言葉の森新聞
2011年3月4週号 通算第1168号
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森新聞 |
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■3月29日(火)30日(水)31日(木)は休み |
3月29日(月)・30日(火)・31日(水)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 |
■新学期の教材は16日〜17日に発送 |
新学期の教材は3月16日〜17日に発送しました。体験学習中の方にもお送りしています。 国内の生徒で25日になっても届かない場合はご連絡ください。 住所シールと項目シールも同封しました。 |
■3月の作文送信は28日(月)までに |
3月29日(火)、ホームページのデータが一斉に入れ替わります。インターネットを利用して作文を送っている方は、3月の課題を3月28日(月)までに「作文の丘」から送信してください。それ以降は正しく送信できなくなります。 また、今学期の読解マラソンの記録も3月29日(火)までにお願いします。 |
■中学生から受講料が変わります |
小学生までの受講料は8,200円でしたが、中学生からは受講料が8,700円になります。4月の引き落とし分から受講料が変わりますので、ご了承ください。 |
■中学生の3月の暗唱長文にミス |
中学生の暗唱長文10月分【1】にミスがありました。訂正してくださるようお願いします。 △本来は規則をとして→本来は規則として |
■3.4週は読解問題と清書。幼稚園生は普通の作文 |
第4週は、読解問題と清書です。 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。項目シールは、予備のものを使ってください。 小学1年生以上の生徒は、第4週に読解問題と清書を行います。 読解問題の時間がかかるため清書の時間が取れない場合は、読解問題又は清書のどちらか一方を省略してもかまいません。 |
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●読解問題の仕方 |
●手書き清書の送り方 |
手書きの清書は、担当の先生に送ってください。先生に送った清書は、返却しません。「清書の谷」でコードとパスワードを入れると見ることができます。 「清書の谷」 http://www.mori7.com/seisyo/ 清書はバーコードを読み込んで整理しますので、その月の住所シールを清書の1枚目だけに正しく貼ってください。貼ったあと、はがして再度貼りなおすとバーコードが読み取れなくなることがあります。 「清書の谷」で、前月の清書が正しく表示されていない場合は、バーコードがうまく読み取れていなかった可能性がありますのでお問い合わせください。 |
●投稿の仕方 |
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 |
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●パソコン入力清書の送り方 |
4週の清書は、パソコンで入力したものを送ることができます。しかし、これは必ずしも全員がする必要はありません。生徒が自分で入力できない場合は、お父さんやお母さんが代わりに入力しても結構です。このパソコン入力の清書から、その月の森リン大賞が選ばれます。 感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して説明を書くようにしてください。 また、ワードは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。 パソコン入力清書をインターネットから送信する仕方は、「学習の手引」をごらんください。 http://www.mori7.com/mori/gate.php 送り方の簡単な手順は次のとおりです。 1、パソコンで作文を書きます。 2、書いた作文の文字画面をコピーします。 3、言葉の森のホームページの「作文の丘」に行き、生徒コードとパスワードを入れます。 4、本文のところにコピーしたテキストを貼りつけます。 5、読解問題の答えを送る場合は、問題と書いてあるところで答えを選択してください。 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。 |
●清書の仕方のまとめ |
清書の仕方をまとめると、次のようになります。いずれを選択しても結構です。 1、手書きでも書き、パソコンでも入力する 2、手書きだけで書き、パソコンでは入力しない 3、手書きでは書かず、パソコンでだけ入力する 4、(読解問題に時間がかかった場合)手書きでも書かず、パソコンでも入力しない パソコン清書の森リン大賞の作品は、下記のページに掲載されています。 http://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php |
■作文の勉強を家族の対話に生かす。−−点数の勉強から対話の勉強へ |
作文の勉強は、国語の勉強の一部と思われています。また、国語の勉強は、国数英理社などのさまざまな教科の一部と思われています。しかし、本当は違います。 国語の勉強は、国数英理社などの教科と同列の勉強ではなく、それらすべての教科の土台となる理解力、思考力をつける根本の勉強です。だから、国語力のある子は、たとえ今、ほかの教科があまりできなくても問題ありません。本気になって取り組めば、ほかの教科の勉強もすぐにできるようになるからです。しかし、逆に、国語力のない子は、たとえ今ほかの教科がよくできていても、将来に不安が残ります。考える勉強になればなるほど、どの勉強にも国語的な思考力が必要になってくるからです。 ところで、国語の勉強は、日本では漢字の読み書きの勉強のように思われていますが、漢字力は国語力のごく一部です。その証拠に、漢字力が国語力として評価されている国は、世界でも日本と中国だけです。国語力の中心は、文章を読んで理解する力、つまり読解力と、考えたことを表現する力、つまり作文力です。だから、子供たちの勉強の中心は、読書と作文になるのです。 この作文の勉強を、言葉の森では、従来の「点数の勉強」としてではなく、「対話の勉強」として考えています。 作文以外の勉強は、ほとんどすべてが点数の勉強です。学校や塾でテストがあると、点数のついた答案が返されます。たいていの親は、その点数を見て、よくできていたかあまりできていなかったかを判断し、それで返されたテストはしまってしまいます。もちろん、ほとんどの子供もそうです。テストというものは、習ったことの定着度を調べるためのものですから、点数がわかればそれでいいのです。しかし、そのテストと同じような見方で作文を見てしまうのでは、作文の勉強を生かしたことにはなりません。 もちろん、言葉の森でも、作文の勉強をできるだけ客観的に評価できるように、点数の評価を行っています。例えば、森リンの点数ランキングや、毎回の作文の項目のでき具合による○×評価などです。作文の評価でこのように客観的な採点を行っているところはほかではほとんどありません。従来のほとんどの作文評価は、評価する人の主観に左右されるので、人によって点数が変わったり、あるいは同じ人でも日によって点数が変わったりしています。 しかし、言葉の森では客観的な点数は出していますが、小学校4年生以下の生徒には、あまり点数を意識させないように工夫しています。例えば、毎月の森リンのベスト10で、小4以までは上位の作品を表示していません。それは、なぜかというと、お父さんやお母さんが、その点数や作品を見て、点数の競争で子供に意欲を持たせようとすることがあるからです。「この第1位の作文に負けないように書きなさい」というような励まし方をするお父さんお母さんがかなりいるのです。 作文は、ほかの勉強と違い、がんばったからといってすぐに上手になるものではありません。作文の上達には、きわめて長い時間がかかります。それは、作文力が、その子の本当の学力とむすびついているからです。短期間の努力ではすぐに上達しない勉強を、点数の競争としてあおられると、子供はかえって意欲を失います。 そこで必要になってくるのが、対話の勉強です。作文が返却されたあとに、それをすぐにしまうのではなく、お父さんやお母さんがその作文を読んでみるのです。しかし、読んだあとに、「この字が違っている」とか、「もっとていねいに書きなさい」とか言うために読むのではありません。特に、子供と接する時間の少ないお父さんは、子供の作文を見ると批評したくなると思うので、言いたくなるのをぐっと抑えてください。子供の書いた作文を読むなり、「ここがおかしい」などと言っているようでは、作文の見方は合格とはいえません。 |
■作文をきっかけとした対話によって伸びる子供の思考力 |
作文が返されたあと、その作文をテストや何かと同じようにすぐにしまうのではなく、その内容を見てみます。そして、子供が作文に書いた内容について、お父さんやお母さんが共感してあげるのです。 その対話の仕方は、こんな感じです。 「ほう、こんなことを書いたんだ」と、まず内容に目を向けます。しかし、そのあと、「この字が違っている」とか、「この文がおかしい」などという批評はしません。また、子供の書いた感想や意見についても、「もっとこう考えた方がいい」ということも言いません。 しかし、「ほう」と感心しただけでは、そこで話が終わってしまいますから、お父さんやお母さんが、そこで似た実例を話してあげるのです。「この話については、お父さんも、昔こういうことがあったなあ」というような話題の広げ方です。似た例で話を広げていくというのが、対話を発展させる最もいい法です。 似た例には、体験の似た例と知識の似た例があります。体験は、実際にお父さんやお母さんが体験したことで、この体験実例が子供にとっては深く印象に残ります。もうひとつの知識実例は、本を読んで知っていることです。これも、エピソードを面白く話せれば、子供との話が弾みます。 実例以外の話題の広げ方は、その作文の感想に対する、新しい理由、方法、原因、対策を考えていくことです。 (つづく) |