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■言葉の森新聞 2000年6月1週号 通算第666号

文責 中根 克明(森川 林)nane@mori7.com

  ■メーリングリスト6/10からスタート

 5月にアンケート葉書で、メールアドレスやメーリングリスト登録の調査をしました。

 当初、メーリングリストは、世界で1500万人の会員を持つeグループというメーリングリストサービスを利用する予定でした。しかし、登録の仕方などの手続きがほんの少し面倒で、登録する過程でいろいろな企業のコマーシャルを受け取るかどうかを選択する画面が何度も出てくるので、慣れない人には敷居が高いと思い取りやめました。

 そのかわりに、現在、既に講師の間で利用しており、使い勝手のよくわかっているアサヒネットのメーリングリストサービスを利用することにしました。これには、登録される方の手続きは何も必要ありません。

 アンケート葉書の集計が6月初めにまとまりますので、そのあと、一括してメーリングリストの登録をしたいと思います。したがって、メーリングリストのスタートは6月10日ごろを予定しています。

 メールの件名の冒頭に[mori-all]と書いてあるのが、言葉の森のメーリングリストのメールです。利用の仕方の説明は、初回のメールでお知らせします。

 このメーリングリストでは、作文・読書・勉強・生活などの話題を自由に話し合っていきたいと思います。楽しみにお待ちください。

 なお、メーリングリストの登録は、ホームページからもできるようにしています。

http://www.mori7.com/moriml.html

  ■7月から進級システムに

 言葉の森では、十数年前の創立当初から、作文の勉強を進級システムで指導していました。これは、小学1年生から高校3年生までを36〜48段階に分けて、前の段階が合格したら次の段階に進むというかたちでした。

 ところが、これらの教材がすべてアナログで(つまり、原版に切り貼りするやり方で)作られていたので、1996年のホームページ開設時から、教材のデジタル化を進めました。

 このアナログ→デジタル移行期間は、全学年分の教材がそろわなかったために、やむを得ず進級式ではなく、学年一律に指導するかたちをとっていました。

 まだアナログ状態の教材はかなり残っていますが、この6月に、一応最低限の48段階の教材のデジタル化が完了しますので、7月から進級システムに戻して指導していきたいと思います。

 7月から新しく教室に入られる人は、これまでのように突然難しい教材から始めるのではなく、易しい段階からスタートするようになります。また、その段階の課題が十分にこなせない場合は、同じ段階を違う教材で繰り返すようになります。

 7月からは、進級することを目標として勉強に取り組んでいきましょう。

  ■単身赴任

 父親が単身赴任でという話を、最近、何人もの方から聞いてちょっと考えさせられることがあったのでひとこと。

 会社の都合で、父親だけが単身赴任をするというケースがよくあります。

 子供が小学校高学年になると、家族そろって引っ越しするということが難しくなるので、父親だけが何年か別居するというかたちになってしまうようです。

 これは、小学校低中学年の子供にとって、大きな問題となります。

 いちばんの問題は、子育てに偏りが生じるということです。ふだんは、たとえ父親の帰りが毎晩遅くても、母親と父親が二人三脚で子育てをしています。母親が子供をきつく叱れば、父親が「まあ、いいじゃないか。実はお父さんも子供のころは……」と助け船を出しますし、父親が子供をきつく叱りすぎれば、母親が「じゃあ、これからは気をつけようね。お母さんも小さいころは……」とやさしくフォロウします。片方が甘やかしすぎている場合も同様です。どんなにできている人であっても、一人の人間がこの両方の役を同時にすることはできません。

 そして、もう一つの問題は、本来いるべき父親が不在だと、母親がおこりっぽくなることです。これは、母親が不在のときの父親も同様です。大人と子供という関係だけですと、大人は暴君になりやすいのです。

 おこりっぽい親と一緒にいると、子供の成長にはブレーキがかかります。おこられながら長時間勉強しても、子供の能力は伸びません。それよりも、幸せな気持ちでのんびり遊んでいるほうが、ずっと子供は成長します。おこりながら勉強をさせるのは、植物にたとえれば、太陽の出ていない中で肥料だけをやるようなものです。肥料がなくても、明るい太陽が出ているほうがずっといいのです。

 こういうことを考えると、小学校低学年の場合は、無理をしてでも家族がそろって暮らすほうがいいように思います。子供を成長させるいちばんの基盤は家庭です。学校でも塾でも地域でもありません。親に代わって子供の成長を見てくれるようなところはどこにもありません。そして、もし単身赴任がどうしても避けられないならば、父親はできるだけ頻繁に家に戻るか、母親や子供と毎日でも連絡をとるようにするべきだと思います。また、母親は、できるだけ親と子だけの生活にならないように、他の家族と交流する機会を持つようにするべきだと思います。

 子供が低学年の時期に父親を単身赴任させるということは、個々の企業にとっては経営上利益になることであっても、国家全体にとっては大きな損失です。私企業の目先の利益に目を奪われて、次の世代をになう子供たちの成長を阻害することがあってはなりません。企業の都合で、家族が一緒に暮らすことが分断されるということは、人間性に対する一種の犯罪だと言っても言い過ぎではないと思います。

 いま、日本は政治的には民主主義の建前で運営されていますが、経済の分野では民主主義は、ほとんど実現していません。しかし、たぶん将来、「環境に優しい企業」「社員に優しい企業」などの情報が、インターネットなどを利用してさまざまな個人やボランティア団体から公開されるようになるでしょう。更に、先進的な企業は、自社の環境方針や社員方針をみずから公開するようになると思います。

 経済の分野で民主主義が実現して初めて、政治的な民主主義が完成します。私たちは、民主主義のまだはるか手前にいるのだということを、深く自覚していきたいと思います。

  ■来週6.2週のヒント(小1−中3)

●小1−2年 6.2週 自由(じゆう)な題名(だいめい)

 そろそろ雨のおおい季節(きせつ)になります。雨というと、おもいつくのはカタツムリ。朝はやく、神社(じんじゃ)などのふるい建物(たてもの)のあるちかくの石垣(いしがき)を見てみましょう。カタツムリがのんびり朝の散歩(さんぽ)をしているところにであいます。日がのぼってくるころには、カタツムリは木陰(こかげ)にかくれてしまいます。

 このカタツムリをかってみると、なかなかおもしろいものです。ニンジンをえさにすると、ちゃんとオレンジ色のふんをします。ずっとかっていると、土のなかに半透明(はんとうめい)のきれいな卵(たまご)をうみます。たっぷり観察(かんさつ)したら、雨の日に、ちかくの公園(こうえん)ににがしてやりましょう。

●小3−4年 6.2週 目立つ人、雨の日

 みなさんのクラスに、目立つ人っているでしょう。それとも、君がそうかな? その人のおもしろい話を書いてみましょう。

 作文は、実は、ほかの人のしたことを書くよりも、自分のしたことを中心に書くほうが、自分らしい作文になります。ほかの人のしたことを書くときは、ところどころに自分がどう思ったかということを入れながら書いていきましょう。

 雨の日という題名で書く場合は、自分のしたことをできるだけ入れながら書いていきましょう。先生(森川林)の子供が小学生のころ、雨の日にゴーゴーと流れるどぶの中に入って歩いていると、長靴がぬげて流されていってしまったことがありました。みなさんも試しに……やらないでよ。

●小5年 6.2週 インドではほうぼうの町角で(感)

 内容:(1)インドでは自転車は何度も修理して大切に使われている。(2)日本では、自転車はあまり大切に使われていない。(3)日本のような浪費の習慣は、人間の心によい影響を与えない。(4)快適な生活の追求は、人間にとって大切なものを忘れさせることがある。

 解説:身の回りを見ると、無駄に使っているものがたくさんあります。自分だけでは気がつかないことも多いので、お母さんやお父さんと相談してみるといいでしょう。

 しかし最近は、日本でも、リサイクルに力を入れるようになりました。モノを有効に利用している例などもありそうですね。

 「物を浪費することは…」「快適な生活の追求は…」などと、大きな言葉を主語にして感想を書いてみましょう。反対意見への理解を書く人は、「消費を増やすことは経済を活発にする」というところで。みんなが節約しすぎてモノを買わなくなると不景気になってくるという意味です。

 ことわざは、「28、おごれる者ひさしからず」「123、太ったブタになるよりは、やせたソクラテスになれ」「118、人の振り見てわが振り直せ」などが使えそうです。

●小6年 6.2週 「ガッツがある」とか(感)

 解説:自動車のハンドルにも人間の生活にも「遊び」や「余裕」が必要だというのが主題です。「ものをおいしく食べるにはおなかをすかせたらいい」というのは、経験したことのある人も多いことでしょう。大学へ入ったものの何をしたらよいかわからない幼稚な大学生というところは、お父さんやお母さんの会話で話題になることがあるかもしれませんね。

 自動車のハンドルの遊びというのは、お父さんやお母さんに聞いてみましょう。ハンドルに遊びがないと、ちょっとハンドルを動かしただけで車が急カーブを切るようになってしまうのでかえって危ないのです。でも、逆に遊びがありすぎると、いくらハンドルを回しても車が曲がらない……あ、ハンドルがはずれていた、なんてことはありませんが。

●中1年 6.2週 見テ知リソ知リテナ見ソ(感)

 内容:(1)知識が頭の中にあると、素直に見ることが困難になってくる(2)知識を得る必要はあるが、知識のために柔軟な感覚を失ってはならない(3)作品と接するのは、たったひとりの自分である(4)自分の感性を信じつつ、知識や他人の意見にも耳を傾けねばならない

 解説:先入観があると、色眼鏡でつい見てしまうという経験はだれにでもあるでしょう。

 しかし逆に、知識があると、表面的なことばかりでなくそのものごとの背景や本質がよくわかるという例もあります。低気圧が左回りだという知識があれば、「風が南東から北西に変わったから、これから晴れてくるだろう」などという予測を立てることができます。

 意見は、「知識にしばられないことの大切さ」で書いていきましょう。

 ことわざは「119、百聞は一見にしかず」など。名言は「17、経験は最良の教師である」「18、行動するためには多くのことに無知でなければならない」「51、読書とは自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである」など。

●中2年 6.2週 百年以上家具を(感)

 (下の段の左から6行目「ジクリジクリ」は「ジワリジワリ」のミスプリントです)

 内容:家具の中には百年以上使えるものがある。天然木でできている家具は人間の意識を変える力がある。数百年から数千年生きる生命力を持ち、成長している間、まわりの環境を良化する木の生き方に我々も学ぶべきだ。

 解説:安っぽい工業製品ではなく百年使える家具のような「木」の生き方に学ぼうというテーマです。短期的な視野でなく長期的な視野を、と考えてもいいですし、使い捨てで環境破壊を引き起こすものでなく環境と調和するものを、と考えてもいいでしょう。

 しかし、寿命の短い工業製品で新陳代謝の盛んな生産活動をするということにもそれなりの意義はあります。長持ちするものばかりに囲まれていては、新しいものが生まれる余地がありません。百年持つテーブルが部屋の真ん中にどーんと置いてあったら、部屋の模様替えもままならないでしょう。

 そう考えると、総合化は、長持ちするものがいいか使い捨てできるものがいいかという、物そのものの側に問題があるのではなく、どういう生活をするかという自分の側に問題があるのだと考えることができます。ライフスタイルに合わせた選択と言ってもいいでしょう。

 短期的な見方と長期的な見方というところで考えると、昔話は、「金の卵を産むニワトリ」「サルカニ合戦(柿の種とおむすび)」などが思いつきそう。

●中3年 6.2週 国際感覚があるということは(感)

 内容:国際感覚を身につけている人とは、「自分なりの意見をきちんと持っている人」「それを正確に人に伝えられる人」「常にステロタイプの発想をさけようと努めている人」「海外のことだけでなく、日本についてもよく知ろうとしている人」「異文化と正面から向き合おうと心がけている人」などである。時代は国際化時代から地球時代へと移り変わりつつある。これに対応して国際感覚だけでなく地球市民としての意識が要請されるようになってきた。地球市民は、地球で暮らすすべての人びとが人間らしく生きることをたがいに保障しあうという理念によって結びつくものである。地球市民であるということは、私たち一人一人を包み込むもっとも普遍的な定義である。

 意見:自国の利益だけでなく全地球的な利益を優先することの大切さ。身近なクラスや部活などの問題をもとにして考えると実感がわくと思います。部活などでみんなの利益のために自分の都合を犠牲にするなどということはよくありそうですね。自分の利益よりも全体の利益を優先する人の方がみんなから信頼されるというのはどの世界でもあります。それは、環境問題など全地球的な問題が増えてきたこれからの国際社会でますます求められてくるものでしょう。だいぶ前にフランスが国際世論の反対を押しきって南太平洋で核実験をしたことがありました。これなどはその反対の例と言えそうです。名言は、「27、自国に対する賞賛が……」「87、私たちの幸福が……」。

  ■来週6.2週のヒント(高1−社)

●高1年 6.2週 科学技術は地域や民族の(感)

●ミスプリント 長文の2行目「出目」は、「出自(しゅつじ)」の誤りでした。目(め)ではなく自(じ)です。短文集の3ページのFも同様です

 解説:この文章で述べられていることは、日本文化と欧米文化の比較という話題でよく出てきます。何度も読んで自分のものに消化しておきましょう。

 「ヨーロッパに生まれた科学技術は、ヨーロッパの文化と同心円をなしていた。しかし、その科学技術を輸入した日本の文化は、ヨーロッパの文化とは異質なものだった」というのが内容です。

 織田信長が長篠の戦いで武田勝頼軍を破ったころの日本の鉄砲の生産は質量ともに世界一だったと言われています。しかし、その後、天下統一とともに鉄砲の発達は停止し、武士は刀をさして暮らす生活に戻りました。鉄砲という武器が日本の文化と合わなかったからなのでしょう。

 自動車の使い方などでも、日本人とアメリカ人では違いがあります。アメリカ人は、車を馬の延長とみなして、乗るための道具とわりきって乗っていますが、日本では自分の部屋の延長という感覚で車に乗っている人が多いようです。ときどき、靴を脱いで室内履きに履きかえて乗っている人がいるでしょう。

 科学技術を導入するときは、ついその現象面のハードな部分だけに目を奪われがちですが、その背後にある文化というソフトな面にも目をむける必要があります。ことわざで言うと「仏作って魂入れず」というところでしょう。

 外国の文化のよいところを取り入れることは大切だが、それを自分の文化に合わせてうまく消化していくべきだ、という意見で考えていきましょう。外国の文化ではなく、ほかの人のよいところを、と身近な話で考えてもいいでしょう。

●高2年 6.2週 コンピュータにかぎらず(感)

 解説:コンピュータは単なる道具である。道具に人間が合わせるのではなく、人間に道具が合わせるべきだ、というのが筆者の主張です。日ごろコンピュータに振り回されている人は大いに共感するでしょう。

 こういう目で見てみると、世の中には、道具に人間が合わせている例がたくさんあります。自動車の運転で、運転手がいちいちブレーキを踏んだりハンドルを回したりするのなども、本当は車が自分で勝手にやってくれるようになればいいのです。そうすれば不注意による事故なども少なくなるでしょう。実はその研究はすでに実際に進んでいます。そのうち、人間のすることは目的地を車に告げてあとは寝ているだけということになるかもしれません。

 昔話で、ベッドの長さに合わせて人間を切って寝かせたという人の話を知っているかな。知らない場合は、桃太郎(よく登場しますが)。村を荒らしまわっている鬼という環境に合わせていたのがそれまでの村人でした。桃太郎は、環境に人間が合わせるのではなく、人間が自分たちの住みやすいように環境を変えていくべきだと考えて、鬼退治に出かけたのです。環境を道具と言いかえれば、あてはまりそうでしょ。

 以前、中国で、毛沢東が「中国語をローマ字にしよう」と大胆な提案したことがありました。その理由は、ワープロなどが使いにくいからというものでした。しかし、当時の中国の科学者たちが、「人間が技術に奉仕するのではなく技術が人間に奉仕すべきである」と反論してその話はすぐに取り止めになりました。

●ミスプリント

 5.3週の解説として載せたものが、6.2週の解説になっていました。

 5.3週の本当の解説は、これです。↓

 ロボットに心があるかどうかという話です。心とは相手の側にあるものではなく、相手に共感する自分の心によって生まれると著者は述べています。

 この想像力が不足すると、実際の人間にも心を感じなくなってきます。ゲームのボタンを押すような感覚で簡単に暴力をふるうような人は、人間に対しても心を想像できなくなったのかもしれません。

 しかし逆に、アニミズムが行きすぎると、感じなくていいものにまで心を感じてしまいます。新興宗教で手帳を買わせたり壷を買わせたりするところがありますが、それは手帳や壷にも心があると見てしまう人間の錯覚を利用したものなのでしょう。福沢諭吉は、神社の御神体を道端の石ころと取り替えてどうなるか試してみたそうですが何のバチも当たらなかったと自伝に書いています。

 どちらを今日の社会問題としても書けると思います。

●高3年 6.2週 ニュートンが集大成したような(感)

 内容:ニュートンが集大成したテクノロジー科学は、イデオロギーとして政治哲学にも取りいれられた。生きている自然を一種の機械として見ることがテクノロジー科学の方法論的合意である。ホッブズは、国家の成り立ちを個々人の安全を保障する政治システムと見た。

 説明:生きていて総合的で複雑なものを、死んだ単純な部品の単なる組み合わせと見なすという考え方が、科学を大きく進歩させた、ということです。デカルトは、人間を時計などにたとえています。いまならば自動車にたとえるかもしれません。「心臓がエンジンで、ごはんがガソリンで、足がタイヤで……」と考えると、なぜか、ヘッドライトが目でバックミラーが耳に見えてくるでしょう。そうしたら、排気ガスはおなら? なーんてことないよね。この、国家が機械であるという考えが、それまでの王権神授説のような神秘的な国家観を根底からくつがえしました。この点では、機械論的な国家観は進歩的なものでした。しかし、マキュアベリやホッブズがみんなから嫌われたことからもわかるように、人間や組織を機械の組み合わせと見る見方は、かすかに非人間的な要素も含んでいるようです。人間は遺伝子の乗り物だとか、先生は給料をもらっているから子供を教えているだとか(あたりまえだけど)、利害や得失だけでものごとを見ていくと、社会に役立たない人間は要らないというところにまで進みかねません。今ふたたび、全体を個々の要素にまで還元しきれない生きたひとまとまりの全体として見る見方が求められているようです。

●社会人 「渡部」という(感)

 内容:二十年前から書道を習っているが、続いた理由のひとつは教える先生の人柄と鑑定眼が優れていたからである。もうひとつの理由は、自分から通うのではなく先生に来てもらっていたからである。また、都合の悪いときは無理をしないで休むほうがよい。

 解説:ものごとを続けるコツは参考になります。人間は、何かをしようと思いつくと最初のうちは、その情熱だけでずっとやっていけるように思います。しかし、すぐにマンネリ化して、三日もたたないうちに飽きて元に戻ってしまうということがよくあります。そうならないためには、ほかの人と約束をしたり、自分がせざるを得ないような環境を作ってしまうという仕組みが必要になります。

 先生(森川林)も昔、早起きの習慣をつけようと決心し、新聞配達をしたことがありました。朝3時に起きて冬の寒い日を家から新聞店まで行くのはなかなか辛いものでしたが、しばらく続けているとそのうちに慣れてしまいました。しかし、そのかわり逆に夜更かしが苦手になってしまいました。

 意志の力でがんばることと周りの環境を作ることを対比させて考えてみるといいでしょう。

 

  ■光る表現(小1−小3) 2000年6月1週号

●カヤさん(ありそ/小2)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 (よもぎだんこの)色はみどりいろです。さいごにゆでたら、つるつるします。【評:よもぎだんご作りにちょうせんしたカヤくん。色や手ざわり(したざわり)がとても上手に書けましたね。うーん、とってもおいしそう!】

●あやこさん(ありろ/小2)の作文より(洋子先生/5.2週)

 おたまじゃくしがいっぱいます。その時、三人そろって、「いっぱいいる」と、うれしそうにいってしまいました。評:秋川渓谷へいったとき、おたまじゃくしがたくさんいるところを見つけた時のよろこびを、おもわず声をそろえて「いっぱいいる」とうれしそうに言ったったところがうまくかけていましたね。(声動作のようす)

●稔さん(あわき/小2)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 (前略。クラスの話し合いのようす。)ほかにルールがある人が「はあい。」と、いった。ぼくもそのなかにいた。ぼくはもっとあたらしいルールをかんがえていた。ともだちのつかもとくんがあたった。(中略。ドッジボールで新しいアイデアを出したけど、反対されてしまったことを書いた後で …。)でも、ぼくは、じぶんのアイデアが正しくなくてもはずかしくないよ。だってまちがっていれば、なおせばいいのだからね。【評:「まわり」のようすと、その中にいる「じぶん」のようすが、りょうほう書けるなんてすごいね! また、「つかもとくん」と書くだけじゃなくて、「ともだちの」ということばをつけたしたところもバッチリです。 さいごにじぶんが言ったことをじっくり考えて、本当にたいせつなことを見つけようとした「ゆうき」に、先生ははくしゅします!(パチパチ♪)「心の中で思ったこと」をこんなふうに書けるといいですね\(^o^)/

●瞳子さん(あとふ/小3)の作文より(ミルクティ先生/5.3週)

 インド人にとっては、牛はかみさまです。(略)ほかに、へびは、しょうばいのかみさま、ヤモリは、家をまもる。森のかみさまはカモシカです。(略)どうぶつは、いろいろなかみさまにされて、たいへんだと思いました。<評>いろいろなどうぶつが神さまになっていることを、よく知っていたね。神さまのどうぶつだけでなく、ふつうの(?)どうぶつも、たいせつにしなくてはね。

●カービーさん(あねみ/小3)の作文より(はるな先生/5.3週)

 ぼくは家で6ぴきの金魚をかっています。そのうちの1ぴきは、ねずみいろです。そいつはみんなのえさをよこどりしています。とてもくいしんぼうです。・・・・きょねんの夏祭りの金魚すくいでとりました。それが、いまでは、3ばいぐらいふとりました。(講評);あなたのうちで、飼っているかわいい6ぴきの金魚について、くわしく、大変ユーモラスに表現できました。からだの色やえさの食べっぷりや、それぞれの性格がよくわかりました。金魚すくいで持ち帰って育てたねずみいろの金魚が3倍も太ったというのは、本当にすごい!! それだけ、あなたが、愛情をこめて、大事にお世話をしてあがたからでしょうね。

●遼さん(あはの/小3)の作文より(はるな先生/5.1週)

 いちばんおもしろかったのは、小川でいきものをとったことです。・・・・ぼくが石の穴をみていたらかにが石の中にはさまっていました。それをぼくが、ぐいっとひっぱりました。そのかには赤ちゃんでした。・・・・ぬまにいくと中カエルがいました。 (評)家族で高山村へあそびにいって、一番おもしろかったできごとを中心にたいへんくわしくかきあらわせました。小川や、ぬまで、かにや、カエルをみつけて、注意深く、そおーっと、とったようすが、いきいきとせつめいできましたね。着いたら最初にかぶとをかざりました。ぼくも、かぶとをかぶってみました。けんも持ってみました。ぼくがかたなをもったら、おじいちゃんが「違うぞ、」刀はななめにもつんだぞ」といいました。 (講評);連休に秩父のおじいちゃんちへ、家族ででかけて、みんなで、5月人形をかざりつけたことを中心にして、たいへんくわしく、せつめいできました。とくに、おいじいちゃんの、刀の差し方について、あなたへのやさしい語りかけ手いる場面の会話表現ががとてもいいですね。兜(かぶと)をかぶって刀をみにつけたら、強い武将(ぶしょう)になった気分がしたことでしょう。

●みゆさん(あはみ/小3)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 (いつもは、モンシロチョウのようちゅうが葉っぱを食べる)かりかりという音がします。でもきょうは、いとが生えているので聞こえません。【評:モンシロチョウのよう虫がレタスを食べる、とっても小さな音。そんな小さな音の変化を、しっかりと自分の耳で聞きとって、表現できたのはすばらしい! (^o^)】

●くくりさん(あひた/小3)の作文より(スピカ先生/5.2週)

 (バードウォッチングに行って)まず、一回目は、声だけで、すがたは見せませんでした。野いちごや、ふしぎな色をした虫がいました。さくらの花びらがまいおどり、あたたかいそよ風がふき、わたしは、ふしぎな空間を、まるでたんぽぽぽのわた毛のように、ただよっているみたいな気分になりました。 評:ゆたかな表現で、木々の中を歩いたときの気持ちよさをを書くことができたね。読んでいるだけで、こちらまで森林浴気分を味わえました(^o^)

●アーサーさん(あひわ/小3)の作文より(みち先生/4.3週)

 もしぼくがタンポポだったら、タンポポのわたげのパラシュートでアメリカへいってニューヨークやロサンゼルスやサンフランシスコへいきたいです。評:知らないところへ自由に行けるタンポポになりたいと想像した楽しいぐんが、もしーーを使って書けましたね。

●瑛世さん(いいこ/小3)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 (朝ねぼうをしたけど)七時四十五分になんとかまにあって、学校についてよかったーと思いました。その日から、わたしはぜったい早くねることにしました。評:学校にまにあってホッとした気持ちがつたわってくるね。同じしっぱいをしないようにちゃんと気をつけているんだね!

 

  ■光る表現(小4) 2000年6月1週号

●さるきちさん(あある/小4)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 サワガニは、この二ヵ月のあいだに、一回だっぴをしています。ぬいだ皮は、ぬるぬるしていました。評:だっぴをしたあとの皮もちゃんと見ていたんだね。「ぬるぬる」していたという言い方、とても分かりやすいよ

●しょうたさん(あたの/小4)の作文より(きょうこ先生/5.3週)

  「ことわざは、昔から言い伝えられていた言葉なのかなと思いました。だから、今度は、ぼくが年下の人に教えなきゃいけないのかなと思いました。」 おぉぉ、ことわざもきっと喜んでいるね。捷太くんの後輩の子もすてきなことわざを知れて幸せだなぁ☆ すてきな言葉は残していきたいなぁという捷太くんの気持ちが伝わってくるなぁ♪

●博美さん(あちは/小4)の作文より(みち先生/5.3週)

 (飼っているハムスター)よるは、まわしぐるまにのっているから、カラカラと、とてもうるさいです。でも、とてもかわいいからそんなのは、きにしないです。評:静かな夜にカラカラという音だけが聞こえると、まるが元気に遊んでいるすがたが見えるようですね。カラカラがひきたった表現です。

●えりさん(あなふ/小4)の作文より(ももんが先生/5.2週)

 [「一こ、ニこ、三こ、四こ……。」白いのや、みどりのすけているのや、ちゃ色のような赤のような色……。たとえば、すなと水をまぜて、すなが、下の方にたまった感じです。ピンクのきらきらした石や、その形で、ちがう色のもあります。ひもを、中に入れた感じのきらきらしたものです。むらさき色や、ピンク色、青色があります。コーヒーぎゅうにゅうの色のもあります。(中略)。私が、なぜこんな「石」をあつめているかというと、きれいっていうのもあるけれど、とけて、「うにゃっ」とうごいてしまいそうな形をしていて、それがふしぎだから、なんとなく、本当にいいなって思ったからです。(石が、うにゃっととけて、私が持っている石全部あわさってしまえば、いいのにな。きっとすごい石になるぞ!)【評:いろいろな石の色やもようを、楽しく表現できました。すてきなたとえがいっぱいです。こんな風に「ものをじっくり、しっかりと見ること」、そして、「そこからいろいろな想像をふくらませること」はとても大切です。「うにゃっ」という表現もユニークでとてもいいですね(^o^)】

●むっちゃんさん(あひほ/小4)の作文より(ももんが先生/5.2週)

 「わあ!そろってなかった世界の名作の本が二さつ入ってきたの?!」それは、四月八日のことでした。「今すぐ行きたい!!」と思ったのに、妹のようち園の始業式だったので、ひとまずむかえに行って、昼ご飯を食べて、車でレッツゴー!!【評:「車でレッツゴー!!」がすてき。わーい、楽しみだな〜!という気持ちがとてもよく表れています。】

●倖太さん(あむわ/小4)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 今カタツムリは五ひきともねています。ねているカタツムリはブサイクです。けれど動いている時は、にょろにょろしている所がとてもかわいいです。「ごはんだよー」と言うとよってくるぐらいなつかせてみたいです。 ☆動作がかわいいカタツムリ。そのうち、手乗りカタツムリになるかもね。

●玲奈さん(あらろ/小4)の作文より(洋子先生/5.2週)

 「うわぁ。このシ−ルかわいい!」私のシ−ル集めはこの一言からはじまりました。評:文のかきだしが会話文で工夫され、シ−ルを集め出したわけもわかりますね。

●RAZORさん(あると/小4)の作文より(けいこ先生/5.1週)

 (かっているハムスターの)手がはなれてしまいました。トンネルの真上だったので、一階まで、落ちてしまいました。「クッケヘヘホホホホホ。」と笑ってしまいました。面白すぎて、「ゴホン。」とせきをしてしまいました。 評:ハムスターのチュータのかわいらしい様子に、笑い声があふれているのが、よく分かるよ。笑い声の表現がおもしろい。笑いすぎてせきこんでしまうくらい、ハムスターの様子がおかしくてかわいかったんだね。

●俊介さん(あろな/小4)の作文より(きりこ先生/5.3週)

 僕はこれからちゃんと回り道しなければいけないことは分かっているけどきっと近道をして失敗しておこられるでしょう。(評)俊介君らしい個性的なまとめ方ができましたね。俊介君の日常が目に浮かぶような文ですね。

●瑞季さん(てく/小4)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 ゆっくり、じっくり、ていねいに、問題をといて、まるがいっぱいあった方が、うれしいので、これからはあせらないように気をつけて、テストはうけたいと思います。  評:先生もそれがいいと思います。がんばってね。

●キティさん(とあ/小4)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 げんとそののら犬は、『なんか言った?』というかんじの顔でいっしょにいるので、まけました。   評:まけました、というところとてもよくわかります。『なんか言った?』のところも、げんちゃんの顔が想像できますね。わたしのお母さんがこどものころ「あじのもと」というちょうみりょうが作られ親戚のおばさんが、「これは、かがくのふしぎなお薬だよ。頭がよくなるんだ。」といってくれたそうです。    評:いい具体例をだしてきたね。味の素はそれはそれは、画期的な発明であったし、新しい時代を運んだ調味料だったんだよ。でも、最近は、古きよき日本の食生活が見直されているね。

●弘将さん(やあ/小4)の作文より(ゆり先生/5.3週)

 ぼくは、『いそがばまわれ』のことわざを、しっていそいでなにかをはやくおわらせようとおもわないようにするときめました。評:これからテストなどであせることがあったら、心の中で『急がば回れ』ってつぶやいてみて!

 

  ■光る表現(小5以上) 2000年6月1週号

●クリリンさん(あかの/小5)の作文より(とこのん先生/5.1週)

 私の持っていたお金はたったの千五百円です。ふだんなら多すぎるのに(お母さまへの誕生日のプレゼントを買う)今日にかぎって少ないなあと思ってしまいました。  評:お母さまへの感謝の気持ちの大きさが表れていますね。すてきな、喜ばれるプレゼントを買って渡したい、という強い思いが伝わってきます。

●チョコボさん(あさつ/小5)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 人間を機械に例えて考えると目はカメラで脳は…という風になるのだけれど大きく違うことがある。それは、人間は生きているうちに進歩発展して高等になっていくけれど機械は反対でだんだん壊れていき使い物にならなくなっていく。それに何回も直してたくさん使ってもいつも同じことをしている。人間は、同じ事をしていればいいと言うわけではないのだ。このように考えてみると人間と機械は、まるで月とスッポンではないか。<評>人間と機械の違いを「進歩発展」というキーワードで考えてみたところが、いい着眼だね。「月とスッポン」の言葉も効果的に使えたね。

●快斗さん(あちね/小5)の作文より(スピカ先生/5.2週)

 (飼っている犬の「クー」の話)そのクーもじゃくてんがある。食べ物だ。こやに入らないとき、犬用ポッキーをこやの前に立ってみせると、すぐさまかけつける。まるで、あやつり人形のように。 評:「まるで・・・」というたとえが、とてもじょうずに書けたね。犬が反射的に走ってくるかわいいようすがよくわかります。

●ゼニガメさん(あひろ/小5)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 私は、音楽を聞いていると自然に身体が動き出してしまいます。(中略)私は、今、作文を書きながら、鼻歌を歌っています。【評:ゼニガメさんの身体の中には、音楽を全身で感じとって楽しめる力があるのだと思います。すてきですね。音楽ってふしぎだよね。楽しいことがあると、知らないうちに歌を口ずさんでいたりする。そして、悲しいときには、元気な歌をきいて自分を励ましたりする。こんな音楽と仲良しの心を、いつも大切にしていきたいですね。】

●雅貴さん(あめす/小5)の作文より(ももんが先生/5.2週)

 人間と機械のちがいは、「ココロ」を持っているか持っていないかというところだと思います。【評:わかったことをしっかり書けました。当たり前のようだけど、実はとても大切ないい発見ですね。私たちには「心」があるんだ。(^o^)/】

●俊輔さん(あやゆ/小5)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 人間は道具を作る王者だ。   評:題名を、違う形で繰り返しています。このことで、主題がはっきりし、読む人にインパクトを与えますね。

●ちっピーさん(ちこ/小5)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 このように人は、いろんなものをつくりました。だけど自分達がつかって地球を破壊したとしても自分達では、なかなかなおせないのがざんねんだとおもいます。 評:人間の手のすばらしさだけではなく、限界があることにも気がついたのね。よく考えました(^。^)。

●ミュウさん(あおゆ/小6)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 私は、その国の言葉は、その国の人にしか分からないよさがあるのだと思った。【評:それぞれの国の言葉は、その言葉をつかう人々の生活と密着しているのですね。いつも使っている人だけが気づく、こまやかな意味とその便利さ。とても良いことに気づいたね。】

●尭弘さん(あその/小6)の作文より(とこのん先生/5.2週)

 ぼくはそのとき(プレステ2を手に入れる当日)うれしくてうれしくて、あさの7時か8時ごろ(コンビニに)取りに行きました。 評:予約にはたくさんの人が殺到したというプレステ2。それが発売日の次の日に手に入っちゃったんだから嬉しいよね!朝待ちきれずにとりにいっちゃったようすから、プレステ2をとても楽しみにしていたことが伝わってくるね。

●SIGNALさん(あつえ/小6)の作文より(かつみ先生/5.2週)

 まるで、風の波にのってサーフィンをしているようで・・・   評:風の波にのって、サーフィンをしているようで、という表現がとてもいいですね。英語なども大切だけど、わたしは、できるだけ日本語を勉強したいと思った。でも、やはり日本語は難しい・・・。   評:最後のまとめが、題名と同じ表現であるところが、とてもいいです。このことで主題が明確になり、強い印象が最後に残ります。

●裕介さん(あわせ/小6)の作文より(さかな先生/5.3週)

 そういうところ(英語の“I”という代わりに、日本語にはぼく、私、おいら、などいろいろある)があるから外国人にはわかりづらいんだと思います。でも、そこが日本語のいいところだと思います。なぜなら色々豊かな表現があるのは、喜ばしいことだと思うからです。★評:短所と決めつけず、逆に長所であると考えるこの発想は素晴らしいと思います。

●たぬきさん(のと/小6)の作文より(ゆり先生/5.3週)

 日本語には、標準語と方言がある。その留学生には標準語を教えるとする。それで覚えたのはいい。寒いと覚えた。しかし、方言でしゃっこいというのがある。それでその人は「ドチラガタダシインダー」と迷ってしまう。評:日本語が難しい例を、おもしろい話でたとえられたね。狭い日本なのに、色んな言い方があって困ってしまうだろうね。(秘密基地を壊した)犯人は(犯人と言ってはいけないかもしれないが)団地をきれいにしてくれるおばさんだった。壊しているのを見てしまったのだ。何でこんなものを作るんでしょうかと言いたいような一番いやな顔をして、処分していた。評:せっかく作った基地を壊されているところを見てしまったこと。おばさんの表情を淡々と書いているところがおもしろいよ。

●ナッキーさん(あうく/中1)の作文より(さかな先生/5.2週)

 「このように考えていくと、人と知識は一心同体でなくてはいけないようだ。私はその知識を悪用しないでほしいと思う。」★評:人類の進化には「知識」は強力な武器だけれど、それを活かすも殺すも他ならぬ人間次第ですね。人間にとって知識とは…ということをしっかりとらえた名言だと思いましたよ。

●千秋さん(やお/中1)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 矛盾のあり方はとても大切だ。理科の実験に矛盾があったら正しい結果は絶対出ないし、お笑い番組に矛盾がなかったら、視聴率はがたおちだ。 評:具体的に、かつユーモアを持って反対意見への理解を述べています。納得!

●魔法使いさん(あちほ/中2)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 本当のやさしさとは、悪いことは悪い、ときちんと叱ってあげられることだ。それが子供を育てる親の愛であり、また父が父であることの基本だろう。   評:全くそのとおりです。最近は「基本」をずれておいている人を多々見かけます。でも、いつの世も基本の軸は変わらない、先生はそう思います。

●サイコロさん(あつと/中2)の作文より(洋子先生/5.3週)

 普段は、フレンドリ−な父親でも,叱るべきときには、しっかり叱る。これができれば「だらしない父親」の汚名を返上できる。評:君の言う通りですね。これが実際は、なかなか難しいことなのです。このような態度を取れる親は、子供に尊敬される親でありまた理想の親でもありますね。

●恵利子さん(あしほ/中3)の作文より(みち先生/5.1週)

 陸上選手の走りを見てあの人の走りは、足の回転が速い。などは、だいたい、創造できるが、足の回転が前で回るように速いなどといってもらってもあまり分からない。しかし、体で実際にやってもらうと理解しやすくなる。評:言葉で言い表すには限界がある証拠。百聞は一見にしかずを身をもって体験ですね。