http://www.mori7.com/ 1999年9月4号 通算第633 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  来週、10.1週は新学期

 10月1週から新しい教材になります。古い教材は、かたづけておいてください。

 なお、「漢字集(全学年)」と「ことわざ名言集(小5以上)」は、年間を通して使います。

 10.1週のテーマは、スポーツについてです。

 小学生の場合は、運動会や学校の体育のことで書くことをみつけておいてください。中学生以上は、「スポーツについて」か「無理について」かどちらか一方選択の意見文です。

 「無理について」の「無理」は、苦しい努力というような意味です。寒いのに、格好を気にして薄着をしている人などを見ると、「無理しちゃって」などと言います。試験前に遅くまで起きて勉強していると、「無理すると体に悪いわよ」などと言われることがあります。(え? 一度でも言われてみたいって)。

 「無理」や「努力」は、日本では比較的よい意味で使われていますが、最近は「無理をせずに、素直にあるがままの自分で生きよう」ということも言われるようになりました。無理のよい面、悪い面ということで考えてみましょう。

  勉強の拠点は家庭

 日本の小学校教育は明治以来の長い伝統があるので、教える内容はそれなりに充実しています。しかし同時に長年、学校という閉鎖された社会の中で教育が行われてきたために、教育の本来の目標からはずれた無駄な部分も数多く生まれています。

 そのひとつは、授業よりも行事が優先されがちな姿勢があるということです。児童や父母の声よりも、内部の関係者どうしの声のほうが反映されやすい仕組みになっているので、行事を滞りなく消化することが仕事の中心のようになり、授業は行事の間にやるもののようにとらえられています。また、その行事も行事の目標よりも形式が優先されるので、自然と前例が踏襲されるようになり、年々形式的に手間のかかるものになっていくようです。一度、学校の行事をすべて洗い出し、外部からの声も取り入れて不要なものを大胆に削除する試みをする必要があるように思います。

 もうひとつは、授業の内容が総花的で、どうでもいいものと重要なものが同じような割合で教えられていることです。小学校の勉強の中心は読む力をつけることで、それ以外は乱暴に言えばやってもやらなくてもいいものです。せいぜい加減乗除がきちんとできるようにしておくぐらいで、ほかの教科は数分の一に圧縮しても支障はないと思います。しかし、学校や教育関係者の内部からは、そういう声は出てきません。学校は重要な問題を内部で調整して決めることができません。学校の改革は、学校を超えた視点からしていく必要があります。

 これらの学校の限界をカバーするのは、塾ではなく家庭です。しかし、子供たちが家庭で勉強のために費やせる時間はせいぜい1、2時間です。したがって、家庭での教育は重点をしぼって行なう必要があります。その重点とは、ひとことで言えば読む力をつけることです。漢字の書き取りや計算ドリルや意味のよくわからない宿題に時間をさくよりも、まず第一に学年に応じた文章を読む力をつけることを家庭学習の中心に置くことが大切です。。学年に応じた文章が十分に読めれば、さらに上の学年の文章を読む力をつけていけばいいのです。

 こういう家庭学習をするためには、子供部屋はかえって邪魔になります。勉強は親が見ている前でするもので、子供部屋は趣味と遊びのために使う部屋と位置づけておく必要があります。これは、中学生になってからもそうです。中高一貫教育の私学で中だるみ現象のあることがよく指摘されますが、これは中学生になると親が勉強を見ずに本人まかせにしてしまうからです。どんなに難しいことをやっていると言っても中学生の勉強ですから、親が日曜日にでも参考書を読みかえせば、子供たちのやっている勉強の中身はじきにわかります。子供たちがやっている勉強は、外見は立派そうですが、よく見ると弱点だらけです。

 中学受験は親の受験だと言われます。つまり小学生の子供たちには自力で勉強を進めていくだけの意志も見通しもまだないということです。しかし、こうした小学生の子供たちが、中学生になったとたんに自立して勉強していくと考えるのは、大きな誤解です。幼稚園時代に子供にたっぷり読み聞かせをしてあげていたお母さんが、子供が小学校に上がったとたんに「もう小学生なんだから自分で読みなさい」と突き放して子供を読書嫌いにさせてしまったというケースは数多くあります。同じように、小学校時代に手取り足取り勉強を見てあげていたお父さんやお母さんが、子供が中学生になったとたんに子供部屋を与えて「もう中学生なんだから自分で勉強しなさい」と突き放して、子供の学力を低下させてしまう例も数多くありそうです。自立は時間をかけて少しずつ行なっていくものです。小中学生の勉強の拠点は家庭で、その勉強には親が深くかかわっていく必要があると思います。

  9月29日(水)30日(木)は休みです

 9月29日(水)30日(木)は休みです。この週は宿題はありません。

  学力低下の原因

 大学生の学力低下が社会問題になっています。大学側が応募者を増やすために受験の科目をしぼる傾向が増えてきたので、医学部なのに生物が苦手とか、経済学部なのに数学ができないなどという学生が増えているようです。このため、大学の1・2年の教養過程が高校の勉強の肩代わりをするようなところも出てきています。

 大学生ばかりでなく、小学生から高校生まで全体的に学力が低下しているという指摘もあり、ついに国が本格的な調査に乗り出しました。

 学力低下が本当にあるのかどうか、まだはっきりとした調査結果は出ていませんが、もしあるとすれば、その大きな原因は、第一に読書不足、第二に家庭での勉強時間そのものの不足、第三に学校でのゆとり授業による勉強時間の不足、にあるように思います。

 社会では、過熱する受験勉強ということが取り上げられることが多いので、今の子供たちは昔の子供たちよりも勉強時間が多くなっているような印象を受けますが、それは受験の一時期だけで、実際には勉強のトータルな時間は減っていると思います。

 成績のふるわない子を見ていると、勉強の仕方や参考書の選び方以前に、勉強の時間が少ないという点が共通しています。

 また、勉強の時間が長い子の中にも、読書の時間がほとんどないという子が増えているのが気になります。受験勉強のための知識や技能の中には、学力とはあまり関係のないものもあります。学校や塾にまかせずに、家庭で読書と勉強の時間をしっかり確保していくことが大切だと思います。

  ミスプリント:9.3週の小2のヒントが載っていませんでした

 9.2週の言葉の森新聞に、小2の9.3週のヒントを載せていませんでした。小学2年生のみなさんは予習の準備をしにくかったと思います。申しわけありませんでした。

 9.2週は、もう先生の説明を聞いて書いてしまったと思いますが、参考までに掲載します。

  小学2年生 9.3週 コロンブスたちが、スペインの(感)

 コロンブスがスペインにかえってくると、おいわいのえんかいがひらかれました。ある人が、コロンブスがもてはやされるのをねたんで、「それは、だれにでもできることだ」といいました。コロンブスは、たまご立ててみせ「人がやったあとなら、だれでもできる。はじめにやるのがむずかしいのです」といいました。

 みなさんは、たまごを立ててみたことがありますか。生たまごのおしりのところを、かたいテーブルにコツンとあててつぶすと、たまごはみごとにたちます。やってみましょう。でも、しっぱいして、お母さんにおこられても先生はしりません。

 たまごを立てるもうひとつの方法もあります。これは、たまごのおしりをつぶしたりせず、たまごがたてにまっすぐになるようにそうっとおくと、うまく立つことがあるのです。ちょうど、一円玉を立てるような感じです。少しでもずれるとうまく立ちません。

 もっとかんたんな、でもちょっとずるい方法は、たまごをたてるところに、塩をおいておくというやり方です。

 にた話は、「はじめてするのがむずかしい」という話でかんがえてみましょう。ゲームでもなんでも、はじめてやるところは、なかなかうまくいきませんが、一度うまくいくと、あとは楽にできるようになります。ゲームいがいに、はじめてひとりでバスにのったことや、はじめてひとりでたまごやきを作ったことなどを思い出してもいいでしょう。コロンブスも、はじめてだれも知らない西の海に出かけるときは、みなさんがはじめて電車やバスにのるときのように、どきどきしていたにちがいありません。

 じぶんの話ではなく、伝記に出てくる人の話でにた話をかんがえてもいいでしょう。9.1週の長文にあるように、源義経(みなもとのよしつね)は、だれもおりたことのない一の谷を馬でかけおりました。これもコロンブスと同じように勇気のあることでした。

 「はじめてのことはむずかしい」というところで、いろいろな話を見つけてみましょう。

 

  光る表現コーナー(小1〜小4) 1999年9月4週号

恵美子さん(あみく/小1)の作文より(ミルクティ先生/9.1週)

 ちくセンターで、バドミントンをしました。(略)「いくよ。シャトルをよくみて。」とおかあさんがいいました。「ポーン。」とてもたのしかったです。<評>おかあさんの かいわを じょうずに かけたね。シャトルを うった「ポーン」という おとも かいたのが、すばらしいよ。

ちび豆さん(あのわ/小2)の作文より(ひまわり先生/9.2週)

 でもひけるととってもきもちがよくなるしいらいらしている時もいらいらがとれてきたと思ったことが何回もありました。評:うまく演奏できるようになってきたときの気持ちがよく表わされているね。

遼さん(あはの/小2)の作文より(はるな先生/9.1週)

 一年たったミニヨンクの中を見たら電池がさびてました。ざんねんでした。・・・・・ミニヨンクが、かべにあたってうしろ宙がえりをしました。でもうごきました。 (講評);公園で、お友達やおねえさんと、いろんな遊びが楽しめて本当によかったですね。ミニヨンクの中の電池がさびて、ずいぶん、がっかりしたことでしょう。買い換えて(かいかえて)もらったのかな? ミニヨンクの動きを、じっと見ていてとても、じょうずに表現できました。

くくりさん(あひた/小2)の作文より(スピカ先生/9.1週)

 (金魚すくいで十三匹つかまえた金魚が)まい朝バケツを見るたびに一ぴき、また一ぴきと、しんでゆき、とうとう三びきになりました。わたしは三びきが家ぞくのように思えます。そう考えるとぜったいしなせたくないと思いました。(略)おかあさんがいなくなってもさびしい。子供がしんでもいやだし。どっちもかわいそうだからぜったいしなせたくないとけっしんしました。 評:金魚を家族のようにたいせつに思うきもち、死なせたくないと思う強いきもちが、とてもよくつたわってくるよ。

さるきちさん(あある/小3)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 肉りょうりで、一番すきなのは、やきにくで、たれは、からめのほうがぼくの口にあいます。評:「すき」がつづくから「口にあう」という言葉をつかったんだね。とてもカッコいい文だよ。

博美さん(あちは/小3)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 休み時間の終わりのチャイムがなりました。まえのさんが「もっとやりたかったな。」と言いました。まえのさんは、はしって教室にかえっていきました。評:休み時間が終わって、急いで教室に戻るようすがわかりますね。

えりさん(あなふ/小3)の作文より(ももんが先生/9.2週)

 わたしは、ときどき、なっとうって、どんなまめからできているのかなっておもいます。ちゃいろいまめかな? みどりいろのまめかな? きいろのまめかな? かれたまめ? わからないけれど、おいしくって、大きいまめかなーと思います。評:ははは...(^o^) 。「かれたまめ」っていうのは、おもしろいアイデアだね。なっとうを一つぶ一つぶよく見ると、しわくちゃの豆が見えるものね。

穂香さん(すよ/小3)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 今日きゅう食にピーマンが出ました。ななめ前の吉田君は、きゅう食のピーマンをむずかしい顔をして鼻をつまんで食べているのをみんなはわらいました。評:吉田君はピーマンが大っきらいなんだね。そのときの様子が楽しそうに書けていますよ。

聡一朗さん(ふま/小3)の作文より(はるな先生/8.2週)

 「ゴロゴロ」 「あっ雷だ!」・・・・「僕の上におちないかなあ」と思いながらまった。すると、流れるプールが止まった。電気も消えた、とてもこわかった。・・・・帰って姉に聞くと、僕の家のクーラーと電話がおかしくなったそうだ。とても場所が遠いのに、停電(ていでん)になるなんて、雷の力は、とても強い、とかんしんした。でも、遠くから見ると、花火みたいできれいだった。(「雷のなるプール」より抜粋) (講評);題名のつけかたが、大変うまくなりましたね。作文の中身がそれとなく、わかるような、とてもいい題名です。書き出しもたいへん印象的(いんしょうてき)で、雷のため、停電(ていでん)になり、動かなくなったプールのようすを、いきいきと、うまく描写できました。でも、20分ぐらいで、回復して、本当に、よかったですね。雷のちからのすごさと、花火のような稲光(いなびかり)に、感動(かんどう)していることが、たとえをつかって、すごく上手に、表現できました。

洸さん(あてす/小4)の作文より(洋子先生/9.1週)

 スズムシは、十七ミリしかない小さな体であんなに大きな音を出すなんてうそみたいだなと感心しました。羽と羽とおこすりあわせあんな音を出せるなんて昆虫は、不思議がつまっているんだなとおもいました。まるでマジシャンみたいです。昆虫は、人間の何分の一もない体だけれどぼくたちには、できないすごいことができると驚かされました。評:秋の虫、スズムシについての感想です。スズムシについておもったことから昆虫全体についてもおもいをふくらませていったところがいいですね。この夏の猛暑がいつしか遠のき、千陽さん(あすえ/小4)の作文より(みち先生/9.1週)

 海の水はつめたくて気持ちよかったです。評:夏の海をはだで感じとった自然な表現がよくできました。

奈々子さん(あちね/小4)の作文より(スピカ先生/9.1週)

 『虫の音』(作文の結びに、虫の声でにぎやかだった夜が明けて)きのうの夜がうそみたいに朝はしーんとしていました。一ぴきのすず虫が朝日をあびていました。 評:夜と朝との対比がみごと! 詩情(しじょう)豊かな余韻(よいん)の残る結びだね。

ポプリさん(あおえ/小4)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 私は、日曜日にゆう日のたきを見に行きました。そこは昔、金たろうが赤ちゃんの時にうぶ湯につかったそうです。評:すごく昔からあるゆうめいなたきなんだね。

こあらこっこさん(あうみ/小4)の作文より(ミルクティ先生/9.1週)

 最近、私は、また虫とかをもてなくなってしまったのです。ゆいいつ、私はバッタはもてます。セミはもてません。また持てるようになりたいなぁ……。<評>最後の「●自分だけが思ったこと」が、とても個性的な内容でよかったよ。たしかに、セミは鳴き声も大きいし、手で持つとビリビリとふるえがつたわってきて、ちょっぴりこわいよね。(^^;

テリーさん(あたや/小4)の作文より(かつみ先生/9.1週)

 ぼくは、虫はぜんぜんしらない。秋の虫だってぜんぜん知らない。でも、トンボは知っている。 評:でも、トンボは知っている。と書くことで、強調されているね。いい書き出しだったね。

けろっぴさん(あちえ/小4)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 ぼくは、盗人と一しょにいる仔牛を思いうかべました。評:どんな色のどんな顔をした仔牛かなあ。けろっぴくんがかいた盗人の絵、ひげやかみがたが盗人らしくっていいね。

夜は、虫の声に秋を感じるころになってしまいましたね。

淳一さん(あとは/小4)の作文より(洋子先生/8.3週)

 びくが一番好きな場面は、最後の欲張りの老人がよい心になったのは、海蔵さんもうれしかった」というところです。どうしてかというと海蔵さんの心がつたわってよくばりの老人が死ぬ前にいい心になったということがよく出ているので、好きです。この話を読んで海蔵さんは、勇気のある人だなと思いました。評:そうですね。本当に強い、勇気のある人というのは、「自分のあやまちを素直にみとめ、わるいところは、あやまる」ことができる人のことをいうのですね。そこがしっかり読み取れれいて,海蔵さんを勇気のあるひとだなと思ったところがすばらしいよ。しっかりこの長文を読んだことと、君のこころも素直だからですね。なかなか自分のあやまちをすなおにみとめあやまることは難しいことだものね

ゆうちゃんさん(あにみ/小4)の作文より(ももんが先生/9.1週)

 「ねえ、おばあちゃんは、内べんけいの外べんけいなんだね。」「じゃあおじいちゃんはなんなの。」「内ぼとけの外ぼとけだよ。」評:ことわざに、ちょっぴりゆうちゃん流スパイスを加えた自作名言おみごと。こんな会話を笑って聞いてくれるおじいちゃんとおばあちゃん、すてきだね。

すぎメカさん(あのも/小4)の作文より(かつみ先生/9.1週)

 とんぼはさくらの花がちるように行きました。 評:すてきな表現だね。こういう表現は心を和ませてくれるよね。

愉美さん(あはせ/小4)の作文より(はるな先生/9.1週)

 9月5日日曜日5時87分にこおろぎの鳴く声がしました。それは、「リーー」と鳴いていました。そして、うちのまわりには「いっぱいいました。わたしは、「虫を飼ってみたいなあ」と思いました.たとえば、昆虫のカブトムシや、クワガタや、せみ、すずむしや、オニヤンマなどかってみたいです。飼ってみたい理由は・・・・・(講評);おうちのまわりで、鳴くこおろぎのこえを、とても、すずしそうに、表現できました。そして、虫をかってみたい! と、思い立ったいきさつが、たいへんわかりやすく、説明できましたね。飼ってみたい虫の名前も具体的にかかれていて、よかったです。どんどんふやして、弟さんにわけてあげようという、心遣い(こころづかい)が、お姉さんらしいやさしさをよくあらわしています

慶彦さん(あふこ/小4)の作文より(ミルクティ先生/9.1週)

 ぼくは、なぜ秋の虫は、鳴く虫ばっかりなんだろうと思いました。あと、なぜスズムシはオスだけ鳴くんだろうと思いました。「リーン、リーン、リーン、リーン」<評>「●自分だけが思ったこと」の後を「●情景の結び」で、きれいにまとめたね。ふしぎに思ったことは、本などで調べてみてもいいね。五年生になったら、調べた話を書く練習もするからね。

カヤケムさん(あまく/小4)の作文より(ももんが先生/9.1週)

 ぼくは、虫の声を聞いているとねむくなったりします。ほかにもいろんな気持ちになります。おこっている時は、うるさいな!! と思うこともあります。評:どんなときに虫の鳴き声が聞こえてくるかで、いろいろな気持ちになるんだね。同じ声なのに不思議だね。

 

 

 

 

  光る表現コーナー(小5以上) 1999年9月4週号

信長さん(あえほ/小5)の作文より(かつみ先生/9.1週)

 しかし昔ながらの三大スター、キリギリス、クツワムシ、コオロギ、やはり首位の貫禄を残している。 評:野球の話しに例えた書き方、面白く書けているよ。

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 今は秋、夕方すずしくなると、コオロギやキリギリスなどの声がする。・・中略・・秋の虫は、私にとって、夏のつかれをとってくれる虫だと私は思っている。評:暑い夏がまだ終わらないと思っていても、虫の声を聴くと、秋が確実に近づいている感じがしますね。

稔生さん(あきわ/小5)の作文より(ももんが先生/9.2週)

 お母さんはぼくのことを(乗馬の)天才だといっているが、「さるも木からおちる」ぼくも馬からおちた。評:自作のことわざ大けっさく!でも、けがをしなくってよかったね。これからも気を落とさず、はりきっていこう!

知尋さん(あたも/小5)の作文より(かつみ先生/8.3週)

 とんぼが一番秋の虫(題名) 評:リズムのいい題名を考えてくれたね。

 僕はとんぼが大好きだ。特に「オニヤンマ」が一番好きだ。その「オニヤンマ」は、人間を一回かむとちぎれるまで離さない。次に好きなのが「キンヤンマ」と「ギンヤンマ」だ。「キンヤンマ」と「ギンヤンマ」は、「オニヤンマ」の次に強いとんぼだ。 評:本当に好きなんだなあということが、良く分かる書き出し。素直に書いてあっていいよ。

友世さん(あちか/小5)の作文より(きょうこ先生/9.1週)

  「スズムシの鳴き声は、トライアングルをチーンとならした時の音に似ている。」すっごくきれいな表現ができたね! 小さな虫の小さな声についの友世ちゃんの観察力のするどさにびっくり!!

ゆみっちさん(あにわ/小5)の作文より(とこのん先生/9.1週)

 、学校の帰り、五時ごろのことだ。まだ九月の初めだが、「ジリジリ」と(虫の声が)聞こえてきた。暑いけれど、もう秋だなあと感じさせた。 評:まだまだ残暑は厳しいですが、確実に秋はやってきているのですね。そんな季節の変化を見逃さずに感じ取りたいものです。

星野惇さん(のと/小5)の作文より(ゆり先生/9.1週)

 そしてきれいな景色を撮ろうとしたら、お母さんがこっちの方が良いんじゃないと口を出してきた。親子でも、違うイメージがあるんだなーと分かった。そしてお母さんの好きな方をとってしまった。評:こういうことって、きっとだれにでもあるだろうね。あとになって少し後悔した様子がよく表れています。

しっぽさん(ほし/小5)の作文より(みち先生/9.1週)

 「わあ、かわいい」。私とお母さんが庭にあるハーブに水をやっていた時のことだ。なにかぴょんぴょんはねていた。よく見ると、とても小さなバッタだった。水をもらって喜んでいるようだった。その様子は、まるで、音楽に合わせてくるくる回って踊っているようだった。評:バッタも気持ちいいだろう、音楽に合わせてーーと思う温かい心を表現力豊かに書けましたね。

ナッキーさん(あうく/小6)の作文より(はるな先生/9.1週)

 「アッチッチ……パタバタバタ」今日のお昼はおにぎりです。。……しかしご飯が少し熱かったので、いてもたってもいられず、台所中バタバタ歩き回りました「アッチッチおにぎり」より 講評;「アッチッチ」と悲鳴をあげながら、ゆかりおにぎりをつくっているようすが、題名と書き出しにとてもうまく表現できました。いろいろと、苦労しながら、やっとできあがったおにぎりのおいしさは、格別だったことでしょう。

沙季子さん(てあ/小6)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 「一寸の虫にも五分のたましい」というが、一匹の小さな虫でも秋を表現し、鳴き声からは存在が充分に感じられる。評:「リーン、リーン」という一匹の虫の声で季節感をたっぷりと味わえますものね。

 

 

 

 

 

 

 

魔法使いさん(あちほ/中1)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 (反対意見として)でも、自分の考えにとらわれすぎて、社会の動きに耳を傾けないのもどうかと思われる。社会システムには、別の人々の考えがあり、すでに先をよんでいて、実に便利だ。評:いろいろな考え方の中から、自分にとってなにが大切かを見極めていきたいものですね。

ユウッチさん(ちき/中1)の作文より(ミルクティ先生/8.2週)

 部活は練習はつらいけど、その成果が試合にでれば、やりとげれたということで心も体もすっきりすると思った。「始めることも大切だがやりとげることの方がもっと大切である」のように最後までやりとげたほうがいいなとぼくは思った。<評>自分の意見に、名言の引用を違和感なく入れることができたね。

ピエッパさん(にお/中1)の作文より(ふじのみや先生/9.1週)

 (友達と)あまり点数が変わっていなかった。いわゆる、「どんぐりの背比べ」だ。しかし、その、「どんぐりの背比べ」だからこそ、二人は(次のテストで大差をつけて勝ってやるぞ)と思い、勉強をがんばったのである。 評:お互いが、しのぎあって向上していく競争の緊張感をうまく表現していますね。今でも、いい友達関係が続いているのでは。

たこ星人さん(こむ/中2)の作文より(きょうこ先生/9.2週)

  「課題どおりにやる、こんなことばかりが続かないように、自由に何かをやってみる機会を小さい頃から経験しておいたほうがよいのだ。」これこそ、自分自身で判断する習慣を身に付けていなくて自分が困ることだもんね。すごく説得力ある主題を述べることができたね!

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 人間は、自分以外の生物を益虫、害虫に分けようとする。・・略・・これからは、人間は自然と調和していくべきである。しかし、そのとき、他の生き物を排除しようという考えは良くない。評:人間だけが特別なのだという考えを持っていては、自然との調和が崩れてしまうということですね。

AE86さん(えや/中3)の作文より(かつみ先生/9.1週)

 今、この世の中では「人間が一番頭が良い」と言われているが……(中略)……(僕は)頭が悪いと思っている。なぜなら、自分達で汚した地球を、また自分達で苦労して元に戻さなくてはいけないのだ。 評:単純な頭がいい・悪いという表現の中に実は、莫大な時間と深い社会問題が潜んでいる。そのことが、読めば読むほど良く分かってくる。上手い表現を使ったね。

かずとしさん(しへ/中3)の作文より(かつみ先生/9.1週)

 私はおtくに朝が好きだ。朝になるとは「ぱっ」と目がさめて夏なのにすずしくなんといってもその空気がいい。 評:本当にさわやかな朝だよね。その空気がいい、という表現がいいね。