http://www.mori7.com/
2000年1月2週号 通算第647号 mori7@mori7.com言葉の森新聞
文責 中根克明(森川林)住所ラベルの再送(自宅通信の生徒の一部)
1月からの通信教材で、先生あて住所ラベルの都道府県が違っているところがありました。今週1.2週の「山のたより」と一緒に新しい住所ラベルを同封しましたので、この新しい住所ラベルを使うようにしてください。(該当する人にだけ送っていますので、新しい住所ラベルが入っていない人は、12月末に送ったものをそのまま使ってください)
貸出図書の返却がおくれてしまった人は
今学期の貸出図書は、12月10日までに前学期の貸出図書の返却があった人に送っています。12月15日ごろまでに返却した人は、今学期の貸出データに入れましたが、それ以降に返却のあった人は、今学期の貸出データに入れられませんでした。
しかし、12月15日以降に返却のあった人がだいぶいましたので、今後、返却の方法や貸出の方法などを検討していきたいと思いますが、とりあえず今回は次学期の貸出までお待ちください。
アンケート葉書から(その2)
12月初めに実施したアンケート葉書を掲載します。ふだんの学習の中でお気づきの点がありましたら、自習用紙の「父母から先生へ」の欄にお書きください。
これまでに実施したアンケートは、「父母の広場」(
http://www.mori7.com/nohara/hubo.html)にも掲載しています。ご意見ご質問はこちらに書いていただいても結構です。アンケート991211:教室に楽しく通っている。作文を見て、本人の成長を感じる。
浪人生という立場にあっての本人の意欲はもう少しと親として思うところはありますが、家庭のほうからでは毎週通塾を楽しみに行っていると思っています。
時折、添削文を見させていただきますが、真面目に対応し成長していると感謝しております。何かとわがままなところがあると思いますが今後ともよろしくお願い申し上げます。
楽しいのがいちばん。小論文の過去問の相談を。
教室に楽しく来られるのがいちばんです。
教室では、無駄に見えるお喋りや遊びも多少は許容しています。ただし脱線しそうなときは注意します。楽しさと脱線とのバランスが難しいところですが、ほとんどの子は「さあ、それじゃあ、今から静かにやろう」と言うと素直に静かに勉強します。
受験する学年の人で小論文の試験がある場合は、過去問をご連絡ください。できるだけその傾向に対応して勉強していきます。
アンケート991212:文を書く力は将来も必要。中学校で作文の授業がないのは不思議。
部活中心の中学生活ですが、言葉の森はなにかと続けてほしいと願っています。高校・大学の推薦入試には小論文で合格を決めるところがあり、学校では作文の授業がない現在では、文の書けない子供ですので少しでも文を書く練習になればと願っています。
大学生活では論文提出、会社での昇進試験でも論文を書くことがあたりまえなのに、学校での作文の時間がないのがとても不思議に思います。作文の書き方とともにこれからの人生に論文を書くことが必要なのだとご指導願えれば幸いです。親の意見に耳を貸さない年頃で困っています。
学校ではごく普通の文章力の指導を。書くことがおもしろくなるように。
学校での作文も、無理に文学的なものを目指さずに、ごく普通のまともな文章を書くということを目標にすれば、もっと指導しやすくなると思います。
インターネット時代を迎えて、文章を書く機会はこれからますます増えてきます。子供たちには、書くことがおもしろいと思えるようになってほしいと思っています。
アンケート991213:評価の数字がよくわからない。評価を子供にどう返したらいいか。
評価基準がよくわからないので説明してほしい。
(1)◎○や各項目の数字(最低、最高)の意味。
(2)国語評価は項目が数字になっていますが、これは作文評価の自習〜表記に対応しているのですか。
(3)評価の各項目に順位づけがされていますが、これは担当の先生の中での順位ということか。
(4)評価結果を子供にどう返したらいいのか。例えばこんな方法で、という例を紹介してほしい。
数値は学年平均との比較。数字をもとに指導すると子供も納得する。
アンケート991201にも関連する回答を載せています。
◎は「よくできている」、○は「半分ぐらいできている」、空欄は「まだできていない」、という意味です。◎○の隣にある数値は、学年平均を100とした場合の自分の位置です。ですから、同じ◎でもみんながあまりできていない場合は120のような高い数値になり、みんなもよくできている場合は101のように低い数値になります。
国語の問題も、◎が「できている(正答)」で、空欄が「できていない(誤答または未提出)」です。
この数値の比較をランキングとして表わしたものが、「山のたより」の左の表です。この順位は学年の中での順位です。学年全員を表示するスペースがないので、前学期の成績をもとに24人ずつのグループに分け、その24人の中での順位として表示しています。名前(ペンネーム)で表示されているものは学年平均以上の点数の人、番号で表示されているものは学年平均未満の点数の人です。
評価結果は、子供の努力の方向をアドバイスする際に利用していただくといいと思います。例えば、字数などをただ「もっと長く書きなさい」と言うよりも、これまでの字数がどのくらいで、それが学年平均と比べて高いか低いかということを見て、その上で、「このぐらいまで書けるはずだからがんばろう」と言うほうが子供も納得してがんばります。
次の学期から、項目をさらにわかりやすく指導しやすいものにしていきたいと思っています。
アンケート991214:よく考えられたシステム。点数はわかりやすくてよいが、悪い点数のときは点数に気
をとられてしまうことも。とてもよく考えられたシステムで、無理なく読むことや書くことが身につくと思います。
優しくていねいに教えていただいております。子供の興味が広がったように思います。
評価が点数で出てくるので良いのですが、悪い点数のときには点数に気をとられてしまい、なかなかほめてあげられません。
点数のいいときは点数を、点数の悪いときは中身のいいところを。
点数は、客観的に指導できるというプラス面もありますが、点数にこだわってしまうというマイナス面もあるようです。
点数のいい場合はそれをほめて、点数の悪い場合は中身をほめてくださるといいと思います。(笑)
いつもいいところを見つけてあげるようにしていると、勉強も楽しくできるようです。
アンケート991215:長文が難しく興味がもてない。作文は楽しく書いている。
フォルダの文が少し難しく、あまり興味がもてないようです。
作文はとても楽しく書いています。
長文の好き嫌いはある。繰り返し読んでいると面白くなる。
長文は、子供によって好き嫌いがあります。これは読書にも言えるようで、小学1〜3年生の「世界ふしぎめぐり」のシリーズを大好きで何回も繰り返して読んだという子もいれば、もう二度と読みたくないという子もいました^^;。長文でも、種類によって好き嫌いがあるのは当然だと思います。
ふだんの読書では易しい文章を読むことが多いと思うので、長文は学年相応よりも難しい内容のものをできるだけ選んでいます。
しかし、難しい長文も何度か繰り返し読んで、すらすら読めるようになってくると、その面白さがわかってくるというところがあります。気長に見てあげてください。
アンケート991216:推薦図書を教えて。子供はシールも楽しみに。上手な教え方に感心。
読書週間が身につくことを願いつつ図書館通いをしています。学年別でなくてもかまいませんので、ジャンル別で推薦図書(例えば自然や環境についての本)があれば教えていただきたくお願いいたします。
いつもとてもわかりやすいアドバイスをしてくださいます。子供の作文にもいつも美しい楽しいシールがはられてあり、それもまた楽しみの一つのようです。電気スタンドにだいぶたまってきました。
同じ年代のお子様をお持ちのようでじょうずに指導される先生だと感心させられるときが多々あります。
易しい本と難しい本をバランスよく。いい著者の名前を覚えておく。
推薦図書は、ホームページの図書の広場(参照URL)に掲載しています。しかし、この図書一覧表も古くなりましたので、そのうち新しい一覧表を作りたいと思います。
図書のすすめ方としては、易しい本と難しい本をバランスよくということになると思います。子供の希望に合わせて易しい本ばかり読ませていると、難しい本の面白さがわかりません。逆に子供の希望を無視して難しい本ばかり読ませていると、全体の読書量が減ってしまいます。
小学生の場合、書店で選ぶとすれば、「フォア文庫」「偕成社文庫」「青い鳥文庫」「岩波少年文庫」などのシリーズが手に入りやすくしかもすでに定評のある本が多いのでおすすめできると思います。
親が子供時代に感銘を受けた名著の中には、今の時代には合わないものもあります。有名な著者ということで選ぶのではなく、子供が面白く読んだ本の著者を覚えておき、その著者の本を探して読むというかたちにすると、中身のある読書ができると思います。
参照URL:
http://www.mori7.com/nohara/tosyof.html
今週1.2週のヒント(小1−4)
小1〜2年生 1.2週 じゆうなだいめい
今学期は、長文の文字がきゅうに小さくなったので、教室の生徒はみんなおどろいていました。ちょっと、おにいさん、おねえさんになった気分でしょう。(笑)
今年もまたたのしい話をたくさん見つけてきてください。
ミスプリント 小2の長文「天王寺(てんおうじ)」→「天王寺(てんのうじ)」
小2の1.2週の長文にミスプリントがありました。天王寺の読み方は「てんおうじ」ではなく「てんのうじ」です。ゆり先生(大阪)の話では、とても広い動物園で、気持ち悪いヘビやワニがたくさんいるは虫類館も、かわいいコアラがいるコアラ館もあるそうです。行ってみたいですね。
小3年生 1.2週 帰り道
学校からの帰り道を順番に説明し、そこでどんなことがあったかを思い出しながら書いてみましょう。
(例)「校門を出てしばらく歩くと、○○君のうちがあります。そこには、垣根(かきね)にキンカンの実がなっています。この前、友達と一緒にその実を取って食べてみました。」
説明だけにならないように、説明と出来事を交互に書いていくのが長くリズミカルに書くコツです。
小4年生 1.2週 カブトムシやクワガタムシの生活する(感)
内容:カミキリムシは枯れ木を好むので、自然界の中では枯れ木の分解を早める働きをしている。また木を食いあらす点では害虫と言われても仕方がないが、水や養分の管のあるところはあまり食べず、材部と呼ばれるところを主に食べる。
解説:難しい漢字が多いので、三文抜き書きも大変ですね。
似た話は、カミキリムシの話などを書いてもいいのですが、それではあまり例が見つからないかもしれません。先生(森川林)のうちにあるクワの木は、中にカミキリムシの幼虫がいるらしく、木の穴から虫のかじったくずが地面に山のように盛り上がっていますが、そのクワの木は毎年夏にはたくさんのクワの実をつけます。そういう状態がもう何年も続いているので、たぶんこのままクワの木とカミキリムシは仲良く共存(?)していくのでしょう。
人間の社会ではじゃま者のように見られたり無視されたりしている虫も、自然界の大きな流れの中では、腐ったものの分解を早めるなど大切な役割を果たしています。また、自分のエサを取るときも、相手とうまく共存できるように工夫しているようです。
カミキリムシ以外にも話を広げて似た話を考えてみましょう。
来週1.3週のヒント(小1−4)
小1年生 1.3週 ひろいせかいに(感)
内容:四角いクラゲのユラは、どこに行ってもなかまに会えません。ひとりぼっちのユラは、三日月にきいてみました。でも、お月さまはなにもこたえずに、ただしずかに光っています。
にた話:じぶんだけみんなとちがっていて、はずかしいなあとか、いやだなあと思ったことはありませんか。たとえば、みんなのかおはまるいのに、ぼくのかおだけは四角いとか……。
じぶんのにた話いがいに、「みにくいアヒルの子」のようによんだ本の中からにた話をさがしてもいいでしょう。
にた話をとおして、そのときのユラの気持ちをかんがえてみましょう。
小2年生 1.3週 小学校一年生の三学期(感)
うそをつくつもりではないのに、つい言葉のはずみで「となり村の水車小屋へ、米を一ぴょうついてもらいに……」などと言ってしまうような経験(けいけん)は、みなさんにもあるでしょう。一年生の子供が、となり村まで米をはこんでいくなんて、とうていできそうもないのにね。
小3年生 1.3週 果物をお皿にのせたまま(感)
果物をお皿にのせたまま長いあいだ放っておくと、だんだんくさってきます。しかし、木に実って生きている果物はくさりません。動物も同じです。生きているあいだにくさるのは、ゾンビぐらいのもので、ふつうの動物は生きているあいだは決してくさったりしません。
果物や動物が生きているということは、その体に酸素がいつもゆきわたっているということですから、酸素に弱い微生物は動き出すことができないのです。
ちょうど梅雨(つゆ)のころは、ものにカビがはえたりくさったりしやすい時期です。ものをくさらせる微生物は酸素がきらいなのですが、そのほかにすごく冷たいのやすごく熱いのもきらいです。熱を通したり冷蔵庫に入れたりするのは、ものをくさらせる微生物のはたらきをおさえるためです。
先生のうちでも、この前、テーブルのうえにバナナを何日かおきっぱなしにしていたら、はじめは黄色くてつやつやしていたバナナがだんだんあちこち黒くなってきました。少しくさりかけているようでしたが、もったいないから食べちゃいました。
去年の夏休み、家族で旅行に行って何日か家をるすにしていました。やっと旅行から帰ってきて、いつものようにお母さんが「いやあ、やっぱりうちが一番ね(なら、旅行に行くなあ)」と一休み。お茶を入れようときゅうすを開けると、旅行の前に飲んだお茶ののこりがきれいにくさっていました。
小4年生 1.3週 いまから三十七年あまり前(感)
今学期はじめての感想文の練習です。次のように書いてみましょう。長文の「はじめ・中・おわり」から三つぐらい文を抜き書きして、それから「この話を読んでいちばんおもしろかったところは……です。(ふしぎだったのは、感心したのは、おどろいたのはなどでもいいですよ)」「私も毛虫を見たことがあります。それは、……(お父さんやお母さんに聞いた話なども入れて書いてみましょう)」「私はこの話を読んで……と思いました。」
三文抜き書きは要約の練習の前段階の練習になりますが、「大事なところを抜き書きする」というと4年生の人はかえってわかりにくくなると思いますから、はじめは大事なところということを考えずに、ただ三文の抜き書きをすればよいというふうに考えてやっていきましょう。
例えば、こんな感じです。「アメリカから、小さな白いガが日本に侵入してきました。このガは都会の中にはよく見られても、森林の害虫になって、山の樹々を食べつくしたことは一度もありません。このことから考えさせられることは、トリやクモの住めないような世界こそ恐ろしいということです。」
途中の接続語などは、意味が通じるように直しておければなおよいと思いますが、はじめはあまり難しく考えずただ三文抜き書きということでやっていきましょう。
光る表現(小1−4)
2000年1月1週号■
恵美子さん(あみく/小1)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)『「やったー」どっちぼーるをしたこと』えみこが、ぼーるであいてのあかぐみにあてると、ちょうどあたりました。そして、えみこのしろぐみは「いぇー。」といいました。えみこはこうおもいました。「あぁ、よかったな。」とおもいました。でも、かったのはあかでした。「ああああああ。」<評>えみこちゃんが、ボールをあてて、白ぐみが、よろこんでいるこえが きこえてきたよ。さいごに まけちゃったのは、ざんねんだったね。ほんとうに、「あああああああ」だね。(^◇^;)
■
瞳子さん(あとふ/小2)の作文より(ミルクティ先生/12.2週)ある日、もぐらのゆうびんはいたつのヘコンドロッドさんがあたらしいおしらせをもってきた。「おーい。森のみんな、きいてくれ。となり森のくまさんがもみの木をもってくるとよぉ!」「もみの木だってぇ!」「こりゃすごいや。」みんなよろこんでいる。でもぼくは言った。「でも、かざりつけはどうするんだい? ぼく、めいあんがあるけど…。」「いってみてくださる?」りすのミリーさんが言った。「たべられなくなった木の実とぉ、人間の家のそばにある、つかえなくなったでんちとか、人形をもってきて、ねずみのスーツ・ダウンさん、はりねずみのバータ・ルースさんたちにしゅうりしてもらうの。」ぼくは森の王さまになったように言った。「さんせい!」<評>まだまだ、お話はつづくけれど、長いので、はじめの部分だけ紹介しますね。動物たちの会話に、それぞれの個性がでていて、会話がポンポンはずむように進むところが、とても魅力的(みりょくてき)ですね。
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アミさん(あなほ/小2)の作文より(けいこ先生/12.2週)おふろは日本のたからものかもしれません。なぜって? それはおふろってきもちいいからだよ。 評:冬ほんばんになって、あたたかいおふろがうれしいきせつになったね。「日本のたからもの」というたとえに、おふろが大好きなきもちがこめられているね。
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敦さん(あにい/小2)の作文より(めもま先生/12.2週)「幼虫ランドはいまにもかいてきそうで一度でもいいから小さくなって幼虫とあく手してみたいなと思います。」評:自分たちで作った幼虫ランドがすごくうまくできて、その世界に入り込んで幼虫といっしょに遊んでみたい気持ちがうまく伝わってきます。
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しおきちさん(あにせ/小2)の作文より(ミルクティ先生/12.2週)今日の図工の時間に、『おかしの国の、おかしの村』の村人の色ぬりをしました。(略)もっているペロペロキャンディをぬりました。レモン色をつかいました。あと、ぼうは竹ひごでつくっておいたので、それを白でぬりました。つぎに、ブラウスのところを黄みどりとビリジアンをまぜた色でぬりました。ぬっている時、まるでようふくのデザイナーみたいでした。それから、スカートと、かみの毛と、目、口をぬりました。かみの毛は、黒と山ぶき色をまぜました。まず、黒をぬってから山ぶき色をぬりました。<評>きれいな色をたくさんつかったのね。どんどん、きれいになっていく村人がカラーで見えたよ。「ようふくのデザイナーみたい」という、たとえもぴったりだね。
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ちび豆さん(あのわ/小2)の作文より(けいこ先生/12.2週)(秋に拾っておいたどんぐりを使って作ったリースから)なんと虫がうじゃうじゃでてきました。レンジでちんしなかったからどんぐりからむしがでてきたのです。 評:クリスマスも近いし、みんなでかわいいリースを作ったんだね。そのリースからむしが「うじゃうじゃ」出てきたら、びっくりするのと気持ち悪いので、大さわぎになったのではないかな。「うじゃうじゃ」がうまく使えたね。
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くくりさん(あひた/小2)の作文より(スピカ先生/12.2週)わたしが書道へいくときでした。自てん車に、のる時音が、しました。小さな音です。「プスッ。シャァァァァ。ブスッ。プスプスッ。」っと。みるとうしろの車りんにがびょうがささっていたのです。「あぁーあ。パンクしちゃった。歩いていくのか。なんてこった。ついてないなぁ。がっくし。」評:音の表現がすごくじょうずにできたね。ほんとうに、パンクのようすが目に浮かぶようだよ。セリフもとても感じがでていて、「がっくし」な気持ちがよく伝わってきます(^o^)v
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すずらんさん(あふよ/小2)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)帰りに、ゆうすけくんがおさいふをなくしてしまいました。ゆうすけくんは、「おさいふなくしちゃった! オーマイガット。」と、へいきな顔で言いました。しゅんくんもなみちゃんもわたしも「あ〜あ。ポケットに入れるからだよ。めんどくさいからって!」と言ったら、「みんなでさがそうよ。」としゅんくんが言いました。さがしてみたらありました。もし、みつからなかったら、ゆうすけくんは、帰れなかったにちがいありません。見つかってよかったです。<評>これは大じけんだったね! そのときのみんなの会話を、とても生き生きと書けたね。ひとりひとりの表情まで見えるようだよ。
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皓基さん(あもほ/小2)の作文より(かつみ先生/12.2週)ぼくは食べたいきもちが頭の中でカチカチ鳴っていました。面白い表現だね。食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、そういう気持ちがよくわかります。
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しょうたさん(あたの/小3)の作文より(きょうこ先生/12.2週)「もし、ぼくだったら流されて死んでいたかもしれません。」 お母さんがおぼれそうになったというお話を聞いて、「もし捷太くんだったら..」ということを考えてみたんだね。こんな風にだれかにお話をきいてみて、「もし自分だったら」と考えてみるとまた楽しい作文になるね。またいろんな「もし」を聞かせてね。
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勇人さん(せや/小3)の作文より(みち先生/12.1週)(しょうらいのゆめ)どうしてかというと、おすしをつくるのがとくいだからです。でも、自分でつくったおすしをたべてしまいそうでもがんばってやってみます。(中略)ぼくは一番おすしですきなのはまぐろです。どうしてかというとつるつるしてて色がきれいいだからです。でもいかも色がきれいだしぜんぶきれいです。評:得意なことをしょうらいの夢にきめたのは、やりがいがあるでしょうね。味や色にもそのセンスがあらわれているようです。
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こあらこっこさん(あうみ/小4)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)「ザー、ザー、バシャー。ヒューヒュー。」サーファーの人たちが、楽しそうにしている。私の夢はハワイに行くことです。(略)私は、ハワイの海は、青っぽくて、すきとおっている感じだと思っています。ハワイの『こんにちは』は、『アロハー』というって言っていました。面白い言葉なので、びっくりしました。本当に行ったら、お友だちに、「アロハー。」と言ってみようと思います。<評>この作文を読んでいたら、波の音が聞えてきて、ハワイの青い海が見えてきて、ハイビスカスの花のレイを首にかけ、「アロハー」と笑っている美里ちゃんの姿が見えてきたよ。
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一成さん(あおは/小4)の作文より(みち先生/12.1週)ゴロゴロバシャン。評:書き出しの音、自分の耳に響いたそのままがかけたね。
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寛史さん(あなに/小4)の作文より(洋子先生/12.1週)息をフ−とはいてフッフッハッハッと息のリズムをとります。そしてゆっくり走り出します。今日は、町内二周のコ−ス、ゆっくりでもいいから最後まで走るぞ。まだほんのすこししか走っていないのに息が苦しくなりました。もうこの辺りは、真っ暗、自転車のライトが光ります。————中略————フ−ハ−フ−ハ−走っていてふと顔あげるとさっきはなかったはずなのに、どこかの家の上からまんまるいお月様がのぞいていました。まるで、よくがんばっているかいとでも言ってっているようにわらっていました。評:先生も一緒に夕暮れの町中を走っているような気持ちになってきました。自分を叱咤激励しながら学校のマラソン大会に向けて練習に励んでいる君の姿が目にうかぶようです。「たとえ」「...ます」がとてもうまくつかわれていましたね。本番はどうだったのでしょうね。?
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マーボーさん(あみそ/小4)の作文より(きょうこ先生/12.2週)「(農薬を減らして生ゴミをくさらせた肥料を使って育てた野菜は)全くむだがないし、おいしくなるし、体にもいいので、まるで一石三鳥と言ってもいいと思います。」 ほんとうだね! 仁敬くん作のすてきなことわざだね!
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ナズナさん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/12.2週)みんなは山登りでの疲れでくたくたしていたのに顔がぱっと明るくなりました。 評:ぱっと明るくなりました。この表現がとてもいいですよ。
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ペレさん(あもふ/小4)の作文より(かつみ先生/12.2週)ぼくたちにいまできることは、やさいやお米をのこさずたべることです。のうかの人たちが力をこめてつくった物はちゃんとたべないとわるいと思います。□□□評:本当にその通りだね。
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イフリートさん(らよ/小4)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)ぼくのゆめは、まだきまっていません。だけど、もしかしたら、野球のせんしゅになるかもしれません。だけど母が野球のせんしゅは、四十さいになったら、いんたいしてしまうし、残るのは、そうとうゆうめいなせんしゅにならなくちゃならない。たとえば、松井、イチロー、松ざか、古田、とかそういうせんしゅは、まだかんとくや、コーチになれるかもしれないけれど、ほかのせんしゅは、みんな、ほかのしょくぎょうにつかなければならない。(略)野球の人生もきびしいんだなと思うと、ちょっと考えます。<評>プロ選手のいいところばかりでなくて、その後のことまで考えてみたんだね。内容が具体的で感心したよ。まよってしまう気持ち、よくわかります。(^^;
今週1.2週のヒント(小5−社)
小5年生 1.2週 そっ啄(そったく)の機(感)
「そっ啄の機」という言葉をはじめて聞いた人もいるでしょう。むずかしい言葉がたくさん出てきて読むのに苦労したと思います。こういう文章がすらすら読めるようになるまでがんばりましょう。
似た話はいろいろ考えられます。ものごとには、タイミングというものがあります。昔あまり興味のなかったことが最近急におもしろくなったということがあるでしょう。その反対に、昔熱中していたものが、今ではなぜあんなに夢中だったかわからないということもあります。小学生の中高学年のころは、何かを集めることに夢中になる時期のようです。酒ブタを集めたり、切手を集めたり、カードを集めたりということに熱中した経験を持つ人は多いでしょう。それは、ちょうどその時期に世界を分類する能力が育ってくるために、何かを集めたりそろえたりしたくなるということです。自分の内側に求める気持ちがあって、自分の外側にそれを引き出すきっかけがあるということが大事なのでしょう。
もっと身近な例で言うと、おなかがいっぱいのときにいくら好物のものが出ても食べたくはありませんが、おなかがすいているときに食べ物が出てくればすごくうれしい、というようなことも、「タイミング」ということで説明できます。
偶然の出会いやめぐり合いの体験は、小学生のみなさんにはあまりないかもしれません。お父さんやお母さんに、これまでの人生でそういうことがあったかどうか聞いてみるといいでしょう。「実はなあ、お父さんとお母さんがであったのはなあ……」と、今まで知らなかったおもしろい話が聞けるかもしれませんよ。
小6年生 1.2週 テレビが普及して(感)
似た例は、たくさんあると思います。例えば、「言葉の森の長文は難しくてよくわからない」とか「映画で見たものを本でも読んだが、映画とはまた違った面白さがあった」など。
感想は、「難しくてわからない本を読むよりも自分にわかる本を読もう」ということでもいいですし、「読書にはテレビとは違ったよさがある」ということでもいいと思います。
ことわざは、「71、過ぎたるは……」「124、下手の考え……」「136、山高きが故に……」などが入れられそうです。このほかに、読書に関することわざを自分で見つけてもいいでしょう。
中1年生 1.2週 産業革命以来、機械は(感)
これまでの建築は、芸術性と工学的な技術に重きが置かれていました。しかし今、建築は次第に人間の生物学的な面を重視するようになってきています。
SFなどで出てくる未来都市は、幾何学的なデザインのものが多いようです。一見、そういう幾何学的な都市の方が清潔で合理的で住みやすい感じがするかもしれません。しかし、もし実際にそういう都市に住むとしたら、何週間かたつうちにだんだんストレスがたまってくるでしょう。
家で飼っている犬や猫でも同じです。人間がきれいに敷物を敷いてやっても、必ずといっていいほどぐしゃぐしゃにしてから落ち着いて寝るようです。
部屋の掃除をしたときなど、見た目はきれいでもすごく使いにくくなってしまうことがあるでしょう。もちろん、あまり汚くても使いにくいのですが……。
中2年生 1.2週 慰霊祭のたびに官僚たちの挨拶が(感)
この長文は、ちょっと読み取りにくいと思いますが、意見は「慰霊祭をするよりも、二度と戦争が起こらないような調査や研究をすることのほうが大事だ」ということになるでしょう。実際に戦争を体験した人たちは、「もう二度と戦争をしてはならない」と心から感じているのだと思いますが、戦争の体験がない若い人たちに、「だから、その体験を共有するために語り継ごう」ということだけでは、戦争を本当に止める力にはならないでしょう。「どうして戦争が起こり、どうしたら戦争を止めることができるか」という研究は、まだ十分に行われているとは言えません。反対理解も忘れずに。
戦争という大きな事例で考えると、話が抽象的になってしまうことがあります。身近な例、例えばけんかなどにあてはめて考えてみるとわかりやすいと思います。けんかをしたあとにただ後悔したり反省したりするだけでなく、どうしたらけんかにならなかったかをじっくり考えてみるということが大切だ、ということです。名言は、ぴったり合うものはありませんが、「69、未来には、ひとりでに……」「70、民主主義は、教科書には……」などをあてはめることができるでしょう。
中3年生 1.2週 農業は、きわめて恣意的な営みで(感)
内容:農業は、自然界にある植物を人間の管理下におこうとする営みである。しかし、人間はまだ自然を十分にコントロールできていない。自然の合意を得られた分をいただくぐらいしかできないのである。
解説:登山家も初心者のころは、「今度はエベレストを征服するぞ」などと言うそうですが、だんだん年期を積んでくると、征服するなどというおこがましいことは言えなくなるそうです。人間が自然を加工して住みよい世界を作ってきたことは確かですが、まだ自然には人間の知恵を大きく超えたものがあります。自然に対しては、もっと謙虚に、そして気長に取り組んでいくことが大切なのでしょう。最近のバイオテクノロジーの話などと関連させて考えることもできそうです。
高1年生 1.2週 私が、文章を書くことで(感)
文章にかぎらず、相手の欠点を当の相手を傷つけないように指摘してあげるのは勇気と工夫のいるものです。多くの場合、人はそういうわずらわしさを嫌って、見て見ぬふりをしてしまいます。それだけに自分の欠点を指摘してくれた人に対する感謝の気持ちは、時が立てば立つほど大きくなっていくようです。
今日の社会問題としては、叱らなくなったお父さんなどが取り上げられそう。そう言えば、いつかガンコオヤジの会というのができていましたが、あれはどうなったのでしょう。
似た例としては、自分の体験で「あそこでああいうふうに叱ってもらってよかったなあ」というような話が書けそうです。社会実例(昔話・童話)としては、叱られて(あるいは試練を通して)成長した「ピノキオ」や「ニルス」の話などが書けると思います。
ことわざは、意見にぴったりのものでなく意見と少しずれているぐらいのものが加工しやすくなります。「良薬は口に苦し」「仏の顔も三度」などはストレートに使えそうですが、ぐっと飛んで「猿も木から落ちる」などを加工してみてもいいでしょう。できるだけ自分のオリジナルなものを考えていきましょう。
高2年生 1.2週 さて、ヨーロッパの旅をする時(感)
内容:建物を見るときその様式や構造などの知的関心に向かうとかえって印象や感動が弱まることがある。建物はまわりの風景との生きた連関の中でみる必要がある。また風景は、その風景を見ている人との関係の中で生きたものになる。
解説:いろいろな意見が考えられますが、今勉強している社会問題の立場から意見を考えてみると、「風景の心を無視した資本主義的営利関心のつくり出す建造物が、むき出しに風景を破壊する」というところで問題提起ができそうです。風景と調和する建物、風景を破壊する建物の例を通して考えてみましょう。
高3大社 1.2週 真意を伝えるのは(感)
内容:人間は言語によって日常世界を構築する。サルトルの「嘔吐」は言語化されない世界が人間に与える衝撃を描いている。映像論者の多くは、映像が言語にかわって世界を抽象化すると主張しているが、映像の価値は言語にとってかわることにあるのではなく、言語化された世界に挑戦し言語を活性化することにある。
解説:言語の抽象化作用は強いので、言葉にするとすべてわかったような気がしてきます。自由な社会とか平和な世界などという言葉を聞くと、ついわかったような気がするでしょう。「うん、やっぱり自由はいいね」とか「やっぱり平和がいちばんだよ」などという感じで、すっきり収まる気がしてきます。しかし、この自由にも弱肉強食の自由があり、平和にも怠惰に満ちた平和があるという反論は、言語よりもむしろ映像の表現力のほうに期待できそうです。
ところが逆に、映像だけでものごとを理解しようとするとムード的なものに流されてしまいます。テレビのコマーシャルで、リポビタンDを飲んで急に垂直な崖を駆け登ったり、風邪薬を飲んだとたんに急に元気になったりするシーンがよくありますが、このシーンを言語化してとらえないと、本当にそういうものだと思ってしまうかもしれません。(そんなことないか)
言語の限界、映像の限界ということで考えてみましょう。
来週1.3週のヒント(小5−中2)
小5年生 1.3週 ソクラテス(感)
知らないことを「知らない」というのは大事なことです。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生(末代)の恥」などということわざをお母さんやお父さんから聞いたことがある人もいるでしょう。お兄さんやお姉さんがいる人は、「ソクラテスか。それは『無知の知』って言うんだよ。そんなことも知らないのか。はっはっは」と自慢されたりするかもしれません。おっと、知っているつもりがいちばん危ないんだった。
小6年生 1.3週 まさかソフィーは(感)
似た話は、「私たちは先入観にとらわれがちだ」という話で。例えば、幼稚園のころは、「空はどうして青いのかしら」とか「お星さまはなぜ落っこちてこないのかしら」などと不思議なことがたくさんあったでしょう。だんだん大きくなると、そういうことがあたりまえだと思うようになってしまいますが、本当は考えてみると不思議なことなのでしょうね。
感想は、「世界に驚く能力を持つことの大切さ」というところで。
ことわざは、「67、初心……」や「113、のどもとすぎれば……」などが使えそう。
中1年生 1.3週 社会は個人から成り立つものと(感)
「日本人の多くは世間の中で暮らしている」というところがこの長文のテーマです。電車の中でグループで騒いでいる人たちというのは、よくいるでしょう。そのグループの中という世間で生きているので、ほかの乗客という社会が見えなくなってしまうのです。会社ぐるみの汚職なんていうのも、会社という世間だけが視野に入って、社会というより大きな視野を持てないところから来るのでしょう。しかし、日本人の感覚としては、たとえ社会的に見て悪いことであっても会社のためにやったという人を評価するところがあるから難しいですね。学校の中でいじめなどが顕在化しにくいのも、「あいつがちくった」とクラスという世間から爪はじきされることが嫌だからということがありそうです。「個人」「社会」「世間」などという言葉をキーワードにして考えてみましょう。
データ実例は、「世代別ストレス解消法」などが使えそう。「四季を代表する旬の食べ物」なども使い方によっては生かせるかもしれません。
中2年生 1.3週 一流ホテルの、いかにも(感)
要約のヒントはありません。自分で第3週の長文を線を引きながら3回以上くりかえし読んで、大事だと思ったところを3ヶ所ぐらい選んで、それらの文を意味が通じるようにつなげていきましょう。中学生の人は、要約の力もついてきていると思いますから、ただ要約するだけでなく、200字ぴったりに要約するというふうに自分で字数を制限して書いていくとよいでしょう。
この長文に対する意見の書き方は難しいと思います。長文そのものが意見を述べているわけではないので、自分で見つけていくことが必要になります。もちろんその見つけ方は人によって違います。書きやすそうな意見としては、「場所に応じた振る舞いが大切だ」「しかし、あまり無理する必要はない」というところでしょう。みなさんも、うちにいるときの言葉遣いと、よその人に話すときの言葉遣いを自然に変えていると思います。しかし、あまり無理をして、「○○先生がおっしゃられましたように」なんて舌をかみそうな言い方をしてしまうときがあるでしょう。(この場合は、「おっしゃいました」か「いわれました」が正しくて、「おっしゃられました」は二重敬語です)
名言は、外見よりも中身が大切だという意味で、「30、自分の心のうちに……」「72、持ち物を気にするのは……」「85、ロバが旅に出たところで……」など。
光る表現(小5—社)
2000年1月1週号■
コナンさん(あえた/小5)の作文より(洋子先生/12.2週)わたしは、あいてからも心のこもった年賀状をもらいたいし、私自身も渡された相手がもらってよかったと思えるような年賀状やはがきを書けるようになりたい。評:ほんとにそう思いますね。形式的に用件だけをかいてだしたりただ返事を書いたりするだけでなく、かき出す前につねにこの気持ちを忘れない様にしたいものですね。
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知尋さん(あたも/小5)の作文より(けいこ先生/12.2週)僕にもこんな話がある。今年の年賀状をもらったとき、Aくんからは自分の写真とパソコンで書かれた文章があった。Bくんからは、大きな字で「あけましておめでとう」とかなりよみずらいじで書いてあった。Aくんの年賀状はパソコンで書かれているので読みやすいは読みやすいが、気持ちが良く分からなくてみんな同じのをもらっているのでうれしくない。Bくんの方は、字は雑だが、字が大きくて見やすくてみんな違うのをもらっているのでなんとなくうれしい。 評:長文の内容と自分の体験を、うまく重ね合わせて考えることができたね。「みんな同じのをもらっている」ということが、長文では「宛名がない」という表現になっていた部分ですね。
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穂奈美さん(あつえ/小5)の作文より(かつみ先生/12.2週)私が思う手紙のいいところは、一文字、一文字に気持ちがこもっていて、その手紙がとどくことによって相手がうれしくなることだと思う。 評:本当にその通りだね。このまとめは、とてもよかったよ。
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わたるさん(あにと/小5)の作文より(きょうこ先生/12.1週)「お母さんは、コックリうなずいた。ぼくは、何秒か考えこんだ。」 あららら、サッカー選手になるのはすごく大変なことなんだね。お母さんのコックリうなずかれた様子にその厳しさがあらわれていたね。航くんもうぅぅぅんと頭を悩ませてしまったんだね。その様子がものすごくよく伝わってきたよ!! ちょっぴり残念だったけど、でも、作文の表現はバッチリだね!
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ティディーカさん(あみせ/小5)の作文より(洋子先生/12.1週)簡単に医者になれるはずはない。たくさん勉強して国家試験に受かって初めて医者になれるのだ。それに一つのかけがえのない命がかかっているのだ。そのてんをよく理解しようと思う。評:「わたしの夢」で将来女医さんいなりたいという夢を書いてくれた作文からです。夢は、大きくいだいたほうがいいですね。名言にも「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」というのがあります。夢に向かって励んでください。「一つの命がかかっているという点をよく理解しようと思っている」と気がついているというのは、立派ですよ。医者として基本となる大切なことです。そしてさらに、もし医者になれたらという前提で「病人にやさしい心で接してあげられるいい医者になりたい」とものべていましたね。最新の科学を駆使して治療にあたることと同時にまた患者さんの心をケヤしてあげることも医者の役目でしょうね。がんばってく
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竜介さん(あもか/小5)の作文より(みち先生/12.2週)お父さんはおじいちゃんがカメラマンだったので、ちいさいころからなりたかったそうです。「カエルの子はカエル」だとおもいました。評:確かにこのことわざは、そのような時に使われていますね。
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キティさん(さあ/小5)の作文より(ゆり先生/12.2週)(ハンドボールで)ゴールにボールがとびこんだとき、ラムネをのんだみたいにすかっとする。評:「ボールがとびこむ」という表現がうまいね。「ラムネ」のたとえも分かりやすくっていいよ。わたしは、みかんが、命やお金や家族の次ぐらいに大事です。評:有香里ちゃんがどんなにみかんが好きか、とてもよくわかるね。
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チーターさん(あしせ/小6)の作文より(みち先生/12.1週)木曜日に言葉の森の電話が終わって、水球に行こうと思った時!!電話の音がなりひびく。ん?なんだとじゅわきを取ってみると「———」。(中略)ぼくはあまりにも心配でなみだがたえまなくながれてくるのだった。姉にはげましてもらった。「ぜったい大じょうぶよ。」といわれちょっとは気がらくになった。とその時「ガチャン」と音がしてぼくたちは、いっせいにしたにおりて行った。評:とつぜんの出来事で不安に過ぎていった時間を冷静に思い出しています。無事でよかったですね。。
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しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/12.2週)「生活と人生」それは人にとって選ぶべき二つの山なのだと思う。…心の中では両立を皆思っているだろう。それには、並外れた失敗、その倍もある成功とつきあっていくことになるのだ。 評:山の形もその人次第で、遠回りをしたり途中で休憩したり、さまざまなのでしょうね。未来を見通して考えた、広がりのある主題で
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恵子さん(あにあ/小6)の作文より(ふじのみや先生/12.2週)私が「これだけは夢中になれる」こと。それはマンガや絵を書いたり、読んだりすることだ。マンガを書いたりしていると、「勉強しなさい!」 聞こえない。 「ピアノしなさい!」 聞こえない。全て聞こえない。 評:既に、連載四作、読み切り三作を発表(!?)している恵子さんだけに、その場面が目に浮びます。
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スライムさん(あめひ/小6)の作文より(ミルクティ先生/12.2週)人間にとって資質とは人生のわけ目である。人は生まれながら資質を持っているが、それが何か気づかない人もいる。気づくにもそれなりの苦労や努力がある。ここで、楽な方を選ぶか、がんばって見つけるか、ここでわかれる。私だったらがんばって見つけたいと思う。<評>資質を見つけることができるかどうか、それで人生が大きく変わる。苦労があっても、がんばって自分の資質を見つけてね。未来は、若者の手の中にあるのだ。
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ヘノチャさん(けら/小6)の作文より(みち先生/12.1週)いま思えば、小さな夢、ありえない夢ではあるが、幼い私にとってとても重大な問題だったのだ。(中略)私がまんがのどこにひかれたか、それはマンガの作者の空想の世界だった。(中略)私は毎週金曜日のクラブ活動がたのしくてたまらない。えんぴつをもったしゅんかん私のマンガすき〜、という気もちが、全身につたわって手がとまらなくなる。こうなると、だれも止められない。そういう時「私ってやっぱりマンガ好きなんだ...」とつくづく思う。(中略)マンガ好きのことなら、だれにも負けない!と私は思うのだ。(中略)私のマンガ家への道のりは、まだ、スタートしたばかり。評:夢を追いかけているといきいきした文がかけますね。好きなことに夢中になることが”好きこそ物の上手」ですね。いつも表現豊かな絵は、才能が表われていますよ。
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ユウッチさん(ちき/中1)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)(合唱コンクールで二年生が歌った「モッキン」という歌について)ある人の妹がモッキンを大切に持っていたが、ある日戦争でモッキンと妹が焼かれてしまうという悲しい歌で、二年生の声もいいんだけど、その内容がとてもよく詩と同じようだった。ぼくは少し感動しながら聴いていた。(略)詩のような言葉を一部に取りいれたうるおいのある生活をしたい。詩には人をやる気にさせたり、苦しみを忘れさせてくれる力があると思うからだ。<評>感動した詩について、個性的な実例を書けたね。最後の意見ともぴったりかみ合ったね。
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和樹さん(あきあ/中2)の作文より(まや先生/12.2週)ただ、欧米人のNO!だって日本のNOだってそれぞれ一つの文化にすぎない。だから場に合った使い方をしていくのがベストだと思う。ただしあまり控えると「無責任な発言」と疑われる。実際に政治家や大企業のえらい人などがその様な点で引っかかることが最近多いようなので注意すべきである。[評:書き手の、社会に対する関心と、なかなか鋭い観察眼を感じる。異文化どうし理解しあうことって、難しいのだろうけれど、出来る限り努力して行きたいよね。]
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拓馬さん(ねき/中2)の作文より(まさみ先生/12.1週)自分の実力でことを遂げることができたら、後は、自分を信じていれば、脳が自分に記憶された「成功」のデータを引き出してくれる。評:『「成功」のデータ』という言葉がいいですね。成功した時のことは、自分自身は忘れてしまっていても、脳にはきちんと記憶されているのでしょうね。
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馬のしっぽさん(はり/中3)の作文より(スピカ先生/12.2週)確かに、「日本は神の国であり、他国を攻めても攻められても決して負けない」という思いを持つことはよくない。しかし何もかも欧米の真似をしていけば、それだけ「日本」というものが国内から消えていき、「日本とはこのような国だ」ということが言えなくなる。今の日本が叫んでいる国際化とは、今の欧米に近づくということだと私は感じる。国際化は確かにこれから日本という国が存在していくためには必要かもしれない。しかし、それは我々日本人が「国際化」という言葉を曖昧ではなく、しっかりと意識してから行う必要があるのではないだろうか。 評:過去の過ちを引き合いに、反対意見への理解を示しつつ、「国際化」を慎重に行うべき、という意見をしっかり主張できたね。