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言葉の森新聞
2004年4月4週号 通算第836号
文責 中根克明(森川林) |
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今週号の表紙の絵は、あお先生が描いた森リンです。ホームページで見ると七色に光っています。 |
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■郵便局の口座振替が毎月6日、26日に |
郵便局を利用して受講料の口座振替手続きをしている方にお知らせです。 郵便局の口座振替は、これまで毎月3日(3日に振替不能の場合は23日)でしたが、5月から毎月6日(6日に振替不能の場合は26日)となります。 理由は、言葉の森から郵便局へのデータ送信が3営業日前までのため、月が替わってから最新のデータを郵便局に送れるようにするためです。 よろしくお願い申し上げます。 |
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■連休中の予定 |
教室の休みは、課題フォルダに書いてあるとおりです。 4月29日(木)30日(金)が休みです。 5月1日(土)はあります。 5月3日(月)4日(火)5日(水)は休み宿題です。 5月1週の言葉の森新聞と山のたよりは、4月28日ごろに発送する予定です。 |
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■賞品に言葉の森のロゴ入りシャーペンを追加 |
賞状の山をリニューアルしました。現在の賞状とクラウン数と賞品が確認できます。また、賞品の注文もこのページからできます。 http://www.mori7.com/yama/ この賞品に、新たに言葉の森のロゴ入りシャーペン(50クラウン)を追加しました。 プラチナのZeroShinというシャーペンで、青い本体に銀色で「――――――青い空と言葉の森」というロゴが入っています。 このシャーペンは、重量が7グラムと軽く、残りの芯が0.5ミリまで使え、しかも先端を紙に押し付けると芯が出るポイントプッシュ機構がついています。しかも安い(笑)。私(森川林)も愛用しています。 今後、いろいろな賞品に、「雲が流れる言葉の森」「山の向こうに言葉の森」「今日も元気でがんばろう言葉の森」などロゴ入りシリーズを追加していく予定です。 |
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■手伝ってもらいながらいい作文を(あおぞら(あお)先生) |
少し前になりますが電話面談を行ないました。おうちの方のお話でいちばん多かったのが“作文を書くのがたいへん”“親が手伝ってやっと書けている”というものでした。 でも、それはちっとも心配することではありません。毎週、新しい作文を、課題に沿って、しかも、それぞれの項目を入れながら書くというのはとてもたいへんな作業です。上手になってくるとかえっていいかげんに書けなくなり、時間がかかってしまうということもあると思います。 ですから、なるべく自力でとか、なるべく早くなどとせかさずに、参考になりそうな話をどんどん教えてあげながら、気楽に書かせてあげればいいと思います。大人が次々言うヒントから子どもたちは発想の仕方というものも学んでいるはずです。また、聞いた話から作文を仕上げられればそれはその子の実力です。作文は説明されたからといって書けるものではありません。 課題や項目が少し難しく感じても、大人に手伝ってもらいながら、大成功の作文を書き上げる感覚をたくさん味わっていってほしいものと思っています。 ![]() |
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■得意な科目は(スフレ(なえ)先生) |
![]() みなさんの得意な科目は何ですか? 国語、算数、理科、社会のなかで、どれでしょう。 ある生徒さんから同じ質問をされて、私は「国語と算数」と答えました。どちらかというと、算数の方が好きなんですが。でも、計算は苦手で、文章題の方がずっと好き。……でも、社会の中では地図を見ることが得意。歴史の中では平安時代が好き。理科は全体的に苦手ですが、電気のことならほんの少しわかるし、科学関係のテレビ番組を見るのが大好き。 なんだか、どの科目もすこしずつ好きなところがあるようです。 中学・高校へと進むと、今勉強している科目はどんどん細かく分かれていきます。その中で、自分の得意、好きな科目もいろいろ出てくるのではないでしょうか。結局、大学に進学するときはその中の一つを選んでもっとくわしく勉強するわけですが、少しは得意なのに選ばれなかった科目も、決して捨てたものではない、と思うのです。 私は高校時代、国語と英語と数学の成績がよかったのですが、大学は英語を選びました。(理由は秘密(笑))けれど、大学を卒業して就職したのはコンピュータの会社でした。採用試験では英語も国語もなく、数学の力だけで合格し、入社した後もずっと数学を使っていました。そしてその会社をやめた今、作文の先生をさせてもらっています。つまり、国語の力を使っている、ということでしょうか。 今も英語を捨てたわけではありません。なんとか、英語の勉強を再開できないかともくろんでいます。そして、コンピュータも続けています。もちろん、国語も楽しんでいます! 学校に行っている間は、なんとなく好きだったり、授業がおもしろかったり、成績がよかったりするだけの科目でした。ですが、結局は得意な科目はどれもこれも自分の人生をうるおしてくれるものだなぁ、と感じています。最初に書いた、「地図を見るのが好きなこと」も旅行の計画を立てるときに役立っているし、道に迷うこともあまりありません。電気のことももちろん役立っていますよ。なんせ、電気製品の配線にこまったことは一度もないんですから。 今は得意な科目がよくわからない人も、いずれ「あれ、これなんとなく好きだぞ」と思えてくるものが現れます。わかっている人には、細かく分かれていくなかで、「ここはもっとくわしく勉強したい」と思えてくるものが出るかもしれませんね。 みなさんは、まだまだ学校での勉強が続きますね。時間はたくさんあります。ゆっくり、自分自身を見つめていきましょう。 |
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■挨拶のひとことを(スズラン(おだ)先生) |
桜とともに、4月は入学、進級のシーズンですね。 新しい環境に入っていく人が多い4月ですが、いろいろな人との出会いが始まる季節でもありますね。そこで、今月は挨拶の大切さを考えてみました。 みなさんは挨拶をきちんとしていると思いますが、近頃の大学生でさえ、基本的な挨拶「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」「ありがとうございます」など、きちんとできない人が増えているようです。「いただきます」「ごちそうさま」「すみません」なども大事な挨拶ですね。 言葉の森の港南台教室でも、私が教室で担当していたときは、挨拶の「こんにちは」「ありがとうございます」など、忘れてはだめといつも言っていましたから、きっと、いまでも挨拶には厳しいはずです。挨拶を無視する生徒には、顔をのぞき込んで「こんにちは」としつこく言っていたものです。そうすると、にっこりと「こんにちは」の返事が返ってくるので、ヨシヨシとなるわけです。 なぜ、挨拶をしたほうが良いか、しなくてもべつに……、など意見があるかもしれませんが、挨拶をすることは礼儀としての基本的なことだと思います。この礼儀が躾につながっていくようです。 先日、挨拶を交わしたことで、風邪も治りそうないい気持ちになったことがありました。 私がときどき行く内科医院でのできごとです。この医院はマンションの一階にありますので、入り口は普通のドア、人が一人立つといっぱいになるような玄関なのです。ある日、私がドアを開けると、高校生の男の子が(近くの私立校の制服で高校生とわかりました)、帰り支度で床に腰をおろして鞄を横に置き、靴のひもを結んでいるところでした。玄関は私が入るだけでいっぱいだったので、立ったままでいました。そこでのやりとりです。 A君 「すみません。」 私 「あっ、いいのよ。どうぞ。」 A君は身支度が済んで立ち上がり、自分が履いていたスリッパを棚に入れ、別のスリッパを私のために揃えて置いてくれたのです。 A君 「 どうぞ。」 私 「あら、ありがとう。おだいじにね。さようなら。」 A君 「さようなら。」 という、たったこれだけの会話を交わしたのですが、その心遣いに私は感心し、きっと家での躾がきちんと身についているのだろうと、ほのぼのとした気持ちになりました。 知らない者どうしが、ちょっとした挨拶をすることで、どんなにか心が和むということを実感したできごとでしたが、挨拶は、普段言い慣れていないとなかなかできないものかもしれません。道を譲ることもなかなかしない人が増えている昨今、こんな体験をすると、躾のなかでも、挨拶をすることがいかに大切なことか、忘れてはならないことだと思いました。 クラスがかわったり、新しい先生や知らないお友達との出会いが増える4月、堂々と、ひとこと「こんにちは」などと声を出してみましょう。 それでは、4月も元気でがんばっていきましょう。新しい学期が始まるのですから。 |
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■自分なりのたとえ(はち(たけこ)先生) |
みなさん、こんにちは! いよいよ4月、新学期ですね。新しい教室、新しい教科書。たくさんの花や、木の若葉のかおりにつつまれて、きもちも新しくなるときですよね。新しい先生、新しいクラスメートになった生徒さんもいるでしょうか。作文教室言葉の森のほうも、はりきってとりくんでくださいね! でも、私は、みなさんから来る封筒をひらくときは、いつもまるで新しい季節を待つようなときめきを感じています。 というわけで、今回は、みなさんの「たとえ」特集です。「たとえ」という課題(かだい)は、全部の学年に、共通しています。「たとえ」を考えることによって、自分なりの、もののみかたができるようになるからです。みなさんの中でも、毎回「たとえ」を入れようとがんばってくれて、だんだんと、「自分なりのたとえ」ができるようになった人がたくさんいます。その中から、少ししょうかいしてみますね。 まずは、小学校3年生(4月から4年生ですね!)あやっちーさん。「つくしはまるで小さい男の子があちこちであそんでいるようでした」。春のはじめ、まだ寒い中で、つんつんと、背をのばしているつくしのげんきなようすがよく出ていますね。次に、2年生(4月から3年生)のりっちゃん。「レクイエムの歌は、まるで、バラの花のようにきれいなきょくでした」これは、合唱コンクールで「フォーレのレクイエム」という曲を歌ったときのことです。みんなの声がひとつになって、ふわっとひらくようすが、よい香りとともに感じられます。4年生(4月から5年生)のみのちゃん。「きゅうしょくちゅうは、まるでとうきょうみたいに人口がおおくてうるさいほどの音が出ているみたいです」これは、おもしろいですね。先生は、東京の新宿駅や渋谷駅のすごいうるささを知っています。それから、学校の教室のうるささも知っていますよ! 自由時間はこれくらいうるさい教室のほうがいいですね。今度は、小学校1年生(4月から2年生)のはるたん。「さいしょは、足が羽のようにかるかったけれどだんだんぞうがのっかっているようにおもたくなってとべなくなりました。」これは、なわとび大会の作文です。なんと、学年で2位、9分もがんばってとんだのだそうですよ。最後に6年生(4月から中1)の雪乃さん。「私は、毎年の正月、すごい量の「おもち」を食べて太ってしまう。というより、ほっぺたがまるでおもちでうまったみたいにぷくぷくになってしまうのだ」。ぷくぷくのほっぺた。かわいいですね。 高学年以上の生徒さんは、むずかしい課題がほかにもたくさんありますが、たとえのほうも、わすれないで入れてくださいね。新しい生徒さんには、これから「まるで」の説明をしていきます。はじめは、かんたんな、たとえでいいですよ。本などでよんだたとえをそのままつかってもいいです。くりかえすうちに、自分なりのたとえが出てくると思います。 「たとえ」は、効果的に使ったら、作者のいいたいことを読者におもしろく印象づけるはたらきもあります。まるで・・・えーと・・・まるで・・・ああ、思いつかない!・・・ ![]() |
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