Kotobanomori No.672
■言葉の森新聞
2000年7月3週号文責 中根 克明(森川 林)<nane@mori7.com>
■成績と勉強時間
成績のよくない子に共通しているのは、単純なことですが、勉強時間が足りないということです。
教室で勉強している様子を見ていても、一方で最初から最後までずっと集中して作文を書いている子もいれば、他方でちょっと書いては休みちょっと書いてはトイレにと、勉強の正味の時間が少ない子もいます。
学校ではだれも同じように勉強していますから、勉強時間で差が出るのは、主に家庭での学習時間においてです。家庭で学校や塾の宿題をしっかりやる習慣ができれば、成績は必ず上がります。
勉強のし過ぎによる弊害というものももちろんありますが、子供たちの実際の姿を見ているとそういう例はむしろ少なく、圧倒的に多いのが勉強のしなさ過ぎによるものです。学校や塾での宿題の有無に関係なく、家庭での学習は毎日必ずするという習慣をつけておくことが大切です。
■算数の文章題が苦手な子
小学校低中学年で、文章題の苦手な子がいます。計算はよくできるのですが、文章を読み取る力がないので、「先生、これ足し算? 引き算? どっちか教えてくれれば解けるんだけど」というようなことがよくあります。
私(森川林)は最初、その質問の意味がよくわかりませんでしたが(笑)、そういう子が意外に多いのだということが最近わかってきました。
こういう生徒は、文章題を解く練習をするよりも、国語の力をつけていくことが先になります。
算数では、小5からのつまずきということがよく言われます。それまでの計算中心だった算数に比べると、小5からの算数は、比や割合という抽象的な思考が必要とされてくるからです。
計算力をつけるよりも、読む力をつけることが大切です。
■早期の英語教育
小学生の低学年から英語の勉強をする人が増えています。
これからの社会では英語は第二公用語化していきますから、英語の早期教育は時代の流れだと思います。
しかし、早くから英語の勉強をしたから中学生や高校生になってからも英語が得意で有利かというと、そういうことはないようです。また、中学1年生になってから初めてABCを習う子が不利かというと、そういうこともまたないようです。
というのは、小学校低中学年で習う英語の勉強の質と量に比べれば、中学生や高校生になってから習う勉強の質と量のほうが圧倒的に深くかつ多いからです。
スポーツや音楽のように小脳に働きかける分野は、小さいころにスタートしないと身につかないという面がありますが、知的な学習については、自覚してからの努力がほとんどすべてです。
■漢字の書き取り力
漢字の書き取り力は、書き取りの練習量に比例します。だから、漢字の書き取りのできない子は、ひとことで言えば勉強をしていない子です。これに対して漢字の読み取り力は、読書の量に比例します。だから、読むのはいつも満点なのに、書くのはまったくダメという子がよくいます。
漢字の書き取り力は、簡単には身につきません。常用漢字は約2000字もありますし、同音異義語や間違いやすい言葉も入っていますから、書き取りに自信をつけるのには時間がかかります。しかし、いったんやる気になれば、書き取りの力をつけるのは、それほど簡単ではないとしても、それほど難しいものではありません。
書き取りの力というものは、国語力の本質ではありません。世界中のどの国の国語を見ても、日本と中国以外に漢字のテストというものはないからです(笑)。国語力の本質は読解力です。逆に言えば、読む力さえつけておけば、漢字の書き取りの力はあとからまとめて身につけることもできるということです。
■夏休みの体験学習(再掲)
7月3週号で、教材費実費2,000円と印刷されているところが一部ありましたが、教材費実費は1,000円ですので、訂正いたします。
■場所:港南台教室(港南台駅徒歩1分)
■期間:7月15日(土)〜8月31日(木)で教室が休みの日
(※)を除く全2回(ただし、2回とも同じ曜日同じ時刻に限らせていただきます)■時間:平日4時〜7時、土曜2時〜4時の間でご都合のよい時間を決めていただきます。
(例)火曜日の4:20、土曜日の2:30など。
■対象:小学生(小学校低学年の方を優先させていただきます。)
■内容:作文と感想文の勉強
■費用:教材費実費1,000円
■お問い合わせはお電話で:0120-22-3987
(※)教室の休みの日は、7/29〜8/3、8/11〜8/17、及び日曜日
■ヒントの池を見やすくしました
今学期のヒントは、解説集として課題フォルダに入れてありますが、解説集に載せきれなかったヒントは、随時ホームページのヒントの池に掲載しています。
これまで、放送の谷に掲載していた絵と音声もヒントの池のほうにすべて移して見やすくしました。インターネットに接続できる方は、作文を書く前にヒントの池をごらんください。
http://www.mori7.com/mine/ike/iike.html
■絵も入って見やすい解説に
ヒントの池には、それぞれの課題の解説が絵と音声で載っています。
音声は、サーバーの容量の関係で、最近3週間分しか載せませんが、絵のほうは毎週載せていきます。
■光る表現(小1−小4)
2000年7月3週号●ドラちゃんさん
(あよう/小2)の作文より(けいこ先生/7.1週)(新しい車の)中は、しずかでした。まるで……しんかんせんにのったようでした。(りゃく)まるで、ぼくも生まれかわったようでした。 評:「……」が、しずかな走りをきょうちょうしているみたいだね。新しい車で、気分もそうかいにドライブしているようすが、「まるで」をつかって、うまくあらわせたね。次のドライブが楽しみだ!
●フリちゃんさん
(あらり/小2)の作文より(さかな先生/7.1週)「(ナメクジを木のぼうでさわっていたら、そのぼうにアリがたくさんくっついている、と友達に言われて)わたしは、すごくびっくりしたので木のぼうから手をはなしてしまいました。」★評:とてもテンポよく話を説明できたね。先生も虫は苦手なので、「キャー」という恵里ちゃんの気もち、とてもよくわかりましたよ。
●カヤさん
(ありそ/小2)の作文より(ももんが先生/7.1週)そして、なによりプールですきなのは、自ゆうじかんです。【評:「なにより」というのが、いいですね。こんな風に書くと、「いちばんすき〜!」という気持ちが、よくつたわりますね。】
●あやこさん
(ありろ/小2)の作文より(洋子先生/6.4週)いよいよ決勝戦です。相手は、二年二組です。一発でたおして勝ちました。「やったぁ−。ついに二年れんぞく横綱だ」と、うれしそうにいいました。たぶん、みんながおうえんしてくれたから勝ったと思いました。評:相撲大会で二年連続の優勝です。「たぶん」を上手に使って優勝した時の気持ちが表現できていましたね。来年もガンバレ!応援していますよ!
●カービーさん
(あねみ/小3)の作文より(はるな先生/7.1週)ぼくは、学校のべんきょうをしないで、鳥になってまどからぬけだしたいな、とおもったことが1回だけあります。その授業はぼくの、きらいな算数でした。それは、長さやデシリットルのべんきょうです。・・・・いちばんおもしろかったところは、「1年中いるのは、すずめやからすです。」というおはなしでした。すずめやからすは、英語で鳴くことができないからだとおもいます。(講評);わたり鳥にまつわる、小さい頃の思い出話、とても正直にかきあらわせました。誰もが、一度や2度くらい、あなたと、同じようなことを、空想したことがあるでしょうから、読み手の共感をよびおこしてくれますね。また、「すずめやからすは、英語で鳴くことができないからだとおもいます。」という発想が、ユーモアたっぷりでおもわず、わらってしまいました。ひとつところにいて、どこにも旅をしない鳥という、なかなかおもしろい実例です。
●裕生さん
(あてい/小4)の作文より(ふじのみや先生/6.3週)山の上から下を見たとき、むねがどきどきして足が動かなくなりました。☆足が動かなくなる。それほど、高いところにいたんだ! きれいなような、こわいような…。
●すみすみさん
(あない/小4)の作文より(はるな先生/7.1週)「アリたちだって、協力して、自分の家をつくっているんだ。まるで、小さな大工さん、だなー」と思いました。・・・・・・えさの死がいにはちいさなアリもむらがっていて、デパートのバーゲンにきたおばさんたちみたいでした。 (講評);土を入れたペットボトルにありやダンゴムシをしのばせ、どんなふうにすをつくるか実験して、じっとよく観察した記録を、とても正確に、わかりやすく、かきあらわせました。「まるで、小さな大工さんだなー」というかきあらわしかたが、すごく的確で、気に入りました! 小さなアリが死がいにむらがるようすを、たとえを用いて大変ユーモラスに表現できました。
●むっちゃんさん
(あひほ/小4)の作文より(ももんが先生/6.3週)その日はとても暑かったので、プールのまわりの地面がすごく熱くて、みんなフライパンの中のいり豆のようにぴょんぴょんとびはねていました。【評:お天気の良い日のプールサイドは、コンクリートがとても熱くなっていますよね。こんなすてきなたとえだと、あちちちち…!と、はだしで飛びはねているみんなのようすが、とてもよく伝わってきます(^o^)。】
●えがすきさん
(あひめ/小4)の作文より(スピカ先生/7.1週)(「お母さんの子どものころ」の結び)お母さんのころは、いいとこもあるし、やなとこもあって、今もやなとこもあるし、いいとこもあるから、そのとき、そのじだい、そのしゅんかん一秒一秒をしっかり生きていきたいと思っています。 評:お母さんの子どものころの話を聞いて、いろいろなことを考えて出した結論。りっぱです。
●茜さん
(あろさ/小4)の作文より(ももんが先生/7.1週)「ねえ、いっしょにプールに行こう。」暑い日だったので、友だちに電話をかけてみました。そうしたら、「う〜ん。きのうも行ったんだけど…。まあいいか。うんいっしょに行こう。」と言ってくれました。【評:作文の書き出しの部分です。話しことばをとても自然に、生き生きと書けていますね。かぎかっこの後に続くことばも、工夫できています。】
●えびすさん
(せや/小4)の作文より(みち先生/7.1週)さいしょにおににいなってしまいました。みんなをおいかけていたらプールサイドがぶつかってきてーー。評:プールサイドにぶつかったのではなく、「ぶつかってきてーー」という、実感を大切にした表現が光ったね
●弘将さん
(やあ/小4)の作文より(ゆり先生/7.1週)父の家のちかくはたんぼがあって、カエルやザリガニをよくとったそうです。ぼくも、こういうことをいっぱいしてみたいなぁと、思いました。(評)お父さんが子どものころのお話を聞いてみたんだね。またいつか、お父さんといっしょにそんな遊びができるといいね。
■光る表現(小5−中3)
2000年7月3週号●まささん
(あうこ/小5)の作文より(ゆり先生/7.1週)このまえから、ぼくの新しいペットがぼくのほかのペットの仲間にくわわりました。そのペットは、ひよこで、「ピーひろ」というかわいい名前がつきました。(評)書き出しをとても工夫できていますね。「ピーひろ」のこと、わかりやすく紹介できていますよ。
●星の王子さん
(あねく/小5)の作文より(森川林先生/7.1週)先生まで、「チョークが割れてるんだもん。」と言い返します。またそういうとみんな、「チョークのせいにしてる〜。」と言うので僕は呆れます。まるで幼稚園児のけんかみたいです。評:現在形の使い方とたとえがうまいね。
●ミュウさん
(あおゆ/小6)の作文より(ももんが先生/7.1週)プレゼントというものは、気持ちといっしょにつたわるんだなと思った。【評:とても良いことに気付きましたね。「どんな時に、とってもうれしい気持ちになるのか」を考えてみると、プレゼントのもつ本当の意味が見えてきそうです。】
●ひろりんさん
(あしゆ/小6)の作文より(とこのん先生/7.1週)(お友達からプレゼントとして)もらってから、何度もその便せんをぱらぱら見ていた。 評:「何度も」というところから、その便箋がとても気に入ったのだということが伝わってきます。
●なりあきさん
(あそき/小6)の作文より(森川林先生/7.1週)大きさは、クサガメがたて約12cm、横約7cm、ミドリガメは、たて約4cm、横約4cmだ。評:こういうふうに数字で精確に表わすというのはとてもいいことだよ。実際に物指しで測ったんでしょ。えらいね。<<絵021実>>
●ルフィさん
(あわせ/小6)の作文より(さかな先生/7.1週)「プレゼントは、ぼくによろこびをくれた。」★評:プレゼントをもらって嬉しい気持ちガすっきりと表現できたね。それが何より重要なことなんだね。
●おかゆさん
(あすこ/中1)の作文より(ふじのみや先生/7.1週)悲しくなりながらも、私は笑顔で「ありがとう。」と言った。家に帰ってプレゼントをあけるとたれぱんだのぬいぐるみが入っていた。私ははっとしてぬいぐるみを見た。うれしさと悲しさがごちゃまぜになった気持ちでいっぱいだった。友達は私がたれぱんだが大好きだと言っていたことを覚えていてくれたのだ。だが、それといっしょにこんな友達がこれからはそばにいないのだと思うと悲しかった。 評:お別れの時にもらうプレゼント。今までの思い出がぎゅっと詰まっているようですね。
●しおりさん
(あそと/中1)の作文より(ふじのみや先生/7.1週)私だって、この文を書くまで、どの位テストが無くなってほしいと願ったかしれない。けれど、自分で考えてみて、やはり、テストというのは、あった方が良いのかと思えてきている。だからといって、テストが大好き、という訳ではない。何故なら、私は「テストは必要」といっているだけなのだから。 評:自分の気持ちを正直にみつめていますね(好きじゃないけれど必要なものに向かうときは「ぼちぼちいこか」の気持ちで、ね)
●玲子さん
(あたゆ/中1)の作文より(メグ先生/7.1週)自分の体験から、テストの良いところを考えて書くことができたね。まずは、テストのために集中して勉強できるということ。もしテストがなかったら、覚えなくてはいけないこともついつい後回しになって、結局覚えずに終わってしまうということもあるかもしれないね。テストがあるからこそ、がんばって理解しようとか覚えようという気持ちになるよね。次に、自分の得意、不得意がわかるということ。自分ではわかったつもりでいても、テストで間違えてしまうということはよくあるね。テストが無かったら、そんな問題も復習しないままに終わってしまうけれど、テストがあると自分の考え違いや覚え違いに気づくことができるね。二つの理由がとてもわかりやすく書けていて、玲子さんのテストに対する考え方がよくわかったよ。今学期もこの調子でがんばっていこうね!
●怪人Xさん
(あわか/中3)の作文より(メグ先生/7.1週)なぜウサギは世界で一番足が遅いといわれるカメを相手に選んだのだろうか。これはおそらく、弱い者を見下すという、人間の悪い癖が描かれているのではないだろうか。評:ウサギが自分よりも弱者であるカメに戦いを挑んだ理由について、深く考えることができましたね。
●拓馬さん
(ねき/中3)の作文より(まさみ先生/7.1週)人生には転機がある。そしてその時人は、瞬時の「爆発力」を求められる場合がある。突っ走って突っ走って、転びそうになっても、前方倒立回転跳びをきめながらさらに走らなければいけない時がある。その時人は「ウサギ」にならなければならない。評:「前方倒立回転跳びをしてでも走らなければいけない」という表現が特にいいですね。なにがなんでも転ぶわけにはいかない様子がよくわかります。人生には、何度かそういうときがあるかもしれませんね。
■光る表現(高以上)
2000年7月3週号●○○○○さん
(うい/高1)の作文より(けいこ先生/7.2週)誰もが敗者になることに恐れを感じているのだ。だが、たとえ敗者になったとしても後のアフターケアが良ければ、そこから学び取ることは勝者になったときよりも多いはずだ。 評:競争で生まれる敗者、それは必ずしも×ではないととらえることが必要だという主張だね。「アフターケア」に目をつけたのはおもしろい。 梅雨の末期。変な天候だね。テスト勉強していて、体調を崩さないように……。
●太公望さん
(うの/高1)の作文より(けいこ先生/7.2週)「みんな仲良くしよう」というきれいごとによって個々の能力の誇れる機会が失われることになり、お互いの本当の能力というものが分からなくなってしまう。(中略)イベントを減らすごとに活躍できる人がいなくなり影の世界が増えてくる。 評:「悪平等」がもたらす、どんよりとした雰囲気をうまく表現している。この「影の世界」が、いじめを生み出しているという捉え方だね。
●由樹子さん
(あるさ/高2)の作文より(さかな先生/7.1週)「ある程度のことがまんべんなくできても、これだけは人には負けないと思えるものがないと、人は自分の存在を見落としがちである。」★評:ジェネラリスト志向の虚しさを見事に表現したね。ゆっこさんにとっても新しい方向になりそうだね。
●あやのさん
(あしわ/高3)の作文より(森川林先生/7.1週)例えば、音楽の教科書にバッハやベートーベンと並んで既にビートルズが掲載されていることだ。デビュー当時はただのバンド、その価値が見出された結果、解散という路をたどり神秘化されたところで、古典となったのだ。評:いまの歌手で古典になりそうな人っているかなあ。B'z?
●みのりさん
(あてと/高2)の作文より(森川林先生/6.2週)もう一つの原因は、世界の文化の影響も考えられる。例えばアメリカ などでは、道などどこでも飲んだり食べたりするのは当たり前な国だ。それが伝わって日本ではコンビニの前に座ってや、電車の中でなど飲み食いするのが当たり前になりつつある。評:原因を文化の影響と大きく考えたところがいいね。
●あやのさん
(あしわ/高3)の作文より(森川林先生/6.4週)未来は未定であり、どう転換するかは分からないが、私たちはそのいつかのために監視し議論し続けることが必要だ。評:結びにこういう切りのいいひとことを入れていくのは大事。「未来は私たちが創造するものだ」のようにまとめてもいい。<p>「一体性」という言葉の響きは、戦前の「富国強兵、殖産興業」の時代に逆戻りするように聞こえる人もいるかもしれないが、ここでは、そのような意味は全く無い「新しい一体性」をIT社会の在り方と共生させて提示したい。評:若い人は、こういうふうに若々しいことをどんどん言っていくといいね。
●武照さん
(あよ/高3)の作文より(森川林先生/6.3週)「個体」という概念は自然科学が、分析の最小単位を認識するために名づけたものだ。しかし、自然は分析しきれるものであったのであろうか。個体は、ある時連続でもあることを我々は前の例から知ることが出来る。評:こういう抽象的な話をどんどん書けるところがすごいね。丸山真男が日本が安易な戦争主義に走った背景として、新旧の伝統思想が、新しいものが古いものを乗り越えること無しに共存しているという日本文化の浅さを挙げていたことを記憶している。評:「日本の思想」からさりげなく引用したところがいい。高校生で読んでいる人は少ないと思うよ。映画「ジュラシック・パーク」でダチョウのような恐竜の群れが走る場面があったが、その時の動きは渡り鳥の動きをシュミレートする事によって得られた法則に従ったという。個別の鳥の動きを正確に描写するだけでは群れ全体の動きは科学的に認識する事は出来なかったに違いない。全体から部分へという視点は、物を細かく切り刻みすぎた現在の科学に新たな視点をもたらすだろう。評:「全体は部分の総和ではない」という抽象的な話を、わかりやすい例で説明したね。
●アツコさん
(とれ/社)の作文より(森川林先生/6.3週)人間は完全ではないし、非常に弱い部分を持っているので、意志の力だけで何かを続けることが、難しいのは事実である。その弱い部分を批判するよりも、人間はもともとそうしたものだと考え、そこから何ができるのか、考えていくことが重要である。評:名言を自然に引用したね。
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