言葉の森新聞
2006年10月1週号 通算第953号
https://www.mori7.com/mori/ |
森新聞 |
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■読解マラソン集の使い方について |
10月から、課題フォルダの中に読解マラソン集が加わりました。(小1以上) この使い方を説明します。 まず、自習の仕方から。 |
●自習の仕方 |
(1)長文のある週は長文音読をしてください。→先生が長文の穴埋め問題を出します。(特に希望しない人には出しません) (2)読解マラソン集(小1以上)を毎日3編程度(慣れないうちは1〜2編でも可)を目安に音読してください。→インターネット上で4週に読解テストができます。(希望者のみ) (3)毎日読書をしてください。(これまでの短文暗唱はありません) 次は、読解マラソン集の活用の仕方です。 |
●読解マラソンの活用の仕方 |
(1)読解マラソンは、自習の一部として音読するだけでけっこうです。 (2)インターネットを活用して、読解マラソンの記録とテストをすることができます。(希望者のみ) ※「希望者のみ」としたのは、多忙のために記録やテストのできない人、インターネットに接続できない人などがいるためです。 生徒であれば、だれでも読解マラソンのページで記録やテストが出来ます。 http://www.mori7.com/marason/ では、記録とテストの仕方です。 |
●読解マラソンの記録とテストの仕方 |
(1)「みんなのページ」で、生徒コードを入れます。 (2)自分のコードのところをクリックすると、「自分のページ」に行けます。 (3)「状態の確認」を送信します。 (4)読解マラソンでこれまでに読んだ累計分を○編目の○回目という形で記録します。 (5)マラソン選手をクリックすると、「ゲームの森」に行けます。 (6)ゲームをクリアすると、アイテムが手に入るので、「自分のページ」に戻ります。 (7)自分のページで「状態の確認」をすると、アイテムの着脱ができます。 (8)アイテムショップでは、アイテムの売買ができます。 (9)毎月4週目は、「問題のページ」をクリックすると、読解問題ができます。 くわしい図解説明は、読解マラソンのページに載っています。 読解マラソンの記録やテストをするので、希望者だけでけっこうです。 |
■賞品の引き換えについて |
10月から、これまでの賞品一覧表の賞品数を減らし、新たに記念メダルを賞品に加えます。 賞品数を減らす理由は、多様な賞品を少しずつ用意していると、在庫不足になることがあるためです。今後の賞品は、在庫の多いものを中心にしていきます。 記念メダルは、言葉の森オリジナル賞品です。幅34ミリ厚さ3ミリの透明のメダルの中に希望の写真や絵を入れることができます。 いずれも、ホームページから注文できます。 http://www.mori7.com/yama/ |
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■10月からの清書について |
これまで、毎月の清書は、同学年のグループ5人程度の作品を印刷していました。このグループは、字数や点数が同じぐらいの生徒で、学期ごとに決め直していました。 しかし、グループごとに清書を印刷するので、清書の提出の少ないグループでは掲載作品が少なくなってしまうことがありました。 そこで、10月4週から、これまでのグループごとの清書印刷をやめて、清書をコンクールとして扱い、学年ごとに上手に書けた作品を3〜5編印刷する予定です。 印刷された作品以外の上手に書けた作品は、ホームページ上では見られるようにしたいと考えています。(インターネットから送信した清書は現在でも自動的に見られます) また、小学2年生以下の生徒については、これまでどおり全作品をグループごとに印刷したいと考えています。 詳細は、9月の清書がまとまったころにまたお知らせします。 |
■ギーチョン・リー・リー・チンチロリン(こう/ふつ先生) |
まだまだ暑い日が続くのかと思っていたらすっかり秋めいてきましたね。虫の声も聞こえてきました。先生は夏の終わりの夕暮れに虫の声が聞こえてくるともうすぐ秋だなぁと思います。木の上ではヒグラシが鳴き、草の陰では虫が鳴く。空は夕焼け。暑さも少し和らいで海から吹いてきた風が窓から入ってくるとあぁ幸せだなぁと思います。 みなさんは虫の声をどのくらい知っていますか? 先生はコオロギやスズムシくらいしかわかりません。せっかくたくさんの声が聞こえるのにそれでは少し残念なので調べてみました。 ○ スズムシ 「リーンリーン」と響く(ひびく)声で鳴きます。 ○ マツムシ 「チンチロリン」と鳴きます。 ○ キリギリス 「ギーチョン」と鳴きます。昼間からにぎやかに鳴くそうです。 ○ クツワムシ 「ガチャガチャ」と鳴きます。たくさん鳴いているとすごくにぎやかです。というか、うるさいです。 ○ コオロギ 「リーリー」と鳴きます。公園など結構どこにでもいますね。 きれいな声、そうでもない声を聞かせてくれる虫たちは、もっともっとたくさんいます。そんな虫を探しに草むらや公園に出かけるのもおもしろそうですが、ただ体に染みいる(しみいる)虫の音を感じるというのもすてきです。涼しくなった夜空に中秋の名月(今年の旧暦8月15日は、10月6日です。)。虫の音色にただ聞き入れば、いつのまにか自分が秋の夜空に吸い込まれるような気もちになりそうですね。 |
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■冥王星をめぐって(はつこ/そうよ先生) |
「冥王星 惑星から除外」 テレビで耳にしたひとも多いと思います。この発表は夏休みが終わろうとしている8月の末でしたね。自由課題の宿題で天体について調べていた人は、あわてて修正しなければならなくて大変だってしょう。事実、私の子供が通う小学校の「夏休み自由課題作品展」をみにいったところ、太陽系の惑星を模型で作ってみせていた作品には、土台となるところに鉛筆書きで「冥王星は惑星ではありません。」と注が書き込まれていました。今さら粘土でつくった冥王星を取り除くようなことをすれば作品が壊れるおそれもありますね。作った生徒さんも悩んだでしょう。でもこれは国際天文学連合(IAU)によって惑星の定義がきちんとなされた年、2006年を示す記念の作品になるでしょう。 科学の発見というと、私などは単純に「増える」というイメージがあります。ないと思われていたものがあった、ということが発見なのだから、ものの名前はどんどん増えていく。「冥王星を惑星から除外する」というニュースが出る直前の「惑星が12個に増えるかも」というニュースのほうが、そうかもしれないね、と思って聞いていました。これは火星と木星の間の小惑星「セレス」と、冥王星より大きな軌道をえがく「第十惑星(2003UB313)」と冥王星の衛星「カロン」の三つを惑星と認めようという動きでした。でも、惑星は増えるどころか減ってしまったんですね。太陽系が小さくなった気がする?! 世間の反応として 「冥王星が消えてなくなるわけじゃないさ」 のようなはげましの言葉がありました。 「覚えるのに語呂が悪い」 というわがままな言葉もありました。その中で 「冥王星は心の問題です。」 とユニークな発言をされた人がいました。漫画家の松本零士さんです。 彼の代表作であるアニメ『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』では冥王星は重要な場所として設定されています。いかに彼が冥王星を重要視していて、作品の世界をつくっていったか。ビデオを借りて確かめてみても面白いですね。(『銀河鉄道』は第5話「迷いの星の影」、『ヤマト』第10話「さらば太陽系!!銀河より愛をこめて」) 「人は人生をかけた旅にでるとき、あるところで決断や覚悟をしなければならないのです。それが境のところで、太陽系のはずれの星である冥王星なのです。ふるさとを離れるときにはみな立ち止まるでしょう。」 ラジオで松本さんは訴えておられました。 今までとは違う世界に踏み出そうとするとき、心に深い葛藤がうまれる。なるほどたしかにそうかもしれない。 「冥王星格下げ」の発表の本質は太陽系がもっともっと広がったということです。冥王星よりも遠くに冥王星に似たもっと大きな星があることが分かって、さらに小天体もいくつもあることが分かって、太陽系はさらに広がっていくのですね。天体の発見が増えることによって惑星の数は減ることになったけど、そのぶん宇宙はまた広くなりました。 ひとつの星を見つめることで、太陽系のさらなる広がりに目を輝かせるか、ショックで言葉を失うか。星をめぐって人は様々にもの思うのですね。 |