1997年7-9月 第2週号 通算第530号

言葉の森新聞

住所 234横浜市港南区港南台4-7-29-A201 電話 0120-22-3987 留守番電話・ファクス 0120-72-3987

http://www.mmjp.or.jp/shine/index.html  (Yahoo!で“言葉の森”と検索してください)

 夏休み全4回無料体験学習受付中(通学)

 ご兄弟やお知り合いの方で言葉の森の勉強を体験してみたいという方にお知らせください。遠方の方で夏休みだけ横浜に来るという方でも結構です。また、以前言葉の森を受講していて退会された方もこの機会にぜひどうぞ。

■時間 平日4時又は5時15分 土曜2時又は3時15分

 漢字 英単語 読書の夏期講習受付中(通学)

だらだら過ごしがちな夏休み。漢字と英単語の先取り学習をしましょう。勉強が終わったら涼しい教室でたっぷり読書。

  夏休み中の授業について

  帰省や塾の講習で通常の言葉の森の授業を受けられない場合

言葉の森の授業は、夏休み中も平常どおり行ないます。(くわしくは予定表をごらんください)。

生徒のみなさんは、夏休み中は田舎に帰省したり塾の講習に参加したりと普段とは違う生活を送る方も多いと思います。このため、通常の授業を受けられない場合は、次のようにしてください。

  1. 曜日や時間の変更は随時できます。休んだ分は、ほかの日にふりかえて、生徒のみなさんから教室に直接お電話をして説明をお聞きください。電話で説明を聞くことのできる時間は、平日4時〜8時、土曜2時から4時半です。ふりかえは、7月〜9月の間いつでもできます。
  2. 教材の送付先を田舎などの帰省先にすることができます。数週間田舎などに滞在する場合は、ご連絡をいただければ教材の送付先をその滞在先にして郵送します。また、先生からの説明電話もその滞在先にすることができます。
  3. ほかの日へのふりかえなどができず、8月中すべて欠席される場合は、その間の受講料を返金しますので、7月中にご連絡ください。

ただし、勉強は同じように継続していくことが大事ですので、できるだけ欠席にせずほかの日にふりかえるかたちで勉強を続けていくようにお願いします。

ふりかえや欠席の連絡は、自習用紙の連絡欄に書いてくださっても結構ですし、そのつど教室の電話または留守番電話に伝言してくださっても結構です。

  「山のたより」の表示が一部変わります

  内容の評価が加わります

7月の評価分から、自習点・広場点のかわりに、材料点・着想点など作文の内容の評価がつけくわえられます。また、これまで5点満点で評価していた構成点・題材点・表現点・主題点・表記点など項目の評価は、◎○△の3段階評価になります。
分類
評価分野
評価の表示
表示の説明
内容
材料点

着想点
*^^*

^*^

^ ^
すごくおもしろい

おもしろい

ふつう

項目
字数点
700
700〜799字の意味
構成点

題材点

表現点

主題点

表記点

よくできている

半分できている

まだできていない

  先生による甘さと辛さを調整します

これまで、集計する得点は、同学年の同課題の生徒全員との比較で平均点より何パーセント高いまたは低いかというかたちで表わしていましたが、7月からは、確率的に平均点よりもどのくらい離れているかという数字で表わします。したがって、100点が平均ということは変わりませんが、点数の差は小さくなります。100点以上になることを目標にして勉強していきましょう。

作文の評価は、ほかの教科の評価と違い講師の主観的な要素も入ってきます。甘い先生と辛い先生の間で点数の差が出ないように、それぞれの先生の甘辛度を加味して最終的な得点を出します。

  言葉の森のこれからの夢

先のことを言うときりがないので、近い将来に実現できそうな夢をいくつか紹介します。

  1. 生徒どうしの交流を進めるために、イントラネッットを構築し、教室の生徒は全員ネットPCなどのノートパソコンで作文を書いたり広場を書いたりしていきたいと思っています。現在、インターネットでみんなの作文を読んで感想が書き込めるようにしていますが、ネットに接続している生徒がまだ少ないので、当面教室からインターネットやイントラネットに接続できるようにしていきたいと思います。こうすれば、高校生以上の人は、ネット上で自由にディスカッションなどもできるようになります。
  2. 教科指導は、生徒ひとりひとりに個別的に対応できるようになってきました。その生徒の学力に応じて教材を変え、できる問題はやらずに、まだできていない問題を何度もくりかえし学習するというシステムができつつあります。これを更に広げて、今後は作文を勉強する生徒と、英数国理社を勉強する生徒が同じ数になるぐらいにまでにしていきたいと思っています。
  3. 現在、言葉の森の講師は、インターネットを経由して全国から優秀な人が多数応募してくれています。まだ東京・神奈川在住の講師しか採用できていませんが、今後、ネット上のやりとりがもっとスムーズにできる見通しがつけば、全国から講師を採用し、遠方の通信生の通信費を減額していきたいと思っています。また、いったんネット上のシステムができれば距離は関係なくなるので、海外の生徒も募集したいと思います。
  4. 現在、賞状は紙で印刷して渡していますが、将来はクラウン数をデータで知らせるかたちにしていきたいと思います。そのクラウン数は、自分のネット上のポケットに入れておき、気に入った賞品といつでも交換できるようにします。また、フリーマーケットのように、自分のおすすめグッズに希望のクラウン価格をつけてほかの生徒との交換ができるようにしてもいいと思っています。
  5. 貸出図書は、現在2〜3冊ですが、おすすめしたい本はたくさんあるので、今後できれば冊数を増やしていきたいと思っています。また、それぞれのおうちに、もう読まなくなった古本の良書も多いと思いますので、この古本の貸し借りなども生徒どうしで行なえるようにしていきたいと思います。この場合も、古本にクラウン価格をつけておけば、円滑な流通ができると思います。

第2週の長文感想文の説明

「テレビ」

今回は、要約のヒントは載せませんので、自分の力で長文を線を引きながら3〜5回くりかえして読み、大事なところを3〜4ヶ所選んで、それらの文を意味が通るようにつなげながら要約してみましょう。

感想は、「難しくてわからない本を読むよりも自分にわかる本を読もう」ということでもいいですし、「読書にはテレビとは違ったよさがある」ということでもいいと思います。

似た例は、たくさんあると思います。例えば、「言葉の森の長文は難しくてよくわからない」とか「映画で見たものを本でも読んだが、映画とはまた違った面白さがあった」など。

ことわざは、「71、過ぎたるは……」「124、下手の考え……」「136、山高きが故に……」などが入れられそうです。このほかに、読書に関することわざを自分で見つけてもいいでしょう。

「慰霊祭」

今回は、要約のヒントは載せませんので、自分の力で長文を線を引きながら3〜5回くりかえして読み、大事なところを3〜4ヶ所選んで、それらの文を意味が通るようにつなげながら要約してみましょう。

意見はちょっと読み取りにくいと思いますが、「慰霊祭をするよりも、二度と戦争が起こらないような調査や研究をすることのほうが大事だ」ということになるでしょう。実際に戦争を体験した人たちは、「もう二度と戦争をしてはならない」と心から感じているのだと思いますが、戦争の体験がない若い人たちに、「だから、その体験を共有するために語り継ごう」ということだけでは、戦争を本当に止める力にはならないでしょう。「どうして戦争が起こり、どうしたら戦争を止めることができるか」という研究は、まだ十分に行われているとは言えません。反対理解も忘れずに。

戦争という大きな事例で考えると、話が抽象的になってしまうことがあります。身近な例、例えばけんかなどにあてはめて考えてみるとわかりやすいと思います。けんかをしたあとにただ後悔したり反省したりするだけでなく、どうしたらけんかにならなかったかをじっくり考えてみるということが大切だ、ということです。

名言は、ぴったり合うものはありませんが、「69、未来には、ひとりでに……」「70、民主主義は、教科書には……」などをあてはめることができるでしょう。