http://www.mori7.com/ 1999年7月3週号 通算第625号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  7.4週は清書です

 来週7.4週は清書です。教室に通っている人は、これまでの作文を持ってきましょう。

 インターネットで送る人は、ホームページから新聞社に直接、投稿できるページを作る予定です。お待ちください。

  7.3週のヒント

 小学1年生 あくる年の春に、なたねは(感想文)

 ナタネをさいばいして、そこからとれた実を油とこうかんした金次郎は、「これで夜でもあかりをつけて本が読める」と思いましたが、おじさんは「百姓になるのに勉強はいらない」と、やはり金次郎が本を読むのを許してはくれませんでした。

 みなさんも、もっと本を読みたいのに、お母さんに「もう寝なさい」と言われたことがあるかもしれませんね。

 小学2年生 けんじはともだちと(感想文)

 原っぱの枯れた草にマッチで火をつけるなんていう似た話は、まずないでしょうが、いたずらをして叱られたという話なら、たくさんありそうです。いたずらをしたときには、しかられないように、かくれたりにげたりしたくなりますが、けんじ(宮沢賢治)はにげないどころか、ひとりで火を消しつづけていました。

 2年生の人のほとんどは、感想文が初めてだと思います。次のように書いていきましょう。書き方の流れがわかればそれでいいですから、長く書けなくても気にしないでね。

 書き方の例↓(太字はキーワードです。できるだけ入れていきましょう)

 ぼくがこの話を読んで、いちばんおどろいたのは、けんじがまゆ毛をこがしながらもひとりで火を消そうとしたことです。

 ぼくも、にた話があります。この前、友達といたずらをしました。道路にバナナの皮をおいてみたのです。ところが、お母さんに見つかって、……。

 ぼくは、お父さんに、子供のころにいたずらをしたことがないか聞いてみました。すると、出てくるわ出てくるわ、お父さんは実はまるでいたずらの天才のようでした。それは……。

 もし、ぼくがそのときのけんじだったら、ぼくもたぶん……。どうしてかというと……。

 ぼくはこの話を読んで、いたずらはいけないことだけど、たとえいたずらをしても正直にあやまることが大事なんだなあと思いました

 2年生は題名のくふうの項目があります。課題集にはその週の題名が書かれていますが、自分なりに「○○な○○」とくふうしてみましょう。(例)「ゆうきのあるけんじ」「あぶないいたずら」「おとうさんもいたずらっこ」など。

 小学3年生 父が母国をはなれたあと(感想文)

 小学3年生の人も、感想文はむずかしいと思いますから、書き方の流れができていればいいということにして、字数などはまだあまり気にせずに書いていきましょう。

 ノーベルが子どものころ、家族はとても貧しくて明日のお金にもこまるほどでした。ある日、兄のロベルトがパンを買うためのお金を雪の中に落としてしまいました。しかし、お母さんは「雪の中に貯金したと思えばいいじゃない」とロベルトをなぐさめました。

 みなさんも、何か失敗をしたときに、「ドンマイ、ドンマイ、気にしないでね」と言われて、ほっとしたことがあるでしょう。また、ほかの人が、みなさんの大事にしているものをなくしたりこわしたりしてしまったときに、「いいんだよ。これ、どうせもうすぐこわれそうだったんだから(;_;)」と許してあげたこともあるかもしれません。お父さんやお母さんにも似た話を聞いてみるといいですね。

 「もし、ぼくがそのときの弟のノーベルだったら……」と想像した話も書いてみましょう。

 書き方は、小学2年生の例とほとんど同じですが、今学期は「書き出しのくふう」の項目があるので、次のように書いていくといいでしょう。

「おばかさんねえ……。」

 おかあさんがロベルトをやさしくだきしめました。

 ぼくが、この話を読んで、いちばんうれしかったところは、ロベルトがみんなにはげまされて元気になってくれたことです。

 ぼくにも似たような話があります。それは、……

 小学4年生 母屋はもうひっそり(感想文)

 7.2週の長文の続きですから、似た話も7.2週と同じようなものになってしまうかもしれませんが、それでもかまいません。

 母屋(おもや)に火をつけようとした巳之介は、マッチがないので火うち石を使いましたが、大きな音がするだけでなかなか火がつきません。「古くせえもなア、いざというとき間にあわねえ……」とつぶやいて、ふと自分の言った言葉に気がつきます。

 小学4年生のみなさんは、「古くせえもの」などにはあまり縁がないと思うので、似た話は見つけにくいかもしれません。お父さんやお母さんに、昔の道具で今はもうあまり使われなくなったものを聞いてみるといいでしょう。まさか火うち石を使って火をつけていたお父さんやお母さんはいないでしょうけど。

 4年生は、要約の練習をする前段階として、三文抜き書きの練習をしていきましょう。抜き書きするところはどこでもいいです。はじめ、なか、おわりから、一文ずつ書き出して、そのあと「私がこの話を読んでいちばん……だったのは」と続けていきましょう。

 また4年生は「動作情景の結び」という項目があります。これは自然に入れるのがなかなかむずかしい項目です。初めはかたちだけできればいいと割り切って書いていきましょう。(太字が三文抜き書きの例)

 母屋はもうひっそり寝しずまっていた。巳之介は、今になって、自分のまちがっていたことがはっきりとわかった。世の中が進んで、古いしょうばいがいらなくなれば、男らしく、すっぱりそのしょうばいはすてて、世の中のためになる新しいしょうばいにかわろうじゃないか。

 私がこの話を読んでいちばん感心したのは、巳之介が自分で正しい生き方に気づいたことです。

 私も、似た話が……。

 もし、わたしが……。

 お母さんに聞いてみると……。

 私は、この話を読んで、古いものを大事にするのもいいことだけど、時には勇気を出して古いものをすてることも必要なのだなと思いました。

 私は、ふと本棚にある古い漫画「スラムダンク」の全巻を見つめました。

 小学5年生 あれは小学校三年の(感想文)

 5年生は、全体を大きく四つぐらいのまとまりに分けて書いていきましょう。項目は「四段落構成」となっていますが、必ずしも四段落でなくてもかまいません。大きく四つのまとまりに分けてあればいいということです。第一の段落は要約。第二の段落は似た話(1)、第三の段落は似た話(2)、第四の段落は感想、というまとまりにしていきましょう。

 5年生の人にとっては、要約はすごく難しく感じられると思います。要約が書きにくいときは、4年生と同じように、「はじめ、なか、おわりから一文ずつの三文抜き書き」で書いていってもいいでしょう。

 昆虫の成功のひけつとして、ほかの生き物があまり手をつけない「葉っぱ」に目をつけたことが挙げられています。青虫などを飼ったことのある人は、その食欲に驚いたことがあるでしょう。しかし、成虫になって軽やかに飛び回るようになると、葉っぱでは具合が悪くなります。チョウチョウがキャベツをむしゃむしゃ食べているところなんて想像できません。軽い体を維持して飛び回るためには、葉っぱではなくて花の蜜のような濃縮された栄養が必要なのですね。

 ことわざは、それぞれの生き物は自分にあった食べ物を食べているという意味で「88、蓼(たで)食う虫も好きずき」。幼虫のときと成虫のときは別々の食べ物だというところで「110、二兎を追う者は一兎をも得ず」。体の長所があるときには短所になることもあるというところで「92、長所は短所」などが使えそうですね。

 参考データ:「昆虫は非常に種類が多く、地球上の全動物数の約三分の二を占める。最古の化石はデポン紀(4億年〜3億5千万年前)の地層から発見されている」「セミの幼虫は地中で5〜10年過ごして成虫になる。成虫の寿命は平均10日ぐらい。世界に約1500種、日本には17種が分布」「チョウは世界に約13000種、日本には約250種が分布」(「学研新世紀百科辞典」より)

 小学6年生 私は改めて自分の部屋に(感想文)

 6年生から、だんだん自分の力だけで要約ができるようになります。長文をよく読んで自分の力でまとめようとする人ほど、長い要約になりがちです。本当は200字ぐらいでまとめられればいいのですが、書いているうちに要約だけで600字ぐらいになってしまう人もときどきいます。しかし、これは自分の力でまとめようとした表われですから、決して悪いことではありません。要約に慣れてきたら、だんだん短くまとめるようにしていきましょう。

 (さくらももこさんの家に先生が家庭訪問に来るので)ももこさんの部屋は見違えるほどきれいに片づけられていました。先生が来てお母さんと話をしたあと、先生は子供部屋を見にきました。部屋はきれいでしたが、引き出しを開けるとゴチャゴチャだったので先生は吹き出してしまいました。

 似た例では、自分の机の上の大掃除などの話を書いてみましょう。机の上はきれいでも、引き出しはガラクタがいっぱいというのはよくありそうですね。

 感想は、片付けにはふだんの心構えが大事だということで書いてみるとよいでしょう。

 ことわざ:「105、なまけ者の……」「113、のどもと過ぎれば……」などが使えそうですね。

 中学1年生 人間は他の人間と(感想文)

 中学1年生は、是非の主題(よいか悪いかをはっきりさせた意見)と複数の理由の勉強です。「古い時代のように、親子が同じような生き方をしているために断絶のない安定した社会もよいかもしれないが、私は、たとえ親子の断絶や問題があっても、社会が進歩していくことがよいと思う」というような書き方で意見を書いていきましょう。(もちろん逆の意見でもいいです)。

 第一段落は要約と自分の意見、第二段落はその理由(1)、第三段落は理由(2)、第四段落は名言の引用と意見、という書き方です。第三段落に、データの実例や、長文集のほかのページからの実例を入れていきましょう。長文実例は、7.2週の「レストランで、水のことをウォーターと言う」などの例が使えそうです。使い方は自分で考えてみてね。

 親子の関係が「問題」化しているのが現代です。

 原始時代は、お父さんが男の子にイノシシの捕らえ方を教え、お母さんが女の子に木の実の集め方を教えるような社会が何万年も続きました。そういう社会では、親子の関係は「問題」にはなりませんでした。お父さんはおじいさんから教わったと同じことをその子供に伝えていったからです。おじいさんの時代のイノシシはキバしかなかったけど、お父さんの時代のイノシシは新しくカギヅメという武器を持つようになっていた、などということはもちろんありませんでした。

 今の社会は違います。お父さんやお母さんが子供時代に見たことも聞いたこともないものが次々に現れてくるからです。「何? ウォークマン。あれは、耳が悪くなるらしいぞ」「何? ファミコン。あれは、目が悪くなるらしいぞ」「何? PHS。あれは、電磁波が出るらしいぞ」「何? インターネット。あれはウィルスがこわいらしいぞ」と次々と押し寄せる新しいものに対処するだけでも大人は精一杯です。

 確かに、こういう時代でも、老人の知恵が役に立たなくなったわけではありません。新しいものばかりに目をむけていると、「姥捨て山」の昔話と同じようになってしまうかもしれません。

 しかし、時代はどんどん新しくなっていきます。「43.脱皮できない蛇は滅びる(ニーチェ)」という言葉があるように、変化の激しい時代には、親も子も新しい関係を作るために脱皮し続けなければならないのかもしれません。

 中学2年生 ユージーン(感想文)

 中学2年生は、複数の意見と総合化の主題の勉強です。この書き方は難しいので、わかりにくいときは教室に電話をして聞いてください。

 長文の内容:ユージーンの街では障害者も対等に扱われた。障害者は障害者として保護されるよりも、傷つくことも含めて自ら経験することを望んでいる。障害者の自由度は、社会の障害者に対する位置づけで決まる。

 似た話:中学2年生のみなさんも、「これは君たちにはまだ難しいから、易しいのでやっていいよ」と言われるより、「難しくて失敗するかもしれないけどがんばろう」と一人前に扱われる方がうれしいでしょう。

 最近の本で「五体不満足」などを読んだ人もいるかもしれません。

 昔話は、桃太郎などが使えるかもしれません。7.2週の長文で、日本人は子どもに合わせて「わんわんでちゅよー」などと喋るが、欧米では子どもに対しても大人と同じように「これは犬です」と話すという文章がありました。この例は長文実例として使えそうですね。

 名言と意見:「63、人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」「88、私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」などが使えそうです。弱者の立場になって親切にしてあげることも大切だけど、本当に相手を一人の人間として尊重するのであれば、時には厳しいことも言って相手を対等の存在と見て接することが大事なのでしょうね。

 中学3年生 何といっても、現代技術を(感想文)

 科学技術の発達によって、モノは豊かになりましたが、今度はその豊かになりすぎたモノによって環境破壊や廃棄物処理の問題が出てきました。所有するよりもレンタルで済ませた方が地球に優しい生き方になりつつあるのかもしれません。

 中学3年生のみなさんにとっては、レンタルビデオやレンタルCDが身近な話題でしょう。昔は貸本屋という商売がありました。豊かになるにつれて、貸本屋はなくなり、本は自分で買うものという風潮になりました。しかし、今また古本の店が増えています。

 意見は、自分の生き方に結びつけて考えましょう。「所有するよりもレンタルで」という意見が決まったら、第二・第三段落の展開は、そのための方法というかたちで考えてみましょう。もちろん逆の意見でもいいですよ。

 欲張りでモノをたくさん持とうとしたためにかえって不便になってしまったという例は昔話にありそうですね。伝記実例としては、一休や良寛の生き方などが考えられるかもしれません。長文実例は、7.2週のマッシュルームを例に挙げて、「新しい生き方が今求められている」とつなげてもいいでしょう。

 

 高校1年生 「フランダースの犬」は(感想文)

 アンパンマンというのは絵本ではいい話ですが、テレビアニメになると、ワンパターンの水戸黄門のようになってしまいます。毎週放映というノルマがあるので、制作する側もつい手を抜いてお決まりのパターンで作ってしまうのでしょう。アンパンマンを見て育った子供は、将来「悪いやつは倒さなければいけない」という偏狭な正義感を持つようになるかもしれません。

 テレビゲームでも、悪役のセリフはだいたい決まっています。「ふははは。それでは最後に教えてやろう。」なんて大事なことをべらべらしゃべったあとに、正義の味方が急に登場して、「ぐっ、何、こんなばかな……」。ところが正義は最初は悪役に負けそうになります。もうだめかと思ったときに急に正義の頭にグッドアイデアがひらめいて大逆転。こういうゲームばかりやっていると、何でも自分の都合のいいように世の中が動いてくれると思ってしまう人が増えてしまいそうです。

 長文実例は、7.2週のいじめの話などを取り上げてみるといいでしょう。

 高校2年生 すでに見たように(感想文)

 人間関係の問題を、現代社会の問題として第一段落で問題提起していきましょう。そのあとは、なぜそういう問題が生まれているかという原因の分析です。第二・第三段落と複数の原因を考えてみましょう。

 長文の内容:人間関係とは、ひとりの人間の内部にある「もうひとりの自分」との対話である(といっても、ひとりでブツブツつぶやいているようだとちょっと危ないけど)。人間関係は、個人の成長の跳躍台である。

 今日の社会の問題:人間関係をうまく作れない子供たちが増えているようです。少子化や子供のときからの塾通いで、集団で遊ぶ機会が少なくなったことがひとつの原因だとも言われています。また、子供が自由に集団遊びをするような場所も少なくなったため、子供たちの遊びも、野球やサッカーのようなルールのあるスポーツと家の中でのテレビゲームとに二極分化しているようです。大学生になって、子供時代の集団遊びを取り戻すかのような鬼ごっこやかくれんぼに夢中になるということもあるようです。人間関係をうまく作れないことに悩む大学生もかなりいます。友達との対話も、浅い上辺だけの関係で済ませることが多いので、その反動で一気飲みのような盛り上がりを求めるという面もありそうです。友達との対話の少なさは、自分の内部での自分自身との対話の少なさを反映しているのでしょうか。

 長文を、今日の社会問題に結び付けるのが高校生の小論文では大事です。この社会問題がはっきり出てこないと、焦点の絞られた小論文にはなりません。しかし、あまり自分の問題意識に結びつけすぎると、長文の提示している主題とずれてくる場合もあります。自分の問題意識を中心に、長文のキーワードとも関連させながら書いていきましょう。

 長文実例:7.2週の長文には、明治以後広まった西洋風の明るい文化とは別に、日本には縄文時代からの深い森の文化があったと書いてあります。現代的な淡泊な人間関係と、昔からある濃密な人間関係との対比に似ていそうでしょ。(苦しいけど)

 高校3年生 中国には数限りなく(感想文)

 アジアの熱さがテーマです。アジアの国々は、今急速に工業化、近代化を進めています。経済発展にくたびれはじめた日本が一休みしようとしているのとは対照的な社会です。アジアからの大学留学生の多くは、「日本の大学生は遊んでばかりいる」という印象を持つようです。これから発展しようとする社会と発展が一段落した社会との熱さの違いも反映しているのでしょう。

 この状況を、将来予測できる問題として提起していきましょう。アジアの問題でもいいですし、日本の問題でもいいです。第一段落で問題提起をしたあと、第二段落はその拝啓、第三段落は今後の対策と進めてみましょう。

 長文実例は、7.2週の競争の是非などが入れられそうです。

 大学生社会人 学力という幻想は(感想文)

 学力を貨幣になぞらえて、今の学力観の多くが幻想ではないかと問題提起をしています。

 これを複数の意見として考えてみましょう。今の学力観のよい面、わるい面というかたちです。

 長文実例は、7.2週の長文の「相対的貧困」「絶対的貧困」の話が使えるかな。

  いろいろな言った

 「いろいろな言った」は、表現をくふうする練習です。英語などは目的語が文末に来ることが多いので、自然に文末に変化が出ますが、日本語は動詞が文末に来ることが多いので、同じような文末が単調に続くことが多くなります。

 会話を書くときに、いつも同じような「と言いました」ではなく、そのときの動作や表情で表現してみましょう。こういうくふうは、「言いました」以外にも生かしていくことができると思います。

 ミルクティ先生が「いろいろな言った」をたくさん見つけてきてくれました。ご紹介します。

「  」とよびました。

「  」とうなずきました。

「  」と、いっせいに 声をあげました。

「  」とほめました。

「  」ぶつぶつ いいながら

「  」と、ひそひそ話しをしています。

「  」と、かけごえを かけます。

「  」とおこりました。

「  」とあいさつしました。

「  」とはなしかけました。

「  」と、大声を はりあげました。

「  」とめいれいしました。

「  」と、ドアをあけました。

「  」とささやきました。

「  」と、大きな声を だしました。

「  」とよろこびました。

「  」と、はらが たってきました。

「  」と、ためいきをつきました。

「  」とかけだしました。

「  」とせかせました。

「  」と、おじぎをしました。

「  」とゆずりませんでした。

「  」と、首をかしげました。

「  」と、びっくりして(声をそろえて)さけびました。

「  」とたずねました。

「  」とどなりました。

「  」と、気がつきました。

「  」と、ワクワクしています。

「  」とこたえました。

「  」と、さんせいしました。

「  」と、声をかけました。

「  」とたのみました。

「  」としゃべりだしました。

「  」とはんたいしました。

「  」とききました。

「  」と、ガラガラ声がしました。

「  」とたのみました。

「  」と、元気のない小さな声がしました。

「  」とききかえしました。

 

 このほかにも、「とふりむきました」「とほほえみみました」「と走り出しました」「と、目を丸くしました」「と立ち上がりました」「と笑いました」のようにいろいろ考えていくことができると思います。みなさんも見つけてみてね。(^o^)/

  光る表現コーナー 1999年7月3週号

稔生さん(あきわ/小5)の作文より(みち先生/6.3週)

 バリにかかったはりをはがすとき、血がふきでた。かわいそうで見ちゃいられなかった。「つりすれどあみせず」、バリはきずをおったままにがしてやった。(中略)それから、つりは、人は楽しいが、見方をかえて、魚から見ると、すごくめいわくで、ざんこくにおもえるだろう。みんなはちゃんとそれを知っているのだろうか。だから、つりはもうしない。でも、手ごたえは二度とわすれない。評:つりの楽しみ方はことわざが教えていることを身をもってわかったね。ものいえぬ魚の姿に強烈な印象を受け、自然な表現で温かい心が表われていていいね。

真以さん(あにも/小5)の作文より(みきこ先生/6.1週)

 お父さんをまとめていうと、”変な人”だけど”やさしい”です。

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/6.3週)

 人のわの中でちがう意見も他の意見も尊重して、知しきをふやしていきたいと思う。 評:人の輪の中でしていくことが、大事なんだよね。

斐子さん(あちひ/中1)の作文より(ももんが先生/6.3週)

 おいしいでも、おいしいなりに、だんかいがちがう。評:「ほっぺたが落ちそうなくらいおいしい」という比喩を説明し、分析したときの文章です。思わず「なるほど〜!」と、うなずきました。

舞さん(あおき/高1)の作文より(とも先生/6.3週)

 多様化は、人々の、日本の、そして世界の豊かな歩みを妨げないためには必要なことである。しかし、その一方での多量化という発展方法も心に留めておくべきだと思う。評:反対理解を上手に使った主題が書けたね。

セシルさん(あたと/小2)の作文より(とこのん先生/7.1週)

 きのうの日よう日に(新しい自転車に)のっていたらいきなりブランコのさくにげきとつしてバリーンという音がしていっしょにライトのガラスがわれてしまいました。「ガーン。ショック。」ぼくは心の中で「ライトをわってしまってごめんね。こんどからは大切にのるからね。これからもよろしくね。」といいました。 評:真新しい自転車が壊れてしまったショックと、自転車へ対する親しみの気持ちが、すなおに生き生きとえがかれています。

瞳子さん(あとふ/小2)の作文より(ミルクティ先生/7.1週)

 『いたずらギャング』たつきのやることは、クレヨンしんちゃんのすることににてます。どうしてかというと、ほいく園から帰るとちゅう、ともだちにさそわれてかくれんぼをしていたら、たつきがわかくてきれいな女の人についていってしまいました。<評>「どうしてかというと」ということばをつかって、理由(りゆう)をせつめいできたね。題名(だいめい)も、おもしろい!!

愛捺さん(あなあ/小2)の作文より(ミルクティ先生/7.1週)

 『にわとりのポケット』いとうくんは「やったあ。でも、ぼくのおたからが、へっちゃうよ。」と、しかめっつらで、いったので、わたしは思わずわらってしまいました。<評>「顔(かお)のようす」を入れて、長い会話をじょうずに書けたね。「しかめっつら」なんて、むずかしい言葉をしっているなぁと感心したよ。

敦さん(あにい/小2)の作文より(ひまわり先生/7.1週)

 みんなこえをそろえて、「やったあー。」とさけんで教しつにもどりました。(評)みんなの大きな声が聞こえてきそうだね。

しおきちさん(あにせ/小2)の作文より(ミルクティ先生/7.1週)

 『よろこんでくれたフレンチトースト』おかあさんも「とてもおいしいよ。」とえ顔で言ってくれました。<評>「題名のくふう」と「顔のようす」を、しっかり入れて書けたね。v(^o^) え顔で「おいしいよ」と言ってもらえるなんて、最高(さいこう)だね。

あいさん(あねて/小2)の作文より(かつみ先生/7.1週)

 プールは、なぜたいそうがいっぱいあるのかふしぎに思いました。 評:そういうぎもんをもつことはたいせつだね。水はとてもこわいんだ。よーく体をうごかしていないと、おぼれてしまうから。しっかりたいそうはしようね。

あやぽんさん(ふれ/小2)の作文より(ゆり先生/7.1週)

 見てみると本当にほたるがいました。まるでながれ星のように光っていました。評:ほたるがとんでいる様子は、ほんとうにながれ星みたいだよね。きれいだったでしょうね。

みゆさん(あはみ/小2)の作文より(ももんが先生/6.4週)

 ねこしかとおれないところ、とげとげがあってたかくてのぼれないところ。評:「せまいところ」や「たかいところ」だけではなく、こんな風に書くと、ねこをおいかけていくとちゅうに通ったいろいろなばしょのようすが、とてもよくわかりますね。

友葵さん(あしも/小3)の作文より(ゆり先生/7.1週)

 (お母さんとお風呂に入って)今も、「ハハハハハ。」と笑う声が聞こえるようです。評:とっても楽しそうだね。お風呂でお母さんとどんなお話をするのかな?

さくらさん(あそあ/小3)の作文より(ひまわり先生/7.1週)

 わたしがあらいおわったら水でっぽうの水をお父さんにかけます。そしたらお父さんは、「お父さんもかけるぞ!」と言います。(評)お父さんとお風呂に入っているときの楽しそうな様子が伝わってくるね。

ニルスさん(あそな/小3)の作文より(スズラン先生/6.3週)

 うちのつばめは、すをよこからみると、足のもも一つぐらいあります。略ひなの口は、ゆびが二本入るぐらいです。羽を大きくひろげた親つばめがかっこいいです。評:家につばめの巣があるのでよく観察ができたことがわかりますね。たとえがとてもじょうずでした。一度でいいからつばめの巣を見たいというお友達もいましたから、うらやましい話になりそうです。

しょうたさん(あたの/小3)の作文より(洋子先生/7.1週)

 ぼくが一歳のとき、お母さんとお風呂に入っておぼれたことがあるそうです。そのとき、ぼくは、目を大きく開けたままぶくぶくとしずんだそうです。お母さんは、すごくびっくりしたそうです。評:お母さんから聞いたおはなしが上手にはいりましたね。お母さんは、その時は生きた心地がしなかったことでしょう。助かってよかったですね。