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1998年9月4週号 通算第587号(Yahoo!で"言葉の森"と検索してください)言葉の森新聞
住所 234横浜市港南区港南台4-7-29-A201 電話 0120-22-3987 ファクス 0120-72-3987 留守電 0120-64-3987
9月29日(火)・30日(水)はお休み
9月29日(火)と30日(水)はお休みです。先生からの電話も宿題もありません。新学期は10月1日(木)から始まります。
9月4週は清書です
9月4週は清書です。担当の先生のアドバイスを参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、清書用紙に清書してください。清書はできるだけファクスではなく郵便で送ってください。
今回、返却した作文は、8月から9月にかけて書いたものです。新しく教室に入ったばかりの人は、返却される作文がない場合もあります。また、返却された作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。
清書の仕方は、課題集の中の「学習の手引」に書いてあります。名前を載せてほしくない人は、表には名前を書かずに裏に書いてください。また、清書用紙の空いているところには、絵などを書いて楽しい清書にしてください。
この清書は、全員の分を10月ごろに発行する「広場」に掲載し、インターネットに掲載し、そのあと新聞社に送ります。(新聞社に送るのは希望した人のみ)
ご質問・ご相談・電話面談のご希望を葉書で受け付け
生徒のみなさんのこれまでの勉強状況をお葉書で通知します。
この葉書の返信部分にご質問・ご相談・電話面談のご希望などをお書きください。今学期から、電話面談は、お葉書のご希望に応じて行います。
また、ご質問・ご相談などは、いつでも電話で受け付けておりますので、お気軽にお電話ください。
10月から作文をそのつど返却します
作文と添削の産地直送方式スタート
10月から、生徒のみなさんの書いた作文は、事務局を経由せずに直接先生の自宅に送られるようにします。
また、先生が添削した作文も、事務局を経由せずに毎週直接生徒の自宅に届くようにします。(港南台に通学している生徒の場合は教室で生徒に渡します)
この産地直送方式によって、前の週に書いた作文がすぐに生徒の手元にとどくようになるので、作文の指導もより具体的にできるようになると思います。(祝日が途中に入る週は、作文の返却が遅れることがあります)
ただし、産地直送方式にするとこれまでの料金受取人払いの封筒が使えなくなりますので、生徒のみなさんから先生あてに送る郵便に新たに80円切手をはっていただく必要が出てきます。(ただし、産地直送を希望しない生徒、ファクスで作文を送る生徒、インターネットで作文を送る生徒、通学の生徒などはこれまでと同じ)。郵送料にかかわるこの新しい負担分は今後何らかのかたちで改善していきたいと思っています。
なお、海外通信の生徒の場合はこれまでどおり変更はありません。
これまで |
これから |
|
生徒全員 |
作文は1ヶ月に一度まとめて返却される |
毎週、前の週の分の作文が返却される |
郵便で作文を送る生徒 |
自習用紙をそのまま封筒にしてポストに投函する |
自習用紙に住所ラベルと80円切手をはってポストに投函する |
ファクスで作文を送る生徒 |
自習用紙をそのままファクスで送信する |
自習用紙に住所ラベルをはってファクスで送信する |
インターネットで作文を送る生徒 |
送り方に変更なし |
|
通学の生徒 |
提出の仕方に変更なし |
※産直方式にともない、10月から、ひとこと用紙はしばらくお休みします。
郵便で作文を送る場合の注意点
郵送は、作文の授業がある日の翌日の午前中にポストに投函してくださるようお願いします。その地域の郵便集配時刻によっても異なりますが、午後に投函すると、到着が一日遅れる場合があります。作文の郵送が一日遅れるとその作文の返却は一週間遅れます。
添削された作文は、作文を書く日の当日までに返却されますが、土曜の生徒の場合は、作文の返却よりも電話指導の方が時間的に先になる場合があります。
曜日や時間の変更で担当の先生がかわった場合は、新しい先生用の住所ラベルをお送りします。
10月からの自習用紙は、産地直送方式と従来の事務局経由方式の両方が選べるようになっています。従来の方式の自習用紙で投函される場合は、作文の返却は一ヶ月後になります。
9月までの古い自習用紙は受取人払いの期限が11月に切れますのでご使用にならないでください。
ファクスで作文を送る場合の注意点
ファクスで作文用紙を送る場合は、必ず一緒に、住所ラベルをはった自習用紙も送信してください。
ファクスは、作文の授業がある日の当日の夜中までに送信してくださるようお願いします。ファクスの送信が翌日になるとその作文の返却は一週間遅れます。
添削された作文は、作文を書く日の当日までに返却されますが、土曜の生徒の場合は、作文の返却よりも電話指導の方が時間的に先になる場合があります。
曜日や時間の変更で担当の先生がかわった場合は、新しい先生用の住所ラベルをお送りします。
9月までの古い自習用紙はご使用にならないでください。
インターネットで作文を送る場合の注意点
作文を送信する際は、生徒コードを半角小文字のローマ字で入れておいてください。例えば、「しほ」という生徒コードの場合は、siho(全角文字)やSIHO(大文字)ではなくsiho(半角小文字)です。
インターネットから送る作文は、作文の授業がある日の当日の夜中までに送信してくださるようお願いします。作文の送信が翌日になるとその作文の返却は一週間遅れます。
添削された作文は、作文を書く日の当日までに返却されますが、土曜の生徒の場合は、作文の返却よりも電話指導の方が時間的に先になる場合があります。
長文音読の自習を
木曜日の港南台教室の小学5年生の男の子、数人、いつも明るくて楽しいのはいいのですが、それぞれ長文音読の自習にややムラがあり、たまに「全然やってない」という週があります。
先日も、
「今日の感想文の長文、読んできたかな」
「読んでなーい」
「今日のは難しいから、あらかじめ家で何度か読んでいないとできないよ。それじゃあ、易しい題名課題の方でやるか。えーと、題名課題は『くたびれた思い出』か」
「やだ。感想文でやる」
(5年生ぐらいになると、男の子はプライドが高くなるので、難しい方に挑戦したくなるようです)
「そうか。じゃ、読めない漢字は先生に聞きながら読んでごらん」
「……せんにちわたごめの……って何」
「そりゃ、『先日渡米の折(せんじつとべいのおり)だ』
「……げんたのあさが……」
「おいおい、それは『源頼朝(みなもとのよりとも)』だよ」
感想文を書く以前に、文章の内容を読み取るのが一苦労。読みにくいと、つい周りに気が散りがちになります。
それでもなんとか全部読み終えて、要約を始めます。
「これって、難しいよ」
「難しい」という感想が出るのは、内容がそれなりに読み取れている証拠です。全然読み取れていない場合は、「難しい」ではなく「わからない」という感想が出てくるようです。
5年生の始めのころはすごく苦労していた要約も半年たつと、かなり慣れてきます。自分なりに大事なところを数カ所選んでまとめていきます。しかし、要約が終わるころには、もう一時間以上もたっています。このあと、似た話を入れて感想を書いて……とやっていくと、あと1時間はかかるでしょう。
以上は、教室の光景ですが、通信で自宅で勉強しているみなさんも同じような感じで勉強していると思います。
易しい課題で生き生きとした作文を書くのは大切なことですが、それは学校でもできることなので、教室ではできるだけ難しい課題に取り組むようにしています。長文の感想文が難しくて、読むだけで何も書けなかったという日があってもいいと思います。作品として形に残らないので勉強をしたという実感はわきませんが、苦労して読んでいる過程にこそ勉強の大事な中身があるからです。
しかし、もっと大事なのは事前の準備です。ご家庭では、子供さんが授業のある日までに長文を数回お母さんやお父さんのいる前で読んで、少なくとも読めない漢字がないようにしておいてください。言葉の一つひとつの意味は十分わからなくても、全体がすらすら読めるようになると、長文全体の文脈が見えてきます。この「一つひとつの言葉の意味はわからなくても全体がわかるようになる」というのが読解力です。
常山先生のホームページに安藤先生のエッセイ
常山先生のホームページ「あかねホームルーム」
<http://www.bekkoame.or.jp/~akanet/>に安藤先生のエッセイが掲載されています。常山先生、安藤先生に教わっている生徒のみなさんは、機会がありましたらごらんください。「あかねホームルーム」は、毎月、密度の濃い国語のテーマを取り上げています。高校生以上の生徒のみなさんは、ときどき立ち寄ってみると国語の勉強になると思います。
訂正 アイディンティティ→アイデンティティー
9.3週の中学生の長文で、「アイディンティティ」という言葉が出てきましたが、アイデンティティー(identity)と表記されることが多いと思います。「自己同一性」という意味です。