような巨大なソフトでもオープンソース方式が成り立つことが明らかになるにつれて、このすみわけが崩れてきたのです。オープンソースの成功例として挙げられるのは、Apache(アパッチ:ウェブサーバー)、Perl(パール:ウェブプログラミング言語)、PHP(ピーエイチピー:ウェブプログラミング言語)、MySQL(マイエスキューエル:ウェブデータベース)、PostgreSQL(ポストグレエスキューエル:ウェブデータベース)などです。
オープンソース陣営がこのままの勢いで成功を収めていけば、マイクロソフト社は存亡の危機に立たされると言っても過言ではありません。これは、マイクロソフト社とサンマイクロシステム社との競争のように同じ土俵の企業どうしの戦いとは違って、原理の異なるものどうしの戦いだからです。
プログラミング言語というと、まだ特殊な専門家にしか関係がないもののように思われていますが、プログラミングもパソコンの歴史と同じように、これからますます洗練化され大衆化されていきます。しかし、どれだけ簡単なものになっても、やはり、学校で行なう数学や英語の勉強と同じように、その知識・技術を身につけるためにはそれなりの努力が必要です。
もう五回ぐらい同じことを書いていますが(笑)、福沢諭吉が外国語を勉強する際に、オランダ語で間に合わせるか英語を学び直すかで悩んだような言語選択の問題が、これからの若い人たちを待ち受けています。福沢諭吉は後に、英語とオランダが似ていたので言語の切り換えは思ったほど困難ではなかったと述懐しています。同様に、プログラミング言語の習得も、一つを習得すれば他の言語の習得も容易になるという関係にあります。しかし、問題なのは、私です(笑)。将来メインにならないようなデータベースや言語で「言葉の森」のホームページを作ってしまうと、あとのメンテナンスが大変なのです。だから、MySQLとPHPにはがんばってほしいと思っています(笑)。しかし、C#とXULには注目しています。
それは、ともかく、ブラウザ戦争の遅れた第二段として登場したMozillaは、その背後により大きな歴史の衝突を予感させます。部外者でも、目が離せません。
光る表現(幼長−小3)
2002年5月1週号●智圭子さん
(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/4.2週)つくったひこうきだいでひこうきをとばしてみました。まるでとりのようにとびました。【評】じょうずなたとえがつかえたね!
●クリリンさん
(いあし/小2)の作文より(けいこ先生/4.2週)(入学しきの)歌がおわったら、うたう前のドキドキ気分がすっかりとんで、一つおねえさんになった気がしました。小さないもうとたちは、きんちょうして、ふあんそうな顔をしていました。そういえばわたしも、(1年生のときに)「そうだったなぁ。先生はやさしいかなぁ。おねえさんは遊んでくれるかなぁ。」と心ぱいしながら聞いていました。 評:2年生になってほこらし気な気持ちと、1年生を思いやる気持ち、ふたつがしっかりまとめられた。
●みのちゃんさん
(いぬほ/小2)の作文より(きりこ先生/4.1週)まるでライオンのたてがみのようでした。まわっているときにお空もお山もくるくるまわっていました。<たとえが上手に使えたね。てつぼうをしているときのようすがよく書けましたね。>
●郁弥さん
(いはね/小2)の作文より(メグ先生/4.3週)てっちゃんが「あったかい。」といいながらうみにかたまではいっていました。【評】てっちゃんの会話とそのときのてっちゃんのようすがかけたね。
●ちび丸あんさん
(いふち/小2)の作文より(けいこ先生/4.3週)(おりがみのトトロは)むずかしくてあたまがまっ白になってしまいました。あとでいもうとにもおしえてあげます。わたしでもむずかしいから、しんぱいです。でも、それよりいもうとたちのほうがおぼえるのがはやいとか……。どちらもしんぱいです。 評:ちび丸あん先生、しっかりいもうとたちにおしえられるかな? 家の中がおりがみのトトロでいっぱいになりそうね。
●充さん
(いさせ/小3)の作文より(スズラン先生/4.3週)わた毛の一つ一つは、さかさまにすると、まるでせんこう花火のようです。:評:綿毛のたとえがじょうずですね。タンポポ調べをしたときに、よく見たのでわかったことですね。
●裕子さん
(いせて/小3)の作文より(メグ先生/4.3週)わたしはこのはなしをよんで、たんぽぽもがんばって生きているということがわかったし、たんぽぽの生きるみちは、これしかないんだなあと思いました。【評】3年生とは思えないりっぱな感想が書けたね。
●あみかさん
(いせわ/小3)の作文より(メグ先生/4.3週)私は、たんぽぽのわたげをふいてわたげをとばしました。すると空高く風におされているようにとんでいきました。【評】あみかちゃんは、わたげのたびのおてつだいをしてあげたのね。
●森のきのこさん
(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/4.1週)こんどは、みつかるのがとても長かったです。ちょろちょろにげまわりました。「あっ!! れいなちゃんともえちゃんがこっちにきた!!」とみちかちゃんがいいました。「にげろ〜」といいながらこんどは、トイレににげこみました。キャーキャーいいながらいったので、みつかりそうになりました。【評】スリルまんてん、どきどきのかくれんぼのようすが、つたわってきます。かぎかっこや、ようすを楽しい音で説明する(「ちょろちょろ」や「キャーキャー」という)ことばが、とてもいい!(^o^)
●ウサリンさん
(いねめ/小3)の作文より(ゆうこ先生/4.3週)わたしも、ときどきたんぽぽのわた毛の引っこしを手つだうときがあります。わた毛をもぎとってとばします。たまに、わた毛をふくこともあります。でもわた毛が耳に入るときこえなくなると、お母さんが言うので心ぱいです。(中略)鳥がかぞえきれないほどいます。そしてたくさんフンをします。その下がくだものばたけになるといいなと思います。【講評】ウサリンさんがお手つだいしたタンポポの花ばたけがたくさんできるといいですね★
●ひよこさん
(いひな/小3)の作文より(はるな先生/4.2週)階段を見た時、なんだかオバケでも出てきそうな感じだったので、背筋がゾクゾクしてきました。それでも思いきって二人でのぼり、チラッと左をみたら、「ワッ!」と言ってしまいました。声が壁に反響したので、南美ちゃんがビックリして左を見たら、「ワッ!」南美ちゃんも言っていました。なんとそこには、黄色くピカピカ光った「南・2」と書いてある看板があったのです! 私は、「大丈夫、大丈夫。迷子になってないから。」と強がっていたのですが、本当は、(迷子になってたらどうしよう・・・・・・。)という思いが頭にありました。(中略)「こ、こ、こ、こわ〜〜〜い!!」私は今度はさすがに強がれませんでした。看板が薄暗い中で光っていたので、より恐ろしく見えました。もう怖くて怖くてたまりません。大急ぎで違うところに行くと、矢印が書いてある地図を見つけ、「西スタンド⇒」と書いてあったので、右の階段を上り長い通路を通り、左を見ると、今度は何もなくホッとして階段を降り、今度は恐怖の「北スタンド」と書いてある方に行き、上り、左を見ると「アッ!」真っ青な看板が壁にかかっていて、恐ろしくてそっちに行く気になれません。(講評);四方に、スタンドの看板が、不気味に光っており、想像以上に建物が大きくて、人っ子ひとりいない状態であることが、すぐに感じ取れました。二人の味わった恐怖感が、読み手にも迫力で伝わってきましたよ。女の子二人の、ものすごい叫び声が、先生の耳元に響いてくるようです。あなたの心の中の変化も、大きい施設の市民体育館内冒険と同時進行で、とても素直にかきあらわせました。 "☆"
●ロコちゃんさん
(いへか/小3)の作文より(かすみ先生/4.3週)「もっとよくボールをみて。かるくうつんだよ。もうちょっとだ。がんばれ。」「やったじゃん。ひろこ、テニスをこのちょうしでどんどんつづけていこうね。」▲(評)やさしく、いっしょうけんめい、お父さんがおしえてくださったことがつたわってくるすてきなかいわ文ですね。
●慈奈さん
(いほて/小3)の作文より(きりこ先生/4.3週)学校に行くまでニコニコわらっていたので、その顔をみているとなんだかわたしもうれしいきもちになりました。<弟さんの表情をよくみて書いていますね。すばらしいですよ。>
●俊貴さん
(いほゆ/小3)の作文より(メグ先生/4.3週)もしぼくがたんぽぽのたねだったら、ずっと遠くへ行きたいです。それでちがう国へ行って、ちきゅういっしゅうしたいです。海におちたらおしまい。ぼくのたねはちがうよ。ずうっととんで、もときたところでちゃくちしてそこでねをはるんだ。【評】想像した話をたっぷり書くことができました。
●はっしーさん
(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/4.2週)その道では、春になるとちょうちょが花のみつをすってとび回っています。夏になるとせみが木につかまって鳴いています。秋はこおろぎがおちばの下で鳴いている声が聞こえます。【評】学校へ行く道のようすをきせつごとに書くことができたね。
光る表現(小4−社)
2002年5月1週号●大介さん
(あよう/小4)の作文より(けいこ先生/4.2週)(パパイヤボールを食べて)ぼくは「ぐえ〜ゲロみたいや。ハリーポッターの、“百味ビーンズ”みたいやん。」と言いました。もう1回食べてみると、やっぱりゲロみたいな味です。まるで、食べ物(ピーマン・ナス・塩・さとう、肉だんご・りんご・みかん・大根など)を食べて、それを出して(ゲロ)それを丸めてかためたのかと思うぐらいまずかったです。妹(Bがた)は「おいしいで。」と言って食べていましたが、ぼくとお母さん(Oがた)は食べませんでした。血えきがたが、Oがたとそれ以外に分かれました。でも、Bがたのお父さん(パパ)は、いやだと思います。なぜならパパイヤ(お父さんはいや)だからです。 評:たとえとダジャレがおもしろいね。「パパ・イヤ〜ン」ということか!
●あやこさん
(ありろ/小4)の作文より(クマのプーさん先生/4.2週)げたばこの近くだから、ラッキーと思いました。五年、六年、何組か楽しみにしています。【評】クラス替えは、うれしいこと・がっかりすること・・いろいろあるけれど、最後の思ったこととして、具体的に書けていますね。来年、再来年のことにもふれてうまくまとめることができました。
●ムリョウさん
(いかゆ/小4)の作文より(えんぴつ先生/4.2週)今ではなっとうが大すきです。今、なっとうをいっぱい食べれるようになったのは、こうくんのおかげです。「こうくんありがとう」と、声を大にしていいたい。★【評】:ムリョウくんのやさしさが感じられるラストです。友だちのこうくんも、このように思ってもらえたら、うれしいだろうなあ♪♪
●アッキーさん
(いそか/小4)の作文より(ももんが先生/4.2週)まるで、私は、宇宙に行ってへんなごはんを食べているような感じでした。(中略…)いそいで食べました。「ふう。」とてもまずかったです。へんな味で、薬を食べているような感じでした。【評】びっくりするくらいふしぎな味が、くわしく書けていますね。「たとえ」がとても楽しい!(^o^)
●ラブリーさん
(あにせ/小5)の作文より(けいこ先生/4.2週)私は、この話を読んで後悔や失敗などをして得るものを先にいかせば良いことが分かった。 評:ただ、悔やんでいるだけでは、何も始まらないものね。「発見」をうまくまとめられた。
●ひつじさん
(あらる/小5)の作文より(メグ先生/4.3週)くずかごは、まるで、おじぞうさんのようにずっと立っているような気がする。ずっとこっちを見ているような気がする。【評】くずかごは、私たちに何かを訴えようとしているのかもしれませんね。
●ハッピーさん
(あろる/小5)の作文より(けいこ先生/4.2週)後悔とは、今度同じ失敗をくり返さないように神様があたえた試練ではないでしょうか。人は、何も失敗せず学んでいくのは、ありえません。 評:自分の体験や課題文から、大きなまとめを導き出せた。「後悔とは……」「人は……」と書き出したのが成功のポイントだね。
●花織さん
(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/4.2週)私は、前から「二組は、三角△っぽいなー。」「一組は、丸○っぽいなー。」と思っていました。三角って言うのは、悪い意味ではなくて、全体の形というか、二組の人は、気の強そうな人たちというか、そんな感じでした。一組は、なんか心がみんな丸っぽいなー。ほのぼのしているなー。【評】とてもおもしろい「たとえ」の表現です。こんな風に私たちは、「色や音、形」がないものでも、まるで、それがあるように感じることができるのですね。
●友葵さん
(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/4.3週)『いじめ14歳メッセージmessage』という本を私と友達の梨紗ちゃんは読んだ。いじめの本なのだが、梨紗ちゃんは、「彗佳ちゃん(いじめを止めて、いじめられた主人公)が、かわいそうだよね。」と言って、私は、「梨佳ちゃん(前いじめられていて、いじめっ子に脅されて、彗佳を仕方なくいじめてる子)も、すごくかわいそう。」と言っているのだ。意見が少し食い違うのは、梨紗ちゃんは彗佳ちゃんの立場で、私は梨佳ちゃんの立場になって、読んでいるからだ。でも、どちらが正しくて、どちらが違うかではない。【評:人によって同じ本を読んでも感想が違うことがあるよね。でもそれが読書のステキなところだね。】
●うさぎさん
(いそに/小6)の作文より(スズラン先生/4.1週)私の今年の目標は、字をきれいに書くことだ。だいたい毎年この目標だが、まだ達成していない。なぜ、その目標にしたのかというと、自分では結構字をきれいに書いているつもりなのだが、少し気がぬけるとすぐ、ほかの人が読めなくなるような雑な字になってしまうからだ。:評:目標にした理由がはっきりしていますね。いままで途中で挫折していたようですが、今年はがんばってください。三日坊主よ、さようなら!
●アーサーさん
(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/4.3週)やはり本をよむときは目的がある方がいい。適当に選んでつまらなくて読まなくなるのが本をきらいな人の典型らしい。【講評】アーサーさんの意見・主張が積極的に書かれていますね。
●ゴリ ゴリラさん
(いまや/小6)の作文より(メグ先生/4.3週)本というのは人間の最高の友達だと思う。【評】確かに、本は、いつでもどこでもいっしょにいられる友達ですね。
●嵩識さん
(あおみ/中1)の作文より(かすみ先生/4.2週)しかし贅沢とは少数の人がいやされるのであって決して他の人をいやすことはできない。▲(評)するどい意見ですし、上手に文章表現できましたね。
●クリリンさん
(あかの/中1)の作文より(えんぴつ先生/4.2週)★物事はいろいろな見方をしなければいけないのだと感じた【評】:レトリックを日常と結びつけられる発想に、知識の応用編を感じるなあ。★レトリック感覚を使えば、新たなことが発見できたり,相手のことがよく分かったりするだろう。【評】:ぜひ、机の上以外のところで、レトリック感覚を役だててほしいと思ってい
●雅貴さん
(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/4.2週)確かに外見だけで決めれば見た目がいいので優れているように見えるが、実際には中身が大切なのである。ポテトチップスを買っても袋が大きいだけではなく中身がびっしり詰まっていなければ意味がない。つまり結局は中身が問題なのである。【評】ポテトチップスの袋のたとえ、ぴったりですね。とてもおもしろい!! (^o^)。
●ナズナさん
(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/4.3週)矛盾は楽しまれているけれど、それは矛盾のすべてが楽しまれているわけではなく、「使い方」によって随分変わるのである。【評】効果的に「矛盾」を使うことができるといいね。
●田鳥倉部さん
(あゆと/中1)の作文より(メグ先生/4.3週)あまり正しすぎる人はおもしろみが無い。(中略)あまりにも桁違いのことを考えている人も友達になりたくない。(中略)結局は、おかしいほど正しすぎず、おかしいほどあほらしくない程度が一番良い。【評】程よい矛盾がいちばんということですね。
●晃章さん
(あらか/中2)の作文より(えんぴつ先生/4.2週)いくら栄養があるからといって1ぺんに食べると、ちゃんと消化されないでそのまま出ていってしまう。本も1ぺんに読んでしまうと頭に入らないので、毎日少しずつ心の栄養として読んでいくことが大切だと思う。★【評】:あえて解説はいらないね。そのとおりだと思うよ。日常生活の中に読書がある、早矢仕君ならではの言葉だねえ。
●聡さん
(いへね/中2)の作文より(すず先生/4.2週)この間のテレビで出たアメリカの女性は、生まれつきの障害で、足のひざの下を切断された。でも、本人のすごい努力によって、世界大会に出て障害者100メートルが優勝した。それに、トップファッションモデルにもなった。不思議だけど、すごく感動した。 決められた自分が生きていくためには、自分を上げる努力と、自分自身を受け入れる努力をしなければいけない。 不思議な運命は人間を左右する決定的なものではなく、自分自身の努力でもう一つの不思議が必ず生まれてくると思う。評:最後のアキ君の言葉が胸にしみます。不思議は自分自身でも作り出せるものなんだよね。
●ムッちんさん
(との/中3)の作文より(クマのプーさん先生/4.1週)絶対に何かが変わるはずだ。わたしはそれを早く見たい。そして文部省が青ざめるか私立校長が青ざめるかが非常に興味ある。【評】週五日制について書いた最後の結論部分です。期待や興味や展望が、表に出ずにうまく織りこめられていると思いました。
●秀彰さん
(いまは/高1)の作文より(メグ先生/4.3週)今の人たちは非常に長いゆったりとした曲が気に入らないようだ。そもそも、ゆったりとした曲を聞くと落ち着かないような気がする。今の人たちは何か刺激があることを望んでいるようだ。【評】刺激ばかりを求めてしまう現代人には、じっくりと何かを味わうという経験も必要ですね。
●たこたこさん
(こむ/高2)の作文より(メグ先生/4.3週)気持ちの方が科学的なことを凌駕することはよくある。例えば「病は気から」と言われているようなことだ。「あれ?風邪でもひいたかな?」と思うと特に原因も無いのに本当に風邪をひいてしまったり、逆におみまいに来てもらうと回復が早いなどだ。【評】確かにこのようなことはよくありますよね。
●太公望さん
(うの/高3)の作文より(メグ先生/4.3週)個性が尊重され過ぎた場合の弊害をよく考えて先のことを考えた行動をすべきである。【評】個性を尊重することには長所ばかりではなく問題点もあることを忘れてはいけませんね。
●モチさん
(えや/高3)の作文より(メグ先生/4.3週)確かに「鉄は熱いうちに打て」という諺があるが、あまり小さいうちがら“ゆとり”を与えすぎると鉄とは違って強くならないのだ。だから、小さいうちは心を鬼にして“麦”のように育てるべきだと思う。【評】「“麦”のよう」という言葉が印象的です。
●幸信さん
(いほや/高3)の作文より(森川林先生/4.3週)医学界においても分析的方法の影響は強く中世まで医者は内科医と外科医の二つぐらいにしか分かれていなかったのに対して、現在内科は神経内科、呼吸器科、循環器科、消化器科、腎臓器科、内分泌科、等々の臓器別に専門分化されアレルギー科などの臓器にかかわらない専門科も出現しました。しかしあまりにも専門化されすぎてしまったために単に胸が悪いといっても胸には心臓や食道、肺などいろいろな器官があるのでどの専門医を訪ねればいいのかわからないということも少なくはないようです。◆評:分析主義の弊害を読んでいる本から引用したところがいいね。
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