KotobanomoriNo.764

 

言葉の森新聞

 

2002年6月3週号

 文責 中根克明(森川林) 

  長文音読は早朝に

 長文音読や短文暗唱のような短時間の勉強は、毎日やっていった方が長続きします。よく「毎日では大変だから、週に数回」と考える方がいますが、そういうやり方はかえって長続きしないようです。

 ところが、学校から帰ったあとの夕方の時間帯というのは日によって変化があるので、同じような勉強をしにくい面があります。そこで、長文音読や短文暗唱のような勉強を続けるのにおすすめの時間帯はとなると、やはり早朝です。

 我が家(森川林)では子供が小学校時代、朝は6時ごろに起きてまず長文音読と短文暗唱、7時の朝ご飯までの時間は「読書」としていました。中学生になると、部活の早朝練習が入る日があるのでなかなか毎日というわけにはいきませんが、それでもできるだけ朝のうちに長文音読をするようにしています。

 今週の光る表現に「あしも」さんの次のような文が紹介されていました。ほかにも、早朝に長文音読を習慣にしている人は多いようです。長文音読がなかなかできないという人は、ぜひ試してみてください。

●友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/6.1週)

 (早起きして)言葉の森の短文暗唱をする。すぐに覚えられると気持ちがいいが、なかなか覚えられないと、腹が立ってくる。でも、しっかり覚える。(中略)朝とは、私にとって、集中するのに、一番ふさわしい時間なのである。【評:朝早くの”短文暗唱”は感心、感心! 気持ちいい一日を過ごすためにもバッチリ覚えたいね。】

  3月のアンケートより(2)

 これまでにお寄せいただいたアンケートをご紹介します。このアンケートと回答は「父母の広場」にも掲載されています。

●他の人の作文例の活用の仕方について(中1父母より)

 言葉の森を始めて1年経ちました。ありがとうございます。

 振替で教室に電話して指導していただいた際、「同じ課題に対するこれまでの作文の例をホームページで参照するとよいですよ。」と勧めてもらったようですが、他の人の作文例をどのように活用するのかがよく分からないようです。(親にも適当な助言ができません。)それで、本人がまだパソコンを使っていないこともあって、結局、電話指導でのやりとりのみを参考に作文を書いているようです。

▼他の人の作文を読むと、似た例などの参考に(言葉の森より)

 「ヒントの池」の「林」というところに、これまでの数年間の生徒の作品が載っています。高校生のページでは、既に大学生になった人の高校時代の作文が残っています。ですから、教室ではときどきこういう会話があります。「先生、この人、うまいですね」「ああ、その人、○○大に行ったんだよ」「へえ。これぐらい書ければいいのか。じゃあ、僕も(笑)」

 小学生の場合、感想文の課題のときは似た例を見つけることが難しいものですが、同学年のほかの人の作文を読むと、似た例の参考になることがよくあります。また、高学年の意見文では、他の人の意見を読むことによって、自分の考えがより鮮明になるという効果があります。

 ただし、小学校高学年から中学生のころまでは、参考にするつもりで書いているうちに、つい真似をしてしまうという問題も出てきます。この「一部盗作」のような書き方は、高校生になると自然にしなくなるので、小学校6年生から中学2年生ぐらいにかけての心理的な発展段階の特徴なのだと思います。「一部盗作」があった場合は、「そういうことはしないで、たとえ下手でも自分で考えて書いた方がいいんだよ」と注意すると、すぐにそういうことはしなくなります。大人になってからの盗作とは性格の違う一種のハシカのようなものだと思います。

●作文を書くことに慣れてきた(小6父母より)

 作文を書くことにもだいぶ慣れてきました。もう少したとえや言いまわしをくふうし、誤字を少なく、習った漢字は使えるようになるといいなあと思っています。

 毎回届く、「言葉の森新聞」もとても楽しみです。

 これからもよろしくお願い致します。

▼習った漢字を使って書く習慣を(言葉の森より)

 「字をていねいに」「習った漢字を使って」ということは、小学校低学年のころの勉強の姿勢としては、意外と大事なことのようです。

 現在の社会の風潮が、「かたいことは言わずにのびのびと、形式にはこだわらずに内容本意で」という面が強いので、かえって低学年のうちに規範意識が育たずに大きくなってから苦労する子が多いように思います。私も字が下手なので全然説得力がありませんが(笑)、低学年のまだ字数の少ないうちに「ていねいに、習った漢字を使って書く」ということをしっかり教えておくといいと思います。

●下書きをしないのだが……。(小2父母より)

 いつもいきなり作文用紙に書き始めるので、下書きは別にするように注意するのですが、なかなか習慣がつきません。皆さんはどのようにされているのでしょうか。

▼下書きはしません(言葉の森より)

 できるだけ面倒なやり方をせずに、書く勉強だけを密度濃くやっていくのがいいやり方です。ですから、下書きなどはしない方がいいと思います。

 書き間違えた場合でも、1、2文字の誤字でしたら消しゴムを使いますが、数行にわたるような場合は消しゴムなどは使わずに二本線で消しておけば充分です。

 また、このことに関連して、作文を書く前に構成を考えるということも、やり方を工夫する必要があります。書く前に簡単なメモを書いておくというのはいいことですが、メモ用紙をしっかり作って並べ方を変えたり構成を考えたりしてから書くというふうにやりすぎるとかえってマイナスになります。

 「字をていねいに書く」というような指導は大切ですが、下書きをしてから清書するというような面倒なやり方はできるだけしないようにしてください。

●言葉の森新聞が心の支え(小2父母より)

 毎週の言葉の森新聞が私にとっては心の支えになっています。(言い過ぎか……。)

 この教室と交流し始めてから何か私の中で変わったように感じています。様々な情報に迷ってしまいそうなときも、肝心なのは「ここ」ということを教えてもらえている気がするので、これまでの新聞も大切にファイルし、迷ったとき、読み返すようにしています。

▼ご期待にこたえられるように(言葉の森より)

 そんなに評価していただくと、あまりいい加減なことは書けないなあ。(笑)

 更に格調高い記事を目指してがんばります。

 しかし、格調が高いだけだと面白くないので、ときどきはアットホームな記事も載せていきたいと思います。

 言葉の森の通学教室も、そういう暖かい雰囲気のあるところが特徴です。どのくらいアットホームかというと、生徒が先生を呼ぶときにときどき「お母さん、あ間違えた。先生」と言うぐらいです。

 また、教室に入ってくるときに「ただいまあ」と言って、ドアのカギをかけてしまう子もいます。帰るときも、「行ってきまあす」と言って帰る子がいます。

 この前は、「教室でお泊り会をしよう」と、高校生が盛り上がっていました。私(森川林)の早朝の仕事の邪魔になるので、させませんでしたが。

●新聞掲載が励みに(小2父母より)

 指導していただく先生の変更が短期間で二度ありましたが、子供の発達段階、心情も把握してくださる永田先生の指導で、また落ち着いて取り組んでいます。

 先日の新聞掲載はとても喜んでおり、励みとなりました。

▼コンクール応募の情報を(言葉の森より)

 曜日や時間の変更がないかぎり、担当先生の交代はできるだけ避けるようにしていますが、それでもやむをえない事情で交代をする場合があります。しかし、中には、交代をきっかけに新しい雰囲気で勉強できてよかったという声もありますので、将来は何かルールを作っていきたいと思います。

 新聞掲載は、小学校低中学年のころの子供にとっては大きな励みになります。先生やお母さんがほめてくれるのとはまた違った効果があるようです。今後、コンクール応募のチャンスをもっと増やせるように情報を提供していきたいと思っています。

●母親に作文を読ませてくれない。(小3父母より)

 最近はまったく私に作文を読ませてくれません。字が汚いなど、いろいろ注意されるのがいやなのでしょう。先生のおっしゃることは素直に聞くと思いますので、お気づきのことがございましたら、どんどん注意してやって下さいませ。

▼低学年のうちからほめて(言葉の森より)

 小学5年生ごろになると、作文に自分の考えが盛り込まれるようになるので、どの子も身近な人に作文を読まれることを嫌がるようになります。

 しかし、小学4年生までは、事実中心の生活作文ですから、ほとんどの生徒は読まれることに抵抗を感じません。ですから、小学3年生でお母さんに作文を読ませてくれないというのは、ここに書かれているように、「注意されるのがいや」だからだと思います。^^;

 お父さんやお母さんは、よく軽い気持で子供の作文を見て注意したりからかったりすることがありますが、作文というものは実は書いている本人にとってはきわめて傷つきやすい自分の分身のようなものです。今からでも遅くありませんから、いいところをたくさん見つけてほめてあげてください。いいところが見つからない場合は、作文の内容に共感して話を聞いてあげるだけでもいいです。

 たくさんほめてあげる一方で、毎日の長文音読や読書をしっかり続けるというのが、理想的な勉強の姿です。

  光る表現(幼長−小5) 2002年6月3週号

●まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(かすみ先生/6.1週)

 もうきれないけどもしいもうとができたらテロじけんのこととニューヨークのたのしかったところもはなしてあげたいとおもいます。(評)すてきですね。

●ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/6.1週)

 くるまをひいていたおじさんは、まるでむかしのひとのようなかっこうをしていました。【評】人力車(じんりきしゃ)はむかしののりものだものね。

●ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/6.2週)

 かわらにつくと、ほたるがいっぱいいました。まるでほしがとんでいるようでした。きれいだなあとおもいました。【評】すてきなたとえがつかえたね。

●耀子さん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/6.1週)

 peacockがはねをひらいたときすばらしかったけど、いろはいっぱいまざっていませんでした。ただうすいいろだけでした。だけど、まるいところがみどりいろでした。Peacockのかおのいろはあおいろでした。ぜんたいがとてもきれいでした。【評】クジャクの色をくわしくせつめいすることができたね。

●マッキーさん(いなく/小2)の作文より(メグ先生/6.1週)

 パンをあげようとしたら、こいがパクパク口をあけました。そのこいは、まるで「そのパンほしいよ!ちょうだいよ!」といっているみたいでした。【評】くいしんぼうのこいですね。

●わか島津さん(いよね/小2)の作文より(メグ先生/6.1週)

 キャプテンのすず木たかひろくんも、まるでせかい一のキーパーのようにじょうずです。【評】日本代表(だいひょう)になれそうだね。

●わか島津さん(いよね/小2)の作文より(メグ先生/6.2週)

 ぼくはとってもつかれました。なぜかというとまるでチーターのようにはやくはしったからです。【評】サッカーのしあいはつかれるよね。なぜつかれたのか、たとえをつかいながらせつめいすることができました。

●充さん(いさせ/小3)の作文より(けいこ先生/6.1週)

 (マット運動で)一番楽しかったのはさかだちです。なぜかというと、てんじょうをつかんであるいているみたいだからです。 評:たとえがおもしろい。すごく力持ちになった気分だね。

●さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(めもま先生/6.1週)

 〜ようやく出来上がって、見たら、まるでアクセサリーやさんにうっている、ゆびわみたいでした。(評)自分で作ったビーズの指輪がどれほど美しく大切なのかがうまく書けていますね。

●理沙さん(いたて/小3)の作文より(ゆえ先生/6.1週)

 私は、ビーズができ上がったらヤッター!と、思います。まるで、勉強して、勉強して、やっとわかったような気分です。◆評◆がんばって完成させることができたときのすなおな気持ちが、とってもわかりやすく文章にできています。手作りのマスコットは、こういうふうな気持ちもプレゼントしてくれるんですね!

●大和さん(いぬむ/小3)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)

 そして「あら馬」は、さいしょ、すごくはずかしくて、おわりになっても、わらってしまいました。その中でも一番かっこよかったのが、『かもしかとび』です。でも、はだしでやるので、ほんのちょこっといたかったです。【講評】文をつなげて書くのがじょうずになりました!大和さんの気もちもしっかり表現されています!

●ウサリンさん(いねめ/小3)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)

 おすもうさんがよくする『ふんばる』ポーズをとります。二年生のある日のこと、強い男子のボールを二回とりました。うれしかったです。なげる時は、なるべく頭のほうからではなく、耳もとからなげるのがこつです。にげる時は、うしろをむかず、前をむいてボールをにらみつけるのが大切なことです。(中略)そして、このごろ、中休みに四、五人くらいでドッヂボールをしていたら、二人まとめてパチンコのようにあてることができました。【講評】やったね!!ウサリンさんのおすもんさんのポーズ、作文の中でもかっこよくきまったね♪

●ジェリーさん(いひな/小3)の作文より(はるな先生/6.2週)

 光る表現:とうとう閉会式です。もう、気を付けをしていることもできませんでした。体がくたくたに疲れていました。私は、(がんばったね)と体をほめていました。(講評);運動会の種目を、全部やり終えて精根(せいこん)尽きた・・・・!という状態が、充分にうかがえます。本当によくがんばりましたね。<<え20み>>

●はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 このおどりは、ソーレソーレのかけごえではじまります。そのあと、たいこの音とともに、まるで天まではねるように足をステップさせ、両方の手にもったせんすを回すようにうごかします。【評】現在形の使い方とたとえがうまい!

 

●ハリー・ポッタさん(ありる/小4)の作文より(すず先生/6.1週)

 「おぼえてる?」「う、うん。」「むずかしすぎて、わすれちゃったかも。」などど話をしていると、先生がピッピッピッとふえを強く3回ふいて、「おしゃべりやめ。」と行ったので、けっきょくジリジリ光る太陽の下で一時間もひたすらおどりと付き合きあうことになりました。そしてついに、「キーンコーンカーンコーン。」評:いかにも暑そうな様子が出ていて読んでいるほうも思わず汗がふき出しそう!!それで、上手になったかな?

●ウイングさん(いたら/小4)の作文より(メグ先生/6.1週)

 とび箱のとび方は、まず、ふみ切り板に向かっていきおいよく走って、思いっきりふみ切り板でジャンプして、手を前の方について、足を大きくひらいて、こしを高く上げてマットに着地します。【評】とび箱のとび方について、くわしく、ていねいにせつめいすることができました。ウイングさんは、このとおりにとんでいるからとび箱がとくいなのね。

●ちえちゃんさん(いはさ/小4)の作文より(メグ先生/6.1週)

 私はみんなが毎日にこにこ笑顔でいたらなあ・・・・・・と心の中で思いました。私はみんなが協力して練習したおかげだなあと思いました。またいっしょうけんめい練習すれば勝てるということを心の中にのこしたいです。 【評】「心の中にのこしたい」という表現がいいね。

●クラッシュさん(いふて/小4)の作文より(ひまわり先生/6.1週)

  ケンカは、自分や相手の心にきずがついてしまうもとです。ぼくは友だちとケンカするのが、とてもきらいです。いつも仲良くできるように、優しい心を忘れないようにしたいと思います。 【評】心のきずは、体のきずよりずっと痛いことがあります。クラッシュさんはそれがよく分かっている、優しい人ですね。

●MIZUさん(いみち/小4)の作文より(ゆえ先生/6.1週)

 味のないおもちにしました。お母さんがカレーライスだったので、カレーをかけて食べました。◆評◆おもちにカレーライスをかけるなんて、おもしろい!!それも、おいしいなんて!でも考えてみたら、おもちもお米から作るもんね。不思議だけど、おいしくてくせになってしまうかも・・・。先生もやってみようと思います。

●MIZUさん(いみち/小4)の作文より(ゆえ先生/6.2週)

 カタツムリはゆっくり歩くのがかわいいし、つのにさわるとつのがひっこむところもかわいいとおもいます。◆評◆まるで詩のようなリズムの、すなおですてきな文章です。瑞くんがカタツムリをやさしい目で観察(かんさつ)しているようすが、よくわかりますよ!

●陽祐さん(いらし/小4)の作文より(かすみ先生/6.1週)

 その木はまるでへびみたいにぐるぐるまきついているようなかんじの木でした。(評)上手にたとえを書けましたね。

●ハッピーさん(あろる/小5)の作文より(けいこ先生/5.3週)

 なんとか私は、がんばって算数が得意になりたいと思った。いつもは、算数をやるとまるで地ごくのように思えてしまうところを、まるで天国と必死に考えたり、元気に算数ができるように好きな音楽を聞いて算数の問題をといたりしたが、かなわぬ恋愛のように算数君はふりむいてもくれない。 評:たとえが効いているね! 「かなわぬ恋愛」というのが、おもしろい。算数君と相思相愛の間柄になれるといいのにね。

●花織さん(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/5.4週)

 (ハムスターの)ミンちゃん一号は、とてもデリケートで、おかしでいうとクッキーとかゼリーに思えます。ミンちゃん二号は、よく食べて、元気です。おかしにたとえるとあめのような感じがします。とっても健康です。【評】二匹のハムスターの性格を、みんなが良く知っているお菓子にたとえたのね。こんなたとえは、とても楽しい! イメージがぐーんとふくらみます(^o^)。

●キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)

 お父さんはいつも話し合いが終わりに近づいたころに、ころあいをみはからって面白いじょうだんをポロリと言う。まるで『笑点』に出てくる落語家のようだ。するとそれまで、フグのようにふくれていたみんなの顔も、だんだんふかふかの綿菓子のようになってくる。いつの間にかみんな笑っていて、いつの間にか話し合いは終わっている。【講評】ふわふわの綿菓子のような顔。幸せいっぱいの明るいあたたかい光景が、文面をひときわ明るく楽しいものにしてくれたね!

●サビオラさん(いはら/小5)の作文より(かすみ先生/6.1週)

 競技場に行くとすごいかん声でした。そのかん声はまるで、ライオンのうなり声のようでした。(評)迫力のある上手なたとえを思いつきましたね。

●にゃむさん(いひむ/小5)の作文より(ゆり先生/6.1週)

 「五年一組、大向先生ー。」四月の始業式、教頭先生の高い声が体育館にひびきました。【評:一年の始まり。楽しくなりそうな予感がする、いい書き出しだね。】

 

  光る表現(小6−社) 2002年6月3週号

●友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/6.1週)

 (早起きして)言葉の森の短文暗唱をする。すぐに覚えられると気持ちがいいが、なかなか覚えられないと、腹が立ってくる。でも、しっかり覚える。(中略)朝とは、私にとって、集中するのに、一番ふさわしい時間なのである。【評:朝早くの”短文暗唱”は感心、感心! 気持ちいい一日を過ごすためにもバッチリ覚えたいね。】

●真樹さん(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/6.1週)

 初めての調理実習ではとても上手く出来たが、二度目からはうまくいかずに僕の苦手な料理になってしまった。◆評◆大好きな卵の料理なのに、うまくいかないと苦手料理になってしまいますね!先生も、大好きな茶碗蒸しを自分で作ろうとして何度も失敗してしまい、作るのをあきらめてしまいました。お互いにがんばって、得意料理にしたいですね!

●比呂子さん(いりひ/小6)の作文より(ゆえ先生/6.1週)

 とくにおっちょこちょいな所は誰にも負けないくらい楽しい先生だ。◆評◆比呂子さんが、この先生を大好きだということが、読んでいる人によく伝わってきます。こんな楽しい先生が担任なら、毎日、学校に行くのが楽しみですね!

●加恵さん(られ/小6)の作文より(メグ先生/6.1週)

 いつもならば、「仏の顔も三度まで」ということわざくらいに甘く見ていてくれたけれど、このごろは一回くらいで怒ってしまう。【評】「仏の顔も一度まで」になってしまったのね。(笑)

●雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/6.1週)

 まるでトランプで全てのカードを出して一番になったような気分になるのである。 【評】何かを学び終えた時の達成感というのは、言葉では言い表せないくらい、心地良いもの。そんな風に簡単には言葉にできない気持ちも、ぴったりのたとえでうまく表現できたね。

●ナズナさん(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/6.1週)

 学べば、新しい知識を得て、一歩ずつ将来に近づいていく。【評】学ぶことによって得た知識や知恵は、将来のための蓄えとなるはずだね。

●ナズナさん(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/6.2週)

 わたしは先に見ることは重要だと思う。たとえば、好きな人が出来る時は、まずはじめに人を見て先入観や偏見にとらわれる。「あの人かっこいい」と思ってからその人のデータを知って行くのだと思う。そうやって調べていくうちにどんどんその人の良いところが見つかっていくのだ。【評】わかるなあ。(笑)

●スヌーピーさん(いうわ/中1)の作文より(ゆり先生/6.1週)

 趣味も、学ぶことの1つだ。テレビを何気なく見ていると、料理・ガーデニング・ショッピングなどといった興味を持ち、やり始める人の多いものをよく放送している。【評:テレビを見るということ自体、知らないことを知りたいという人間の「学び」に対する姿勢なのかもしれないね。】

●正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/6.1週)

 これからも学校以外で学ぶことを心にいっぱいたくわえていきたい。◆評◆竹内くんらしい、やる気に満ちあふれた言葉ですね!私もこれから、竹内くんを見習って、心で学ぼうと思いました。

●ウルフさん(すふ/中1)の作文より(メグ先生/6.1週)

 僕が通っている中学校の先生で、勉強という漢字が嫌いな先生がいる。最初は、勉強しないのかなあと思っていたら、力という漢字があるということは、力で押しつけるという意味だから嫌いだと言っていた。【評】確かに、力で押しつけられて学習するのではなく、自ら進んで学習する方がいいよね。 

●たごさくさん(あによ/中2)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 川下りのように、今の流れに身を置きつつ、たまには逆らう父親が必要とされている。【講評】流されず、逆らわず。先生も大好きな言葉です。時代に逆らうことはできないでしょう。この時代に星一徹のような人がたくさんいたら大変なことになってしまうかもね(笑)!

●ルフィさん(あわせ/中2)の作文より(かすみ先生/6.1週)

 自分自身の事実を見つけ出すことが大切なのだ。この世の万人が認める事実をノンフィクションにもとめないほうがいい。なぜなら、それは個人にとっての事実でありあなたにとっての事実ではないのだから。(評)情報というものは大事ですが、その受け取り方を誤ると偏った見方をしてしまう危険があります。自分でよく判断するということが大切になりますよね。

●奈央さん(いしえ/中2)の作文より(メグ先生/6.1週)

 私はどちらかというとフィクションの方が伝わりやすいと思う。限界が無いため、すこし面白くしたり、ものごとを大げさにしたりということが出来るからだ。例えば、「浦島太郎」の話では伝えたいことを分かりやすく伝えようと普通あり得ないような出来事を入れている。カメの背中に乗って竜宮城に行ったり、箱を開けたらおじいさんになっていたり・・・・・。【評】昔話の実例を出したところがうまい!

 

●こめさん(いせか/中2)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)

 あまりその先生と関わりたくないと思ってしまうこともある。「李下に冠を正さず」である。全ての面で怖い先生では、最初からみんなその先生を避けるようにしたり、授業を受けているときはおとなしくしていることが多い。【講評】作文のレベルアップをはかる中で、名言の引用はたいへん効果的ですね!

●たぬきさん(のと/中2)の作文より(メグ先生/6.1週)

 フィクションとノンフィクションを融合させれば自分の言いたいことがはっきり相手に伝わると思う。「理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害でもある」という名言があるようにフィクションで自分の言いたいことを伝えようとすると逆に伝わらなかったりノンフィクションで伝えようとして伝わらなかったりするので大変だと思う。 【評】なるほど。そのとおりだね。両方を融合させることによって、より強く人の心に訴えることができるね。

●百合子さん(いらと/中3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 家族があるから、今の私はいて、家族がいるから、家族のために何かがんばれる気持ちになれる。私のことを大切にしてくれるのは家族しかいない。私ももっと父と母の長所を見つけ出し、心から尊敬し、それを態度に表さなければならないと思った。【評】家族に対する素直な気持ちが書けたね。

●クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 どこかの作家が、こんな言葉を残したのを覚えている。たいして有名な作家というわけではないので、名言というには、役不足かもしれない。無論、私も、この文を書くまで、すっかりこの言葉をわすれていた。だが、この一言は、加工された情報がいかに信用できないかと言うことを、たった6文字で言い表してしいる。情報=モンスター、笑い事ではない。これは事実だ。 【評】これはぴったりの名言!

●エガさん(てせ/中3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 メディアの情報は他人が見たものに過ぎない。だから、なるべく自分の目で見て、またメディアで知った情報と照らし合わせ、それらの特徴を良く知り、正しい情報かと判断する。抗することによって、私たちとメディアは嘘をつけない関係になってくる。【評】メディアに支配されることなく、自分の目で確かめようとする姿勢が大切ですね。

●太公望さん(うの/高3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 あまりに極端な全体主義は人間の存在意義を否定するものであり個人を否定するものである。全体主義は、国が国民を都合よく操るためのものでなく、人々がよりよく暮らしやすくなるための手段でなくてはならない。【評】国が国民を動かすのではなく、国民が国を動かさなくてはね。

●E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/6.1週)

 大切なのは一体化することによって“染められないこと”である。最近はみんなと一体化して、自分の意見を出さない人も多く見受けられるが、すべてを構成している“原子”は、一体化していても、各性格は持ち合わせている。人間もこれを見習うべきである。【評】原子を例に出したところがうまい。

●UZI.SMGさん(そお/高3)の作文より(ぴのこ先生/6.1週)

 人間には、あえて未知のままにするという英知が必要である。【評】自作名言だね。これからもがんばっていきましょう。

 

 

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