http://www.mmjp.or.jp/shine/ 1998年12月1週号 通算第596号 shine@japan.email.ne.jp

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  貸出図書の返却は12月10日までにお願いします。

  12月12日(土)父母懇談会

 12月12日(土)午後5:15〜6:00、港南台教室で父母懇談会をおこないます。みなさまお誘いあわせのうえおいでください。参加は自由で、事前の出欠連絡などは不要です。

 自習の仕方や読書の進め方などを中心にお話ししたいと思います。

  12.1週は作文の期末テスト(再掲)

 12.1週は作文の期末テストです。項目表の●の項目ができるように書いていきましょう。高校生以上の人はかかった時間も記録しておいてください。

  小3・4・5・6年生 12.1週 私の夢

 未来のこと、自分の思っていることを中心に書くと、字数がなかなか長くなりません。また、以前、同じ題名で書いたことがあるので、夢の中身だけを書くと同じ内容になってしまいます。その夢を持つようになったきっかけを、そのときの会話などを思い出しながら書いていきましょう。

 5・6年生のデータ実例は、下の表などを参考に。

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子どもの意識調査アンケート

<http://www.tokyoweb.or.jp/itabashi-city/jidou/hyo.html>より

■アンケート対象(板橋区内小学生3〜6年生/有効回答数男子195名・女子190名)

男子学年

3年

4年

5年

6年

人数

36

52

67

40

 

女子学年

3年

4年

5年

6年

人数

34

34

59

63

■おとなになったら何になるか

男子

スポーツ選手

わからない

お店屋

芸能人

料理人

会社員

アナウンサー

医者

警察官

マンガ家

先生

弁護士

その他

無回答

人数

100

36

8

8

6

5

5

4

3

3

2

2

11

2

 

女子

わからない

保母

お店屋

マンガ家

先生

看護婦

芸能人

声優

スポーツ選手

医者

アナウンサー

デザイナー

その他

人数

39

24

23

15

13

13

13

7

7

4

4

3

25

■どんな願いをかなえるか

男子

スポーツ選手

大金持ち

なし

お金

永遠の命

テレビゲーム

ミニ四駆

家をもつ

世界征服

願い事増

空を飛ぷ

宇宙にいく

長生き

天才

魔法使い

その他

人数

27

21

19

9

9

8

8

8

7

5

5

4

3

3

3

56

 

女子

大金持ち

ペットを飼う

芸能人にあう

豪邸

魔法使い

お金をもらう

夢をかなえる

なし

スポーツ選手

友だちとなかよく

好きな人と幸せ

頭がよくなる

兄弟がほしい

生き返らせる

永遠の命

テレビゲーム

その他

人数

15

12

10

10

9

8

8

7

7

6

5

5

4

4

4

4

72

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  中・高・大・社 12.1週 ロバと旅

 名言85の「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」をもとに意見文を書く練習です。出不精の人の意見と言えなくもないですね。^^; 旅がきっかけになって学ぶこともありますが、修学旅行のように覚えているのは夜の枕投げだけだったということも多いと思います。海外旅行が盛んになって、日本人の旅行者も増えてきましたが、旅先でブランドもののバッグや香水を買って帰ってくるだけだというような旅行も多いようです。

 外見と中身という対比で考えてもいいと思います。ランニングを始めるのでも、まず走り出す人と、まずウェアをそろえる人とがいます。外をかざるよりも、まず中身をみがくのが大事だということで考えてみましょう。「塾に行くよりもまず自宅での勉強を」「お化粧をするよりもまず健康な生活を」「服装に気をつかうよりも教養を深めよう」など、具体的にいろいろ考えられると思います。

 データは、「15、行きたい旅行先」「26、海外旅行者数」などが使えそうです。高校生以上の人は、できるだけ自分でデータ実例を探してみましょう。インターネットに接続している人は、インターネットでデータを探す練習をしてみましょう。

  「是非の主題」と「複数の理由」の書き方

 意見文の骨格になる書き方です。「よい」「わるい」がはっきりしているときはこのように理由を書いていきましょう。

 「最近、海外に旅行する人が増えているが……(状況説明)。私は、外見よりも中身が大事だと思う。(書き出しの意見)」→「その理由は二つある。(複数の理由) 第一に、外見だけをいくらよくしても人間は成長しないからである。例えば……(第一の理由とその体験実例)。○○はAではなくBである(自作名言)」→「第二に、中身をよくすればそれは一生の財産として自分の中に残るからである。例えば……(第二の理由とデータの入る社会実例)」→「確かに、外見もしっかりしていなければ社会の信用を得ることはできない。(反対理解)、しかし、私は中身をみがくことが大事だと思う。「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」という言葉がある。(名言の引用。もちろん、この名言以外のものを引用してね)。私は……(結びの意見は書き出しの意見と同じ)」

  「総合化の主題」と「複数の意見」の書き方

 二つの意見を比較して、その両者を超えた総合化した立場でまとめていく書き方です。総合化はひらめきが必要です。

 「最近、海外に旅行する人が増えているが……(状況説明は同じ)」→「確かに、外との出合いによって何かを得ようとい考えはよいと思う。(意見1) 例えば、私も……(体験実例)。○○はAではなくBである。(自作名言)」→「しかし、内面を充実させることが先だという考えも正しいと思う。(意見2) 例えば……(データの入る社会実例)(意見1と意見2の順序はどちらでもよい)」→「だからいちばん大切なことは、外側と内側とどちらがよいかということではない。時には外側からという方法が有効なこともあるし、時には内側からという方法が有効なこともある。大事なことは、どちらの方法をとるかではなく、何をめざすのかという目的なのだ。(総合化の主題) 「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではないという言葉がある。(名言の引用)。私は……(結びの意見)」

  「生き方の主題」と「複数の方法」の書き方

 自分の生き方に合わせて主題をとらえ、その生き方を実現するための複数の方法を書く書き方です。

 「最近、海外に旅行する人が増えているが……(状況説明は同じ)。私は外に向かうよりもまず自分の内面を充実させる生き方をしていきたい。(生き方の主題。もちろん「まず外側を」と逆の意見を書いてもよい)」→「そのための方法は二つある。(複数の方法) 第一に、相手と比較するのではなく自分自身を見つめることである。(第一の方法) 例えば、私は……(体験実例)。○○はAではなくBである。(自作名言)」→「第二に、お金さえあればなんでも手に入るという今の社会の風潮を改めることである。(第二の方法。第一の方法は心構えなどで、第二の方法は社会のあり方などでと幅広く考えてみましょう) 例えば……(データの入る社会実例)」→「確かに人は出会いによって変わるという考えも正しいと思う。(反対理解) しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という言葉もある。(名言の引用。まねしちゃだめよ(^o^)) 私は……(結びの意見)」

  どうして自習をさせにくいのか

 「『自習をしなさい』と毎日のように言っているので、私もくたびれて……。自分から全然しようとしないんです」という声をよく聞きます。

 自習、つまり家庭学習は、あらゆる勉強の基本となるものです。塾での勉強はもちろん、学校での勉強よりも大事だと言ってもいいと思います。わずか30分か1時間のことですが、家庭で毎日どういう勉強をしているかがその子の学力を決めていきます。

 この自習のさせ方のポイントは、第一に読解力をつける勉強を中心にするということです。第二にできるだけ同じものをくりかえしてやるということです。第三に例外を作らないようにやるということです。

 言葉の森の自習は、長文、漢字、短文、読書の四つとなっています。このうち、長文の音読はわずか5分ぐらいでできることで、いちばん簡単でしかもいちばん力がつくものなのですが、この長文の音読をしない子が意外に多いのです。この原因のひとつに、お父さんやお母さんの姿勢があると思います。

 お父さんやお母さんが子どものころには、文章を音読するというような勉強はあまりしたことがなかったと思います。しかも、その学年で習っていない漢字の出てくるようなむずかしい文章を毎日声に出して読むというような勉強をしていた人はほとんどいなかったと思います。

 漢字の書き取りなどは、お父さんやお母さんも子どものころにやっているので、子どもに「やりなさい」というときにも自信を持って言うことができます。しかし、自分が子ども時代にやったことがないことはどうしても自信を持って子どもにすすめにくいのです。

 日本では掛け算の九九を小学2年生で教えます。欧米の人たちにとっては、それは信じられないことだと思います。「こんなに小さいうちにそんなに難しいことを本当におぼえられるのか。そして、そういう「早期教育」をしてあとから問題は出てこないのか」という感覚でしょう。しかし、日本の親はそうではありません。自分もしてきたのだから必ず子どもにもできるはずだという確信があるので、小2の子どもにあたりまえのように九九を教えることができるのです。

 ところが長文音読はそうではありません。親が子ども時代にしたことがないので、子どもが「こんなの、読めない」とか「いやだあ」と不満を言うと、つい自信がぐらついてしまうのです。または、自分が長文音読をしたことがないので、子どもがつっかえながら読んでいるとついからかったりしてしまうのです。(つづく)

 

  光る表現コーナー

—————98年11月5日〜98年11月12日(前週の続き)————————————————

南里さん(ふと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1109)

 でも、私が心配をしているのは、みんなから「好きな食べ物はなあに」と言われて迷ってしまうことです。 評:いちご!カレー!って答えたいんだね。全部好きなものだと、これっていえないところが、つらいよね。

はみちゃんさん(あすよ/小5)の作文より(かつみ先生/月日1109)

 例えば、私は飢えた大きなくまのように、バク。バク。バク。バク。食べていたのだ。でも、この例えは、少しおおげさすぎるから、「花よりだんご」のことわざのようだ。 評:飢えたくまのように…というところがいいね。

宮淳さん(あたつ/小5)の作文より(もとばと先生/月日1108)

 一番野菜を残すといけないのは学校の給食です。それは、給食当番の人に何かと言われるからです。だから、時間差をつけてもどしたり、うまくごまかしてにげたりします。でも失敗すると大変なことになります。評:野菜から逃れるために本当にいろいろと苦労しているようすがとてもよくかけていますね。でも失敗するとこわいので、野菜嫌いを克服しよう!

高橋さん(あたゆ/小5)の作文より(あかね先生/月日1101)

 データーに「四季を代表する旬の食材」とあるが、チョコレートにも旬があるのだろうか。それが私のチョコレートに関する一つのナゾである。」(評)チョコレートが大好きで、旬に季節にまでこだわりを持つ情熱?がよくつたわってきます。(^^)

TERUさん(ふり/小6)の作文より(スピカ先生/月日1111)

 私はカレーを見るとおなかがギュルルーとなってしまってたまらない。なぜだかカレーが私に「早く!早く私を食べて!」と言ってるように見えてしまう。食べるときも口に一口いれたら私の頬が落ちそうになってしまう。そしてその後、バクバクと食べてゆき、おかわりもする。「あんた、私より食べてない?!」と姉にも言われる。私はそれほどカレーが大好きだ。評:本当に大好きな気持ちがよく伝わってくるよ。カレーは匂いでまず刺激されるから、食べる前の「たまらない」ようすの表現がとてもいいね。野文ちゃんに食べられるカレーは幸せだね!

—————98年11月13日〜98年11月19日————————————————

石井さん(あたと/小1)の作文より(とこのん先生/月日1109)

 ぼくがおもったことはざりがにがあつまってそうだんをしているようなざりがにと、すみのほうでそのそうだんをきき耳しているようなざりがにがいることです。ぼくはそれを見てざりがにってなにかはなすのかなとおもいました。 評:もしザリガニがお話できるとしたら、どんなことをお話しするんだろうね。水中(すいちゅう)にじっとしているザリガニのようすをおもしろくとらえた、たいへんすてきな表現です。

中野さん(あちや/小2)の作文より(とも先生/月日1114)

 (げきでしゅやくにえらばれて)名じょうフェスタでしっぱいせずにできるかなあと、いつも思います。そして、今日、れんしゅうのときは何もまちがえませんでした。それに、まちがえると思うとよけいひどくなるのがわかってきたのでよかったと思いました。・・・評:きっとじょうずにできるよ、だいじょうぶ。書いてあったとおり、まちがえると思わずに、うまくいくと信じてがんばることが大切なんだ。

平沼さん(すよ/小2)の作文より(まや先生/月日1115)

 ◎点数はというと、十六たい十三で赤のかちとなりました。 ◎しあいは、赤のほうがぎゃくてん。 [評]ドッチボールの試合の結果です。スポーツの楽しさが伝わる、歯切れのよい書き方ですね。

ハッピィーさん(せさ/小2)の作文より(まや先生/月日1115)

 夕ごはんのしたくです。私は、あつあつのごはんをおちゃわんに入れてはこびます。 [評]書き出しの文章です。今おこっているような、〜です。〜ます。という書き方が、新鮮です。

秋間さん(つて/小2)の作文より(とも先生/月日1114)

 (ピアノのれんしゅうがうまくいかず、お母さんにおこられた時)おとうとは、おやつを「むしゃむしゃ」たべていました。おとうとは、「がんばってやればできるよ」といってくれました。わたしは「がんばろう」と思いました。そしたら三回つづけてできました。・・・評:はげましたりはげまされたり。仲のいいきょうだいの様子が目にうかんできます。

三須さん(ああて/小3)の作文より(もとばと先生/月日1116)

 (ミカンを)いろいろあじ味しました。はじめに小さいありたのミカンをたべました。少しあまいのにすいぶんがすくなかったです。つぎに少し大きいミカンをたべました。あまりあまくありませんでした。さいごに大きいのをたべておばあちゃんがいいました。「これは、あまくてすいぶんがあっておいしいねえ。」わたしもそうおもいました。評:じょうずに食べくらべができましたね。

 

 

 

パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1107)

 じんじゃの中は、くらく、ひんやりしているかんじがしました。おはらいをする場所のすみに、小さい、丸いかがみがおいてありました。「あそこから、かみさまがでてきて、みんなまもってくれるのかあ。」評:じんじゃの中の様子をよく見てたんだね。かがみからかみさまがでてくるって、なんだかふしぎでワクワクしそう。おもしろいこと考えたね。

ゆりさん(あおへ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1113)

 学校ででるスパゲッティは、家ででるのにくらべると、ソースがパサパサしているのであまりすきではありません。 評:パサパサしているというところが、とてもいいですよ。

多木さん(すゆ/小3)の作文より(はるな先生/月日1113)

 つぎにうさぎをだきました。うちのうさぎとくらべたら、100パーセントちがいました。うちのうさぎは、だくとあばれます。でも、はいいろのうさぎはおとなしいです。ミニぶたは、毛がかたかったです。わたしは、さわったとき、びっくりしました。おかあさんが、さわったら、「ブヒ」といいました。・・・・・・(講評):どうぶつを、さわったたちきの、かんしょくがとても、じょうずにあらわせましたね。ミニぶたのなきごえも、ユーモアたっぷりに表現できました。

清水さん(てい/小3)の作文より(スズラン先生/月日1112)

 旅行とは、いつもより遊べて、場所が変わるとふんいきも変わるし、家族全員が同じことをして楽しめるので、とてもいいなと思います。評:家族旅行は楽しいことがいっぱいありますものね。

島邑さん(ねさ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1107)

 夏はスイカをよく食べます。なんでスイカは夏がおいしいんだろうとおもいます。評:ほんとだねえ。さむい冬にスイカを食べたって、ぜんぜんおいしくないだろうね。あせをだらだら流しながら食べるから、スイカっておいしいんだよね。

柴垣さん(ねに/小3)の作文より(ミルクティ先生/月日1115)

 『ハワイへ旅行』「七時間かぁ」ぼくは、今、飛行機に乗っている。「たいくつだなぁ」といいながらトランプをした。<評>過去(かこ)のことを、今のことのように書いた文に感心したよ。「〜でした」だけでなく、こういうように「〜している」や「〜です」という文も入っていると臨場感(りんじょうかん:その場にいるような感じ)がしていいね。会話ではじめた書き出しも、うまい。

横山さん(あちか/小4)の作文より(まや先生/月日1115)

 だいぶつがみえてきました。人が大ぜいいました。だいぶつは、おもったより大きいなあと思いました。私は、だいぶつの体じゅうに、何人よじのぼれるかなあと思いました。 [評]素直な感想ですね。『だいぶつが大きいなあ』と思った感じが、よく伝わってきます。

ミッキーさん(けく/小4)の作文より(かつみ先生/月日1116)

 なぜかというと、おいしくて、おいしくて、ぜんぶおいしいからです。 評:おいしいものに理由はないよね

ミッキーさん(けく/小4)の作文より(かつみ先生/月日1117)

 まるで、それは、リンカーンがとめるまえまでやっていた、どれい売りのようでした。 評:すばらしいたとえだね。教養があって◎

大河原さん(こた/小4)の作文より(とこのん先生/月日1106)

 「カレー」は口の中で、おいしさが、広がるようなかんじで、まるでゆめをみているようなかんじです。評:食べたときに、お肉や野菜のうまみやカレーの香辛料(こうしんりょう)が口いっぱいに広がって、「おいしい!!」って感じる様子がよく伝わってきます。本当にカレーが好きなんだね。先生もカレー大好き!!

こずっちさん(さへ/小4)の作文より(ゆり先生/月日1107)

 口の中で、しめじのやわらかい感触がして、苦い感じがキライなのです。評:しめじを食べると確かにそんな感じだよね。先生はしめじは嫌いじゃないけど、よく分かる書き方だなあ。

こずっちさん(さへ/小4)の作文より(ゆり先生/月日1114)

 絵の特ちょうは、ぐちゃぐちゃで、ふかみどり、むらさき、黒などの色が入っていて、なにがなんだか、わからない絵です。それのよかった所は、見る人が自由に想ぞうできるような絵だからでした。評:いろんなことを想像できる絵って、本当にいい絵なんだろうね。こずっちさんはどんな想像をしたのかな?

SAYAさん(そよ/小4)の作文より(まや先生/月日1114)

 「グェー。」わたしは、セロリなんか大っきらいです。…[略]…でもがんばっても、「グェー。」だけだからたべても、みがなくおなかにも入らないので、えいようもとれません。…[略]…でもこんどは、大きいのを一つ食べられるようにしたいです。「パクッ。」「グェー。」 [評]「グェー」の書き出しと書き終わりが、生きています。

 

 

 

 

古尾谷さん(なみ/小4)の作文より(とこのん先生/月日1106)

 また、きらいな物は、つめたい「セロリ」あつい「なす」です。「セロリ」は、においがきつく、とてもにがいです。つ〜んとするにがさが大のにがて。「なす」は、色。こ〜いむらさき。なんか、ま女がま法をかけたように。味は、とってもにがく、大人っぽい味です。評:とってもおもしろい色の表現! きらいだからこそ、そんな風に感じられるんだろうね。なみちゃんの気持ちの様子が想像(そうぞう)できる素敵な表現です。味もただ「にがい」だけでなく、工夫を凝(こ)らした表現がされていて◎。

星野惇さん(のと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1116)

 場内は大かん声でした。耳がこわれそうでした。 評:すごくもりあがりだったんだね。先生もいきたいな。

南里さん(ふと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1117)

 外国なので、くつで部屋に入ろうとしましたが、やっぱりやめて、くつをぬいで入りました。 評:日本人なんだね。先生もそういう経験があります。でも、それはとてもいい事だと思うんだ。その気持ちを大切にしようね。

チーターさん(あしせ/小5)の作文より(みち先生/月日1110)

 データ集では、1位寿司13.5%、2位ハンバーブ9.3%、3位ステーキ8.4%です。グラタンは何%ぐらいかな。:評:データ集から自分らしく想像することができたね。

はみちゃんさん(あすよ/小5)の作文より(かつみ先生/月日1117)

 でも、それは、ただかれたのではなく、よう精になっていったと、私は考えています。 評:すてきすてき。きっと、それは本当のことだよ。

エガさん(てせ/小5)の作文より(スズラン先生/月日1115)

 心は、絵を決める大切なことなのだ。もし、心をつかわないで描くと、いくら種類がちがっても、同じふうに見えてしまう。いわば、人間の表情と同じなのだ。評:真っ白な画用紙のような心ということを考えていましたね。

高木さん(あえゆ/小6)の作文より(ミルクティ先生/月日1115)

 (11.1週の作文より)でも、私の夢は、まるで世界せいふくをしたい、というくらい無理なことなのであきらめようと思う。(11.2週の作文より)その子はおとなしいけどかわいい子なので、まるでかすみ草のように目立たなかった。<評>たとえのセンスがいいですね。でも夢はあきらめないでね!v(^^)

ユウッチさん(ちき/小6)の作文より(ミルクティ先生/月日1116)

 (きらいなチョコレートクリームが給食にでた時のこと)みんなに「だれかぼくのチョコいる。」と聞いたらびっくりしてぼくの方を見た。教室が一しゅんしーんとした。けど次のしゅんかん、みんながほしいほしいとさけびだしたのをぼくはおぼえている。<評>おどろき→静→動という、教室のふんいきをうまく表現したね。「〜したのをぼくはおぼえている」という文も、かっこいい!

ペー吉さん(うき/中2)の作文より(ミルクティ先生/月日1115)

 (女性のストレス解消の長電話について)誰だって、学校の連絡網をまわす時よりも、友人とおしゃべりをしている時の方が楽しいはずだ。しかし、私はこう思う。「楽に溺れることなかれ」。副次的な効果で楽しむのは構わないのだが、あまり長電話が過ぎると、デメリットは大きい。<評>この自作名言は、おもしろくて深いですね。

さやかさん(あおべ/中3)の作文より(みち先生/月日1102)

 私もしよっちゅう学校で本やマンガを読むが、本を読むときとちがってマンガを読むときはなぜかどきどきしてしまう。それはマンガが学校で禁止されているからだ。「ああ、そうか、これは悪いものなのか」と思ってしまうが、自分でなにが学校に適するもので、何が学校という場に適してない物なのかの判断がつかなくなってしまうのではないか。「判断は他人がするのではなく、自分の頭でするものである」。——データ実例(略)——今日の世の中は持ってきてはいけない物を決めて、私達の判断をする力を奪い、物に豊かさを求めすぎているのではないか。「「持ち物を気にするのは、実力に自信がない証拠である」:評:考える力をつけていますね。

—————98年11月20日〜98年11月26日—————————————————————

小澤さん(あさわ/小1)の作文より(みち先生/月日1111)

 わたしは、かぜをひいたのは、日ようびです。そのときのたいおんは、8ど1ぶです。そしていまのたいおんは、6ど7ぶです。マルエツの中でわたしは、日なたのよくあたるところで、べんちにすわってぐったりなにもやるきなくしました。:評:1ねんせいの奈歩ちゃん。かぜをひいたときの自分のようすをしっかりかいていますね。

ぷゆゆさん(あたひ/小1)の作文より(かつみ先生/月日1116)

 わたしはせんせいのおはなしをきいたときびっくりしました。なぜ?というと、ひなんくんれんがありますよっていったからです。 評:なぜ?というと、というところがいいですね。このようなかきかたは、ほかにもつかえます。いろいろくふうしてつかってみてね。

ぷゆゆさん(あたひ/小1)の作文より(かつみ先生/月日1120)

 わたしは、2ばんめぐらいにじょうずでした。 評:きっと、クラスで1ばんじょうずだよ。

 

 

ニルスさん(あそな/小2)の作文より(スズラン先生/月日1123)

 ながれ星は、どこからでるのかわからなかったから、おねがいごとをかけられませんでした。まるで、小さなつぶが、もうスピードでとんでいるようでした。評:流れ星を見た瞬間の感じがでていますね。

しょうたさん(あたの/小2)の作文より(もとばと先生/月日1120)

 ぼくがなにかにたべられているおいもをみつけたのでおじいちゃんにきいてみました。「モグラにたべられてるんだよ。」と言いました。ぼくはとてもくやしかったです。モグラがほったあながいっぱいありました。まるでめいろみたいなあなでした。評:モグラにおじいちゃんのおいもをたべられた残念さがよく書けていますね。モグラのあながいりくんでいるようすがじょうずにたとえられています。

宇佐美さん(とあ/小2)の作文より(みち先生/月日1103)

 ちっちゃくきってわたしがきらいなものがたべられるなんて、おかあさんは、まほうつかいだとおもいます。:評:ハッとおどろいておもうこと。よくわかります。

宇佐美さん(とあ/小2)の作文より(みち先生/月日1110)

 おにいちゃんばっかりできる〜〜といいたかったんだけど、おにいちゃんがきげんをわるくしてあそんでくれないからやめました。:評:やさしいたよりになるおにいちゃんとしっかりした華ちゃん。

紺野さん(やま/小2)の作文より(まや先生/月日1121)

 ぼくは、一回その女の子としょうぶしてみたくなってきました。 【評】本を読んだ感想です。元気よく、素直に書いています。

三須さん(ああて/小3)の作文より(もとばと先生/月日1123)

 (アインシュタインは)まるでみかんのようです。どうしてかというとみかんは外見がよくても中がまずかったらだめで、外見はだめでも中がおいしかったらいいからです。評:おもしろいたとえです。とてもだいじなことがわかりましたね。

パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1114)

 私は、お父さんが、犬と、なかよくするのがじょうずなので、しょうらい、じゅういさんになるつもりです。せかいの、動物と、なかよくなりたいです。評:すてきな夢ですね。

ゆりさん(あおへ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1119)

 さいしょは、ぜんぜんつづかないけどだんだんやっていると、つづいてくるので楽しいです。 評:テニスでもバドミントンでも、つづいてくるとたのしくなるよね。

サボテンさん(あさお/小3)の作文より(ゆり先生/月日1114)

 (また月曜日に船にせかされるんだな〜。)とぼやぼや思いました。評:船ちゃんは、しっかっりものなんだね。”ぼやぼや思う”というのが、ゆったりした気分になれるとてもおもしろい表現ですね。

まなみっちさん(しあ/小3)の作文より(スズラン先生/月日)

 学校でも、葉っぱがいっぱいおちています。足でふむと、「パリパリ」と、音が出て、かたいかんじがします。評:秋の落ち葉の感じが出ていますね。

飯田さん(あいい/小4)の作文より(かつみ先生/月日1119)

 (ゴマのアイスが)なんだか、不思議な味がしました。 評:おいしそうだね。どんな不思議なのかも書いてくれると、想像つくんだけどなあ。

小澤さん(あえな/小4)の作文より(みち先生/月日1111)

 「カサカサになるのは、冬になって、空気がかんそうしていて、手にある水分をぬくからだよ」とおとうさんがおしえてくれました。わたしは、そのことを、まるでくうきが、手についている水をたべているようだとおもいました。:評:印象的なたとえですね。

みみデカさん(あえほ/小4)の作文より(かつみ先生/月日1119)

歴史の中にはこういうタイプが多い。日本では織田信長だ。小さい頃はうつけものといわれていた。 評:詳しい事知っているね。こういう具体例や比較例はとてもいいですよ。

龍さん(あきの/小4)の作文より(かつみ先生/月日1124)

 みんなの顔はもう口にいいだせないほどすごい顔でした。 評:どんな顔なのかな。見てみたいね。

一木さん(あきわ/小4)の作文より(みち先生/月日1108)

 今年の夏もナスビをとったり、おいもをとったりしました。でも、やっぱりイネかりのほうがたのしかったです。なぜかというと、自分でうえた米をかるほうがやっぱりたのしいし、うえたかいがあります。:評:気の入れ方で感じ方もちがうようですね。

—————98年11月20日〜98年11月26日(次週につづく)————————————————