KotobanomoriNo.762

 

言葉の森新聞

 

2002年6月1週号

 文責 中根克明(森川林) 

  6月1週は作文進級テスト

 6月1週は、作文進級テストです。●印の課題で、●印の項目が全部できるように書いていきましょう。

  清書の印刷が薄くて読めないという問題

 清書の字が薄くて読みにくいというご指摘がありました。

 数ヶ月前に、これまで使っていたリコー製のコピー・プリンタ・スキャナ複合機が古くなったのを機に、ゼロックス製の新機種を切り換えました。その際、スキャナの性能が向上したために、濃い原稿に合わせた設定にすると薄い文字が読めなくなり、薄い原稿に合わせた設定にすると濃い文字がつぶれてしまうという問題が出てきました。(向上したと言っていいのやら^^;)

 文字が薄くて清書が読めなくなってしまった生徒の皆さん、申し訳ありませんでした。

 この状態は現在、機械の設定の方で対応しきれないようですので、6月の清書からは黒のペンで書いていただくようにしたいと思います。

 鉛筆書きからペン書きに変えるのは低学年の生徒には最初のうち抵抗があるかもしれませんが、昔は毛筆で書いていたことを考えると、それほど不自然なことではありません。ただし、書き間違えた場合の修正がしにくいと思いますので、7月から修正用のシールを教材の中に入れるようにします。

  小学生新聞に清書を送るとき

 ご自分で清書を新聞社に投稿する場合、小学生新聞の投稿先は下記のとおりですが、次の点にご注意ください。

(1)同じものを複数の投稿先に送ってはいけません。二重投稿になります。

(2)同様に、ご自宅から投稿した清書と同じものを言葉の森に提出するときには、既に投稿したものであることがわかるように、「投稿済み」ということを明記しておいてください。

朝日小学生新聞

「ぼくとわたしの作品」係

104-0045

東京都中央区築地5-3-3

1200字程度の作品が中心

毎日小学生新聞

さくひん係

100-8051

東京都千代田区一ツ橋1-1

600字程度の作品が中心

  ユーザー名とパスワード

 ユーザー名とパスワードは、現在次のようにしています。しばらく二重の運用が続きますのでわかりにくいと思いますがよろしくお願いします。

 これまでの言葉の森のページ(http://www.mori7.com/)では、生徒用の清書・プロフィール・評価などのページには、生徒全員共通のユーザー名とパスワードで入れるようにしています。(入会時にお渡ししている「学習の手引」に書いてあります)

 現在、言葉の森の新しいページを作っています。(http://www.mori7.com/)。この新しいページで使うユーザー名とパスワードは、印刷物の「山のたより」の右上に記載しています。

 将来、ユーザー名とパスワードを使うページは、新ページにすべて移行する予定ですが、新ページが完成するまでは、二重の運用になります。

  始めて間もなく国語の成績が上がる

 言葉の森を始めて間もなく、国語の成績が急に上がったという報告をしてくれる人がいます。そういう生徒に共通しているのは、長文音読・短文暗唱・毎日の読書を真面目に取り組んでいることです。

 しかし、そのような人たちも時間が経つにつれて、単調な音読や暗唱に飽きて、問題集を解くような勉強に戻ってしまうことがあります。最初の感動を忘れずに、難読の復読を国語学習の基本にしていきましょう。

  新しい「作文の丘」のスタート遅れる

 新しい「作文の丘」は、6月1週から使えるようにする予定でしたが、港南台教室でこれまで使ってみた結果、まだ入力にわかりにくいところが残っているようでしたので、慎重を期してスタートを遅らせることにしました。

 入力の仕方などを図解してわかりやすくしてからスタートする予定です。

 

 

  あらかじめの教育(その2)

 これまでの社会では、優れた学力に恵まれた者が大学を卒業して進む方向は、大企業か官僚か医師か弁護士でした。それが悪いことだったと言うのではありません。しかし、例えば大企業に入った多くの優秀な人材がその能力に見合った活躍の場を与えられているかと言えば、そうではなく、かなり多くの人材が社内に埋もれたままになっていると思います。

 一個人や一企業のレベルで考えると、このことはそれほど大きな問題ではありません。しかし、これを日本の社会全体から考えると、きわめて非効率な運営を社会全体で行っていることになります。社会のフロンティアを切り開くという最も意義ある困難な仕事に二軍が投入され、一軍は後方で戦艦の甲板磨きに従事しているのです。もちろん戦艦の運転に携わっている人もいるでしょう。しかし、全体的に見ると、本来もっと前線で活躍しなければならない人が後方にいすぎるように思うのです。

 国際競争力が要求されてくると、このような非効率な運営は国の政策として是正していく必要が出てきます。この問題は、個人や企業のレベルでも解決できない問題だからです。

 既に北欧諸国やドイツでは、ベンチャーに対する支援を国策として強力に後押ししています。それに比べると日本のベンチャー支援はまだ及び腰です。確かに、ベンチャー精神は、もともと援助や保護をあてにしないものですが、それでも社会全体にベンチャーというものに対する好意的な姿勢があるかどうかによって、その発展は大きく左右されます。アメリカでは多くの新興企業に見られるように、最も優秀な人材は自分で会社を興し、二番手三番手の人材が大企業に就職するという構図ができあがっています。ですから、日本から社費でMBA取得のためにアメリカに留学した人が同世代の米国青年の熱気に感化されて帰国後に退社するというケースがよくあるのです。そのようなベンチャーを目指す社会的風土のあるところでは、大学生の勉強に取り組む姿勢も明確です。大学時代に何を身につけ、その後の仕事にどう生かすかということを日夜考えているからです。日本のように、大学時代はモラトリアムの時代と位置づけて日夜夜遊びほうけているのとは違います。なんだか自分の学生時代を言っているみたいですが(笑)。

 ところが、今日本でベンチャーというと、まだいかがわしいものというイメージがあります。きわめて少数の一攫千金を実現した者の背後に、多数の敗残者がいるという、プロスポーツ界や芸能界以上に天国と地獄の差が激しいところと思われています。心ある親であれば、子供に、そのような宝くじに賭けるような人生よりも、着実な人生を歩んでほしいと思うでしょう。

 しかし、プロのスポーツ界でも芸能界でも、勝者としての脚光を浴びなかった大多数の人がそれなりにうまくその世界で生きていけるような仕組みを作っているところもあります。相撲、野球、サッカー、ゴルフ、テニス、囲碁、将棋などの世界が多数のプロを吸収していけるのも、そういう仕組みをそれなりに作り上げているからです。もちろん中には副業をしながらがんばるプロもいます。しかし、レッスンプロや地方興行などのかたちで、プロとして大成するまでの間何とか夢をあきらめずに精進していける仕組みがあるから、そこに参加する若者がいるのです。失敗した際の下支えがある程度保証された中で、成功すれば大成功という仕組みができれば、優秀な青年の多くはその大成功に賭けるはずです。ベンチャービジネスの世界でこそ、そういう仕組みを国家的な戦略として作り上げていく必要があるのです。そして、それはプロスポーツ界や芸能界でそのような仕組みを作るよりもずっと容易です。なぜならば、スポーツや芸能はそれ自体が社会に新しい富を生産しているわけではなく、言わば消費の集中する場所として社会の富が蓄積されているだけだからです。これに対して、ベンチャービジネスの多くはもともと社会に新しい富を付け加えているものですから、これを個人の賭けとして行なうよりも社会全体のチャレンジとして取り組むかたちにすることは、やり方次第なのです。そして、こういう仕組みを作ることにこそ政治の役割があります。三重県の北川知事の進めている「バレー構想」のようなビジョンは、賛否両論があるようですが、政治に携わる人はもっとこのような戦略的な政策を打ち出していく必要があります。不要なダムの建設をストップするとか、環境保護のために博覧会を中止するなどの決断もちろん政治の役割として重要です。しかし、新しいビジョンを提示することにこそ政治の真髄があります。ちょっと脱線しましたが。(^^ゞ

 さて、しかし大きく見ると、日本の歴史の流れは社会全体のベンチャー育成の方向に進んでいると思います。欧米諸国やアジア諸国が、最前線に最優秀な人材を投入しているのに、日本だけが後方に力を入れているわけにはいかないからです。これからの歴史の進行方向は、日本の文化や国民性だけを考えていては見誤るおそれがあります。経済がグローバル化した基準で動いているように、文化もグローバルな力に引きずられて動いていくからです。

 子供たちに将来の仕事について話すとき、大人は過去の基準を尺度にして、どういう会社に就職するかという発想をしがちです。しかし、どういう会社を作るか又はどういう仕事を作るかということもこれからは選択肢の中に入れておく必要があります。

 小学生から高校生までは、まだ目前の勉強だけをしていれば済む時期です。しかし、そのような時期から、「あらかじめの教育」として、大学生や社会人になったときの目標を話し合っておくことが大切だと思います。

 

 

 

  光る表現(幼長−小4) 2002年6月1週号

●まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(かすみ先生/5.2週)

 けっきょくねこがベランダに入っていけの中をかきまわしたようなあともなかったので、からすみたいなとりがそらからきてくわえていったんじゃないかということになりました。(評)こんなに長いぶんしょうをとてもせいかくにかけていてすごいわ!

●みほろさん(いひり/小1)の作文より(ひまわり先生/5.2週)

 はやくめがでてはっぱがいっぱいでて、そしてつぼみがでてはやくはながさいてほしいです。このたねからは、むらさきとあおのはながさくそうです。まるではなびのようにつぎつぎといっぱいさいてほしいです。とてもまちどおしいです。【評】すてきなたとえができたね。夏の朝、すずしげにさくあさがおが目にうかぶようだよ。

●亮佑さん(いまね/小1)の作文より(えんぴつ先生/5.2週)

 ★「ジャランジャランとれたあさりほり」【評】いいタイトルがついたね。よむまえから、ワクワクするよ♪♪ ★くまででほって、かたてですくいました【評】な〜るほど。たくさん、ほれるときは、りょう手がこうやって、うごいているんだね。すごい! しおひがりのようすが、う〜んとよくわかるなあ♪♪

●リョウマさん(いまね/小1)の作文より(えんぴつ先生/5.3週)

 ★つぎに、にわでこおりおにを、しました。たくさんはしって、あせびっしょりになりました。つかれたな。【評】たのしそうだなあ。りょうまくんや、おともだちの、にぎやかなこえが、ここまできこえてきそうだよ。

●パンダくんさん(いひは/小2)の作文より(けいこ先生/5.2週)

 おきなわの海の色は、むらさき、青、水色、みどりです。その色とりどりの海の色はとてもきれいです。海の水はつめたくてとてもとうめいでした。 評:きれいな海のようすを、たくさんの色をつかってせつめいできた。いつまでも、きれいな海だといいね!

●ベッキーさん(いませ/小2)の作文より(けいこ先生/5.3週)

 つぎは50メートルそうです。わたしはがんばるぞとおもいました。「いちについて」パーン! わたしはぼうしがぬげるくらいぜんそくりょくではしりました。まるで、わたしは、風になっているようです。評:「……です」というせつめいや音・たとえをつかって、いっしょうけんめいはしっているようすが、目にうかぶように書けたね。

●充さん(いさせ/小3)の作文より(スズラン先生/5.2週)

 一番こわかったのは、ビッグサンダーマウンテンです。なぜかというと、ものすごいスピードで、おもいっきり三十メートルぐらいの山を三回もこえるからです。:評:こわかった理由をはっきり書いていたのがいいですね。これはスリル満点!

●真水さん(いすく/小3)の作文より(きりこ先生/5.3週)

 いつのまにか、わたしのまわりにあったいやなことや悪いこと、そしてつらかったことがまるではな火のようにパーンとどこかにとびちってしまいました。<たとえが上手に使えたね。>

●いちごさん(いすも/小3)の作文より(けいこ先生/5.3週)

 一番むずかしい豆ふを切りました。私はドキドキしてきました。なぜかというと、昔、まだ私のお母さんが小さいころ、お母さんがお手伝いをしている時、お豆ふを手のひらにおいて、十字架の形に切ったら、手のひらも十字架の形に切れてしまったそうです。なので私はとてもきんちょうしていました。……しんこきゅうをして、ゆっくりゆっくり豆ふにほうちょうを入れました。下まで切るのに10びょうくらいもかかりました。 評:豆ふはやわらかすぎて、切るのがむずかしいね。お母さんのしっぱいを聞いていたから、よけいにきんちょうしてしまったみたいだね。

●慧人さん(いそゆ/小3)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 それでぼくはグッピーでびっくりしたことが三つあります。(中略)こんなこわいめすだから、まるでサメのように思いました。でも、めすが子どもをうまないとふえないからめすもだい事にしています。【講評】サメのようなこわいメスも、みんなのためには大事なそんざいですね!!元気な赤ちゃんをたくさんうんでほしいね(^_^)

●さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(スズラン先生/5.2週)

 いよいよトゥシューズを買いました。トゥシューズを買ってから、楽しくて家でずっとはいておどっています。:評:初めてのトゥシューズで、うれしさが感じられますね。ずっとはいていたい気持ちがわかります。

●ゆきんこさん(いとせ/小3)の作文より(きりこ先生/5.2週)

 さいしょはゴムベラできるようにまぜました。こながさらさらだったのでまるですなばにいるようでした。それがどんどんかたまってきてドロだんごのようになりました。<材料をこねているときのようすをたとえを使って上手に表現できましたね。>

●大和さん(いぬむ/小3)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 夕食は、料理の天才みたいな人に鶏の丸焼を食べさしてもらいました。あと、まぐろのグリルを食べました。なんて言えばいいのかわからないほど、おいしかったです。しかも前まで、食べれなかったのに、おいしくて、すぐ食べてしまいました。【講評】大和さんの感激(かんげき)が、言葉ではあらわせないほど、つたわってきましたよ(^。^)

●そんごくうさん(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/5.3週)

 (ねこにひなをとられてしまって)すはからっぽになってしまいました。だけれど、前ゆずの木にいたハトみたいなはとがニわ、お父さんがチェロをひいている時に、よく聞きにきます。それで、お父さんが白鳥の曲やカザルスの鳥の歌の曲をひくと、よくそのニわのハトがやってきます。それは、まるでコンサートホールのようです。そして、よくお庭にやってくるようになりました。きっと、ふる里がこいしくて帰ってきたのでしょう。 評:このニわは、お父さんのチェロを聞きながら大きくなって、そしてすだっていったのだね。お父さんがひいている曲が鳥にかんけいする曲だというのも、わかっているみたい!

●ウサリンさん(いねめ/小3)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 たっきゅうはえい語で『テイボーテニス』と言います。小人がしているみたいでした。【講評】テーブルの上でするテニスが卓球。卓球台の上でウサリンさんがナイスショット!をしているところを想像してしまいますネ!

●ひよこさん(いひな/小3)の作文より(はるな先生/5.3週)

 「<<絵534み>>太郎、『お尻洗って』ってして」というと、太郎はお尻をプルプルさせて振りながら、「おちりあらって」といいます。 私が不機嫌で怒っている時でも、それをやってもらうとあまりにも可愛らしくて、すぐ機嫌が良くなります。そのくらいお尻はかわいいのです。(講評);弟さんの、しぐさもセリフも、大変ユーモラスに、かわいらしく実感をこめて表現できました。(^_^)/

●はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/5.3週)

 カルカッタの牛は、人に食べられなくて幸運の牛だと思いました。【評】「幸運の牛」という表現がうまいね。

●瑠里子さん(いらせ/小3)の作文より(クマのプーさん先生/5.3週)

 一番うれしかったことは、二回はしっていいですよと言われたことと、ひざがいたくなくなったことです。【評】一番〜なこと、という表現は、いろいろな言葉にかえてはばひろく使えます。今回は「うれしかったこと」を入れて、読んだ後もきおくに残る表現ができました。

●ナオさん(あわも/小4)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 (学校の合宿ではんごうすいさんをしたとき)わたなべ君がうちわでいっぱいあおいでいると、空気が入り、火がたくさん出てきました。まるで、山火事になりそうなぐらいボーボーでした。:評:ご飯を炊くときの火のようすがわかりますね。火がボーボーと強く燃えるとびっくりしますね。

●崇さん(いえの/小4)の作文より(クマのプーさん先生/5.2週)

 出来上がった時は、あつあつで、おいしそうでした。まるで、店で、出て来たようでした。けれど、店で食べるより、家で作って食べた方が、おいしかったです。【評】ロールキャベツ作りが味も形も大成功だったことが、たとえを使ってよく書けました。

●ハリーさん(いかゆ/小4)の作文より(えんぴつ先生/5.2週)

 ★「ねえ、ひとしくん、なんでそんなに足がはやいの?」「わかんない」「ふーん、うまれつきかな」「そうじゃなっ」【評】ひとし君の気持ちが、ちょっぴりわかるような、おもしろい会話だなあ。

●アッキーさん(いそか/小4)の作文より(ももんが先生/5.2週)

 朝、寒かったのがいつのまにかふっとんでいって、ちょっとあせをかいていました。私は、雨の日でも、こんなに楽しくあそべるのって、はじめてじゃないかなぁと思いました。【評】「あっという間に時間が過ぎたこと」と「こんなに楽しかったのは初めてだったこと」から、アッキーさんがすごく楽しかったことが、伝わってきますね(^o^)。

●マーヤさん(いちこ/小4)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 エンゼルフィッシュのののとくちょうはまるで、三角じょうぎのような形をしていることと、その体から、二つの長いぶっ体がたれていることです。【評:エンゼルフィッシュの体を、たとえを使ってとてもわかりやすく説明できていますね。】

●ポッターさん(いねり/小4)の作文より(はるな先生/5.2週)

 ・・・・餌やりが(えさやり)むずかしい。なんだか、カナヘビが私たちに「今は食事はいらん。」とか、「早く食事をもってこい。まちくたびれたぞ。」なんて命令しているみたいにみえる。(講評);カナヘビのセリフを自分で想像しながら、表現したところが、実に個性的ですね。擬人法のたとえが優れています。

●スマイリーさん(いのめ/小4)の作文より(メグ先生/5.3週)

 急いで何かをやりたい時には、早い方法をやりたくなると思います。でも、そこを我慢して時間がかかってめんどうでもたしかなほうほうを選んだ方が良いと源俊頼は伝えたくてこの和歌を作ったのだと思います。今は、私もことわざを頭に入れて行動をするように心がけています。 【評】源俊頼の気持ちになって考えることができたね。急いでいるときには、「急がば回れ」ということわざを思い出して行動するといいね。

●ちえちゃんさん(いはさ/小4)の作文より(メグ先生/5.2週)

 「お、おいしい。」「本当だ。」私はうまくできてよかったなと心の中で思いました。みんなにこにこわらっていました。【評】クッキー作りは大成功だったのね。みんなのようすを書いて結んだところがうまい!

●MIZUさん(いみち/小4)の作文より(ゆえ先生/5.3週)

 たぶんインドの牛は、気分は「ふんふん」だろうと思います。◆評◆気分よさそうに「ふんふん」って言っている牛の顔が目にうかびます!この文章はとってもすてき!瑞くんの心の中には、かわいい牛がいるんでしょうね!!

●あいちゃんさん(いむこ/小4)の作文より(きりこ先生/5.2週)

 あまえてほしいときは、自分からよって来て足にからみついて来ます。それがたまらなくって急いでいる時もついついさわりたくなってしまいます。<あいちゃんはミニー(猫)が大好きなんだね。その気持ちがこの文から伝わってくるよ。>

●阿紀さん(いゆり/小4)の作文より(みち先生/5.2週)

 ピーマンを、ザバッ!!と入れて、ガリガリカサカサカサカサガタガタガタガタ、ガリガリカサカサカサカサカサカサガタガタ、五分から十分くらいやりました。<評>音のくわしく書く工夫しましたね。感じがよく伝わってきます。  わたしの顔が、まるでさるの顔のようになっていました。わたしは、おもしろい!!と思いました。<評>たとえを考えましたね。ユーモアーがあって楽しい表現です。

 

 

 

  光る表現(小5−小6) 2002年6月1週号

●大豆さん(あのわ/小5)の作文より(メグ先生/5.3週)

 人間は日光に当たるとにっこりするが、もぐらは日光に当たるとにっこーとはしないだろう。【評】見事なダジャレ表現!

●みゆさん(あはみ/小5)の作文より(めもま先生/5.3週)

 ぼくはこの話を読んでにた話をおもいついた。〜略〜ふねがいるかににているとかカーテンが動物の肉ににていたり、学校のコーンを上から見たら、動物の目みたいだ。(評)身近なところで、色々な例を見つけられましたね。

●ひつじさん(あらる/小5)の作文より(メグ先生/5.4週)

 お母さんが、「なんでパーフェクトがとれないの。」という感じで私の方を向いた。「ギョエ!どうしてこっちをむくの。」と思った。【評】二人の表情が目に浮かびます。

●直樹さん(あろら/小5)の作文より(メグ先生/5.3週)

 僕はこの長文を読んで、人間は物を使えば動物の中で一番強いけれど、物を使わなければ一番弱いことが分かった。【評】確かに人間が道具を使わずにできることは限られているね。

●みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/5.2週)

 人間と機械の違いで、私が一番違うと思ったのは、この文章には書いていないが、人間には感情があるけれど、機械にはないということだ。例えば、私の家にはファービーがいる。ファービーは、まるで人間のように「ねむい」とか「こわい」とか、「おなかすいた」とか、いろいろなことを言うが、それは人間がそういうふうにセットしたからで、ファービーが思ったことではない。(中略)機械は、自分が『動こう』と思って動いているのではなく、人間が手を加えたら動くのだ。【評】その通り!(^o^) 。とてもよい気付きですね。詳しく述べた意見を、最後に簡潔にまとめることもできました。

●まいポンさん(いこに/小5)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 こういう進化や上達も、したいと思わなければできない。「好きこそものの上手なれ」ということわざ通りだ。 【評】ことわざで、意見の幅を広げられたね。

●かずさん(いしす/小5)の作文より(けいこ先生/5.2週)

 お父さんの体重は約77キログラムもある。私はよく、[ねー、もっとやせたら。」と言う。お父さんは、「もう少ししたらやせる。」と、いつまでたってもやせそうもないような言い方で言う。 評:お父さんの生返事が、のんびりとしている感じをよく伝えている。

●きのこさん(いすこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/5.1週)

 三回目はがんばって飛んでみた。こわそうだったけれど飛んだ後は全然なんともなくて、こわくて心配していたことがトイレで水が流れるようにすっきりした。【講評】すっきりした気持ちを表す表現をたとえで考えてくれました。水に飛び込む勇気と開放感、そして達成感。それらをトイレの水として表したのはぴったりの表現だと思いましたし、なんだか楽しい言葉遊びでもありました(笑)!

●きのこさん(いすこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 電車に乗って四十分、駅についてから送迎バスに乗って十分かかった。駅から十分だけしかかからないのに山の上の方にある。馬はこういう所がいいのかなと思った。でも私にはテレビで放送している「途中下車の旅」の気分だ。【講評】ユーモアとたとえ、表現のテクニックがさえていますね。「途中下車の旅の気分」は先生にもよくわかるな〜!

●良紀さん(いなて/小5)の作文より(きりこ先生/5.3週)

 苗の大きさが僕の手の二倍くらいありました。<たとえが上手に使えたね。>

●卓哉さん(いなと/小5)の作文より(スピカ先生/5.2週)

 今、ウィンディはとてもおりこうだ。いけないと言うと申し訳なさそうな顔をするし、ひどくおこられると、なんだか人間の言葉をしゃべるようにいいわけをすることがある。その時みんなで「言いわけしてるよ〜」といって笑ってしまう。 評:飼っている犬のウィンディについての楽しいエピソード。愛情あふれる観察の結果、ウィンディの細かい表情まで伝わる表現ができました。

●まりさん(いにほ/小5)の作文より(クマのプーさん先生/5.2週)

 機械を人間の体の科学に役立てるといいと思います。【評】機械と人間の関係をよくとらえていると表現です。機械に頼りすぎるのもよくないし、役立てていくことが大切ですね。

●キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 土の噴水はまるでロケット花火のようにいきおいよくあふれ出て、あっという間にあたりはバラバラの土だらけになった。その小さな山から———ネズミのような頭がヒョッコリ出てきた。「うわーーっ!なにあれ!!?・・・ねずみ?・・いや、まてよ。これはネズミの頭よりずっと大きいぞ。・・・ハリネズミ??いや、でもハリはついていないし・・・」お母さんはおそるおそる、そのネズミみたいなものに近づいてみた。よくよく観察してみると、口の部分がツーンととんがっていた。「ひゃーーーっ!モグラだーーーーー!」ビックリしているお母さんをよそに、モグラはのんびりヒョコヒョコとまた土の中に行ってしまった。【講評】たとえ表現をちかいながら、ユーモアあふれるすばらしい表現になりましたね。

●翔太さん(いはせ/小5)の作文より(きりこ先生/5.2週)

 ウィッシュがわが家にやってきたのは、生後一ヶ月の時で、手のひらに乗るくらいでした。まるで小さなぬいぐるみのようで、なでると気持ちよく、毛は金色にかがやいていました。<たとえを使って大きさを表現したところがとてもいいね。>

 

●にゃむさん(いひむ/小5)の作文より(ゆり先生/5.3週)

 コンピュータと人がむき合って話そうとして、人間がぎもんをもちかけても、答えてくれません。でも、それは、何もしゃべれない人ともちがうのです。しゃべれなくても、表情はあります。喜、怒、悲。【評:「喜怒哀楽」という言葉があるように、人間には表情があるんだよね。いいところに気がついたよ。】

●昌尭さん(いよあ/小5)の作文より(はるな先生/5.2週)

 「あっ! おたまじゃくしがかえるになっている!」ぼくは、学校に行くとき、なにげなく水槽の中を見て、びっくりした。(「おたまじゃくしがかえるになった」より)(講評);読み手が強く興味をひかれるように、作文の内容を凝縮(ぎょうしゅく)したようなよい題名を、たいへん上手に、くふうしたので、感心しました。感動の叫びを、会話文にして、書き出しにいきなり持ってきたので、とても印象的です。

●れもんさん(ふれ/小5)の作文より(けいこ先生/5.2週)

 今、世界で機械が多く使われるようになってきた。しかし、機械は全て同じで心がない。だから、機械の良い悪いは全て心のある人間にかかっていて、もし、コンピューターに心が入るときがあるのなら、それは人間がいらなくなるときだと思う。 評:人間と機械の違いは「心」を持つか否か。力強く主張できた。 

●博美さん(あちは/小6)の作文より(メグ先生/5.2週)

 人間は、ことばでいいあらわせられないことがあるのだなと思った。いろいろな表現があるが、「帯に短し、たすきに長し」ということわざのように、そのことに、ぴったり合うことばをさがすのがむずかしい。【評】ことわざを引用しながらまとめることができたね。

●將さん(いうや/小6)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 外国人にとって日本語は、蜘蛛のように習っても習ってもつかみ所がないように思っているかもしれない。(うそ?蜘蛛じゃなくて雲でしょ!)(笑)。【評】蜘蛛のように広がるから、雲のようにつかみどころがないのだ…うまいね!

●まもるさん(いそき/小6)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 十二日の試合は、一試合目勝って、二試合目も勝った。三試合目は負けてしまった。なんでだろうと思った。ぼくは、負けた原因を考えた。【評:負けたときに原因を考えて反省することが大事なんだよね。】

●たこ焼きさん(いとつ/小6)の作文より(ぴのこ先生/5.3週)

 人間不便な所がたくさんある。その不便な壁を乗り越えていく力が、すごいと思った。その不思議な力を捨てないで、発揮する心が大切だ。【評】不思議な力と不思議な言葉。キーワードを使ってまとめられたね。

●咲恵さん(いなふ/小6)の作文より(ぴのこ先生/5.3週)

 方言がないほうがたしかに使いやすい。でもいざ方言がなくなるとどうだろう。私は方言がある方が、無い時より親しみという温かい物があると思う。【評】このあとにある方言を使っていないので、何かかりかりしてかたくるしい感じがする、というところも、気持ちをしっかりとかけてています。

●アーサーさん(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 やはり桜はきれいである。しかし桜も人々にSOSをおくっているのだ。【講評】桜の散る様子から感じた気持ちを斬新(ざんしん)に表現してくれました。

●アーサーさん(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 (日本語を)外国向けにすれば外国の文化がとり入れられ、より豊かな国になると思うのだが。(中略)もし日本語を外国人がおぼえたら楽しそうだし色々なことを表せて日本語をおぼえてよかったなと思うはずである。【講評】むずかしいけれど、つかいこなすと奥の深い日本語。世界中の人にも知ってもらいたいですね。

●彩さん(いほか/小6)の作文より(ポプリ先生/5.2週)

 がっこうせいかつのなかで一ばんだいすきなのは、おきゅうしょくです。べんきょうのあとおなかがすいてしまいます。だからおきゅうしょくがたべたくなってしまいます。評:ちゅうしんがばっちりきまっています。たかちゃんの一ばんがよくわかるよ。

●真樹さん(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/5.3週)

 五年生の時はうれしくておもわずガッツポーズをした事もあった。◆評◆うれしさがこみあげてきて思わず、という真樹くんのようすが目に浮かびます。算数はむずかしいけど、それだけに答えがピッタリだったときのうれしさは特別ですね。これからもがんばって!

●穂香さん(すよ/小6)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 一ひらまた一ひらとゆく花びらのありさまをいう動詞は、簡単には見つからない。(中略)『ひらひら・はらはら』など自分の言葉でないものがすぐに出てくると思う。 しかし、それがいいかと言われるとそうでもない気がする。なんだか自分らしさがないような感じだ。でも逆に言えば、それだけみんながそのような表現を知っているということにもなる。それにこのような表現は別に教えてもらったわけでもなく、自然と口から出てくる。 これは、日本の特徴なのかもしれない。【講評】新たな擬態語を作り出すのは、穂香ちゃんをはじめ、若い世代のエネルギッシュで斬新(ざんしん)な、着眼点が必要になることでしょう。がんばってみてね!

●さるっちさん(やあ/小6)の作文より(メグ先生/5.3週)

 人間は、色々な言葉を作り出してきたものだから言葉の母親的存在なのだと思う。【評】人間あっての言葉だものね。

●さるっちさん(やあ/小6)の作文より(メグ先生/5.4週)

 日本語と英語を遊園地に例えて言うと日本語遊園地はとても混んでいて、英語遊園地はとてもすいていると言えるだろう。【評】たとえがうまい!

 

  光る表現(中1−社) 2002年6月1週号

●おこじょさん(あめお/中1)の作文より(メグ先生/5.2週)

 知恵で生き延びる。それが人間らしいと思う。【評】これこそが人間の特徴ですね。

●おこじょさん(あめお/中1)の作文より(メグ先生/5.3週)

 ほぼ確実に150㎞/hを投げる石井は、技術のある打者なら、バットに当てることもできるだろう。緩急の差も150-135で15㎞/hと、打とうと思えば打てるわけだが、星野は、135-95で、40㎞/hの緩急の差がある。半々で投げて来るので、予想をはずされたら、ほとんど打てないだろう。【評】なるほど。135㎞/hの後の150㎞/hよりも、95㎞/hの後の135㎞/hの方が速く感じるよね。

●ALO-HAさん(あるわ/中1)の作文より(ひまわり先生/5.2週)

 辞書が好きなのは良い事だと思うが、ただたんにいろいろな漢字を知っているだけじゃなく他の事にもその暗記力や覚えた漢字を活用していかなくてはもったいないし、意味が無い。辞書が上手く使えるような人間になるには努力が必要だ。その努力はいろいろな経験、体験から作られる。経験や、体験は、自分が進む新しい道を教えてくれる道しるべともなる。【評】学校の勉強は暗記が多くて、「いかに覚えるか」に気を取られがちだけど、とても大切なことに気付いたね!

●宏一郎さん(いてほ/中1)の作文より(メグ先生/5.2週)

 僕はアメリカ人ではないから英語の表現が浅いけれど、聞いているとある一定の言葉しか使ってないように思える。もっと複雑な表現があると思うのだが、簡単な単語になってしまう。【評】日本語と英語の違いの一つはここにあるね。

●宏一郎さん(いてほ/中1)の作文より(メグ先生/5.3週)

 諺に「百里の道も一歩から」とあるように、日本語は一歩一歩研究を重ねるべきだと思う。【評】いい諺を引用できたね。

●正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/5.2週)

 勉強というのは、嫌々にやることではないし、人のためにやるのではない。◆評◆勘吉くんのように、楽しみながら学ぶことができるのはすばらしいことですね!なにか将来の夢があると、つらい勉強も楽しめるのかな?勘吉くんの夢はなんでしょう?

●ロイさん(いまい/中1)の作文より(あかね先生/5.3週)

 多分みんな自分の間を持っているんだと思う。だから[間が長い!]とかは言わないでほしい。なぜなら、その間がその人のペースかもしれないし、不得意な間なのかもしれないのだ。(評)「人間それぞれ得意な間も不得意な間もある」とまとめたところが、とてもユニーク。ロイ君の心の広さを感じます。みんながこんな風に思えば、いじめなんて、なくなるかもね!

●恭平さん(いむみ/中1)の作文より(ぱんだ先生/5.3週)

 不可能を可能にする方法、それはできるためのきっかけ作りが第一だと思った。★評:なかなかの名言。どんなことでもきっかけが大切。何かにチャレンジしようという気持ちにかりたてられ、感動!

●ウルフさん(すふ/中1)の作文より(メグ先生/5.3週)

 野球のピッチゃーというポジションは間を取ることが大切だと思う。(中略)間を取ったら落ち着いて余裕が持てるし、冷静に考えることが出来るからだ。【評】さすがは野球部。いい実例だね。

●A.Lさん(あそき/中2)の作文より(森川林先生/5.3週)

 父の厳しさの例として、三国時代の劉備の言葉がある。(中略)劉備は、孔明への絶大なる信頼だけでなく、父としての厳しさも備わっていたと思う。結局、劉禅には王としての素質がなかったために、蜀は滅びてしまう。◆評:社会実例として三国志の話を取り上げたのところがAL君らしい。

●日本太郎さん(あねひ/中2)の作文より(クマのプーさん先生/5.3週)

 うちの父親のように(?!)(笑)厳しすぎず、優しすぎず、その場その場でひとつずつ表情の変えられる父親が必要だと思ったが、そう簡単にはそのようなことにはならないと思う。【評】お父さん像が思い浮かぶ感じです。特にひとつずつ表情の変えられる…のところがうまいと思います。

●あつしさん(あむら/中2)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 その時日本がどうやってブラジルに臨むか、どうやってブラジルを倒すか、それを達成できたとき、日本の成長となる。【講評】日本の成長を応援する気持ちで、大きな声援を送りたいと思います!!

●尚志さん(いても/中2)の作文より(クマのプーさん先生/5.2週)

 「衣食住」のどれを手に入れるのでも、お金が必要である。そのお金は働くことで貰えるが、働く時に何らかの情報が必要だ。また世間にも情報がいる。その情報は、テレビ・ラジオなどの「文明」で手に入れるからである。【評】順を追ってたどっていき、「文明」が生活に不可欠であることをわかりやすく説明できました。

 

●ボミーさん(いてる/中2)の作文より(ゆうこ先生/5.2週)

 人によって必要、不必要があると思う。自動ドアは普通の人は別にいらないかもしれないが、車いすの人、手が使えない人にとってはありがたいかもしれない。【講評】そうですね。いかにシンプルに過ごすか、を考える気持ちは大事ですが、視点を変えてみればシンプルそのものの意味も違ってくるんですね。

●たぬきさん(のと/中2)の作文より(メグ先生/5.3週)

 確かに威厳のある父親も、「友達感覚」の父親もどちらもいいが、自分がどんな父親になるかが重要だ。将来父になるなら、笑いはあるが、威厳のある、家族をまとめられるような父親になりたいと思う。【評】これは理想的な父親像ですね。こういう父親になれるようにがんばってね!

●実由記さん(いそほ/中3)の作文より(クマのプーさん先生/5.3週)

 テスト勉強ついていえば、志望校に入りたいという気持ちがウォントに当たるのではないかと思う。【評】ウォントがなければ、受験を乗り越えるのは大変かもしれません。作者の言うウォントとニーズの違いを、現実の中でよくとらえていると思いました。

●はるるさん(くあ/中3)の作文より(ひまわり先生/5.2週)

 確かに本を毎朝読むことはいいことだと思う。だが十五分という時間はあまりにも短かすぎる。せっかく本の中の世界にのめりこみ始めたのに、時間切れということできりはなされてしまうのは結構辛い。なんなら一時間くらい読書の時間をとってもいいと思う。【評】学校での「読書の時間」が短すぎて辛いとは、読書好きのはるるさんらしいね。これからも、どんどん本を読んで心の豊かな人になってね!

●クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/5.3週)

 NEEDS(必要性)とWANTS(欲望)この二つの言葉の意味は、どちらも欲するである。しかし、必要性と欲望では、意味が違ってくるだろう。欲望と言えば、悪い意味に、必要性と聞けば良い意味に聞こえてしまうのは、現代の性分だから仕方ない。だが、人は、WANTSにもっと忠実に生きるべきではなかろうか? 【評】確かにそのとおり。WANTSこそが私たち人間を揺り動かす原動力となるものだね。

●ほり内さん(ぬり/中3)の作文より(メグ先生/5.3週)

  確かに義務感を持った「need」的な欲望も必要だが、「人生に意味はない。あるのは欲望だ。」という名言のように、自分の本能的な欲求にしたがっていった方が楽だし、何よりも楽しいからいいと思う。【評】人間はニーズだけでは生きていかれないよね。

●惣さん(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/5.3週)

 その人はきっとニーズではなく、ウォントという気持ちが強かったからこそ、チフスを治すぞという強い意志があったのだと思う。【評】強い意志を支えるためには、大きなエネルギーが必要ですが、それをうまく説明していると思いました。

●秀彰さん(いまは/高1)の作文より(メグ先生/5.2週)

 いじめを無くす方法は無いけれど、いじめを減らす方法ならある。それは、被害者が堂々とすることである。【評】これは大事なポイントだね。

●E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/5.3週)

 私たち人間がしなくてはならないのは“いかに楽をするか”ではなく、“いかに困難なことを楽しくするか”である。【評】自作名言、お見事です!

●香奈子さん(いし/社)の作文より(森川林先生/5.1週)

 私が小学校のとき、早く大人になりたくてしょうがなかった。大人の女性になりたかったのだ。幼稚園のとき、サインペンの赤を指につけてマニキュアにして小さな幸せを感じていた。小学校のとき、化粧水を初めてした朝はウキウキしてしょうがなかった。中学生のときも、眉毛を整えたとき、これで大人だと思った。現在、もうすぐ成人と認められてしまう。人は本当に、本当に、戻らないと気づいたとき大切さに気づくのだ。子どものときの肌に戻りたい。私も大人になるギリギリになって若い日々は、貴重であることに気づいた。◆評:わかるなあ。先生も最近になって気づいたから(笑)。

 

 

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