KotobanomoriNo.691
言葉の森新聞
2000年12月2週号
文責 中根克明(森川林)
<大学受験小論文対策
受験に小論文を使う高校3年生以上の生徒で、自分の志望校向けの書き方のアドバイスを希望される方は過去問を郵送で事務局までお送りください。インターネット上で、「こういうテーマの場合はこういうアプローチで書く」ということを説明します。
作文を書くときはお母さんも家にいてあげて
通信で勉強をしている生徒の中で、お母さんがいないときに生徒だけが先生の電話の説明を聞いて作文を書くという書き方をしている場合があります。
お母さんが近くにいて説明などをしてあげる必要は必ずしもないのですが、小学生ぐらいの年齢では、だれか見守ってくれる人が近くにいた方が張り合いがあるということがあります。作文の勉強のようにメンタルな要素の多いものは、この張り合いというものが大きな役割を果たします。
先生からの電話説明の時間は、できるだけお母さんが在宅できる時間に合わせておいてください。なお曜日や時間の変更は随時できますので、変更を希望される方はご相談ください。
「チョー、むかつく」という言葉
子供たちの間で「チョーなんとか」「むかつく」などという言葉づかいをする子がときどきいます。中には面白がって作文の中にまでそういう言葉を書く子がいます。
この場合、たまに作文を読んだお父さんやお母さんがその部分だけを取り上げて注意すると、子供の心が傷つく場合があります。注意する場合は、「こんなにいい内容の作文を書いているんだから、こういう言葉の使い方をしない方がもっとよくなると思うよ」という具合にほめながら話してあげるといいと思います。
また、言葉づかいについては、ふだんの生活の中でこまめにそのつど注意していくことが大事です。このへんはあいさつや靴そろえの習慣と同じで、大人の忍耐強さが必要なところだと思います。
冗談好きな小4生
4年生の作文に共通するものは、冗談です。よく面白がって家族の悪口や内緒の話を書く子がいます。この場合、そういう作文のいちばんの対象になるのはお母さんやお父さんや先生です。
このときに悪口を書かれた立場としては怒りたくなる場合もあると思いますが、これはこの年齢だけの特殊な傾向ですので、注意する場合でも軽く話す程度にしてあげるといいと思います。
いちばんいいのは、事前に「あまりうちの中の変なことを書かないでよ」と軽く言っておくことです。中には清書が印刷されたあとにお母さんやお父さんがあわてるようなケースもあります。4年生の子供をお持ちのお母さんは、清書を提出する前にざっと内容を読んでおくといいと思います。ただし多少のことはおおらかに認めてあげてください。
ウソもつける小6生
6年生の特徴は、ウソも書けるようになるということです。これは大人のウソと違って悪気のないものですが、こういう事情を知らないお父さんやお母さんが作文を読んでショックを受けるということがたまにあるようです。
6年生のころは、自分が必要に応じてウソもつけるようになったということを試してみたいという心理が生まれてきます。これは低学年のウソとも大人のウソとも違う小6生に特徴的な心理です。ですから、例えばテストなどでカンニングができる状況があると、それを利用してカンニングをするというようなこともあります。いい点数を取りたいからという気持ちよりも、自分にそういう悪いこともできるのだということを試してみたくなるという心理です。また、塾に行くといってウソをついてさぼるというようなことも出てきます。これも、そういうことをやってみたくなるということです。
しかし、これをそのまま見逃すと、ウソがエスカレートする場合があります。本人自身が悪いことだとはわかっているのですが、それがやはりほかの人に叱られないと反省できないというのが不思議なところです。ですから、6年生の子供をお持ちのお母さんは、子供が何かの機会にウソをついていないかをたまにチェックしてあげるといいと思います。そして、そのウソが見つかったときは、強く叱ってあげることが必要です。しかし同時にそのウソは大人のウソと違って子供の精神的な成長の途上で生まれたものだということを押さえておくことが大切です。子供に対しては強く叱る必要がありますが、本質的には決して重大な問題ではないということです。
言葉の森に来ているこれまでの生徒の例では、ラーメンの作り方で自分がやっていない特別な方法をいかにもやっているように書いてお母さんに叱られたというケースなどがありました。また、学校のクラスで集団カンニングをして先生にこっぴどく叱られたというケースもありました。いずれもとてもいい子で、その後は何も問題がありませんでした。
図書の紹介
5年生の生徒のお母さんより図書の推薦がありました。
『沖縄のこれから』 新崎 盛暉 (ポプラ社) |
この夏沖縄に行き、その後、図書館の子供コーナーで見つけ、私が読み、子供にもと思い、購入しました。子供達に是非読んでほしいと思いました。 |
また別のお母さんより、言葉の森の推薦図書の一覧表にあった「見える学力見えない学力」について、お電話で次のようなお話がありました。
これはとてもいい本で、私の学生時代からの友達の何人かが、親になってこの本に書かれているような家庭学習を自宅で実際に行い、塾などで特別な勉強をする必要なく大きくなってからはみんな志望の大学に進学した。 |
この本は、確かに必読書だと思います。
ほかにも、みなさまからのおすすめの本がありましたら、担当の先生または事務局までお知らせください。
国語の問題を解く勉強法
国語の問題を解く勉強の仕方で、段落ごとにまとめるとか、キーワードを色分けした線で囲んで読むとかいう方法を教えているところがあります。しかし、これは作文を書く前にメモを短冊に書いて書かせると同じようなやり方で、複雑で時間がかかって一見いかにも勉強しているような気がするわりには効果の薄い勉強法です。
国語の問題ができないというケースには三つあり、一つは速読力がないということです。問題を読んで元の文章に戻ってその前後をすばやく読むことができない子は的確な答えが書けません。これは小学校低中学年のうちの多読が対策になります。
第二は難読力がない場合です。高校生でも難読力がない子は意味不明の言葉がいくつか続けて出てくるとそれだけでもう眠くなってしまいます。これは国語の問題集に出てくる程度の難しい文章を読む力をつけることが対策になります。
第三は選択式の問題で選択のコツをよく覚えていない場合です。国語の問題というのは、「合っていそうなもの」を選ぶのではなく、「必ずしもそうとは言えないもの」を消去するという方法で解くのがコツです。しかし、このうち第三のコツというのは、受験前に少し集中して取り組めばすぐに身につくことなので、ふだんの勉強は速読と難読が中心になると思います。
そうすると、いちばん簡単で効果があるのが、試験に出てくる程度の難しい文章を繰り返し読んでおくことで、それが長文音読でできるということです。もっと勉強したいという場合は、国語の問題集を読書がわりに読むというのも効果的です。しかしこれもやはり4回以上繰り返して読むことが必要になりますから、いちいち問題は解かずに空欄などは飛ばしてただ読書がわりに読むのがコツです。
勉強の仕方というのは実はすごく単純なのですが、多くの人は複雑な方法の方が効果があるように錯覚することが多いようです。
読点の打ち方
読点の打ち方には、まだ規則として確立しているものはありませんが、大体、次のように考えていくとよいと思います。
1、主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です)
2、接続語のあとに打つ(「しかし」や「だから」などのあとです)
3、会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないことも多い)
4、時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです
5、「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ
6、条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあとです)
しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎてかえって読みにくくなるときもあります。そのときの目安として、「句点一つに、読点は一つか二つ」ということを目安にしていくとよいと思います。
ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、読点の打ち方が多すぎる子には、「が」「の」「を」「に」「と」のあとには打たなくてもよいと教えてあげるとよいと思います。
どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。
光る表現(小1−小3)
2000年12月2週号●航さん
(いかほ/小1)の作文より(ポプリ先生/11.3週)あさと二十ぷんやすみのあそびはまたまたなわとびです。なんでなわとびがすきだとおもいますか。なんでかっていうとなわとびがすきだからです。なわとびあそびはまいにちやっています。なわとびカードというのがあってそれには、とべたかいすうだけはなのはなびらにいろえんぴつでいろをぬります。評:なわとびをすきだっていうきもちがよくつたわってきます。せつめいもじょうず。
●翔太さん
(いきこ/小2)の作文より(洋子先生/11.3週)雪は、まるでさとうや白い紙のような色できれいでした。評:さすが北海道ですね。もう雪合戦ができるほど雪がつもっているのですね。ひとあしさきに雪の楽しさをあじあわせていもらいました (^o^)。作文の勉強を始めたばかりですが、雪の白さをたとえを使って上手にあらわせていましたね。これからもどんどん「たとえ」を使って君の思ったことを表現してみましょう!
●史織さん
(いきは/小2)の作文より(けいこ先生/11.2週)(七五三で)かんぬしさまにおいのりをしてもらいました。へんなことばをいっていたので、なんだこりゃと思いました。お神酒をのみました。おとうとは、「ゲェ」なんてはきそうなことをいっていました。 評:かんぬしさまのことばは、独特(どくとく)の言い方とリズムだね。聞いている方は「???」というかんじだけれど、何だかありがたい気分になるのが、ふしぎだね。いいところがたくさんあって、「光るひょうげん」をえらぶのに、こまるくらいだったよ!
●KOKIさん
(あもほ/小3)の作文より(けいこ先生/11.3週)「アインシュタインは服そうはきたなくても、頭の中みはきちんと整理されていて、ばつぐんの力を持っているんだな。」と思います。 評:「服そうと頭」「きたないと整理されている」という対比がしっかりできたね。
●秀雄さん
(あろう/小3)の作文より(ももんが先生/11.3週)アップルちゃんは、さっき、えんぴつの家の中でぬくぬくしていました。えんぴつの家を取ると、「ちょっと何よ。」という感じでした。【評:アップルちゃんの表情から、気持ちを読みとって、言葉にしてみたところがとても楽しいですね。アップルちゃんと秀雄くんの心が、ピピピッと通じ合っているような気がしたよ(^o^)
●諒さん
(あろつ/小3)の作文より(森川林先生/11.3週)◆もしぼくがアインシュタインみたいに世界的な科学者になっても、算数と英語なら教えてあげます。評:楽しみにしているよ。(^o^)/◆インターネットで写真を見ました。写真を見たら、かみの毛はすごいぼさぼさでした。でも白黒だったから服は古かったかどうかわからなかったです。顔はにこにこしていて、やさしそうでした。評:なるほど実際に写真を見てみると親しみがわくね。よく調べて書いた。
●ヒロさん
(いうぬ/小3)の作文より(けいこ先生/11.3週)ぼくは、心の中で「チェッもうおわりか。つまんないの。」なんて思っていました。……なんで今日だけこんなに遊ぶじかんがすくないかと言うと、ことばの森の作文があるから、こんなにすくないのです。でもそれは、火曜日だけだからまだましだと思ったから、いいと思いました。 評:楽しく遊んでいるのを、途中(とちゅう)で切り上げるのは、つまらないね。その理由が「作文」だったとは! 「作文があっていやだ」ということがうまくまとめられた、いい作文だ。
●ともっちさん
(いえさ/小3)の作文より(けいこ先生/11.3週)わたしはぶたいにあがりました。おきゃくさんがいっぱいで、すこしきんちょうします。きょうは十一月十八日音楽会の日です。 評:「きょうは……」からでなく、自分の行動(こうどう)や様子から作文を始めた、いい書き出しだね。映画(えいが)の始まりのシーンみたいだ。
●一休さんさん
(わら/小3)の作文より(けいこ先生/12.1週)「やったあ!!」僕は「おにたのぼうし」の国語のテストが、返ってきた時、大声をあげました。このテストには百点という文字が書かれていたからです。でも、これからが僕の悲劇の始まりだったのです。僕はうれしくて、机の上にどーだというようにテストを広げていたら、前の子が、「おまえ、書き抜きなさいという問題なのに、ビー玉がビー王になってるぞ。」と大きな声で言われて僕はあせりました。こんな事があるなんて思ってもいませんでした。 評:「悲劇の始まり」が、気持ちの変化をよく表しているね。会話の使い方がうまい!
光る表現(小4−小5)
2000年12月2週号●むっちゃんさん
(あひほ/小4)の作文より(ももんが先生/11.3週)それに、お米づくりがもう二千年もつづけられていたことにはおどろきました。今が(せいれき)二千年だから、私たちのひいおじいさんが生まれるずーーーっと前だといえます。【評:「どのくらい昔なのかなあ?」と、ひいおじいちゃんのことを例に出して考えてみるなんて、おもしろいアイデアだね。もしかしたらお米が初めてきたころには、ひいおじいさんの、ひいおじいさんの、そのまたひいおじいさんも、まだ全然生まれてなかったかもしれませんね(^o^)。こんな風に考えていくと、とても昔のことだというのがよーくわかります。
●Yutaさん
(あみひ/小4)の作文より(洋子先生/11.4週)ぼくは、「ぎょうざの皮ぎょうざの皮」とつぶやきながらさがした。ありがまるでえさをさがすように行ったりきたりした。評:一人でス−パ−マ−ケットへ買物に行ったときのことです。買い物の品をつぶやいていることばをうまくつかったり、また「たとえ」をつかって自分の様子をじょうずに表現できました。なかなか見つからないでさがしまわっている様子が目に見えるようです。
●ステレスさん
(あむの/小4)の作文より(けいこ先生/11.3週)お米をじゅうぶんにかく保できなかった時代があったけど、日本人は、お米にささえられてきたと思います。そして、ぼくが今すきなだけお米を食べられることに感謝しなければならないと思います。 評:日本の長い歴史で、お米に関わることがたくさんあった。それをふまえてのまとめ。常にお米があるというわけではなかったから、そしてそれを知ったからこそ、感謝の気持ちが生まれるんだね。
●將さん
(いうや/小4)の作文より(ふじのみや先生/11.3週)すごく寒くて、学校に着いた時は、ぼくの家は学校に近いのに手がかじかんで動かない。まるで、北極と南極がくっついたようだ。 評:ブルブルブル…おお寒っ〜〜!
●穂香さん
(すよ/小4)の作文より(きょうこ先生/12.1週)「「ゴロゴロ。」と私の握りこぶしぐらいのきんちゃくの中からいきおいよく、出てくる消しゴム。 私の小さい頃から一番大切にしているのは、消しゴムです。」ん?一体なにが勢いよくゴロゴロ出てきたのかな? と思わず作文から目がはなせなくなってしまうような、とってもじょうずな書き出しだったね☆
●さるっちさん
(やあ/小4)の作文より(森川林先生/12.1週)「出産祝いにもらったんだ。由華は気に入りそうじゃなかった弘将にやったら気にいったのであげたんだ。」と、言ってました。評:お母さんに取材してきたところがえらい。
●加恵さん
(られ/小4)の作文より(ポプリ先生/12.1週)この二つのお人形に共通点があります。それは、うすい色のことです。私は、こういう色がだいすきです。今日も私の部屋の本だなのうえからきみちゃんととこちゃんは、二人で、はこの中から顔をのぞかせて私を見ています。評:お人形さんたちとの心のつながり、伝わってきます。
●まささん
(あうこ/小5)の作文より(ゆり先生/11.3週)十月のある日、弟が落ち葉をいっぱいポケットにつめこんで学校からかえってきたことがある。ポケットは、まるで、ズボンにたんこぶができたかと思うほど、いっぱいポケットにつめてきたのである。弟は、その落ち葉をみて、「おちばは、色のしゅるいがいっぱいあるんだね。」といった。この話は、長文をよんだらおもいだしたのである。<評>”科学的態度”の身近なぴったりの話を思い出したね。ポケットの様子もたとえを使っておもしろく書けていますよ。
●ハムさん
(あそみ/小5)の作文より(ドラえもん先生/12.1週)『そして、ポテト(じゃがいも)にマヨネーズをかけたので、けっこういいゆで卵になったので、名前をつけるとしたら「ゆで卵サラダ」みたいにすると思います。』【評】とってもおいしそうですね。サラダに名前をつけてみたところがおもしろい。(^o^)丿
●けろっぴさん
(あちえ/小5)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)先日、理科で実験をした。電流を流した電線に方位針をどうすれば、方位針に変化がおこるか、だった。正解は、平行におけば方位針が動く、というものだった。わからない事を試すのが理科、つまり、理科こそ科学的態度なのだ。<評>教科書に書いてある内容をそのままおぼえるのではなく、自分の手で実験し確かめてみる…身近なところから、うまい例を見つけましたね。むずかしい言葉をならべたりせず、理科が苦手な私にもわかるように書いてくれて、ありがとう。(^^;
●快斗さん
(あちね/小5)の作文より(スピカ先生/11.3週)「ひゃあ〜。すっごく冷たいじゃん。」私の手は、ほとんどなぜか冷たい。まるで南極の海に手をつっこんだぐらい冷たい日もある。 評:すごいたとえだ。本当に冷たそうだね。実は先生も手が冷たいのよ! でも、「手が冷たい人は心があったかい」っていうんだよね。(^o^)
●俊輔さん
(あやゆ/小5)の作文より(かつみ先生/12.1週)僕の学校のクラスの人、数人に聞いてみると、その人達も『柿の種』が好きなのだそうだ。 評:自分以外の意見があること、これにより説得力がでてきますね。ちなみに先生も柿の種は大好きです。
光る表現(小6−社)
2000年12月2週号●知尋さん
(あえな/小6)の作文より(みち先生/11.3週)わたしの祖父の家はど田舎にある...。評:強調する“ど”がユーモラスですね。山の木を切りたおして木の根の自然のあみをこわしているからだ。評:網の目のように張った木の根は、生命の元だから力を与えてくれる大切なものですね。
●SIGNALさん
(あつえ/小6)の作文より(かつみ先生/11.3週)いつかはきっと日本昔話のようなかん境にあんるだろう。 評:日本昔話のような、という表現がいいね。先生の年齢だと、テレビで放映されていた日本昔話を思い出すけれども、きっと読む人によってこの昔話の内容も、風景も違うのだろうね。そこがまた面白いし、書き手の楽しみ、読み手の楽しみでもあるんだね。
●龍太郎さん
(いあせ/小6)の作文より(森川林先生/12.1週)人間にとって、朝寝坊とは一つの余裕だと、僕は思う。この余裕があるからこそ、また明日笑顔で話ができるのだ、僕はそう思う。評:6年生らしい大きい感想でまとめたね。
●ルパンさん
(つろ/小6)の作文より(けいこ先生/11.3週)昔の日本には、八百万の神というのがいた。八百万というのは、非常に数が多いという意味だ。つまり八百万の神というのは、いろいろな神という意味なのだ。……八百万の神は、優しくおだやかな心を持った人達が自然を大切にした結果が神になったのだと思う。 評:身近にある自然に感謝し、畏怖(いふ)する気持ちが、「八百万の神」を生んだのだね。現代、そのように考える人はいるだろうか……。
●ホームズさん
(なか/小6)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)「朝寝坊ができるということは、人生に余裕があるという証。朝寝坊は財産である。」という言葉を考えた。何だかちょっと名言っぽい。…略…朝寝坊とは癒しの時間である。今の世の中リストラ・不景気・大統領選挙・内閣不信任案などいろいろなことがある中、朝寝坊とは現代人にとって、数少ない癒しの時間なのだ。<評>ユーモアのある自作名言が書けたね。朝寝坊し、布団の中で過ごすほんのわずかな至福のひとときをうまく言い表せていますよ。(^◇^)
●コナンさん
(あろあ/中1)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)名言で『音楽は歯の痛みを治してはくれない』とあるが、ぼく自身は好きな音楽を聴いてると治りはしないが忘れて痛みが少しやわらぐ。それに治してはくれないが『病は気から』というから痛い痛いと思っていたのも音楽を聴くことにより忘れ、しかも少しよくなるような気がする。<評>詩的な言葉だって役に立たないわけではない…という意見を名言を使ってうまくアピールできたね。無味乾燥な実用的な言葉だけでなく、潤いのある詩的な言葉をうまく生活に生かしたいものだね。
●エガさん
(てせ/中1)の作文より(とこのん先生/12.1週)確かに、死というイメージは恐怖を引き起こす。しかし、こういう名言がある。寒さに震えた者ほど、太陽の暖かさを感じる。死という事を考えてこそ、生きている暖かさを感じるのではないか。 評:名言をとても効果的に使って、結論をまとめています。常にそばにありながら、つい目をつぶってしまいそうな「死」という現実に向き合うことの大切さを訴えているのがよく伝わってきます。
●太一さん
(あうけ/中2)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)しかし、なぜ古典は、今となっても、廃れずに多くの人に読まれているのだろうか。僕が思うには、古典は爆発的に流行することはないが、確実に後世にも残っていく。つまり、細々とだが、その代わり、長い間読まれるのだ。逆に流行のものは、その時代には爆発的に多くの人に読まれるが、その代わり、すぐ飽きられてしまう。古典がなぜ長い間、確実に多くの人に読まれるかというのは、どこか、現代でも昔でも変わらない、人間の根本的な何かをつかんでいるからだと思う。流行はその時代によって気質が違う。だからその時代しか受け入れられないのである。<評>古典が長く読み継がれている理由について、自分の意見をしっかり書けましたね。流行のものと対比しながら書いているところが見事です!
●金剛くんさん
(あゆわ/中2)の作文より(メグ先生/12.1週)いくら経験を積んでも弱気になったり異常に高望みをしてしまったらいい結果はでないし、いくら言葉で自分を高めることができても経験ゼロだったら何もできない。だからそれなりの努力をし、ほどよいプラス思考で行くのが一番なのだ。評:経験と言葉はどちらも大切。どちらかが欠けてしまっては、良い結果は出ませんね。
●GTOさん
(えま/高1)の作文より(森川林先生/12.1週)人生まだ16年!!まだまだこれからだ!!一つの高い壁を越えたぐらい・・・これからも俺たちには高い壁が待って居るがそれを乗り越えてみせる!!一瞬の閃きを見つけるまで…評:ミスチルの歌詞みたいなカッコイイ結びだね。
●かおりさん
(あら/高3)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)私は自己中心を良くないとも言いきれないと思う。人間は誰でも自分がかわいい為、自分を中心にしたいという気持ちが気づかぬうちに頭のすみにあるからだ。誰も自分にとってマイナスなことはしたくない。自己中心と思われても自分にとってプラスなことをすることは、自分を大切にすることにもつながると思う。自己主張するにはそれなりの考えや自分の意見を持っていなければならないので、ある意味すばらしいことだと思う。<評>自己中心性についての意見文の第三段落で、起承転結の転に当たる部分です。中心となる意見は、わがままな自己中の否定ですが、この段落では自己中心性の良い面に目を向けたことで、洞察の深さを感じさせます。
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