KotobanomoriNo.734

言葉の森新聞

2001年11月1週号

文責 中根克明(森川林)

  英語力の基礎となる国語力

 言葉の森に来ている生徒の父母の中で、英語教室などを開き英語を教えているという人の割合は比較的多いと思います。

 これは推測ですが、子供たちに英語を教えていると、英語力の基礎としての国語力の大切さを感じるからではないかと思います。

 先日、大学入試の英語の問題を解いてみました。そこであらためて感じたのは、単語力、文法力、速読力などの英語に特有な要素ももちろん必要ですが、それと同じくらい国語の読解力が必要だということでした。例えば、「次の文章(英文)を読んで、その内容と当てはまるものを次の選択肢(英文)の中から選べ」というような問題です。英語ですから、国語の問題ほど難解な読解力は要求されていませんが、逆に言うと、国語の読解力のある人は、英文をおおまかに読み取れれば正解を選べると思う問題がかなりありました。

 英語でも国語でも、言葉の背後にあるのは中身となる思想です。日本語で書いてある長文を読むのに苦労している人が、同じことを英語で書いてあったときに、いくら英語の勉強をしてもその長文を正しく読み取れないのは当然です。

 英語の学習も、初期の段階では、英語特有の要素の方が大きいので、国語の力はあまり関係ないように見えます。しかし、学習が高度になればなるほど、国語力の度合いに応じて英語力も進歩するという面が明らかになってきます。

 中学・高校入試では算数・数学の学力が合否に影響し、大学入試では英語の学力が合否に影響すると言われています。しかし、その英語力を支えているものは、国語力なのです。

  「続・見える学力見えない学力」

 言葉の森10月3週号で、読者の方からのお手紙を紹介しました。そこで話題になった「見える学力見えない学力」の続編「続・見える学力見えない学力」(岸本裕史著・大月書店)が発売されています。(2001年9月発行)

 私のうちの子供たちはもう中学生と高校生なので手後れですが(笑)、小学校低中学年の子供をお持ちの方にはぜひ読んでいただきたいと思います。小学校に上がる前に読めば、更に理想的です。

 この本を読むと、子育ての本質は平凡なものだとあらためて感じさせられます。つまり、愛情としつけと家庭学習の習慣づけの三つさえあれば、子供は学力的にも人間的にも十分に成長するということです。

 「見える学力見えない学力」に書かれている勉強法は、著者の40年間の教育実践に裏打ちされた話なので説得力があります。実際に、この本に書かれていることを参考に子育てをした多くの人が、その内容を高く評価しています。

 さて、この著書の冒頭に、続刊を発行した動機が書かれています。それは、文部科学省の進めているゆとり教育への危機感からだそうです。やはりそうだったのかと改めて納得しました。

 教育現場の実情をよく知っている人の多くは、2002年から本格的に始まるゆとり教育を批判しています。逆にゆとり教育を支持している人の多くは、教育界の実際の姿にあまり接していないまま、マスコミなどによって流される一部の過熱する受験報道を念頭において子供たちの未来を憂慮している善意の人たちだと思います。

 ゆとり教育によって、子供たちの学力はますます低下し、学級崩壊はますます進むことが予想されています。学力低下と学級崩壊は相関関係があります。来年から、さまざまな都道府県で教員の採用が増え、小人数学級が運営できるようになると言われていますが、方針が間違っているところに設備や人員だけを増強しても効果は上がりません。例えば、総合学習という名の遊びの時間を、いくら小人数で密度濃く取り組んでも、子供たちの学力が向上するとは思えません。

 個々の先生がいくら熱心に努力しても、大元の方針が正しくない限り、学力低下と学級崩壊は止まらないでしょう。

 数年後に、ゆとり教育が誤りだったとわかれば、文部科学省の方針は大きく変わると思います。しかし、それまではそれぞれの家庭で子供たちの学力を防衛していかなければなりません。そのためにも、こういうわかりやすい実践的な本は多くの人に読まれるべきだと思いました。

  いろいろな言った

 小学校3・4年生の項目表に「◎いろいろな言った」が出ています。これは、単調になりがちな日本語の文末を工夫する練習です。

 日本語は、英語などと語順が違い、文末が単調になる傾向があります。例えば、英語ですと、「He said ○○.

She said □□.」と続けても「○○」と「□□」に変化があるので、違和感は感じません。しかし、日本語ですと、「彼は○○と言った。彼女は□□と言った。」と同じ「言った」が続くので、単調になりやすいのです。

 そこで、新聞の記事などではよく「彼は○○と笑った。彼女は□□とうなずいた。」などと工夫した表現の仕方がなされています。

 以下の例は、三井(あこ)先生が、生徒の講評に書いていたものからの引用です。みなさんも、いろいろな言い方を工夫してみてください。

・「  」と、よびました。・「  」と、あいさつしました。・「  」と、おこりました。・「  」と、おじぎをしました。・「  」と、たずねました。・「  」と、こたえました。・「  」と、しゃべりだしました。・「  」と、たのみました。・「  」と、いっせいに 声をあげました。・「  」と、かけごえを かけます。・「  」と、大きな声を だしました。・「  」と、かけだしました。・「  」と、首をかしげました。・「  」と、気がつきました。・「  」と、聞きました。・「  」と、うなずきました。・「  」と、ひそひそ話しをしています。・「  」と、はなしかけました。・「  」と、ささやきました。・「  」と、ためいきをつきました。・「  」と、さんせいしました。・「  」と、はんたいしました。・「  」と、元気のない小さな声がしました。・「  」と、ほめました。・「  」と、おこりました。・「  」と、めいれいしました。・「  」と、よろこびました。・「  」と、せかせました。・「  」と、びっくりして(声をそろえて)さけびました。・「  」と、ワクワクしています。・「  」と、たのみました。・「  」と、ガラガラ声がしました。・「  」と、ドアをあけました。

  勉強の軽重(その1)

 学校での勉強は、国語・算数・理科・社会・音楽・図工・体育といくつもあります。また、それに加えていろいろな宿題が出されます。

 家庭で、どれも万遍なくやろうとすると、逆に肝心のことがおろそかになってしまいます。家庭学習では、軽重をはっきりさせて取り組んでいくことが必要です。

 まず宿題について。

 宿題を毎日きちんと出してくれるのはいい先生です。しかし、宿題をすることが家庭での勉強の中心だと考えてしまうと、宿題を出さない先生が担任になったときに、家庭での勉強の核がなくなってしまいます。

 子供たちは、小学生ばかりでなく中学生も高校生も、学校で宿題が出されると、その宿題をすることが勉強だと錯覚してしまいますが、勉強の中心はあくまでも自分で決めた毎日の家庭学習のメニューです。家庭学習が主で宿題は従という位置づけを子供のときからきちんとさせておくことが大事です。

 次に、教科の軽重について。

 勉強を重要な順序で言うと、(1)国語(2)算数・数学(3)英語(4)その他の順になると思います。

 国語の読解力は、社会に出てからも最も重要な学力で、簡単に力がつくものではありませんから、国語ができているかどうかがいちばん大事です。

 しかし、国語の成績を上げるのにはかなり時間がかかります。また、国語という教科はその性質上できる子とできない子の差があまり大きくありません。そのため、多くの人は、時間の割には効果がないとして国語の勉強を軽視してしまいがちです。

 また、国語は、勉強の仕方がわかりにくいという面があります。ほとんどの人は、テスト前に漢字や文法を覚えて、国語の勉強をしたことにしています。国語の問題集を解く勉強をしている人もいますが、問題集を解くことで目に見えて力がつくことはありませんから、次第に国語は試験前に漢字を練習するだけという勉強になりがちです。

 しかし、国語の勉強は、勉強の中で最も優先させていくものです。

 勉強の仕方は、長文音読、難読の復読、速読の多読です。長文音読は、小学校高学年以上になると、なかなか続けにくくなると思いますが、読解力・表現力をつけるために短時間でできる効果的な勉強です。難読の復読とは、国語の入試問題に出てくるような難しい本を繰り返し(4回以上)黙読していくことです。国語の入試問題そのものを読んでもいいと思います。速読の多読とは、ある程度易しい本でもいいので、5分か10分の空いている時間に気楽に読めるような本をいつも手元に置いておくことです。この短い時間の読書のいちばんの妨げになるのが、漫画、テレビ、ゲーム、インターネットです。漫画は一度読んだら目に付かないところにしまう、テレビとゲームとインターネットは時間帯を制限するということでルール化しておくことが必要です。

(つづく)

 

  光る表現(小1−小2) 2001年11月1週号

●コナンさん(いすみ/小1)の作文より(ふじのみや先生/10.3週)

 りんごのえは、とても、おもしろそうでした。 おうちの、りんごをみたとき、りんごがだじゃれをいっているようにみえました。 ☆〈●たとえ〉のかきかたが、じょうずにできました。 もし、りんごがほんとうに だじゃれをいったら、たべられないなぁ〜。

●悠さん(いぬや/小1)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 はじめは、しまふくろうにあえるとは、おもっていなかったんですけど、パパが「あえる」ときいて、ぼくはドキドキしました。でもこわくなって、ドキドキしてはいません。みたくてドキドキしたのです。【評:どんなドキドキなのかを、とてもじょうずにせつめいできましたね。びっくりのドキドキ、こわーいドキドキ、たのしいドキドキ。いろいろなドキドキがあるんだね!】

●悠さん(いぬや/小1)の作文より(ももんが先生/10.4週)

 その川で、わにぐらいのふねにのりました。(中略)ぼくは、そのぼうをつかって、カヌーがぶつかりそうになったとき、ぼうをさしてよけました。でもジャングルのようなので、とてもいきにくかったです。【評:すてきなたとえのひょうげんが、たくさん入りましたね。イメージがぐぐぐぐーんとふくらみます(^o^)。】

●樹里杏さん(あろも/小2)の作文より(ミルクティ先生/10.3週)

 〔コオロギにかまれて〕わたしは、「いっていてててて。」と、いたそうにしていいました。まるでドラキュラのように見えました。とても、いたかったです。<評>小さなコオロギでも、かまれると いたいよね。そのコオロギのようすを「ドラキュラのよう」と書いたところが、すばらしい! おもしろい【たとえ】をかんがえついたね。v(^o^)

●航さん(いかほ/小2)の作文より(ポプリ先生/10.2週)

 お母さんの赤ちゃんを生みたいという気もちが伝わってきたからつないでいました。つないでいて心まであつくなりました。心の中で、「お母さん。がんばれ!」と、おうえんしていました。評:おうえんしながら手をつないでいたんだね。りっぱなお兄ちゃんだね。

●みのりさん(いこの/小2)の作文より(メグ先生/10.3週)

 わたしはゴロゴロすべりだいをかきました。それで黄色と赤と水色と茶色とみどりをつかいました。まるでほんもののゴロゴロすべりだいみたいでした。もしゴロゴロすべりだいがほんものだったら、すべってみたいです。【評】どうろにかいたゴロゴロすべりだいの絵。ほんものみたいに見えたのね。想像したことも上手に書けたね。 

●充さん(いさせ/小2)の作文より(スズラン先生/10.3週)

 ぼくの大好きな食べものは、白いごはんです。なぜ、ぼくが白いごはんが好きかというと、ふわふわしていて、ぼくの好きないろ、白だからです。:評:好きな理由から、おいしい真っ白いご飯が目に浮かびますね。秋は新米の季節、おいしいご飯をたくさん食べましょう。

●真水さん(いすく/小2)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 どのこおろぎも、大きさと色は、ほとんど同じでした。大きさは、小ゆびぐらいで、色は、茶色とおうど色とこげ茶色とくろでした。形は○が少しのびた感じです。【評:たとえの表現がいっぱいつかえました。特に形のせつめいが、とてもおもしろいですね!】

●慧人さん(いそゆ/小2)の作文より(きょうこ先生/10.2週)

 「(機械が手紙にハンコを押すとき)29まいぐらいあっても5びょうぐらいでおすからびっくりしました。」数字が具体的に書かれていてとってもいいね! うわぁ、一秒にだいたい6まいくらいはおしてしまうんだね! すごいスピードに目がまわったりしなかったかな?(^-^) けいと君のびっくりした顔がうかんできそうなじょうずな表現でした♪

●さくらんぼさん(いそら/小2)の作文より(スズラン先生/10.2週)

 あい香ちゃんは、わたしよりうまかったから、「じょうずだね!」と言いました。そしたら、あい香ちゃんが、てれくさそうに、「そう?」と言っていました。:評:お友達の表情を良くとらえていますね。

●桃さん(いぬも/小2)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 わたしは、あさはやくから、「いっちゃんたいいいんおめでとう」とかいてあるカードをつくるつもりです。【評:おとうと(いっちゃん)のたいいんを、たのしみに待っている気持ちが、よくつたわってきますね(^o^)。】

●桃さん(いぬも/小2)の作文より(ももんが先生/10.4週)

 その中でわたしがいちばんおいしいと思ったたべものは、スイスフーズのじゃがいもでした。あじは、ほくほくしていて、チーズをつけなくてもおいしかったです。【評:口にいれたときの「ほくほく」というひょうげんが、とてもいいですね。うーん、おいしいそう(^o^)。】

  光る表現(小3) 2001年11月1週号

●真章さん(ありる/小3)の作文より(スズラン先生/10.2週)

 ものすごく、くねくねと急カーブしているジェットコースターにのりました。・・略・・気分がわるくなり、目をあけると、心ぞうが口からとびでそうなくらい深い池にみるみる近付いていきます。心ぞうは、ジェットコースターがたてる音と同じくらいの音をたてているようでした。:評:これ以上のドキドキはない、というほどのドキドキですね。思わず、心臓が飛び出さなくて良かったとおもいましたよ。

●祐治さん(いあと/小3)の作文より(さかな先生/10.1週)

 秋の食べ物まだありました。柿と、かきです。★評:なるほど。言葉遊びみたいだけれど、たしかにどちらも秋においしくなるね。

●瑞幾さん(いおね/小3)の作文より(ドラえもん先生/10.3週)

 でもなぜエジソンみたいにしなかったのかがふしぎです。お母さんにそうだんするのだったらまるでおにのようにこわい先生から教えてもらわないでお母さんに教えてもらえばいいのになぁ。【評】まるでおにのようにこわい先生というたとえがいいね。本当にこわそうですね。

●まいまいさん(いかす/小3)の作文より(さかな先生/10.3週)

 質問はダメ、自分で考えるのはダメ、さらに学校内は暗くて重苦しい・・・そんな所にいたら、心も体もまるでしめつけられるような感覚だと思います。★評:アルバートが通っていた学校の様子を、ありありと思い描くことができたね。たとえを使った言い方も上手い!

●りんちょさん(いしろ/小3)の作文より(スズラン先生/10.1週)

 「神さまは、天のどこからみているの。」「神さまは、なんで人間とくらさないの。」「神さま、どうやったら神さまになれるんですか。」:評:他にもたくさんの質問がありましたが、本当に不思議に思うことがいっぱいありますね。答えを聞くのも難しそうです。

●フレディさん(いせそ/小3)の作文より(ふじのみや先生/10.3週)

 もし、アルバートが行ったような学校に入れられたら…家の中にすみついているゲジゲジのように、かくれてすごすかもしれません。 評:「いやだなぁ」という気持ちを、ユーモアのある〈●たとえ〉で書けました。

●アッキーさん(いそか/小3)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 妹のマーチングの時のきょくは、「うちゅうせんかんやまと」でした。わたしは、そのきょくがだいすきでした。だって、そのきょくをきくと、げんきがわいてくるからです。(中略)私が年長のときやったのも、ポンポンでした。妹も私もポンポンをやるとき、せんとうでした。私は、いつも、(せんとうだからよくめだつ。がんばろう。がんばろう。ぜったいかっこよくしたい)と思っていました。妹たちがたいじょうするときも、とてもかっこよかったです。足を上にあげて、かっこよくあるいていました。【評:妹のポンポンすがたと自分の思い出を、上手に重ねて書けましたね。心の中で音楽が、はずんでいるようすもわかります(^o^)。】

●アッキーさん(いそか/小3)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 たこやきをつくっているとき、おじいちゃまが、私の暁子というかんじは、あかつきの暁なのに、「あきこのあきは、あきらめないのあきや。」(というので)「ちがうもん! 暁子のあきは、暁のあきやもん。」「ほんまかあ?」といってあそんでいました。【評:家族みんなのお食事の話に、こんな風にかぎかっこが入ってくると、ぐーんと楽しい作文になりますね。】

●うさぴょんさん(いたほ/小3)の作文より(けいこ先生/10.3週)

 習字とコンピューターをくらべると。コンピューターはまちがえるとすぐけせるからべんりです。でも習字はまちがえなくかけた時はきもちがすっきりするから、両方ともいいと思います。 評:今は年賀状もパソコンで作ったものがふえてきたね。習字のいいところ、コンピューターのいいところを、それぞれしっかり考えられた。

●友里絵さん(いぬく/小3)の作文より(森川林先生/10.2週)

 じゃんけんでわたしがかちました。さちともくんは、「おれ、おんなにまけた。」と大ごえでいいました。すると先生が、「まけたっていいじゃない。女の子だって強い子はいるんだから。」みんながわらいました。◆評:さちとも君と先生の会話が生き生きとしているね。

  光る表現(小4−小5) 2001年11月1週号

●ラブリーさん(あにせ/小4)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 したのは、最初の曲を弾きに舞台へあがった時です。なぜ緊張したかというと、お客様の視線が私に集まってくるからです。やる前、私はものすごく緊張していました。自分の番が近づいてくるにつれて、少しずつ、緊張が激しくなっていきました。まるで、これからすごく怖いお化け屋敷に入ろうとしているように。でも、弾き始めると緊張がおさまってきました。だけど、失敗しないか心配だったので、冷や汗が流れました。終わると、ホッとして、楽屋で倒れこみました。よっぽど緊張していたんだろうと、自分でもわかります。<評>ピアノをえんそうする前の緊張感を「お化け屋敷に入るときの気分」に、たとえたところが個性的でうまいですね。ドキドキの強さがよくわかります!

●みゆさん(あはみ/小4)の作文より(ドラえもん先生/10.3週)

 家で運動会のを見ていたら、ぼくが勝っていました。なんでだろうとも思いました。でもがんばってやったのでよかったとぼくは、思いました。また今度もがんばろうと思いました。【評】そうだね。勝ち負けではなく、がんばってやったことに意義があるね。(^o^)

●ししさん(あふか/小4)の作文より(さかな先生/10.3週)

 下が、砂利だから葉っぱだけいれたいのに砂利も一緒に入るから、ちりとりの中は葉っぱと砂利だらけです。 ちりとりの中になかなか葉っぱだけ入らなくてぼくは悪戦苦闘しました。★評:外で掃除をすると、確かにそういうことがありますね。この掃除に対するこだわりが個性的でした。

●秀雄さん(あろう/小4)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 おくんちには、プログラムがあり、最初は、必ずかさぼこというものです。重さは約百二十キロあるそうです。それをひとりで持つのです。しかも、それをもって(小さく)回ったり、大きく回ったりするのです。いくら大人でもすごいなあと、思いました。【評:わあ、本当にすごいですね! 様子がよくわかる上手な説明です。それを見て感じたことをしっかり書けたのも、いいですね(^o^)。】

●諒さん(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/10.1週)

 お父さんのコンピューターの画面にはいっぱい小さく書いてあってぼくにはわけがわからなかったけれど、これがお父さんにはわかるからすごいと思いました。でもぼくは(あまりこういうのはやりたくないなあ)と思いました。◆評:心の中で思ったことがじょうずに書けたね。

●みいきんさん(いきゆ/小4)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 「キキキキキキーーーーッ。」「うわっっっ。(←原文では「う」と「わ」に濁点つき)」あぶないところでした。わたしと車の間は、もう一センチ〜五センチくらいしかありませんでした。これぞ、ききいっぱつならぬ、きき一センチと言うのでしょうか。おかげで空手にはちこくしたし、はじめはドキドキでしたけど、あとではプンプンでした。【評:知っていることわざをちょっぴりかえて、とてもおもしろいたとえができましたね。ドキドキからプンプンへの気持ちの変化も、良く書けています。ひゃあ、びっくりしたね〜!】

●稜さん(いしお/小4)の作文より(スズラン先生/10.2週)

 人間には必ずドキドキして、ハラハラして、ワクワクすることはつきものだということがわかりました。:評:何かをやるときは、こういう緊張感や喜びがありますね。こういうことがあるから成長していくのだと思います。

●りんこさん(いしか/小4)の作文より(ふじのみや先生/10.1週)

 そこは、何年もそうじしていないような、きょうれつなにおいがしました。まるでくさったにんじんを見ているみたいです。 評:これは、大変だったね…そうじ係さんのゆがんだ顔(鼻?)が目に見えますね。

●りんこさん(いしか/小4)の作文より(ふじのみや先生/10.2週)

 先生には悪いけれど、まるで、親分がなにもしていない子ぶんをおこっているみたいなかんじでした。 評:急にしかられて、理由も分からず、困った気持ちを上手にたとえたね。

●かずさん(いしす/小4)の作文より(けいこ先生/10.2週)

 10月10日の水曜日は雨でした。……かさをさすとかさに雨のあたる音が頭の上からバサバサ聞こえます。 評:いろいろな雨音があるけれど、確かにこの日の雨は「バサバサ」という音がしたね。大粒の雨だ。

●きのこさん(いすこ/小4)の作文より(こあら先生/10.3週)

 机の上にはさっきお母さんが持ってきた、加賀百万石展を知らせる新聞があります。【評】(お米は江戸時代にお金として使われていた〜という課題文)課題文の話がとても身近に感じられる表現だね。

●アミーゴさん(いそと/小4)の作文より(きょうこ先生/10.2週)

 「最後に(ピアノをひき終わった時)よこから、大きな、大きな、お父さんやお母さん、おばあちゃんやお友だち、みんなのはく手が聞こえてきました。『パチパチパチ。』まるで、テロ事件のけんかで、戦争をやったけれど、その戦争が終わり、だれ一人死なないで、なかよくなれた時のよろこびのはく手のようでした。と〜ってもうれしかったです。」みんなが仲良く一つになってよろこんでいるステキな姿が目に浮かんでくるよ♪ 亜美ちゃんのやさしい気持ちもこめられた、とってもじょうずな「まるで」表現でした☆ 

 

●圭さん(いそむ/小4)の作文より(スズラン先生/10.2週)

 (こま回し大会で)次はぼくのばんです。なんだかとってもきんちょうしてきました。手がぶるっとふるえましたが、こまにうまくひもがまけました。いたの上でこまをうまく回すことができるかなぁと思いました。:評:手がぶるっとふるえてしまったところに、どきどきしていた気持ちがでていますね。こま回しは簡単そうですが難しいですものね。

●ヤマネさん(いてせ/小4)の作文より(けいこ先生/10.2週)

 (1回目の木登りに失敗して)ニ回目「こんどこそー。」と言ってとびこんだ。そうしたらねんがんの木登りにせいこうした。「やったー。ぼくはやったぞー。」と大ごえで言って、何ども何ども登ったりおりたりしていた。 評:初めて成功した木登り、成功してうれしさがはじけているね。「何ども何ども」が、そのうれしさを強調しているね。

●卓哉さん(いなと/小4)の作文より(こあら先生/10.2週)

 (運動会にて)「点数はっぴょうです。(中略)白組の優勝です」僕はこの時、うれしくてうれしくてなみだを流していた。僕はこの学校に入って4年目にして初めて優勝したのだ。【評】今回こんなにうれしかったのなら、今までずっと負けてきた経験も悪くなかったと思うんだけど。

●花織さん(いなも/小4)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 まるで昔へタイムスリップしているような感じです。【評:神社で「おうぎのまい」をおどっているときの気持ちを、楽しいたとえで表現できました。ゆったりとしたふえの音が聞こえてきそうね。】

●キティさん(いぬこ/小4)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 〔家にどろぼうがいるような気がした話〕…そして家を一周しました。やっぱりだれも、何もありませんでした。私は、ほっとしました。何もないとわかった時、心から大きな石が「すとん!」と落ちた気持ちがしました。<評>どろぼうがいたらどうしよう! ドキドキした気持ちが、安心した気持ちにかわったところを、「心から大きな石が〜」という【たとえ】で、じょうずに表現できましたね。§^。^§

●しょうたさん(あたの/小5)の作文より(きょうこ先生/10.3週)

 「(お米の収穫をして自分たちで精米をしました)でも、量は、バケツの三分の一ぐらいしかありませんでした。ぼくは、サッカーボール3個分ぐらいのおにぎりができるくらいは、あるとおもっていました。」サッカーボールぐらいのおにぎりかぁ、夢にでてきたら幸せな気分になれそうだね♪ 大きさの表現のしかたがとってもユニークでした☆

●あずささん(ありな/小5)の作文より(スズラン先生/10.2週)

 ちゃんと謝ったあとに事情を述べれば、責任のがれではなく、誠意のこもった言葉として相手の心に通じるのだと思う。・・略・・言いにくい言葉を言わなければならない場面になったときには、責任感からでた言葉を使いたい。:評:自分の行動に責任を持つということが込められた文ですね。

●茜さん(あろさ/小5)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 私の友達も、お父さんの仕事についていくのは好きです。それは、海の上の仕事でもあるので、船(とても小さいけど)に乗ったりできるからだと思います。そう思うのは、船に乗った時に、楽しそうに話していたし、「また船に乗りたいなぁ。船に乗ったのはじめてだったのー。また連れていってねっておじちゃんにいっておいてね。」と言っていたからです。それに、船に乗って、よってしまった子まで、「また行って、船に少し乗りたいなぁ。」と言っていたからです。【評:友達のかぎかっこの言葉から、とても楽しかったようすがよく伝わってきます。気持ちが悪くなってしまっても、もう一度行きたいくらい、みりょく的なんだね!(^o^)】

●パレットさん(いてり/小5)の作文より(ミルクティ先生/10.3週)

 『手作りと機械で作った物のちがい』手作りで作った物からは、おくってくる人のせいかくや顔が思いうかびます。でも、ワープロでうったはがきは、みんな同じようなものでつまらないけど、手作りの方は、みんな個性的で楽しいです。それに、ワープロの方は、ただ、送ればいいという感じで心がこもっていないような気がします。手作りの方は、気持ちがこもっているようです。<評>年賀状について、手書きのものとワープロ打ちのものを比較して、自分の考えをしっかり書けましたね。11月になると年賀状も売り出されるね。さて、パレットくんは来年の年賀状は、どんなふうに書くのかな? (^o^)

●たこ焼きさん(いとつ/小5)の作文より(ミルクティ先生/10.3週)

 『手作りが一番』…略…だんだんと手作りの物がこの国からなくなっていっている。人間の手でつくることがどんなにすばらしいのか。これからの未来の人に伝えなくては、ならない。私たちにとって大切な手作りのものは、やはり一番必要だと思った。この星があるかぎり永遠に。<評>手作りのものの良さをこれから先も伝えていくことの必要性を主張した最後の部分。「この星があるかぎり永遠に。」という短い文に、想いが込められていて、とても印象的ですね。

●穂香さん(すよ/小5)の作文より(きょうこ先生/10.3週)

 「機械で作るのとは違い、自分で作ると、人それぞれのものがでてきてそれがまるで、名前を書くかのようにマークになるんだと思う。」マークとはじょうずな表現だなぁ☆ 手作りの作品は、世の中にたった一つしかないその人の思いもこめられた物なんだね。名前が書かれているわけではないけれど、その存在じたいがとっても意味のあるもののような気がするね。マークという言葉がぴったりの表現だったね☆ 

  光る表現(小6−中1) 2001年11月1週号

●クリリンさん(あかの/小6)の作文より(こあら先生/10.2週)

 (渋柿について、渋は動物から身を守るという役割があったという話)カキにこんなすごい秘密があったなんてまったく知りませんでした。その渋を抜いてまで食べようとする人間の出現がカキには思いもよらぬ行動だったに違いないし、今まで続いていた自然の中でのじゅんかんがくるってしまったのではないかと思いました。【評】そうかも(爆笑)クリリンちゃんの発想には思わず笑ってしまいました。

●クリリンさん(あかの/小6)の作文より(こあら先生/10.3週)

 (運は自分の努力で引き寄せるものだ、という課題文)わたしはこのお話を読んで運がこっちを向いてくれるくらいたくさん努力をしないとだめだなぁと思いました。【評】そうだよね。神さまはやっぱり努力する人の味方なんだよね、きっと。

●雅貴さん(あめす/小6)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 自分にはたくさん文句を言う。そうしていると運もよくなってくると思う。(中略)運というものは、僕たちの心の中にあって、本当は何らかの原因があるということだろう。生命が誕生したのも、恐竜が絶滅したのも、運ではなく原因があるのだ。【評:論理的にものごとを考えられたし、たとえもいいね。雅貴くんの前向きさが伝わってくる。】

●SMILEY(^o^)さん(あるわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/10.2週)

 私もカキのように、若い時期にはどんなに渋くても、成長するとすっごく甘くて美味しいカキになりたい。子供の頃は目立たなくてもいい。そうそうあの、「みにくいアヒルの子」みたいに。頭が良くなくてもいい。かわいくなくてもいい。だけど、大人になったらカッコ良くて、頭が良くなって、ちゃんと良い仕事について、結婚相手も見つけて、幸せに暮らして・・・・・・。そんなふうになりたいなぁ☆★【評】自分の考えをしっかりと述べることができたね。♪

●SMILEY(^o^)さん(あるわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/10.3週)

 ことわざで「まかぬ種は生えぬ」と言うように何も努力しなければ結果は得られない。努力も苦労もする前に自分から、「私はすごく運が悪いんだ。」と決めつけてあきらめるのはよくない。それよりまず、挑戦し、努力してみることが大事なのだろう。人間にとって挑戦とは唯一の成功への通り道なのだから。【評】しっかり意見を述べることができました。日頃の努力を大切にしていきたいものですね。

●美佳さん(いうわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/10.3週)

 でも、偶然なって嬉しいと思うより、努力した結果、幸運につながったということのほうが嬉しいことだと思います。【評】自分の意見をしっかりと述べることができました。

●早紀子さん(いおよ/小6)の作文より(ゆり先生/10.2週)

 果物にも野菜にも一番おいしいとき=しゅんというものがある。あまり栄養のないものでも、しゅんの時期はそのもの独特の栄養がある。魚でもしゅんはある。さんまなど秋が一番油がのっていておいしい。【評:そうだね。食べ物は「しゅん」に食べるのが一番いい!】

●ゆうこさん(いこな/小6)の作文より(森川林先生/10.3週)

 私は影で努力したことがある。それは漢字!!最初はぼろぼろだった。次は100点にしよう努力した。影で努力した。次の漢字テストは100点がとれた。私は「幸運か、影でいしょうけんめいがんばったから」だと思った。これは笑う門には福が来るだな!!と今、気が付いた。◆評:これはぴったりの実例だった。幸運は努力している人に微笑むんだろうね。

●ゆうこさん(いこな/小6)の作文より(森川林先生/10.4週)

 私は影で努力したことがある。それは漢字!!最初はぼろぼろだった。次は100点にしようと努力した。影で努力した。次の漢字テストは100点がとれた。私は「幸運か、影でいしょうけんめいがんばったから」だと思った。これは笑う門には福が来るだな!!と今、気が付いた。◆評:努力すれば、幸運がやってくるという長文に合わせて書いたんだね。自分の体験をもとに書くと、説得力があるね。

●バンビさん(いそせ/小6)の作文より(こあら先生/10.1週)

 5年生までは遊んでばかりで手伝うことはしなかったけれど、6年生になり手伝わなくてはなりませんでした。きっと去年の6年生も同じように手伝って大変な思いをしたのだろうと思いました。【評】自分がその立場にならないとわからないことってあるよね。今回はよい勉強になったことでしょう(笑)

●バンビさん(いそせ/小6)の作文より(こあら先生/10.2週)

 私は2組の2人なんかより何百倍も練習しました。そのせいか、だんぜん私がうまいと自分でも感じるほどでした。みんなもそう思っているようで先生が練習時間に、「ここの鉄琴パートひけるのはだれ?」と聞くと必ず私の名前を答えてくれました。先生もそうだと認めてくれていました。そのことをとても誇りに思っていたので、その調子でとてもがんばりました。2組の2人はがんばろうとせずひたすら私まかせでした。そのうえ、私が何かアドバイスすると「あっそ」と聞こうともしませんでした。最初の方はへいきでしたがそれからどんどん2人に対して怒りを持つようになりました。【評】努力して自分が飛びぬけてうまくなると、はじめはちょっぴり嬉しいけど、他の人も自分くらい努力してくれればいいのにな〜と、反対に思ったりするよね。人の心ってフクザツだよね。

●バンビさん(いそせ/小6)の作文より(こあら先生/10.3週)

 この作文の森に自分の気持ちを正直に書けたことで、というか怒りをぶちまけたことで、すっきりとした気分で学芸会を迎えられたような気がします。【評】そんなふうに言ってもらえると、言葉の森もきっと喜んでくれることでしょう(笑)

●MOMOさん(いたと/小6)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 〔人間が果物を品種改良したり、ハウス栽培などにより時期をずらして栽培することについて〕確かに、早くたべたくてしょうがない気持ちや、もうけたいといった気持ちはわかるが、人間が勝手に、果物&動物の関係をくずしてはならないと思う。(助け合いがなくなっちゃう!) 果物と動物の関係は、いろいろな助け合いがあってこそ成り立っているのだ。そこを人間が横車を押しては、関係がくずれて大変なことになってしまうのである。<評>自然界のバランスを人間の勝手な理由でこわしてしまうことについて、自分の意見を強く主張して書けていますね!

●黎さん(いてし/小6)の作文より(えみ先生/10.3週)

 私が思うには、幸運や不運は人間にとって努力や苦労をしたあとに行くことができる最後のホームではないでしょうか【評】人生を列車、幸運不運をプラットフォームにたとえるとはなかなか面白い視点。これからもいろんなたとえが使えるようにがんばりましょう

●友哉さん(いなさ/小6)の作文より(みのり先生/10.3週)

  「人生の消耗にたえられる人は、幸運な人である。」と、カソンは言ったと書いてあるが、ぼくはもう気力も体力も消耗してしまって、そろそろねむたくなってきた。 結局今回の感想文はうまくかけなかったが本文中にあるように、「それなりの長い長い努力や苦労」はしたつもりだ。(評)うまくかけなかったと言いながら、感想文をまとめるのに苦労している姿を文の内容と結びつけるなんて、すごい!!光ってる!!

●ちっピーさん(ちこ/小6)の作文より(ふじのみや先生/10.3週)

 うん、うん、くる、くる、運が来る。でも、実際には、運が来てくれるのではなく、本当は、こっちから運を呼ばなきゃいけないけど・・・。努力は人間にとってなんなのか。私にとっては、楽しいことについてくるおまけのようなものだと思う。評:ユーモアのセンスがあるね。楽しい意見を述べることができています。

●あつしさん(あむら/中1)の作文より(きょうこ先生/10.2週)

 「(親は子供に自分で分からないことを理解していってもらいたいと思っているのだと思う。)たとえそれがちゃんとした答えでなくても、その本などを見て覚えようとしたということで進歩していくのだと思う、まるで失敗しても前に進むかのように。」こどもが、自分の力でかべにぶつかりながらも進んでいくようすが目に浮かぶような、ステキな「まるで」表現でした♪ 

●晃章さん(あらか/中1)の作文より(きょうこ先生/10.3週)

 「便利さと引きかえに大切なものを失っていく。」おぉぉ、なんとリズミカルで鋭い指摘の文章だろう!! 心がキュットひきしまるような、名言のような文章だったね☆ 

●トトロさん(いけの/中1)の作文より(クマのプーさん先生/10.3週)

 名言に「理想に到達するための手段はまた理想への到達を阻む障害でもある」とあるように、「パパッ」とやろうと思ってたのに、かえってふりだしにもどるはめになってしまったと思う。【評】前後を紹介していないのでわかりにくかもしれませんが、まとめの部分にこの表現をうまく入れて、身近な具体例を引き立たせているし、まとめに重さを与えていて効果的でした。

●奈央さん(いしえ/中1)の作文より(メグ先生/10.3週)

 確かに科学は発達し、とても便利な生活をおくっているが、その便利になった分、何かが不便になっているのだ。【評】本来なら人間の幸福のために発達した科学が、実は、人間を不幸に導いている例はたくさんありますね。

●こめさん(いせか/中1)の作文より(きょうこ先生/10.3週)

 「(便利なものにはさまざまな欠点もある。)このようなことがあっても、なぜ、人間は楽な方を選んでしまうのか。僕は、その理由はそのようなことをする時間がないからだと思う。・・昔は、家族がたくさんいて、みんなで協力してやっていたようだ。」すばらしい! 自分で問題提起をして、自分なりの答えを考え出してみたんだね!! 崇明くん、学者さんみたいだ☆ 作文の内容もどんどんふくらんでいって、とっても深い内容のものになったね♪ 

●ホームズさん(なか/中1)の作文より(メグ先生/10.3週)

 「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない」と言った名言があるが、科学の進歩に頼るよりも、その科学を人間がどう使っていくかが大切なのではないだろうか。最近、いたるところで科学の進歩が目に付く。僕は、その進歩してきた科学を、大事に大事に使っていきたいと思う。【評】人間の幸福のためにあるはずの科学も、使い方一つで全く逆の結果になってしまうこともあります。「大事に大事に」と繰り返したところに、ホームズ君の思いが込められていますね。

●祐司さん(には/中1)の作文より(さかな先生/10.1週)

 しかし、「一人の敵も作らないものは、一人の友も持たない。」という名言もあるように、憎み合うだけのけんかではなければ、けんかというものは決して悪いものだとは思わない。大切なのは、けんかによって、より良い人間関係を深めていくことだと思う。★評:悪いけんかにならないためには、その後の対応が大切だね。「大切なのは・・・」というまとめが良かった。

  光る表現(中2−社) 2001年11月1週号

●SAPPHIREさん(ああす/中2)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 ヨーロッパの文化は、個人の独立という市民意識を長所として持っている。しかし、それは同時に愛や助け合いの乏しさという短所も伴っている。日本は、ヨーロッパの長所を取り入れつつ、短所を取り入れない新しい文化を創っていかなければならない。<評>10.2週の長文の要約です。簡潔かつ的確にまとめていますね。

●ナッキーさん(あうく/中2)の作文より(さかな先生/10.2週)

 そう考えると基礎としての知識は必要だが、それを自分の力で知恵に変えなければいけないと思う。★評:知識をいかに応用するか。そこに個性も表れてきそうだね。

●スライムさん(あめひ/中2)の作文より(こあら先生/10.3週)

 このように物の見方というものが作品の面白い面白くないなどを決める要素の一つだと思います。そしてこの見方と言うものは年や生き方によっていろいろとかわるものなのです。だから百人が百人とも面白いとは言わないのです。家にあるもう古いものでももう一度みたりする事で新しい発見や面白くないものも面白くなったりするかもしれません。【評】そうだね。だから一度、あまりいい印象を持たなかったからといって、決め付けることもないよね。

●実由記さん(いそほ/中2)の作文より(こあら先生/10.3週)

 私は、著者が言うように、幸運は努力と忍耐を必要とするということに賛成です。【評】作者の意見を自分の言葉にまとめて、賛成だということをつけくわえてくれたね。課題文がきちんと理解できているということが伝わってくるよ。

●潤之介さん(かな/中2)の作文より(けいこ先生/10.3週)

 社会に通用するようになるには、親の元から離れなければならない。そのためには、自立は必要だと思うが、それと引き換えに、とても、とても大事なものを失うのだけは絶対に嫌だ。それは、自然にありのままに接する素直さである。ほんのちょっとしたことでも感動し、それを不思議に思う。しかも、その不思議に思うことを恥じない。その気持ちだけは、無くしたくない。 評:「しかも……」が入ったことで、ぐっとよくなった。恥じる気持ちが、感動を遠ざけているということだね。 

●惣さん(やき/中2)の作文より(クマのプーさん先生/10.3週)

 僕が幼い頃見ていた「仮面ライダー」を最近見たけれど、小さい頃のようにわくわくしなかった。【評】わくわくの表現が的を射ていますね。面白くなかった、とするのとも違う微妙な感覚がうまく出ていると思いました。

●TERUさん(ふり/中3)の作文より(ミルクティ先生/10.1週)

 私は、今ではもう引退してしまったが、テニス部に入部して活動していた。一年中活動はしていたが、一番活発になるのが夏だった。県大会や区大会の試合が多くなり、練習もほぼ毎日になる。とてもきつくて、日に焼けて真っ黒になっていたが、「夏が来たー!!」と、夏を体で感じられて、すごく気持ち良かった。このように、季節感を感じる一つの方法は、その季節に合ったスポーツをすることだと思う。冬ならばスキーやスケート。夏ならば水泳。春秋ならばサイクリングにちょうど良い季節だと思う。ほかにもたくさんあるが、こういうスポーツをしていけば、気持ち良く季節感を感じることができるのではないだろうか。<評>季節感を感じる方法の一つとして、季節のスポーツを楽しむことをあげた部分。キラッと汗が光る、真夏のテニス…スポーツと季節感のつながりを、なるほどという例で書くことができたね。

●ひまわりさん(あなつ/高2)の作文より(こあら先生/10.1週)

 人はピラミッドで唯一自分というものが見えるのかもしれない。ピラミッドがまったく存在しないで自分という存在をしることができるのだろうか。きっとできないのだ。他人と自分を常に比較し、他人との違いを理解して、人は安心するのだ。【評】身分制社会や宗教にがんじがらめにされている社会というのは窮屈そうに見えて、実は人を安心させるものがあるのかもしれませんね。

 

 

 

 

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