Kotobanomori No.679

■言葉の森新聞 2000年9月2週号

文責 中根 克明(森川 林)

   ■連絡

  通信生の欠席の振替は「生徒から教室に電話」

   別の日に「先生から生徒に電話」というかたちはありません

 通信生で、授業のある日に欠席する場合、その振替は別の日に「生徒から教室に電話をする」というかたちでお願いします。

 別の日に「先生から生徒に電話をする」というかたちはありません。

 また、先生の電話は生徒のみなさんには連絡していませんので、先生に連絡することがある場合も、教室に電話をしてください。

   ■指導

  推薦小論文のポイント

 毎年この時期になると、大学の秋の推薦入試で小論文を書く生徒が増えてきます。今すぐには必要のない人も多いと思いますが、推薦小論文のポイントを。

   志望理由

 「志望理由」を書かせる大学や会社は、かなりあります。しかし、この「志望理由」は受験生にとってはなかなか書きにくいものです。というのは、受験生は「何しろ入りたい」のであって、「志望の理由」は改めて考えてみたことがほとんどないからです。

 志望理由を書くためには、自分の頭の中にあることをただ並べるだけでは不十分です。よく「材料七分に腕三分」と言いますが、その大学や会社の特徴を調べて、その大学や会社にいる人などにできるだけ取材して、自分の興味関心と将来の展望を志望理由に結びつけておくという準備が必要です。

 採用する側は何を見たいかというと、第一に意欲で、第二に人柄です。能力面に関しては成績を見ればわかりますし、能力はだれも似たり寄ったりですから、最も重視するのが意欲です。志望理由が自分の将来の人生設計の一部につながっていれば当然意欲は高いわけですから、志望理由を考えるときにはまず自分が将来何をしたいのかということと関連づけておく必要があります。

 人柄については、後ろ向きの話や暗い話は書かずに、前向きの明るい話を書くということがポイントになります。例えば「私の家族」という題名で、「私の家族は、いつもケンカばかりしていてみんなの心がバラバラです」などと書く人はもちろんいませんが(笑)、そういう内容に近いことを書いてしまう人は結構多いようです。批判や悪口も、公憤に基づいたものはいいのですが、私憤に近いものはマイナスです。

 志望理由の具体的な書き方は、ホームページの「質問の広場」にいくつか書いてあります。このページには、検索のフォームがありますから、検索で「志望理由」と入力すると簡単な参考例が出てきます。

 「志望理由」以外のテーマでは、近年、文章を読ませてそれについて感想を書かせるというかたちが増えています。逆に題名だけの課題は減っています。「私の友達」や「夢」という題名課題ですと、ある程度予測して練習できてしまうので、事前の対策が立てにくい感想文が主流になりつつあるのだと思います。

   字数と時間配分

 文章を書くことが好きな人でも、制限時間内に与えられた文章を読んで、制限字数の範囲で書くという練習はあまりしていないので、字数配分と時間配分を考えておくことも必要です。

 ほとんどの人は、課題が出されると焦ってすぐに書き始めますが、いったん全体の構成をメモしてから、「問題点は二つある。第一は……」と書ける人はそれだけで好印象を持たれます。採点官も人間ですから、ごちゃごちゃしたわかりにく文章ばかり読んでいると頭が痛くなってきます。文章の冒頭で全体の構成がわかるような書き方がしてあると、それだけで得点を上げたくなるようです。

 字数は、制限字数の8割ぐらいまで書くのが目標ですが、少なくてもあまり影響はありません。不思議なことですが、「たくさん書けた」という人よりも「少ししか書けなかった」という人のほうがなぜか合格しています。長さよりも内容だということです。

 ただし時間オーバーは致命的です。普段の練習でも1時間で800字ということを目標にして、少し速めのスピードで書いていくといいでしょう。しかし、試験の本番では、普段よりも頭脳が活性化しているので、たいていの人は普段よりもかなり早く書き上げられます。

 書くスピードは、全体に速くしていくのではなく、文章全体の四分の三ぐらいまでは猛スピードで、残りの四分の一になったらじっくりとと、メリハリをつけておくことが大事です。書くのが遅い人に共通している癖は、文章を書いている途中ですぐ消しゴムを使うということです。四分の三までは決して書き直さないし読み返さないという姿勢で書いていくと速く書けます。

   オーソドックスな意見+光る表現

 上手に書くコツは、自分がこれまで書いた文章の中からうまく書けた表現、つまり切れ味のいい表現を抜き出しておき、それを覚えておくことです。試験の本番では、それをどんどん使うかたちで書いていきます。これだけで普段の実力が百パーセント出せます。そのためには、事前に試験に合わせた文章を何本も書いておく必要があります。

 大学入試の小論文では、よく「独自な意見を」と無理する人もいますが、独自な意見はそうそう書けるものではありません。かえって、ユニークさを出そうとして論点がずれてしまうことがあります。意見はオーソドックスなものでかまいません。ユニークさは意見で出すのではなく、実例と表現で出すようにしていくのがコツです。

 人気のある大学や学部では、小論文の課題は通常、必要以上に難しくしています。だれもが何とか書けるような課題にすると、採点が大変だからだと思います。中には、まともに書ける人がほとんどいないと思われるような質と量の課題を出すところもあります。ところが、実際にこういうところに合格している人は、「なんだかよくわからなかったけど、一応書いて出してきた」という感じなのです。決して「よく書けました」というのではありません。自分自身が難しいと感じるときは、ほかの受験生も難しく感じているわけですから、理解できた範囲でまともに書いていくということを目標にしていくといいと思います。

   ■一般

  フナイオープンワールドに行って

 9月2日と3日、横浜で開かれたフナイオープンワールドに行ってきました。

 展示会にはあいかわらずいろいろヘンテコリンなものがありました(笑)。昨年は、ここで手書き入力タブレットを見つけて、その後教室で使うようになったのですが、今回は、飲み水を真空にする道具を見つけて買ってきました(千円)。原理は単純です。吸い込むだけのポンプのようなものをつけてコップにふたをしてパコンパコンとやると、水の中から空気の泡がボコボコと出てきます。空気がなくなるので、緑茶などはいつまでも緑のままだそうです。なるほどね。

 船井氏の講演を聴いて、この1年で大きく変わったと感じたことはやはりIT革命の進歩の速さでした。昨年までは、船井さんもインターネットにあまり肯定的な評価をしていなかったと思いますが、今年は、「まず第一にIT革命への対応、第二に本物の追求」と言っていました。今年に入って一年ほどでインターネット人工が一千万人増えたそうです。数年後には七千万人の規模だと試算していました。

 こう考えると、いま20万円ほどもするパソコンでインターネットという状況は、改善されざるを得ないと思います。インターネット端末に特化したものが、Iモードのように一人一台というペースで普及するようになると思います。

 私がIT革命ということで、いちばん身近に感じるのは、仕事の関係上、生徒と父母と先生のコミュニケーションのあり方がこれから大きく変わっていくだろうということです。

 今はまだメールで連絡をとろうとしても、「この一週間ほどメールを見ていません」という人がよくいるので、確実な連絡手段は電話になってしまいますが、それでもだんだんメールで連絡をとることが多くなっています。

 メールで連絡をとることが普通になると、あらたまって連絡をとるということではなく、かなり気軽に「この前のあれはどうですか」というようなやりとりができるようになります。この差は実は思った以上に大きいものです。

 生徒・父母と先生の垣根が低くなり、また生徒・父母どうしの垣根が低くなると、つまり情報が自由に行き来できるようになると、本当に大事なものだけがろ過されて流通するようになると思います。

 そうすると、やはり私たちの指導も、より本物を目指すということでやっていかなければとあらためて決心した次第です。

 言葉の森の原点は、子供たちの個性、知性、感性を育てることです。そして今教室に来ている生徒たちが将来大きくなって、社会や人生に関するさまざまな話題を自由にディスカッションできるような場を作ることを目標にしています。

 理想の教室作りにはまだほど遠いと思いますが、IT技術を活用しながら、よりよい教室を目指していきたいと思います。

   ■教育

  意外と大事な姿勢

 心のあり方と姿勢には、共通するものがあるようです。

 教室に来ている生徒の中で、イスを斜めにしたまま角のほうにおしり半分ぐらいしか乗せずに座っている子がいました。そのころ、その子は落ち着きがありませんでした。何度も言っているうちに、まっすぐ座るようになりました。そのせいかどうかわかりませんが、今ではすっかり落ち着いて勉強するようになっています。

 先生の話を聞くときでも、イスのうしろによりかかるようにして座ったり、イスを斜めにして後ろの脚だけでゆらゆら座っている子は、あまりよく話を聞いていません。先生の話が終わったあと「え、今なんて言ったの」と聞くような子はたいていこういう子です。

 「姿勢をよくする」というしつけは、古臭いニュアンスがあるためか家庭であまりなされていないようです。しかし、こういうところに意外と大事な教育のポイントがあるのかもしれません。

 

  ■光る表現(小1−小4) 2000年9月2週号

●オーロラさん(あみく/小2)の作文より(ミルクティ先生/8.3週)

 『さんじゃく玉のはなびドッカーー』「ひゅーーどん ドンドンドンドンドンひゅーー。」わたしは、しんぞうがとまるぐらい「ドン。」って音にびっくりしてしまいました。<評>花火をうちあげる大きな音が、ほんとうにきこえてくるみたいだよ。たとえも「しんぞうがとまるぐらい」と、じょうずにつかえたね。

●真章さん(ありる/小2)の作文より(メグ先生/8.3週)

  「やけいがきれいだよ。」とママ。「それどころじゃないよ、ママ、まえ!」といって、見るひまもなく、ドッビューンザッパーン。下におりてから、「ワー」とママ。評:「急流すべりゴールドラッシュ」は、スリルのある乗り物ですね。読んでいるだけで、水しぶきがとんできそう。

●稔さん(あわき/小2)の作文より(ももんが先生/7.2週)

 きょうの三、四じかんめにプールがあった。さいしょは、そんなにつめたくおもっていなかったのに、さいごのほうになるとさむくなってきた。それでさいごにがまんできないくらいになったとき、ぼくは、し水くんに「がまんできひんくらいさむいなあ。」といった。それでもっとさむくなると、ぼくは、し水くんに、「先生にいいたいぐらいやなあ。」といったよ。【評:うーん、とってもつめたそうですね。プールに入ってから、だんだん体がひえてくるようすが、よくわかります。かぎかっこのことばからも、稔くんの気持ちが生き生きとつたわってきます。どのくらいさむいのかを、とてもわかりやすいたとえをつかってひょうげんしています

●KOKIさん(あもほ/小3)の作文より(けいこ先生/8.3週)

 「じゅんゆうしょうは東三ぱんです。」と言われた時、ぼくたち東三ぱんは、「やったー。じゅんゆうしょうだー。」と小さな声でさけびました。ゆうしょうした六ぱんにえんりょしたからです。 評:「小さな声でさけびました。」というのがいい。うれしいけれど、じゅんゆうしょうだし……という気もちのふくざつさが、うまくひょうげんできたね。

●秀雄さん(あろう/小3)の作文より(ももんが先生/8.3週)

 (前略…)ビックサンダーマウンテンに乗りました。きかん車の形をしているのに、はくりょくがありました。登りざかは、ガタンガタンときかん車みたいな走りかたですが、くだりざかは、早かったです。【評:どんな走り方かとてもよくわかります。ガタンガタンという表現も楽しいですね。機関車(きかんしゃ)のゆれがつたわってきそうです。】

●ブラック金剛さん(いあさ/小3)の作文より(かつみ先生/7.1週)

 そこで、僕はお母さんに聞いてみました。なるほど、そうだったのか。・・・・・・   評:まず、この前に自分の推測が書いてあります。でも、そうでない人がいることがわかり、今、自分が推測した事は違うと思う・・と書いてあります。そこで、正しい答えを見つけるべく上記のような行動に出たのですね。そしてその答えを記述する前に、まず、「なるほど、そうだったのか」と言う感想を書いています。なんだか、読む人はじれったいような、なになに?どんな答えだったの?というワクワクする気持になりますね。うまく表現していますよ。

●理良さん(いいそ/小3)の作文より(けいこ先生/8.2週)

 「ついたーーー。」と言ったのは、ぼくです。次に玉木くんが、「でーーけーー。」と言いました。(略)まず最初は、インドゾウのてつのレプリカがおでむかえ。 評:友だちとズーラシアに言った時の話し。会話で作文を始めたのは、いいくふうだね。「……おでむかえ。」という文のとめ方も、テンポよく仕上がっている

●さるきちさん(あある/小4)の作文より(ゆり先生/7.1週)

 そうして、楽しくあそんでいる時に、お母さんに、「ひろき!早く出なさい。」とよく言われます。そして、しかたなく、出ることが多いです。(評)楽しいおふろでの遊びが終わってしまう様子を、残念な気持ちが分かるようにおもしろく書けたね。

●さるきちさん(あある/小4)の作文より(ゆり先生/8.3週)

 ぼくが、つった魚がハイという名前だと知ったのは、つりをさしてくれたいとこのおじさんが、「この魚はハイっていうんだよ。」と、教えてくれたからでした。つりに行ったのは、夕方で、五時以こうが魚の夕食の時間だそうです。(評)おじさんに教えてもらったことをうまく書けたね。さるきちくんがつったハイも、きっと「しめしめ夕食だ!」と思ってひっかかってしまったんだろうね。

●あずささん(ありな/小4)の作文より(メグ先生/8.1週)

 (セミの幼虫が)落ちそうになった時、ゆきちゃんと五年生のえりちゃんとわたしは、「落ちないで。」と言っていました。そうして、地面に落ちたとき、「あー。」といっせいに、五人でため息をつきました。評:木から落ちそうになる幼虫を見守る五人。そんな五人の願いもむなしく、木から落ちてしまう幼虫。みんなの気持ちの変化がよくわかります。

●穂香さん(すよ/小4)の作文より(きょうこ先生/9.1週)

 「私は、スズ虫・コオロギの鳴く意味は、「もうすぐ冬だよ、冬ごもりのしたくをしよう!!」と言いかけているのではないのかな?と思いました。」 すてきな想像ができたね☆ スズ虫やコオロギも、「そのとおりだよ!」と喜んでいるかもしれないね。

●キティさん(とあ/小4)の作文より(かつみ先生/7.1週)

 わたしの家のおふろは、たてが1.5メートルで横も1.5メートルです。   評:数字をうまく使って表現してありますね。

●弘将さん(やあ/小4)の作文より(ゆり先生/8.3週)

 その公園には、「平和の子のぞう」という物がありました。その平和の子という子は本当にいた人です。げんばく病というのになってつるを千わおればなおると知って、六百四十四わおって死んでしまったという人です。げんばくは、多くの人の命をなくしてすっごくひどい物だとぼくは思います。(評)広島に行って見たもの、聞いたお話をとってもうまく作文の中に書くことができましたね。さらに、そこから考えた自分の気持ちもしっかり書けています。

  ■光る表現(小5−社) 2000年9月2週号

●ザッカルさん(あおぬ/小5)の作文より(きょうこ先生/9.1週)

 「けっこうてごわい友達がいて、...。僕は、その友達に勝ったり、負けたり、勝ったり、負けたりだった。」きわどい勝負だなぁ!ということがよく伝わってくるじょうずな表現だね☆ 読んでいてハラハラしてきてしまうね。

●Wさん(あゆな/小5)の作文より(ももんが先生/8.3週)

 ぼくが一番気に入ったのは、うかいである。ぼくらが乗っている舟のすぐそばを、うかいをしている船が通るのだ。「ほらとったー。」という声がすると、うが引き上げられてゆき、さかなをはきだしてゆく。【評:「うかい」のようす、元気なかけ声とともに、ていねいに表現できました。じっくりと観察しているWさんのようすも伝わってくるよ(^o^)。】

●ピカチュさん(とや/小5)の作文より(ふじのみや先生/8.2週)

 (数学でさえ)単なる暗記科目と化している。これは、学校ではあまりあてはまらないけど、じゅくにはジグソーパズルの最後の一枚みたいにぴったり合わさる。 評:「我が意を得たり」という言い方があります。そういう感じをわかりやすく表現できたね。

●コナンさん(あえた/小6)の作文より(洋子先生/週)

 わたしは、「笑う門には、福来る」というからいつも笑顔でいられる人間になりたい。そして、ユ−モアの感覚を磨いていこうと思う。ユ−モアとは、生活を楽しくしてくれて人間がいきるために大切で欠かせないものである。評:機智に富んだユ−モアは、会話を数倍楽しくしてくれる潤滑油みたいなものですね。品性のあるユ−モアが使えるよう努力したいものです。わたしは、「笑う門には、福来る」というからいつも笑顔でいられる人間になりたい。そして、ユ−モアの感覚を磨いていこうと思う。ユ−モアとは、生活を楽しくしてくれて人間がいきるために大切で欠かせないものである。評:機智に富んだユ−モアは、会話を数倍楽しくしてくれる潤滑油みたいなものですね。品性のあるユ−モアが使えるよう努力したいものです。

●SIGNALさん(あつえ/小6)の作文より(かつみ先生/7.1週)

 五年前の桜の葉が美しいグリーンにそまったつゆ時だった。   評:いい表現。こういう形容する表現をたくさんもっていると、楽しいね。本をよんだとき、「いい表現だな」とおもったものは、ぜひメモしてみて。

●ゆみっちさん(あにわ/小6)の作文より(とこのん先生/8.1週)

 日光とはどんなところであろう。それは日本の伝統的な文化を大切にし、自然を大事にし、共に生きているとても美しい所。  評:家族の皆さんでの日光旅行。その旅を通して、日本の美意識や自然の美しさを肌で感じ取ったんだね。

●たまごさん(せろ/小6)の作文より(さかな先生/8.3週)

 ユーモアとは、ふだんの暮らしの中でトゲトゲしたところをやわらかくしてくれるものだとわかった。★評:ユーモアがなぜ大切か、という本質に迫ることができたね。

●惇平さん(あはえ/中3)の作文より(さかな先生/9.1週)

 ある本の中に『何であれ人は自分のまいたものを刈り取ることになる』という文がある。自分のしたことは自分に形は違えど帰ってくると言う意味だが、人類は目先の欲望のためだけにすべてを犠牲にしていくのではなく、行動する前に良く考える事が必要だと思う。★評:名言を使った結びが決まったね。

●さやかさん(あおべ/高2)の作文より(けいこ先生/8.3週)

 「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という言葉がある。科学の難しい知識を詰め込むのではなく、それを自分の身近な問題として利用できるようになることが大切なことであり、「インタープリター」が増えていく方法である。 評:名言をうまく引用し、まとめられた。

●あやのさん(あしわ/高3)の作文より(森川林先生/8.1週)

 私はこのインターネット改革には古くも新しい「草の根からの民主主義」体制を実現できる可能性が秘められていると思うのだ。その実現には、逆説的ではあるが、資本主義と非営利組織(NGO, NPO など)の協調が鍵となる。評:ふだんの勉強の成果が生きているね。「逆説的だが」とさらりと入れるところがうまい。

●○○さん(あよ/高3)の作文より(森川林先生/8.3週)

 普遍的な事実を探求していると思われている科学も、実は歴史的なものであるということだ。いやむしろ、新しいものの味方が、新しい「真実」を作るのである。評:後半は名言としても使えそうだね。

●○○○○さん(あう/社)の作文より(森川林先生/8.3週)

 本文に述べられている「主体性」とは、外国の食材も取り込みながら、その主体性を失うこともない米食のようなものなのではないだろうか。評:かたいテーマをやわらかい実例で紹介したところがいいね。

 

 

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