1996年10〜12月  第8週号 通算第502号          言葉の森 定価130円

言葉の森新聞

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第八週は清書です

第八週は、これまでに書いた作文の中からじょうずに書けたものを選んで清書します。「広場」に掲載されている自分の作文と、先生から返却された十月後半から十一月前半にかけての作文の中から選びましょう。

清書は、教室から新聞社に送ります。「かだいフォルダ」の中の「清書の書き方」を参考にして書いてください。書き方がよくわからないときは、教室に電話をして聞いてください。

第七週の感想文課題の解説

「ホトトギスは」

 1、ホトトギスなどの習性は生得の記憶と考えられる

 2、私の孫も、兄弟なのに生まれつきの性格が違う

 3、しかし、遺伝子は無数の先祖からひきつがれているので努力によって隠れていた素質を引き出すことができる

 4、教育とは、素質をうまく引き出すことである

 似た話は、自分自身がお父さんやお母さんとどういうところで似ているかという話などが書けそう。

 ことわざ・名言は、「うりのつるになすびはならぬ」「とんびが鷹を生む」「氏より育ち」「子どもは独自の価値を……」など。

「日本の風景は」

 1、日本の風景の美しさは日本の風土と結びついたものだ

 2、スペイン庭園の美しさは日本の風景とは違った置物としての美しさである

 3、欧米で作られている日本庭園は日本の風土から切り離されているがゆえに本当の日本庭園とは言えない

 4、日本の風景の特徴は、偶然の出会いという要素がある

 意見は、文化の個性を大事にしよう、というところ。しかし、この論を延長すると、日本のよさ(俳句、相撲、おすし、日本語の語感、自然など)は、結局日本人でなきゃわからないという自己満足的な日本異質論になるおそれもある。

 もっと、広く考えて、ものはその状況のなかで生命を持つと考えてもよい。例えば、Aさんに合っている好ましい生き方や服装が、性格の違うBさんにそのままあてはまるわけではないというように。

 ことわざ・名言は「やはり野におけ……」「隣の芝は青い」「自国に対する賞賛が……」など。

原稿は、B以上の濃い鉛筆かペンで

みなさんの作文は、スキャナで読みとって「広場」に掲載したり、インターネットのホームページに掲載したりしています。全体に字が薄い人が多いので、中には読みにくい原稿もあると思います。

原稿は、B以上の濃い芯の鉛筆かシャーペンで書きましょう。また、中学生以上の人はできるだけペンで書いていきましょう

また、作文用紙の上にある「週」「生徒コード」「課題コード」は、作文を分類する際に必要なものですから、書き落としのないようによく注意しておいてください。

自習は、長文音読を中心に。

漢字はくりかえして

みなさんの自習の仕方を見ていて共通する注意点を書きます。

まず第一に、毎日自習をする習慣のない人が多いということです。国語の勉強は、言葉の森の自習をしっかりやっていれば十分なのですが、まだ、学校の宿題のあるときしか勉強をしないという人や、学校や塾で出されている問題集をただ漠然とやっているだけという人が多いようです。

自習の習慣は、小学校低学年のうちにつけておくことが大切です。小学校高学年になってもまだ家庭学習の習慣がない人(宿題だけをやるという人)は、今から努力して、毎日の勉強の習慣をつけていきましょう。

第二に、漢字の勉強ばかりをしていて、肝心の短文筆写や長文音読をしていない人がまだ多いということです。国語力の本質は、読解力です。読解力は、難しい長文をくりかえし読む中でついてきます。特に長文の音読は、作業として簡単なわりに効果の高いものですから、必ず毎日やっていきましょう。これは、高校生以上の人でも共通です。長く言葉の森にいるわりに文章がうまくならない人や国語の成績が伸びない人は、長文の音読の学習が足りないということですから、今からしっかりやっていきましょう。

第三に、漢字の勉強で、書ける漢字と書けない漢字を同じような割合で勉強している人が多いということです。書ける漢字は一回だけ、書けない漢字は四回以上というように、練習の回数を変えて勉強していきましょう。このことは、勉強すべてにあてはまります。高校生以上の人は、英語でも数学でも、できるところはなるべくやらずに、できないところだけを繰り返し勉強するというやり方を意識的に行なっていきましょう。

プロフィールは、ホームページに掲載されています

みなさんから送っていただいたプロフィールは、言葉の森のホームページに掲載されています。ホームページは、ほとんど毎日更新されていますから、インターネットに接続できる人はときどき見てみるとよいでしょう。

プロフィールは今後、「広場」にも載せていく予定です。ホームページはカラーで出ていますが、「広場」はモノクロで掲載します。

楽しみに待っていてください。