http://www.mmjp.or.jp/shine/ 1998年12月3週号 通算第598号 shine@japan.email.ne.jp

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  12.4週は清書。12月の返却作文を忘れずに

 12.4週は清書です。教室に通っている人は、12月に返却された作文を忘れずに持ってきましょう。通信で勉強をしている人は、12月に返却された作文をそろえておいてください。

  12.3週のヒント(再掲)

  小3・4年生 12.3週 その日から(長文8)

 戦争というのは、国どうしのけんかのようなものです。日本に対して原爆を使ったアメリカは、アインシュタインらの核廃絶と戦争反対の声を無視して、ソ連との核開発競争に進んでいきます。友達とけんかするとき、「あいつがああやったから、こっちはこうやる」「それなら、こっちはこうだ」とだんだんエスカレートしてしまうことがあります。話し合って仲良くすればいいのにね。

 小5・6年生 12.3週「人間および動物を通して(長文8)」

 出会いや再会のときのあいさつは、相手の身元確認や相互の親愛感の確認という意味を持っています。久しぶりに会ったときや、遠くへ旅行するときなど、特に入念にあいさつをするでしょう。あいさつの身近な例を書いてみましょう。

 ことわざ:「11、衣食足りて礼節を知る」。おなかがすいて死にそうなときは、何も言わずにガツガツ食べるというようなこともあるけど、普通の文化的な生活をしている人は、やはり「いただきまあす」と言わないとね。

 「親しき中にも礼儀あり」。道で知っている人に会ったときにもちゃんとあいさつをしているかな。

 「49、郷に入(い)っては郷に従え」など。イヌイットの人たちとあいさつするときは鼻と鼻をこすりあわせなきゃいけないし、チベットでは偉い人にあいさつするときは「あっかんべえ」と舌を出さなきゃいけないんだよ。(「世界ふしぎめぐり2年生」より)

 データ:小学5、6年生340名の調査(Maco's word room<http://www1.nisiq.net/~macoto-s/>)によると、朝起きたときは、お父さんお母さんの両方、またはどちらか一方に、72%の子どもたちがあいさつをしています。また、夜ねるときは、お父さんお母さんの両方、またはどちらか一方に、69%の子どもがあいさつをしています

 中学生 12.3週「日本のある会社が(長文8)」

 日本人の「謙譲の美徳」「相手を枠にはめる見方」「長所を伸ばさない文化」などについて考えてみましょう。

 データは、「1、世界の億万長者」など。アメリカは日本の「謙譲の美徳」「長所を伸ばさない文化」とはほぼ正反対の文化を持っています。だから、ビル・ゲイツのような人が生まれるのでしょうね。

 高校生以上 12.3週「高齢化社会には(長文8)」

 高齢化社会は単なる調整の問題だ、というのがテーマ。高齢化社会というと暗い後ろ向きの面ばかりが語られがちですが、かえって落ち着いた暮らしやすい社会になりそうです。

  自習のコツは細く長く

 意味はわからなくてもかまわない

 長文を読んでいると、意味のわからない言葉が出てきます。このときに、漢和辞典などを使って子供に自分で調べさせるというのは、理想的な勉強の仕方のように見えますが、多くの場合無理があるので、かえって長続きしない原因となるようです。

 長文集に出てくる言葉は、はじめは意味がわからなくてもかまいません。すらすら読めるようになることだけを当面の目標にしていってください。すらすら読めるようになると、ある程度文脈からその言葉の意味が類推できるようになります。

 勉強のコツは楽に長続きする方法で

 家庭での学習を長続きさせるコツは、子供にとっても親にとっても無理のない楽にできる勉強の仕方を見つけることです。親ががんばって子供につきっきりで教えるというような勉強の仕方は、三日坊主で終わってしまうことが多いようです。

 親がまったく見ないというのも問題がありますが、手取り足取り教えるというのもそれ以上に問題があります。手取り足取り教えると、親がくたびれる以上に子供自身にストレスがたまってきます。つまり、「勉強をさせられている」という感覚になるのです。この「勉強をさせられる」という感覚は、将来、子供が本当に勉強をする必要を感じたときに大きなブレーキになります。

 勉強は本来楽しいものですが、勉強をさせられすぎた子は、大きくなってからこの「勉強が楽しい」という感覚を味わえなくなるようです。小学生のころは点数を上げることにこだわるよりも、長い目で見て、高校生や大学生になったときに勉強が好きになる子を育てるようにしていく方がいいと思います。

 

 

 潜伏期間のあとに成果が出る

 勉強でもスポーツでも、ある程度の潜伏期間を経てから成果が出てきます。長い間、長文の音読をしているがなかなか作文が上手にならないという場合、それは音読の回数がまだ足りないか、潜伏期間の範囲であるかのどちらかです。あるひとつの練習に取り組んでからそれが成果として出てくるのは、大体6ヶ月ぐらいかかるようです。爪が根元から先まで伸びるのが約6ヶ月ですから、これが知的にも肉体的にも人間の新陳代謝として必要な期間なのだと思います。

  港南台の小5からパソコン作文

 現在、港南台の中学生以上は全員パソコンで作文を書くようにしています。パソコンで作文を書くようになってから、中学生の文章力の上達のスピードが上がってきました。その原因は、ひとつには、互いにほかの人の作文を読んで、そこに書かれている意見や実例を参考にすることができるので、ひとりで考えているときよりも考えが深まるようになったからだと思います。また、もうひとつには、自分の書いた作文がすぐにその場でほかの人の参考にされるので、自然と力作を書かざるを得なくなってきたからだと思います(笑)。

 手書きのときは600字まで書くのがやっとだった生徒も、パソコンで書くようになってから、1000字以上楽に書くようになってきました。中には毎回2000字近く書く生徒もいます。しかも、書くのにかかる時間は手書きのときに比べて逆に少なくなっています。

 港南台の教室では、この12月から教室のパソコンを増やし10台のパソコンを同時にインターネットに接続できるようにしました。このパソコンを利用して、12月からは、小学5、6年生もパソコンで作文を書くようにしています。

 港南台教室のパソコンで書いた作文は、その日のうちにインターネットのホームページに掲載されます。現在、お父さんが単身赴任で不在という家庭が増えています。中には、お父さんだけがひとりで海外に行っているという家庭もあります。そのお父さんが赴任先で、毎週、子供の作文を読むことができ、しかも、子供にその場で感想を書くことができるというのは、手紙や電話でやりとりするのとはまた違った楽しいコミュニケーションになると思います。

 パソコンで作文を書けば、パソコンやインターネットに関するいろいろなことも一緒に学べます。高校生の生徒の中には高度な知識を持っている人もいるので、生徒どうしが教え合って自然に理解が深まっていく面もあります(ただし、ソフトをインストールする、フロッピーディスクからコピーする、ソフトをダウンロードするなどのウィルスを媒介するおそれのある危険なことは禁止です)。

 パソコンやインターネットは、英語という言語体系に合わせて発展していったという経過があるので、日本人が初めて接すると、慣れるまでは、わかりにくいことが山ほどあります。(例えば、アルファベットでも日本語のアルファベットと英語のアルファベットでは違うとか、改行するときはjisとsift-jisとeucでは改行の認識の仕方が違うとか、欧米にはもともとマス目という感覚がないので文字の幅も適当に決められているとか、教科書で独自にひとつの教科として勉強しなければならないくらいたくさんのややこしい知識が背後に隠れています。順調に行っているときは何も問題がないのですが、いざトラブルが発生したときには、こういう予備知識がないとお手上げ状態になります)

 子供たちが作文の勉強をするのに合わせて、このような予備知識も自然に身につけていくことができれば、将来役に立つと思います。

  自宅でパソコンを使うときはローマ字入力で

 最近では、自宅でパソコンを使う小学生も増えています。しかし、その際注意しなければならないことは、正しい入力の仕方を先に覚えてから文章を打つ練習をしないと、あとで間違いを直すのにとても苦労するということです。

 正しい打ち方とは、指の位置を決めて打つということと、ローマ字入力を原則とするということです。特に小学生は、最初にキーボードを見ると、自然と打ちやすそうなひらがなの方で入力しようとします。最初からローマ字入力をしていれば、そのまま英語も同じように打てますが、ひらがな入力を先に覚えてしまうと、英語を打つときにローマ字入力を別に覚えなければなりません。そして、ひらがな入力とローマ字入力を両方覚えてしまうと、どきどき指が混乱するようになってきます。(私がそうでした)(^^ゞ

 何事も最初が肝心です。字の上手下手なども、子供が初めて文字を書くときに大体決まってしまうようです。初めて文字を書くときに上手な文字の書き方を教われば上手に書けるようになりますが、自分で自由勝手に文字を書く期間がしばらくあったあとに、上手な文字の書き方を教えても上手にはなりません。小学校の低学年のころであればまだ書く速さも量もそれほどではないので、上手に書く練習はできますが、小学校高学年になって書く量が増えてくると、上手に書くことはきわめて難しくなります。よく「もっと字をていねいに書くように言ってください」と先生に頼むお母さんがいますが、高学年で字の下手な子は、よほどの一大決心をしないかぎり上手にはなりません。どのくらいの一大決心かというと、右利きを左利きに直すくらいの決心です。つまり、ほとんど不可能に近いということです。(私がそうでした)(^^ゞ

 最初が肝心ということは、動物の場合はもっと顕著です。ひな鳥が卵から出て初めて目に入ったものを母親だと思うインプリンティング(刷り込み)は有名ですが、犬の躾(しつけ)などでも、「吠えない」「飛びつかない」「呼んだら戻ってくる」などの訓練は小犬のころにしておけばほとんど苦労はありませんが、大きくなってからではどんなに訓練をしてもうまくできるようにはなりません。

 話が少しオーバーになりましたが、パソコンのキーボード入力の正しい方法を覚えるというのは、それほど大事だということです。

  会話のカギの次の行の書き方は

 会話のカギの次の行になったら一マス空けると教えているところがあります。こういう書き方も間違いではありませんが、ワープロで書くときに訂正がしにくくなります。次の行になっても上からつめて書いていく方がいいでしょう。

 

  光る表現コーナー

—————98年08月27日〜98年10月10日(前週からのつづき)———

清水さん(てあ/小5)の作文より(スズラン先生/月日822)

 うきぶくろにおしりを入れて手で進めた。波が来て、おしてくれるのがおもしろくて、おしりがつくまでやった。天気が良かったので、ういていると、まるでゆりいすにすわっているようだった。評:海で楽しく遊んでいたことがわかりますね。

優さん(わそ/小6)の作文より(ひまわり先生/月日826)

 みんなはすぐ、光のはやさと同じくらいにすばやく休けいをはじめました。評:休憩をとるはやさをはやさに例えられるなんて、とてもユニークです。

宮本さん(わめ/小6)の作文より(かつみ先生/月日831)

 横山先生という名前の、頭のピカピカの人なのだ。(評:面白そうな先生なんだね。)

サキエルさん(えの/中1)の作文より(ひかり先生/月日825)

 今の世の中、道は、まるで車のためにあるようだ。車が最優先みたいだ。信号機のない横断歩道や、おしボタン式の横断歩道がたくさんある。「評」人の為にあるはずの横断歩道が、車のためになってしまっているものが、本当に多く見られますね。実例をあげてかけたので、説得力があります。

Ruiさん(いは/中2)の作文より(スズラン先生/月日825)

 「自分と相手」自分の意見を尊重することは、自分をしっかり持つということの上でとても大切なことである。それと同時に相手の意見も自分の意見のように尊重して考えられるという点でも、自分の意見を尊重することは大切となってくる。評:お互いに認め合う気持ちを失いたくないということがわかりますね。

アッポさん(うえ/中2)の作文より(スズラン先生/月日825)

 「自分と相手」これから私は、人は誰でも、一番自分がかわいいと思うものだから、どうしても、主導権が自分よりになってしまいがちかもしれないが、主導権を、自分と相手との真ん中に置いていきたいと思う。評:相手の気持ちを考えるゆとりを失いたくないですね。

蜻蛉切さん(そお/中2)の作文より(ミルクティ先生/月日827)

 有名な武田信玄の話をすると、彼は戦略家でしかも長年戦をして時には負けたりもしたが、信長や家康すら恐れをなしていた。事実家康を一蹴した。また武田二十四将といわれた家臣団も皆歴戦の強者だった。が、信玄亡き後、老臣らも死ぬと、若い勝頼は諫言を入れず戦を続けた。そして信長の手によりとうとう滅んでしまう。この話からも経験ある人の強さがわかるし、逆に経験の浅い若い人の無力さや軽率さが際立つ。評:親子関係に関する長文の感想。社会実例として、主題に合った歴史上の題材を選べたね。

JIROさん(あすな/中3)の作文より(スズラン先生/月日822)

 「自分と相手」人にされて嫌なことは人にしない、人にしたことはいつか自分に返ってくる、と教えられているが、それは「投げた毬は戻ってくる」の原理だそうだ。・・中略・・だから良い毬をたくさん投げろということだ。評:常に相手のことを考えることができる人でありたいという気持ちが出ていますね。

JIROさん(あすな/中3)の作文より(スズラン先生/月日906)

 「臆病とは」他人になにかをして欲しくて友達になること、それは友達ではなくて、こちらにとっての都合の良い友達であり、それは何等かの形で気付かれてしまう。中略。よこしまな理由や自分の都合で友達を作ってはいけないし、相手になにかを求めてはいけない。評:お互いに信頼できる友を持つことを真剣に考えていたと思います。

鎌足さん(のり/高2)の作文より(ひまわり先生/月日828)

 自分の知らないとこでひとりで学べる、人間性を少しでも向上させることができる。そんな旅ができたらいいと思う。評:自分の言葉で旅についてまとめることができています。

横山さん(あえま/小2)の作文より(かつみ先生/月日1006)

 いよいよあしたがうんどうかいです。 評;なんだかわくわくするようなかきだしだね。

ペンギンさん(しろ/小2)の作文より(かつみ先生/月日1010)

 「てん校やだなー」永野小学校さいごの日がおわったとき、ぼくはいった。 評;かぎかっこのかきだし。とてもユニークなかきだしだね。

三須さん(ああて/小3)の作文より(かつみ先生/月日1002)

 一番の人は、風のようにはやかったです。 評:とてもはやかったんだね。

プリンさん(あえは/小3)の作文より(スズラン先生/月日1003)

 「がんばった陸上記録会」速く走るこつは、いっぱい手をふることです。その後、ボールなげをしました。これは、いきおいをつけてなげます。すると、ボールは、とりみたいにとびます。評:記録会でがんばっているようすがわかりますね。

 

藤川さん(あちえ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1005)

 自分で自分をはげまし、がんばってきたんだ。 評;山登りは、自分との戦いだよね。その様子がよく書けています。

ケッピーさん(そゆ/小3)の作文より(ひかり先生/月日1005)

 「まるでボ−ルのようなまんまるの木の実が見つかるといいな−。」「評」木のみにも、いろんなかたちがあるので、ほんとうに、まんまるの実がみつかるといいね。木の実を上手にボ−ルにたとえましたね。

飯田さん(あいい/小4)の作文より(かつみ先生/月日1010)

 (これまでうてなかったサーブがとつぜんうてて)その時は、びっくりしてぼうぜんとたって、「…。えっ?もしかして、サーブがうてた?」とよろこびました。 評;思いもしないことがおこると、ぼうぜんとしてしまうよね。

みみデカさん(あえほ/小4)の作文より(かつみ先生/月日1010)

 コーンといいおとがしてボールが宙を舞う。 評;高く舞い上がっているボールの様子が思い浮かぶね。

ミュウさん(あおゆ/小4)の作文より(とも先生/月日1007)

 私は九月の終わりごろから毎日一輪車にのるようになりました。なぜかというと、もうみんなすいすいのれて、運動場を一周したりしているのです。だから私もれんしゅうしてみんなと同じくらいうまくなろうと思ったからです。もう今は、おどりながらでものれるようになりました。・・・評:「なぜかというと」という理由がわかりやすく長く書けているね。途中で文の終わりを「です」にかえていることで、文全体に変化がでている。とても工夫してあるね。

金田一さん(のと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1005)

 友達に勝つとまるで試合に勝ったときのようにうれしいです。 評;まるで…が上手に使えていました。いい気分だよね。

しっぽさん(ほし/小4)の作文より(スズラン先生/月日1009)

 私は、(ボールがネットにひっかからないかしら。)と思いながら、ボールが飛んでくるのを待っていました。その時、ボールが飛んできました。私は、震える手でボールを打ちました。評:どきどきしながらボールを待っていたことが良くわかりましたよ。

大河原さん(こち/小5)の作文より(ひかり先生/月日1005)

 最初余り好きではなかったときも皆を見て頑張っているとだんだん好きになっていくのが分かった。「好きこそ物の、上手なれ」いくら縄跳びが下手でももっともっと練習してがんばっていきたいと思う。

納本さん(つな/小5)の作文より(ひまわり先生/月日1008)

 雪が水晶のようにかがいている。「きれいだ」とぼくは思った。その水晶のような雪の上をすべる。評:雪の世界をとても美しく表現するものとなっていますね。スキーの楽しさが伝わってきま。

後藤さん(わゆ/小5)の作文より(かつみ先生/月日1010)

 あせがだらだら出てきた時、雨がふり始めました。 評;気持ちよさそうだね。

—————98年11月27日〜98年12月2日-----------------------------------------———

さるきちさん(あある/小2)の作文より(はるな先生/月日1124)

 めに、かれは、口にくさ、はなに、けしごむをつけました。それで、にわにかざっておきました。・・・・・・・あくるあさ、目とはなが、とれていました。それから、どろどろにとけていたので、かわいそうにおもいました。(講評):ゆきだるまの、表情がよく、せつめいできました。せっかく、心をこめて、つくったのに、翌日どろどろにとけてしまって、ざんねん! それを、みて、かわいそうに・・・・・とおもったところに、弘毅くんのやさしがが、つよく感じられました。

ペンギンさん(しろ/小2)の作文より(かつみ先生/月日1126)

 この本を読んでぼくは、心がじんとした。 評:どうして、じんとしたんだろう、って興味がわく書き出しだね。

ペンギンさん(しろ/小2)の作文より(かつみ先生/月日1127)

 そこで二十人ぐらいの手の中にぼくの手は上がっていなかった。なぜなら、人まえでなにかを言うのはにがてだったからだ。 評:諒君のシャイな性格があらわれているね。ひとりひとり個性があっていいよね。人まえにでるのがすきなのもいい、にがてなのもいい。すなおに書いてあるところがとても好感がもてます。

秋間さん(つて/小2)の作文より(とも先生/月日1123)

 (まつぼっくりのクリスマスツリーを作っているとき、色をぬったあとで)かざりをつけたい人は、ビーズやスパンコールとかをかざっています。わたしは、かざりをつけます。まるで、ひかっている花のようでした。・・・評:茶色のまつぼっくりが、きれいな色やきらきらのかざりで変身した様子が、とてもじょうずにたとえられているね。

まほうつかいさん(とみ/小2)の作文より(洋子先生/月日1120)

 こんどは、わたしのばんです。わたしは、思い切って、「ぴょん」と跳びました。私は、とてもドキドキしました。とんでいたら、なんだか力がでてきました。数えるときも力が入って元気よく、「一、二、三。」とかぞえました。評:長縄で8の字遊びをしたときの作文です。ひろみちゃんのばんになって思い切って跳んだところから力強く跳べるようになったこころの変化がとてもうまく書けていてすばらしいですね。

 

パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1121)

 「よーい・・・ドン。」「ダーーーーー。」すごい音とともに、女の子が走りました。評:マラソン大会で、大勢がいっせいにスタートした様子がよく分かります。パフィーさんのきんちょう感も伝わってくるね。

サボテンさん(あさお/小3)の作文より(ゆり先生/月日1121)

 尚子だったら、研究をする時間があれば一分でもおか子を買って食べる方に回したいと書かれるでしょう。お姉ちゃんの場合は、一分でもおしゃれをしたいと考えているでしょう。お母さんの場合は、一分でもねていたいと考えているでしょう。わたしたち三人は、どう見てもアインシュタインのようにはなれないでしょう。評:おもしろい!

もんきちさん(あさな/小3)の作文より(みち先生/月日1110)

 ぼくがはじめてイチゴを食べたとき、口にいれたしゅん間に「おいしい!」もう1度食べると、かんだしゅう間に口の中にあまいしるがひろがって、「ぴしゃ!」口の中ではじけました。

荘司さん(すふ/小3)の作文より(あかね先生/月日1118)

 (アインシュタインは)はつめいが一つおわったらきれいなようふくにきがえて外にいってすこしあそんだりしてからかえって、あとは自由にすればいいと思います。((発明を)一日一回にすれば、外で遊ぶのが好きになると思います。(評)するどい意見ですね!

アルルさん(てよ/小3)の作文より(もとばと先生/月日1121)

 さあ(ウオータースライダーにのる)番です。ボートにのって、いよいよスタートしました。私がスタートの前に、「ちゃんとぎゅっとつかまってね。」と心配そうに(妹に)言いました。ふうかのようすは、声もださずかたまっているようでした。乗り終わってふうかの顔をのぞきこむと、にこにこして「すごく楽しかった。もう1回のりたーい。」といいました。評:妹さんの緊張とそれがとけたようすがよく書けています。

石川さん(らよ/小3)の作文より(ミルクティ先生/月日1130)

 アインシュタインはかせのきもちがいちおうわかるけれど、でもやっぱり、人間は、そとみもなかみも、たいせつだと思う。(略)けっこんしきやピアノのはっぴょうかいをみるときにぼろぼろのふくを、きていたら、おかしいと思う。<評>長文の内容について「たしかにそうだけれど、でも、ぼくは、こう思う」と自分の意見をしっかり書いたところがいいね。その理由として書いた例もわかりやすくて、なるほどと思ったよ。

ふるばさん(あすら/小4)の作文より(みち先生/月日1110)

 ぼくはサラダがあまりすきでないし、酢のものは、まるでレモンのようにすっぱいからです。酢のものサラダをぜんぜん食べないと横にすわっている友だちに「サラダぐらい、食べろよ〜、うまいじゃん」と言われてたべてみると、友達にいわれる前よりは、おいしいのですが、まずいは、まずいです。:評:友達にすすめられ食べてみたけど、やっぱり食べれない物もあるんだね。

バカボンさん(あつう/小4)の作文より(洋子先生/月日1120)

 僕もアインシュタインみたいに、やさしくて、すべて必要最低限にきりつめておしゃれする時間がればほかの大事なことに使う、そういう人になりたいと思いました。評:アインシュタインのはなしを読んでの感想です。だれにでも一日二十四時間しか与えられていないものね。時間をいかに上手につかうかで人の一生は、ちがってくるね。有効に使いたいね!

GLAYさん(あおむ/中1)の作文より(もとばと先生/月日1129)

 ある新聞の投書に個性についてのことがのっていた。その内容とは今の中高生はみんな茶髪でなんて茶髪にしているのときくと個性を主張しているからだという。それはちがうのではないかという内容だった。私もそう思う。みんな本来の個性の意味を忘れてしまっているように思える。個性とはその人だけが持っている他とは違う特別な性質のことなのに、いまや茶髪なんていsこらじゅうにいる。わたしからみればそれはただみんながやっているから私もという考え方にしかみえない。評:個性の本来の意味がよくつかめていますね。

—————98年12月3日〜98年12月10日(次週につづく)————————————————

セシルさん(あたと/小1)の作文より(とこのん先生/月日1116)

 ぼくはそのときああこのことをおかあさんにつたえたいなとおもいました。

福田さん(わら/小1)の作文より(もとばと先生/月日1207)

 ぼくは(おかあさんのたんじょうびに)おかあさんのプレゼントをあげるのがこまってしまいました。だけどチケットをあげました。おかいものけんとかたもみけんとかりょうりのてつだいけんとかいろいろなチケットをあげました。評:いいアイデアですね。おかあさんのおてつだいがんばってください。

ハッピィーさん(せさ/小2)の作文より(まや先生/月日1206)

 「出発、しん行!」私は、大きな声をはり上げました。今日は、ディズニーランドに行く日です。[略]心が、『うきうき』と歌っています。 【評】書き出しの部分です。本当に、『ウキウキ』っていう感じですね。)^o^(

文ちゃんさん(あすに/小3)の作文より(みち先生/月日1120)

 わたしはアイシュタインが生きていたら、あってみたいなとおもいました。:評:よんだだけでは、ものたりなくなったみたいですね。じぶんの目でたしかめてみたいという気もちがふくらんでいくのが、本をよんで、そうぞうする力となっていくのですね。

けろっぴさん(あちえ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1207)

 まるで、たん生日の日みたいでした。評:いろいろなうれしい表現があるね。これもユニークな表現のひとつだね。

惇平さん(あうさ/小4)の作文より(かつみ先生/月日1207)

 「ねえ、お父さんなんでいつもぼくうしろやってんの。」と、聞いたら「ん、うしろは、れいせいな人がやるんだよ。」と、おしえてもらいました。ぼくはそれを聞いてやるきがでました。 評:大切なポジションにいることがわかって、よかったね。

みみデカさん(あえほ/小4)の作文より(かつみ先生/月日1203)

 360度、開いているしょうらいを閉じる行為はしたくありません。 評:まだ四年生。これからたくさんのであいがあるからね。でも、今の夢も大事にしようね。

横山さん(あちか/小4)の作文より(まや先生/月日1206)

 ひいているとき、ピアノが、たのしそうにおどっているみたいにみえました。 【評】ピアノの練習を心から楽しんでいるんだね。

バカボンさん(あつう/小4)の作文より(洋子先生/月日1201)

 いままででいちばん手、足、呼吸の三つの動作がタイミングよく合わさって泳げたと思いました(評:プ−ルの進級テストのときの様子を書いた文です。いちばん———がうまく使われていますね。みごと進級テストに合格して、これからバタフライの練習にはいるそうです。なかなか三つがうまくそろはないでしずんでしまいますものね。)

大河原さん(こた/小4)の作文より(とこのん先生/月日1204)

 お花屋さんになりたいのは、周りに、お花があると、なんだか心も、お花が咲いたように、感じます。 評:心温る言葉ですね。お花に対する愛情(あいじょう)がこめられています。

こずっちさん(さへ/小4)の作文より(ゆり先生/月日1205)

 (ゾウの赤ちゃんが病気になって)そのときとうじょうしたのが獣医さんです。日本からアフリカへはるばるとやってきた獣医さんはゾウのようすがなぜヘンになるのか、赤ちゃんとお母さん、両方みました。評:こずっちさんが獣医さんを「かっこいい」と思った気持ちが、よく伝わってくる書き方ですね。

柳沢さん(なお/小4)の作文より(スズラン先生/月日1206)

 「犬、かいたい!」わたしの夢は犬を飼うことです。・・略・・私は、犬のことを考えると、まるで、ペット屋の中にいるようです。それは、あたまの中がペットになっているからです。評:犬を飼う楽しみを、いろいろ想像しているのですね。

星野惇さん(のと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1207)

 たぶんワールドカップに負けたぐらいくやしかったです。 評:本当にくやしかったんだね。

たかどんさん(ふさ/小4)の作文より(洋子先生/月日1204)

そんな暑い日、おかあさんは、とつぜん「二日分の洋服を用意しなさい」といいました。「どこか行くの」と言ったら「どこか涼しいところ」と答えました。ぼくと、おかあさんと、弟、妹は、新幹線に乗って、どこかへいきました。新幹線をおりたら、そこは、越後湯沢というところでした。ぼくは、「どこか宿を予約してあるの」とお母さんに聞きました。すると、「ぜんぜん」とこたえました。ぼくは、びっくりしました。ぼくたちは、どこの宿に泊まるか決めるために、宿泊案内所いきました。—省略−とつぜんのたびでした。お母さんひとりでよくがんばってくれたと思います。(評:おとうさんが海外主張で家族旅行もできずにいたところをお母さんのとつぜんのひらめき(機転)で思いがけずいい夏休みの思い出旅行ができてほんとうによかったね。お母さんに感謝、感謝でしたね。とつぜんのという題名がお母さんと君の会話によくあらわれていました。頼もしい、すばらしいお母さんでよかったね。お父さんがおるすでもだいじょうぶね。むすびの思ったことに君のおかあさんにたいするやさしさがでていて、とてもよかったよ。君もお母さんを手助けしてあげてね。)

しっぽさん(ほし/小4)の作文より(スズラン先生/月日1204)

 「私の夢」予防注射の日、朝からびくびくして、どきどきして、胸にとげのようなものがちくちくささっているようでした。看護婦さんは・・中略・・「大丈夫だよー。いたくないからねー」と、心配してくれているような声を出していいました。私は、心の中で、看護婦さんっていいなあ、と思いました。評:やさしい看護婦さんになりたという気持ちがわかりますよ。

ミッチーさん(あこは/小5)の作文より(ミルクティ先生/月日1206)

 日本は貿易黒字のためにお米が余っているのに、輸入しろと、こうしょうされてアメリカの主張通りになってしまった。これは、議論ベタだったからだと思う。それで日本の農家の人は、困っている。僕は、なぜ黒字だからといって、米を輸入させられて、日本の農家の人たちに米を作るのを少なくしろと言うのはおかしいと思った。田んぼがあるのにもったいないと思った。あと日本の米の方がおいしいのになんで、まずい外米を食べなくてはならないのか、理解できない。<評>筋の通っていることをガツンと言えたね。日本の政治家に聞かせてあげたい!

しおりさん(あそと/小5)の作文より(ひまわり先生/月日1205)

 大きなことをやるためには、小さなことからやり始めないと、できない(評)夢を実現させるためには土台が大切なんだということを充分に伝えることができているね。