第十週は、作文のテストです
第十週は、作文のテストを行ないます。これは、第五週に行なったテストと同じで、その級に応じた基準で採点します。このテストの結果と、前の第五週のテストの結果と、これまでの作文の合計点数で、進級を決めます。
テストは、「かだいフォルダ」の表紙にある項目表の●印を中心に採点しますので、この●印の内容がよくわからない人は、先生に聞いておいてください。
合格速報
大学の推薦入試の結果が今次々と出ています。
これまでに、真崎千穂さんが東横学園(小論文)に、菊地真由美さんが桜美林大(小論文)に、白水聖子さんが桜美林大(面接)に、木野内臣君と風間吉見君がそれぞれ明治学院大(面接)に合格しました。
来年、受験を迎えるみなさんは、寒さに負けず、あとふた月がんばってください。
次の学期から「広場」をもっと活発にします
今学期の「広場」は、生徒のみなさんの作文を中心に載せてきました。
新学期からは、これに加えて、みなさんの「ひとこと」を別に編集して掲載していく予定です。
また、父母のみなさんのひとことも、あわせて編集し、保護者のみなさんと言葉の森の講師の間のコミュニケーションをもっと活発にしていく予定です。
第九週の長文の解説
9週「たしかにイギリス人は」
1、イギリス人は犬をしつけるのがじょうずである
2、日本人は犬をしつけるのがへただ
3、日本人はペットを人間と対等の自立した存在とみなしている
4、人間本位の立場は日本人にはない
似た話は、言うことのきかない犬の例などが書きやすいでしょう。または、日本人は、ペットに限らず車などの持ち物についても愛着を持ち、人間と同じように名前をつけたりします。日本人が、工場のロボットに「ももえちゃん」「せいこちゃん」などという名前をつけている例は、欧米人には奇妙に映るようです。難しく言うとアニミズムの表れで、日本人は、人間以外のものにも、人間と同じ魂の存在を認める文化を持っているといわれています。
ことわざ・名言は、「一寸の虫にも五分の魂」「やさしさが性格の弱さで……」「子どもは大人を小さくしたものではなく……」などが使えるでしょう。
9週「旅の贈り物の中で」
1、旅の贈り物で最大のものは旅情である
2、旅情とは風物に接して人生を感じることである
3、昔見た雪景色のある情景は今も心に残っている
意見は、ただ遠くへ行くだけの旅行ではなく、しみじみと何かを感じる旅の大切さで書くとよいでしょう。海外買い物ツアーなどは、反対の実例になりそうです。このように、反対意見を先に考えると、文章の主題をしっかりと決めやすくなりますが、この反対意見を作文の中心にそのまま書いていくと、建設的な意見になりません。意見は肯定的に書くようにしましょう。
名言は「ロバが旅に出たところで……」「人が旅行するのは……」「限られた人生で大切なことは……」などが使えるでしょう。
第九週と十週の題名課題の参考作品
9週の「観察をしたこと」は、高橋奈津子さんの「ありがとう、タンポポさん」を参考に、「流行に流されず自分の道を」は、○○○○君の「流行を追わず自分の道を進む」を参考にしましょう。
10週の「いたかったこと」は、羽野島里沙さんの「恐怖のこっせつ?」を参考に、同じく「小さな命でも大切に」は、鈴木晶子さんの「小さな命でも大切にしたい」を参考にしましょう。
家庭でもインターネットを
パソコンをお持ちの家庭が増えていますが、インターネットに接続しているところは、まだあまり多くないようです。しかし、今のインターネットの発展状態を見ると、インターネットが電話や郵便やファクスやテレビにとってかわるインフラストラクチャ(産業や生活の基盤)になるのは時間の問題のようです。
パソコンは、まだ家電製品とは違って、予測できない故障の頻発する機械ですが、それでも、インターネットに接続したりワープロで文章を作ったりするという普通の機能については、かなり安定した機械になりました。今では、買ってきて、そのまま線をつなげばすぐに使えるという製品も多くなっています。
また、インターネットの接続料金も驚くほど安くなり、アスキーのネットなどでは、画面の右に広告が出ることを条件に、無料で接続できるところも出てきました。また、電話機のかわりとして使えるインターネットフォンを利用すれば、市内通話料金で世界中どことでも話ができるようになりました。インターネットは、画像も音声も送れますから、これらを組み合わせれば、インターネットの可能性は計り知れないものがあります。今は、英会話教室に通うかわりに、インターネットで海外のページにアクセスしてチャット(おしゃべり)を楽しむという使い方をする人も現れています。
一方、パソコンの仕組みまでいちいち勉強している時間がないという人のために、機械の設定から故障の修理まで有償で請け負うサービスも次第に増えてきました。時間の能率を考えるならば、パソコン教室に通ったり、サポートセンターに電話をして聞くよりも、こういうサービスを利用する方がずっとよいでしょう。自動車の免許も、昔はエンジンの仕組みまで勉強しなければなりませんでしたが、今は、運転の仕方と法規さえ学べば、だれでも免許を取れるようになりました。パソコンも、それと同じ道を歩みつつあります。
今はまだ、テレビや新聞や雑誌の情報量の方が、インターネットから得られる情報の量よりも多いはずですが、そのうち、この情報量が逆転することが考えられます。既に、インターネットでしか得られない情報も日に日に増えています。昨年あたりから、大学生の就職戦線の一部では、インターネットに接続しないと希望の会社の情報が得られないという状態が生まれました。いくつかの企業は、パソコンとインターネットが自由に使えることを、採用の前提にしているようです。というのも、多くの会社では電子メールで自由にやりとりができないと、仕事そのものが始まらないという状況が生まれているからです。
言葉の森のホームページは、ほかの多くのホームページがパンフレットのようなものにとどまっているのに対して、インタラクティブ(双方向的)な、密度の濃いものです。内容も、毎日更新しています。ご家庭でインターネットに接続できるようになりましたら、ぜひごらんください。