KotobanomoriNo.692
言葉の森新聞
2000年12月3週号
文責 中根克明(森川林)
12.3週の山のたよりはこれまでの講評を掲載
12.3週の「山のたより」には、10.1週からこれまでの全部の講評を掲載しています。そのためランキング一覧表はありません。今学期、先生からどんなアドバイスがあったかもう一度ざっと読み返してみるといいでしょう。
12.4週の清書の週に、読解の問題も
清書の週は、これまでに書いたものをきれいに書き直して清書するだけでしたが、パソコンなどを利用している生徒で特に大きく書き直す箇所がない場合は、清書が早く終わってしまうことがありました。
そこで、12.4週からは、清書の週の国語の問題に、漢字の問題以外に長文読解の問題も入れました。もとになる長文は12.3週のものです。感想文を書くために読んだ文章ですが、読解の問題の際にもう一度読んでください。
OBコースの改革を検討中
卒業生も継続して勉強できるように
言葉の森を卒業した生徒でもOBとして作文の勉強をしたり交流を続けたりできるように、現在改革を検討中です。
1−3月は生徒の移動が多いので、この時期のあとに詳細を提案する予定です。
現在考えている骨格は次のようなものです。
(1)言葉の森に在籍していた生徒およびその父母はOB会員となることができる。
(2)OB会員の会費は無料。
(3)OB会員には在籍生と同じような個人ページを提供する。
(4)OB会員は個人ページを利用して自由なテーマで作文を投稿したり感想を書いたりすることができる。
(5)OB会員に必要なものはメールアドレスのみ。
言葉の森の生徒の中には大学生や社会人になっている人も多いので、それらの昔の生徒にもできるだけ連絡をとるようにしたいと思います。
現在在籍している生徒の父母も、同じようなかたちで参加することができます。
絵の実、1500個に
ホームページの「絵の実」の数が1500個になりました。このページにある絵は、言葉の森のどの掲示板にも貼りつけることができます。<<絵○○実>>という文字列を文章の中に入れると、その部分が絵になります。作文を書いたり、掲示板にひとことを書いたりする際に利用してください。
これは、CGIというプログラムで、「<<絵」という文字列を「<img src="http://www.mori7.com/icon/」という文字列に変換し、「実>>」という文字列を「.gif">」という文字列に変換するという仕組みになっています。ですから、言葉の森の掲示板以外には使えません。
(プリント版ではここに絵の実のホームページの図)得意分野を複数作ろう
これまでの社会では、大学入学が大きな目的で、いい大学に入ればそのまま自然にいい仕事につけるというような考えがあったように思います。現在40代から50代になっている人たちは学生時代に激しい受験競争を経験してきたので、志望の大学に合格することそのものが大きな目標になっていました。
しかし、現在、数の上では大学は希望者全入に近くなっています。また実際の社会では、いったん会社などに入ったあとにどこの大学を卒業したかということはほとんど関係がありません。仕事の上で役立つのは、学歴ではなく総合的な人間力です。
以前どこかの会社で、定年退職後の人材を活用するという話が出たことがありました。そのときに活用できたのは、その人のこれまでの仕事の経験から来たものよりも、その人が趣味として取り組んでいるものからであることが多かったそうです。仕事というものは、ある意味でかなりの部分がルーティンワークになっています。今行なっている仕事の経験が、ほかの会社や又は地域での活動に生かせるという例はあまり多くないでしょう。しかし、趣味の分野で特殊な才能や好みを持っていてそれをほかのところでも生かせるという人はかなりいるはずです。
論語に「之を知る者は、之を好む者に如かず、之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」という言葉があります。楽しんでやっている者は、義務としてやっている者よりもはるかに深いところまできわめることができるということです。
未来の仕事は、人間を歯車の一部として使うようなものからだんだんとその人の適性や興味を生かすものに変わっていくと思います。そのときに、自分の得意な分野を持つということはますます重要になってきます。しかし、そこで大切なのは、得意の分野の数を足し算的に増やすことで、個性の方は掛け算的に増えるということです。
例えば、100個の専門分野があったとした場合、その中の1つがだれよりも得意になるという可能性は100通りしかありません。しかし得意分野を2つ組み合わせた数は、100C2ですから、100C2=100!/2!(100−2)!で4950通りにもなります。(高1の教科書を見ながら計算しました。(^^ゞ)だから、絵も得意で音楽も得意という人が、絵と音楽を組み合わせた新しい芸術の分野を作り出すことができれば、それは絵だけでプロになったり、音楽だけでプロになったりするよりもはるかに容易に第一人者となることができるだろうということです。
これまでは例えば音楽と考古学の二つの得意分野を持っている人がいた場合、「音楽に専念するなら考古学は捨てなさい」とか「考古学を本当の専門にしたいのなら音楽は捨てなさい」などという選択肢になったと思います。しかし、これからは「二つとも得意なら、音楽考古学という新しい分野を開拓してそこの第一人者になれば」というアドバイスができるということです。
大学入試における勉強の分野は限られています。英語・数学・国語・理科・社会などの限られた教科の組み合わせで他の人よりも抜きんでるということはやはり困難です。もちろん勉強における困難は意味のあるものですが、この勉強の分野だけに目を奪われていると、自分の可能性を狭く限定してしまうことになりかねません。世の中に出れば勉強と違って専門分野の組み合わせは無数に近く出てきます。そのときに、自分が心から好きで楽しめる分野を複数持つことができれば、それが社会に出てから何らかのかたちで生かせる可能性はこれからの世の中ではますます増えてくるでしょう。
今、中学生や高校生で勉強している人たちは、目の前の受験でまだ考えがいっぱいだと思いますが、将来のことを考えて、自分が心から楽しめるような得意分野を複数持つということを人生設計の一つとして頭の片隅に入れながら勉強をしていくといいと思います。
図書の紹介
5年生の生徒のお母さんより図書の推薦がありました。
「冒険者たち」そのシリーズ |
みなさまからのおすすめの本がありましたら、担当の先生または事務局までお知らせください。
ホームページの「図書の広場」も今後もっとインタラクティブなものして、そのときどきの本の紹介などもできるようにしていきたいと思っています。
(プリント版ではここに「図書の広場」のホームページの図)
光る表現(小1−小4)
2000年12月3週号●稔さん
(あわき/小2)の作文より(ももんが先生/12.1週)のこぎりざめのあごがとれて中のほねが見えていて、とてもかわいそうでした。まるで、のこぎりざめがおもいっきり口をあけているようでした。のこぎりざめが、なんであんなことになったのかなあとおもってかんがえたけど、ぜんぜんわかりませんでした。でも、もう一どかんがえてみると、たぶんちがうのこぎりざめにやられてしまったのか、のこぎりざめをつかまえるときにしっぱいして、のこぎりざめのじまんのあごがとれてしまったのかもしれないとおもいます。【評:まるで...という「たとえ」がじょうずにつかえました。かわいそうなようすがとてもよくわかります。「どうして、そんなすがたになっちゃったのかな?」とじっくり考えられたのもとてもいい(^o^)!】
●アーサーさん
(あひわ/小3)の作文より(みち先生/11.3週)かべにはふじ山の絵がかいてありそこの湯のじまんのくすり湯は「ぐつぐつ」とくろいあわがでていました。評:くわしいせつめいでその場面が見えるようです。
●映莉子さん
(あるそ/小3)の作文より(ももんが先生/12.1週)はじめて、わたしより(せの)高いクリスマスツリーを買ってもらったから、うれしかったです。【評:わあ、大きなクリスマスツリーだね。こんなふうに大きさを書いてみるとよくわかりますね(^o^)。】
●諒さん
(あろつ/小3)の作文より(森川林先生/12.1週)あと、話を自分で作って一人で会話をするのがすきです。ぼくやおかあさんが、自分のことを「ラビットの赤ちゃん」と呼ばないとおこります。うさぎの赤ちゃんのふりをするのがすきなのです。評:楽しいエピソードを思いついたね。
●ともっちさん
(いえさ/小3)の作文より(けいこ先生/12.1週)バタン。一輪車がたおれました。わたしは今、一輪車のれんしゅうをやっています。 評:作文の書き出しを「バタン。」という音の表現から始めたんだね。いい工夫だ。
●友葵さん
(あしも/小4)の作文より(ゆり先生/12.1週)ニ才の時のことです。私はベビースイミングに通っていました。それである時スイミングにそのぬいぐるみを持っていったのです。そして、なんとミッキーを水につけて一緒に泳いでしまったそうです。私は、「そんなに大切にしていたんだなぁ。」と、思います。しかし、お母さんはミッキーを洗って干すのが大変だったそうです。(笑)<評>覚えてないほど小さいときの話を、お母さんに聞いてみたんだね。どのくらい大切にしていたのかがよく分かるエピソードをおもしろく書けたね。
●チュムさん
(あもこ/小4)の作文より(ふじのみや先生/12.1週)テレビが終わって、(夜中の)三時になりました。二回のベランダから外を見てみると、まるで、広い宇宙にサーチライトが五本光っているようなシーンとした暗さでした。評:「夜明け前が一番暗い」といいいますが、暗さを宇宙にたとえたのが、うまい! UFOが降りてきそうですね。
●勇之さん
(あよか/小4)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)——きたせんじゅ—— 電車の窓から、駅のプラットフォームの柱にとめてある看板に目がとまった。しまった、乗り過ぎた!!と、ぼくは思った。<評>書き出しの部分です。読み手の興味を引く書き出しになっていますね。この後、親切な駅員さんに教わり、無事、目的地についてよかったですね。(^_^)
●恵子さん
(いかわ/小4)の作文より(スピカ先生/12.1週)先生が言われたことで、一番心に残っているのは、「ピアノの練習は、長く続けた方が勝ちです。」と、言う言葉です。私はそれを聞いて、「うんと、先まで続けたいな。」と、思いました。 評:「一番」という言葉を使って、会話と思ったことがじょうずに書けました。なるほど。ピアノも作文といっしょで(笑)「継続は力なり」なんだね。
●穂香さん
(すよ/小4)の作文より(きょうこ先生/12.2週)「一瞬だけ下を見るととても高いところにいると実感できました。まるで、とても背の高い人になったようでした。(きもちい )」がむしゃらに「7段を飛ぶぞ!」という思いで飛べた跳び箱だったけれど、ただ飛べた!うれしかった!だけではなく、その一瞬の場面についてまで書けていたところがよかったね。きっと、ほのかちゃんにとっては、その一瞬が時が止まったように感じられたのかもしれないね。ほんの一瞬のできごとから、こんなにもじょうずにお話がふくらむなんてね!
●キティさん
(とあ/小4)の作文より(かつみ先生/12.1週)チキンライスがいっぱいたまごの中につめこんであって、パンパンでした。 評:なんだか、もうこの表現だけでおなかいっぱいになってしまいそうです。とくに、つめこんで、とパンパンが生きていて、読む人が思わず「食べた---い」とさけんでしまいそうですね。
光る表現(小5)
2000年12月3週号●クリリンさん
(あかの/小5)の作文より(とこのん先生/12.1週)プリンはその日のおやつと次の日のおやつでもうなくなってしまいました。食べ終わってからもっとたくさん作ってくれれば良かったのにと思ってしまいまいた。その気持ちをわかってくれたらしくお母さんは明日か明後日「ティラミス」を作ってあげると約束してくれました。評:きっと、とってもおいしそうに食べていたのでしょうね。プリンのおいしさと、クリリンちゃんのプリン好き、そしてお母さまがとてもお料理が得意なのだということがよく伝わってくるエピソードです。
●ゆりさん
(あさつ/小5)の作文より(ミルクティ先生/12.2週)印刷されたはがきと友達からのてがきのものではもらったきもちは、まるで月とスッポンぐらいの差である。たしかに印刷されたものならめんどうくさくないしかんたんだが、もらった人は、たいしてうれしくないと思う。手書きでかいたものは、かくのもじかんがかかるかもしれないけれど時間をかけただけの中身の濃さがあると思う。それに手書きのほうがより相手に気持ちが伝わるだろう。<評>手書きのよさを中心意見にして書いた作文の一部。とちゅうで「たしかにいんさつされたものならめんどうくさくないし、かんたんだが〜」と、印刷が便利なことをみとめる文を入れたことで、り「それでも私はやっぱり手書きがいい」という意見をより強調できていますよ。
●クジラさん
(あなね/小5)の作文より(ポプリ先生/12.2週)今読むとあの時、こんなことしていたんだあ!とか、あんな事もあったなって思います。だから、いつも、いつも書こう、書こうって思うんだけど中々書けなくて・・・・。評:同感同感。すなおに気持ちを書くことができました。
●ナズナさん
(あもせ/小5)の作文より(かつみ先生/12.2週)まるでずっと前の課題の手工業と機械工業の話と似ていた。 評:手工業と機械工業、ほんとうにその通りだね。こういうふうに、前の課題を生かせると、更に勉強になるね。
●藍子さん
(あるわ/小5)の作文より(ドラえもん先生/12.1週)「お母さんは私がにがうり作戦にはまったと言う感じで「ばれた?でも、美味しいでしょ。」とわらっていいました。【評】親子の温かい会話がとてもいいですね。お母さんの、藍子ちゃんを思う気持ちを大切にね。>^_^<
光る表現(小6)
2000年12月3週号●コナンさん
(あえた/小6)の作文より(洋子先生/12.1週)———省略———てまえ味噌になるかもしれないが(笑)ス−パ−で買った味噌やなめこよりやはり自分たちで作った味噌やなめこのほうがず−とおいしかった。評:あなたの学校では、綜合学習でいろいろなことにチャレンジしていて楽しそうですね。手作りの梅干し、手作りの味噌、なめこの栽培など、今回の課題にぴったりでしたね。自分達がながいことかかって手作りした味噌でなめこ汁をつくったそうですね。どんなにかおいしかったことでしょう!(^o^)手作りの様子がよく書けていました。また、 読んでいて、なんだか美味しいお味噌汁のにおいがぷ−んしてくるようでした。「てまえみそになるかもしれないが(笑)やはり———いちばんおいしかった」というところには、実感がこもっていましたね。自分たちがはじめから作ったのですからなにを原料に使ったがわかりますものね。着色料、化学調味料などの添加物がはいっていないところがいいです。体にも安全ですものね!梅干しも先生も食べてみたかったです。先生のところも今晩のお味噌しるは、「なめこ汁」にきまり!
●ミュウさん
(あおゆ/小6)の作文より(ももんが先生/12.1週)友達のべろっと皮がむけて中がむき出しになっている、真っ赤な傷などをみると、自分も切ってしまうのではないかと思って、なかなか作業にとりくめなかった。【評:わあ、痛そうですね(T.T) 。ひどい傷のようすがよくわかります。やらなくちゃと思うけれど、こわい!という気持ちも伝わってきますね。】
●友紀さん
(あおる/小6)の作文より(メグ先生/12.1週)ねむい。ねむすぎる。まるでまぶたに一トンものおもりがついたように目が開かない。評:この感覚が分かる人は多いのではないかな?
●ブタさんさん
(あとれ/小6)の作文より(スピカ先生/11.3週)「麻理、起きなさい。今日、学校で、社会科_見学があるんだって。先生から電話が・・・。」あ〜〜〜〜〜〜。私は、がばっと飛び起きた。廊下を通り、全速力で、自分の部屋で着替えをすまし、ごはんをたべて、学校に行った。学校に着くと、隣のクラスの先生にバスに乗りながら、説教されてしまった。 評:うわあ、たいへん! でもよく間に合ったね、ご飯まで食べて(笑)。あわてたようすがとてもよく表れた文章になったね。
●佐保さん
(あるま/小6)の作文より(ふじのみや先生/11.3週)このように私にとって、里山とはすばらしい所だ。また、人間にとって里山とは、エネルギーを補給してくれる場であると思う。でも、最近は、いろんな所に工場やビルが立ち並んでいく。私の家の近くでも、建設工事の看板が出されているが、そんな看板が私たちの自然をうばっているような気がしてならない。「灯台下暗し」というように、身近なもののよさになかなか気づけない私達人間だが、そのよさに気づくことが一番大事なことだと思う。 評:私の身近なできごとに基づいて一般化した意見を導くまでが、非常に流れよく書けています。ことわざの使い方もうまい。
●美々杏さん
(あろむ/小6)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)森林浴というのを私はこの前しました。木の幹と幹につないだハンモックに寝転んだりもしました。自分の頭の上にこもれびのさした森があるというのは最高でした。いかにも平和だという感じの風景でした。<評>森の中で感じる安らぎ…自分の体験実例を生かして書くことができたね。「こもれび」という言葉から、気持ちのよい静寂に包まれたさわやかな空間が想像できましたよ。
●チョコさん
(いえほ/小6)の作文より(かつみ先生/12.1週)それから5分、10分、15分・・・。まだ私は寝ている。 評・・・5分、10分、・・・というところがとてもいいですね。言葉どおり、あと5分、何とか寝ていようと努力してしまいますよね。先生も毎日、この涙ぐましい努力をしています。
●たぬきさん
(のと/小6)の作文より(ゆり先生/12.2週)サッカーをやっていると、楽しいし、気持ちいいし、練習すればするほど上手くなる。いつも放課後に外へ飛び出してサッカーをみんなでやっている。いろいろチーム分けをして試合をやったり、シュート練習をしたりとてもおもしろい。<評>たぬきくんがどんなふうにサッカーに打ち込んでいるのか、くわしく書けていてよく伝わってきますね。
光る表現(中1−社)
2000年12月3週号●SAPPHIREさん
(ああす/中1)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)『道草してもいい?』確かにしかれたレールの上を歩んでいくのもいいが、ちょっと道草をした方が頭にも心にもよいと思う。人としての道をはずすのではなく、ちょっと幼稚園の頃にもどるということだ。<評>そうだね、幼い頃は今日が終われば「明日あそぼうね」という世界だったね。一週間後の予定なんて考えずに(考えられずに)、その一瞬一瞬だけを考えて生きていたという気がするよ。☆題名にある「道草」という言葉からは、のんびり…心のゆとり…そんなメッセージが伝わってきました。
●惣さん
(やき/中1)の作文より(ドラえもん先生/12.1週)「その時のぼくは、まるでみの虫のように、布団にくるまっている。」【評】この寒い時期にピッタリの表現ですね。朝、お布団から出られずにいる惣くんの、みの虫姿が目に浮かびます。)^o^(
●駿介さん
(らる/中1)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)名言に、「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」というのがある。この名言のように、良い未来とは、かってにくる物ではなく、自分で作りあげていく物であるという事である。そのためには、現在を大切にしなければならない。だから、ぼくは、自分の未来を作りあげていきたいと思う。<評>テーマにあった名言をうまく見つけたね。内容も一般論としてまとめて終わり、ではなく自分自身の生き方に結びつけてまとめたところが見事です。
●優里さん
(あまこ/中2)の作文より(ドラえもん先生/12.1週)「私は今年の文化祭で、不安は物事を悪い方に進ませ、自信は物事をいいほうに進める。何事もやってみないと分からない。ということが分かったような気がした。」【評】良い経験ができましたね。自信をもつためにも、これからも一層努力していってくださいね。(^o^)丿
●陽一さん
(あわつ/中2)の作文より(きりこ先生/12.1週)何事もしないもの者だけが失敗もしない。逆に言うと、何かをした者が成功する、勇気づけるような言葉、経験がある者が成功する。たとえ失敗してしまっても、それを克服する努力があれば、誰でも良い結果が得られると思う。(心に染みる表現だね。)
●ひまわりさん
(あなつ/高1)の作文より(とこのん先生/12.1週)閃く瞬間というのはそれまで積み重ねてきた長い長い試行錯誤があるからこそ、大きな喜びが生まれて、偉大な成果があげられるのだ。それを省略して結果を得ようとしてもいつかは忘れてしまう。努力は必ず実る。そう信じつづけていくことが人間の大きな成長を生み出す事ができるのだ評:とても前向きで力強い結びです。自分自身が日々の努力で「一瞬の閃き」を体験したからこそ主張できるんだね。
●UZI.SMGさん
(そお/高1)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)僧とは何者なのか。それは世俗を捨て、自らの精神の内面世界にのみ生き、ひたすら自分というもの、さらには人というものについて悟りを開くことにある。つまり人として成長していくのが仕事なのだ。また重要なことは、その生き方の根源には必ずや不幸な経験や諸事への不満が存在するということだ。であるから幸せいっぱいの人間は僧にはなれない。信長は比叡山を焼き討ちにしたことで有名だがその理由は、「僧を偽って神仏をないがしろにする俗物・怪僧を征伐する」というものだ。たしかに、女人禁制の山に遊郭のごとく大勢の女性がいたという話や金を私利私欲の為にむさぼり仏事を二の次にしていたという話を聞けばそれにはうなずける。とにかく、世俗の人間は、不幸な時には僧になるという心構えを持てば人として成長できるのであろう。「髪の成長を求めるには僧は不適だが、人としての成長を求めるには僧が最適である。」<評>お坊さんが読んだら、ちょっと(^_^メ)かもしれませんが、ユニークな意見です。最後の自作名言が最高だね。(^o^)v
●香奈子さん
(いし/高3)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)この競争社会で生きていると、人は形のない“幸せ”まで人と競争しようとしてしまう。親は、子の“幸せ”まで競争しようとする。これが何よりの不幸ではないだろうか。人の人生と比べる人より、自分の努力した分だけの“幸せ”を感じて生きる人の方がはるかに幸せ者だ。<評>(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。) ウンウン 真実を突いた言葉が胸にズンとくる文章です。
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