KotobanomoriNo.737
言葉の森新聞
2001年11月4週号
文責 中根克明(森川林)
11月4週に先生から父母への電話面談(通信生徒)
通信で受講している生徒に関して、11月4週に清書の説明のあと時間がとれる場合、先生から父母への電話面談をします。日ごろの勉強の様子や今後の勉強の予定などについてご説明しますので、ご意見ご質問がありましたらおたずねください。 11月4週に電話面談の時間がとれない場合は、後日あらためてお電話をさしあげます。(特に金曜の生徒は11.4週の23日が休み宿題ですので、別の日にお電話をすることになると思います)
電話指導なしのオンラインのみで受講している生徒の保護者にはお電話をしませんが、ふだんのメールに書いてある講評をごらんになり、ご意見ご質問がありましたらお寄せください。
港南台に通学している生徒に関しては、12月に教室で父母面談を行ないます。日時はあらためてご連絡差し上げます。
11月4週は清書
11.4週は清書です。これまでの作文の中からじょうずに書けたものを選んで清書しましょう。
小学生の生徒は、できるだけ600字以上の作文にして、できるだけ漢字を使い、入れられそうなところにはたとえを入れて、空いているところに絵を描いて清書をしてください。しかし、まだ低学年の生徒や作文がまだ苦手な生徒の場合は無理に600字まで書かなくてもかまいません。
中学生以上の生徒は逆に、400〜500字に縮めて清書をしてください。
感想文を清書する場合は、できるだけ三文抜書きや要約は省略して、その清書だけで一つの作品としてまとまるようなかたちに直して清書してください。
くわしくは「学習の手引」をごらんください。
11/23(金)は休み宿題、11/29(木),11/30(金)は休み
11/23(金)は休みで宿題です。清書の週にあたりますので、先生の講評を参考に自分で清書の作品を決めて清書をしてください。23日(金)は休みなので先生からの電話はありませんが、先生の説明を聞いてから書きたいという方は、この日以外の平日午後4時〜8時の間に教室までお電話ください。(電話0102-22-3987) 担当の先生とは別の先生が説明します。
11/29(木)と11/30(金)は休みです。この日は電話も宿題もありませんから、家で読書などをして有意義に過ごしてください。
9月のアンケートより(その5)
9月にお寄せいただいたアンケートはこれですべて掲載しました。
このあと、12月1週に、12月のアンケート用紙をお送りしますので、ご意見ご質問をお寄せください。
●父母より(小4父母)
夏休みの宿題の読書感想文の書き方は、とても参考になり、子供に感想文を書かせることが初めて楽しく感じられました。ありがとうございました。また、機会がありましたら、今度は日記の書き方のアドバイスをお願い致します。▼教室より
夏休みに言葉の森新聞に載せた「読書感想文の書き方」は、レベルの高い指導を求める人にとってはものたりない感じがしたかもしれませんが、子供の勉強を指導するときに大事なことは、教わる子供自身が何を要求されているかはっきりとわかるような単純で明確な指導をすることです。ですから、日記を書くときでも、漠然とじょうずな日記を要求するのではなく、ふだんの作文指導と同様に、「『会話』と『たとえ』と『思ったこと』を入れて書こうね」というような指導をすれば、子供も目標を持って取り組むようになります。
しかし、実は、小学校低学年の生徒にとって毎日の日記の宿題はかなり苦痛です。また小学校中学年になると、毎日の日記はほぼ必ず形骸化してきます。ですから、小学校における日記の宿題は、生徒も先生も大変なわりにあまり教育的意義があるようには思えません。小学生の時期は、日記に力を入れるよりも、読書に力を入れていく方がいいと思います。読む力がつけば書く力の基礎は確実にできていきます。書く力だけを単独につけることはできません。書く力は読む力の基礎の上にゆっくりつけていけばいいと思います。
●父母より(中1父母)
中学生になって、部活が一番の生活です。そういう中で、毎週金曜日の「言葉の森」には真面目に通っており、安心しているのですが、少しマンネリな気持ちになっているのかなとも思います。難しい論説文などもどうにか読みとれるようにはなってきたのですが、自分の考えとして深めていくまでにはまだまだのようです。よろしくお願いします。▼教室より
公立中学における部活のウェイトは一般に大きすぎると思います。特に強い運動部に入ると、勉強の時間に支障が出るような運営を平気でやっています。子供は、周りの多くがそういう生活をしているので疑問を持たずにやっていますが、大人から見るとやはり、勉強よりもスポーツを優先するような今の公立中学の姿勢には疑問を感じます。もちろんしっかりした指導者は、勉強第一部活第二という原則を持って指導しています。公立高校でありながら全国大会の決勝戦に出るぐらいの運動部を持つ地元のある高校では、指導者が「成績が下がったら練習禁止」という厳しい原則で指導しています。しかし、スポーツのように勝ち負けがはっきりしているものはどうしても、指導者がその勝ち負けにとらわれてしまう傾向があるようです。ですから、現代の学校や社会の持つ歪みや偏りを是正して子供を全面的に成長させるのはやはり家庭の役割になってくると思います。中学1〜2年生の時期は、ちょうど論説文を書く語彙が育ちつつある時期ですから、小学校時代に比べて一時期書く力が低下したように見えることがあります。この論説文の語彙や考え方を早く育てるためには、やはり長文音読と難読が必要です。
●父母より(中1父母)
中学が遠く、また、部活をしていますので、教えていただく時間に間に合わなかったり、都合が悪くなったりなど、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。作文を書くことは好きで、子供なりに何とか続けたいと頑張っておりますので、これからもご指導をお願いいたします。▼教室より
中学生の時期はいちばん作文の勉強が続けにくくなる時期です。それは(1)この時期に書くことが苦手になる、(2)中学の勉強と作文の勉強の接点がない、(3)部活や定期テストで忙しくなる、などの事情が重なるためです。この時期は、細々とではあっても続けるという気持ちで勉強していくといいと思います。テストなどで時間がとれないときは、要約と感想だけの短い文章でもいいから書くとか、課題が何週間かたまってしまったら最新の週のものだけをまず取り組めばいいと割り切るとか、工夫が必要になってきます。
子供は自分自身ではなかなかこういう判断ができませんから、先生や親がときどきアドバイスをしてあげる必要があると思います。
●父母より(中1父母)
クラウン数による賞品についてですが、兄弟ともに希望するものがないようですので、できれば図書券をいただきたいのですが・・・。▼教室より
最初は、おもしろそうだからと軽い気持ちでスタートした賞品引き換えですが、目標があると、子供たちもやはりがんばって取り組んでくれるようです。賞品については、今後、子供たちが魅力に感じるようなものをそろえていきたいと思います。●父母より(小4父母)
ついつい形を整えたいと思いがちですが、まだまだ4年生、長い目で見なくてはと思っています。▼教室より
のびのび書くことと、形を整えることは、相反する関係のように見えますが、学年が上がってくると、形を整えた方がのびのびと書けるという面が出てきます。小学校の低学年のうちは、あまり細かい表現項目の指導はしませんが、しかし、この時期からどういうことを盛り込んで書くかということを少しずつ意識させて書くようにしていくと、学年が上がったときにも同じように意欲的に取り組んでいくことができます。逆に、低学年のうちに自由にのびのびと書くことだけで指導してしまうと、途中からだんだんと意欲が低下してくる傾向があります。
勉強には目標となるものが必要ですから、毎回「○○と○○ができるようにして、○○字まで書く」と課題をはっきり決めていくと、スムーズに書き出せるようです。
●父母より(小6父母)
言葉の森新聞を親子で楽しみに読んでいます。特に、オカメインコの「こと」と「ばの」、その後を期待しています。近くのデパート(そごう)のペットショップで見たら、本当にほほがピンクでおかめのようでした。その上、とても高価なのに二度びっくり。賞品でいただいたダーツは、壁にかけると玉がくっつかなく、ちょっとがっかりでした。
▼教室より
コトとバノは元気に暮らしています。オカメインコはオーストラリアでは野生で集団になって飛んでいるようですが、日本では1羽1万円もします。しかも、最初の年は寒さに弱く育てにくいので、飼っている人はまだあまりいないようです。しかし、1年目の冬を越すと丈夫で寿命も20年と長く、犬のようにべったりと人になつくので愛鳥家には人気の鳥です。
ペットを飼うためのいちばんのポイントは、人によくなつくということですから、鳥では、このオカメインコや文鳥などはおすすめです。一般に野生で集団生活をしているものは人間とのコミュニケーションをとれるものが多く、野生で単独で生活しているものは、人間にもあまりなつかないようです。
バノは部屋の中で放し飼いにすると、食事のときは箸をくわえて引っ張るし、仕事のときはペンをかじったりキーボードの上に乗っかったりするし、邪魔ばかりしています。首のところをなでてやると、犬や猫と同じでうっとりとしています。人が移動すると、お風呂場でもトイレでもどこでもついてきます。先日、お風呂に一緒につれていくと、しばらく湯船のふちで何やら考えていましたが、突然お湯の中に飛び込みました。もちろんおぼれたので助けてやりました。
賞品のダーツは、きれのボードにマジックテープのボールをつける仕組みになっていますが、マジックテープの力が弱いために、ボールをオーバースローで投げるとくっつかずによく落ちてしまいます。アンダースローで投げるとうまくくっつきます。もっと確実にするならば、ボードを床に置いて、ボールを山なりに投げるというやり方をしていくといいと思います。昔のビー玉の感覚です(笑)。今後、賞品の選択に更に力を入れていきたいと思います。
光る表現(小1−小3)
2001年11月4週号●クリリンさん
(いあし/小1)の作文より(けいこ先生/11.1週)「アンチンコンカーン。」これは学校のかねでは、ありません。ホンコンで見たアニメのたたかうシーンででてきたことばです。ホンコンの人たちは、こんなかんじでお話をしていました。 評:クリリンさんには、中国のことばがこんなふうに聞こえたのね。いったい何と言っているのだろう? 「学校のかねでは、ありません。」というせつめいをくわえたのがおもしろいね。
●なるなるさん
(いとほ/小1)の作文より(みのり先生/11.1週)わたしだけごうかくしていなかったからほんとうにがっかりでした。もうちょっとでなみだがこぼれそうになったけどぐっと、こらえました。(評)なるみちゃんのきもちがとてもよくつたわってきたよ。ファイト!!
●みのちゃんさん
(いぬほ/小1)の作文より(森川林先生/11.1週)ごはんになっとうをかけたら、おいしかったよ。おいしくて、みそしるのことをわすれていたけど、おもいだしてたべたよ。あさごはんのなかで、すきなものは、なっとうです。でもいちばんすきなのはだんごです。◆評:いいなあ。おもわず先生もたべたくなってきた。おみそしるをわすれちゃうぐらいおいしかったなんていわれると、なっとうもうれしいだろうね。あしたのあさごはんのおかずは、だんごになるかな?
●かっぴーさん
(いくす/小2)の作文より(けいこ先生/11.2週)(がっしょうのれんしゅうでは)わたしは、どならないできれいなこえを出すことがむずかしかったです。もしみんなでどなって歌ったら、ゲロゲロがっしょうだんみたいで、きたないがっしょうになってしまいます。 評:「もし……なら」と「……みたい」をうまく組み合わせられたね。ゲロゲロがっしょうだんというたとえもおもしろい。みんな天使(てんし)の歌声でがっしょうできたかな?
●充さん
(いさせ/小2)の作文より(スズラン先生/11.2週)「ぼくのクラスの先生」体育のとき、とびばこの上でさかだちとかできてすごいです。ほかにも七だんぐらいのとびばこをとべます。とってもおもしろい先生だけど、おこるとこわいです。:評:体育がとくいな先生の感じがわかりますね。みんなもとびばこがじょうずになりそうですね。
●リッチさん
(いしれ/小2)の作文より(けいこ先生/11.2週)(石うすを)ぐるぐる回して、すごい! とおいかけられないほどすごいはやさでまわしました。みんな、風にあたりたい! というほど、あせをかきました。そして、時間がたってから、あゆピーが「ねぇ、もうそろそろやめようよ。」、とゼーゼー言いました。 評:「……ほど」を使って、みんなのようすをくわしくせつめいできたね。「ゼーゼー」もくたびれたかんじがよく出ているよ。
●茉理枝さん
(いせう/小2)の作文より(森川林先生/11.2週)わたしのおとうさんがししょにじてん車をもってくれて、わたしは左足をペダルにおきました。まるで走るよういをしたかんじで、右足をおいてみました。おとうさんが手をはなして、そこに立ってました。わたしは、中ぐらいのはやさでペダルをふみました。まるで細い道をとおっているかんじでした。◆評:初めて自転車に乗ろうとするときのようすがくわしく書けた。緊張(きんちょう)の一瞬(いっしゅん)だね。
●さくらんぼさん
(いそら/小2)の作文より(スズラン先生/11.2週)「るすばん」お母さんが、「いってきます。電話がかかってきたらでないでいいからね。」と言いました。お母さんが行ったら、わたしは思いました。「しらない人がきたらどうしよう。」わたしは、へんなきもちだったので、大阪のおばあちゃんに電話しました。:評:初めて一人でしたお留守番、不安な気持ちが伝わりますね。「七匹のこやぎ」のお話を思い出しました。この日は上手にお留守番ができて良かったですね。
●ヤマユーさん
(ありは/小3)の作文より(けいこ先生/11.2週)LとRのはつ音のちがいは、Rは犬がおこっているときみたいに「ルルルルルッルッル。」のようにはつ音します。Lは、夜に虫がないているような感じで「ルッルッルッルッルッルッルッ。」とはつ音します。 評:日本語では、RとLは区別しないから、使い分けがむずかしいね。たとえを使って説明したのは、とてもわかりやすい。Rは舌(した)がまいている感じ、Lははずむような感じだね。
●真章さん
(ありる/小3)の作文より(スズラン先生/11.2週)「おや? これは?」この前、きのくにやへ行ったとき、ハリー・ポッターの「クィディッチ今昔」と「宇宙かん」を買いました。一番ほしかったのは、「クィディッチ今昔」です。なぜなら、学校で、「クィディッチ今昔って、おもしろいよ。」と、言われたことがあったからです。:評:書き出しがいいですね。一番ほしいと思っていた本が見つかったときのうれしさがでていますね。ほしかった理由もよくわかりましたよ。
●泰児さん
(いおと/小3)の作文より(ぴのこ先生/11.2週)最後にリレーをやってから、ついに結果発表です。最初の百けたの数字は、・・・赤が・・・四・・・白が・・・四、次の十けたの数字は、・・・・赤が・・・・・四・・・・白が・・・・・四。さてとうとう最後の一けたです。・・・・・・・赤が・・・・・・・・・0、そして白が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして一分たちました。まだ発表されません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・とうとう発表されました。(その時ぼくははらはらしていました。)ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャン!!白が四!!!!そのしゅんかん白のスタンドで「イエーーーイ、やったーーーー、白が勝ったー。」と言う大声がばくはつしました。【評】スーパードキドキのようすがよくわかるね。「ばくはつしました」もうまいね。
●まいまいさん
(いかす/小3)の作文より(さかな先生/11.2週)「お母さん。手伝おうか?」「あぁ、いいよ大変でしょ。」「大変じゃないって、やるよ。」まだ具も出来ていないのに、美味しそうな匂いに気付いた私は、すぐに今夜は餃子だ!と直感し、台所に飛んで行きました。 ★評:書き出しの場面。書き出しから、動きのある場面が描けたね。直感は大当たり。素晴らしい鼻だね!
●ゆうぎさん
(いくし/小3)の作文より(けいこ先生/11.1週)(学校のフェスティバルで)ぼくは、木の実の発表をしました。……(調べたことで)一番、ふしぎだと思ったことは、つばきの実をわるとあぶらが出てきたことです。あとわかったことは、昔の人が、かみにつばきのあぶらをつけて、おしゃれをしていたことです。 評:つばきあぶらは、天然(てんねん)のヘアークリーム・ヘアーオイルなのだね。黒かみをツヤツヤにするということで、人気だったみたいだよ。今も昔も、みんなおしゃれが大好きだったのね。
●りんちょさん
(いしろ/小3)の作文より(スズラン先生/11.1週)ぼくは、二度と病気になりたくないです。どうしてかというと、注射をうったり、にがい薬をもらって、にがい思いをしたくないからです。:評:病気になったときは、注射がいたくても、お薬が苦くてもがまんをしなければなりませんよね。なるべく病気にはかかりたくないですね。
●プリンさん
(いそり/小3)の作文より(クマのプーさん先生/11.2週)まだまだ学校にいてほしいです。【評】題名にもなっている「おきにいりの先生」に対するたくさんの気持ちをひとつに集めたような、いい言葉ですね。
●ウイングさん
(いたら/小3)の作文より(メグ先生/11.2週)お店の中で、一番どきどきしたのは、レジです。心臓がばくばくしました。おうちに帰って安心しました。【評】はじめてのお買い物。ウイングさんの緊張感が読む人に伝わってきます。
●ちーさん
(いぬえ/小3)の作文より(森川林先生/11.1週)わたしが、うっかりお友だちにいじわるをしてしまったとき、「そーっかー。こんどから気をつけるんだぞ。」といってくれます。わたしは、心があったかくなります。◆評:やさしいお父さんだね。こういう注意の仕方なら、心から納得(なっとく)できるものね。
●愛さん
(いねり/小3)の作文より(えみ先生/11.2週)とてもはずかしかったのでこの日は、休みたいくらいでした。【評】音楽会をまえにとてもきんちょうしていたんだね。この気持ちは先生もよくわかるよ!
光る表現(小4)
2001年11月4週号●ビーバーさん
(あにい/小4)の作文より(メグ先生/11.1週)僕は、悪戯をしたとき、苦笑します。でも、すぐばれます。でも、今回は、まるでいたずら職人のように知らんぷりとお笑いでうまくごまかせて、いい雰囲気になったと思います。【評】苦笑してしまうからばれるのでは?「まるでいたずら職人のよう」というたとえはよく考えたね。
●諒さん
(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/11.2週)ぼくは毎日学校へ通うのに電車を使います。使う電車は根岸線で本郷台から山手までの六駅乗ります。乗車時間は十七分です。◆数字や名前が正確。こういうふうに正確に思い出して書くことは大事だよ。
●直樹さん
(あろら/小4)の作文より(メグ先生/11.2週)ぼくは、野菜は、しいたけとなめこがきらいだけれど、買わなくてすんで、ふうっとため息をつきました。【評】お母さんからたのまれた買い物の中に、しいたけとなめこが入っていなくてよかったね。ほっとした気持ちがよくわかるよ。
●まいポンさん
(いこに/小4)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)あと何分かで予定の時こくなのに、運転手さんがおりてしまったのです。まるで、一時のうがとられたように頭の中がまっ白になりましたが、アナウンスで「日おう寺行きの方はこのままバスにお乗り下さい」と聞いて、のうが一発でもどりました。 評:変化する気持ちを、ユーモアを持ってあらわせたね。
●りんこさん
(いしか/小4)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)「さようなら」。という言葉が耳にへばりついてしまって、なかなかはずれません。なので、いいたくなくてもついつい、「おはようございまーす。」や「さようなら。」と言ってしまうのです。まるで、オウムになったみたいです。けんかをしたときや、つかれた時はいいたくないのですが、ついつい言ってしまいます。そういう時にはよく言うことをわすれてしまいます。 その時は、駅の人の顔を見ておもいだします。まるで、駅の人の顔に、答えが書かれてあるみたいです。 評:毎日のあいさつをどんな気持ちで続けているか、ユーモアのある〈●たとえ〉で表現できたね。
●淳也さん
(いしな/小4)の作文より(メグ先生/11.2週)変化球を投げたのは、自分だけでした。そのときは、自分がプロになっているみたいでした。【評】いつか、本当に満員のお客さんの前で変化球を投げることができるといいね。
●ヒマワリさん
(いすさ/小4)の作文より(こあら先生/11.1週)インターネットマスターのテストは、むずかしいというより、とーっても楽しかったです。【評】昔はパソコンが使える人は特別な人で、テストはいやなものだったはずですが…世の中変わったものですね(笑)
●YOTOさん
(いせい/小4)の作文より(ぴのこ先生/11.2週)はじめに干し飯を作った人は、たぶん暑い夏に農業にむ中でお皿に入れて持ってきたご飯のことを忘れてしまい、気がついたときにはカラカラにかわいていました。それをしかたなく食べたらあんがいおいしかったので「これは長く保存できるぞ」と思ったからだと思います。【評】何事もはじまりはふとした偶然からはじまるのかもしれないね!
●圭さん
(いそむ/小4)の作文より(スズラン先生/11.1週)「おまちどおさま」と、お店の人がラーメンを持ってきました。ぼくは、(わぁ、おいしそう)と思って、まるでおなかをすかせたライオンのようにかぶりついて食べます。「おいしい」といいながら食べ続けます。:評:大好きなラーメンを食べているようすがよく分かりますね。こんなふうにおいしそうに食べてもらうと、お店の人もうれしいでしょうね。
●ミニまろさん
(いそれ/小4)の作文より(けいこ先生/11.2週)(ハムスターのナッツを連れた、おばあちゃんの家までの)一人旅は、夏休み一番の思い出になりました。「ナッちゃん。ありがとう。おかげで心強かったよ。何もやってくれないけれど、いるだけで強くなれるんだよ。不思議だね〜。今度またいっしょに行ってくれるよね?」わたしのつきそいをしていてつかれたのか、ナッツはねながら、こくりとうなずきました。 評:初めての一人(と一ぴき)旅、いっしょに連れていったハムスターが、ミニまろさんに勇気を与えてくれたのね。ナッツには、ミニまろさんの言葉が伝わったのね。「こくりとうなずきました」がいい。
●ひろすけさん
(いてや/小4)の作文より(みのり先生/11.2週)今度は急な坂道がありました。ぼくは、足が止まらずこけました。こけた時、「ズズズズズー。」と音を立ててすべりました。ぼくが前を見たらすぐそこにがけがありました。でもなんとか、がけぎりぎりで止まりました。ぼくは、「あぶねー。」と言いました。(評)「あぶねー。」っていうかんじがよくわかるよ。
●卓哉さん
(いなと/小4)の作文より(こあら先生/11.1週)お母さんが角を出し雷をおとし、噴火するからだ。【評】お母さん、申し訳ありません。なかなか迫力のある表現だったので載せてしまいました…(笑)
●まりさん
(いにほ/小4)の作文より(こあら先生/11.1週)わたしはふらのに1年に2回行きます。夏には、山の上をゴンドラに乗りながらみどりにあふれたけしきを見たり、いろいろな所をさんぽしたりします。【評】富良野はさぞかしきれいなんだろうな〜、と思わせる表現だね。
●キティさん
(いぬこ/小4)の作文より(ゆうこ先生/11.2週)また寒い道を、早足で家まで帰りました。もう少しで、凍るところでした。家に入るとママが、ニコニコしながら「ごくろうさま!」と言ってくれました。そして、暖かいカレーをすぐ食べました。私は、ママに今日のお買い物のことを全部話しました。ママは聞いているのか、いないのか、いそがしそうにうなずいてくれました。私は、「仕事の後のご飯はおいしいねー。」と、思いました。【講評】ママの笑顔を見てほっとして、あたたかくなったマリアちゃんの気持ちが凝縮(ぎょうしゅく)して書かれています。
光る表現(小5−社)
2001年11月4週号●博美さん
(あちは/小5)の作文より(メグ先生/11.2週)王様シリーズを読んでいると、まるで自分が本の中に入ったみたいだ。【評】このたとえは、読書の楽しみを実によく表しているね。
●すみすみさん
(あない/小5)の作文より(えみ先生/11.1週)しかし次の日に言うのを忘れ、どんどん日にちが過ぎていった。 何日か後 、学校に行くと先生のところに行った。心臓が爆発して、死んでしまうかと思った。先生が、不思議そうな目でこちらを見ている。【評】大事なことを言い出せなくてドキドキしている様子がとても素直に表現できています。読んでいるほうまでドキドキしてきます(笑)
●健太さん
(いせつ/小5)の作文より(メグ先生/11.2週)本を二度三度とくり返して読むと、前には気がつかなかったものに気がつく。つまり読むごとに感動が深まるのだ。それは、まるで、いつも登っている山に新たなる発見があったような気分である。【評】5年生でこのようなたとえが使えるとは立派です。
●たこ焼きさん
(いとつ/小5)の作文より(ぴのこ先生/11.2週)分の時間ということも、必要だと思うけれど、やはり、今の生活がバランスがとれていて、今が一番なのかなあと思ってしまった。【評】自分の時間について、懸命に考えたんだね。自分にとって本当に大切な時間を見つけられるといいね。
●咲恵さん
(いなふ/小5)の作文より(ぴのこ先生/10.4週)それからお母さんたちは、患者さん達が、いたかったり、かゆかったり、悲しかったり、さみしかったりすると、体も心も助けてあげるのです。このそうにお母さんは、いろいろな役割をしています。その中でも一番大切なのは人の命を救ってあげると言う事です。
●さるっちさん
(やあ/小5)の作文より(メグ先生/11.1週)その人は、木登りが上手だったのに落ちたから、まるでことわざの、「サルも木から落ちる」のようだった。【評】まさにことわざ通りのことが起こったのね。きっと、木登りには自信があるからこそ、油断してしまったのでしょう。
●クリリンさん
(あかの/小6)の作文より(えみ先生/11.2週)木は生育した土地で使われる時,いちばんしっくりくるという。これは長持ちするという意味もあるが,わたしは暖かさが一番伝わってくるという意味ではないかと思った。【評】木といった自然素材の力を自分なりに良く考えて表現できています。
●SMILEY(^o^)さん
(あるわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/11.1週)「ゴシゴシゴシ・・・・・・。ゴシゴシゴシゴシ・・・・・・。」こするたびに、八年間たまっていた汚いよごれが出てきた。まるで八年ではなく十年間ほど洗わずに置いていた、臭い臭い、くつしたを洗っているよう。(笑)【評】十年間ほど洗わずに置いていた臭い臭いくつ下を洗っているよう!という表現がとてもおもしろいね。作文全体がパッと明るくなりました。(^o^)
●知紗さん
(いいく/小6)の作文より(きりこ先生/10.3週)ちょっとした優しさや心遣いで幸せは来る。なにも難しくない。そう思うと心が軽くなってまるで、生まれ変わったような気持ちになる。すると、これから先、いきていくのは楽しくなりそうだ。<幸せについて自分の気持ちを上手に表現しましたね。>
●美佳さん
(いうわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/11.1週)けれども、捨てた物はいくら見たいと思っても戻ってはこない。それに、似たデザインのスコップなら売っているかもしれないけれど、同じようなひびがはいったり同じような傷は二度とつけれるものではない。だから、古い物は簡単に捨てて良い物ではない。【評】捨ててしまってからでは遅いものね。捨てても良い物悪い物の区別をしっかりつけて捨てるようにしなければいけないね。(^o^)
●ラブトルさん
(いなわ/小6)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)ぼくは梨の水々しく、口の中でとろけるようなやわらかさと、あまずっぱい味が、好き評:こんなにおいしい梨、ぜひ食べてみたいなぁ。
●史子さん
(いぬは/小6)の作文より(こあら先生/11.1週)1700メートルとは、学校の校庭が200メートルなので。8周半走るのと同じ距離です。校庭を1周走ってから学校の周りを走ります。【評】数字だけを出すよりも、感覚的によくわかる説明をしてくれたね。距離のイメージが人によく伝わると思うよ。
●ゴマキさん
(いぬふ/小6)の作文より(スピカ先生/11.2週)この本は一目見ただけでおもしろいと思った。まるで私に読んでと言っている気がした。 評:お気に入りの一冊を見つけた瞬間を、たとえを使ってじょうずに表現できました。まさに運命の時という感じだね!(笑) このような本との出会い、大切にしてください。
●A.Lさん
(あそき/中1)の作文より(けいこ先生/11.1週)ミミズは土を豊かにするため、自然には欠かせない生き物となっている。でも、土を豊かにするのはミミズだけではない。ダニも豊かな土作りに貢献している(とくにササラダ二)。ダニと言うと、動物の血を吸う生き物と思われるが、吸血性のダニは1割にも満たない。残りの9割は、落ち葉や小虫を食べている。しかも、森や林では1㎡あたり約5万匹のダニがいるという。 評:課題文以外のおもしろい事例をわかりやすく紹介できた。農薬を使ったり、アスファルトで地面を固めると、ササラダニも死滅してしまうのだね。
●トトロさん
(いけの/中1)の作文より(クマのプーさん先生/11.2週)いろんな物の音を表すことができる。【評】工藤直子さんの詩を題材にしていることも手伝って、日常の言葉の枠を超えた詩的な言葉の表現力をよく指摘できていました。
●尚志さん
(いても/中1)の作文より(クマのプーさん先生/11.2週)「詩的」な言葉とはいろいろと町にあるファッションと同じで、世の中をより豊かに、より楽しく、よりおもしろくし、そして進歩させるためにあるのである。【評】なぜ人の心をつかむのか、なぜ人から指示されるのか、詩的というニュアンスを現代っ子らしくファッションに置き換えて、うまく表現していると思いました。
●木枯らしさん
(いとえ/中2)の作文より(ぴのこ先生/11.2週)このように、過保護や管理は素直でなくなったり、気持ちが反発したりします。けれども、自分ですると、できたときの達成感はとても大きいです。
●青ちゃんさん
(ひえ/中3)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)まず、自分たちが今まで作りあげてきた成果を見直してみることが大切だ。ひらがなやカタカナがその一つである。中国から伝わった漢字を、日本流に、使いやすくくずしていき、現在も、こうして使われている。真似から新しい型を生みだしてきたのだ。 評:実例には、このように「わかりやすく、意見に適した」ものを選ぶと、たいへん効果的ですね。
●○○○○さん
(うい/高2)の作文より(メグ先生/11.2週)確かに消費社会は、我々に思想、科学、生活を進歩させ向上させた。しかし、それによって家庭関係やコミュニティの絆は希薄になり、あまつさえそれすらも消費社会に適合させようとしたのだ。そして、そこにこそ私たちが家庭関係やコミュニティの絆を本当に必要としていることが窺い知れる。つまり、物質的な豊かさを実現した消費社会ではなく、心の豊かさを実現するような社会が、我々の求めるものなのだ。【評】物質的な豊かさが心の豊かさにつながらないことは明らか。人々が求めるのは、もちろん心の豊かさですね。
●稔央さん
(いつや/社)の作文より(森川林先生/11.2週)少数のエリートに創造的な仕事を任せることが当たり前だった組織の問題点を見事に解決して見せたのがLinuxだった。何か新しいものを作り出す作業なら、一度はLinux方式でやってみる価値がある。 例えば日本の憲法の新しいガイドラインを作り直すということに応用してみる価値がありそうだ。評:時事的な問題に大胆に自分の意見を適用したとろこがいいね。
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