1997年1〜3月 第3週号 通算第508号 言葉の森 定価130円

言葉の森新聞

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山のたよりの見方

  第2週に送付した「山のたより」から、講評や得点の表示の仕方が変わっています。

  これまでの、平均5.0点の確率密度関数から、平均100点の「学年平均点との比較」に、点数の表示が変わりました。同じ課題コードに取り組んでいる人の点数の平均点を100点とし、その平均点より何パーセント高いか低いかということを表しています。例えば、75点の人は平均点の75%の得点だということで、140点の人は平均点の140%の得点だということです。それを個々の項目について表示していますので、作文や国語のどの項目がどれくらいできているかということが、全体との比較の中でわかります。

  平均点との比較ですから、自分ができていてもみんなが同じようにできていれば、得点は100点より少し上の点数にしかなりません。また、自分ができていなくても、ほかの人も同じようにできていなければ、得点は100点より少し下ぐらいの点数になります。したがって、この得点は、100点になっていればよいというふうに考えておいてください。100点よりも点数が高いのは、ほかの人があまりできなかったということで、100点よりも低いのは、ほかの人がよくできているということです。

  また、全体の中での自分の位置がわかるように、同学年の生徒12〜24人をひとつのグループとして、12週間の得点の合計と得票数の合計を表しています。これもだいたいの自分の位置を把握して、勉強の励みにするためのものですから、多少の点数の差にあまりこだわらないようにしてください。例えば、作文の課題は、毎週3〜5種類の課題の中から選択するようになっていますが、みんなも同じようにできている課題に取り組んだ人は、自分ができていても点数は100点より少し上になるだけです。しかし、みんながあまりできていない課題に取り組んだ人は、点数は100点よりかなり上になる場合があります。これは、点数が平均点との比較になっているからです。ですから、これも毎週の得点が100点以上になっていればよいというふうに考えておきましょう。

  ここに表示された得点は、ほかの人の点数が加わるたびに自動的に計算され直して出てきますから、毎週少しずつ変動します。特に、最近の週ほど変動が多く、古い週になるほど変動が少なくなります。

  この得点は、課題コードが正確に書かれていないと、正しい評価になりませんので、課題集をよく見て書いてください。また、この得点は、学期末の進級や賞状に関係してきますから、課題コードがちがっていたり、得点の表示がおかしいと思われたりするときは、先生への連絡に書いて、訂正してもらってください。3ヶ月の学期以内でしたら、さかのぼって変更できます。

  作文の講評は、紙面のスペースの関係で、最近3週間の分までしか表示しません。それ以前の課題は、得点としては表示されますが、先生の講評などは入りませんので、課題の提出はできるだけ早めにお願いします。特に、欠席をしたために課題がたまってしまったときは、前の課題から手をつけるのではなく、いちばん新しい課題から取り組むようにしていきましょう

先生のプロフィールと「風の広場」

  次回の広場か言葉の森新聞に、先生と事務局員のプロフィールを掲載します。写真がぼけているので、みんなほっとしているところです。インターネットのホームページではもっとはっきり見えると思いますので、ごらんになった方は感想をお寄せください。

  先生や事務局員も、コードで登録しています。生徒コードの「い」は幾代先生、「お」は小田先生、「ね」は中根先生、「ま」は松本先生、「み」は三岡先生です。

  また、次回の広場か言葉の森新聞に、「風の広場」という、父母と講師のための広場を掲載します。

  今学期から、ひとこと用紙を24回分お送りしました。このひとこと用紙には、生徒のみなさんのひとこととともに、父母のみなさんのひとこともお書きください。教室に対する要望や、勉強に対する質問など、何でも結構です。「風の広場」は、原稿が集まり次第、随時発行していく予定です。

  パソコンやインターネットを活用した、デジタルの世界を広げていく一方で、顔の見えるアナログの世界も更に強化して、出会いと触れ合いのある教室作りをしていきたいと思います

インターネットで、先生の講義も流す予定です

  インターネットの世界は、毎日のように変化しています。

  言葉の森のホームページは昨年の9月に開設しましたが、そのころ、Yahoo(ヤフー)という検索サービスには一日100万件のアクセスがあったそうです。ところが1月の今は、それが一日200万件になっているそうです。この半年たらずの間に約2倍に増えているということですから、その爆発ぶりがうかがえます。

  言葉の森のホームページにも、これまで、大山さん(小6)や若宮さん(小5)や末松さん(社)(小5)などがメッセージを送ってくれました。ありがとう!!

  お正月にちょっと冗談で、中根先生の歌をホームページに載せておきました。「生徒が減るからやめろ」という声が多く、残念ながらその歌は削除してしまいましたが、リアルオーディオというソフトを使うと、声のメッセージなどは比較的簡単に掲載することができます。そこをクリックすると、パソコンから音声が流れてくるという仕組です。

  また、CGIというプログラムを使うと、ホームページに書き込みをしてすぐにその書き込みが表示される掲示板や、クイズの問題を掲載して答を書くとすぐにその場で採点してくれるクイズコーナーなどもできます。

  掲示板は、これから、ホームページのいろいろなコーナーごとに設置し、勉強に対する質問やお喋りなどを掲載していきたいと思います。

  また、漢字集に載っている漢字の問題などは、クイズコーナーに掲載して、楽しく勉強できるようにしていきたいと思っています。

  最近は、海外の方からも受講の問合せがあるので、将来は、「山のたより」を毎週、HTML文書にして電子メールで送り、先生の講義はホームページで聴くか、インターネットフォンでやりとりするというスタイルも考えています。

  このように、これからは、好きな勉強を、好きなときに、好きなだけ、好きな友達や好きな先生と一緒にできるという環境が急速に広がってきます。本当に、楽しい世の中になりそうですね。

国語の成績の上がる生徒増える

  昨年の7月から、小学5年生以上は、説明文の難しい長文に取り組んできました。最初は、難しくてとまどっていた人も多かったようですが、だんだん読む力もついてきたので、今は、ほとんどの生徒が自分の力で要約をして、似た例も長く書けるようになってきました。

  この長文の感想文に取り組んだ生徒の多くが、国語の成績が上昇しています。特に、毎日、自習で長文の音読をしている生徒は、例外なく読解力がついています。難しい文章を読みとるコツは、くりかえし読むことにつきます。塾や予備校で、現代文の読解のコツなどを講義で説明しているところがかなりありますが、そういうコツは、聞いているときは分かった気がしますが、実際には実力に結びつきません。ほかの勉強でもそうですが、国語は特に、人に聞く時間よりも自分で考える時間の方が長くなければ中身のある勉強にはなりません。言葉の森の学習は、先生の説明が従で生徒の実習が主になっていますから、熱心に取り組めば必ずその成果が出てきます。

  しかし、一部に「なかなか国語の成績が上がらない」という生徒もまだいます。それらの生徒に共通していることは、長文の音読などの自習をしていないことと、作文を軽く書き上げているということです。スポーツでも勉強でも、手を抜いてやれば、手を抜いただけの成果しか出ません。

  今学期は、自習の用紙も使いやすくなったと思いますので、新しい年になったのを機会にして、ぜひ、毎日の自習に取り組んでいってください。自習の中では、特に長文の音読が簡単で効果があります。また、読書も大切ですが、軽い本を読みすぎると国語の実力は低下します。読書は、自分の実力を考えて少し難しいと思われる本を読んでいくようにしましょう。