http://www.mmjp.or.jp/shine/
1998年12月4週号 通算第599号 shine@japan.email.ne.jp言葉の森新聞
文責 中根克明(森川林)
12月23日(水)は休みで宿題
12月23日(水)は休みで宿題です。この日は清書の週にあたりますので、返却された作文をもとに清書をしておいてください。先生の説明を聞きたいという人は、別の日に教室においでになるか、教室にお電話をしてください。
12月29日(火)〜1月3日(日)は休み
12月29日(火)〜1月3日(日)の間、教室はお休みです。
新年度は1月4日(月)から
新年度は1月4日(月)から始まります。学校が冬休みなのでおうちにいない方も多いと思います。休んだ分は別の日にふりかえることができます。
12月4週は清書
12月4週は清書です。担当の先生のアドバイスを参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、清書用紙に清書してください。清書はできるだけファクスではなく郵便で送ってください。
新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。
清書の仕方は、課題集の中の「学習の手引」に書いてあります。名前を載せてほしくない人は、表には名前を書かずに裏に書いてください。また、清書用紙の空いているところには、絵などを書いて楽しい清書にしてください。
この清書は、全員の分を2月ごろから順に掲載し、インターネットに掲載し、そのあと新聞社に送ります。(新聞社に送ることを希望しない人はその旨を清書用紙の裏に書いておいてください)
クラウンと賞品の引き換え
「山のたより」の右上に生徒ごとのこれまでの賞状の点数合計がクラウン数として表示されています。これは、3か月ごとに出る賞状をもとに自動的に集計したものです。最近3か月以内に入会された方は、今回賞状がなく、まだ0クラウンになっている場合もあります。
ここに表示されているクラウン数に応じて賞品との引き換えができます。あまったクラウンは次の機会に使えます。また、今回、賞品の引き換えをされない場合は次の学期に繰り越しできます。
別紙「賞品引き換え券」に希望の番号を記入してお送りください。(海外通信の方は、希望の番号をメールまたはファクスでお知らせください)
「賞品引き換え券」は、作文と一緒に自習用紙で送っていただいても、ファクスで送っていただいても結構です。
締め切りは1999年1月15日。賞品をお渡しするのは1月末の予定です。
賞状そのものに記載されているクラウン数ではなく、「山のたより」の右上に表示されているクラウン数だけが賞品引き換えの対象ですのでご注意ください。
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1、森のドングリセット 50クラウン(リングメモ、消しゴム、サンリオティッシュ)
2、森のイチョウセット 100クラウン(ノート、ミニカード、のり、消しゴム)
3、森のキノコセット 150クラウン(メモパット、キズバンド、ペンケース、サインペン、ティッシュ)
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新年度1.1週の課題
1.1週の課題は、次のとおりです。
小学生……「私の宝物」
中学生以上……「本当の豊かさ」
推薦入試、合格情報
大垣美和さんが推薦で
早稲田大学教育学部に合格しました。小論文のテーマは、「商品券」だったそうです。木下康輔君が推薦で
横浜市立大学商学部に合格しました。小論文は昨年と同じように短い英文の入った文章で「経済学の特質」のような内容でした。会話の「 」の使い方、「思いました」という言葉
会話の「 」の使い方について、「学校ではカギのあとの文章が次の行に来るときに、上の一マスをあけるように教わっている」という方が何名かいらっしゃいました。カギカッコの使い方は、何種類もの書き方が併存しており、はっきりとひとつには決まっていません。しかし、小学校の低学年の場合は何通りもの書き方があるというとかえって混乱するようですから、学校でもひとつに決めて指導しているのだと思います。
しかし、今後のパソコンの普及を考えると、カギのあとの文章は次の行に来ても一マス空けない書き方が主流になってくると思います。
また、作文の中に「思いました」という言葉をできるだけ使わないようにと指導している学校も多いようです。これは、出来事を描写的に書くテクニックとして、思ったことを直接書くよりも、その思ったことを動作や情景で暗示した方が陰影があるという意味で行われている指導です。「とてもうれしかったです」と書くよりも「思わず顔がほころびました」などのように書く方がそのときの印象が生き生きと伝わります。
言葉の森でも、「情景の結び」や「動作の結び」や「いろいろな文末」でこういう書き方を練習していきますが、作文の主な目的は大人になったときに説得力のある説明文・意見文を書けるようになることだと思います。そのため、言葉の森では小学校の間にだけ通用する作文を上手に書くテクニックにはあまり重点をおいていません。むしろ、思ったことを「思いました」という言葉でしっかり書く方が、将来の説明文・意見文に指導を発展させやすいと考えています。大事なことは、「思いました」を動作や表情や情景で表わすことではなく、「思いました」の内容そのものをその人らしく深めていくことだと思います。
新年の俳句を募集
新年に、みなさんの俳句を紹介します。1月の作文と一緒に提出してください。
締め切りは特にありませんが、できるだけ1月中に届くようにお願いします。
俳句は、「五七五」の頭文字に「うさぎ」がつくように作ってください。この俳句は、それぞれの学年ごとの「広場」に掲載します。お父様やお母様などご家族が書かれる場合、学年の欄には「お子様の学年」を書いてください。生徒コードの欄は、「お子様の生徒コード 父」のように書いてください。
俳句を書くための用紙は、下記のように「言葉の森新聞」に印刷されていますが、同じぐらいの大きさの紙であればなんでも結構です。3句分が書けるように印刷していますが、提出は1句だけでも結構です。
作文用紙を送るときと同じように自習用紙に入れて送るか、ファクスで送るかしてください。
「うさぎ」の俳句は、こんな感じで作ってください。
うみのなか さめのふうふが ぎんこんしき(字あまり^^;)
うさちゃんの さいふのなかは ぎっしりだ(いいなあ)
楽しい俳句を作って送ってね。(^o^)/
ぎ |
さ |
う |
ぎ |
さ |
う |
ぎ |
さう |
う |
||
年/生徒コード 年/生徒コード 年/生徒コード
アンケート葉書より
アンケート葉書のご返信をいただきました。ありがとうございました。
葉書の全文は、名前などは伏せて、ホームページの「父母の森」に掲示してありますのでごらんください。
http://www.mmjp.or.jp/shine/tori/indexhubouti.html
以下、アンケート葉書の中から質問や要望に関する部分を中心にご紹介します。
●保護者より
受講料は他の習い事に比べて少し高いかなと思いましたが、内容が濃いものなので仕方ないかと思います。長文、短文はずいぶん難しい内容で大丈夫かしらと思いましたが、音読や筆写をするうち、作文のとりかかりが早くなっているように感じ、良い文章にふれることの大切さを実感しました。(中略)担当の先生によって教え方に差があるように思います。
◆言葉の森より
難しい短文や長文でも、子供が慣れるのは早く、大人が自信を持ってすすめれば平気で勉強をしていくようです。長文の音読をしていると、文章を書くことが早くなってきます。言葉の流れというものが頭の中にできてくるのだと思います。ただし、その成果が実感できるのには数か月かかかります。担当の先生によって教え方に差が出ないように、毎月の研究会と毎日のメールのやりとりで指導法について話し合いをしています。お気づきの点がありましたらまたお知らせください。
●保護者より
受講料が安くなればよいと思います。(このほかに、「通信の生徒を安くしてほしい」「5000円ぐらいにしてほしい」などの要望もありました)
◆言葉の森より
受講料については、できるだけ多くの方が続けやすくなるように、これから下げるよう努力していきたいと思います。ただし現在の運営ではコストを削減する余地はほとんどありませんので、今後、生徒数を増やすことによってその分の利益を生徒に還元していきたいと思っています。
●保護者より
毎週、楽しく通っています。最近、ようやく読書の習慣がついてきたようです。リンドグレーンの本から北欧の国々について興味がわき世界が広がってきました。お互いに本の情報交換する場を設けたり、月に一度ほど長文読解の問題をする時間をつくったりしてもおもしろいかと思います。いつもていねいな添削ありがとうございます。先生の一言がとても励みになっているようです。
◆言葉の森より
図書について、インターネットなどで情報交換をするページを作っていますが、まだインターネットに接続している方が少ないので、今後、父母懇談会などを利用していろいろな情報を交換していきたいと思います。
●保護者より
時間を守り落ち着いて学べるようで安心しています。字をきちんと書くようになりました。だんだんやる気が出てきたようです。文章を書くことの大切さを少しずつ覚えています。ゆっくり静かに教えていただき、よいと思います。
◆言葉の森より
通信の時間が固定していると、生徒の毎週の生活のペースの中に無理なく入ってくるようです。生徒の性格によって、教室でわいわいやりながら書くのが好きな子と、自宅でじっくり静かに書くのが好きな子がいます。通信の生徒で友達との交流が好きな子は、将来、インターネットでほかの生徒と画面上でおしゃべりをしながら勉強できるようになればいいと思っています。
●保護者より
ことわざ集や名言などは子どもがあまり興味を示さず、つい叱りながら書かせています。他に塾や習い事をしており、なかなか通信教育は難しいようです。電話をもらってすぐに書き始めればいいのですが、つい一日延ばしになったり書いても送るのを忘れたり……。放課後とても忙しく、このまま続けられるのかどうか……。作文の必要性を感じながらも、子どもをうまく教育・指導できない自分にいらだちを感じています。
◆言葉の森より
書くことになれていないうちは、教室に通っている生徒でも、なかなか書き始めなかったり、すぐにほかのことに関心が向いたり、ということがよくあります。その場で叱ったりほめたりするだけでは書けるようにはなかなかなりません。長文の音読などを繰り返して、文章を書く力がついてくるようになると、すぐにスタートして最後まで集中してできるようになります。週1回の作文の勉強も大事ですが、それ以上に毎日の自習を短い時間でも続けていくことが大事です。(教室の生徒の場合は)高学年になってパソコンで作文を書くようになると、どの子もかなり集中して勉強するようになってくるようです。
●保護者より
最近、電話の応答にも慣れてきて、こういうことも作文を書く以外にも勉強になっています。毎回たくさんほめてもらえるので、言葉の森で作文を書くのを楽しみにしています。返ってくる作文にもかわいいシールや注意も細かく、熱心にむすめも読み返しています。漢字読書以外の自習はあまり進んでいないのでこまってしまいます。今のところやる気がでるまでと思い本人のやりたいようにさせています。
◆言葉の森より
現在、シールなどをどこかにはって子供が作文の返却を楽しみにできるようにしています。自習はできる範囲で無理なくしていただければいいのですが、できるだけ長文の音読を優先してやっていただけるとよいと思います。
●保護者より
今回の感想文「アインシュタインについて」に対しまして、本人なりに何とか書き上げたいの一心からか、人物事典をひっぱりだしたり、他の人の清書コピー用紙を読み返したりと苦労していました。せめて300字は何か表現できるように工夫することを言ってやりましたが何もうかんでこない、100字がやっととのことでした。文章を読むことは苦ではないようですが、日ごろ図鑑や自然科学のレポート等、短文や写真、絵を見るだけが多いように思います。何か自分の意見、想いを述べる方法を(例えば、このようなときは接続詞で文を書き、最後にこうまとめる等)具体的に導いてやっていただきたく、また、心を育てる物語でいいのがあればすすめてやっていただきたくよろしくお願いいたします。親が言うよりききめは大きいと思います。とにかくじゃまくさがりで手を抜きたがるこの悪いくせを言葉の森を通して直してゆくことはできないでしょうか。
○○先生の電話を友達からのように思っているようです。遠いところから自分あてであることがうれしいのでしょうか。何かにつけて手をぬくところがありますので、先生からの作文課題もお姉さんのようにやさしいのとメモ前におられないことをいいことに、軽く聞き流して「やっぱり自由課題でもいいでしょ?」といつもこんな調子です。
手抜きをするのなら、それができないように、必ずその日のテーマとともにフレーズを一つ二つ与えてやっていただきたくお願いいたします。
先生との約束で親の知らない何かがあるのがおもしろいようです。とても幼いところがありますので、じょうずに導いてやっていただきたくお願いいたします。
◆言葉の森より
言葉の森では、小学3年生から感想文を月に一回練習するようにしていますが、実際には3年生はかなり苦労して書いています。4年生の後半になると比較的楽に書けるようになるようです。(それでも、感想文の週は多くの生徒が「大変だ」と言っています)3年生の感想文は、字数が短くてもかまいませんし、内容があまりなくてもかまいません。長文を読んでその感想を書く流れをおおまかに頭に入れられればよいと思います。
教室でも、感想文を書く週に「先生、題名課題でもいい?」「今日は別の課題で書きたいことがあるんだけど」と言ってくる生徒がいます。その生徒の年齢とそのときの様子を見ながら、「感想文じゃなきゃダメ」と厳しく言うときと、「決めてきたならその自由な題名でもいいよ」と優しく言うときがあります。小学校の3・4年生では、その生徒の普段の勉強の様子にもよりますが大体甘く、高学年ではやや厳しく、中学生からは厳しく、というふうに指導しています。中学年のころは、勉強として厳しくやるよりも楽しく書くことを優先していく方が長い目で見ていいようです。
おすすめの図書はホームページに掲載していますが、ときどき機会を見て「言葉の森新聞」などでも紹介していきたいと思います。
●保護者より
親がインターネットをやっているので、清書が載るのを楽しみにしています。電話での指導がもう少し長くても良いのではと思います。いろいろな話をしてあげてください。子どもが使う教材と保護者への案内や指導書などは別の方が良いと思います。
◆言葉の森より
パソコンで作文を書いている人は、毎週その作文がインターネットに掲載されますから、ローマ字を打てるようになりましたらパソコンで書いてインターネットで送るようにしてもいいと思います。現在、小学4年生の子でも10名近くの子がパソコンで作文を書いています。電話指導では、勉強の内容以外に世間話なども入れて楽しく電話で先生とお話ができるようにしていきたいと思います。生徒用と保護者用の教材の区別は、今後検討していきたいと思います。
●保護者より
毎週、先生のお電話を楽しみにしております。先生との楽しいおしゃべり(?)が作文を書く励みとなり、自習を続けていく動力になっているようです。(中略) 音読の文章は親も十分に楽しんでいます。子どもの読むのを聞き、私自身も読むことで知らなかったことがわかり、興味の範囲も広がってゆきます。私も子供のころあまり本を読んだ子供ではないので、いっしょに勉強しています。
◆言葉の森より
長文には大人が読んでも「なるほど」と思うものがかなりあります。特に小学校高学年の長文では、お父さんやお母さんが「本当にそのとおりだ」と納得したくなるものや「この長文の言っていることはおかしい」と反論したくなるようなものがいくつもあります。お父さんやお母さんが長文をきっかけにして子供さんと話をしてくださると、子供さんにとっては普通の国語の勉強では得られないような勉強ができると思います。お母さんが子供の読む長文を一緒に楽しんでくださるのは、とてもよいことだと思います。
●保護者より
電話を切ったあと質問したいことがでてきた場合はどのようにしたらいいのでしょうか? 最初は難しいのではないかと思いましたが、内容も充実していると思います。子供も今は抵抗なく(すらすらとはいきませんが)読んでいます。
◆言葉の森より
先生からの電話を切って作文を書いている途中に質問が出てきた場合は、教室の方にお電話ください。(0120-22-3987) 時間は平日4:00〜8:00、土曜2:00〜4:30ぐらいの間でお願いします。ほかの日にお電話をくださっても結構です。将来は、質問の電話がもっとしやすくなるように工夫していきたいと思っています。
●保護者より
曜日・時間を変更する場合でも、一週間前にわかっていて担当の先生も都合がつけば、同じ方でお願いできれば子供もわかりやすいと思います。「私の夢」この題について、サッカー選手とピアニスト、どちらにもなりたい子供は二つ書いてもいいか先生に相談してみると話していました。電話の折「どうしようか悩んでいるんです」というのが聞こえていましたが、作文ではほとんどピアニストになっていました。技術的な指導は大切とは思いますが、本人の書きたいという思いより、書き易いからこちらにとなってしまったのが少し残念でした。
10〜12月の作文のポイントとして与えられているものを盛り込むことも大切でしょうけれど、本人の内側からわきでる思いも大切にしたいと思うのですが……。この学年では具体的体験に基づかない内容の場合(課題)どのような指導をお考えなのでしょうか。
◆言葉の森より
曜日・時間の変更の場合、担当の先生が直接その変更時間に電話をするということはしていません。以前そういうかたちをとったこともあるのですが、臨時の振替ですとどうしても漏れがあることが多く、また臨時の振替を確実にやっていこうとすると、講師の心理的負担がかなり大きくなりましたので、現在は「振替は生徒が教室に電話をする」というかたちにしています。講師によっては個人的に生徒と相談して臨時振替をする場合もありますが、できるだけ振替は教室に生徒が電話をするというかたちで御了解くださるようお願いいたします。子供さんが「たくさん書きたいことがある」と言ったときに「中心を決めるためには一つか二つにしぼって」という指導をするかどうかは、ケースバイケースです。原則として「中心を決める」という指導を優先しますが、特に事情がある場合は、「それじゃ、全部書いてみよう」ということもあります。「私の夢」という将来のことを書くような題名のときは、自分の思っていることを説明的に書くだけでは長く書けませんし、おもしろい作文にもなりにくいようです。そのため、こういう未来のことを書く題名のときでも、そういう夢を持つようになったきっかけという過去の話を中心にして書くようにアドバイスをしています。「そのときの会話を思い出して書こう」というのは、「私の夢」というような題名の場合でも自然と過去のきっかけに目が向きやすくなるようにするための表現項目です。
指導上での問題点などお気づきの点がありましたら、また、お知らせください。
光る表現コーナー
—————98年12月3日〜98年12月10日(前週からのつづき)——————————————
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宮淳さん(あたつ/小5)の作文より(もとばと先生/月日1207)大金持ち、家を持つなどの夢は努力すればできるものばかりで、夢は人がどれだけ重要に思っているかで実現できる・できないが決まると思いました。評:いいところにきがつきましたね。強く願っていれば実現への道が近くなりますね。
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カイリューさん(らさ/小5)の作文より(とも先生/月日1205)(回転寿司屋さんで)マグロ、次にトロとだんだんうまい物にかわっていく。食べるのに夢中になって、食べたい物が前をとおりすぎてしまったこともある。のうみそが回転する速さですしが去っていく。…中略…(おすしを好きになった理由は)はじめて大トロを口にした。口の中でとろりととけた。目からうろこが落ちた気分だ。これ以来すしが大好きになった。・・・評:大好きなもののことをいっしょうけんめい伝えようという気持ちが、すばらしい表現の工夫につながっているね。たとえと慣用句がとてもじょうずに使われています。
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落合さん(あちひ/小6)の作文より(洋子先生/月日1204)果物は、ビタミンが多いから風邪をひかない元気な体をつくってくれます。「朝は、金、昼は、銀。夜は、銅、朝のくだものは、特に体にいい」と祖母に教わりました。(評:お年寄りのかたがいらっしゃると、いろいろ昔からの知恵をうかがうことができて、うらやましいですね。これからもいろいろ教えていただくといいですね。)
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飯野さん(てる/小6)の作文より(みち先生/月日1117)いげんのあるりっぱな口調で「原輝、今日はよくがんばった。ごほうびとして、お前の好きなすしをたらふくたべさせてやる。よし、すしや屋にいくぞ」とてもすばらしいことをいってくれた父の言葉につられるまま僕たちはすし屋にむかった。——(略)——そうじきのようにあっというまに飲みこんだ。——(略)——「お前はいったいなに考えて食ってるんだ。すこしは考えて味わって食え」と父から注意されたので、ペースは落とし味わって食べ始めた。それでも食う量は減らさずたんたんと皿の数をつみあげていった。—(略)—。21皿食いあげていた。お金をはらうときに父が「今年はもう、すしは無しだな」と捨てゼリフをはいて店を出た。:評:すがすがしい印象で書けています。頑張ったことをお父さんにみとめていただいた気持ちが、おもいっきり食べたすしにあらわれたんだね。よかったね。さー、また新たな一歩を—。
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蜻蛉切さん(そお/中2)の作文より(ミルクティ先生/月日1206)近年では道具であるコトバを使わないで伝達、つまり映像を使うのが増えている。例えばカラーテレビの普及率は99%を越えているし、コンピューターも今や三、四世帯に一軒という程でどこにでもあるという感じだ。そして、これは映像の時代を物語っている。<評>今の社会は映像時代にあるという主張に、データをうまく使えたね。
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さやかさん(あおべ/中3)の作文より(みち先生/月日1114)「みんなと一緒であるよりも、自分の意見を持つということのほうがよっぽど大事である」(自作名言)社会の中にあるちいさな世間。日本人はその世間から抜け出すことができない。「弱い人は、率直ではありえない」という名言がある。私達は世間に閉じこもらずにもっと自分の意見をしっかりともった人間になりたい。
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さやかさん(あおべ/中3)の作文より(みち先生/月日1117)「身につくコトバは環境によって違うが、コトバを学ぶこことによって世界を広げていくことは可能である」(自作名言)——私は日本に住んでいて日本語しか分からないけれどたくさんのコトバを知れば知るほど私達の世界は広がっていくのではないか。私たちの人生は、私達が費やしただけの価値がある。という名言がある。私は言葉を通してたくさん勉強して自分自信の世界をもっと広げていきたいと思う。
—————98年12月11日〜98年12月17日———————(次週につづく)—————————————
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セシルさん(あたと/小1)の作文より(とこのん先生/月日1207)ぼくは、とてもうれしかったのでそれをだいじにもっていようとおもいました。評:先生にスタンプをたくさんおしていただいたことがとってもうれしかったんだね。「だいじにもっていよう」というところにその気持ちがよく表れています。
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しょうたさん(あたの/小2)の作文より(もとばと先生/月日1211)もぐらたたきのもぐらはないているのや、まるでおやじみたいなひげをはやしたもぐらと、ぐるぐるまきをしためがねをつけてるもぐらがありました。評:もぐらたたきのもぐらが色々じょうずに表現できましたね。
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イルルさん(てや/小2)の作文より(もとばと先生/月日1211)(持久走大会の前にねんざをしてしまい通院していて)いくたびおかあさんが「じきゅうそうたいかいにでられるでしょうか。」ときいてくれました。「だいじょうぶ、それまでになおるからね。」といってくれました。心の中でやったと思いました。評:持久走大会前にあしがなおりそうでうれしいようすがよく表現できていますね。
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宇佐美さん(とあ/小2)の作文より(みち先生/月日1201)わたしは、きい子ちゃんとゆ華りちゃんでびょういんをひらいて三人でびょういんの名前をきめたいです。「なおーるびょういん」がいいです。
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村上さん(まち/小2)の作文より(かつみ先生/月日1214)(にんげんちえのわは)まるでぐちゃぐちゃなようでした。 評:ぐちゃぐちゃが、すべてをあらわしていますね。
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斉藤さん(やあ/小2)の作文より(もとばと先生/月日1211)(学校でつくったまつぼっくりのクリスマスツリーをみて)そのツリーをみてまるでほんもののツリーかと思いました。評:とてもじょうずにしあがったようすがよくつたわってきますよ。
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佐藤さん(られ/小2)の作文より(もとばと先生/月日1211)(はじめてやったスケートで、手をつないですべろうとしたとき)、でも朝子ちゃんは、「二人ですってんころりんしたらどうする。」と聞かれたのでわたしは、「まあいいからやってみよう。」と、言いました。そしたら本当にすってんころりんと、ころんでしまいました。評:本当にころんでしまったなんて、大変でしたね。すってんころりんという表現がおもしろいです。
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三須さん(ああて/小3)の作文より(もとばと先生/月日1213)わたしにゆめは自分やお母さんたちがてづくりでつくったものを売るお店をひらくのがゆめです。・・・店の色を外はピンクとやねはうすいろの青で中はうすめのちゃいろで、たなが1つあって、なまえはアップルです。評:とてもぐたいてきに計画されていますね。
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橋本さん(ああも/小3)の作文より(ひまわり先生/月日1211)わたしたちはムースが水あびをしていたので、あんしんしました。(評)のんびりとした自然の大きさを感じるね。
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プリンさん(あえは/小3)の作文より(スズラン先生/月日1213)給食当番は、二週間やって、給食を早く食べるために手伝います。まるで、かんごふさんみたいに、いそがしいです。評:給食当番は、みんなのために働いている看護婦さんのようですものね。
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パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1205)私は、お父さんと、動物病院に行ったとき、病院には、たくさんかんじゃがいたので、動物を助けようと、思ったのが、しょうらいのゆめの始まりでした。評:「ゆめの始まり」という表現がとてもいいですね。
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尾島さん(あおは/小3)の作文より(もとばと先生/月日1211)(ポートボールの試合で1対14で負けた)それはなぜかというとチームワークがみだれてまけたと思った。評:負けた原因をとてもよくぶんせきして書けていますね。
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けろっぴさん(あちえ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1214)まるで、れいぞう庫から出したばかりのコカ・コーラのようでした。 評:スカッとさわやかってかんじだね
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まなみっちさん(しあ/小3)の作文より(スズラン先生/月日1211)歯医者さんが、ますいのちゅうしゃをもって、歯ぐきにうちました。・・略・・外にでてからも、自分の口ではないように、ぶるぶるしたかんじがしました。評:ますいの後は長い間、変な感じがしていますものね。