KotobanomoriNo.688

言葉の森新聞

2000年11月3週号

文責 中根克明(森川林)

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  新聞への投稿以外に、言葉の森独自の賞も

 子供たちの作文の中でじょうずに書けたものは新聞社に投稿しています。ただし、投稿を希望していない人の場合は投稿していません。また、いい内容の作品であっても、誤字が2ヶ所以上あるものは投稿していません

 新聞に自分の作文が掲載されると、どの子も喜びますが、無邪気に喜べるのは小3ぐらいまでで、小4以上になると半分恥ずかしいという気持ちが出てきます。

 新聞に掲載されていちばん効果があるのは、生徒に自信がつくことです。先生やお母さんにほめられても確実な自信はつきませんが、新聞に載ったりコンクールに入選したりすると、その自信はかなり長期間続きます。

 しかし、載る媒体には限りがあるので、いい作文を書いている子でもすぐに掲載されるわけにはいかないのが残念なところです。

 毎月、送られてくる清書を見ていると、小学生の作文のうち2分の1から3分の1は、毎小や朝小に掲載される可能性があります。

 今後は、こういう新聞への掲載に頼らずに、言葉の森で独自に「なんとか賞」のようなものを作って、力作を評価する場を作っていきたいと思っています。

  易化する大学入試

 旺文社の大学入試模擬試験が今年度で廃止になるそうです。最盛期には大学進学希望者の75%に相当する42万人が参加したそうですが、現在では進学希望者の10%程度にあたる8万人にとどまっているということでした。高校生のとき旺文社の模試にお世話になった世代の私(森川林)としてはちょっと感慨深いものがあります(^^ゞ。この旺文社模試の凋落の背景には予備校が模擬試験をカバーするようになったということもありますが、少子化の影響という事情も大きいようです。私立大の志願者数は92年度の443万人をピークに減少を続け、今年度は281万人になりました。既に私大の3割が定員割れになっているそうです。

 この10月から11月にかけて、言葉の森のホームページの「質問の広場」に、推薦入試の小論文の書き方の質問が毎日のように載りました。内容はごく初歩的なもので、「志望理由の書き方がわかりません」というものでした。中には「おいおい、そんなこと自分で考えてくれよ」と言いたくなるような無邪気な質問もありました。こういうやや低レベルの推薦入試が増えているということは、大学側が定員割れをしないように早めに学生を確保したいと考えているということです。

 つまり、今後は大学入試に関しては、売手市場が続くということです。そして、その結果大学入試はますます易化し、大学生の学力はますます低下し、それに伴い高校生の学力もますます低下していくと思われます。

 20〜30年前に大学受験を経験した今の40〜50代の世代の父親母親は、子供たちの勉強に取り組む姿勢に歯がゆさを感じることが多いと思います。

 しかし、こういう流れを逆転させることはできません。むしろ、受験勉強が緩和していることをいい機会としてとらえ、読書に力を入れていくことを家庭での教育の柱にしていくことが大事になると思います。

  字数を増やすには

 作文の字数は、その生徒によって固定化する傾向があります。600字ぐらいしか書けない生徒は、いつも600字ぐらいまでしか書けません。

 作文で大事なことは内容ですから字数は短くてももちろんかまわないのですが、しかし、必要に応じて長く書く力を育てておくことは大切です。

 その字数を増やす方法ですが、「会話を入れる」「実例を具体的に書く」などいろいろな方法はありますが、基本的なところは、「少しでも長く書くようにがんばる」(笑)ということです。高校生にこう話すと、みんな苦笑しますが、実はこれがいちばん確実な方法なのです。

 水泳の練習で、畳の上の水練ができないように、作文の練習で、作文の書き方という本をいくら読んでも効果はありません。この点で水泳と作文は似ています。水泳で50メートル泳げるようになるために、いろいろのコツはあるでしょうが基本的にはがんばるしかありません。同様に、作文もある程度の長さを目標にしてがんばるしか上達する道はありません。

 これは書く時間を短縮することについても当てはまります。入試で小論文を使う場合、制限時間内に書く力が必要とされます。作文にかかる時間も字数と同じように、一種の癖として個人ごとに固定化しています。時間のかかる子に共通する癖は、途中で考えたり書き直したりすることが多いということです。小論文試験が間近に迫った生徒には、よく「最後の10行目に入るまでは絶対に消しゴムを使わないこと」と教えることがあります。これも、意識的な努力によって次第にできるようになってきます。

  時間を計って取り組む

 自宅で作文を書いていると、ちょっと書いては休憩し、ちょっと書いては考えて、そのうちまた明日続きを、ということになることもあると思います。

 教室で書いている子供も同じで、集中している時間が短く、すぐにトイレに行ったり、すぐに関係のない本を読み出したりする子がいます。

 これは、多くは本人の勉強の習慣から来ています。低学年のころは、お母さんのペースで勉強を教えられるので、勉強が早めに終わったときに新しい勉強を追加させられるというようなことがありがちです。その日の勉強の目標を立てて始めた場合でも予想以上に早く終わってしまうときがあります。そのときに、目標は目標だからそれでおしまいとできればいいのですが、低学年の子に対しては「それじゃあ、まだ時間があるからこれもやろうね」と親はつい言ってしまいます。こういうことが何度か続くと、子供は「早く終わっても追加させられるだけだ」ということを学習していきます。これが無意識のうちにだらだら勉強する習慣につながっていきます。

 低学年のころの勉強は、内容よりも習慣づけということが目的ですから、集中して早く終われば早く遊んでいいというようにしておいたほうが能率のよい勉強ができます。

 さて、作文を書くときに集中して取り組むコツです。作文を書くときに、「時の丘」というページから「タイマー」を出してきて、そのタイマーを90分ぐらいにセットして始めます。時間の意識が何もないときよりも集中して書くことができます。

 大学入試の小論文は、60分800字程度のところが多いので、高校生の場合は特に時間を意識しで取り組んでいく必要があります。

  パソコンでの絵の入れ方

 パソコンに最初からついているお絵描きソフト(ペイントブラシなど)は、ビットマップ形式で保存するものが多く、保存したときのファイルの容量が大きくなりすぎてしまいます。

 言葉の森のホームページから遅れる画像の大きさは50キロバイトまでとしていますので、絵を描いて送る人は、「bmp」(ビットマップ)ではなく「gif」(ジフ)や「jpg」(ジェイペグ)や「png」(ピング)で保存できるお絵描きソフトを用意してください。

 言葉の森の「ソフトの川」では、フリーの解凍ソフトやお絵描きソフトを紹介しています。

●拡張子が表示されるように、エクスプローラの設定を変える

(エクスプローラで既に「○○.txt」などと拡張子が表示されているものは設定を変える必要はありません)

 エクスプローラはもともとの設定では、拡張子が表示されないようになっています。しかし、拡張子が表示されないと、今使っているファイルがどういう性質のものか開いてみるまでわかりません。拡張子が表示されるように設定を変えておきます。

 画面の左下にある「スタート」ボタン→「プログラム」→「エクスプローラ」で、エクスプローラを起動します。

 エクスプローラの「表示」→「オプション」を選びます。

 「表示」の「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずしておきます。これで拡張子が表示されるようになります。

●描いた絵を保存する

 お絵描きソフトで描いた絵を保存します。保存する場所は、「デスクトップ」がわかりやすいと思いますがどこてもかまいません。ファイル名は、どういう名前でもいいです。

●ホームページの「画像の泉」に行く。

 ホームページの「画像の泉」に行きます。ここから、自分の描いた絵を送ることができます。

 生徒コードをローマ字で入れ、参照ボタンを押します。参照ボタンを押すと自分のパソコンの中身が表示されますから、ここで保存した画像を選択します。本文の題名、本文などは書かなくてもいいです。

 そのあと「送る」ボタンを押せば完了。5分ぐらい待つと、「画像の泉」に絵が作られます。

●「画像の泉」に入れた絵を「Online作文」のページに貼りつける

 画像の下にあるフォームに<img src="http://…….gif" alt="img">などと表示されています。これをマウスで左クリックを押しながらなぞると青く反転します。この反転した文字列の上で右クリックをして「コピー」を選びます。

 ここでコピーした文字列を、「Online作文」の本文を貼り付けた部分に貼ると、この文字列が絵に変換されます。

 題名や名前のところに貼り付けても絵になりません。絵になるのは、本文のところだけです。

●「絵の実」から「Online作文」にアイコンを貼りつける

 「画像の泉」以外に、「絵の実」から使いたい絵を探して作文に貼り付けることもできます。

 「絵の実」のページを開き、使いたい絵の近くに書いてある「<<絵○○実>>」という文字列をマウスでなぞって青く反転させ、右クリックでコピーします。そのあと、Online作文の本文のところに貼りつけると、作文と一緒にその絵が表示されます。題名や名前のところには貼り付けられません。

 「<<絵○○実>>」は、「○○さんのうち」などに貼り付けても同じように絵が表示されます。

 

  光る表現 2000年11月3週号

●カヤさん(ありそ/小2)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 (イカは)水をすいこんでおよいでいるんですね。イカもたいへんですね。【評:ははは...(^v^)。とてもすなおに思ったことが書けましたね。生き物たちは、それぞれふしぎな体のしくみを持っているんだね。】

●ピッチーさん(あねあ/小3)の作文より(けいこ先生/11.1週)

 ある朝起きたら私は、中国人になっていました。お母さんに「おはよう」と言ったつもりなのに、なぜか、「※早」(ニーツァオ)と言っていました。私は、びっくりしてしまいました。お母さんと言葉がつうじません。お母さんが、「朝ごはんは何にするの?」と聞いても私にはお母さんの言っていることが、分りません。お母さんも変な顔をしています。おなかがすいていることもわすれていました。だから私は、「※説的活我不僮」(ニーツァオホァウォブードン)とやっと言いました。私はとても悲しくなりました。どうしてこんなことになったのかけんとうもつきません。きのうのばん、「おやすみ」を言ったときはいつもの私だったのに・・・・ 評:「朝起きたら○○に変身していた」という作り話しね。おもしろいなぁ。中国語もよく知っているんだね。(※文字が表示できませんでした)

●みゆさん(あはみ/小3)の作文より(森川林先生/10.4週)

 ごはんは、ぎょうざです。ぼくはぎょうざがすきです。そして、ぼくは、「ぎょうざ、ぎょうざ、ぎょうざ、ぎょうざ。」と言いました。評:この作文はほかにも楽しい会話があったけど、この「ぎょうざ、ぎょうざ」というところに、健太君の「ぎょうざが大好き」という気持ちがにじみ出ているね。

●くくりさん(あひた/小3)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 「うわーー。おいしそうー。ケーキのにおいがするね。」「どうしてだかわかる?」「ううん。」「それはね。バニラエッセンスをふりかけたの。お母さんが思いついたんだよ。」じつは、おばあちゃんはケーキが大好物なのに、食よう生をしていて、本当のケーキは食べられないのです。だから、食べたらなくなる本物のケーキより、いくらながめてもなくならない、とびきりきれいなケーキを、作ることにしたのです。「ほんとに、よくできているね。」その時のおばあちゃんは、まるで、びっくり箱を開けた時のようにおどろきました。評:世界に一つしかない、心で味わうケーキですね。おばあちゃんのうれしい表情がパッと伝わってきます。

●諒さん(あろつ/小3)の作文より(森川林先生/11.1週)

 ぼくはしょうゆを本のとおり入れてしまいました。まぜたら茶色いチョコレートミルクみたいになってしまったので、どうしようと思いました。評:色の様子をうまくたとえで表わしたね。◆卵焼きのフライパンをあたためて、玉じゃくしで卵を入れました。プツプツふくらんできたら軽くつつき、手早く手前にまきます。一番むずかしかったのは、さいしょに小さくまくところです。まこうとしても、なかなかまけなかったので、お母さんにやってもらいました。評:「です・ます」の使い方がうまいなあ。

●ニルスさん(あそな/小4)の作文より(さかな先生/10.3週)

 みんなが先生にのどがかわいたと言っていました。ぼくは水とうに水が入ってない人にのこってた水を半分あげました。その人と、いっしょにのんだ水はいつもの水よりなんだかおいしかったです。★評:俊太郎君のやさしさが表れている一節ですね。お友達も、きっといつもよりおいしいと思ったんじゃないかな。

●しょうたさん(あたの/小4)の作文より(きょうこ先生/11.1週)

 「ぼくの好きな食べ物は、ゆで卵です。ぼくは、みんなとちがう面白い方法を使って食べます。」作文のこのはじまりの部分を読んだだけで、わくわくしてきてしまったわ☆ 「なになに? なにかしら?」と思わせてしまうような、とてもじょうずな書き出しだったね。

●RAZORさん(あると/小4)の作文より(けいこ先生/11.1週)

 (オムレツの)コツは、フライパンに入れて加熱しながらかきまぜる時に、はしを広げておおざっぱにかきまぜることと、周りからまぜることです。しっぱいして穴があいたら、中が半じゅくのうちにひっくり返してあなの部分を加熱します。すると、半じゅくだったたまごが火にかかって固まってふさいでくれます。 評:1年以上オムレツを作っているからか、作り方の説明もうまい。料理の本を読んでいるみたいだ。

●かずとさん(いうの/小4)の作文より(けいこ先生/10.3週)

 ぼくはお母さんに「ねえプレゼントを買いに行こう」と言った。お母さんは「お父さんに買ってもらうんでしょう」ぼくはつまらなかったが、夜まで待った、」お父さんが会社から帰ってきた。いつもよりうれしく思った。イトーヨーカドーで、ゲームソフトを買ってもらった。4ヶ月まってやっと、やっと手に入れた。フー。 評:待ちに待った誕生日。4ヶ月も前から楽しみにしていたんだね。最後の「フー」が、うれしさとやれやれといった気持ちを、うまく表しているね。

●穂香さん(すよ/小4)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

 「運転手さんが優しく話してくれたので私は、(よかったぁ。)と思いました。まるで運転手さんは、私のことを知っているかのよう。」ほのかちゃんがどれほどホッとしたか、この表現からものすごくよく伝わってきたよ。優しい運転手さんの顔が浮かんできそうだね。(^−^)

●加恵さん(られ/小4)の作文より(ポプリ先生/11.2週)

 「ガタガタガタ。」電車が入ってきました。私は、2年生のころ、初めて1人で、関内駅まで電車でいきました。私はまるでぶたいに立った時のようにドキドキしていました。私は、その前の日お母さんに「あしたは、1人でプールにいってね。」といわれたのでした。そのとき私の心は、「えっほんと。いや。」といっているようでした。でもそのときがきてしまったのです。評:自分の心のことを自分の目でそとからみつめることができました。

●ザッカルさん(あおぬ/小5)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

 「まるで、マンガ本は、友達のように大好きです。」耕平くんのマンガ本によせるあたたかい気持ちが伝わってきたよ☆ でも、あんまり仲の良い耕平くんとマンガ本を見ていたら、人間のお友達は焼きもちやいてしまうかもしれないね。(^−^)

●メグさん(いこう/小5)の作文より(メグ先生/11.1週)

 玉子焼きを口にくわえた時、玉子が雲のようにふわふわしていました。評:やわらかくておいしそうなたまごやきですね。読んでいるだけで、たまごやきの甘い味が口の中に広がるようです。

●丈史さん(すふ/小5)の作文より(ドラえもん先生/11.2週)

 「マンガ本は、まるでともだちのようです。」【評】いかにマンガ本が好きかとても良く伝わってきます。先生も、たけしくんのようにマンガ本を集めていたときがあったな〜。(^^ゞ でも、マンガ本以外もたくさん読んでくださいね。(^o^)丿

●友紀さん(あおる/小6)の作文より(メグ先生/11.1週)

 すると、とある古ぎたない一冊の本が目にとまった。それは小さいころ愛読していた絵本だった。なつかしくなって中をひらいてみると、ふわっとほこりが立ってクレヨンの落書きとともに見慣れた絵が出てきた。評:昔愛読していた絵本との再会のようすを生き生きと書くことができたね。

●プリンさん(あにも/小6)の作文より(けいこ先生/10.4週)

 私達6年生は岐阜県の飛騨高山に修学旅行に行った。出発する前日は眠れないほど楽しみにしていた。が、いざ行ってみると眠くなるほどつまらなかった。 評:「眠れないほど」「眠くなるほど」の対比が効いているs。

●あつしさん(あむら/小6)の作文より(きょうこ先生/11.1週)

  「そのハンバーグを食べる時は、味わってたべたくてもつい早く食べてしまいます。....ぼくの大好きな、ハンバーグやカレー、これを食べれる時、もっとゆっくり、もっとあじわって食べたいなと思います。」味わって食べたくても「ついつい」早く食べてしまうという、「ついつい」という表現から、それがどれほどおいしいかが、よ〜〜〜く伝わってくるね。(^−^) もっとゆっくり、もっと味わって食べたいという思いは、実行できるかな〜? 思っていても、やはり「ついつい」口が早く動いてしまいそうだね。(^−^;)

●朝美さん(あやめ/小6)の作文より(さかな先生/11.1週)

 1,2歳の頃の写真は、不自然な笑顔と言うのではなく、自然でそれでどことなくいいのだ。けれど、幼稚園に入ってからはほんとにこの時楽しかったのかなと思ってしまうような笑顔なのだ。★評:カメラを見ると、にっこり笑ってVサインを出してしまうものね。気持ちがそのまま表れた写真、というのは意外と少ないかも知れないね。その微妙な違いを描いた感性が光っています。

●ルフィさん(あわせ/小6)の作文より(さかな先生/11.1週)

 (何度も木のぼりの練習をしたが、なかなじゃうまく行かなかった。その日最後の挑戦。)そこでぼくは自分をずたずたにした枝をつかみ満身の力をこめて・・・。ういた。夢じゃない。ぼくはいそいで木の上へ登った。つかれがでてきた。でもうれしかった。うそじゃない。ほんとうにのぼれたんだ!この日の夜は、こうふんしてあまりねむれなかった。★評:感動が伝わってじーんとしていましました。本当は全文引用したいくらいの作品でした。

●千恵さん(いうね/小6)の作文より(森川林先生/10.4週)

 十二才の私でさえ、母が秋の木の様子や空の様子を話していることがわざとらしく思えたりする。登下校の道ばたの様子なども気をつけて見てみようと思った。評:身の回りの自然への感動という長文の主題を自分自身の問題として考えたところがいいね。

●チョコさん(いえほ/小6)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 そのあとすかさずステレオで音楽を聞いてみた。(省略)その音色は時代をきざんでいる様だった。 評:すかさず、というところがよかったね。それから、音色は時代をきざんでいるよう、という表現もとてもいいよ。

●ユッコさん(あるろ/中1)の作文より(ドラえもん先生/11.1週)

 「木登りをしてわかったことは、テレビゲームで1レベルクリアしたような、うれしさや達成感ではなく、奈良から北海道の祖母の家まで行ったときのような、うれしさや達成感を感じることができるということだ。」【評】そうですね。奈良から北海道の長い長い道のりを時間をかけて行くのは、木登りで頂上まで登ったときの達成感と似ているようですね。(^o^)丿

●ほり内さん(ぬり/中1)の作文より(けいこ先生/11.2週)

 言葉は、別になにもつっかえもせず、簡単に相手の脳に行き渡る。つまり、どんなものでも通る光のようなものだ。(鏡は別だが)つまり、良く透き通っているのだ。しかし、サむいシャレなど、早口言葉、詩は、どうも簡単に脳には行き届かない。つまり、黒い鉄球のようなものだ。 評:言葉にもいろいろあるんだね。比喩がおもしろい。

●恵美さん(あれく/中2)の作文より(けいこ先生/10.2週)

 (自然葬が認知されてきたことについて)バブルや高齢化など、直接的に関係していないと思っていたけど、バブルでは“お金”(土地・商品の値上がり)、高齢化では“子供が減ってきている”などが、関係している面だと思います。 評:昔は「墓を守る」という意識が強かったけれど、現代はさまざまな点で、そういう意識が薄れているんだね。自然葬が脚光を浴び出した原因をしっかり調べられた。

●TERUさん(ふり/中2)の作文より(メグ先生/11.1週)

 何を話すときもその内容ばかりではなく、すこしは冗談を入れたりしながら話すのがいいと思う。だからといって冗談ばかりいって本題を相手に伝える事が出来ないのもいけない。とにかく、一番大切なことは話の内容がとても印象に残り、そして本題を相手にきちんと伝えられることだと思う。これこそが本物の交話機能という物なのではないのか。評:交話機能について、Teruさんなりに考えることができたね。伝えるべきことがきちんと伝わらなければ、交話機能の意味もありませんね。

●弥生さん(いきか/社)の作文より(森川林先生/10.4週)

 たしかに、線的論理は誤解が起こりにくい。法律の条文が点的論理で書かれていたら、多くの誤解が生じるだう。しかし、世の中には論理で説明できないことも数多く起こる。言葉は論理性でなく感受性である。例えば、愛を線的論理で筋道を立てて語られても、ロボットと話しているような気になるだろう。評:「言葉の論理」という抽象的な話をわかりやすく説明したね。

 

 

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