KotobanomoriNo.765
言葉の森新聞 |
2002年6月4週号
文責 中根克明(森川林)
新学期の教材は20日に発送。住所ラベルは7月に
新学期の教材を20日(木)に発送します。通信生徒用の住所ラベルは、7月1週の言葉の森新聞に同封します。
教材は主にクロネコメール便で送りますので、到着日時がはっきりしません。万一、6月中に新学期教材が届かない場合は、言葉の森までお問い合わせください。(0120−22−3987)
3月のアンケートより(3)
これまでにお寄せいただいたアンケートをご紹介します。このアンケートと回答は「父母の広場」にも掲載されています。
●長文音読、読書が読解力に結びつくのは……(小6父母)
読書は毎日ではありませんが好きなほうで、古典昔話なども読むのですが、国語の問題集の記述問題をさせると読解力がついてないと感じます。長文音読、読書が読解力に結びつくのは、長い目で見守っていくべきでしょうか。
▼国語問題と同じレベルの文章を(言葉の森より)
読書好きと国語の成績が一致しているのは、低中学年までです。高学年になると、読書の量と国語の成績は必ずしも比例しなくなります。中学生・高校生になればその傾向は更に顕著になります。
それは、なぜかというと、高学年の国語の問題で要求される文章の質は、その学年の子供が普通に読書で接する文章の質よりもはるかに高いからです。
低学年のころは、漫画や絵本でも国語の勉強のプラスになります。しかし、中学年や高学年になると漫画や絵本を読むとかえって国語の成績が低下します。同様に、高校生以上になると、小説中心の読書は国語の成績にプラスにはなりません。内容が易しすぎるからです。車にばかり乗っていると足の力が弱くなるように、易しい文章を読み続けていると国語の読解力はかえって低下します。
もちろん、読書の役割は国語の成績を上げるためにあるのではありませんから、読書を続けていくことは生涯を通じて大切です。しかし、国語の成績を上げるために読書に期待するというのは、期待にやや無理があります。国語力と読書が再び一致するのは、大学生になって難しい読書に取り組むようになってからです。
小学生から高校生のうちに読解力を高めるためには、実際の国語の問題と同じレベルの文章を繰り返し読んでいくことが必要になります。言葉の森の長文音読はそのための教材です。更に時間的な余裕があれば、実際の入試の国語問題の問題文を繰り返し読んでいくといいと思います。この際に大事なことは、(1)問題は解かない、(2)問題文を日をおいて4回以上繰り返し読むということです(黙読)。逆によくないやり方は、こうです。「問題を解いて、解説を読んで、1回だけしかやらない」。問題を解くのがよくないのは、問題を解き出すと、問題文を読むだけに比べて5〜10倍の時間がかかるようになるからです。その分の時間は問題文を読むことに充てた方がずっと能率のよい勉強ができます。問題を解くのは、実際の志望校の過去問を解く場合だけです。過去問は実際に解いてみないと、どういう傾向で解答が要求されているかわからないからです。
長文音読を続けていると読解力も表現力も向上していきますが、この長文音読は最低限の基礎練習です。国語の読解力が既に低い生徒が、1日5分の音読だけで成績が急上昇するということはまずありません。英語や数学は1日に30分以上かけてやっと現在の成績を維持しています。英語や数学以上に時間のかかる国語の勉強を1日5分の長文音読で済ませてしまうわけにはいきません。成績の低い生徒が成績を上げるためには、ある期間集中して、上記の問題集読書に取り組むことが必要です。問題集読書で一定の力をつけてから、その力を維持し更に向上させていくために毎日の長文音読があるという位置づけで考えていくといいと思います。。
●言葉の森新聞の記事が楽しみ(小6父母)
いつも言葉の森新聞の記事を楽しみに読ませていただいております。長女なので、何かとこのままでいいのかなと不安なとき、記事を読んで納得したりしています。これからもいろいろな話を載せてください。
▼子育ては試行錯誤ですが(言葉の森より)
子育ては、だれにとっても試行錯誤の積み重ねです。一般に、「子育て=情熱+経験」という式が成り立つようで、最初の子は、情熱たっぷりに育てますが親の経験不足のためにかなり無理な育て方をしてしまう面があります。二番目の子は、最初の子で経験を積んでいるので余裕をもって子育てができますがその分一回目のような情熱が薄れ、読み聞かせなども最初の子ほど熱心にはやらないことが多いようです。(うちの場合です。^^;)
上手な子育てのルールのようなものはたぶんあるのだと思いますが、このあたりの研究はまだ遅れています。人間の成長は逆説的なもので、いい育て方をして軟弱になる子もいますし、悪い育て方をしてそれをバネに成長する子もいます。しかし、一般的な傾向として次のようなことは言えるのではないかと思います。
人間でも動植物でも成長の過程で必要なことは似ています。なるべく周囲の環境や生活のパターンを変化させないということです。毎日同じ時刻に餌をやり水をやり世話をするという育て方をすると生き物は順調に成長します。飼い主の気分によって世話をしたりしなかったりという育て方をしていると安定した成長ができません。子育ての場合も、親の気分や思いつきで勉強の時間を増やしたり減らしたり新しいことを始めたりすぐやめたりというやり方をしていると、子供は不安定になります。大人の場合は、もう成長が済んでいるので、気分が乗ったら夜中まで熱中して、休みの日は昼まで寝て、急に新しいことを始めたり、飽きてすぐやめたりという生活をしても問題はありません。むしろ、その方が自分の感情に自然な生き方だとも言えます。しかし、子供の場合は、平日も休日もできるだけ同じようなペースで起きたり寝たり食事をしたり勉強をしたりする方が成長にプラスに働きます。
親の行動にムラが多いと、子供が高学年になるにつれてだんだん親の言うことを聞かなくなる傾向が出てきます。低学年のときは、子供は親の言うことを聞くしかないので、親の行動にムラがあっても素直に従います。しかし、高学年になると、そういうムラのある行動を見て親の言うことに次第に権威を感じなくなってくるようです。人間はもともとムラのある動物ですが、少なくとも子育てに関してはそのムラを表面に出さないようにしていく必要があります。
ムラを表面に出さないために、いちばん要となる場所は機嫌です。子供が親に期待していることは、親がいつもニコニコ明るくしていることです。これから梅雨で、朝から暗い雨が降り、洗濯物がかわかない日が続くと思いますが、そういうときにも率先して、「さあ、今日も元気にがんばろう」と太陽の代わりを演じることができるお母さんがいると(お父さんでもいいですが)、家の中全体が明るくなってきます。毎日同じように明るい家庭を維持するというのが、子育てのために必要な最初の環境になると思います。
●長文集の内容が良い(小3父母より)
長文の内容がとても良いですね。
次回が楽しみです。
毎月一回程度、おすすめの本の紹介などもあるといいなと思います。
▼説明文の図書を中心に(言葉の森)
長文のもとになる文章は、内容がおもしろいだけでなく、一つひとつの文がある程度の長さを持っていることと、理由や説明や方法などの論理的な構造があることを基準にして選ぶようにしています。
しかし、現在の児童文学の出版状況を見ると、そういう基準で編集されているものはほとんどなく、多くの本は内容本位で作られています(当然ですが)。
物語文のおもしろい本は、ふだんの生活で読む機会が多いので、言葉の森の長文はできるだけ、説明文の文章になるようにしています。低中学年向けの説明文の本は、書店にはあまり置かれていませんが、図書館のノンフィクションのコーナーで探すとかなりあります。読書好きな子は、図書館を利用していくといいと思います。
今後、おすすめ図書の情報などをもっと充実させていく予定です。
●はっきりした効果が表れてきた(小4父母より)
はっきりした効果が表れてきました。いろいろなタイプの作文を毎週書くというのがいいですね。今までよりも言葉の数が増え、書くことに慣れてきた感じがします。先生からいただく言葉が励みになるようで、毎回プリントアウトしてファイルしています。
他のお子さんの作文に、子どもが感想を書きたいと言うのですが、それはできるのでしょうか。もしもできるのでしたらどこでできますか。
毎日の短文暗記や文章読みが苦手で、さぼりがちになってしまっています。読書が偏っていて、物語文を読みません。読書は好きなのですが、親が「おもしろいよ」とすすめる本は読みたがりません。図鑑やマニュアルばかり読んでしまうのです。どのように指導していけばよろしいでしょうか。
▼決めたことをひたすら続ける(言葉の森より)
他の生徒への感想は、「Online作文○○の丘」で、ほかの生徒の作文を選び、「種類」を「その他」にして送信してください。
7月から、「作文の丘」のスタイルを新しくしますが、そのときはまた新しい書き方の説明を言葉の森新聞に載せます。
長文音読と短文暗唱は、毎日(毎朝)決まった時間にやるのが続けやすくするコツです。週に数回ということですと、かえって定着しません。毎日欠かさずということが原則ですが、そのためには、時間を決めて、その時間になったら必ずやるというようにするといいと思います。
読書については、長い文章を読みなれていないので、食わず嫌いになっているというケースがいちばん多いです。これも、勉強として毎日何十ページ読むというようにして、数ヶ月たつと力がついて読書好きになっていきます。
かなり単純な答えなので拍子抜けされると思いますが(笑)このやり方がいちばんいいです。
つまり、勉強のさせ方や読書のさせ方にコツのようなものはなく、ただ決めたことをやり続けて次第に定着させるということが大事です。子供ですから、いちど決めたことでも親が言わなければすぐに忘れたり飽きて形骸化したりしてきます。そのつど軌道を元に戻してまた同じように続けるというその繰り返しで次第に実力がついてきます。
光る表現(幼長−小3)
2002年6月4週号●ななみさん
(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/6.2週)かわらにつくと、ほたるがいっぱいいました。まるでほしがとんでいるようでした。きれいだなあとおもいました。【評】すてきなたとえがつかえたね。
●リョウマさん
(いまね/小1)の作文より(えんぴつ先生/6.1週)★ばたばたびちびちおとがして、地めんをみると、しろいかたまりが、たくさんおちていました【評】ひょうのようすが、とてもじょうずにあらわせていますね。目にうかぶような、ぶんしょうですよ。★そとにでてひょうをさわりました。ドアがおわれそうでした【評】わかるわかる。すごい音がするものねえ。ドアにビー玉をばらまいたみたいな音だった?
●るーたんさん
(いてふ/小2)の作文より(ポプリ先生/6.2週)わたしは、日食を見て、はじめて、日食のことを知りました。それは、おねえさまが教えて下さったからです。さいしょにおとうさまがおねえさまに教えたのです。わたしのおとうさまは、まるでもの知りはなせのような人だな、と思いました。評:たとえがじょうず。すてきなおとうさまですね。
●マッキーさん
(いなく/小2)の作文より(メグ先生/6.2週)おなべの中は、ことこと音がして、おいしそうなにおいがあふれだしてきて、よだれがたれそうでした。【評】読んでいるだけでよだれが……(笑)。
●千波さん
(いはわ/小2)の作文より(かすみ先生/6.1週)「がんばるね、ぜったいまけないよ」と心の中でいいました。(評)とてもじょうずに書けましたね! このように心の中でおもったことをどんどん書いていくといいですよ。
●元基さん
(いへぬ/小2)の作文より(かすみ先生/6.1週)まるでかぞくのだれかが、しんだきもちでした。(評)人間でなくても、たいせつにそだてた虫や動物はかぞくのようなものですよね。つらかったね。
●わか島津さん
(いよね/小2)の作文より(メグ先生/6.2週)ぼくはとってもつかれました。なぜかというとまるでチーターのようにはやくはしったからです。【評】サッカーのしあいはつかれるよね。なぜつかれたのか、たとえをつかいながらせつめいすることができました。
●綾沙子さん
(いらた/小2)の作文より(みち先生/6.2週)わたしはなつきちゃんとホタルをつかまえてごっこをしました。そのごっこはなつきちゃんがちょうどホタルみたいなハムスターのライトをもっていたので、それをハムホタくんにして、まわりのホタルをともだちにしました。そのなかでハムホタくんのガールフレンドはホタナちゃんでライバルはドラホタです。それでホタルをつかまえて、ハムホタくんにのせてみると、なにもしていないのに、ハムホタくんからはなれないので、これがホタナちゃんだな。とわかりました。≪評≫いっぴきいっぴきのホタルに、ぴったりの名前をつけたセンスの良さ、ごっこをたのしんだようすが見えるようにくわしく書けました。しっかりかんさつをして、目と心をはたらかせているのがたいへんよくわかります。
●紗恵子さん
(いりに/小2)の作文より(ポプリ先生/6.2週)私はうそをついてしまったら自分から「うそをついちゃったの、ごめんなさい。」と言って理由をちゃんとお話できる子になりたいです。(うそをついたらどろぼうになる)というお話を読んでよかったです。だって、このお話を読んでいなかったら、私の心はどんどん黒くなって、今でもうそをついていたかもしれないのです。・・・今もうそをついていませんがこれからも気をつけたいと思います。それで私の心をピッカピカにみがきたいと思います。評:こんなにしっかりした気持ちがあればだいじょうぶ。もうそれだけでピッカピカだよ。
●泉さん
(いりみ/小2)の作文より(はるな先生/6.2週)白組三の先生が「赤組さんにはまけないぞ」といっていました。わたしはぜったい「赤組が勝つもん!」と心の中で思いました。・・・・私はむねの音がきこえるぐらいドキドキしました。・・・・合計点で赤組がかちました。自分も大きな拍手をしてしまうぐらいうれしかったです。(講評);運動会がはじまる前にあなたが、決心したとおり赤組が勝って、実によかったですね! たとえのあらわし方がとてもじょうずです。
●みのりさん
(いこの/小3)の作文より(メグ先生/6.3週)つばめの赤ちゃんは、お母さんがくるのを口をあけてまっています。つばめのお母さんは、だいたい四羽ぐらいうむから、四羽ぐらいのつばめの赤ちゃんにえさをあげなくてはいけないから「すごくいそがしそうだなあ。」と思いました。【評】口をあけてえさをまっているひなのために、次々にえさをはこぶお母さんは、とてもいそがしそうですよね。
●充さん
(いさせ/小3)の作文より(けいこ先生/6.2週)(ワールドカップの日本たいロシアの日)お父さんはほんとうは9時ぐらいにかえってくるのに、8時15分にかえってきました。はいってきたしゅんかんに「おいテレビ8時半だぞテレビテレビ」と大声でテレビをつけました。……56分後いなもとが1点いれました。するといきなりお父さんが「やったー。」とものすごい声でさけんだので、ぼくはソファからおっこちてしまいました。その大声でいままでねていた妹がおきてしまいました。 評:お父さんはすごいサッカーファンなのだね! 気合が入っているなぁ。
●いちごさん
(いすも/小3)の作文より(けいこ先生/6.2週)私があんなにピアノやくもんや作文をがんばっているのに、なぜ(妹の)ちいたんばっかりあまえるのかなぁと気になって、私はお母さんに聞きました。「ちいたんはやる気がないからお母さんもこまっているの。だけど、ママはあいちゃんのことも大好きなんだよ、ごめんね。」と言いました。私はまるで天しになったようでした。お母さんは本当は私も大好きなんだと思いました。 評:いちごさんのモヤモヤした気持ちが、お母さんのやさしい言葉ですっきりしたね。思わずニッコリしてしまいそう。
●理沙さん
(いたて/小3)の作文より(ゆえ先生/6.2週)私は、ていねいに書いて、よかったなぁと思いました。◆評◆いっしょうけんめい、ていねいに書いた書写の文を、みんなほめてくれたのかな?書いているときは、うまくいかなくてくやしい気持ちになったりもするけど、選ばれたりほめられたりしたら、またかんばろう!という気持ちになりますね!これからもがんばってね!
●森のきのこさん
(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/6.1週)ちきゅう回りというのは、こうもりをして、手を足のまん中でバツにして、足をぬいて、それから回るやり方です。【評】わあ、むずかしそうな回り方ですね! てつぼうのややこしい回り方を、とても上手に説明できました(^o^)。
●ミニリュウさん
(いにと/小3)の作文より(ぴのこ先生/6.2週)「よーい!」バンッとピストルの音がなりました。母のアドバイスをむねにひめて、力いっぱい走りだしました。【評】書き出しの工夫、がんばったね。どきどきするようなかんじが上手!
●そんごくうさん
(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/6.2週)テレビで見ていたら、モンゴルの人たちは、(かちくを)ころしたかわりに、ちょう・内ぞうも、すべてのこさずそのかちくのいのちをりようします。あるものは食りょう、そしてどうぐにされます。その場面を見たら、その人たちのいたい気もちがジンジンつたわってきます。それほどつらいことが、このことからよくわかります。 評:いつもいっしょにくらしてきたかちくを食べるということはどういうことか、しっかり考えられた。「すべてのこさず」というのは、いのちをもらうことへの感しゃのあらわれなのだね。
●ジェリーさん
(いひな/小3)の作文より(はるな先生/6.2週)光る表現:とうとう閉会式です。もう、気を付けをしていることもできませんでした。体がくたくたに疲れていました。私は、(がんばったね)と体をほめていました。(講評);運動会の種目を、全部やり終えて精根(せいこん)尽きた・・・・!という状態が、充分にうかがえます。本当によくがんばりましたね。<<え20み>>
●ジェリーさん
(いひな/小3)の作文より(はるな先生/6.3週)もし、私がアンネだったら、アンネのように「ユダヤ人のなにが悪いの?ユダヤ人だとどうしてこの学校に来ちゃいけないの?」と思うかもしれないけど、それを先生に向かっていうようなことはとても出来ません。アンネの勇気は人1倍あると思いました。(講評);自分をアンネに置き換えて、想像(そうぞう)したことがじょうずに書けていますよ。いざ、告白しよう!と思い立っても、普通の人なら、なかなか、実行できないことですよね。
●健太さん
(いほそ/小3)の作文より(メグ先生/6.2週)ぼくは、まっているとき、とてもきんちょうしていました。つぎのばんのとき、しんぞうがドキンドキンとなっていました。【評】スイミングのテスト前。本当にしんぞうの音が聞こえてきそう。
光る表現(小4−小5)
2002年6月4週号●ハリー・ポッタさん
(ありる/小4)の作文より(すず先生/6.1週)「おぼえてる?」「う、うん。」「むずかしすぎて、わすれちゃったかも。」などど話をしていると、先生がピッピッピッとふえを強く3回ふいて、「おしゃべりやめ。」と行ったので、けっきょくジリジリ光る太陽の下で一時間もひたすらおどりと付き合きあうことになりました。そしてついに、「キーンコーンカーンコーン。」評:いかにも暑そうな様子が出ていて読んでいるほうも思わず汗がふき出しそう!!それで、上手になったかな?
●あやこさん
(ありろ/小4)の作文より(クマのプーさん先生/6.2週)後半戦しか見られなかったけれど、ラッキーだ。なぜなら、後半に点を入れたからだ。・・けっかは、2VS2でおわったけど1ポイントもらえてよかった。【評】理由に加えて、内容を具体的に説明しているところが、ラッキーなところをより強調できていていいですね。
●ハリーさん
(いかゆ/小4)の作文より(えんぴつ先生/6.1週)★えさとうばんの五はんのこう君が、教室にとびこんできていいました。「うこっけいがすてられている! しかも、えさつきでした」【評】こうふんと、冷静さがまじった、とってもゆかいなセリフだなあ。そのあとの、教室のざわめきが、目にうかぶようだ。★「まるでゆめみたいだなあ」と思い、つねってみたけど、本当でした【評】本当だよねえ。目の前にとうぜん、生きたうこっけいが登場したんだもんねえ、わかるわかる、その気持ち。
●マーヤさん
(いちこ/小4)の作文より(ゆり先生/6.2週)(ドッチボールで)外やから内やにうつりかわる時は、ハッピー! 「心の中でやったあ。内やだぁ!」とよろこびます。はんだいに、内やから外やになる時は、やる気まん×100です。【評:外野でも内野でも、すごく楽しんでドッチボールをしている様子が伝わってきますね。】
●ポッターさん
(いねり/小4)の作文より(はるな先生/6.2週)私は、班をなでた。すると、何かが、ピクンと動いた。それは、一匹のカタツムリだった・・・・(中略)なんと、私の指にはい上がってきたのだった。その時、わたしは、気絶しそうになった。でも、ハッとして指の方に目を向けた。なんだ、ぜんぜん気持ち悪くないじゃないか、それどころか、気持ちいい。わたしは、カタツムリと遊んだ。(講評);降りしきる雨の中で、カタツムリを見つけたときの光景や、始めはびくびくしてさわっていたのに、次第に慣れてカタツムリと一体になって楽しく遊んだいきさつが、たいへんくわしく書き述べられました。
●クラッシュさん
(いふて/小4)の作文より(ひまわり先生/6.1週)ケンカは、自分や相手の心にきずがついてしまうもとです。ぼくは友だちとケンカするのが、とてもきらいです。いつも仲良くできるように、優しい心を忘れないようにしたいと思います。 【評】心のきずは、体のきずよりずっと痛いことがあります。クラッシュさんはそれがよく分かっている、優しい人ですね。
●イルカさん
(いゆり/小4)の作文より(みち先生/6.1週)(かしまじんぐうにいって)まるで緑の世界のようだとおもいました。(中略)すごくいっぱいのむれがこっちにむかって、ドドドドドと、はしってきました。<評>美しいたとえと聞こえるような音の表現で、そのときの情景が見えるようです。
●イルカさん
(いゆり/小4)の作文より(みち先生/6.2週)歯をいじっていたら、急にバリッ!!と、歯がいって歯がグラグラになりました。そのとき、ものすごいびっくりしました。まるで、氷になったみたいに、いっしゅんうごきませんでした。<評>だんだんおとなの歯に変わっていくころですね。乳歯が取れるときのようすを音やたとえを使ってじょうずに表現できました。毎日使って大切にしていた歯が、急に取れてなくなってしまうということは、大変おどろくできごとですよね。
●ヨッチーさん
(いらし/小4)の作文より(かすみ先生/6.2週)この本を読んでいると、まるでその人になったような気がします。(評)間接体験は読書のおもしろさの1つですよね。このシリーズで新たにすばらしい人を見つけたら教えて下さいね。楽しみにしています。
●玲さん
(いりて/小4)の作文より(はるな先生/6.2週)アジサイは、単性花といって一つ目の鼻にめしべとおしべがあります。そして、いちばん目立っているところの部分がなんと!「がく」というつぼみのときに花を傷つけないようにするための部分なのです。私は、それを聞いて、ずいぶん珍しい花だ、と思いました。(講評);紫陽花の花のしくみをきいたときの言葉を、そのまま、正確に会話で書き表したのが、特によかったです。
●大豆さん
(あのわ/小5)の作文より(メグ先生/6.2週)今は食べないが、くじらでも同じことが言える。肉は食べたし、すじは石けんにしたし、皮はコートなどにした。ひげでさえあやつり人形の糸に使った。【評】捨てるところがないくらい無駄なく利用していたのね。くじらに対する感謝の気持ちがあったからでしょう。
●ハッピーさん
(あろる/小5)の作文より(メグ先生/6.2週)インドとは、本当にすごい国だ。日本とはちがって、こわれた物をてってい的に再生して最後まで使い切る。それと反対に日本は、紙をむだ使いしたり、いらなくなったからといってまだ使えるのにすててしまったり……。まるでゾウとアリの大きさぐらいかくがちがうなあと私は思った。【評】わかりやすいたとえが使えたね。
●みかんさん
(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/6.1週)(前略)いやな授業の時は、四十五分がとても長く感じられる。時計のはりが止まってしまっているように、なかなか時間も進まない。でも先生の教え方が楽しいと、百五十分があっという間にたってしまうことが分かった。【評】良い気付きです。何かに夢中になって取り組んでいるときには、あっという間に時間が経つもの。すてきな先生に出会えてよかったね! これからも楽しみながら、いろいろなことをたくさん吸収していってくださいね(^o^) 。
●きのこさん
(いすこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/6.2週)プール掃除をしてプールの準備をしている。もうすぐ私の一番好きな夏だ。きれいになったプールで魚になって泳ぐ私が見えてくる。【講評】文学的センスの光る作文の終わり方ですね。夢のある一文だな〜!
●ノンキィさん
(いちえ/小5)の作文より(ポプリ先生/6.1週)では、どんな先生が一番いいのか?それは、「先生・生徒」にこだわらず、友達とまではいかないが、気楽に話しかけられる、あるいは、話しかけてくれる先生だ。そして、やるときは真面目に教えてくれて、時々おもしろいことをいってくれる先生。そんな先生がいい。評:本当にそうですね。すてきな先生です。
●花織さん
(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/6.1週)(ピアノの先生の書いた)本のページを調べてみたら、なんと…二百九十三ページも。おそるべし先生。しかも字はぎっしり。これは読むのも大変。それを書くんだから、きっとものすごく大変なんだと思う。「先生はすごいなぁ。」と思う私だった。【評】自分の気持ちが、素直な言葉で表現されていて、とても楽しいですね(^o^)。「もしも・・・」と自分に重ねて考えられたところもいい。
●初夏さん
(いやる/小5)の作文より(はるな先生/6.1週)「カキーン」「ヒュー・・・・・バシッ」「うい、いくよ!」「キャッチ」「セーフ」・・・・いろいろ大変でした。なぜかというと、よくボールを見ていないとキャッチできないし、あとで私の責任になってしまうからです。(講評);三塁守備に挑戦したところ、思いの外むずかしくて悪戦苦闘(あくせんくとう)している光景が、バットに当たった球の音の表現でみごとに、あらわせましたね。あなたの意気込みと、責任感の強さが、この文章で実感できますね。
光る表現(小6−社)
2002年6月4週号●ミュウさん
(あにた/小6)の作文より(けいこ先生/6.2週)3年生の時に、私は「言葉の森」を始めた。その時は、母に言われて、嫌でもやっていた、という感じだった。ということは、「頑張ってやる」ということに合っているだろう。その後1年間ぐらい作文を書いて、4年生で1回止めた。その後、5年生の12月、再び「言葉の森」に入ったのだ。その理由は、「何だかやりたくなってきた」、「またやりたくなってきてしまった」からだ。それで、作文を書いてみると、なんと、スラスラスラ〜〜〜っと書けたのだ(笑)! 評:「嫌なことは頑張らないとやれない」「好きなことは頑張らなくてもやれる」という例が言葉の森の作文かぁ! 「やりたい」という気持ちが大切なのだね。
●あずささん
(ありな/小6)の作文より(ゆうこ先生/6.2週)その時、私は一心不乱におどる。大先生は、おこるとこわいから。でも大先生にみてもらうと、一心不乱にでき、上手になるという点はある。一石二鳥である。【講評】ゴールに向かってシュートをするサッカー選手。一心不乱におどるあずさちゃん。共通するものが見えてきましたね!
●茜さん
(あろさ/小6)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)まさに親の心子知らずだが、私は一人で学校に行けるようになりたいといつも思う。【講評】子の心(茜さんの気もち)、この作品を読むと、よーく分かってくれそうですね!
●將さん
(いうや/小6)の作文より(ふじのみや先生/6.2週)楽しい事を一生懸命やるという事は、人間にとって、心の遊びだ。 【評】「心の遊び」を大きなスケールでとらえた見方が、ユニーク。
●りんごさん
(いしも/小6)の作文より(ふじのみや先生/6.2週)「余裕」や「余地」のような「遊び」は人間にとって成功のカギなのである。【評】“成功のカギ”。よい言葉を選んだね。
●アーサーさん
(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/6.2週)だから、余裕というものはてきどにあった方がよい。そうすればなまけることもなく自由にのびのびと生活ができる。【講評】余裕はありすぎても、あるように過信(かしん)してもいけません。適度(てきど)にある「ゆとり」が大事だね!
●陽さん
(いゆね/小6)の作文より(ふじのみや先生/6.1週)「先生の子どもは、11才です。」と、先生がきっぱり言った。6年3組は、「えーーー。」と言う声でいっぱいになった。 一人の男子が、質問した。「じゃあ先生は26才って言ってるから15才で赤ちゃん産まれたんだ、すごーい」。【評】書き出しから、楽しい先生の様子をパッと伝えられたね。
●真樹さん
(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/6.2週)僕の自転車は兄のお下がりで何年も使っているけれど、ぼくはそのことを嫌だと思っていない。それどころか誇りに思っている。◆評◆真樹くんの家族って、すてきな家族ですね。これからも、ものを大切にしていってくださいね!
●キリリさん
(いよゆ/小6)の作文より(かすみ先生/6.2週)なぜならまだ使えるのにまるでゴミのように捨ててあるからだ。(評)公共のリサイクルセンターなどで、少し手を加えて新品のようになおされているものを見ますが、そのたびに捨てるなんてもったいない・・と思いますね。いいたとえでしたね。
●さるっちさん
(やあ/小6)の作文より(メグ先生/6.2週)「柳に雪折れなし」ということわざがある。柳のように余裕を持っていればどんな困難が立ちふさがってもその困難に対応できるという意味だと思う。【評】人間にもこの余裕が必要だね。
●沙織さん
(やえ/小6)の作文より(メグ先生/6.2週)新品じゃなくても使えればいい。見た目は関係ないのだから。物を大事にするという本当の意味がわかった。【評】外見ばかりにこだわらず、本当に役立つ物を長く使っていきたいですね。
●シュシュさん
(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/6.2週)「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言がある。名前や見かけや噂や聞いた話でなく、本当に大切なのは中身だということを教えられる言葉だ。私も知識をとりいれてから何かするのでなく自分だけの考えで何かを見ることが出来たらいいと思う。 【評】先入観にとらわれず、自分なりのものの見方をしていきたいですね。
●ハムさん
(あそみ/中1)の作文より(メグ先生/6.2週)知識だけに頼っていると、自分で見て考えることができなくなってしまう。自分の目で見てこそ、自分というものは進歩するのだ。【評】そのとおりですね。
●雅貴さん
(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/6.1週)まるでトランプで全てのカードを出して一番になったような気分になるのである。 【評】何かを学び終えた時の達成感というのは、言葉では言い表せないくらい、心地良いもの。そんな風に簡単には言葉にできない気持ちも、ぴったりのたとえでうまく表現できたね。
●ナズナさん
(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/6.2週)わたしは先に見ることは重要だと思う。たとえば、好きな人が出来る時は、まずはじめに人を見て先入観や偏見にとらわれる。「あの人かっこいい」と思ってからその人のデータを知って行くのだと思う。そうやって調べていくうちにどんどんその人の良いところが見つかっていくのだ。【評】わかるなあ。(笑)
●はせぽくんさん
(いなあ/中1)の作文より(ふじのみや先生/6.1週)「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる。」という名言があるが、これはこう置き替えることもできないだろうか。「もともと人間に知識はない。学ぶことが多くなれば、それが知識になる。」 【評】名言を意見に合わせてアレンジしてみたんだね。印象的なフレーズになったね。
●正人さん
(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/6.1週)これからも学校以外で学ぶことを心にいっぱいたくわえていきたい。◆評◆竹内くんらしい、やる気に満ちあふれた言葉ですね!私もこれから、竹内くんを見習って、心で学ぼうと思いました。
●玄さん
(いひす/中1)の作文より(ひまわり先生/6.2週)しかし、作家についてはなにも知らず、素直な気持ちで見ようと思っている人には、作品A・Bともいろいろなところが見えてくる。作家を知っているような知識がある人とない人では視界の広さがちがうのである。 【評】先入観は人の視界(視野)をせばめるというたとえ話、よく考えたね。
●慶太郎さん
(いむま/中1)の作文より(かすみ先生/6.2週)僕はそんなことを知らなかったので○君に話しかけてみた。しゃべっているといじわるそうでもなくすごく優しかった。(評)そうですね。もし人のうわさを気にしていたら、そのすてきな人間関係は生まれなかったかもしれないよね。これからも今の姿勢を大切にね。
●晃一さん
(いやは/中1)の作文より(メグ先生/6.3週)カタツムリと言えば、友人がすごいことをしていた。カタツムリを育てて約5年ほどだという。カタツムリの寿命をHPで調べてみると、種類によって違うが、だいたい3〜4年ほどだという。【評】HPで調べた話が書けたね。友達のカタツムリはずいぶん長生きだね。
●日本太郎さん
(あねひ/中2)の作文より(クマのプーさん先生/6.2週)どっちかにこだわりすぎて頑固者といわれる(?!)笑)よりか、場合によって使い分けることが一番良いのではないのかと思う。【評】こだわりすぎて頑固者は、親戚に一人くらいはいそうで、うまい表現ですね。
●晃章さん
(あらか/中2)の作文より(えんぴつ先生/6.1週)★ノンフィクションは、実際にあったことえを元にした話である。しかし、事実だけでは物語は作れないと思う。それは、話の中の人物の心情、その時思っていたこと、感じていたことは、想像でしか書けないからだ【評】う〜ん、確かに。頭の中で製造される、すべてのものは、フィクション=創造物ということになるのかな。
●佐保さん
(あるま/中2)の作文より(ふじのみや先生/5.2週)「過ぎたるはおよばざるがごとし」というように、シンプルすぎたり、便利すぎたりするのは結局足らないのと同じなのである。大切なのは、私たちの生活を振り返ってみることにある。快適で便利な物は間違いなく、私たちに必要なものであろうか。【評】読む人に余韻を与える表現ですね。印象的な結びです。
●ちえぞーさん
(いうね/中2)の作文より(ゆうこ先生/6.1週)私はノンフィクションにもフィクションにも人の心を打つ良さがあり、また、限界もあるのだと思う。【評】どちらも私たちの心を動かす力を秘めた創作作品。フィクションもノンフィクションも、作り出す人の表現法の一つですね。
●エガさん
(てせ/中3)の作文より(メグ先生/6.2週)私たちは普段国際感覚といったら言葉を喋れる事だと思うであろう。しかしそれは表面的な感覚だ。本当に大切なのは言葉を喋れるかどうかではなく、自分がどういう意見を持っているという、中身が大切だ。【評】自分の意見をしっかり持つことが真の国際人になるための第一歩かもしれないね。
●惣さん
(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/6.2週)船員たちは、まず自分の国に誇りを持っていて、他人に自国のことを紹介して、自分のすることはなにかということを分かっていて、商船の中で、自分のできることを最大限に行っている。【評】多人種がチームワークよく働くために必要なことをかいつまんで言い当てているところがいいですね。
●YESさん
(せし/高2)の作文より(メグ先生/6.2週)肝心なのは待っているだけではなく何事も自分で挑戦するという前向きな気持ちである。【評】そのとおり。この自作名言はいろいろな場面で使えそう。
●E34さん
(えや/高3)の作文より(メグ先生/6.2週)大切なことは、“虫めがね”を使って一つの点を見るのではなく、“広角レンズ”を使って世界を広く見ることである。【評】毎度のことながら、センスのいい自作名言!
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