第7週の長文の解説
「昆虫の幼虫が」
(1)昆虫の育つ日数は短いが中には驚くほど長いものもある
(2)アメリカヘリタマムシは50年以上、木材の中にひそんでいたことがある
(3)ユスリカの中には、長期間の乾燥に耐えたり高温低温に耐えるものもある
似た話は、命の短い又は成長の速い昆虫の例。あるいは、すごくしぶとい昆虫の例(ゴキブリなど)
意見で書く級の人は、「がまんの大切さ」で。
名言は、「一寸の虫にも……」「41、大切なものは健康らしい……」「24、寒さに抵抗する……」「25、寒さにふるえたものほど……」
「話し上手の人が」
(1)話し上手の人は「間(ま)」をとるのがうまい
(2)すきまもなく力を入れた状態は、かえって効果的でない
(3)パリの風景画で一点だけ朱の入った絵が印象に残っている
意見は、緩急のリズムの大切さ。
名言は、「83、ライオンは一匹の……と言うが、年中全力を尽くしているわけではない」。「26、時間を作る第一の方法は……」など。
高学年の読書は問題集でも可
小学校低中学年までは、書店にも図書館にも、読みたくなるような本はたくさんあります。この時期は、何しろ楽しい本をどんどん読んでいけばいいのですが、高学年になると事情が違ってきます。
高学年の生徒が読む本は、まず質を考えなければなりません。このことは、中学生、高校生になるにつれて、ますます重要になってきます。よく、「本はたくさん読むのだけど、国語の成績がいまひとつ……」という生徒がいますが、こういう生徒の場合、読んでいる本が易しすぎるというケースがほとんどです。
しかし、高学年の生徒が読む本は、書店にはあまり置いてありません。もちろん、売れないからです。図書館に行って、説明文の本、例えば、ちくま少年図書館の100冊のシリーズや、岩波ジュニア新書のシリーズなどを借りてこられればいちばんいいのですが、なかなか図書館まで足を運ぶ人はいません。
そこで、手軽にできる読書ということですが、いちばんいいのが、国語の問題集の問題文を読書のかわりとして、毎日4、5ページずつ読んでいくことです。国語の問題集は、読むに値する文章のエッセンスです。ただし、ここで注意することは、(1)問題文を読むだけにとどめ、決して問題そのものを解こうとしないことと、(2)できれば4、5回繰り返して読む(ほかの参考書と同じような考えでです)ことの二つです。
国語の問題を解かないというのは、手軽に読書を進めるためです。また、問題を解くのに使う時間は、かなり長くかかるわりに勉強そのものとしての効果はあまりないからです。子供の気持ちとしては、問題を解いて、勉強がかたちに残ったほうが勉強をしたという実感があると思いますが、国語の問題に関しては、解けた問題は、もともとやらなくてもよかった問題であり、解けなかった問題は、そのあとの解けるようになるためのフォロウがなければ、これまたやってもやらなくてもよかった問題になるということです。
問題集の読書を実際に進めた人は、その効果がすぐに出るのに驚くと思います。
小学校の低中学年は、読解力は、読書の量に関連しているので、それほど早くは効果は出ませんが、高学年から中学生、高校生と、年齢が上がるにつれて、問題集読書は、国語の実力向上に深く結びついてきます。
自習での読書の時間がなかなかとれないという人は、ぜひ問題集読書を進めていきましょう。
漢字が苦手な子は
漢字の苦手な生徒の多くは、「自分は漢字を覚えるのが苦手だから……」と考えていますが、それは実は、そうではありません。
漢字が苦手な原因は、たったひとつ「漢字の勉強の時間がまだ少ない」からです。
漢字の学習は、小学校から、学校の宿題として出されることが多いのですが、たまたまその学年の担任の先生が漢字の宿題をあまり出さない先生だった場合、家で独自に漢字の勉強をしていない子は、その学年の漢字だけをすっぽり抜かして次の学年に上がるということになります。
現に、ある高校生で、成績はとてもよく、英語などは学年トップであるのに、小学校のある学年のときに習った漢字だけがよく間違えるという生徒がいます。聞いてみると、その学年のときはあまり勉強をしなかったということです。小学校の一学年で習う漢字はわずか200字程度ですが、これをまとめて勉強しようとすると、やはり大変です。高校生は、ほかにもいろいろ勉強の予定があるので、漢字の勉強を後回しにしているうちに、高校を卒業して、大学生になろうとする今になっても、小学校のある学年の漢字だけはあいまいだということになってしまったのです。
漢字の勉強のコツは、できるだけ薄い漢字の問題集を一冊買って(中学校や高校で配られたものがあればそれでも十分です)、毎日、ページを決めて勉強するということだけです。一回で覚えられる人はいませんから、一回やってまちがえた漢字はチェックしておき、またあとで繰り返してやってみるというかたちで反復していきます。この反復の回数は、経験から言うと、四回以上が必要です。これは、英語の単語を覚えるのにもあてはまります。
「僕は記憶力が悪いから」と、漢字の勉強ができないのを記憶力のせいにする人もよくいますが、それは、記憶力が悪いのではなく、ただ反復の回数が少ないだけなのです。
漢字の勉強がなぜ必要かというと、文章がどれほど立派に書いてあっても、誤字がいくつかあると、内容まで疑われてしまうことがあるからです。
この文章を読んで、心に感じることがあった人は、早速、本屋さんに行って、漢字の問題集を買って勉強を始めましょう。
広場へのひとことも書こう
広場は、生徒どうしの交流の場です。
勉強は、ただ受け身で、言われたことを言われたままにやるよりも、自分から進んで働きかけをした方がずっと楽しくなります。
広場へのひとことも、勉強の重要な一部なのだと考えて、楽しいひとことを書いて送ってください。
このひとことも、インターネットのホームページに掲載されています。
長文集が横書きで読みにくかったようです
長文集は、これから、いろいろな教材をインターネットでやりとりすることを考えて、すべてアクセスというデーターベースソフトに入れてあります。
しかし、今のインターネットやパソコンの世界は、英語が共通語で、日本語のような縦書きや、行空けに対応していません。英語は、「abdefg」などのように文字の高さがまちまちなので、行がつまっていても読みにくくはないのですが、日本語は、「あいうえお」などのように文字の高さが同じなので、行がつまるととても読みにくくなってしまいます。
この行のつまった横書きは、今回とても評判が悪かったので、次の学期には、縦書きにするか、もっと行を空けるかして、読みやすいものにしていきたいと思います。
作文やプロフィールはホームページに掲載中
生徒どうしの交流を深めるために、みなさんの作文やひとことやプロフィールは、ホームページに掲載しています。将来は、インターネットの上で、生徒どうしがお互いに作文を読んで感想を書き合ったり質問し合ったりすることができるようになると思います。
これらの作文やひとことやプロフィールは、実名や住所など本人を特定するものは出さず、すべて生徒コードと広場名だけで掲載していますが、作文やプロフィールの中に書かれた内容はそのまま表示されていますので、名前などを出したくない人は、ペンネームで作文を書くようにしてください。
また、これまでにプロフィールを出した人で、訂正したい人というは、自習用紙の「先生へのひとこと」の欄にその旨を書いてくだされば、新しいプロフィール用紙をお送りします。