言葉の森新聞
2009年12月1週号 通算第1105号
https://www.mori7.com/mori/ |
森新聞 |
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■12.1週はメール便でお送りしています |
11.1週、11.3週と続けて、12.1週も、郵便ではなくメール便でお送りしています。 配達状況を見て、郵便による配達とそれほど変わらない地域は、1月からメール便で「山のたより」などをお送りする予定です。 |
■【重要】12.1週作文進級テスト(再掲) |
12.1週に、作文進級テストを行います。 提出が遅れた場合は進級できません。(12月8日ポスト投函まで) 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の●印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「ダジャレ」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。 手書きで作文を書く人は、項目ができたところにシールをはっておいてください。 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目シールをチェックしてあげてくださるとよいと思います。 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。10月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。 |
■11月22日(11.3週)以降に体験学習を始められた方の自習について |
言葉の森では、これまで課題の長文の音読と暗唱を中心にした自習をしていました。「体験学習の手引」や「学習の手引」などにもそのやり方が書いてありますので、体験学習を始められた際にその方法で音読と暗唱の自習をされている方が多いと思います。 しかし、これまでのやり方は、暗唱の方法があまり詳しく説明されておらず、また課題の長文によっては暗唱しにくい文章もあったため、11月3週から「暗唱の手引」と「新しい暗唱用長文」を送って暗唱する形にしました。 11月22日以降に体験学習を始められた方には、体験学習とこの新しい暗唱の仕方を同時に説明するのは難しいため、「暗唱の手引」などは送っていません。当面、体験学習の説明と指導のみをしていき、入会後、毎週の勉強に慣れてきた時点で、あらためて「暗唱の手引」と「暗唱用長文」をお送りして説明する予定です。 したがって、11月22日以降に体験学習を始められた方は、毎日の自習はまだしなくてよいか、又はとりあえず「学習の手引」に載っているやり方で自習をしていってくださるようお願いいたします。 |
■受験コース課題の発送が授業開始ぎりぎりになることも |
受験コースの課題は、毎月月末に発送しています。12月は受験コースの希望者が多く、またそれぞれの志望校の傾向に合わせて課題を調整する必要のあるものが多いため、発送が授業開始にぎりぎり間に合うような日程になる可能性もあります。ご了承ください。 |
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■暗唱のコツは早口と回数と暗唱用紙 |
11.3週にお送りした「暗唱の手引」による暗唱のチェックが12.1週からスタートします。 暗唱のコツは、自分の耳に聞こえるぐらいの声を出して(つまり黙読ではなく)、ある程度早口で(つまりひとつながりの歌を歌うような感じで)、ある決まった回数を繰り返す(つまり無理に覚えようとするのではなくただ反復する)、ということです。 回数を数えるのに、暗唱用紙を切り取って使うとやりやすくなります。指を折って数えたり、「正」の字を書いたり、タイマーで計ったりする方法もありますが、暗唱用紙を折っていくやり方がいちばんスムーズにできるようです。 ただし、これまで自分流のやり方で暗唱がうまくできていた方は、そのままそのやり方を続けていってください。例えば、暗唱用長文をビニールでくるんで、お風呂でお母さんと一緒に読んでいるという人も何人かいます。また、自分で録音をしてそれを聴いて覚えているという人もいます。それらのやり方でやりにくくなったときに、暗唱用紙のやり方を検討してください。 一般に、小学校低中学年の生徒は暗唱がすぐにできますが、中学生や高校生はなかなかできない人が多いようです。これは時間的に多忙なこともあると思いますが、それよりも暗唱という勉強に慣れていないという理由が大きいようです。 しかし、今回のやり方で長文の暗唱ができるようになれば、同じやり方で英語の文章の暗唱をすることもできるようになります。英語の勉強法としてよく引き合いに出されるシュリーマンの独学の学習法は、もっぱら音読と暗唱でした。今回の長文の暗唱で、長い文章の暗唱も手順を追ってやっていけば意外と簡単にできるのだと実感できれば、英文の暗唱にも応用しやすくなると思います。 暗唱についてのご質問は、父母の広場( http://www.mori7.com/nohara/hubo/ )、質問の広場( http://www.mori7.com/nohara/situmonn/ )、又は事務局へのお電話によるお問合せ(0120-22-3987 平日9:00-20:00 土曜9:00-12:00 )など、ご都合のよい方法でいつでもご遠慮なくお寄せください。 |
■森リン大賞の基準について |
10月の森リン大賞は、それぞれの学年で100人ぐらいの生徒のうち、約10分の1の10名をベストテンとし、「題名」「名前(ペンネーム)」などを掲載しています。 また、そのベストテンの10名の中で3〜8名の生徒は「作文」も掲載しています(スペースの関係で低学年は多く、高学年は少なくなっています)。 ベストテンの基準は、森リンの総合得点ですが、総合得点が同じ場合は表現点の高い方が上位になります。表現点も同じ場合は、表示されていない小数点以下の表現点の差で上位が決まります。 表現点を上げるコツは豊富な語彙を使うことで、作文中に同じ語彙が何度も出てくる場合は語彙を多様に変化させると点数が高くなります。 例えば、「くたびれた」という言葉が何度も出てくる場合は、「疲れた」「足が重くなった」「体力を使い果たした」などいろいろに変化させると点数が高くなります。しかし、その高くなる割合はほんのわずかです。 点数を上げる主なコツは、 1、学年の200倍以上の字数を目標にする(小4なら800字。小6以上は1200字) 2、漢字で書けるものは漢字で書く(ただし漢字が不自然に多すぎると点数が低くなります) 3、語彙の種類を多くする などです。 今回の森リン大賞はベストテンの表示だけでしたが、こういう形だとベストテンに載らなかった子はせっかく書いたものが表示されないので張り合いがないと思います。 今後は、ベストテンのようなものだけでなく、自分が過去3ヶ月でどういうふうな得点と作品だったかというようなことがわかるものも載せていきたいと思います。 「山のたより」には、同学年のベストテンしか掲載していませんが、下記のページには全学年のベストテンが掲載されています。 http://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php |
■講師と父母の連携を密にするためのメール連絡とブログの活用を検討中 |
これまで、講師と父母の連絡方法として電話、手紙、葉書、ウェブ掲示板などの方法をとってきましたが、それらの方法は、簡易な連絡には向かない面がありました。 そこで、父母の皆様のPCメール、又は携帯メールに講師から直接メールで連絡がとれるような形を作っていきたいと思います。メールを利用する形であれば、ごく簡単な連絡、例えば、「今日の暗唱はよくできましたね」「今日の電話の説明は難しいけどわかりましたか」などというやりとりもしやすくなると思います。 また、これまでは毎月、講師の学級新聞を「山のたより」に掲載してきましたが、今後、講師のブログを学級新聞の代わりに活用していきたいと思います。ブログの設定によっては、父母や生徒のみなさんが、講師のブログにコメントを書き入れる形でのコミュニケーションがとれるようになると思います。 |
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■付箋読書、問題集読書、読書ノートと読書日記、読書の記録コーナーを開発中 |
通学教室では、これまで付箋読書という方法で毎週本を1冊読むようにしていました。 12月からは、毎週1冊ではなく毎日学年の10倍以上のページを読み、読書ノートに読書日記(4行の引用や感想)を書くという形にしました。これは、読み書きの力というものは、週に何回か勉強としてやるよりも毎日の生活として欠かさずに取り組んでいった方がよいという考えからです。 また、通学教室の高学年の生徒については、12月から付箋読書の代わりに問題集読書を始めることにしました。小学5・6年生の生徒については中学入試の問題集、中学生の生徒については高校入試の問題集、高校生の生徒については大学入試の問題集のいずれも問題文だけを毎日6ページ以上読んで、読書ノートに4行の引用や感想を書いていく形です。 また、今後毎日の読書日記のほかに、本を1冊読み終えたときに記録できる読書コーナーをウェブ上に作る予定です。問題集読書の場合も、40ページ読み終えた時点で本を1冊読み終えたのと同じ記録ができるようにします。 この読書コーナーの本はアマゾンなどとリンクしておき、同学年の生徒がどのような本を読みどのような感想を書いているかがわかるような形にしたいと思っています。 |
■言葉の森の未来展望―日本語作文教室 |
言葉の森は、作文小論文指導が出発点です。他の国語関係の教室では、作文指導は最終到達点のようなものになっていると思います。 言葉の森では、最初から作文(特に大学3、4年生に対する作文)を教えていましたが、その土台となる、漢字力、読解力、国語力などは、基本的に学校で済ませているものと見なしていました。国語力の土台は、学校、家庭、又は独学で十分だと考えていたからです。 しかし、小中学生の生徒の中には、国語力の土台を求めるニーズもかなりありました。また、実際に子供たちに作文を教えていると、読む力の土台ができていて初めて作文力が伸びるということも分かってきました。 そこで現在、作文指導のほかに、音読、暗唱、付箋読書、問題集読書、漢字書き取りなどのオプション教材を開発しています。これらの国語力の土台を今後強化していくと、それは作文にとどまらず、日本語教育ということになってきます。 すでに中国や韓国の人から、言葉の森で日本語を受講したいという問い合わせが何件も来ています。しかし、言葉の森の教材は日本語が母語でないと勉強は難しいとしてそのつどお断りしてきました。 一方、韓国や中国以外に、オーストラリアやニュージーランドでも、近年日本語学習熱が盛んになっています。なぜ外国の人が日本語を学ぶ学びたいかというと、日本にそれだけの文化的発信力があるからです。例えば、アニメの文化、ブログの情報、出版物の情報などです。また、日本の科学技術力や経済力も、日本文化の魅力となっています。 更に最近わかってきたことですが、日本語における表意文字と表音文字の混在が理解力と創造力を高める言語的OSになっているのではないかということがあります。日本では、幼児期に英語のRとLの区別をする力をつけるための英語教育が行われているところがあります。同じように、世界の各地で今後、頭をよくするための言語的OSとして、子供のころから日本語を学ばせるという動きが出てくることも考えられます。 このように考えると、世界にわかりやすく日本語を広めることが日本語教育のこれからの役割の一つになるのではないかと思いました。 言葉の森は現在日本で作文教室を運営していますが、将来は世界で日本語作文教室を広めるような展望を考えています。 春と夏は日本で勉強をして、秋と冬は暖かいオーストラリアで勉強する、というようなことができれば個人的には理想です。なんだか渡り鳥みたいですが。 |
■量から質への転化となる毎日の読書と作文 |
船井幸雄氏は、「超プロ」になるための条件として、経験数の多さを挙げています。船井氏は、40年間5万件を超える経営コンサルティングを行うことで、一目見ればその会社をどうしたらよいかがわかるようになったそうです。 波多野誼余夫(はたのぎよお)氏と稲垣佳世子氏は、その著書の中で、やはり物事が得意になるには、3千時間から4千時間の時間をかけることが必要だと述べています。これぐらい時間をかければ、その分野のプロになれるということです。 読書にも似たようなところがあります。ある冊数を超えると、読書が習慣になってきます。 作文も同じです。毎日文章書いていて、書く量がある回数を超えると、書くことが生活の一部になってきます。毎日、日記をつけるような人は、このような習慣になっているのです。 文章の力をつけるためには、月に1回じっくり作文を書いて提出するというような勉強法だけではなく、毎日何かを書いていくというような勉強法が必要です。 そこで今考えているのは日記指導です。読書ノート使って読書日記という形で進めていくことを考えています。 |
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■ハワイの「あお」先生から教室新聞 |
ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。 続きのページは、下の画像をクリックしてごらんください。 |