1996年7〜9月 第6・7週号 通算第490号 言葉の森
言葉の森新聞
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8月12日(月)〜17日(土)の教室は休みになります。この週は、第6週と第7週にあたりますので、その週の分は宿題としてやっておいてください。
一般的にいって、なぜ車輪が(6週)
車輪が好まれるのはエネルギー効率がよいからだ。しかし、車輪は凹凸(おうとつ)に弱い、やわらかいところに弱い、大きい壁などに弱い、小回りがきかないなどの弱点を持っている。車輪は、人間が舗装道路の上で使うとき使い物になる。
きょう、緑色の大きな郵便箱には(7週)
郵便箱に入っていた手紙に「あなたはだれ?」と書いてあった。ソフィーは自分がほかの名前だったとしたらと考えた。次に自分がほかの顔だったらと考えた。ソフィーは自分で自分を選べない人間とは何かと思った。
「出会い」は、一方的に(6週)
出会いは、受け取る側の感受性を必要とする。同じ一冊の本でも影響を受ける人と受けない人とがいる。私たちは、貴重な出会いをキャッチできるように日ごろから感受性を磨いておくとべきだ。心のふれあいが人間の生きがいにつながる。
明快な文章は(7週)
明快な文章には論理が必要だ。しかし言葉の持つ論理は民族によって異なる。日本語は言語表現に含みを持たせる特徴がある。明快な文章も行き過ぎれば、含みのある文書への反動があるかもしれない。
私は時折ひとりで碁や将棋を(6週)
私はひとりで碁や将棋をするくせがある。小説などの創作も、ひとりで勝負するという性質を持っている。見通しのきかない状態で、そのときどきの状況に没入するという精神が構想力の支えである。作家のたたかいの相手は、どう書いてもかまわないという自由さのなかにあり、文学のリアリティは自己束縛の真剣さのなかにある。
ドストエフスキーの小説(7週)
「カラマーゾフの兄弟」の登場人物である一人の医師は「人類を愛するほど個々の人間に対する愛情が薄れる」と言っている。これは観念の中での愛情と実行上の愛情が結びつかない例である。これとは逆に「口は悪いが人はよい」という例もある。どちらも言行不一致という点は同じだが、後者の例の方が道徳的に高く評価される。
7月1日から16日にかけてパソコンで書いた作文は、2段落目以降がプリントされていなかったので、再度印刷し直しました。このため、同じ題名の作品が2回「広場」に掲載されている場合があります。(ワードの文書をアクセスのフィールドにインポートする際、フィールドのデザインを変更したのにインポート定義が変更前の状態のままだったので、2段落目以降がインポートされませんでした)
小4の国語課題集の第5週の課題3は、問題数が「6問中」になっていましたが、正しくは「1問中」でしたので訂正します。ただし、合っていた場合の正解数は「6」と書いても「1」と書いても同じように扱いますのでどちらでも結構です。
「広場」は、小人数での交流をはかるために、現在4〜7人で構成しています。しかし、小学生の広場は、作品の提出が毎週とどこおりなくあるために、広場も活気がありますが、中学生・高校生・社会人の広場は、作品の提出が少ない場合は、さびしい広場になってしまうこともあります。
そこで、自分の広場以外のほかの広場も見ることができるように、将来は、生徒のみなさんの作文をスキャナで読み込んで、ホームページに掲載していく予定です。ただし、現在、ひとつの作文を画像として保存すると50〜100KBも容量を使うので、掲載の方法を検討しているところです。