http://www.mori7.com/ 2000年2月4週号 通算第653号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  2月29日(火)は休みです

 課題フォルダに入っている予定表で、29日(火)の日付が抜けていますが、29日は休みです。宿題もありませんから、火曜日の生徒の人はゆっくり読書などをして過ごしてください。

  図書の返却は3月10日までに

 今学期の貸出図書の返却期限は3月10日です。同封の返信用封筒に入れて、そのままポストに投函してください。現在、貸出中の図書は、「山のたより」の右上に表示されています。万一返却したはずなのに表示されているというような場合がありましたらご連絡ください。

  受験も偏差値で

 現在の受験は、総合点で合否を決めています。しかし、これは実は不合理な方法です。センター試験でも、教科によって難易度に差があるために、選択した教科によって損得が出るという不合理があります。

 総合点で決めることでどういう不合理があるかというと、点数のばらつきの大きい科目が得意な生徒は得をするということです。

 例えば、昨年実施された神奈川県の中3生の模試(約1万人参加)を見ると、点数のばらつきを表わす標準偏差は、英語9.7数学10.2国語7.6理科9.2社会6.7です。これによると、数学と理科の得意な生徒は実力以上に高く評価され、国語と社会の得意な生徒は実力よりも低く評価をされることがわかります。

 従って受験でも同じことが生じます。数学が得意で国語の苦手な生徒は、数学が苦手で国語の得意な生徒よりも高い割合で合格します。

 いちばんいいのは、受験も偏差値で合否を決めるということです。こうすれば、教科による難易度の差は影響しなくなりますし、受験生の実力が正しく評価されます。

 これは、学校のテストなどでももっと採用していい方法です。中学の定期テストなども、平均点が何点などという初歩的な数値化ですませないで、偏差値がいくつということをしっかり出すべきだと思います。それでこそ、生徒が本当はどこに力を入れなければならないかわかるからです。普段のテストでそのへんを知らせていないで、学期末の成績で5段階評価をするわけですが、この5段階評価の本質は偏差値と変わりません。

 いまはエクセルという表計算ソフトを使えば偏差値は一瞬にして計算できます。手間のかかることはまったくありません。

 しかし、こういう事情はなぜか多くの人に知られていません。偏差値の本質をよく知らない数学的な知識のない人の発言力が大きいからだと思います。数学にくわしい人がもっと積極的に発言できれば、偏差値の見方も変わってくると思います。

  来週3.1週のヒント(中学生以上は来週掲載します)

小1、2年 3.1週 じゆうなだいめい

 3月の声を聞くと、もう新しい学年になったような気がしてきますね。

 風はまだ冷たいようですが、光はもうすっかり春を感じさせます。田んぼでは、オタマジャクシなどがそろそろかえっていそうです。

 天気のいい日は、お父さんやお母さんと近くに散歩に行って春を見つけてくるのもいいかもしれませんね。

小3−6年 3.1週 朝の光景

 朝はあわただしい時間ですが、一日の中で家族がそろって過ごす数少ない機会です。朝ご飯を食べながら、学校の話をしたり最近のニュースを話したりとにぎやかなうちも多いと思います。

 朝おきてすぐに家のそうじを手伝うような人は少ないかもしれませんが、ハムスターのえさやりは自分の当番など、自分のする仕事が決まっている人は多いでしょう。また、のびた君のように、「ちこくだ、ちこくだ」とパンをくわえたまま家をとびだしていく人もいるかもしれません。

 元気な朝の光景を作文に書いてみましょう。

  光る表現(小1−小3) 2000年2月4週号

しょうさん(あゆの/小1)の作文より(メグ先生/2.2週)

 いしょうから,せいふくにきがえるのが,たいへんでしたけど,たのしかったです。評:自分の気もちをくわしく書くことができたね。きがえはたいへんでも,たのしい一日がすごせてよかったね。

ピッチーさん(あねあ/小2)の作文より(けいこ先生/2.2週)

 わたしの心の中にはいつでも、木ぞう校しゃはいるよ。 評:七十年以上たって、とりこわすことが決まった木ぞう校しゃ。たんけんをしたり、映画のさつえいがあったり、いろいろな思い出がつまっているんだね。「木ぞう校しゃはあるよ」ではなく「いるよ」と書いたことで、校しゃを物ではなく仲間のように感じていることがうまく伝えられているよ。

ちび豆さん(あのわ/小2)の作文より(メグ先生/2.2週)

 つぎに,ぼくは,かまくらづくりをてつだいにいきました。スコップがないのでみんな手でほりました。まるでぼくたちがもぐらになったみたいにぐんぐんほれました。評:みんながひっしになって手をうごかしているようすが目にうかぶようです。

佳織さん(あやか/小2)の作文より(ふじのみや先生/2.2週)

 まるで、ゆきは、さとうみたいで、みているだけで、よだれがでそうになりました。まほうで、さとうにかえて、おかしに、さとうを、かけてたべたいです。 ☆ほんとうに、雪がぜんぶさとうになったら、土の中にいるありさんたちも、おおよろこびでしょうね。

ひろみさん(あちや/小3)の作文より(ももんが先生/2.1週)

 私は夕食の時間が好きです。それはみんなといっしょにいれる時間だからです。これからも楽しく夕食の時間を過ごしたいです。[評:お仕事が忙しいお父さんや、塾に行っているお兄さんも、みんないっしょに夕食を食べると教えてくれたひろみちゃん。心の中で思ったことが、とてもすなおに表現できましたね。これからも、家族みんなですてきな時間を過ごしてください]。

ねぎちゃんさん(あとな/小3)の作文より(ふじのみや先生/2.2週)

 (水が鼻の中にはいったとき)ぼくはコーラをのんでゲップしたみたいに、「シュワシュワ」て、したから 鼻がいたくて、その倍泣いて… ☆ツーン、と、鼻の中がいたくなる感じはまるで「コーラ」を飲んだ時のようなのですね。わかるわかる。

えりさん(あなふ/小3)の作文より(ももんが先生/2.1週)

 「おいしそう!!」わたしは、タラのはいったおなべをおいしそうに見ました。きょうの夕ごはんは、おなべです。[評:楽しい作文の書き出しですね。元気なかぎかっこのことばの後に、自分の動作がとても上手に書けています。作文を読んでいる人も、えりちゃんがこれから食べるおなべを想像して、なんだか、おなかがすいてきちゃいそうだね(^o^)/]

倖太さん(あむわ/小3)の作文より(ふじのみや先生/2.2週)

 ぼくは「いっぱーーーい入れてー。」と たのむので、おじいちゃんは、「よっしゃー。」とサービスをしてくれます。かき氷がとけないうちに急いで家に帰ります。んでから、お母さんと二人で「せーの で。」 ムシャムシャムシャムシャと食べます。必死で食べると頭がとっても痛くなりますが、頭をおさえながらでも食べつづけます。 評:かき氷の早食い選手権のようね。動きの表現がおいしそうで、「いろいろな言った」も、自然にできています。 ☆バケツの水がこおっている時があります。石を投げ入れるとわれて、なかから水がジュワーとでてきます。われた氷はまるでおせんべいの表面みたいです。ぼくはこのおせんべい氷がすきです。 評:パリパリパリ。倖太君にかじられてしまいそうね。

穂香さん(すよ/小3)の作文より(きょうこ先生/2.2週)

  「まるで、何も使われなく捨てられた物のように残念でした。」 うんうん、その気持ちよく分かる分かる。とても残念だった気持ち、じょうずに表現できたよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

  光る表現(小4−小6) 2000年2月4週号

パフィーさん(あおけ/小4)の作文より(けいこ先生/2.1週)

 まるで、小さなマシュマロがたまごのプールをおよいでいるようでした。 評:クッキー作りのワンシーン。砂糖と溶かしバターを混ぜ合わせたところに卵を入れたら、うまく混ざらずにつぶつぶができてしまったことを、例えを使ってうまく表現できたね。お菓子を作る人はもちろん、作ったことがない人もボールの中の様子が目に浮かぶような書き方だね。

一成さん(あおは/小4)の作文より(みち先生/2.1週)

 ぼくは、なにかいやなよかんがした。評:心の中で思ったことをうまくひょうげんできたね。言葉で作文のいんしょうがちがってくるので、言葉の数をふやすといいね。

マーボーさん(あみそ/小4)の作文より(きょうこ先生/2.2週)

  「9時間もの間バッタが家の周りを飛んでいたら、外へも行けないし、音もうるさくて大変だろうなと思う。その間バッタは水や食べ物などはどうするのかなと不思議に思いました。」 ほんとうだね! とても不思議だし、それに心配にもなっちゃうよね。いったいどうしているのかな、ぜひ想像してみよう!

雅貴さん(あめす/小4)の作文より(ももんが先生/2.1週)

 下からいわしのにおいが飛んできました。[評:動作情景の結びが、すてきですね。「下からいわしのにおいが飛んできた」と、目には見えない「におい」を使ったところが、さすがで〜す! ]

一輝さん(あもあ/小4)の作文より(ももんが先生/2.2週)

 なんかすごいバッタだな。カマキリとどっちが強いかな。まるで、ぼうそう族みたいなやつだな。ぼくもバッタをかったことがあるけど、バッタがえさでカマキリがそれを食べていました。ずっとかってると、あばれんぼうのカマキリもなついたから、バッタもなつくんじゃないかな。[評:カマキリとバッタをくらべて、とてもいい想像ができましたね。こんな風に自分の今までの体験から、いろいろな物事を考えてみるのは、とてもよいことですね。また「ぼうそう族みたいな」というたとえの表現もいいね。バイクのブーンという音と、バッタのすごい羽音が、ぴったり重なって聞こえてきそうです。]

俊輔さん(あやゆ/小4)の作文より(かつみ先生/2.2週)

 もしかしたら他の昆虫もそういうのがあるのかなと思いました。 評:関心をひろげていくことは大切だよね。そして、この文章を読んだ人たちに、興味を与えている一言になっている。こういう表現が毎回一つあると、すてきだね。

誓子さん(あいい/小5)の作文より(かつみ先生/2.2週)

 自然の生き物は、自然が一番いい。 評:素朴な意見だsけれども、説得力があるよね。まとめにこの一言があることは、とてもいい。

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/2.2週)

 家では亀の「タント」を飼っている。タントは、海の生き物のためか、日光浴をさせるとこうらが白くなってくる。でも、水槽に入れてやると魔法でもかかったかのように、その白い物がス〜ときえていく。日光浴のときは気持ちよさそうな顔してるのに白いこうらになっている。『へんなの。』私はいつも思う。[評:亀のタントのようすが、とても良く観察して書けていますね。日光浴の時の表情など、上手にとらえました! こんな風に、じっくりと観察する目と、それに感動する心を持つことは、すごく大切なことです。「〜のように」という表現も、ぴったりですね!]

尭弘さん(あその/小5)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 ぼくはいつも(そのカレー店に)行くとごはんをおかわりします。どうしてかというと、そのごはんがバターライスでとてもおいしいからです。でもむかしごはんのたべすぎでおなかを、こわしたことがあります。 評:いったい何杯おかわりしちゃったんでしょう!? うーん、やめられないおいしさってことね。なんだかおいしそう、私も食べてみたいです!

SIGNALさん(あつえ/小5)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 楽しい時間は、なぜかあっという間に過ぎてしまう。 評:本当にそうだね。あっという間と言う言葉の前に、「なぜか」をつけることで強い気持ちをうまく表しているね。上手に書けました。

真菜さん(あやた/小5)の作文より(かつみ先生/2.2週)

 私は、動物達の話が「チョウチンアンコウ」を読んで、最も聞きたいです。 評:動物達はどう思っているのか、本当にしりたいよね。動物達の言葉を聞きたいと言う発想そのものが、大変にすばらしいです。

 

ティディーカさん(あみせ/小5)の作文より(洋子先生/2.1週)

 小さいころは、食事中に母に、「はしの持ち方がちがうよ」とか「ス−プを飲んだりスパゲテ−を食べる時は、音をたててはいけないよ」とかいろいろいわれてうんざりした思い出がある。今は、そんなことを言われるのは、めったにないが母があのとき言ってくれなかったら、今でもはしの持ち方が違っていたりしたかもしれないと思う。感謝しなければならない。評:いろいろいわれてうんざりしたこともあったでしょうが、知らない間にしっかりと食事のマナ−が身に付いたのですね。あなたにいやがられながらもしっかりと躾て下さったお母さんと、その点をお母さんに感謝できるあなたの素直さがとても素晴らしいですね。ニュ−スで外国と日本の子供の家庭教育の比較が発表され、「日本では、家庭教育が大変後退している」報じていました。考えさせられました。

キティさん(さあ/小5)の作文より(ゆり先生/2.1週)

 コロッケのときなどは、お母さんと台所にかたをならべていもをつぶしたり、パン粉をつけたりする。野菜いためなどでは、野菜をいためたりする。そんなときは、私も少し楽しい。それにあわせるように、油もいっしょにはねている。評:お母さんのお手伝いを楽しそうにしている様子が目にうかぶようですね。「油がはねている」という表現がここにはピッタリで感心しましたよ。なわとびの「ピョン、ピョン。」というここちよい音が、雲一つない青空にすいこまれていく。(書き出し)〜中略〜(結び)今日もまた、なわとびの音が空にすいこまれてゆく。評:とってもきれいな書き出しですね。結びともうまく対応させられています。

たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/2.2週)

 ちょうどあさって、学校の五年生の社会科見学の日で、なんと、文の中に出ていた清水の、東海大学海洋科学博物館へ行くことになっている。私は、この文を読んだおかげで、友達よりは、この水族館に大きな興味をもつことができた。珍しい深海魚をこの目でみてみたい。評:長文を読んだ後に、実際に水族館見学の体験ができるなんて、長文の内容がぐーんと広がりますね。興味を持って見ることができたときは得るものも多いようです。

ナッキーさん(あうく/小6)の作文より(さかな先生/2.2週)

 世界は人類で成りたっているわけではありません。その人類をささえているのが植物や動物です。まるで“縁の下の力持ち”みたいですね。評:今の私たちが危うく忘れそうになっているになっている大切なことを思い出させてくれますね。名言からのたとえも、上手いね。

由希子さん(あとえ/小6)の作文より(はるな先生/2.2週)

 ある朝、なんだか熱っぽくなって、気分が悪くなって、からだが悪くて…・と、かぜをひいてしまいました。(中略)一日で熱が40度まであがり、気分が悪くて、ご飯は食べられない、鼻水も止まらないしで、とてもこまっていました。こまっていたというより、死にかけ半分って言った方が良いのかもしれません。(講評); 風邪の症状がよく説明できています。本当に苦しそうですね。ちょっぴりオーバーかもしれないけれど、たとえの表現が実に、真に迫っています。お家の人たちも随分心配されたようですね。そのようすが、強く伝わってきました。

松の木さん(あなす/小6)の作文より(スズラン先生/2.1週)

 私にとって楽しい夕食というのは、家族と一緒に楽しいおしゃべりをしながら美味しいご飯を食べるのが一番いいと思う。評:夕食の楽しみが全部こめられていますね。

エガさん(てせ/小6)の作文より(きょうこ先生/2.2週)

  「(ヘビは)速い! 速い! 百m五秒のペースで走っていく!(オーバーだな…)そこへ友達の父が、追いかける。♪はしーるメロスはーかーぜーのよーおーにー♪とのような感じで走っていく。」 おぉぉ、逃げるヘビも、それを追いかける友達のお父さんも、ものすごい速さだ!! ちょっぴりオーバーかもしれないけど(笑)、でも、俊くんの目にはきっとそんなふうに見えたんだろうね! とてもじょうずな表現でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  光る表現(中学生以上) 2000年2月4週号

サイコロさん(あつと/中1)の作文より(洋子先生/2.1週)

 本来、親は子供の見本になるべき存在だがこの親がしっかりしていないと、子供もだいたいろくなやつにはならないが、こどもによっては素質のようなものをもっていて、たしかに親に躾を受けなくてもしっかりしている子はいる。「子供は、親の背中を見て育つ」というから自分が父親になったら子供への愛情と躾をしっかり与えたいと思う。評:実例の一つに野口英世の生き方をもってきていましたね。このようなきみの意見がでてきたことは、きみが順調に育っているということですね。将来君のような考えを持った親にそだてられる子供は、しあわせね!ニュ−スで外国と日本の子供を比較した調査が発表され、日本では、家庭の教育が後退していると報じていました。考えさせられますね。

和弘さん(あぬう/中1)の作文より(かつみ先生/2.2週)

 自分の興味があるものだけでなく、自分に必要な情報を取捨選択することが必要とされているのである。 評:まとめの部分で、取捨選択という四字熟語がでてきたこと、そしてその言葉がアクセントンになっていること、とてもいい言葉を使って表現してありますね。

克俊さん(あゆわ/中1)の作文より(メグ先生/2.2週)

 たとえ本当の目的でなくても色々な事をやって見ることが人生を楽しむコツなのではないかと思う。評:寄り道しながらも,色々な事に楽しみを見出せる方が人生は豊かなものになるよね。

怜さん(あもい/中2)の作文より(けいこ先生/2.1週)

 (多数派意見である)“人並みの考え”では新しい発想は生まれない。つまり、部屋の空気の換気の様に、新しいものを入れて、考え直すことが大切なのである。入れ替えをしないで、ずっと閉め切ったままだと、自分だけが時代に遅れてしまうのである。 評:自動車メーカーの新デザイン開発の話し。多数決・多数派の弱点を鋭く分析できたね。これは、商品開発という場でのことだけど、多くの場合は、やはり多数派の方に分がある。「数=力」ではない他の事例も探し出せるといいね。

拓馬さん(ねき/中2)の作文より(まさみ先生/1.3週)

 マナーは不可欠であるし(略)、新しいものの創造がなければ、この世の中はよくなることはない。大事な事は、それらを両立させることである。評:これまでの習慣を大事にしつつ、新しいものも取り入れていくことができたら、本当に素晴らしいことだと思うけど、今の社会を見ているとなかなかそうはいかないのかなという気がしますね。でも、こういう風に考える人が増えてくれば、社会も変わっていくのかな・・・。そのためにも、まず、こういう意識を1人でも多くの人が持つようになることが大切だね。

拓馬さん(ねき/中2)の作文より(まさみ先生/1.2週)

 過ちが「恥」であるかといえば、そうではない。過ちは更正すべきものであり、決して隠蔽するものではない。過ち=恥ではないのである。評:その通りだね。自分のしたことが間違いだと気付くと、恥ずかしいことだと思って隠してしまうけれど、それでは何も進歩しないね。何故間違ったのかを考えて初めて成長できるんだね。

りささん(あいす/中3)の作文より(スピカ先生/2.1週)

 確かに、皆が平等に同じ教育を受け、過不足なく広範囲にわたって知識を深めることは大切だ。しかし中途半端に知識を深めても、中途半端で終わってしまう。(略)よくばっても、中途半端に終わってしまっては意味がない。最後まで全力を尽くすことに意味があるのだ。小さなことでもいい。自分が興味があることに、他人を頼らずに深く追求していってみてはどうだろうか。きっと、しっかりとした根を持つアイデンティティが、自分の体の中で成長することだろう。 評:反対意見への理解を示した上で、自分の意見を主張することができました。全体の結びとしても完璧!

GTOさん(えま/中3)の作文より(メグ先生/2.1週)

 最近は自分の夢を持っていない人が多いらしいが,夢を持っているとそこから自立心がわいてくると思う。評:アイデンティティを持って生きていくための方法について,大君らしい意見が書けたね。

AE86さん(えや/中3)の作文より(さかな先生/2.1週)

 みなさんも、働いて給料を貰うようになったら「大人になった」という意識をして下さい。高校生になれば働けます。そうしたら自覚して下さい。そうすることで、かなりの人が自立出来るハズです。評:短い文をたたみかけるようにつないで、歯切れの良い箇所になったね。こうすると強いメッセージが伝わるね。

AE86さん(えや/中3)の作文より(さかな先生/2.2週)

 最近は自分の意志を持たない人が多すぎる。評:確かに主体性が乏しい若者が多いようだね。片やそれを嘆く若者もいるということは頼もしいなぁ。

ユウアイさん(ねも/高2)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 世間のことを知らないジョークも言えない人にもなってしまう。 評:一見単純な文章ですが、漢字あり、ひらがなあり、かたかなありで、字面が変化にとんでいます。そして、ジョークというのは日本人のコミュニケーションにおいて欠けている部分でもあり、よい視点の言葉でもあります。さりげないけれど、インパクトのある言葉だね。

玲子さん(あそわ/高2)の作文より(ふじのみや先生/2.1週)

 違う角度から見たり時には中身を割ってみたりと色々な方法でものを見てこそ初めて真実が見えてくるのだ。 評:中身を割ってみる! (歴史上の)できごとを割ってみて、「意外な事実」がでてくることは時々あるようですね。これは、歴史をあらためて関心を持って見直すきっかけになりますね。

裕子さん(にこ/大4)の作文より(森川林先生/2.1週)

 心は判断や理解するためだけのものでない。外の世界に触れることで潤ったり、喜びを感じたり様々な色をぬることが出来る。だから、人間として豊な気持ちで生きていく為に少しでも多く心を動かすような体験をすべきだと思う。私も、レンタルする事の出来ないそんな感動を探していこうと思う。自分の心にたくさんの色がぬれるように。評:書き出しの「ビデオのレンタル」に結び付けてまとめたところがうまい。「心に色をぬる」というのはきれいなたとえだね。