言葉の森新聞
2010年2月2週号 通算第1114号
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森新聞 |
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■2月11日(木)は休み宿題(再掲) |
2月11日(木)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987) 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php |
■暗唱長文(幼・小1・小2 2月)「フナ」にふりがなミス |
2月の暗唱長文(幼・小1・小2)「フナ」の三番にふりがなのミスがありました。「どろ水」は、「どろみず」が正しい読み方です。 長文のふりがなについては、ふりがな自動作成のページで自動的につけたものを、複数の人間がチェックしていますが、今回は見落としがありました。<(_ _)> ソフトは、「どろ水」を「ど」と「ろ水(ろ過された水)」の二つの言葉として認識していたようです。 誠に申し訳ありませんが、正しいふりがなに訂正して読んでくださるようお願いいたします。 |
■「山のたより」や「言葉の森新聞」が遅れる場合 |
1月から「山のたより」などをメール便で送るシステムにしました。これに伴って、配達が遅れる地域も出ているようです。郵便で送るときにも同じような配達遅れはありましたので、これは物を送るという性質上ある程度やむをえないことだと思います。 対応策としましては、「山のたより」と「言葉の森新聞」をウェブで見ていただくことになります。 通常、授業のある日の2日前の午後1時ごろまでには新しい評価や講評に更新されていますので、配達が遅れる場合は、ウェブで先に見ておいてくださるようお願いいたします。 ▽「山のたより」 http://www.mori7.com/oka/iyama.php ▽「言葉の森新聞」 http://www.mori7.com/mori/index.php なお、生徒から先生に作文を送る場合、パソコン入力の作文であれば「作文の丘」から送ることができます。手書き入力の作文は、スキャナで読み取れば「作文の丘」から送ることができます。作文を急いで送りたいという場合はご利用ください。 ただし、作文の郵送や返却が遅れる場合でも、担当の先生の方では既にその作文を見ていた上で電話指導をしますから、指導上の問題はありません。数年前までは、作文の返却は2週間後ということでやっていましたので、返却が遅れることで特に問題はないということでご了解くださるようお願いいたします。 |
■わんぱく宣言2010の書き方のコツ |
下記の内容で、3月15日締切の作文コンテストがあります。 今回のテーマは、「もしも…」という書きやすいもので、字数は1000字以内です。 対象は小中学生(2010年4月時点)で、応募者全員に参加賞が出ます。 1.4週、2.4週の清書は、この作文コンテスト応募の作文を書いていくこともできます。 その場で直接書いてもいいですし、これまでに書いた自分の作文の中から、「もしも…」というテーマに結びつけられそうな話を書き直してもいいと思います。 |
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・応募資格……小中学生(4月時点で) ・入選発表……4月上旬 ・決勝大会……東京・大手町(交通費宿泊費主催者負担) ・各賞 わんぱく大賞 1名。図書カード10万円分 優秀賞 3名。図書カード 5万円分 ベストスピーチ賞 1名。図書カード 3万円分 タウンページ賞 1名。図書カード 3万円分 奨励賞 9名。図書カード 5千円分と記念品 参加賞 応募者全員。 ・ホームページ http://event.1242.com/event/wanpaku/ 参加賞が全員に出るということで、言葉の森として取り組むことにしました(笑)。 なお、今回の言葉の森としての取り組みは、国内の生徒のみが対象です。海外の生徒の方は、直接個人で応募してください。インターネットからの作品送付も受け付けているそうですので、海外からも応募しやすいと思います。 ■1、取り組みの目的 (1)作文をコンクールに応募して参加賞をもらうという感覚を味わうため。 (2)コンクールに応募する作文を書くコツを経験するため。(学校の宿題でテーマが出されたときも、入試で何かのテーマが出されたときにも共通します) ■2、取り組みの方法 (1)主に2月4週の清書を活用しますが、2月の途中の週の課題のかわりに書いてもかまいません。 (2)教室から応募用の作文用紙3枚を2.2週に生徒あてに送ります。(鉛筆書きでかまいません。題名、氏名を書く欄あり。氏名は本名です) 送付の都合上、応募学年に入らない中3以上(3月時点で)の生徒にも応募用紙をお送りしますが、中3以上(3月時点)の生徒は応募できません。 (3)生徒はその応募用の作文用紙に作文を書いて、3月5日消印までに担当の講師に提出してください。 参加は自由ですので、通常の作文や清書をするだけで、応募しないというというのも自由です。 (4)講師は、生徒の作文をまとめて、3月10日消印までに言葉の森事務局に提出します。 (5)言葉の森事務局は、全部の作文をまとめて、3月15日までにわんぱく宣言事務局あてに送ります。 (6)参加賞は、言葉の森事務局から「山のたより」と一緒に生徒に送ります。(作品の返却はありません) (7)小学生の場合、基本的には子供に任せて書かせることはできません。先生のアドバイスと保護者の協力がある程度必要になります。 (8)保護者や生徒からの質問は、「質問の広場」「父母の広場」で受け付けます。 ■3、書き方1(これまでの作文を生かす場合) (1)これまでに書いた作文の中で、体験実例が面白いものを選びます。 (2)その作文を「前の話」「聞いた話」などでふくらませ、できるだけ目標字数の1000字近くなるまで書き加えます。 (しかし、字数はあまり無理をせず、これまでに書いた作文のままでもかまいません) (3)もし入れられれば、その作文の書き出し部分に、キーワードの「もしも」を入れます。しかし、これは必須ではありません。 (4)作文の結び部分の5行以内に、キーワードの「もしも」を入れます。 この「もしも」の入れ方は、小学生の場合子供だけではできませんので、保護者の方がご協力ください。(例は後述) ■4、書き方2(あらたに「もしも」の作文を書く場合 (1)「もしも」という主題を考えます。 (2)しかし、「もしも」というのは未来の仮定の話ですから長くは書けません。 (3)そこで、その「もしも」にあった過去の出来事を書いたり、両親に取材したりして作文を長くします。 (4)1000字以上を目標に長く書く場合、小学校低学年の生徒は、1日目400字まで、2日目800字まで、3日目1000字までのように、何日かに分けて書きます。 (5)結びの5行以内に、キーワードの「もしも」を入れてまとめます。 このような構成的な書き方は、小学5年生以上からやっとできるようになる能力なので、小4以下の生徒には、保護者の方が構成の仕方をある程度アドバイスしてあげる必要があります。 ■5、例 ▼動物園に行ったという作文をもとに、「もしも」を書く ↓ ○もし、ぼくが動物だったら、もっと動物たちを自由なところで暮らせるようにしたいと思います。 (そのあと動物園の作文を書き) 「もしも、ぼくが動物になったら……」などという結びの感想でまとめます。 ▼ピアノの発表会の作文をもとに、「もしも」を書く ↓ |
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■言葉の森と他の作文教室等の違い(その2) |
■独自の教材 言葉の森の特徴は、独自の教材を開発していることです。ですから、公立中高一貫校の受験作文の課題などについても、すぐにその傾向に合わせた問題を準備することができます。 大学入試でも、以前はかなり特殊な小論文対策の要望がありました。写真や建築や絵画や音楽の分野で出されるような小論文の問題を作ってほしいというものです。さすがに、今は手間がかかるのでよほどのことがないかぎりそういう要望はお断りしていますが、当時作った教材が受験作文小論文のページに多数残っています。 言葉の森が30年前にスタートするとき、作文指導の分野ではそれまではっきりした評価や進歩の基準がなかったため、言葉の森では最初に指導のカリキュラムを作ることから始めました。まず、作文というものの構造を、構成、題材、表現、主題、表記の5つの分野に分けました。そのそれぞれの分野について、小1から高3までどういう指導をしていくかという流れを作ったのです。 こういう根本的な仕組みができているので、作文指導については、どのような要望にも即座に対応できる体制ができています。 ■小1から高3までの指導 言葉の森では、小1から高3までの一貫した指導を行っています。 普通、小学生の作文指導は、小学校の間だけを目標としたものになりがちで、その先の中学生でどのような作文力が必要になるかということまで考えられていません。そのため、小学校の作文は、出来事中心の作文でいかに上手に書くかというものになってしまうことが多いのです。 小学生のころに出来事中心の作文で上手に書けた子が、そのまま中学や高校でも上手に書けるかというと、そういうことはありません。逆に、小学生のころは特に注目されなかったような平凡な文章を書いていた子が、中学、高校と学年が上がるにつれて読み応えのある小論文を書いていくようになることがあります。 文章のジャンルが違えば、当然そこに必要とされる語彙や表現や考え方や構成の仕方も違ってきます。言葉の森では、そういうジャンルの違いも含めて、一貫した作文指導を行っているのです。 そのため、小学生の間に、時に難しすぎる課題を出す場合もあります。例えば、小学3年生で感想文指導を始めることや、小学5年生から難度の高い説明文を読ませて感想文を書かせるような指導をすることです。 普通の通信指導では、このような難しい課題を出せば、ほとんどの子はお手上げ状態になります。しかし、言葉の森には電話指導があるので、その生徒の担当の講師が、生徒の電話での反応を見ながらわかるレベルまで噛み砕いて説明します。また、電話指導でもわからなかった場合は、事務局に電話をかければすぐに追加の説明を聞くことができます。 言葉の森の学年別指導は、電話指導と組み合わせる形でスムーズに進めていけるのです。 ■長期的な展望で読む力をつける指導 言葉の森の作文指導の目標は、単にその学年で上手な作文を書けるようにすることではありません。また、受験に合格する作文を書く力は、結果として生まれるものであって、決して合格するための作文が書けるようになればいいというのではありません。 作文について近視眼的な見方をする人の中には、合格できる作文を書くためには上手なウソを書いてもいいのだと教える人もいるようです。(^^ゞ 言葉の森での指導は正反対です。コンクールに出す作文を指導する場合も、受験に書く作文を指導する場合も、「本当のことを書く」が鉄則です。ウソを書いて合格するぐらいなら、本当のことを書いて不合格になった方がずっといいのです。 長い人生では、最初のボタンの掛け方が大事です。最初に、正しい道を歩くようにすれば、時間はかかっても正しい道を歩き続けられます。最初に、ごまかす道を歩いたことがあれば、長い人生でまた困難な選択に遭遇したときに同じ道を歩こうとしてしまいます。 作文の上手な子は、大体頭のいい子です。そういう子ほど、正しい道を歩くよりもうまくやる道が先に見えてしまうのです。だから、親や先生は、あらかじめ折に触れて、「本当のことを書く」ということの大切さを教える必要があるのです。 作文の目的は、創造性、思考力、感受性を育てることです。それは、より大きく言えば、人間の生きる目的である幸福、向上、創造、貢献を実現するための一つの方法でもあるのです。 作文指導が単に書くためのテクニックの指導にならないように、言葉の森では、読む力をつける指導に重点を置いています。それが、暗唱や読書の指導です。読む力の土台の上に、初めて書く力を大きく育てていくことができるのです。 |
■メディアに取り上げられた言葉の森 |