http://www.mori7.com/
2000年3月4週号 通算第657号 mori7@mori7.com言葉の森新聞
文責 中根克明(森川林)今週3.4週は清書です
3/29・30・31は休み
3.4週は、清書です。
清書は、担当の先生の説明を参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、作文用紙ではなく清書用紙に清書してください。
新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。
名前は、清書用紙の下の部分に書くようになりました。この部分は、インターネットに掲載したり印刷したりする際は表示されないようにしています。学校名は、小学生の場合だけ書いてください。学校名以外は、すべての生徒が書いてください。
新年度は4月1日(土)スタート
欠席した場合は別の日にふりかえることができます
言葉の森の新年度は、4月1日(土)から始まります。
新年度の教材は、3月末にお送りします。
来週4.1週の課題は
新小1−2年 4.1週 ●自由な題名
春休みの間に、いい話を見つけておいてください。
新小3−6年 4.1週 ●僕(私)の目標、得意なスポーツ
今年度の目標は何かな。前の学年でどんなことがあったかを思い出しながら、新しい学年の目標を書いてみましょう。
「私の目標」「私の夢」など、未来の話を作文に書くときは、自分の思ったことを書くだけでは具体的に長く書くことはなかなかできません。どうしてそういう目標や夢を持つようになったかという過去にあった出来事を通して書くのがコツです。
新中学生以上 4.1週 ●挑戦、長所と短所
昨年度までの自分をふりかえりながら、今年度どういうことに挑戦していくかということを書いてみましょう。併せて、人間や社会にとっての挑戦の意味というものを考えてみましょう。
サーバー移転のためメールと掲示板が使えません
3/21(火)〜3/26(月)の間。急ぎの連絡は
shine@japan.email.ne.jpへ現在、アメリカにあるサーバーが日本に移転する関係で、3/21(火)から3/26(月)までの間、
mori7@mori7.comのメールと言葉の森の掲示板が使えなくなる可能性があります。この間の急ぎの連絡は、
shine@japan.email.ne.jpてにメールでお送りください。なお、移転後もホームページのアドレスなどは変わりません。
ネットを活用して先生とのコミュニケーションを
メールアドレスを教室あてにお知らせください。
最近、インターネットから作文を送信する生徒が増えてきました。(と言ってももちろんまだ少数派です)。2000年問題が一段落したので、INSライトで電話を2回線にして、テレホーダイやタイムプラスを設定して、これからインターネットを本格的に活用しようと考えている家庭も増えているのだと思います。
パソコンという機械は、どんなにていねいに使っていても、必ず突然わけのわからない故障をするという特殊な家電製品ですが(笑)、メーカーのサポート体制も次第に整ってきたので普及のスピードはこれから早まると思います。
現在、教室に通っている約百人の生徒は、全員インターネットで作文を書いています。感想文を書くときなど、「先生、似た話がもう見つからないんですけど」「それじゃあ、インターネットでほかの人の作文を見てみたら」「はあい。……あ、そうか。こういう話もあったんだ」「こらこら、人の作文をコピーしちゃだめだよ」(笑)というような会話がよく交わされています。しかし、中学生以上になるとほとんどの生徒が1000字以上の作文を書いているので、ほかの生徒の作文を読むのもなかなか大変なようです。
パソコンを使うことによるマイナス面はもちろんありますが(いちばん大きいのは、書いている途中にデータが消えること。^^; この場合は、消えたあとに余計な操作はしないで、アンドゥ機能を使うか、パソコンを再起動してワードを開くと復旧することが多いです。もうひとつのマイナス面は、パソコン利用の初期に字数が極端に短くなること。しかし、これはいつかは通過しなければならない道と割り切って考えるしかありません)、それらのマイナス面を補ってあまりあるプラス面があるというのがパソコンとインターネット利用に慣れてきた人の感想です。
言葉の森では、このパソコンとインターネットの利用を今後、作文の勉強だけでなく、父母・生徒・先生のコミュニケーションにも活用していきたいと考えています。
具体的には、父母や生徒のみなさんでメールアドレスを持っている方は教室にお知らせいただき、先生や事務局からの連絡にメール活用させていただきます。また、希望される方はメーリングリストにご参加いただき、日常的なコミュニケーションを図っていきたいと思います。
このメールアドレス調査は、5月に予定している「教室へのアンケート葉書」で行なう予定ですが、とりあえず早目にメールアドレスをご連絡くださる方は、mori7@mori7.comあてにメールをお送りください。
なお、言葉の森の講師は全員個人のメールアドレスを持っておりほぼ毎日メールをチェックしていますので、先生あての連絡には、自習用紙の「先生へ」の欄以外に、メールもぜひご利用ください。
名前 |
メールアドレス |
名前 |
メールアドレス |
名前 |
メールアドレス |
安藤 |
fwid3729@mb.infoweb.ne.jp |
小西 |
hkonishi@fureai-ch.ne.jp |
松本 |
unabara@tky3.3web.ne.jp |
幾代 |
koro@asahi.email.ne.jp |
角藤 |
masaes@pop21.odn.ne.jp |
松山 |
coco@asahi-net.email.ne.jp |
池田 |
ky-ikeda@pj8.so-net.ne.jp |
滝澤 |
taki@japan.email.ne.jp |
三井 |
pippupgii.atsuko@nifty.ne.jp |
大平 |
mountain@pop07.odn.ne.jp |
田畑 |
tomoe@infinet.or.jp |
三岡 |
qchan@ma4.justnet.ne.jp |
小田 |
keisen@asahi-net.email.ne.jp |
常山 |
akanet@sco.bekkoame.ne.jp |
森山 |
mikata@nippon.ne.jp |
鴨澤 |
duck@hello.email.ne.jp |
永谷 |
mnagatan@lime.plala.or.jp |
山崎 |
wa4k-ngm@asahi-net.or.jp |
河端 |
mujapon@ma.kcom.ne.jp |
中根 |
nane@mori7.com |
山田 |
kjya@mb.neweb.ne.jp |
河原 |
kkawahara@pop02.odn.ne.jp |
奈良崎 |
tkmasaji@xd5.so-net.ne.jp |
矢守 |
b-yamori@col.hi-ho.ne.jp |
北岡 |
fwiw3124@mb.infoweb.ne.jp |
藤田 |
cyn02767@nifty.ne.jp |
作文の勉強そのものを面白く
受験のための勉強から、勉強そのものの面白さへ
今後、長期的に見ると、受験戦争は次第に緩和され、子供たちの勉強時間は年々少なくなることが予想されています。既に、高校入試では全入の体制が作られており、その入試も公立高受験の場合は内申点でほぼ決まるので、中学生は熱心に勉強をする動機を持ちにくくなっています。また私立の中高一貫校でも、中高一貫の中だるみ現象がマイナス面として出ています。
高校入試の緩和と同じことが今、大学入試でも起きつつあります。大学も既に、希望者全入に近い状態になっているので、受験生の学力は年々低下しています。これは、将来、日本文化の危機と言われるほどのものになると思われます。分数計算のできない経済学部の学生がいま問題になっていますが、これと同じようなことが例えば、社説も読めない大学生などというかたちで生まれてくると思います。既に、新聞の少し硬い文化欄になると、もう読みきれないという大学生は多数いるはずです。
日本の子供たちの勉強時間は、他のアジア諸国の子供たちの勉強時間に比べてどんどん減っています。日本で受験勉強が過熱のように見えるのは、受験期間の間だけです。
日本の社会全体に勉強を軽視する風潮が生まれつつあります。この中で、子供たちに、受験のためだけでない自分自身の向上のための全面的で創造的な勉強を提供していくことがこれからの大人の役割になってくると思われます。
この全面的で創造的な勉強を、作文を書くというかたちでまとめていくことが言葉の森の作文指導の目標です。そして、この作文の勉強を、小中高の間だけの勉強にとどまらず生涯続けられる勉強として位置づけていきたいと思っています。
子供たちが作文の勉強に熱心に取り組むようになるためには、作文の勉強全体がひとつのストーリーを持っていて、子供たちがゲームをするような喜びを持って主体的に勉強を進めていけるような仕組みを作っていくことが必要です。
勉強でもスポーツでもゲームでも、おもしろさの本質は共通です。いろいろな知識や技術を自分の創意工夫で組み合わせて困難な課題を克服して前進する、というのがおもしろさの中身です。ゲームでは、この前進のストーリーが既にプログラムされているので、創意工夫の余地は限定されています。しかし、勉強については、この創意工夫の余地が幅広くあります。更に作文の勉強は、文章を創造するという点で、ストーリーそのものを新たに作る自由度もあります。
日本には、万葉集などに見られるように、短歌や俳句が大衆的な文化として普及しているという伝統がありました。この伝統の上に、600〜1200字の作文の文化を新たに作っていくというのが、作文の生涯学習のイメージです。その生涯学習にいたる前の小中高時代は、作文の勉強がゲームのようにおもしろく、しかも読解力や国語力も身につく、というかたちの教室を作っていきたいと思います。
光る表現(小1−小3)
2000年3月4週号■
ドラちゃんさん(あよう/小1)の作文より(スズラン先生/3.1週)(観覧車にのって)まるで、かんらん車は空をとんでいるようでした。評:観覧車で一番高いところまで上がって行くときは、こういう感じでしょうね。
■
アミさん(あなほ/小2)の作文より(さかな先生/3.2週)「セーラ先生はまるで雪のように白くて、ガーナの先生まるで、石炭のように黒かったです。」二人の先生のはだの色のちがいにおどろいたあみちゃんの気もちがとてもよく表れているたとえですね。いろいろな先生にふれて良い経験になったことでしょうね。
■
雅志さん(あはな/小2)の作文より(はるな先生/3.2週)ぼくはめんかぶりクロールができませんでした。でも、今はこつこつれんしゅうをかさねて、だんだんできるようになってきました。・・・・けんていの日、ゴーグルをつけたらいきがもちました。ゴーグルをつけたら、いきがもって、すごいなとおもいました。「がんばれゴーグルくん」とじぶんに声をかけたかいがあったなとおもいました。 (講評);面かぶりクロールが、やっとできるようになったうれしさが克明(こくめい)に、よくあらわせています。こつこつ練習をかさねて、けんていにのぞんだいきさつが、たいへんくわしくせつめいできました。自分にこえをかけて、がんばったのが、よかったのでしょうね。自分の気持ちがありのまま表現できていて、スポーツでやりとげたあとのさわやかな気分が作文のすみずみにあふれていて、すばらしい。
■
ししさん(あふか/小2)の作文より(スズラン先生/3.1週)ディズニーランドに行くことがきまりました。でも、ぼくにはかだいが一つありました。それは、先生の前でかけ算をすらすら言って、はんこをもらうことです。評:できたら行ける、できなければ行けない、つらい場面でしたね。結果は行けたのですね。よかったね。
■
ワニノコさん(あめか/小2)の作文より(けいこ先生/3.1週)(夏休みの水やり当番で、やさいに)水をやったのはいいけれど、あつすぎて、あつすぎて、水をがぶがぶしょくぶつのように水をのんでいました。 評:クラスでのやさい作りの話し。こんなにくろうしたから、おいしい、しんせんなやさいを食べることができたんだね。「あつすぎて」を二回くりかえしたところ・「がぶがぶ」「しょくぶつのように」とみじかい文でたくさんひょうげんの工夫ができたね。
■
皓基さん(あもほ/小2)の作文より(けいこ先生/3.1週)ありのみ(アスレチックコース)はぼくたちの力をためしているような気がしました。 評:「ありのみ」はアスレチックコースの名前。「どうだい? これができるかい?」とアスレチックコースが語りかけているようなかんじだね。この文があることで、後半の「石はこび」にせいこうした時のうれしさが、よむ人により分かりやすくなっているね。ありのみ(アスレチックコース)はぼくたちの力をためしているような気がしました。 評:「ありのみ」はアスレチックコースの名前。「どうだい? これができるかい?」とアスレチックコースが語りかけているようなかんじだね。この文があることで、後半の「石はこび」にせいこうした時のうれしさが、よむ人により分かりやすくなっているね。
■
智さん(あよら/小2)の作文より(はるな先生/3.1週)ぼくは、プレゼントを 一年間に二回もらっています。誕生日とクリスマスの時です。クリスマスにもらう方が、何が来るのかわからないからどきどきしてすきです。□おととしのクリスマスは弟の優が生まれてすぐだったので、ベビーベッドがじゃまでクリスマスツリーが出せませんでした。だから、クリスマスプレゼントがもらえるか心配でした。ぼくは、お父さんに「プレゼントもらえるの。」と聞きました。そしたらお父さんが、「むかしは、クリスマスツリーはなかったから大丈夫。」と言いました。 クリスマスの日の夜ねむれませんでした。そのわけは、本当にもらえるかしんじられなかったからです。でも早くねないとプレゼントがもらえないと思ってねました。そのつぎの朝まくらの上にプレゼントがおいてありました。だから、クリスマスツリーをかざらなくてもプレゼントがもらえるんだなと思いました。 (講評);ツリーがかざれなくて、プレゼントがはたして、ちゃんともらえるのかな?と、心配しているようすが、よくわかりました。でも、翌日サンタさんが、プレゼントを枕元にとどけてくれて、本当によかったね!
■
一休さんさん(わら/小2)の作文より(けいこ先生/3.1週)まるで風はジェットきのように行ってしまった。今日も寒いのかなあと心配する。(中略)もし僕が、風だったら人に話しかけながら通る。「今日も頑張れよー!」 評:冬の朝早く登校する時には、風はないほうがいいけれど、こんなふうに風が話しかけてくれるとしたら、なんとか頑張れそうだね。「まるで」「もし」の使い方も上手にできたね。「毎日がいい朝であるように。」というまとめもすっきりしていていい。朝、いやなことがあると一日中、いやな感じになるものね。
■
さるきちさん(あある/小3)の作文より(ゆり先生/3.2週)おかわりをする時に、多くとったのは、くずきりです。くずきりは、ぼくの大好きな物の中に入っている物です。スプーンでつつくと、ぷるんと、ふるえて、まるでダンスをしている様です。評:大好きなおかずを、よろこんで食べている様子が目にうかびますね。「ダンスをしているよう」というたとえがとてもじょうずだよ。
■
友葵さん(あしも/小3)の作文より(ゆり先生/3.1週)「うわぁ!八時だ!!」私は叫びました。いつもだいたい六時ごろに起きるのに、その日はねぼうしてしまったのです。私はねむけがふっとんでしまいました。評:朝ねぼうしてしまった日の様子を、ドキドキするような書き出しで始められましたね。
■
ニルスさん(あそな/小3)の作文より(スズラン先生/3.1週)今朝、ぼくはねぐせがすごかったです。頭があらしみたいでした。とてもわらってしまいました。評:髪の毛がモジャモジャに立っていたのでしょうか。でも、きれいになおして学校へ行ったのでしょうね。
■
しょうたさん(あたの/小3)の作文より(きょうこ先生/3.2週)「七輪は、やくのに時間がすごくかかるから昔の人はすっごくくろうしたんだと思いました。ぼくは今の時代に生まれてよかったです。」 じっさいに七輪を使ってみての実感のこもった感想だね。お腹すいてしまって待ちきれなかったかな? でも、ガスコンロとはまた違ったおいしさもあっただろうね。昔の人の気持ちを考えてあげられのがとてもよかったね☆
■
博美さん(あちは/小3)の作文より(スズラン先生/3.2週)何分かしてめだまやきができました。きれいにできていました。たとえば、太陽みたいにできていました。評:白身の中にきれいな黄身がかがやいていましたね。大成功の目玉焼きでしたね。「お母さん、今日、たまごごはんね」「はい、わかったよ」「早く食べなさい」「わかってるよ」「ごはん食べ終わったら歯をみがきなさい」「わかってる」評:お母さんとの会話が、朝の忙しい時間を伝えていますね。お母さんは、遅れないようについ心配してしまうのですね。
■
すみすみさん(あない/小3)の作文より(はるな先生/3.1週)・・・・だいぶチンチクリンのマフラーになってしまいました。(中略)でも、みじかくても長くても、先生はよろこんでくれました。とてもうれしかったです。安心もしました。そのときに、物はよくなくても、愛情やこころがこもっていれば、あげた人によろこんでうけとってもらえるんじゃないかな、とおもいました。(講評);お別れ会で、生にあげる手編みのマフラー。短い日数でよく、がんばって、編み上げましたね。そのプレゼントを先生が、ことのほか喜んでくださって、本当によかったですね。先生の嬉しそうな表情が絵にも良くあらわせていて、なかなかの力作でした。心のこもった贈り物がどんな似大切かということを強調したので、共感がもてます。
■
むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/3.1週)六時起きできた時は、電気をつけて、ストーブをつけて、テレビをつけて、といろいろな「つけて」をします。[評:いつもしている自分の動作の中に、いろいろな「つけて」がかくれていたんだね。なにげなく過ごしている毎日の中にも、ちょっぴり見方を変えてみると、こんな新しい発見があるんだね!]
■
真亮さん(あむこ/小3)の作文より(洋子先生/3.1週)妹は、いつもおかあさんといっしょにいたいので、おかあさんが起きるとふらふらとおかあさんについてくるのです。まるでゾンビのようなお化けのようです。でもとってもかわいいです。評:ユニ−クなたとえ、「ふらふら−とおかあさんに−」がよくそのようすをとらえていますね。
■
元子さん(あめむ/小3)の作文より(けいこ先生/3.1週)いつも着ていたコートも、わたしはすずしい風をあびたくなるような気がしてきます。(中略)考えてみると、ずーっと前持っていったあのれいのカイロがもう他人のように頭からはなればなれになりました。 評:1.3週の頃にはあんなにウキウキして気に入っていたカイロも、もう必要ないほどあたたかくなったんだね。カイロのことを「他人」というように、人間のような表現にしたのもおもしろい。
■
将也さん(あれう/小3)の作文より(さかな先生/3.2週)「(オムライスは)とてもおいしそうでよだれがたれるくらいでした。食べたら、ほっぺたが落ちるほどおいしかったです。」大こうぶつを目の前にして、とってもうれしい気もちがあらわれているね。
■
穂香さん(すよ/小3)の作文より(きょうこ先生/3.2週)「お父さんのカレーはお店をだせるほど美味しいです!!!」 うわぁ、それはおいしそうだなぁ♪ 思わずよだれがでてきちゃいそうなくらいじょうずな表現だね。
■
デジモンさん(てつ/小3)の作文より(ミルクティ先生/3.1週)「いってきまーす。」「いってらっしゃーい。」このあいさつをするときがぼくの新しい一日のはじまりだ。<評>『朝のこうけい』という作文の最後の部分。ピカピカ光って、きもちのいい朝を思わせるあいさつだね。
■
弘将さん(やあ/小3)の作文より(ゆり先生/3.2週)「お菓子、作りたい。」と言ったら、「これ、難しいよ。」と、言われ「ガビーン。」と、思いました。評:本で見て、きっととてもおいしそうなお菓子だったんだろうね。また今度作れるといいね。
光る表現(小4以上)
2000年3月4週号■
ザッカルさん(あおぬ/小4)の作文より(きょうこ先生/3.2週)「『この給食おいしいね。』とか、『きょうあそぶところどこにする。』とか、おいしく食べながら、楽しくしゃべって、いっせきにちょうだ!?!?」 だから給食の時間が大好きなんだね! 一石二鳥ということわざもとってもじょうずに使えたね!!
■
一成さん(あおは/小4)の作文より(さかな先生/3.2週)そして,(ホットケーキを)フライパンで焼く。でも三ま(い)いっぺんにやるとまるでミッキーマウスになる。★3枚のホットケーキがつながって、ミッキーマウスの顔のようになる様子が目にうかぶよ。切りはなして食べるのが、もったいないくらいだね。しかし…。どうやって引っくり返すんだろう????
■
クリリンさん(あかの/小4)の作文より(とこのん先生/3.2週)人の役に立っているカイコをもう少しいい昆虫として見てもいいなと思いました。 評:人間に飼われるうちに逃げようとする野生の習性を失っていた、と言われる蚕。その蚕へ向けられた心遣いには、生き物へ対する優しい気持ちが表れています。
■
けろっぴさん(あちえ/小4)の作文より(ミルクティ先生/3.2週)もし、ぼくがカイコだったら、繭になって糸を取られるのがいやだから、「なにかしてみろ。」と、さけんでさなぎにならないようにします。でも、養蚕家にすてられるかもしれません。とにかく糸を取られるのはいやです。<評>人間の都合のいいように利用されるカイコ。そんなカイコの立場になって意見を書いてみたんだね。カイコの叫びが聞こえてくるようだよ。
■
快斗さん(あちね/小4)の作文より(スピカ先生/3.2週)わたしの好きな場所ーー。それは、学校のベランダです。なぜかとゆうと、日あたりがよく南風がきもちいいからです。(略)すごくいい天気の日の昼休みが一番いいです。フェンスによりかかって、タイタニックみたいに十字型になって南風に当たるともう最高です。 評:一番・・・がじょうずに使えました。すごく楽しくて気持ちよさそうだね(^o^)。気をつけて遊んでね!
■
愉美さん(あはせ/小4)の作文より(はるな先生/3.1週)3月の初め頃、私の家のベランダで、チューリップの芽がでました団地の集会所のうらで梅の花がさいていました。歩いてみると、あたたかい風がふいていました。わたしは、春がきたなあと、感じました。・・・・・おかあさんは、外に出ると、「ハクション!」とくしゃみを出します。 (講評);情景描写(じょうけいびょうしゃ)の書き出しもとても印象的です。チュウリップの新芽や暖かい風、そして、花粉症のおかあさんの、くしゃみの音などで、あなたは、春の訪れを感じたことが、とてもユーモラスにかきあらわせました。身近な事柄の中で、春を見つけ出したのが、よくわかりました。
■
慶彦さん(あふこ/小4)の作文より(ミルクティ先生/3.2週)ぼくは、毒を持ってる虫などは、地球にいらないと思います。なぜかというと人間を殺すきけんがあるからです。<評>四年生は、今学期ずっと虫の話が続くから、虫好きの人は楽しいかな。慶彦くんも、カブトムシを十四匹も飼ったことがある、なかなかの虫博士だけれど、さすがに毒のある虫は、さけたいようだね。(^^; そんな自分の意見を最後にしっかり書けたね。
■
マーボーさん(あみそ/小4)の作文より(きょうこ先生/3.1週)「まるでのっそりと歩いてるカメのようにゆっくりと、ふとんからはいでます。それから、冷た〜い水で顔を洗うと、目がぱっちりと開いて、スーパーマンが飛ぶ時みたいに眠気がふっとびます。」 すごい、すごい、ものすごいスピードの変身のようすだね! その変身のようすを見てみたくなっちゃうなぁ。とても楽しい表現でした。
■
ともっちさん(あみよ/小4)の作文より(ふじのみや先生/3.1週)いつもふとんから出てこられないなさけない私は、まるでみの虫のようです。 評:みのの中は、あたたかいものね。ずーっと、入っていたいですが、本物のみの虫ではないから、しぶしぶ出てくるのね。
■
雅貴さん(あめす/小4)の作文より(ももんが先生/3.1週)また、明日もおこしてくれよと目ざまし時計にたのみました。[評:元気な目ざまし時計の音から始まった作文の結びの文です。やはり、同じ目ざまし時計への「思い」を書くことで、かっこよくまとめました。]
■
ナズナさん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/3.2週)どんどんと時が過ぎていく。 評:たくさんいい表現がありましたが、この表現がでてくるタイミングがとてもよかったので、今回この表現を選びました。どの表現をどういうところにもっていくか、それも作文の実力だね。
■
俊輔さん(あやゆ/小4)の作文より(かつみ先生/3.2週)「かいこなんてほんとにかいやすいのかな。」とおもっていました。まるでうそのように。 評:まるでうそのように。という表現がいいね。カイコを飼っている人というのは、めったにいないので、そう思う気持ちよくわかるよ。
■
裕之さん(あゆな/小4)の作文より(ももんが先生/3.2週)おかあさんに絹糸を見せてもらった。とてもてかてかしてすべすべだった。[評:絹糸をさわったときの感しょくがつたわってきそうですね。何かを見て感じたことや、手でさわった感しょくなど、五感をこんなふうに表現していくと、生き生きした作文になります。]
■
コナンさん(あえた/小5)の作文より(洋子先生/3.1週)——前略——母がとてもかっこよくみえる。わたしは、「お母さんって、朝起きる時ねむくないの?」と聞いたら、「それは、おかあさんも、ねむいよ!でもね、お母さんは、起きる時間よりも少しはやめに(めざまし)をかけておいて、時間になるまで布団の中で眠気と戦っているんだよ」といった。私は、へ−、そんなものなのかと初めてわかった。これからは、なるべく自分で起きてお母さんの仕事を手伝いたいなあと思う。評:お母さんの眠気との戦いをしって、自分もがんばって早起きをしなくてはならないと思ったことが素直にかけていましたね。
■
美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/3.1週)起きて着替えてから、一階に行って顔を洗い、かみの毛を結ぶ。・・中略・・その後、各掃除(お手伝い)に取りかかる。分担は、玄関、テーブル、外だ。玄関は、玄関をはくのと父のくつみがき。外は、家のまわりをはく。テーブルは朝食の用意だ。評:学校へ行く前に、毎朝こういう日課をこなしているのは素晴らしいことですね。一日の始まりから意欲的ですものね。お布団の中でぐずぐずしているお友達は反省! ですね。
■
知尋さん(あたも/小5)の作文より(けいこ先生/3.1週)僕が一歩一歩富士山に近づいていくとぎらぎら光った富士山が、まるで光を増して向かってくるようだった。 評:朝の登校風景。晴れて澄み渡った風景が目に浮かぶようだね。富士山がこんなふうに見えるのは、今の季節だからということも、しっかり理解した上での表現になったね。
■
SIGNALさん(あつえ/小5)の作文より(かつみ先生/3.2週)最初は、きっと私たちのような、『創造』で、それをそのままにしないで、みがきあげた結果が、あの有名な『モナリザ』や曲になったのだろう。 評:みがきあげた結果、がいい表現だし、いいところに気がついたね。
■
ドカベンさん(あふあ/小5)の作文より(まや先生/3.1週)スーパーは十時開店なのに八時くらいから開店の準備をしている。例えば店の前に果物や石けんなどの日用雑貨をならべている。店の前にならべる理由はたぶん、近くにできた大型スーパーに対抗しているのだと思う。努力しているなぁと思う。(評:急いで通学する途中の朝の光景を、とても良く観察していますね。ただ見ているだけでなく、いろいろと考えているところが素晴らしい。)
■
真菜さん(あやた/小5)の作文より(かつみ先生/3.1週)私はかめのようにのっそりのっそり着がえるので、絶対に見えない。 評:のっそりとしかも、縮こまって着替えていることが、よくわかります。でも、のっそりしていると、逆に寒くないのかな?
■
朝美さん(あやめ/小5)の作文より(まや先生/3.1週)いゆもというかこのごろはわたしのほうがはやくおきるのでだいどころはシーンとしている。このしーんとしているくうかんはわたしにはとてもさびしくかんじる。(評:冬は早起きすると、まだ暗くてさびしい感じがしますよね。その感じが良く出ています。)
■
佐保さん(あるま/小5)の作文より(まさみ先生/3.1週)ストーブの前でじーっとあたたまっているのは、まるで、私を夢の中にさそってくれる天使のようだ。評:あたたかいストーブの前にすわるとホント動けなくなるよね。時間がないとわかっているのに、ついつい座ってしまうんだよね。せっかく起きたのに、また眠ってしまいそうになる様子がうまく書けてるね。
■
たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/3.1週)「初めよければ終わりよし」というように、朝から明るく、毎日が楽しくなるようにしたい。評:朝から暗い気分になっていると、一日中嫌な気分になりますものね。明るく朝を迎えたいものですね。
■
ホームズさん(なか/小5)の作文より(ミルクティ先生/3.2週)「失敗は成功の元」ということわざがあるように、創造は「しょせんだめもとだぁ〜」という考えを少しもってやった方が良いかもしれない。ただし、あまりにもやけくそになるのはだめ!! 創造というのは、知能が有り、挑戦する度胸がある人間にだからこそ出来る、とても高度な技術であることが分かった。また、創造という技術を使わないということは、まるで人間らしくないということもわかった。<評>結びの段落です。「やってみよう」と挑戦する気持ちが「創造」の源なのですね。わかったことを自分の言葉でしっかり書けていますよ。
■
茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/3.2週)昔話というのは、読んでたのしいむだけでなく、いろんな気持をもち、考える力をのばしてくれるものなのではないだろうか。 評:いろいろな気持をもつ、考える力をのばす、2点ともとても大切なことだよね。よく書けていますよ。
■
マサさん(あうて/小6)の作文より(とこのん先生/3.1週)僕の朝のイメージは、昼間より三倍でいったりきたりじたばたして会社や学校に出かけるというイメージです。 評:朝の慌ただしさがとてもよく伝わってきます。朝の5分は、昼の10分より貴重かも(笑)。学生時代、後1分早ければ快速の電車に乗れたのに!!と悔しがったことを思い出しました・・・
■
たば星人さん(あころ/小6)の作文より(はるな先生/3.1週)「ジリリリリン!!ジリジリリン」この音で朝がはじまる。そして一つ大きなあくびをしておきる。そこで、30秒くらい、ボーッとしてから、もぞもぞとふとんからはいだす。(講評);けたたましい目覚し時計の音の書き出しが、とても印象的です。冬の朝のおきづらさが、たいへんよくあらわせているので、感心しました。
■
玲子さん(あたゆ/小6)の作文より(めもま先生/3.1週)「私は起きる時間はもちろん家族の中で一番遅く7時15分くらいなのだ。なぜこの時間かと言うと、いつも7時に母に起こされて1回起こされてからから、もう一度おやすみなさい・・・。そして15分経ってからまた起こされて、今度はしっかり起きるからだ。」(評)つい二度寝をしてしまうあの心地よさが、ふんわりと伝わってきます。
■
剛さん(あもも/小6)の作文より(ももんが先生/3.1週)ぼくにとって、朝、家から学校へ行くあいだは、創作童話クラブの作品を作ることにやくだっているのである。[評:朝の時間は「自分のとってどんな意味を持っているのか」がしっかり書けていて、とてもよかったよ。
■
健太さん(あうぬ/中1)の作文より(スピカ先生/3.1週)たしかに平和ばっかりというのも安全でいいだろう。しかし「狂気」もすこしはまぜないと退屈だし、新しい発見もない。(もちろん反省があってのことだ。) 評:反対意見への理解を示した上で、「狂気」の効用について、うまくまとめたね。
■
魔法使いさん(あちほ/中1)の作文より(スズラン先生/3.1週)いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることをいかに両立させるかということが大切だという名言がある。「狂気」もまさにこのような両立のしかたで変わるのだろう。評:ときには「狂気的」も必要かもしれませんが、心のバランスを保っていたいものですね。
■
夏海の歌さん(あもう/中1)の作文より(ミルクティ先生/3.2週)私は、芸術には説明などいらないと思う。そうする事によって、人がいろいろな感じ方や新しい発見を見出すことに繋がるからだ。「雪とけて村いっぱいの子供かな」という小林一茶の俳句がある。これは、五、七、五の短い十七音から成っている。叙情にあふれた名文である。私なりの解釈では、もうすぐ春が来るんだなと感じ取ってみた。でもこれは、人によって異なり、何通りもの感じ取り方があるのだ。どれが本物でなく、いろいろな方面から見つめることも大切だと思う。<評>短いからこそ、人それぞれに広がる想像の世界。知っている俳句をうまく実例に使えたね。
■
恵利子さん(あしほ/中2)の作文より(みち先生/3.1週)人の心はよめないほうがよいのかもしれない。よめないから、喜怒哀楽がこの世界にあるのだ。もし、人の心のよめる機械があれば、楽しみも何もなくなってしまうのだ。心は見えないから、その心は何を考えているかきっとわからないのだ。評:見えないというところに深い意味がありそうですね。人間の特質である考えることを与えられているのでしょう。
■
由樹子さん(あるさ/高1)の作文より(さかな先生/3.2週)確かに、このような教育も知識という土台がないと、無駄になってしまう。だが、この知識を発展させなければ先には進めない。「未来には、一人でできる未来と、自分で作る未来がある。」この言葉のように、日本は、自分の国を自分達の手で作っていかなければならないのである。★評:日本の将来を築いていくためには、その意思と創造性を兼ね備えた若者の育成が必要不可欠なんだ、と実感させてくれます。頼もしいね。